JPH06125646A - 椎茸の種駒製造法 - Google Patents

椎茸の種駒製造法

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JPH06125646A
JPH06125646A JP4078846A JP7884692A JPH06125646A JP H06125646 A JPH06125646 A JP H06125646A JP 4078846 A JP4078846 A JP 4078846A JP 7884692 A JP7884692 A JP 7884692A JP H06125646 A JPH06125646 A JP H06125646A
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JP
Japan
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shiitake
hole
block
mycelium
sawdust
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JP4078846A
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English (en)
Inventor
Isamu Kiyouraku
勇 京楽
Reiko Okude
玲子 奥出
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原木駒を作るまでは制限の多い無菌室で処理
する必要がなく、原木駒を蒸気殺菌して、無菌室で椎茸
原菌を入れれば、雑菌の入らない良質の椎茸の種駒を容
易に製造することが可能な椎茸の種駒の製造法を提供す
る。 【構成】 椎茸菌糸の通過可能な微孔を有する熱成形可
能な通気性シート10に、水溶性・可食性・生分解性の
うち、少なくとも一つを備えた非通気性フィルム20を
貼合わせて複合シート15を構成したうえ、鋸屑等椎茸
菌育成媒体30を充填可能、且つ椎茸栽培用原木に開け
た穴に挿入可能な大きさの複数の穴41を備えた板状成
形品40を真空成形により作る工程、その成形品40の
穴41に鋸屑、米糠、ビタミンその他を混合した椎茸菌
育成媒体30を詰め、フィルム等を熱融着して蓋50を
したうえ、穴部分を板状部分から切離し、合成原木駒6
0を作る工程、この合成原木駒60を袋等に包装して、
蒸気殺菌し、冷却したうえ、無菌室で椎茸原菌を入れ、
培養する工程よりなる椎茸の種駒製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、椎茸を栽培するために
原木に植えるところの鋸屑より作った種駒の製造法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、椎茸の栽培に当たって、先ず、原
木を直径8〜12ミリ、長さ15〜20ミリに切り、蒸
気殺菌して作った原木駒に無菌室で椎茸菌を入れ、種駒
を作るか、或は鋸屑、さらに椎茸菌の栄養素となる米糠
・ビタミンその他を混合して、プラスチック大容器に入
れ、蒸気殺菌して無菌室で椎茸菌を入れ、鋸屑培養菌を
作る。別に、原木に錐で10〜15ミリ程度の複数の穴
を開けておく。次に種駒或は鋸屑培養菌を原木の穴に詰
めて、植え、湿気のある場所に寝かせて椎茸に成長する
のを待つ。
【0003】しかしながら、原木を切って、原木駒を作
り、椎茸菌を入れる前者は、原木駒を作るのに多大の時
間を要すること、多量の原木ロスを生じること、原木駒
には殆ど栄養素を含んでおらず、椎茸栽培に長期間を要
すること等の問題点がある。
【0004】また、後者の鋸屑培養菌は、穴に詰めるの
が難しいことから、ばらばらに解し、成形シートに形成
した縦横12ミリ程度の複数の凹型に詰め、適当な温度
・湿度で再度椎茸菌を培養し、固め、これを穴から取出
すか、穴と共に切取り、固形の種駒とするように改良さ
れているが、鋸屑培養菌をばらばらに解したり、成形し
たりするためには、かなり広い空間と大型の機械・器具
を必要とし、無菌室での処理に適さず、雑菌が混入し、
繁殖し、椎茸菌の繁殖を妨害する危険性が高いと言う問
題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、原木を切って、原木駒を作り、椎茸菌を入れて作
った種駒は、原木駒を作るのに多大の時間を要するこ
と、多量の原木ロスを生じること、原木駒には殆ど栄養
素を含んでおらず、椎茸栽培に長期間を要すること、ま
た、鋸屑培養菌をばらばらに解し、成形シートに形成し
た複数の穴に詰め、適当な温度・湿度で再度椎茸菌を培
養し、固め、穴と共に切取って、作った固形の種駒は、
鋸屑培養菌をばらばらに解したり、成形したりするため
には、かなり広い空間と大型の機械・器具を必要とし、
無菌室での処理に適さず、雑菌が混入し、繁殖し、椎茸
菌の繁殖を妨害する危険性が高いこと等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】図面を参考にして説明す
る。本発明は、椎茸菌糸の通過可能な微孔を有する熱成
形可能な微孔付シート10に、水溶性・可食性・生分解
性のうち、少なくとも一つを備えた気密フィルム20を
貼合わせて複合シート15を構成したうえ、鋸屑等椎茸
菌育成媒体30を充填可能、且つ椎茸栽培用原木に開け
た穴に挿入可能な大きさの複数の穴41を備えた板状成
形品40を真空成形により作る工程、その成形品40の
穴41に鋸屑、米糠、ビタミンその他を混合した椎茸菌
育成媒体30を詰め、非通気性フィルム等を熱融着して
蓋50をしたうえ、穴部分を板状部分から切離し、合成
原木駒60を作る工程、この合成原木駒60を袋等に包
装して、蒸気殺菌し、冷却したうえ、無菌室で椎茸原菌
を入れ、培養する工程よりなる椎茸の種駒製造法であ
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について図によって骨子を説
明すると、10は通気性があって、椎茸菌糸の通過可能
な微孔を有する熱成形可能な通気性シートであって、織
物・ネット・レース・不織布等が適している。20はそ
の通気性シート10に、真空成形可能にドライラミネー
ト機等で貼合わせて複合シート15を構成する非通気性
フィルムであって、水で溶かしたり、椎茸菌が栄養剤と
して可食或は分解したりして、通気性シート10の微孔
を再生可能に、水溶性・可食性・生分解性のうち、少な
くともその一つを備えたものである。40は前記複合シ
ート15を真空成形機にて成形した板状成形品であっ
て、原木に開けた種駒挿入用穴に挿入可能な大きさ・深
さ、例えば直径12ミリ×深さ17ミリ程度の複数の穴
41を形成してある。30は鋸屑:5重量部、椎茸原菌
の栄養素として米糠:1重量部、ビタミンその他を混合
した椎茸菌育成媒体、60は合成原木駒であって、前記
成形品40の穴41に椎茸菌育成媒体30を詰めたの
ち、PET・PP等の気密性フィルムでヒートシール
し、蓋50をしたうえ、板状部分から切離したものであ
る。以上のようにして作った合成原木駒60を120℃
で蒸気殺菌して冷却、無菌室でそれに椎茸原菌を入れ、
さらに気密包装袋に入れ培養すると、1ケ月後より椎茸
菌が表面全面に均一に繁殖した椎茸種駒が得られる。
【0008】<第1実施例>椎茸菌糸の通過可能な微孔
を有する熱成形可能な通気性シートとして無延伸糸によ
って作った100g/m2目付けの不織布、この通気性
シートに貼合わせる非通気性フィルムとしてポリビニル
アルコールより作られた水溶性フィルム100ミクロン
(日合フィルム(株)のハイセロン:商品名)をそれぞ
れ使用する。また、ヒートシールし、蓋とするフィルム
として、PET12ミクロン/PP20ミクロン等フィ
ルムを使用する。蒸気殺菌条件は120℃、40分、無
菌室の椎茸原菌は20℃、関係湿度80%である。
【0009】<第2の実施例>椎茸菌糸の通過可能な微
孔を有する熱成形可能な通気性シートとして無延伸糸に
よって作ったPP不織布、この通気性シートに貼合わせ
る非通気性フィルムとしてゼラチンにより作った50ミ
クロンの可食性フィルム(新田ゼラチン(株)のゼラチ
ンフィルム)を使用する。以下第1の実施例と同じ方法
で椎茸菌を培養すると、30日後より椎茸菌が合成の原
木駒の表面全面に均一に繁殖する。
【0010】<第3の実施例>椎茸菌糸の通過可能な微
孔を有する通気性シートとして100ミクロンの無延伸
PPシートに径0.05mmの孔を1cm2当り20個
開けたもの、この通気性シートに貼合わせる非通気性フ
ィルムとしてPPにデンプン誘導体の微粉末10%練り
込んだ生分解性フィルム50ミクロンをそれぞれ使用
し、以下第1の実施例と同じ方法で処理すると、30日
後より椎茸菌が合成の原木駒の表面全面に均一に繁殖す
る。
【0011】作用について説明すると、原木駒60を作
るまでの工程は、穴41に椎茸菌育成媒体30を乾燥し
た状態で詰めることが出来、椎茸原菌が植えられていな
いので、雑菌の繁殖のおそれがなく、繁殖して後で蒸気
殺菌することが出来るため、無菌室で処理する必要がな
く、しかもそのまま長期保存が可能であって、植菌日に
合わせて、椎茸原菌を培養することが出来る。しかも、
椎茸菌糸の通過可能な微孔を有する熱成形可能な通気性
シート10に、真空成形可能に水溶性・可食性・生分解
性のうち、少なくとも一つを備えた非通気性フィルム2
0を貼合わせて構成した複合シートを使っており、成形
後は、水で溶かしたり、椎茸菌が可食或は分解したりし
て、微孔を再生可能であるため、穴41に栄養素に富む
椎茸菌育成媒体30を詰め、蒸気殺菌して、無菌室で椎
茸原菌を入れれば、雑菌の繁殖も防止することが出来、
良質の椎茸の種駒を製造することが出来る。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
原木駒を作るまでは制限の多い無菌室で処理する必要が
なく、原木駒は蒸気殺菌して、無菌室で椎茸原菌を入れ
れば、雑菌に入らない良質の椎茸の種駒を容易に製造す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】通気性シート及び非通気性フィルムの側面図で
ある。
【図2】複合シートの側面図である。
【図3】本発明の実施例に使用する成形品を示す正面図
である。
【図4】図3の一部拡大断面図である。
【図5】図3の平面図である。
【図6】板状成形品に椎茸菌育成媒体を詰め蓋をした状
態を示す切断正面図である。
【図7】本発明の実施例により得られた原木駒の断面図
である。
【符号の説明】
10 通気性シート 15 複合シート 20 非通気性フィルム 30 椎茸菌育成媒体 40 板状成形品 41 穴 50 原木駒 60 蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椎茸菌糸の通過可能な微孔を有する熱成
    形可能な微孔付シート(10)に、水溶性・可食性・生
    分解性のうち、少なくとも一つを備えた非通気性フィル
    ム(20)を貼合わせて複合シート(15)を構成した
    うえ、鋸屑等椎茸菌育成媒体(30)を充填可能且つ椎
    茸栽培用原木に開けた穴に挿入可能な大きさの複数の穴
    (41)を備えた板状成形品(40)を真空成形により
    作る工程、その成形品(40)の穴(41)に鋸屑、米
    糠、ビタミンその他を混合した椎茸菌育成媒体(30)
    を詰め、気密性フィルム等を熱融着して蓋(50)をし
    たうえ、穴部分を板状部分から切離し、合成原木駒(6
    0)を作る工程、この合成原木駒(50)を袋等に包装
    して、蒸気殺菌し、冷却したうえ、無菌室で椎茸原菌を
    入れ、培養する工程よりなる椎茸の種駒製造法。
JP4078846A 1992-02-28 1992-02-28 椎茸の種駒製造法 Pending JPH06125646A (ja)

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JPH06125646A true JPH06125646A (ja) 1994-05-10

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JP (1) JPH06125646A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08242687A (ja) * 1995-03-02 1996-09-24 Hyun Suku Kim 種菌カプセルを用いた乾式茸種菌の製造方法
CN104160876A (zh) * 2014-09-10 2014-11-26 营口龙辰农业科技发展有限公司 人工菇类一站式培植筐及其培植工艺

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08242687A (ja) * 1995-03-02 1996-09-24 Hyun Suku Kim 種菌カプセルを用いた乾式茸種菌の製造方法
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