JPH05650U - 易カツト性袋体 - Google Patents

易カツト性袋体

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JPH05650U
JPH05650U JP4583691U JP4583691U JPH05650U JP H05650 U JPH05650 U JP H05650U JP 4583691 U JP4583691 U JP 4583691U JP 4583691 U JP4583691 U JP 4583691U JP H05650 U JPH05650 U JP H05650U
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秀春 山岸
晶彦 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 支持基材の制約を受けることなく安定したカ
ットが可能である易カット性袋体を提供する。 【構成】 易カット性袋体1の融着部5またはその外縁
部に、複数の貫通孔、切欠部および支持基材3に形成さ
れた複数の溝部の少なくとも一種からなる易カット加工
帯11を形成するとともに、少なくとも一部が前記融着
部5内に位置するように易開封用リボン12を上記易カ
ット加工帯11中あるいは袋体中心側近傍に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は手で開封できる易カット性袋体に係り、特に支持基材の材料の制約を 受けることなく確実に開封できる易カット性袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、手で容易に開封して内容物を取り出すことのできる袋体がある。こ の袋体は、ヒートシール剤を介して支持基材の外周部を融着して密封したもので あり、融着部あるいはその外縁部に、開封の起点となり得る貫通孔、切欠部を複 数設けたり、支持基材表面に複数の溝部を形成したものであった(特公昭61− 60469号、特公昭61−142159号、特公昭62−52065号、特公 昭62−182067号、特公昭64−36435号、実公昭63−14745 17号等)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した貫通孔のような開封起点を形成しても、良好な易カッ ト性を袋体に付与するためには、使用する支持基材に配向性の制約があった。す なわち、支持基材が1軸延伸されたフィルムの場合には、フィルムの流れ方向( 延伸方向)とカット方向とを一致させればよいが、支持基材が2軸延伸されたフ ィルムの場合には、カット方向に対してフィルムの延伸方向が30°以内である ことが必要であった。すなわち、フィルムの流れ方向とカット方向とを一致させ て袋体を作成する場合、フィルムの幅方向への延伸がフィルムの流れ方向に対し て30°以内であることが必要であった。このため、支持基材用のフィルムの製 造歩留まりが悪く、易カット性袋体の製造コストの増大を来すという問題があっ た。
【0004】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、支持基材の制約を受 けることなく安定したカットが可能である易カット性袋体を提供することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本考案は支持基材と該支持基材の片面に設 けられたヒートシール層とからなる包材を、前記ヒートシール層が内向するよう にして所定箇所を融着して密封し形成された易カット性袋体において、前記易カ ット性袋体は融着部またはその外縁部に易カット加工帯を有するとともに、少な くとも一部が前記融着部内に位置するように易開封用リボンを有し、前記易カッ ト加工帯は複数の貫通孔、切欠部および前記支持基材に形成された複数の溝部の 少なくとも一種からなり、前記易開封用リボンは前記易カット加工帯中あるいは 袋体中心側近傍に位置するような構成とした。
【0006】
【作用】
易カット性袋体の融着部またはその外縁部には、複数の貫通孔、切欠部および 支持基材に形成された複数の溝部の少なくとも一種からなる易カット加工帯が形 成され、また、少なくとも一部が前記融着部内に位置するように易開封用リボン が上記易カット加工帯中あるいは袋体中心側近傍に設けられている。これにより 、易カット加工帯のある一点を起点として容易に易カット性袋体の開封を開始で きるとともに、それに続く易開封用リボンにより支持基材の延伸方向等の影響を 受けることなく容易に袋体の開封が行える。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。 図1は本考案の易カット性袋体の一例を示す平面図であり、図2は図1のII− II線断面図である。図1および図2において、易カット性袋体1は支持基材3の 片面にヒートシール層4を設けた包材2を、ヒートシール層4が内向するように 曲げ合せ、融着部5において対向する包材2をヒートシールして筒体を形成する とともに、融着部6a,6bにおいて筒体の端部をヒートシールして密封し形成 されている。そして、融着部5には易カット加工帯11が形成されている。また 、この易カット加工帯11の袋体中心側近傍には、易開封用リボン12が配設さ れている。この易開封用リボン12は、融着部5において対向するヒートシール 層4間に位置している。
【0008】 支持基材3は、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフ ィルム、アルミニウム箔等を使用することができる。また、ヒートシール層4は 、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン、エチレンー 酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸 共重合体、アイオノマー等の少なくとも一種の熱可塑性樹脂により形成すること ができる。このような支持基材3の厚さは10〜50μm程度、ヒートシール層 4の厚さは10〜100μm程度が好ましい。
【0009】 易カット加工帯11は、複数の貫通孔または切欠部を形成したもの、あるいは 支持基材3の表面に複数の溝部を形成したものであり、袋体1をカットするため の起点を提供するものである。
【0010】 易開封用リボン12は、易カット加工帯11において易カット性袋体1の開封 が開始された後、易カット性袋体1のカットを容易に継続させるためのものであ る。このような易開封用リボン12の材質としては、上質紙系、純白ロール系、 クラフト紙系等の紙類、合成紙、1軸延伸高密度ポリエチレン、1軸延伸ポリプ ロピレン、セロハン等が好ましい。また、このような易開封用リボン12には、 ヒートシール層4との接着性を向上させるために、予めヒートシール剤を塗布し ておいてもよい。また、易開封用リボン12の厚さは5〜60μm程度が好まし く、材質が紙類の場合には、坪量が10〜100g/m2 程度であることが好ま しい。さらに、易開封用リボン12の幅については、特に限定はなく、後述する ような態様に応じて適宜決定することができる。
【0011】 このような易開封用リボン12と易カット加工帯11との距離(図1および図 2における距離D)は、5mm以内であることが好ましい。この距離Dが5mm を越えると、支持基材として2軸延伸フィルムを使用した場合に、易カット加工 帯11において開始された易カット性袋体1のカットが、易開封用リボン12に 到達する前に途中で困難となり、易カット性袋体1の安定した開封が行えない。 図示例では易開封用リボン12と易カット加工帯11との間に距離が設けられて いるが、易カット加工帯11中に易開封用リボン12を設けてもよい。
【0012】 易開封用リボン12を設けるには、例えば融着部5に易開封用リボン12を載 置した状態でヒートシールするか、あるいは包材2のヒートシール層4の所定位 置に予め易開封用リボンを仮接着しておき、その後ヒートシールしてもよい。
【0013】 図3および図4は本考案の易カット性袋体の他の実施例を示す部分断面図であ る。図3に示される本考案の易カット性袋体21は、易開封用リボン22の幅が 上記実施例の易開封用リボン12よりも大きく、易開封用リボン22の一端辺2 2aは融着部5よりも袋体内部に突出している。また、図4に示される本考案の 易カット性袋体31では、易開封用リボン32は折り曲げた重ね合せ端辺32a を融着部5中に位置させ、折り曲げ部32bは図3の易カット性袋体21と同様 に融着部5よりも袋体内部に突出している。
【0014】 尚、易開封用リボン12を着色することにより、易開封用リボン12が袋体の ラベル表示機能を発揮し、袋体の誤使用防止等に活用することが可能となる。 次に、実験例を示して本考案をより詳細に説明する。 (実験例) 支持基材として2軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡製T4100、厚さ1 2μm)を用い、この2軸延伸ポリエステルフィルムの片面にコロナ処理を施し た。次に、この処理面にポリエチレンイミン系アンカーコート剤(日本触媒化学 製P1000)をグラビアコート法により塗布(塗布量2.5g/m2 )し、低 密度ポリエチレン(三井石油化学製M11P)を押出しラミネートしてヒートシ ール層(厚さ30μm)を形成して包材を得た。
【0015】 次に、この包材の一端辺に3mmの幅でノコギリ刃ロールにより易カット加工 帯を形成した。 一方、純白ロール(王子製紙製、坪量35g/m2 )を5mm幅にスリットし て易開封用リボンとした。
【0016】 次に、上記の包材と易開封用リボンを用いて図1および図2に示されるように 三方をヒートシールして易カット性袋体を作成した。この場合、融着部幅は10 mm、易開封用リボンと易カット加工帯との距離Dを5mmとした。
【0017】 また、比較として易開封用リボンを融着部に挿入したかった他は上記と同様に して易カット性袋体を作成した。 そして、本考案の易カット性袋体および比較例としての易カット性袋体を、そ れぞれ易カット加工帯から開封したところ、本考案の易カット性袋体は容易に開 封できたが、比較の易カット性袋体は融着部においてカットが困難となり開封で きなかった。
【0018】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によれば易カット性袋体の融着部またはその外縁 部には、複数の貫通孔、切欠部および支持基材に形成された複数の溝部の少なく とも一種からなる易カット加工帯が形成され、また、少なくとも一部が前記融着 部内に位置するように易開封用リボンが上記易カット加工帯中あるいは袋体中心 側近傍に設けられているため、易カット加工帯のある一点を起点として容易に易 カット性袋体の開封を開始できるとともに、それに続く易開封用リボンにより支 持基材の延伸方向等の影響を受けることなく容易に袋体の開封が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の易カット性袋体の一例を示す平面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本考案の易カット性袋体の他の実施例を示す部
分断面図である。
【図4】本考案の易カット性袋体の他の実施例を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
1,21,31…易カット性袋体 2…包材 3…支持基材 4…ヒートシール層 5…融着部 11…易カット加工帯 12,22,31…易開封用リボン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材と該支持基材の片面に設けられ
    たヒートシール層とからなる包材を、前記ヒートシール
    層が内向するようにして所定箇所を融着して密封し形成
    された易カット性袋体において、前記易カット性袋体は
    融着部またはその外縁部に易カット加工帯を有するとと
    もに、少なくとも一部が前記融着部内に位置するように
    易開封用リボンを有し、前記易カット加工帯は複数の貫
    通孔、切欠部および前記支持基材に形成された複数の溝
    部の少なくとも一種からなり、前記易開封用リボンは前
    記易カット加工帯中あるいは袋体中心側近傍に位置する
    ことを特徴とする易カット性袋体。
  2. 【請求項2】 前記易開封用リボンと前記易カット加工
    帯との間隔は5mm以内であることを特徴とする請求項
    1記載の易カット性袋体。
JP1991045836U 1991-06-18 1991-06-18 易カット性袋体 Expired - Lifetime JP2555252Y2 (ja)

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JPH05650U true JPH05650U (ja) 1993-01-08
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013234549A (ja) * 2012-05-11 2013-11-21 Nakayama Iron Works Ltd 自走式作業機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60173126A (ja) * 1984-02-17 1985-09-06 Kanai Hiroyuki ラペツトクリ−ナ
JPS61142159A (ja) * 1984-12-03 1986-06-30 旭化成株式会社 密封袋及びこれを製造するフイルム

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