JPH0365Y2 - - Google Patents

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JPH0365Y2
JPH0365Y2 JP7746087U JP7746087U JPH0365Y2 JP H0365 Y2 JPH0365 Y2 JP H0365Y2 JP 7746087 U JP7746087 U JP 7746087U JP 7746087 U JP7746087 U JP 7746087U JP H0365 Y2 JPH0365 Y2 JP H0365Y2
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JP
Japan
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container
culture
recess
culture container
seedlings
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JP7746087U
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JPS63186235U (ja
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Landscapes

  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば、洋ラン等の植物を組織培養
によつて、培養から養成期にかけて観賞しながら
育成するための観賞用植物育成容器に関する。
(従来の技術と問題点) 一般に洋ランを組織培養する場合は、培養容器
として三角フラスコが用いられ、このフラスコ内
底部に収容した寒天培地へ植物の組織細胞を培養
させるようにしている。
また、フラスコ内で一定の大きさ(コチヨウラ
ンの場合は1〜1.5cmの3葉位いに分化した程度)
に育成された洋ランの苗は、まず、フラスコから
取り出して別の鉢等に複数本(3号鉢で10本)ず
つ移植した状態で約6ケ月養成させた後、今度は
1本植えのための鉢替えを行ない、更に、10ケ月
経過した後に仕上げ鉢への移植を行なつた状態で
出荷が行なわれている。
従つて、従来の育成方法にあつては、出荷まで
に多くの期間と労力とを必要とするという問題点
があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような従来の問題点を解決す
ることを目的としてなされたもので、この目的達
成のために本考案の観賞用植物育成容器では、植
物の組織培養が可能な透明素材より成る有底筒状
の培養容器と、該培養容器の底部を脱着自在に装
着可能な窪み部を備えた支持台と、該支持台の窪
み部内に装着可能な培地との組み合わせより成
り、かつ、前記窪み部の底部には通気穴を備えた
構成とした。
(作用) 本考案の観賞用植物育成容器では、上述のよう
に、植物の組織培養が可能な透明素材より成る有
底筒状の培養容器と、該培養容器の底部を装着可
能な窪み部を備えた支持台とを備えたことで、培
養期間中は支持台により培養容器を単体で安定良
く支持させた状態で観賞でき、 また、窪み部に対して培養容器が脱着可能であ
り、かつ、該窪み部内に装着可能な培地を備える
と共に、該窪み部の底部には通気穴を備えたこと
で、培養容器を脱却した窪み部内に培地を装着
し、培養容器で培養された植物の苗をこの倍地に
移植することによつて支持台をそのまま苗の養成
容器として利用することができ、 従つて、組織培養により、植物を培養から養成
期にかけて観賞しながら容易に育成することがで
きるようになり、このため、培養容器内に植物の
組織細胞を培養させた時点から直ちに出荷できる
ので、大幅な期間の短縮と労力の軽減とが図れる
ようになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。
尚、この実施例を述べるにあたつて、コチヨウ
ランを育成する場合の観賞用植物育成容器を例に
とる。
まず、実施例の構成を説明する。
この実施例の観賞用植物育成容器Aは、第1図
及び第2図に示すように、培養容器1と、支持台
2と、培地3とを主な構成として備えている。
前記、培養容器1は、植物の組織培養が可能な
透明素材より成る有底筒状の容器であつて、この
実施例では透明ガラス素材により有底円筒状に形
成されると共に、その上端開口部10にはコルク
栓11を備えている。そして、該コルク栓11の
中心部には通気孔12が開設され、かつ、該通気
孔12内には雑菌の侵入を阻止するための綿13
を詰め込んでいる。
前記支持台2は、前記培養容器1を単体で安定
良く支持させるためのものであつて、その上面中
央部には培養容器1の底部を脱着自在に装着する
円柱状の窪み部20を備えると共に、該窪み部2
0の底部には通気穴21が開設されている。
尚、この支持台2は、この実施例では合成樹脂
素材によつて下面側を開口させた中空状に形成さ
れている。
前記培地3は、前記支持台2の窪み部20内に
装着することによつて、該支持台2自体を苗の養
成容器として利用するためのものであり、この実
施例では、窪み部20内に装着可能な大きさに予
めカツトされたスポンジ状吸収体が用いられ、か
つ、その中心部には苗の根部を挿通するために上
下方向に貫通する断面略H状の切り込み部30が
形成されている。
次に、この実施例の作用を、コチヨウランの育
成方法に基づいて説明する。
() 培養工程(第3図イ,ロ) まず、90℃前後で雑菌処理をした寒天培地4を
培養容器1内に収容し、コルク栓11を装着した
状態でオートクレーブによる蒸気滅菌(120℃前
後)を行なう。
次に、コチヨウランの組織細胞aを1つだけ寒
天培地4の上面中央部に入れ、予め滅菌処理をし
たコルク栓11で培養容器1の上面開口部10を
閉塞することによつて、完全に滅菌された温室が
形成される。
そこで、この状態で培養容器1の底部を支持台
2の窪み部20内に装着することにより、該培養
容器1を支持台2上に立てた状態で安定良く支持
することができ、しかも、培養期間中は水やり等
の手間が一切不要であるため、この時点から机上
での個人的な培養が可能な状態となる。
従つて、この時点(第3図イの状態)からでも
出荷は可能であるが、第3図ロに示すように苗が
少し成長してからの方が、観賞用植物としての商
品価値は高くなる。
() 移植工程(第3図ハ,ニ,ホ) 次に、上述のように培養容器1内で培養された
コチヨウランの苗Rが1〜1.5cmの3葉位いに分
化した後で、培養容器1内では少し窮屈な状態ま
で成長した段階で、以下に述べる手順により苗の
移植を行なう。
まず、第3図ハに示すように、培養容器1の
上端開口部10からコルク栓11を抜いた状態
で、1週間程度直射日光の当たらない明るい場
所で苗Rを外気に馴らす。
次に、箸等で培養容器1内の苗Rを取り出
し、苗Rに付着した寒天培地を水道水でよく洗
い流した後、第3図ニに示すように、培地3を
構成するスポンジ状吸収体に予め形成された切
り込み部30内に植え込みを行なう。
次に、第3図ホに示すように、苗Rの植え込
まれたスポンジ状吸収体に水または肥料液を吸
収させた状態で支持台2の窪み部20内に装着
することによつて苗Rの移植が完了する。
そして、以後は支持台2の苗の養成容器として
そのまま利用し、約1年間はこのままの状態で机
上で観賞しながら育成することができる。
尚、水やりは、スポンジ状吸収体ごと窪み部2
0内から抜き取り、水中で圧縮することによつて
簡単に行なうことができる。そして、次回の水や
りは水分がなくなるまで行なわない方が良い。
以上説明してきたように本考案の観賞用植物育
成容器Aにあつては、組織培養によりコチヨウラ
ン等の植物を培養から養成期にかけて観賞しなが
ら容易に育成することができるようになり、従つ
て、培養容器1内に植物の組織細胞を培養させた
時点から直ちに出荷でき、大幅な期間の短縮と労
力の軽減とが図れるようになる。
また、実施例では、培地3として弾力性を有す
るスポンジ状の吸水体を用いたことで、特に洋ラ
ンに適した水やり作業が容易に行なえるようにな
ると共に、該吸収体の中心部には上下方向に貫通
する断面略H状の切り込み部30を備えたこと
で、同スポンジ状吸水体への苗Rの植え込み作業
が容易に行なえるようになる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があつても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、培養容器1の上端開口部
10を閉塞する栓体としてコルク栓11を用いる
場合を示したが、キヤツプ状のものやゴム栓であ
つてもよい。ただし、ゴム栓の場合は通気性を確
保するために通気孔を開設し、該通気孔内に綿を
詰め込んで雑菌の侵入を防止する必要がある。
また、実施例では培地3としてスポンジ状の吸
水体を用いる場合を例にとつたが、これには限ら
れず、その他にロツクウール等の一般的な培地を
用いることができる。
(考案の効果) 以上説明してきたように本考案の観賞用植物育
成容器にあつては、植物の組織培養が可能な透明
素材より成る有底筒状の培養容器と、該培養容器
の底部を装着可能な窪み部を備えた支持台とを備
えたことで、培養期間中は支持台により培養容器
を単体で安定良く支持させた状態で観賞でき、 また、窪み部に対して培養容器が脱着可能であ
り、かつ、該窪み部内に装着可能な培地を備える
と共に、該窪み部の底部には通気穴を備えたこと
で、培養容器を脱却した窪み部内に培地を装着す
ることによつて支持台をそのまま苗の養成容器と
して利用することができ、 従つて、組織培養により、植物を培養から養成
期にかけて観賞しながら容易に育成することがで
きるようになり、このため、培養容器内に植物の
組織細胞を培養させた時点から直ちに出荷できる
ので、大幅な期間の短縮と労力の軽減とが図れる
ようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の観賞用植物育成容器を
示す分解斜視図、第2図は培養時の使用状態を示
す断面説明図、第3図イ〜ホはコチヨウランの育
成方法に基づく作用説明図である。 1:培養容器、2:支持台、3:培地、20:
窪み部、21:通気穴、30:切り込み部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 植物の組織培養が可能な透明素材より成る有
    底筒状の培養容器と、該培養容器の底部を脱着
    自在に装着可能な窪み部を備えた支持台と、該
    支持台の窪み部内に装着可能な培地との組み合
    わせより成り、かつ、前記窪み部の底部には通
    気穴を備えたことを特徴とする観賞用植物育成
    容器。 2 培地が弾力性を有するスポンジ状吸水体であ
    り、かつ、該スポンジ状吸水体の中心部には上
    下方向に貫通する断面略H状の切り込み部を備
    えたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の観賞用植物育成容器。
JP7746087U 1987-05-23 1987-05-23 Expired JPH0365Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7746087U JPH0365Y2 (ja) 1987-05-23 1987-05-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7746087U JPH0365Y2 (ja) 1987-05-23 1987-05-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63186235U JPS63186235U (ja) 1988-11-29
JPH0365Y2 true JPH0365Y2 (ja) 1991-01-07

Family

ID=30925487

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JP7746087U Expired JPH0365Y2 (ja) 1987-05-23 1987-05-23

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JPS63186235U (ja) 1988-11-29

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