JPH0564518A - 容器入り種駒 - Google Patents

容器入り種駒

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JPH0564518A
JPH0564518A JP3254104A JP25410491A JPH0564518A JP H0564518 A JPH0564518 A JP H0564518A JP 3254104 A JP3254104 A JP 3254104A JP 25410491 A JP25410491 A JP 25410491A JP H0564518 A JPH0564518 A JP H0564518A
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JP
Japan
Prior art keywords
container
seed
culture medium
filled
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3254104A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kobayashi
文男 小林
Saburo Fukai
三郎 深井
Shigeki Naito
成樹 内藤
Kuniaki Miyashita
国昭 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KONPETSUKUSU KK
Original Assignee
KONPETSUKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主たる培養基がおが粉でありながら、榾木に
接種するにあたり容器から取出す手間がなく、容器ごと
接種でき、且つ活着率も改善された理想的な種駒を提供
することを目的とする。 【構成】 多数のテーパ穴を配列して板状に結着成形し
たパルプモールドのような繊維集合体からなる種駒用容
器板を設け、該テーパ穴に種菌が繁殖しているおが粉の
ような粉状、小粒状の培養基が充填され、各テーパ穴の
至近の周囲に弱め線加工が施されている連結した容器入
り種駒が得られ、これを容器から取出すことなく直接榾
木に接種することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状の繊維集合体に容
易に切り離せる多数のテーパ穴を穿設し、該テーパ穴に
種菌が繁殖している培養基を充填した連結した容器入り
種駒であり、使用にあたり、各種駒が1個ずつ容易に切
り離せると共に、内容物を容器から取り出すことなくそ
のまま榾木に設けた接種用穴に挿入接種することができ
る容器入り種駒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、榾木に接種する種駒は、何れも種
菌を充分に繁殖させたものであるが、その培養基として
は、木片を使用した種駒、石膏駒などが用いられてい
た。また、特開昭51−141257号公報及び特開昭
51−141258号公報には、プラスチック製容器に
おが粉を充填した種駒が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、木片や
石膏を使用した種駒は接種に手間を要し、活着率も充分
ではなかった。プラスチック製容器におが粉その他の栄
養源を配合した種駒は接種にあたり、プラスチック製容
器を指で反転させて押し込むことにより作業が幾分容易
になったが、なお、接種にあたり培養基を容器から取出
す手間が残った。更に活着率も従来の種駒と比較して決
して充分なものではなかった。
【0004】本発明は主たる培養基が混合状或いは粒状
でありながら、榾木に接種するにあたり容器から取出す
手間がなく、容器ごと接種でき、且つ活着率も改善され
た理想的な種駒を提供することを目的とする。
【0005】
【課題解決の手段及び作用】本発明の構成は、多数のテ
ーパ穴を配列して板状に結着成形した繊維集合体からな
る種駒用容器板を設け、該テーパ穴に種菌が繁殖してい
る培養基が充填され、各テーパ穴の至近の周囲に弱め線
加工が施されていることを特徴とする。
【0006】本発明における繊維集合体とは、一般にパ
ルプモールドと呼ばれる紙製造の際に発生する製紙副産
物を主成分とし、場合によっては少量の澱粉等の結着剤
や栄養源を添加して成形したものが好ましい。また、天
然繊維、半合成繊維、合成繊維などを絡ませて成形した
ものも使用できる。繊維は比較的短く、けば立っている
ものが好ましい。けば立った短繊維は繊維自体が短いた
め、任意の形状に成形し易く、成形後はけばが絡み合っ
て保形性を維持することができる。更に保形性を改良す
るために結着剤、石膏などの充填剤を加えることもで
き、澱粉などの有機質のように茸菌の栄養となる結着剤
を添加したり、栄養源自体を含浸させてもよい。
【0007】繊維集合体に設けるテーパ穴は外周が種駒
の大きさと同一である。本発明の容器は繊維集合体であ
るため、吸水性、通気性に優れているばかりでなく、茸
菌自体が好む素材を用いているため、容器ごと接種する
ことができ、接種後は菌糸が速やかに繊維間隙を通過し
榾木の中に進入していく。接種作業効率を高めるため、
接種用容器板のテーパ穴の周囲、可及的にテーパ穴の至
近位置に手作業で容易に容器を切り抜けるように弱め線
加工を施す。弱め線加工とは切り抜き易いように間歇的
に短い連結部を残して切断するいわゆるミシン目を施し
たり、繊維集合体の厚みの一部を残して予め途中まで切
断しておく方法などがある。いずれにしても、指の力で
押すだけで容易に種駒部分が種駒用容器板から切り離せ
るように加工されていればよい。
【0008】培養基の主成分は粉状、粒状、顆粒状など
それ自体保形性のないものであり、植物由来のもの、特
に広葉樹のおが粉に栄養源として少量の糠類、ふすま、
その他の栄養源を加えたものが好ましい。
【0009】榾木に接種した後、種駒が雑菌に汚染さ
れ、活着率が低下する現象を防ぐために各容器に蓋を施
すことが好ましい。蓋素材としては発泡ポリスチレンが
独立気泡性である点、充分な剛性を有する点、加工が容
易な点などから好ましい素材であるが、木片、プラスチ
ック板、ゴム板などその他の素材も利用できる。
【0010】製造にあたっては、先ずスラリー状の繊維
に必要に応じて添加物を配合し、所定の形状、すなわち
多数のテーパ穴用窪みを有する型に注入して水分を蒸発
させて成形する。成形後各テーパ穴に培養基を充填し、
種菌を接種して菌糸が充分に蔓延するまで培養を続ける
か、或いは既に菌糸が蔓延した培養基を充填してもよ
い。後者の場合には充填後約2週間培養し、培養基全体
を固めることが好ましい。テーパ穴に培養基を充填した
板状の繊維集合体をそのままプラスチック製の密封袋に
収納して培養する。この密封袋には孔を穿設し、この孔
を空気の流通が自由で微生物を通過させないフィルター
で覆い、孔の周囲をフィルター素材で密着する。
【0011】また、容器中の培養基に微生物が通過でき
ない蓋を被せると、榾木に接種後種駒が雑菌により汚染
されることがない。蓋素材としては発泡ポリスチレンが
好ましい。例えば、厚さ2〜3mmの発泡ポリスチレン板
にテーパ穴周囲の弱め線と一致する形状に切込みを設け
る。この切込みは発泡ポリスチレン板の形状を保ち、且
つ軽く押圧したときには容易に切り抜かれる深さである
ことが好ましい。更に切込みを設ける位置を繊維集合体
の弱め線を設けた位置と一致させるならば、容器板の種
駒上にテーパ穴と蓋の位置と一致させて被せ、押圧する
ことにより一挙に多数のテーパ穴に蓋を被せることがで
きる。
【0012】
【作用】おが粉にぬか等の栄養源を配合した培養基は茸
菌が速やかに繁殖するが、種駒として使用するには保形
性が不足して扱い難い。容器にこの種培養基を充填した
種駒は公知であるが、接種にあたり容器を取り外す手間
を要する。本発明は繊維を結着し茸菌が通過しやすく通
気性、通水性に富み、且つ茸菌が好む成分を含有させる
ことが容易で一応の形状保持性を有する素材からなる容
器を用いるため、接種にあたり容器を取り外す必要がな
くそのまま接種できる利点を有する。しかも、従来の種
駒と比してはるかに高い活着率が得られる。更に、種駒
に微生物が通過できない蓋を設けると接種後に雑菌によ
り茸菌の発育を阻害されるおそれがなく、榾木に接種す
る際の作業性が向上し、更に活着率が向上する。
【0013】
【実施例】実施例1 図1は本発明に用いる種駒用容器板の斜視図、図2はテ
ーパ穴に蓋を被せる工程を示す説明図、図3は本発明種
駒の連結している状態を示す断面図である。
【0014】1は大量のけば立ったパルプ短繊維を含む
製紙副産物を主原料として成形した約1mm厚のパルプモ
ールド製種駒用容器板であり、2は種駒用容器板に配列
されたテーパ穴であり、テーパ穴2の外形は種駒と同一
であり、後述する処理を施すことにより種駒となる部位
である。テーパ穴2に培養基3を充填した。培養基はお
が粉8重量部に対しふすま1重量部、炭酸カルシウム
0.5重量部の割合で配合したものを用いた。テーパ穴2
の外周には間歇的切断線からなる弱め線4を設けた。弱
め線4は指で押したり引張ったすることにより容易に種
駒を切り離すことができる程度の深さ或いは間隔であ
る。上記の処理を施した種駒用容器板1を茸菌の発育に
充分な空気を供給することができる雑菌遮断用フィルタ
ーを有するプラスチック製袋に収納し、袋口を密封して
120℃で30〜60分間滅菌した。冷却後予め培養し
た種菌を接種し24℃で20〜30日間培養して、その
まま榾木に接種できる種駒が得られた。
【0015】なお、培養2週間後に内容物を取出し、図
2に示すように培養中のテーパ穴を有する種駒用容器板
1の上に、発泡ポリスチレン板5を載せ、上から圧縮板
6で押圧した。発泡ポリスチレン板5は厚さ2.5mmのも
のを使用し、種駒用容器板1上に載せた時、テーパ穴2
の周囲に設けた弱め線と一致する位置に、テーパ穴2の
数と一致する数の円形で深さ約2mmの切込み7を刻設し
た。また、圧縮板6には円形の切込み7と一致する大き
さ及び数の押圧突起8を設けた。図2に示すようによう
に種駒用容器板1、発泡ポリスチレン板5及び押圧板6
を配列して押圧すると発泡ポリスチレンは、図3に示す
ように円形に切り抜かれ、そのまま培養基を充填した種
駒となる部位上に載置する。したがって、多数の種駒に
一挙に発泡ポリスチレン製の蓋を被せることができた。
これを再び雑菌遮断性の袋に密封し培養を継続した。本
発明の容器素材は充分な通気性を有するため茸菌の発育
に有効である。
【0016】この種駒を榾木に接種し、24℃に維持
し、時々散水する条件下で発菌率と活着率を観察し、表
1に示した。
【0017】実施例2 培養基をまとめて雑菌遮断性の袋に充填し、滅菌後冷却
し種菌を接種して24℃で20〜30日間培養後、チア
ペンタゾールを500ppm添加し、実施例1で用いた
種駒用容器板1に充填し実施例1と同様の方法で蓋を設
け、更に24℃で7〜10日間培養して本発明の種駒を
得た。実施例1と同様の方法で接種試験を行い、その結
果を表1に併記した。
【表1】表 1 なお、パックケース入り種駒は、特開昭51−141
257号公報及び特開昭51−141258号公報に開
示された種駒である。
【0017】
【発明の効果】結着性が不充分なおが粉のような培養基
を用い容器に入れた種駒でありながら、接種にあたり容
器を取り外す必要のない本発明により、接種の作業性が
向上し、しかも、従来の種駒と比してはるかに高い活着
率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に用いる種駒用容器板の斜視図で
ある。
【図2】図2はテーパ穴に蓋を被せる工程を示す説明図
である。
【図3】図3は本発明種駒の連結している状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 種駒用容器板 2 テーパ穴 3 培養基 4 弱め線 5 発泡ポリスチレン 6 圧縮板 7 切込み 8 押圧突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のテーパ穴を配列して板状に結着成
    形した繊維集合体からなる種駒用容器板を設け、該テー
    パ穴に種菌が繁殖している培養基が充填され、各テーパ
    穴の至近の周囲に弱め線加工が施されていることを特徴
    とする容器入り種駒。
  2. 【請求項2】 繊維集合体からなる種駒用容器板がパル
    プモールドであることを特徴とする請求項1記載の容器
    入り種駒。
  3. 【請求項3】 培養基がおが粉を主成分とする培養基で
    あることを特徴とする請求項1項または第2項記載の容
    器入り種駒。
  4. 【請求項4】 種菌が繁殖している培養基が充填されて
    いる各テーパ穴に発泡ポリスチレン製の蓋が装着されて
    いることを特徴とする請求項1項ないし第3項のいずれ
    かに記載する容器入り種駒。
JP3254104A 1991-09-06 1991-09-06 容器入り種駒 Pending JPH0564518A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3254104A JPH0564518A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 容器入り種駒

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JP3254104A JPH0564518A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 容器入り種駒

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Publication Number Publication Date
JPH0564518A true JPH0564518A (ja) 1993-03-19

Family

ID=17260282

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JP3254104A Pending JPH0564518A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 容器入り種駒

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JP (1) JPH0564518A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104160876A (zh) * 2014-09-10 2014-11-26 营口龙辰农业科技发展有限公司 人工菇类一站式培植筐及其培植工艺
CN105052561A (zh) * 2015-09-23 2015-11-18 无锡灵山之草现代农业有限公司 一种食用菌批量化栽培模块

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