JPS6339520A - 育苗方法及び育苗マツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は育苗方法と育苗マットに関し、特に田植機用
の稲苗の育苗方法及び育苗マットに関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

近年、稲作において田植機が広く使用されるようになっ
てきたのであるが、この田植機で植えられる苗は育苗箱
呼ばれる箱のなかで育成される。

しかしながら、上記育苗箱での゛育苗手順は非常に多く
の工程を要し、めんどうな作業であった。その一つの要
因に種モミに対していかに酸素を供給するかの問題があ
り、ただ単に床上の上に種モミを播いて覆土を被うだけ
では上記問題を解決し得ず、種モミは自らが発生する炭
素ガスで窒息してしまうといった不都合があった。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、上記従来の事情に鑑みて提案されたもので
あって、育苗工程を著しく省力化し得る育苗方法と育苗
マットを提供することを目的とするものである。

上記目的を達成するためにこの発明は以下のような手段
を採用している。すなわち、下記するような床土材を用
い、該床土材に種モミ材を埋敷せしめて分布し、その上
を覆土材たる高性能保水剤で覆って、上記発泡樹脂材及
び高性能保水剤に含水するようにしたものである。

上記の方法は、以下のような育苗マットを育苗箱の中に
設置することによって実現することができる。

すなわち、床土材の上面には、種モミ材を埋敷し、更に
その上から通気性シートの下面に展着された高性能保水
剤層を配設し、覆土材とするのである。

上記床土材としては、発泡樹脂材、木材の繊維。

バルブ、再生紙等に高性能保水材を混入したもの、海面
、寒天、昆布等の海草に高性能保水材を混入したもの、
岩綿２石綿、綿、化学繊維等による人造綿、布等に高性
能保水材を混入したもの、ワラ。

モミガラ、草類等を加工したもの等があるいは、上記の
材料を混合したもの等が考えられる。更に、これら材料
に元肥と混入しておくのが効果的である。

上記種モミ材は乾燥種モミに過酸化カルシウムをコーテ
ィングすることによって低温時の発芽を促進することが
でき、また、鉄分を含ませると更に発芽が活発になる。

また、上記種モミ材を埋敷する手順としては、例えば、
床土材上に種モミ材を分散しておいて、ローラ状の物で
核種モミ材を押え付けたり、あるいは、種モミ材を上記
上層の通気性シートに高性能保水剤とともに展着してお
σ１て、通気性シートの上から押さえる等の方法がある
。

これによりこの育苗マットを育苗箱に収めて保水させて
所定期間おくだけで、田植に必要な稚苗を得ることがで
きるのである。

〔実施例〕

第１図はこの発明を実施するための育苗マットの一例を
示すものである。床上として発泡樹脂平板材１を用い、
該発泡樹脂材は、例えば、尿素発泡樹脂（例えば口座化
学製商標名ハイマット）に元肥を含浸させて用いるのが
よい。尚、尿素発泡樹脂は脆性があって、かつ、土中に
長期間おくと分解するので、この種床土材として適切で
ある。

該発泡樹脂平板材１下面には、通気性シート２０の上面
に極薄（形成した高性能保水剤層２１を配設しておく。

この高性能保水剤層は、後述するように発泡樹脂の保水
性を維持する機能を有している。従ってこの高性能保水
剤層は、床土材が保水性を持たない場合に使用すると効
果的であり、上記のように尿素発泡樹脂を用いた場合は
、必ずしも必要ない。

発泡樹脂平板材の上面には種モミ材が以下の方法のいず
れかによって埋敷される。すなわち、１つの方法は種モ
ミ材を発泡樹脂平板材の上面に適度の密度に分布させて
おいて、ローラ状のもので押さえるのであり、また他の
方法は以下に説明する上層の高性能保水剤４１を展着し
たシート４０に咳高性能含水剤とともに展着し、シート
４０の上からローラ状のもので押さえつけるのである。

発泡樹脂平板材１の上面には前記の如く通気性シート４
０の下面に展着した高性能保水剤層４１を配設し、覆土
材とする。

上記種モミ材３０は単に乾燥種モミを使用するだけでも
よいが、乾燥種モミに過酸化カルシウムをコーティング
しておくと低温時の発芽を促進できる。また鉄分（例え
ば鉄微粉）を微量混入しておくと更に発芽を促進できる
。

又、上記発泡樹脂平板材の下面に設けられる高性能保水
剤にも過酸化カルシウムを混入しておく根の成育を弱め
ることが出来、育苗箱の底部に毛根がはびこるのを防止
できる。

上記上下の通気性シート２０．４０は材質自体が通気性
を有している必要はなく、通気性のないシート、例えば
、アルミ箔に所定の間隔を保って小穴２０’４０“をあ
けただけのものでもよい。

またこの上下の通気性シート２０，４０は、発泡樹脂平
板材１が脆性を有しているので、該発泡樹脂平板材１の
保護材の機能も有しているのである。

以上のように構成した育苗マットを用いて育苗するには
以下のようにする。すなわち、第２図の如く底孔５１を
有する育苗箱５に本願育苗マットを収容し、潅水すると
、まず発泡樹脂平板材１の下面の高性能保水剤が保水し
、同時にこの保水層は発泡樹脂平板材１からの水もれを
阻止する。そして発泡樹脂平板材りの上面の高性能保水
剤４１も保水して膨張し、覆土層をなすのである。この
とき、上層の通気性シート４０は水勢によって種モミや
保水剤が散乱するのを防止する。潅水してから４日前後
には第４図に示すように発芽する。

このとき通気性シート４０を取除く　（実際には発芽し
た芽が通気性シート４０を押し上げるので、このときに
取除く）。

管理を続けて１０日前後には根が下層に伸びて第５図の
姿になり、下の通気性シート２０の通気孔及び保水材の
粒間を通して、下面ならびに上面から外気を取り込み成
長に必要な酸素は確保される。また、発泡樹脂平板材１
に含浸されている肥料を吸収し、光合成が増加してゆく
。

続いて２５日前後には、第６図の如き３．２葉令の稚苗
に成育する。そして、植付は前４日程は、潅水を停止す
ると保水剤の含水量が減少して粒体が縮小するので、根
たばが緊縮した姿になり、機械植えによる根いたみが軽
減される。

以上床土材として発泡樹脂平板材を用いる場合に付いて
のみ説明したが、床土材としては更に、発泡樹脂材、木
材の繊維、パルプ、再生紙等に高性能保水材を混入した
もの、海面、寒天、昆布等の海草に高性能保水材を混入
したもの、岩綿１石綿、綿、化学繊維等による人造綿、
布等に高性能保水材を混入したもの、ワラ、モミガラ、
草類等を加工したもの等があるいは、上記の材料を混合
したもの等が考えられる。更に、これら材料に元肥と混
入しておくのが効果的である。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明は床土材たる発泡性平板材
の保水性と通気性をよくしているので稚苗の根に酸素を
充分に行き渡らせることができ育苗の作業工程を極めて
筒略化することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る育苗マットの斜視図、第２図、
第３図、第４図、第５図、第６図は苗の成育状態を示す
工程図である。 図中 １・・・床土材（発泡樹脂材） ２１・・・高性能保水材層 ３０・・・種モミ材 ４１・・・高性能保水材 第１図 第２図　　第３図 千３ダε辛甫正書（方式） 昭和６１年ｌθ月３１日 特許庁長官　黒　１）明　ＩＪｊ！　　殿２、発明の名
称 育苗方法及び育苗マット ３、補正をする者 事件との関係　　出　願　人 住所　富山県富山市堀六番地 氏名　　原料　刊行

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）床土材の表面に乾燥種モミ材を埋敷せしめて分布
   し、その上を覆土材たる高性能保水剤で覆って、上記床
   土材及び高性能保水剤に含水せしめることによって育苗
   する方法。
2. （２）床土材と、 上記床土材の上面に埋敷分布された種モミ材と、通気性
   のシート下面に展着され、かつ、上記発泡樹脂平板材の
   上面に配設された高性能保水剤層とよりなる育苗マット
   。
3. （３）種モミ材が乾燥種モミである特許請求の範囲第２
   項に記載の育苗マット。
4. （４）乾燥種モミに過酸化カルシウムを付着させた種モ
   ミ材を使用した特許請求の範囲第２項に記載の育苗マッ
   ト。
5. （５）乾燥種モミに過酸化カルシウムと鉄粉を付着させ
   た種モミ材を使用した特許請求の範囲第２項に記載の育
   苗マット。
6. （６）種モミ材が上層の通気性シートに高性能保水剤と
   ともに展着されている特許請求の範囲第２項に記載の育
   苗マット。
7. （７）種モミ材が上層の通気性シートと別体である特許
   請求の範囲第２項に記載の育苗マット。