JPH10215698A - 栽培ユニット及び栽培ユニットの製造方法 - Google Patents

栽培ユニット及び栽培ユニットの製造方法

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JPH10215698A
JPH10215698A JP9024833A JP2483397A JPH10215698A JP H10215698 A JPH10215698 A JP H10215698A JP 9024833 A JP9024833 A JP 9024833A JP 2483397 A JP2483397 A JP 2483397A JP H10215698 A JPH10215698 A JP H10215698A
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JP
Japan
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soil
solidified
container
covering
floor
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Application number
JP9024833A
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English (en)
Inventor
Tadao Kawashima
島 董 夫 川
Yasushi Nakajima
島 康 中
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Meiko Co Ltd
Original Assignee
Meiko Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G24/00Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor
    • A01G24/60Apparatus for preparing growth substrates or culture media
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • A01G9/029Receptacles for seedlings
    • A01G9/0291Planting receptacles specially adapted for remaining in the soil after planting

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専門設備又は専門知識を必要としないで容易
に育苗を行うこと、また、播種・覆士状態で容易に運搬
移動を行うこと。 【解決手段】 水溶性セルロース誘導体等の糊剤又は繊
維質と水とを、覆土又は床土と混ぜ、後に乾燥すること
により固形化覆土又は固形化床土を形成する。水分を含
んだ固形化覆土6及び7を、それぞれ所定の容器等によ
り型どりして、乾燥状態とする(図7(a))。これら
固形化覆土6及び7の間に、種子3を挟み込み、両覆土
6及び7を接着剤等により接着して、種子入り覆土ユニ
ット70を形成する(図7(b))。一方、容器1に床
土4(固形化覆土)を土詰めしておく(図7(c))。
そして、この容器1に、先ほどの種子入り覆土ユニット
70をかぶせて組み合わせる(図7(d))。必要に応
じて、その後、全体を乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栽培ユニット及び
栽培ユニットの製造方法に係り、特に、容器、培養土、
覆土、種子等の栽培に必要な要素について、水溶性セル
ロース等の固形化物質により固型化して一体化した栽培
ユニット又は個々の要素を固形化して部品化した栽培ユ
ニット、及びこれらの栽培ユニットの製造方法に関す
る。本発明の栽培ユニット及び栽培ユニットの製造方法
により、野菜・園芸栽培技術の播種及び育苗の簡素化と
平準化が達成される。
【0002】
【従来の技術】家庭園芸等おいて、播種・育苗方法とし
ては、まず、容器(プランター等)や専用苗床に専用培
養土やピート板等を入れ、例えば、等間隔に種子を1〜
2粒ずつ播き、その上に覆土で覆うことにより行ってい
た。ここで、覆土の厚さは、種子の品種等によって異な
るものである。そして発芽後、品種によっては本植えの
前に一度、ビニールポットに移植して苗を生育し、さら
に、その後に定植を行っていた。
【0003】一方、一般農家等においては、近年の高齢
化に伴う人手不足から農作業の省力化が求められるよう
になった。そのため苗作り(育苗)と本ぽの栽培とを分
業化し、苗そのものは業者から購入して利用する方法が
急増している。このような分業化による大量生産に伴
い、生産苗の小型化、軽量化による輸送性、機械移植適
応性が求められるようになった。その結果としてセル苗
が誕生した。
【0004】一般に、セル苗とは、鉢径が数cm以内
で、形が鉢に類似した容器を用いて育成された苗のこと
であり、「成型苗」の一種である。また、容器はセルと
呼ばれる単位から構成され、取扱いの利便性を考慮して
複数のセルが連結して成型される。このようにセルを連
結したものを、セル状容器又はセルトレイ等と呼ぶ。
【0005】育苗には、このセルトレイが用いられ、さ
らに、専用用土、播種板、型付けローラまたは専用播種
機等が必要となる。これらの器具を用いて培養土の詰め
込み、播種、覆土の各作業を行う。
【0006】以下に、現在の一般農家で使用されてい
る、成型苗(セル苗、プラグ苗(登録商標)等)の育苗
栽培を説明する。 1)まず、専用器具・機械により、容器に培養土の詰め
込みを行う。 2)できあがった培地に、専用器具・機械を用いて播種
および覆土を行う。 3)そののち育苗栽培施設において温度管理、水管理を
行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような覆土
作業直後では、移動や輸送は不可能であり、育苗施設内
でのみ育苗栽培が可能であった。また、従来において
は、家庭園芸だけでなく、一般農家等においても、培養
土の選択、容器への詰込み作業及び播種作業等は、いず
れも専用の器具・機械、専門設備及び専門知識等を必要
としていた。
【0008】そこで、本発明は、容器、床土(培養
土)、種子、覆土等をすべて一体化又は一部を部品化す
ることにより、専用器具・機械等の専門設備又は用土等
に対する専門知識を必要とせず、専用設備が無いために
育苗栽培ができなかった園芸家や初心者等にも幅広く利
用でき、容易に育苗を行うことができる栽培ユニットを
提供することを目的とする。また、容器、床土、種子、
覆土を適宜固形化することにより、温度管理、水管理が
簡単にして育苗栽培ができるため幅広く、従来専門家に
しか出来なかった成型苗栽培を、一般家庭等の多くの人
々も行うことができる栽培ユニットを提供することを目
的とする。
【0009】また、生産者においても、専用器具又は専
用機械等を必要とせず、人手の省力化と施設費と人件費
の削減に大きな経済効果がある栽培ユニットを提供する
ことを目的とする。さらに、容器、培養土、種子、覆土
等が固定されているため、例えば播種・覆土状態で、ど
こにでも簡易に運搬移動ができる栽培ユニットを提供す
ることを目的とする。また、容器と床土及び/又は覆土
の栽培ユニット、固形化した覆土又は床土の栽培ユニッ
トのように部品化して、所望の種類の種子に応じた栽培
ユニットを組み合わせることにより、所望の苗を適宜選
択して育苗することができる汎用性・応用性のあるの栽
培ユニットを提供することを目的とする。さらに、自然
分解して土に還元される物質で容器を形成することによ
り、容器ごと定植することができる栽培キットを提供す
ることを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、以上のような栽培ユニ
ットの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によれば、育苗するための単体又はセル状の容器と、前
記容器に土詰めされ、水溶性セルロース誘導体等の繊維
質又は糊剤を含み乾燥することにより土を固形化するた
めの固形化物質を含む又は前記固形化物質を含まない床
土と、前記容器に土詰めされ、前記床土を覆い表面層を
形成するための前記固形化物質を含み固形化された覆土
又は表面床土とを備えた栽培ユニットを提供する。
【0012】また、本発明の第2の解決手段によれば、
育苗するための単体又はセル状の容器と、前記容器に土
詰めされ、水溶性セルロース誘導体等の繊維質又は糊剤
を含み乾燥することにより土を固形化するための固形化
物質を含む又は前記固形化物質を含まない床土及び/又
は覆土と、表面の前記床土又は覆土を覆い、前記固形化
物質が乾燥して固形化された固形化物質層とを備えた栽
培ユニットを提供する。
【0013】また、本発明の第3の解決手段によれば、
水溶性セルロース誘導体等の繊維質又は糊剤を含み乾燥
することにより土を固形化するための固形化物質を含み
固形化された床土、前記固形化物質を含み固形化された
覆土、又は、前記固形化物質を含み固形化され一体化さ
れた床土及び覆土のいずれかを備え、育苗するための単
体又はセル状の容器に収容可能とした栽培ユニットを提
供する。
【0014】さらに、前記覆土又は表面床土は、前記固
形化物質を含む又は含まない第1の覆土層又は表面床土
層と、前記第1の覆土又は表面床土層を覆う表面層を形
成するための前記固形化物質を含み固形化された第2の
覆土層又は表面床土層とを備えたことを特徴とする。
【0015】さらに、水溶性セルロース誘導体等の繊維
質又は糊剤を含み乾燥することにより土を固形化するた
めの固形化物質を含み固形化された第1の覆土層と、前
記第1の覆土層上に設けられた種子と、前記種子をはさ
んで前記第1の覆土層と接合されて一体化された前記固
形化物質を含み固形化された第2の覆土層とを備えた栽
培ユニットを提供する。
【0016】また、本発明の第4の解決手段によれば、
水溶性セルロース誘導体等の繊維質又は糊剤を含み乾燥
することにより土を固形化するための固形化物質と水と
を床土及び/又は覆土と混合して水分を含んだ固形化床
土及び/又は覆土を作成する工程と、育苗するための単
体又はセル状の容器の内部及び/又は表面部内に前記水
分を含んだ固形化床土及び/又は覆土を土詰めする工程
と、前記水分を含んだ床土及び/又は覆土を乾燥して固
形化する工程とを備えた栽培ユニットの製造方法を提供
する。
【0017】さらに、前記容器内の適宜の位置に種子を
含ませる工程をさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、1.栽培ユニット、2.栽
培ユニットの使用方法、3.栽培ユニットの製造方法、
4.自然分解する容器を用いた栽培ユニットについて、
順に説明する。 1.栽培ユニット 本発明の栽培ユニットは、容器、床土、覆土、種子等の
うち全て又は一部の構成要素を含む。
【0019】「容器」は、ひとつの苗用の単独のもので
も良いし、また、複数の苗用に育苗領域を複数設けたセ
ル状容器としても良い。容器の例としては、プラスチッ
ク、土又は焼き物等による鉢、セルトレー、ポット、ペ
ーパポット、又はジフィーポット(登録商標)等があ
る。容器は、通常は底部に水はけ用の穴があいている。
しかし、容器の材質等によっては、容器自体の通水性に
より容器全体から水はけができるものもあり、このよう
な場合等においては、水はけ用の穴が無いものでも良
い。
【0020】「床土」は、例えば、培養土等を用いてお
り、黒土、赤玉土、粘土等の土、土壌改良資材、肥料等
のうち所定のものが適宜配合される。その他に、機能性
ポリマ、高分子吸収材・保水剤(高分子系吸水性樹
脂)、界面活性剤、ロックウール、ハイドロボール等を
使用することもできる。なお、土壌改良資材としては、
例えば、泥炭、バークたい肥、腐植酸質資材、木炭、け
いそう土焼成粒、ゼオライト、バーミキュライト、パー
ライト、ベントナイト、VA菌根菌資材、ポリエチレン
イミン系資材、ポリビニルアルコール系資材等がある。
【0021】「覆土」は、例えば、バーミキューライト
等が用いられる。この他、床土と同様に、ピートモス、
バーミキュライト等の土壌改良資材、黒土、培養土等の
土、機能性ポリマー、高分子吸収剤、ロックウール、ハ
イドロボール等、所定のものが適宜される場合もある。
また、覆土は、通常肥料を含まれない点で床土とは異な
るが、肥料を含んでも良い場合もある。
【0022】本発明においては、これら床土・覆土を固
形化することが主な特徴のひとつである。床土・覆土を
固形化するためには、糊剤又は繊維質等の固形化物質
(固形化剤)を床土・覆土等に混合することにより実施
される。固形化物質を混合した床土及び/又は覆土を容
器等の型により成形して乾燥したり、容器内で乾燥する
ことにより、固形化した床土・覆土(以下、「固形化床
土」・「固形化覆土」という。)が形成される。
【0023】固形化物質(糊剤又は繊維質等)として
は、例えば、水溶性セルロース誘導体(水溶性セルロー
ス)が用いられる。セルロースには、いろいろな誘導体
があり、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMセ
ルロース、CMC)、ヒドロキシメチルセルロース(H
MC)誘導体は、水溶性で糊剤となるので、本発明の固
形化物質として用いることができる。その他、紫外線、
土壌成分、細菌作用等で分解して土に還元される物質、
デイゾルボ(登録商標)、一定の温度等の条件で水に溶
けやすい合成繊維等(例えば、クラロンK−II(登録
商標))などを採用することができる。ここで、水や土
の中で自然に分解して土に還る物質としては、例えば、
生分解性プラスチックがあり、天然物プラスチック、微
生物系又は化学合成系のプラスチック、植物のデンプン
と人工プラスチックの複合物等に大別される。これら
は、分解すると水と炭酸ガス等に変わり、毒性ガスや有
毒物質は発生しない。固形化物質の配合比、乾燥時間等
は、床土又は覆土、又は種子の種類・状態等に応じて適
宜設定することができる。
【0024】また、「種子」としては、球根等も含む。
栽培ユニットに含まれる種子の数に関しては、1粒播種
が基本であるが、種子の品質、発芽率等により複数播種
しても良い。また、固形化物質の混合時の水分の影響又
は乾燥時の種子への影響を考慮して、適宜コーティング
した種子を用いてもよい。また、過酸化石灰等を含み酸
素を供給して発芽率を高める粉衣又はコーティングした
種子を用いることもできる。その他、水稲等のように催
芽状態とした種子を用いることもできる。
【0025】(1)容器と土と種子を備えた栽培ユニッ
ト 図1に、本発明の容器と土と種子を備えた栽培ユニット
の断面構成図を示す。この実施の形態は、容器に、固形
化床土及び/又は固形化覆土を適宜土詰めし、種子を適
宜播種したものである。
【0026】図1(a)においては、容器1中に、水溶
性セルロース誘導体等を含んだ固形化床土2が土詰めさ
れている。固形化床土2には、種子3が含まれている。
種子3の位置は、床土2の上部表面又は表面付近の適宜
の箇所でよい。図1(b)においては、容器1中に、通
常の床土4が土詰めされ、さらにその上が、固形化覆土
5により覆われているものである。固形化床土2には、
種子3が含まれている。なお、図1(b)において、床
土4も固形化床土とすることもできる。図1(c)にお
いては、容器1中に、通常の床土4が土詰めされ、種子
3が播種され、さらにその上が、固形化覆土5により覆
われているものである。なお、図1(c)において、床
土4も固形化床土とすることもできる。
【0027】図1(d)においては、容器1中に、通常
の床土4が土詰めされ、さらにその上が、固形化覆土6
により覆われて、種子3が播かれているものである。さ
らに、この図1(d)では、固形化覆土6の上は、表面
用固形化覆土7に覆われている。固形化覆土6及び7
は、種子3を挟むようにして、でんぷん質等による接着
剤で接着して固定することもできる。接着剤としては、
水分を含まない又は水分含有量が少ないもののように発
芽等に影響しないものもあり、これを採用することがで
きる。なお、図1(d)において、固形化覆土6を、固
形化物質を含まない通常の覆土とすることもできるし、
また、床土4も固形化床土とすることもできる。
【0028】(2)容器と土を備えた栽培ユニット 図2に、本発明の容器と土を備えた栽培ユニットの断面
構成図を示す。この実施の形態は、容器に、固形化床土
及び/又は固形化覆土を適宜土詰めしたものである。
【0029】図2(a)においては、容器1中に、水溶
性セルロース誘導体等を含んだ固形化床土2が土詰めさ
れている。図2(b)においては、容器1中に、通常の
床土3が土詰めされ、さらにその上が、固形化覆土4に
より覆われているものである。なお、図2(b)におい
て、床土3も固形化床土とすることもできる。図2
(c)においては、容器1中に、通常の床土3が土詰め
られ、さらにその表面が、床土3に固形化物質等を含ん
だ固形化床土5により覆われてたものである。
【0030】図2(d)においては、容器1中に、通常
の床土3が土詰めされ、さらにその上が、固形化覆土6
により覆われているものである。さらに、この図2
(d)では、固形化覆土6の上に、取外し及び組合せ可
能な表面用固形化覆土7を備えている。なお、図2
(d)において、床土3も固形化床土とすることもでき
る。なお、固形化覆土7を積極的に取り外し及び組合せ
可能としないで、固形化覆土を単に2層構造とすること
もできる。
【0031】(3)固形化土の栽培ユニット 図3に、本発明の固形化土の栽培ユニットの断面構成図
を示す。この実施の形態は、固形化床土及び/又は固形
化覆土を部品化した栽培ユニットである。必要に応じて
適宜種子を含むこともできる。
【0032】図3(a)は、所定の容器に収まるような
形状で固形化された固形化床土31である。図3(b)
は、所定の容器に収まるような形状で固形化された固形
化覆土32である。図3(c)においては、所定の容器
に収まるような形状で固形化された固形化床土31及び
固形化覆土32の組合せである。図3(c)において
は、固形化床土31と固形化覆土32とは、接着されて
いても良いし、乾燥工程において自然と結合されるよう
にしても良い。
【0033】つぎに、図3(d)及び(e)には、種子
入り覆土ユニットを示す。図3(d)に示す種子入り覆
土ユニットは、固形化覆土32に既に種子33が所定数
含まれ一体化されたものである。また、図3(e)に示
す種子入り覆土ユニットでは、固形化覆土を2層構造と
し、第1の固形化覆土層34と第2の固形化覆土層35
との間に、種子33が所定数予め挟まれて一体化されて
いる。
【0034】(4)固形化フィルム層を備えた栽培ユニ
ット 以上の実施の形態においては、固形化床土又は固形化覆
土を適宜備えるようにしたが、つぎに、これらを用いな
くても固形化フィルム層により表面を固形化するように
した実施の形態について説明する。図4に、本発明の固
形化フィルム層を備えた栽培ユニットの断面構成図を示
す。
【0035】図4(a)は、容器10内に床土20と覆
土30が順に土詰めされたものである。この際、例えば
図1に示したように、種子40を必要に応じて適宜の位
置に播種することもできる。覆土30の表面には、固形
化床土又は固形化覆土に用いられたものと同様の固形化
物質(糊剤、繊維質等)により、固形化フィルム層50
が形成される。図4(b)は、容器10内に床土20が
土詰めされたものである。この際、例えば図1に示した
ように、種子40を必要に応じて適宜の位置に播種する
こともできる。覆土30の表面に、水溶性セルロース誘
導体等の固形化物質(糊剤、繊維質等)の固形化フィル
ム層50が形成される。
【0036】図4(a)(b)において、固形化フィル
ム層50を形成する際、固形化物質が、覆土20内にも
適宜浸透するようにしてもよい。なお、床土10又は覆
土20は、例えば図1乃至図3に示されたように、適宜
固形化されていてもよい。
【0037】(5)容器の形状 運搬等を行っても容器内の土がはずれにくいように、容
器の開口部形状、床土又は覆土を固形化する形状を工夫
することができる。図5に、固形化覆土又は固形化床土
のはずれ防止のための容器の断面図・平面図を示す。
【0038】図5(a)及び(b)は、容器1の開口部
に、固形化覆土又は固形化床土をはずれにくくするため
のはずれ防止用凸部1a、1bを設けたものである。こ
のようなはずれ防止凸部は、図5(c)及び(d)に示
した平面図のように、適宜の位置に設けたり、適宜の数
を設けることができる。また、図5(e)は、容器1の
形状自体を改良したものである。また、図5(f)は、
容器1の形状自体を改良し、さらに開口部の凸部とを設
けたものである。
【0039】固形化覆土又は固形化床土については、こ
のような容器形状に組み込み可能なように適宜成形する
ことができる。
【0040】なお、以上の実施の形態において、容器の
平面・断面形状、床土及び覆土等の固形化形状として
は、例えば、丸型、角型、板状、ブロック状、コア状等
様々なものがある。これら形状は、収容条件、種子又は
球根等の種類・品種等によって適宜選択することができ
る。
【0041】また、容器への土詰めの量は、容器1の上
面すれすれでも良いし、少量に設定してもよい。
【0042】2.栽培ユニットの使用方法 本発明に係る栽培ユニットにおいては、床土及び/又は
覆土に関して、育苗する所望の種子の種類に応じて、所
定の土が配合されている。例えば、レタス、キャベツ、
ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー等の種類に応じ
て、所定の栽培ユニットを用意しておけば、使用者はそ
の中から所望の栽培ユニットを選択することができる。
【0043】(1)容器と土と種子を備えた栽培ユニッ
ト 図1に示したような種入りの栽培ユニットにおいては、
使用者は、適度の温度・日射等の条件において水やりを
行うだけでよい。水やりにより、固形化覆土等の成分で
ある水溶性セルロース等の固形化物質が溶解して、種子
の発芽生育がはじまり、所望の苗の育苗をすることがで
きる。
【0044】(2)容器と土を備えた栽培ユニット 図2に示したような容器と土の栽培ユニットについて
は、使用者は、所望の種に応じた配合の所定の土を備え
た栽培ユニットを選択することができる。
【0045】例えば、図2(a)の表面の床土2、図2
(b)の固形化覆土4又は図2(c)の表面床土5の表
面上又はそれらに窪み・穴等をあけて播種することがで
きる。さらに、その上に、必要に応じて覆土をすること
もできる。覆土としては、通常の覆土を播いても良い
し、図3(b)に示したような固形化覆土32をかぶせ
ても良い。
【0046】また、図2(b)又は(c)においては、
それぞれ固形化覆土4又は表面床土5を取り外し、必要
に応じて穴・窪みを設けて種子を播き、再び固形化覆土
4又は表面床土5により覆うようにしても良い。
【0047】また、図2(d)においては、表面用固形
化覆土7を取り外し、所望の種子等を固形化覆土6の上
に播種し、再び組み合わせることにより、所望の種類の
苗を育苗することができる。固形化覆土6及び/又は表
面用固形化覆土7には、必要に応じて種子用の窪み・穴
をあけておいても良い。
【0048】図2に示したような組合せ型の栽培ユニッ
トにおいては、所望の「種子」と「床土」及び/又は
「覆土」とを適宜組み合わせることにより、適度な日射
量、適温等を保ち、水やりするだけで、所望の種子の発
芽生育がはじまる。
【0049】(3)固形化土の栽培ユニット 図3に示したような土のみの栽培ユニットについては、
図1、2のような土と容器等を備えた栽培ユニットと適
宜組み合わせることができる。これにより、使用者は、
所望の種子に応じた配合の所定の土を適宜選択し、所望
数、所望品種の苗を育苗することができる。
【0050】播種に関しては、図2に関して説明したも
のと同様に、例えば、図3(a)の固形化床土31又は
図3(c)の固形化覆土32の表面上又はそれらに窪み
・穴等をあけて播種することができる。さらに、その上
に、必要に応じて覆土をすることもできる。覆土として
は、通常の覆土を播いても良いし、図3(b)に示した
ような固形化覆土32をかぶせても良い。また、図3
(d)、(e)に示したような種子入り覆土ユニットを
用いれば、播種作業の手間が省けて簡単に所望の種類の
苗を育苗することができる。その他、図3(a)の床土
31及び図3(b)の覆土32を適宜組み合わせて用い
ることもできる。
【0051】図3に示したような固形化土の栽培ユニッ
トにおいては、所望の「床土」及び/又は「覆土」、所
望の「種子」及び「容器」とを適宜組み合わせることに
より、適度な日射量、適温等を保ち、水やりするだけ
で、所望の種子の発芽生育がはじまる。
【0052】(4)複数種類の種子の選択 図6に、セル状容器の構成図の一例を示す。図6は、適
宜所望の苗を育苗するため、例えば8つのセル60a〜
hを備えたセル状容器60である。図1に示したような
種子を含む栽培ユニットにおいては、あるひとつの種類
の苗に応じた覆土、床土、種子等を、図6における8つ
のセル60a〜hに土詰め・播種等を行い、これを1単
位として提供することができる。この場合、複数種類の
苗に対応した複数種類の栽培ユニットを提供することに
より、使用者が所望の苗を育苗することができる。ま
た、ひとつのセル状容器60内に複数種類の苗のための
覆土、床土、種子等をセットすることもできる。
【0053】また、図2に示したような容器と土を備え
た栽培ユニットおいては、適宜所望の種子に応じた配合
の土を選択できるように、複数種類の栽培ユニットを提
供することができる。また、ひとつのセル状容器60で
各セルの土の配合等を複数種の苗に対応するように変更
することもできる。さらに、使用者は、8つのセルをそ
れぞれ個々に複数種の苗に対応するように種子を変更す
ることもできる。また、「種入り覆土ユニット」に関し
ては、多種の種子に対応するように多品種提供して、使
用者が選択できるようにすることができる。
【0054】3.栽培ユニットの製造方法 つぎに、本発明の栽培ユニットの製造方法を説明する。
まず、「固形化床土」及び「固形化覆土」の原料として
は、それぞれ上述したような通常の床土及び覆土に、糊
剤又は繊維質等の固形化物質と水とを混合することによ
り作成される。この際、固形化物質や水分の配合比は、
床土又は覆土、又は種子の種類・状態等に応じて適宜設
定することができる。途中の工程や最終工程において、
乾燥することにより、水分が除去されて、固形化される
ことになる。
【0055】(1)容器と土と種子の栽培ユニット 図1(a)を作成する第1の製造方法においては、ま
ず、固形化床土2を容器1に土詰めした後、乾燥した固
形化床土2に種子3を、適宜の個数又は割合で、適宜の
大きさ(種子の経)の穴を作りさし込む。その穴を例え
ば、覆土又は床土、固形化覆土又は床土、接着剤を混合
した覆土又は床土等で覆う。さらに、必要に応じて、覆
われた穴を水溶性セルロース、オブラート状の物質、で
んぷん質、水分を含まないのり等でシールすることがで
きる。
【0056】図1(b)においては、床土4(固形化床
土)と容器1を乾燥固形化する。固形化覆土5を成形し
た作成の後、種子3を固形化覆土5に、適宜の穴を作り
さし込み、その穴を図1(a)と同様に土で覆う。さら
に、図1(a)と同様に覆われた穴を適宜必要に応じて
シールする。その後、床土4と固型化覆土5を接着又は
圧着等により接合する。
【0057】図1(c)容器1に固形化床土を詰め乾燥
させ、固形化床土4を作る。必要に応じて4に種子用穴
・窪みをつける。(この工程は省略することもでき
る。)固形化覆土を成形乾燥して固形化覆土5を作り、
種子3を播き、固形化覆土5を固形化床土4と圧着接着
する。
【0058】図1(d)においては、第1の製造方法に
よると、容器1に床土4(又は水分を含んだ固形化床
土)を土詰めし、乾燥する。その後に固形覆土6を成形
乾燥、固形覆土7を成形乾燥して、固形覆土6に種子3
を播き、固形覆土7と圧着接着し、固形覆土6及び1又
は7を予め形成しておき、かぶせるようにしても良い。
【0059】つぎに、図1(d)に示した栽培ユニット
の第2の製造方法について、図面を参照して説明する。
図7に、種子入り覆土ユニットを用いた製造方法の説明
図を示す。図1(d)の第2の製造方法によると、ま
ず、図3(e)に示したような種子入り覆土ユニット7
0を作成する。すなわち、図7(a)に示すように、水
分を含んだ固形化覆土6及び7を、それぞれ所定の容器
等により型どりして、半乾燥又は乾燥状態とする。つぎ
に、図7(b)に示すように、これら固形化覆土6及び
7の間に、種子3を挟み込み、両覆土6及び7を接着
剤、圧着等により接合して、種子入り覆土ユニット70
を形成する。一方、図7(c)に示すように、容器1に
床土4(又は固形化覆土)を土詰めしておく。そして、
図7(d)に示すように、この容器1に、先ほどの種子
入り覆土ユニット70をかぶせて組み合わせる。必要に
応じて、その後、全体を乾燥する。
【0060】以上のように、種子を含む栽培ユニットの
製造方法においては、水分を含んだ固形化床土及び固形
化覆土に直接種子が接触しないように十分に乾燥してか
ら処理されねばならない。なお、発芽の影響の少ないよ
うな物質でコーティングされた種子を用いることにより
完全に乾燥しなくても良い場合がある。なお、乾燥する
土の量が少ないほど、また、容器内部の土が乾燥してい
ればそれだけ、乾燥時間を短くすることができる。
【0061】(2)容器と土の栽培ユニット 図2(a)〜(c)のような構成の栽培ユニットについ
ては、上述のように、適宜床土、覆土、水分を含んだ固
形化床土又は覆土を適宜土詰めし、乾燥することによ
り、形成することができる。
【0062】また、図2(d)においては、床土3(又
は水分を含んだ固形化床土)を容器1に土詰めし、表面
を水分を含んだ固形化覆土で覆い、その後乾燥すること
により容器部を形成する。必要であれば、固形化覆土6
に種子3用の穴・窪みをつける。一方、水分を含んだ固
形化覆土7を容器1とを組み合わせることができるよう
に型取りして、乾燥することにより覆い部を形成する。
これら容器部及び覆い部は、組み合わせたままでも良い
し、取り外し組合せ可能とすることもできる。
【0063】(3)固形化土の栽培ユニット 図3(a)〜(e)に示す固形化土は、水分を含んだ固
形化床土31又は固形化覆土32又はこれらの組み合わ
せたものを所定の容器・型等により型取りし、乾燥する
ことにより作成することができる。
【0064】ここで、図3(c)に関しては、予め乾燥
した固形化床土31及び固形化覆土32を、後で接着、
圧着等により接合する方法、また、水分を含んだ固形化
床土31及び固形化覆土32を所定の容器・型等に順次
詰めた後に同時に乾燥する方法等がある。
【0065】また、図3(d)に示す種子入り覆土ユニ
ットは、乾燥した固形化覆土32に予め種子33を挿入
して、その後、挿入した穴に覆土を接着又は圧着等によ
り接合することにより製造される。また、図3(e)に
示す種子入り覆土ユニットは、図7(a)、(b)にお
いて説明した通りである。
【0066】(4)容器を覆うようにするフィルム層の
形成方法 以上の作成工程においては、表面の固形化床土又は固形
化覆土を形成するために、水分を含んだものを容器に土
詰めした後、乾燥することにより実現した。その他の実
施の形態としては、図4に示したようにフィルム層を形
成する方法がある。
【0067】まず、図4及びその説明箇所で示したよう
に、所定の順序で通常の床土、覆土、固形化床土、又は
固形化覆土等を適宜土詰めする。つぎに、水溶性セルロ
ース誘導体等の固形化物質を水に溶かしたものを、容器
の表面から覆うようにする。この際、表面の床土又は覆
土に適宜浸透するようにしてもよい。その後、乾燥する
ことにより、容器1の表面の土上及び/又は土中にフィ
ルム層が形成され固形化状態となる。土詰め後又はフィ
ルム層形成後等に、必要に応じて種子を播種することが
できる。
【0068】4.自然分解する容器を用いた栽培ユニッ
ト 図8に、自然分解する容器を備えた栽培ユニットの説明
図を示す。図8(a)において、容器81は、土壌の細
菌作用、紫外線、土壌成分等により分解して土に還元さ
れる物質(以下、自然分解物質という)を含む。ここ
で、自然分解物質は、繊維状又は細粒状のものであり、
容器81の形状を所定期間維持する作用もある。容器8
1は、ピートモス等の容器主材料、固形化物質(粘着
剤、バインダ)及び/又は自然分解物質を含み、型取り
して圧縮成型したものである。ここで、固形化物質は、
「1.栽培ユニット」の説明で述べた通りものを適宜採
用することできる。また、自然分解物質自体が、「1.
栽培ユニット」で例示した固形化物質であっても良い。
さらに、自然分解物質に関しては、育苗中は分解せず容
器形状をある程度維持し、定植して所定期間経過後(品
種、気候条件等により異なり、例えば、2週間、30
日、3ヶ月等)に分解して土に還元されるように、物質
自体及び/又は含有率等を適宜調整する。また、容器8
1の中には、床土、覆土等の土82、及び種子83等が
適宜備えられている。なお、育苗を開始するために水分
を与える前までは、容器81は、固形化物質によっても
容器形状が維持されている。水分を与え育苗をはじめる
と、固形化物質は溶け易くなるが、自然分解物質の分解
速度を適宜調整することにより、主に自然分解物質によ
り容器形状を維持する。
【0069】図8(b)では、図8(a)の状態で育苗
された苗84を、容器81のまま定植したことを示す。
ここで、容器81は、予めセル毎に切り込み等が設けら
れていると、個々に分離しやすく、適宜間隔をあけて定
植しやすい。また、定植する際には、容器81を周囲の
土85の中に埋め込んでも良いし、表面から容器81を
露出しても良い。この状態で、容器81の自然分解物質
の分解が進行し、土に還元されていく。
【0070】図8(c)では、図8(b)のように定植
してから所定期間後に、容器81が自然分解して周囲の
土85と一体化したことを示す。このように、容器81
のまま定植した苗84が、そのまま周囲の土85に根を
張ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、容器、
床土(培養土)、種子、覆土等をすべて一体化又は一部
を部品化することにより、専用器具・機械等の専門設備
又は用土等に対する専門知識を必要とせず、専用設備が
無いために育苗栽培ができなかった園芸家や初心者等に
も幅広く利用でき、容易に育苗を行うことができる。
【0072】また、容器、床土、種子、覆土を適宜固形
化することにより、温度管理、水管理が簡単にして育苗
栽培ができるため幅広く、従来専門家にしか出来なかっ
た成型苗栽培を、一般家庭等の多くの人々も行うことが
できる。
【0073】また、生産者においても、専用器具又は専
用機械等を必要とせず、人手の省力化と施設費と人件費
の削減に大きな経済効果がある。さらに、容器、培養
土、種子、覆土等が固定されているため、例えば播種・
覆土状態で、どこにでも簡易に運搬移動ができる。
【0074】また、容器と床土及び/又は覆土の栽培ユ
ニット、固形化した覆土又は床土の栽培ユニットのよう
に部品化して、所望の種類の種子に応じた栽培ユニット
を組み合わせることにより、所望の苗を適宜選択して育
苗することができ、汎用性・応用性に富むものとするこ
とができる。さらに、自然分解して土に還元される物質
で容器を形成することにより、容器ごと定植することが
でき、根鉢が崩れず、根が絡まず、定植作業を効率的に
行うことができる。
【0075】さらに、本発明によると、以上のような栽
培ユニットの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器と土と種子を備えた栽培ユニット
の断面構成図。
【図2】本発明の容器と土を備えた栽培ユニットの断面
構成図。
【図3】本発明の固形化土の栽培ユニットの断面構成
図。
【図4】本発明の固形化フィルム層を備えた栽培ユニッ
トの断面構成図。
【図5】固形化覆土又は固形化床土のはずれ防止のため
の容器の断面図・平面図。
【図6】セル状容器の構成図。
【図7】種子入り覆土ユニットを用いた製造方法の説明
図。
【図8】自然分解する容器を備えた栽培ユニットの説明
図。
【符号の説明】
1 容器 2、4 床土 3 種子 5、6、7 覆土

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】育苗するための単体又はセル状の容器と、 前記容器に土詰めされ、水溶性セルロース誘導体等の繊
    維質又は糊剤を含み乾燥することにより土を固形化する
    ための固形化物質を含む又は前記固形化物質を含まない
    床土と、 前記容器に土詰めされ、前記床土を覆い表面層を形成す
    るための前記固形化物質を含み固形化された覆土又は表
    面床土とを備えた栽培ユニット。
  2. 【請求項2】育苗するための単体又はセル状の容器と、 前記容器に土詰めされ、水溶性セルロース誘導体等の繊
    維質又は糊剤を含み乾燥することにより土を固形化する
    ための固形化物質を含む又は前記固形化物質を含まない
    床土及び/又は覆土と、 表面の前記床土又は覆土を覆い、前記固形化物質が乾燥
    して固形化された固形化物質層とを備えた栽培ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】水溶性セルロース誘導体等の繊維質又は糊
    剤を含み乾燥することにより土を固形化するための固形
    化物質を含み固形化された床土、前記固形化物質を含み
    固形化された覆土、又は、前記固形化物質を含み固形化
    され一体化された床土及び覆土のいずれかを備え、育苗
    するための単体又はセル状の容器に収容可能とした栽培
    ユニット。
  4. 【請求項4】前記覆土の中若しくは表面、前記床土の中
    若しくは表面、前記覆土と前記床土との間、又は前記第
    1の覆土層と前記第2の覆土層の間のいずれかに種子を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の栽培ユニット。
  5. 【請求項5】前記容器は、 自然分解して土に還元される物質を含み、育苗中は容器
    形状を維持し、前記容器のまま定植した後に容器形状を
    維持しなくなる程度に分解されて周囲の土に還元される
    ことを特徴とする請求項1又は2又は4に記載の栽培ユ
    ニット。
  6. 【請求項6】水溶性セルロース誘導体等の繊維質又は糊
    剤を含み乾燥することにより土を固形化するための固形
    化物質と水とを床土及び/又は覆土と混合して水分を含
    んだ固形化床土及び/又は覆土を作成する工程と、 育苗するための単体又はセル状の容器の内部及び/又は
    表面部内に前記水分を含んだ固形化床土及び/又は覆土
    を土詰めする工程と、 前記水分を含んだ床土及び/又は覆土を乾燥して固形化
    する工程とを備えた栽培ユニットの製造方法。
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