JPS6227769B2 - - Google Patents

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JPS6227769B2
JPS6227769B2 JP52083157A JP8315777A JPS6227769B2 JP S6227769 B2 JPS6227769 B2 JP S6227769B2 JP 52083157 A JP52083157 A JP 52083157A JP 8315777 A JP8315777 A JP 8315777A JP S6227769 B2 JPS6227769 B2 JP S6227769B2
Authority
JP
Japan
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mushroom
culture medium
moisture
medium
humidity
Prior art date
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Expired
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JP52083157A
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English (en)
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JPS5420846A (en
Inventor
Yukio Naoi
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Mushroom Cultivation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、水分を貯留させた一定空間を用いて
キノコ発茸用榾木又は菌糸塊を製造する方法に関
するものである。その目的とするところは、発茸
活性の高い榾木又は菌糸塊を製造することにあ
る。 従来から、短期間に菌糸を培地内に蔓延させる
と発茸活性の高い榾木又は菌糸塊が得られる事は
良く知られている。そして、短期間で菌糸を蔓延
させる為には培地条件の内特に湿度・水分を菌糸
蔓延に最適となるようにする事が最も大切である
とされている。また、方法的には、オガクズ・米
糖・水の混合培地を瓶に詰めヒラタケを栽培する
方法が公知である。この場合、培地を手で軽くし
ぼり若干水滴がしたたる位の湿度・水分が最適と
して実施されている。しかし、この場合の最適培
地湿度・水分条件は、あくまでも培地仕込時点の
ものにすぎず、以後の必須操作である滅菌の為の
加熱とその冷却及び通気に伴う経時的蒸散により
培地内の湿度・水分はどんどん変化し、多分に不
足状態になりやすいものである。又、この不足状
態を防ぐ為に予じめ過剰の水分を入れると忽ち過
湿状態の培地が形成されるものである。いずれに
しても、これらの状態はキノコ菌糸の短期蔓延を
阻害するものであり、実際上この弊害は培地収容
容器が大きくなればなるほど大きく現われる。 本発明者は上述の諸点に鑑み種々研究を重ねた
結果、培地内の湿度・水分の経時的変化を最適に
保ちかつ無菌的にこれを行う方法を考え、本発明
を完成したのである。即ち、本発明に係るキノコ
発茸用榾木又は菌糸塊の製造方法は、固形キノコ
培地を一定空間内に収容しかつ同一空間内に前記
固形キノコ培地とは別途に水分の貯留部を設け全
体を加熱無菌操作することにより目的とするキノ
コ菌糸培養期間の培地内の湿度・水分を無菌的に
最適にするようにしたことを特徴とするものであ
る。さらに詳述すれば、本発明は開口部を設けた
部分以外では気密な閉空間を形成する空間内に固
形キノコ培地と、この培地に経時的に培養温度に
即応した飽和湿度・水分を供与する為の水分を入
れ、しかる後この閉空間内が無菌状態に保たれる
ように開口部を閉じ、これ等全部を加熱殺菌処理
し、その後冷却を待つて種菌を接種し、目的とす
るキノコ菌糸の短期蔓延を計る方法である。 本発明において「固形キノコ培地」とは、具体
的には原木を適当な大きさに切断した原木培地、
木片・オガクズ・米糖等の混合培地或いは草木チ
ツプ・土砂・米糖等の混合培地、その他種々の固
形物からなるキノコ培地を示す。 又、「培地を一定空間内に収容し」とは、具体
的には上記キノコ培地を容器、即ち袋、箱、鑵、
瓶或いはフイルム状被膜に詰めたり、入れたり、
包んだりすることを示す。この一定空間を形成す
る為の材質は殺菌温度、圧力に耐え、かつ雑菌侵
入を防ぐに充分な厚みと気密性を有するものであ
ることを要する。 又、「固形キノコ培地とは別途に水分の貯留部
を設け」とは、上記閉空間内にて菌糸を培養する
期間中、通気条件、培養温度条件等により、経時
的に変化する培地内の湿度・水分を絶えず至適飽
和温度・水分に保つ為の水分の貯留部を培地とは
分離した状態で設けておくことを意味する。この
場合、水分の貯留部5を設けるに際しては、例え
ば、第2図に示すような複数個の孔を有する支持
台8を閉空間の底部に設置せしめることによつて
設けてもよいし、原木培地を使用するときには第
1図に示すように前記支持台8を省略してもよ
い。尚、貯留部5の水分は栄養素を含む水分でも
よいことは勿論である。 更に、本発明の理解を容易ならしめる為に、本
発明を図面に基づき説明する。 第1図は空間形成法として袋を用いた場合の例
を示す。袋1の底部に水を入れて貯留部5とする
と共に原木培地3を入れ、開口部2を通気性を有
するフイルター4で封じ、このような袋1を滅菌
処理し、その後無菌的に種菌を接種し、冷却後袋
1の外側から無菌的に破砕分散(もみ拡げる)し
ながら一定期間培養すると、その間貯留部5の水
分により培地内の湿度・水分は無菌的に最適に保
持される。図中6は開口部2を一定の形状に保つ
為の硬質製の環であり、7はフイルター4を固定
する為のゴム環である。袋としては、例えば原木
を1本だけ入れることができる小型のものから原
木を10本以上入れることができる大型のものまで
使用でき、材質的には例えば合成樹脂製の単体物
或いは他の材料との複合物を使用するのが好まし
い。 第3図は空間形成法としてドラム缶状金属容器
を用いた場合の例を示す。ドラム缶状金属容器1
1の下部に設けた爪19により複数個の孔を有す
る支持台18を載置し、該支持台18よりも下部
に水を入れて貯留部15とし、支持台18上には
木片・オガクズ・米糖の混合培地13を入れ、開
口部12を通気性を有する蓋兼用フイルター14
で封じ、このようなドラム缶状金属容器11を滅
菌処理し、その後無菌的に種菌を接種し、冷却後
種菌の蔓延に応じて時々ドラム缶状金属容器11
を傾斜回転させて蔓延菌糸の再分散再蔓延を図り
ながら一定期間培養すると、その間貯留部15の
水分により培地内の湿度・水分は無菌的に保持さ
れる。 第4図は空間形成法として箱状容器の内側にフ
イルム状被膜を設置したものを用いた例を示す。
箱状容器21の内側に設置したフイルム状被膜2
9の上に複数個の孔を有する、支持台28を載置
し、該支持台28の孔の部分に水を入れて貯留部
25とし、支持台28の上には原木培地23を入
れ、開口部22をフイルター24を有するフイル
ム状被膜29の端部を折り畳むことにより封じ、
このようにした箱状容器21を滅菌処理し、その
後無菌的に種菌を接種し、冷却後種菌の蔓延に応
じて時々フイルム状被膜29の上部表面から被砕
分散(もみ拡げる)を図りながら一定期間培養す
るとその間貯留部25の水分により培地内の湿
度・水分は無菌的に保持される。 本発明は以上の如く構成してなるから、培地に
要求される水分・湿度は経時的に貯留部から補給
されるので、滅菌処理後でも培地が水分・湿度不
足になることがない。通常は、この貯留部の水分
が用に供されるとき、その水分は袋内の温度に応
じた飽和蒸気となつて直接菌糸及び培地に供給さ
れ、またその内の一部は袋内膜面に接して結露滴
下して菌糸及び培地に供給される。即ち、貯留部
の水分の大部分は必ず一度は気化して比較的清純
な水分・湿度となつて菌糸及び培地に供給され
る。 従つて、本発明においては貯留部からの水分・
湿度の経時的補給により培地は常に最適条件下に
保たれるから短期間で菌糸を繁殖充満させること
ができる。発茸活性の高い榾木又は菌糸塊を得る
ことできる。また、本発明では培地として米ヌ
カ・オガコのみでなく、原木或いは原木と米ヌ
カ・オガコとの混合培地でも適用することができ
る。 次に、本発明を実施例に基づき説明する。 実施例 保水性・耐熱性・可撓性を有するカマス状ナイ
ロン製袋(縦110cm、横60cm)の底部を貯留部と
した。次に第1表に示す如き実験区を作り、各培
地を袋内に仕込むと共に各実験区に応じた水分を
貯留部に入れた。次に、各袋の開口部を通気性を
有するフイルターで封じ、これを殺菌釜に入れ、
120℃30分間殺菌し、培地の冷却するのを待つて
無菌室にてすみやかにヒラタケの種菌を接種し
た。接種後は開口部をすみやかに元の如く閉じ、
接種した種菌を袋の外側より無菌的に破砕分散
(もみ拡げる)した。次に、袋を約25℃の培養室
に設置し種菌の培地内充満を待つた。その結果を
第2表に示す。
【表】
【表】 ※「発茸活性度」の数値は、培養25日後に、各
区に応じた最適の発茸操作(即ちA区及びB区の
場合は袋に穴を開けて散水する操作、C区及びD
区の場合は袋から原木を取り出して土中で埋める
操作)を施し、更に15日経過した時点での発茸可
能理論的総個数(即ち、A区及びB区の場合は穴
の総個数、C区及びD区の場合は原木個数)に対
する実際の発茸榾木数の比を%で表示したもので
ある。 尚、本実施例は木質系培地ではシイタケ、ヒラ
タケ、ナメコタケ、エノキタケ、キクラゲ、マン
ネンタケ、草質系培地ではマツシユルーム、フク
ロタケ、ハタケ、シメジ等についても本実施例と
同様に行つてみたが、いずれも本実施例に近い結
果を得ている。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の一実施例を示し、第1
図は空間形成法として袋を用いた例の縦断面図、
第2図は支持台の斜視図、第3図は空間形成法と
してドラム缶状金属容器を用いた例の縦断面図、
第4図は空間形成法として箱状容器の内側にフイ
ルム状被膜を設置したものを用いた例の縦断面図
を示すものである。 図中、1……袋、2,12,22……開口部、
3,13,23……培地、4,14,24……フ
イルター、5,15,25……貯留部、11……
ドラム缶状金属容器、21……箱状容器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 固形キノコ培地を一定空間内に収容しかつ同
    一空間内に前記固形キノコ培地とは別途に水分の
    貯留部を設け全体を加熱無菌操作することにより
    目的とするキノコ菌糸培養期間中の培地内の湿
    度・水分を無菌的に最適にするようにしたことを
    特徴とするキノコ発茸用榾木又は菌糸塊の製造方
    法。
JP8315777A 1977-07-11 1977-07-11 Production of rawwlog for culturing mushroom or spawnnblock Granted JPS5420846A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8315777A JPS5420846A (en) 1977-07-11 1977-07-11 Production of rawwlog for culturing mushroom or spawnnblock

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8315777A JPS5420846A (en) 1977-07-11 1977-07-11 Production of rawwlog for culturing mushroom or spawnnblock

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5420846A JPS5420846A (en) 1979-02-16
JPS6227769B2 true JPS6227769B2 (ja) 1987-06-16

Family

ID=13794400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8315777A Granted JPS5420846A (en) 1977-07-11 1977-07-11 Production of rawwlog for culturing mushroom or spawnnblock

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606127A (ja) * 1983-06-22 1985-01-12 株式会社幸茸園 キノコ菌糸培養袋の開口部用補助具
JPS61282022A (ja) * 1985-06-07 1986-12-12 協全商事株式会社 えのき茸の培養びんによる人工栽培方法
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JP4917973B2 (ja) * 2007-06-18 2012-04-18 幸盛 近藤 昆虫寄生菌の子実体の生産方法

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Publication number Publication date
JPS5420846A (en) 1979-02-16

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