JP2969429B2 - シイタケ栽培用ほだ木と該ほだ木の育成方法並びに育成されたほだ木を使用したシイタケ栽培方法 - Google Patents

シイタケ栽培用ほだ木と該ほだ木の育成方法並びに育成されたほだ木を使用したシイタケ栽培方法

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JP2969429B2 JP7152541A JP15254195A JP2969429B2 JP 2969429 B2 JP2969429 B2 JP 2969429B2 JP 7152541 A JP7152541 A JP 7152541A JP 15254195 A JP15254195 A JP 15254195A JP 2969429 B2 JP2969429 B2 JP 2969429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シイタケの原木栽培
に使用するほだ木と、該ほだ木の育成方法ならびに育成
されたほだ木を使用したイシタケの栽培方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】シイタケの栽培は、大別すると原木にシ
イタケ種菌を接種して行う原木栽培法と、おが屑を主体
とする培地にシイタケ種菌を接種し、これを合成樹脂製
の袋乃至はガラス製の瓶容器などに収容して行う菌床栽
培方法とがある。
【0003】秋から初冬にかけて伐採されたクヌギやナ
ラなどの原木を、適宜の期間放置して水分の蒸散を促
し、木材組織の生活活動を停止させたのちに玉切りし、
得られた原木におが屑種菌または種菌を培養した種駒を
接種して行う原木栽培法においては、シイタケ種菌を原
木に接種していち早く原木内部にシイタケ菌を活着させ
るほだ木の育成方法が1つの重要なポイントになってい
る。
【0004】かゝるほだ木育成のための仮伏せは、ほだ
木つくりの成否のほゞ8割を占めるともいわれている重
要な作業であって、そのほとんどが自然の気象条件下で
行われ、仮伏せ期間は、樹種や寒暖の地域、仮伏せの場
所などによって異なるが、おおむね2か月以上の期間を
要するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この仮伏せ期間中に
は、接種後の原木への散水による湿度の維持や、好適な
温度条件、日光に対する遮光などを適正な環境を維持し
なければ、たとえば、胴枯菌など好ましくない害菌の発
生などによってシイタケ菌の活着・蔓延が阻害されて最
終的にはシイタケの収量を低下させるなどの影響が生ず
る。
【0006】このため、ほだ木育成のための良好な環境
の仮伏せ場所の選定を始めとして、散水などによる湿度
の調整、直射日光の影響を避けるための作業、温度を一
定に保持するためのビニールによる保温作業など多くの
煩瑣な作業を余儀なくされ、これに要する時間や経費の
損失も見逃すことができない。さらに、この仮伏せは爾
後の作業の容易性の観点からシイタケ種菌を接種した原
木を40〜50cm程度の高さにしか横積みすることが
できないため、伏せ込みのために多くの場所を占め、量
産化をはかるにはより広い土地を必要とするなどシイタ
ケの原木栽培における大きな隘路となっている。
【0007】この発明はかゝるシイタケの原木栽培にお
ける現状に鑑み、シイタケ種菌を接種した原木のほだ化
がきわめて簡単かつ容易に行えるシイタケ栽培用ほだ木
と、該ほだ木の育成方法並びに育成されたほだ木を使用
したシイタケ栽培方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かゝる目的を達成するた
め、この発明のシイタケ栽培用ほだ木は、適度の水分を
含む所要の長さを有する原木の長手方向周壁に所定間隔
を保持しておがくず種菌または菌をあらかじめ培養した
種駒のいずれかによシイタケ種菌を接種してほだ原木
を形成し得たほだ原木を適度の通気が確保できる状態
で防水性を有する包装体内に収納し、該包装体内におい
てシイタケ種菌の活着と菌糸蔓延をさせるよう構成した
ことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明のほだ木の育成方法は、
度の水分を含む原木の長手方向周壁に所定間隔を保持し
おがくず種菌または菌をあらかじめ培養した種駒のい
ずれかによシイタケ種菌を接種してほだ原木とし、得
たほだ原木を少なくとも防水性を有する包装体内に収納
し、該包装体の口部を絞って包装体内への適度の通気を
確保したのちに、これら包装体内に収納された原木の多
数を横方向に多段に積み重ね、上部を適度に庇陰して仮
伏せすることによってシイタケ菌の活着と菌糸蔓延を図
ることを特徴とするものである。
【0010】さらに、この発明の育成されたほだ木を使
用したシイタケ栽培方法は、適度の水分を含む原木の長
手方向周壁に所定間隔を保持しておがくず種菌または菌
をあらかじめ培養した種駒のいずれかによシイタケ種
菌を接種してほだ原木とし、得たほだ原木を少なくとも
防水性を有する包装体内に収納し、該包装体の口部を絞
って包装体内への適度の通気を確保したのちに、これら
包装体内に収納された原木の多数を横方向に多段に積み
重ね、上部を適度に庇陰して仮伏せすることによってシ
イタケ菌の活着と菌糸蔓延を促進してほだ原木をほだ化
せしめ、かくて得たシイタケ栽培用ほだ木を包装体から
取り出して爾後常法によってシイタケの発生と生育を図
ることを特徴とするものである。
【0011】この発明において、使用する原木は、所定
の時期に伐採されたクヌギやナラなどの原木を、適宜の
期間放置して水分の蒸散を促し、木材組織の生活活動を
停止させたのちに所定の大きさ(通常長さは90cm程
度のもの)に玉切りされたもの、あるいは伐採後の日の
浅い生木である。なお、乾燥状態の進んでいる原木は、
ほだ化に際しては適宜散水して保湿させることが好まし
い。
【0012】前記原木へのシイタケ種菌の接種は、おが
くず種菌であっても、菌をあらかじめ培養した種駒であ
ってもよいが、これらは原木の長手方向周壁に所定間隔
を保持して接種するものである。
【0013】シイタケ種菌を接種して得たほだ原木は、
これを包装体内に収納するものであるが、使用する包装
体は、少なくとも防水性を具備していれば材質には特別
な制限はなく、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニルなどの袋を使用することができ、
その大きさは内部にほだ原木をそっくり収納して開口部
を緩く閉じることができる程度の大きさのものであれば
特に制限なく使用できるもので、袋の色にも特に制限は
ないが、通常黒色の袋か内部のほだ原木を透視できる透
明な袋が好ましい。
【0014】前記包装体内に収納するほだ原木は、一つ
の包装体に1本づつ収納することが最も好ましい。この
収納数が増すと、収納したほだ原木の重量によって包装
体が損傷するなどのトラブルが生じ易く、仮伏せの際の
取り扱いも厄介となるので最大5本までとすることが望
ましい。
【0015】この包装体に収納したシイタケ種菌を接種
したほだ原木の仮伏せに際しては、ヨコ積み、タテ囲
い、井桁積みなど種々の方法があるが、土地の有効利用
や作業性の観点からはヨコ積みが好ましく、積み上げる
高さに特別な制限はないが、作業性の点からは高さ15
0cm程度が好ましい。
【0016】
【作用】この発明のシイタケ栽培用ほだ木は、原木の長
手方向周壁に所定間隔を保持しておがくず種菌または菌
をあらかじめ培養した種駒のいずれかによシイタケ種
菌を接種してほだ原木を形成し、得たほだ原木を少なく
とも防水性を有する包装体に通気性を確保して収納して
いるので、このほだ原木を単にヨコ積みなどによる仮伏
せ作業をするだけで簡単かつ容易にほだ化させて害菌発
生が少なく、子実体発生量の大きいほだ木とすることが
できる。
【0017】また、前記で得たシイタケ栽培用ほだ木の
育成方法は、包装体内に収納されたほだ原木を包装体の
開口部を適宜の手段によって仮止めし、通気性を保持し
た状態でヨコ積みなどの仮伏せするだけで、包装体内の
ほだ原木は適度の温度と湿度を保持することができるた
め、仮伏せ作業を効率的に実施することができる。
【0018】さらに、前記で得たほだ化されたほだ木に
よるシイタケの栽培法は、原木に接種したシイタケ種菌
を確実に活着させるとこができると共に、菌糸を蔓延さ
せることができ、シイタケの収量を確実に向上させるこ
とができるものである。
【0019】
【実施例】以下、この発明のシイタケ栽培用ほだ木と該
ほだ木の育成方法並びに育成されたほだ木を使用したシ
イタケ栽培方法について具体的に説明する。この発明の
シイタケ栽培用ほだ木1(以下、単にほだ木1とい
う。)は、ナラ,クヌギ,クリ,シイ,カシなどのシイ
タケ栽培に適する直径約100mmの樹木を伐採し、こ
れを長さ900〜1000mmに玉切りし、得た原木に
所定間隔で孔を開けて種駒を打ち込んでほだ原木2とし
たものである。
【0020】得たほだ原木2はこれを包装体3内に収納
して仮伏せ用のほだ木1とするものであるが、前記包装
体3は、ポリエチレン製の長さが約1300mm、幅約
400mmの袋からなるもので、この包装体3内にほだ
原木2を1つ収納したのち、緩やかな通気性を保持する
ように包装体3の開口部4を軽く手で絞り込みホイッチ
キスで止めてほだ木1とする。その際、乾燥しすぎた
原木2に対しては包装体3に収納する前に軽く散水し
たのち収納することが好ましい。
【0021】かくして得たほだ木1の多数を常法に従っ
て仮伏せするのであるが、この仮伏せは野外で行っても
よく、ビニルハウスのようなハウス内で実施してもよ
い。仮伏せは、一般的には保湿を第一に考えるので、散
水の行える場所で比較的風当たりの弱い、湿度の得やす
い場所が選定されるが、この発明においてはかゝる条件
は好ましくはあるが、絶対条件とはならない。
【0022】仮伏せは具体的には図2に示すように、地
面に並べた枕木5,5の上に包装体3内に収納し、かつ
その開口部を軽く閉めて内部の通気性を保持したほだ原
木2を1本づつ横に積み重ねて高さが約1.5mとなる
ように横積みしたのち、最上段のほだ木1,1・・・の
上に段ボール6を設けて直射日光を遮断する。
【0023】その際、接種の時期が早く所定の温度が保
持し難いときには、段ボール6の上に保温のために合成
樹脂シート(図示せず)を掛け、また、逆に温度が上が
り過ぎる傾向の場合には最上段にヨシズなどの被覆材の
せて直射日光による過度の温度上昇を防ぐようにする。
【0024】かくて仮伏せした一連のほだ木1のブロッ
クAは、所定の期間そのまゝの状態として時々は包装体
3の開口部4から種菌の活着の状態を観察し、積替えや
位置換えを必要に応じて行い、接種部位の全てに均一に
発菌した状態(約60日間)をもって育成されたほだ木
として仮伏せを終了する。
【0025】仮伏せの終了後にそれぞれのほだ原木2を
包装体3から取り出すと、ほだ原木2は木口面が褐変
し、シイタケ栽培における害菌である胴枯菌などの乾性
害菌の発生はほとんど見られない。また、上部に積み上
げたほだ木1と下部のほだ木1との間には菌の活着状態
にほとんど差がなく、おおむね均一な発菌・活着状態を
見ることができる。
【0026】仮伏せ処理が終了し包装体3から取り出し
たほだ原木2は、爾後常法の栽培方法にしたがって本伏
せし、シイタケの発生、育成を行う。すなわち、生シイ
タケの栽培においてはほだ木を本伏せしたのち浸水し、
また乾シイタケ栽培においてはそのまゝ本伏せし、芽出
し操作による子実体の発生と生育などの所定の過程を経
て目的とするイシタケを収穫する。
【0027】以下、この発明によるシイタケ栽培の実施
例と、これとほゞ同じ条件下における従来の方法による
シイタケ栽培の比較例とを示す。実施例1 玉切りしたコナラ(直径約100mm×長さ約900m
m)を20本使用して各々に種駒を接種してほだ原木を
得たのち、これを1本宛幅400mm×長さ1300m
mのポリエチレンの黒色の袋(包装体)に収納し、袋の
先端の開口部を軽く手で絞り込んで内部に緩やかな通気
が行えるように隙間を残してホイッチキスで止めた。こ
れらを横に並べて高さが約1500mmとなるように多
段に積み上げ、最上段のほだ木の上部を段ボールで覆っ
て仮伏せし、種菌の活着と初期の菌糸蔓延によるシイタ
ケほだ原木の育成を図った。仮伏せ終了後にほだ原木を
袋から取り出して浸水し、本伏せしてシイタケ子実体の
発生、生育を行い、仮伏せ終了時における害菌の発生状
態と、収穫時における子実体発生を調査した。
【0028】比較例1 種駒を接種したほだ原木を袋に収納することなくそのま
ゝ使用し、これらを横に並べて高さが約1000mmと
なるように多段に積み上げ、最上段を段ボールで覆って
仮伏せしてシイタケほだ木の育成を図った。それ以外は
実施例1と同様にしてシイタケ子実体の発生、生育を行
い、同様にして仮伏せ終了時における害菌の発生状態
と、子実体の発生における発生本数、1本当りの重量を
調べた。
【0029】なお、上記実施例1、比較例1の具体的な
条件は以下のとおりである。 1)原木 供試本数 ;各20本、長さ900mmに玉切りしたコナラ 接種日 ;平成 6年 3月 5日 種菌 ;種駒(森440号) 2)伏込み 仮伏せ期間 ;平成 6年 3月 5日〜平成 6年 5月11日 本伏せ方法 ;裸地にヨロイ伏せにし、ヨシズを掛けた。 3) シイタケの発生;平成6年11月7日に12時間、水温10℃の水に浸水 した。 これら実施例1および比較例1の試験結果を表1に示
す。なお、表1における害菌の発生状態の調査本数は重
複した本数である。〔以下余白〕
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】この発明のシイタケ栽培用ほだ木は、
度に水分を含む原木の長手方向周壁に所定間隔を保持し
おがくず種菌または菌をあらかじめ培養した種駒のい
ずれかによシイタケ種菌を接種してほだ原木を形成
し、得たほだ原木を少なくとも防水性を有する包装体内
に収納してほだ木としたので、ほだ木に必須の仮伏せ作
業に際し、仮伏せのための場所の選定や特別な仮伏せの
ための作業を必要とすることなくほだ化させることがで
きる。
【0032】 特に、この発明のシイタケ栽培用ほだ木
は、適度に水分を有する原木を使用するため、ほだ木の
製造がきわめて容易であり、接種したシイタケ菌の活着
と蔓延を効率的に行うことのできるほだ木とすることが
できるため、シイタケ生産上労力の軽減とシイタケ栽培
の工程の簡略化を図ることができる。
【0033】また、この発明のシイタケ栽培用ほだ木の
育成方法は、適度に水分を含む原木の長手方向周壁に所
定間隔を保持しておがくず種菌または菌をあらかじめ培
養した種駒のいずれかによシイタケ種菌を接種して
だ原木とし、得たほだ原木を少なくとも防水性を有する
包装体内に入れ、その開口部から適宜の通気を図るよう
にして、その多数を横積みし、直射日光を避けながら仮
伏せすることによって種菌の原木への活着と、活着した
種菌の初期の蔓延を図ることができる。また、この発明
のシイタケ栽培方法は、このようにして得られた種菌が
ほだ原木に活着し、初期蔓延したほだ木を用いて常法に
よってシイタケを栽培するものである。
【0034】かゝるシイタケ栽培用ほだ木育成方法並び
に育成されたほだ木を使用したシイタケ栽培方法は、以
下に述べる多くの優れた効果を発揮する。 (1)種菌を接種したほだ原木を包装体に入れた後は、
ほだ原木の持つ水分によって包装体内が一定の湿度に保
たれるので、加水の必要がなく、接種後の散水作業とそ
れに用いる散水施設の必要がなく、作業の省力化、経済
効率の大幅な向上を期待することができる。 (2)また、包装体内の温度もほゞ一定に保たれるの
で、接種部位の全てに菌糸を均一に活着させ、原木内部
に菌をむらなく蔓延させることができる。 (3)ほだ原木が包装体に収納されているため、シイタ
ケ栽培の害菌が外部から侵入することがなく、害菌に起
因するシイタケの損失が大きく減少する。 (4)仮伏せに際して接種後のほだ原木を1本〜数本を
単位として包装体に入れて仮伏せするので、この仮伏せ
作業の中断が容易(ほだ原木の乾燥などや害菌の付着な
どがない)であり、従来の仮伏せのように作業を中断す
るごとに散水し、被覆材をかけるなどの厄介な手数を要
しない。 (5)従来の仮伏せでは普通、400〜500mmの高
さにほだ木を横積みするので、単位面積当りの収容本数
は少ない(約150本/坪)が、この発明では1500
mm程度の高さまでほだ木を横積みすることができるの
で、単位面積当りの収容本数が大きく向上(約400本
/坪)し、狭い場所でも容易に仮伏せすることができ
る。 (6)従来の仮伏せにおいては、上部に積んだほだ木と
下部のほだ木では温湿度の差が大きく、ほだ化にバラツ
キや差がみとめられたが、この発明の方法では均一なほ
だ木が得られるため、ロスがなくなる。 (7)また、接種の初期におけるシイタケ菌のほだ原木
への活着、菌糸の蔓延が確実であるので、その後のほだ
木づくりのロスもなくなり、その結果、最終目的である
子実体の収量が増加し、経営が安定する。 (8)近年増加しつゝある水分管理の難しい生木の状態
の原木に適用して有効かつ容易にほだ木の育成を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシイタケ栽培用ほだ木の側面図であ
る。
【図2】この発明のシイタケ栽培用ほだ木の仮伏せの状
態を示した正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【符号の説明】
1 ほだ木 2 種菌を接種したほだ原木 3 包装体 4 開口部 5 枕木 6 段ボール A 仮伏せしたほだ木のブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−67033(JP,A) 森喜作「シイタケのつくり方」(昭50 −2−10)農山漁村文化協会 P.95〜 96

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適度の水分を含む所要の長さを有する原
    木の長手方向周壁に所定間隔を保持しておがくず種菌ま
    たは菌をあらかじめ培養した種駒のいずれかによシイ
    タケ種菌を接種してほだ原木を形成し得たほだ原木を
    適度の通気が確保できる状態で防水性を有する包装体内
    に収納し、該包装体内においてシイタケ種菌の活着と菌
    糸蔓延をさせるよう構成したことを特徴とするシイタケ
    栽培用ほだ木。
  2. 【請求項2】 適度の水分を含む原木の長手方向周壁に
    所定間隔を保持しておがくず種菌または菌をあらかじめ
    培養した種駒のいずれかによシイタケ種菌を接種して
    ほだ原木とし、得たほだ原木を少なくとも防水性を有す
    る包装体内に収納し、該包装体の口部を絞って包装体内
    への適度の通気を確保したのちに、これら包装体内に収
    納された原木の多数を横方向に多段に積み重ね、上部を
    適度に庇陰して仮伏せすることによってシイタケ菌の活
    着と菌糸蔓延を図ることを特徴とするシイタケ栽培用ほ
    だ木の育成方法。
  3. 【請求項3】 前記シイタケ種菌を接種したほだ原木
    は、少なくとも防水性を有する包装体内に1本あて収納
    することを特徴とする請求項2記載のシイタケ栽培用ほ
    だ木の育成方法。
  4. 【請求項4】 前記シイタケ種菌を接種したほだ原木
    は、伐採直後の生原木にシイタケ種菌を接種したもので
    あることを特徴とする請求項2記載のシイタケほだ木の
    育成方法。
  5. 【請求項5】 適度の水分を含む原木の長手方向周壁に
    所定間隔を保持しておがくず種菌または菌をあらかじめ
    培養した種駒のいずれかによシイタケ種菌を接種して
    ほだ原木とし、得たほだ原木を少なくとも防水性を有す
    る包装体内に収納し、該包装体の口部を絞って包装体内
    への適度の通気を確保したのちに、これら包装体内に収
    納された原木の多数を横方向に多段に積み重ね、上部を
    適度に庇陰して仮伏せすることによってシイタケ菌の活
    着と菌糸蔓延を促進してほだ原木をほだ化せしめ、かく
    て得たシイタケ栽培用ほだ木を包装体から取り出して爾
    後常法によってシイタケの発生と生育を図ることを特徴
    とするシイタケ栽培方法。
JP7152541A 1995-05-27 1995-05-27 シイタケ栽培用ほだ木と該ほだ木の育成方法並びに育成されたほだ木を使用したシイタケ栽培方法 Expired - Lifetime JP2969429B2 (ja)

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