JP2967203B2 - 包装培養士 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （ア）産業上の利用分野 本発明は植物の苗育成における育苗資材に関する。

〔従来の技術〕

現在植物の苗育成に用いられている技術と資材は，プ
ラスチック成形鉢または，素焼成形鉢に肥料と有機質成
分を適量含有した培養土を充填して，鉢の開口部である
上面から培養土中に種子を播種し，または幼苗を移植し
て苗を育成する方法である。

苗育成に必要な水は鉢の開口部である上面から撒水に
より供給され，余剰の水は鉢底の小穴から排出する。こ
の水の排出とともに空気は鉢の開口部である上面から鉢
中の培養土に吸入されて苗の根に吸収され，生育を促進
する。

苗が充分生育し，果菜類では花芽の分化と開花，着果
が行われて，定植しても樹勢が昂進して花ぶるいをおこ
す（土量の制限された鉢から本圃に移植されるため，本
圃の無制限の土中に根を伸長させて多量の養分を吸収す
る結果，着果以前の果菜の成長が栄養生長に傾き，生殖
生長を行わなくなること）恐れが無くなれば，苗は鉢土
とともに抜き出されて本圃に定植される。

プラスチック成形鉢，素焼成形鉢の形態は育苗期間が
30〜50日かかる果菜類、果樹，花卉，観葉植物において
は,0.5〜数リットルの容量で四角または丸型の独立鉢が
用いられる。

鉢花や葉菜，スイートコーンの育苗は短期ですむた
め，土量が少なくてすむ連結プラスチック成形鉢が用い
られる。

連結プラスチック成形鉢の形状は稲育苗箱程度の大き
さのプラスチックシートに連続して多数の窪みを成形
し、この窪み一つごとを育苗鉢として，培養土を充填し
て，種子を播種し，発芽，生育好適条件の環境制限下で
生育させるものである。

土量は、数十〜数百ミリリットルくらいの少量です
む。

培養土の充填は前者は手作業であるが，後者は土詰
め，播種とも機械化され，植物工場的環境制限下で企業
により育苗されて，遠距離まで輸送して出荷販売される
例が多い。

もちろん，鉢ごと定植の出来る育苗資材として，植物
質であるピートモス（水苔）を鉢状に成形し，上記と同
様に肥料と有機質成分を適量含有した培養土を充填して
苗を育成する方法もある。

これはピートモスの鉢を貫通して根が出て，定植後の
活着が良好となる利点があるが，大きな鉢は成形出来な
いことと，鉢が欠けやすく取扱に注意が必要なことと単
価が高いため，レタス等の小型の鉢ですむ植物に限られ
ている。

さらに簡便な方法は短冊状の紙片を格子状にくみあわ
せて，底の無い四角の連結枠を多数作り，底部に新聞紙
を敷いてこの連結枠を拡げてのせ，枠内に培養土を詰め
て種子を播種するペーパーポットがあり，主として甜
菜，白菜，スイートコーン，レタス等の小型の野菜苗の
育苗に用いられている。

また最近は故紙シートを連結ポットに成形して育苗資
材とし，定植は機械でポット毎にかきとって本圃に植え
こむ方式も開発されている。

この方式は主として白菜，スイートコーン，レタス等
の小型の野菜苗の育苗と定植に用いられている。

また以前に行われて今は廃れてしまった技術として
は，藁を鉢状に編んで育苗資材とする藁鉢がある。

これは上記のピートモス鉢のような欠点は無いが作成
に労力がかかり,10aあたりトマトで2.000鉢前後，白菜
で4.000鉢も必要とする育苗には応用が出来ない。

また成形鉢を用いないで育苗する方法として，特殊な
育苗土をマット状に成形してサイコロ状に切断し，サイ
コロ状に成形した育苗土の一面に種子を播種するソイル
ブロックがある。

ソイルブロックは作成，播種に専用の機械を必要とし
て大量生産に適するため，共同育苗等に用いられてい
る。

またソイルブロックは、育苗期間が短くないとブロッ
クが崩壊するため，レタス等の小型の鉢ですむ植物に主
として応用されている。

戦前から用いられている技術として，堆肥を混入した
培養土を水で練って羊羹状に成形して育苗床土を作り，
白菜を播種して，育苗後床土を包丁でさいころ状に切断
して苗を分離し，定植する煉床育苗がある。

しかし作業が多労で高度の技術を要するため活着が良
好な煉床育苗も廃れてきている。

また堆肥を練って鉢状に成形した煉床は，戦後一時期
トマト等の育苗に用いられて好成績であったが，堆肥の
準備成形等に技術と労力を要するため現在では稀になっ
ている。

（イ）発明が解決しようとする問題点 農家個々の育苗では，現在用いられているプラスチッ
ク成形鉢または素焼成形鉢に培養土を詰め，播種するの
は，手作業で行われており，前記のように多数の鉢に土
詰めを行うのは大変な労力を要する。

また，以上のように大型の鉢を必要とする果菜類等に
おいては，現在は鉢ごと定植出来る育苗資材は無い。

プラスチック成形鉢等から苗を培養土ごと抜き出して
本圃の畝に掘った定植穴に入れ覆土するのは人力で一つ
づつ行うため大変な労力を要する。

せめて鉢ごと定植が可能になれば労力の節減は勿論，
定植作業機械化の可能性も生ずる。

連結プラスチック成形鉢等が用いられる鉢花や葉菜，
スイートコーンの企業的育苗は，苗が小型で育苗期間短
期ですむため，育苗施設の回転は早く，輸送経費は少な
くなり，安価な苗を販売出来て，普及も迅速である。

果菜類では苗が充分成育し，花芽の分化と開花，着果
が行われて，定植しても樹勢が昂進して花ぶるいをおこ
す（着果以前に本圃に定植された果菜の成長が過剰な養
分吸収により，栄養生長に傾き，花芽分化，着果等の生
殖生長を行わなくなり，植物体のみ旺盛に生育するこ
と）恐れが無くなるまで50〜60日の長期に渡って育苗し
た後本圃に定植される。

したがって，果菜類では苗は前記のように苗丈は30〜
40センチメートル，土量は１リットル近い大苗となる。

このため，果菜類の大苗を植物工場的環境制御下で企
業的に育苗して，遠距離まで輸送し，出荷販売すること
は，育苗期間，育苗面積，梱包資材が過大となって採算
がとれず困難である。

また，果菜類苗企業的育苗の実用化の最大の問題点
は，前記のような大苗に仕立てても輸送にあたっての箱
詰めは鉢土がこぼれないように苗を直立させた状態に保
たなければならず，包装資材の容積が過大となることで
ある。

（ウ）問題を解決するための手段 育苗に用いる培養土を綿，羊毛，ジュート等の適当な
腐食性を持つ繊維の布（適当な腐食性を持つ不織布を含
む，以下布と称する）で包装し，種子播種，幼苗移植の
ための切れ目，穴等の開口部を設ける。

培養土が切れ目，穴等からこぼれないようにするには
布に破線状の切れ目を入れ，種子播種，幼苗移植のため
の開口部とする方法が簡便である。

種子播種，幼苗移植の際破線状の切れ目を押し切るよ
うにして開口する。

切れ目，穴等を設けた場合には適当な強度の紙または
感圧粘着テープ等をこの開口部にはりつけて培養土のも
れだしを防止し，種子播種，幼苗移植の際これを押し破
るか，はがすようにする。

また育苗時において下になる部分の布は湿気を帯びて
腐敗しやすいから，布の繊維は太糸等として育苗中に腐
敗して培養土がこぼれるのを防ぐようにする。

通常は，この下になる部分の布の織目は密にして主根
が織目から発生し難いように構成する。

しかし，育苗時において布に光りがあたる場合には，
根が布の外部に伸長することは無い。

したがってベンチ育苗を行いベンチが網，格子等の下
部から光りのあたる構造の場合は，育苗時において下に
なる部分の布の織目は密にしなくてもよい。

また，育苗期間が短い葉菜類，鉢花類等は腐敗しやす
い布でもさしつかえは無い。

包装の形は麻袋を小型にしたような，断面が楕円の偏
平な形が安定性が良く，太陽光の吸収も良くて培養土の
温度があがりやすく適当である。

包装する培養土の量は前記のように育成する苗によっ
て異なり，葉菜類の数十ccから果菜類の１まで区々で
ある。

さらに播種労力を省くには，育苗に用いる培養土を完
全に乾燥して，綿，羊毛，チュート等の適当な腐食性を
持つ繊維の布で包装し，布に種子発芽のための切れ目，
穴等の開口部を設け，開口部分の培養土中に種子を埋設
して，発芽口を水溶性の感圧粘着テープまたは水溶性の
接着剤で封をする。

水溶性の感圧粘着テープとしては水溶性紙に水溶性感
圧接着剤を塗布し，水溶性感圧粘着ラベルとして市販さ
れている商品名「デイゾルボ」が適当で安価である。

水溶性接着剤はポリビニールアルコール系が良いが澱
粉系糊でも即時乾燥すれば使用にたえる。

このようにあらかじめ培養土を包装することにより個
々に成形し，これを育苗に用いる技術思想は前記のよう
に今まで存在しなかった。

これはあくまでも鉢に土を詰めて播種育苗し，成苗に
なれば，鉢から苗を鉢土を付けたまま（根鉢の形成によ
り鉢土は鉢の形に根によって固められる）本圃に定植す
ると言う慣行技術の範疇から，技術思想が飛躍できなか
ったためであろう。

（エ）作用 種子が包埋されていない場合は切れ目，穴等の開口部
にはりつけた紙等を，種子播種，幼苗移植の際押し破る
かはがして種子を培養土中にピンセットで押し込み，あ
るいは幼苗を植え込む。

種子が包埋されている場合はそのままで，包装培養土
を育苗床に設置する。

今までの鉢による育苗では，潅水は鉢上から撒水して
鉢の上部に水を溜め，これが鉢土（培養土）に浸透して
底部の鉢穴から排水されることにより鉢土表面から空気
を吸い込んで，鉢土壌への給水と根への空気の補給をお
こなってきた。

本包装培養土では，従来のような上からの撒水による
潅水のほか，吸水したマット上に本包装培養土を置くこ
とにより，毛細管現象で苗，種子に給水を行うことも可
能である。

種子包埋の場合はこの給水により開口部をおおった水
溶性の感圧粘着テープまたは水溶性の接着剤は剥離また
は溶解して種子の発芽に際して障害とはならない。

定植にあたっては，本圃の土壌表面に本包装培養土で
育成した苗をそのまま置けば，まず布の織目から細根が
発生して土中に貫入して活着する。

次に布が土壌に接触している箇所から腐食して主根が
土壌中に伸びて生育を開始する。

（オ）実施例 図をもって説明すれば，第１図は包装布を縫い合わせ
た包装袋１で，この充填口から培養土２を充填して充填
口を閉鎖する。

包装袋１の育苗時上面となる種子播種，幼苗移植のた
めの切れ目，穴等の播種，移植開口部６を設ける上面布
３は糸の太さの細く，腐食し易い，繊維を用い，織目の
粗い布で構成されている。

包装袋１の下面を構成する下面布４は糸の太さが太
く，原則として短期では腐食し難い天然繊維で構成され
ている。

通常の地床育苗の場合，果菜類の主根伸長調節の場合
等は下面布４の織目は密にして主根が織目から発生し難
に布を用いる。

しかし，育苗時において布に光りがあたる場合には，
根が布の外部に伸長することは無いので，前記のように
ベンチ育苗でベンチが網，格子等の下部から光りのあた
る構造の育苗施設（企業的育苗に多く用いられる）を使
用する場合は，下面布４の織目は密にする必要は無い。

上面布３と下面布４の色彩は冬季育苗には培養土温度
の上昇し易い黒色とし，夏期育苗には太陽光を反射しや
すく，かつアブラムシの飛来を忌避する作用のある白
色，銀色が望ましい。

上面布３と下面布４は，図のように底部と両脇を接着
もしくはミシン縫い５等で接合し，上記のように包装袋
１を構成する。

もちろん靴下状に，上面布と下面布の材質，織目を変
えて袋のように縫ったものでも作用は同じである。

第２図は，本圃畝上に本包装培養土をもって育成した
苗を設置し，細根の発生をはじめた状況である。

播種，移植開口部６からは苗７が突出し，生育を続け
ている。

下面布４の織目からは細根８が発生して，畝土９に貫
入している。

温室，プラスチックハウスにおいては，水分11は潅漑
パイプ10の孔または潅水ノズルから畝土９に供給され，
ついで本包装培養土中の根へ下面布４をへて吸収され
る。

露地では降雨により同様供給される。定植時に本包装
培養土に充分潅水しておいても，他の育苗資材を使用し
た場合のように根鉢が崩れることはない。

したがって，露地の乾燥した畝に定植する場合におい
ても，下面布４の織目からは細根８が発生して畝土９に
貫入し水分を吸収するまでの期間に必要な水分を，培養
土中に予め含浸出来る。

もちろん畝土９に貫入している細根８も，水分と合わ
せて養分を吸収するが，下面布４の織目は密にして主根
が織目から発生しない布を用いた場合，下面布４が腐食
して主根が畝土９に貫入するまでは，養分の吸収は制限
される。

下面布４の織目は密にして主根が織目から発生し難い
布を用いた場合，主根の土壌中への伸長を調節するに
は，本圃の畝土に定植穴を掘り，ここに本包装培養土で
育苗した苗を設置する。

そうして，適当な時期に（果菜類では着花，着果まで
育成し）包装培養土部分全部を覆土すれば，織目の粗い
上面布３の織目から主根が土中に伸び、さらに腐食し易
い上面布３が土中で早期に腐食して主根の伸長が促進さ
れる。

また先に述べたように，葉菜類のように短期の育苗で
すむ植物，または，ベンチ育苗でベンチが網，格子等の
下部から光りのあたる構造の育苗施設での育苗の場合に
おいては，上面布３と同じ腐食し易い材質，織目の繊維
で下面布４を構成して育苗に用いてさしつかえはない。

さらに省力を図るには，培養土２中にあらかじめ種子
を包埋する。

第３図の側面透視図のように上面布３に種子発芽のた
めの切れ目，穴等の開口部を６を設け，開口部下部の培
養土２中に種子12を埋設して，発芽のための開口部６を
水溶性の感圧粘着テープまたは水溶性の接着剤13で封を
する。

この場合培養土２は完全に乾燥して，包埋した種子12
の発芽力が，水分吸収により失われないようにする。

特に機械的作業により予め種子を包埋する企業生産の
場合には，現今連結ポット苗等の種子１粒播きにおいて
行われているように，種子を形状選別機械，比重選別機
械，色彩選別機械等で充分選別して発芽の不良な種子を
除き，高分子量のポリエチレングリコール溶液の高圧浸
透等の種子処理を施して,1粒播きでも完全に発芽するよ
うに図る。

種子の微細な白菜，レタス，大根等は現今行われてい
るようにクレー等で種子をくるみ造粒したコート種子を
用いると作業性，発芽性が良い。

（カ）効果 したがって，予め工業的に本包装培養土を量産してお
けば，農家において個々に育苗にこれを利用する場合に
おいて，培養土を成形鉢に詰める作業は不要となる。

さらに種子も事前に培養土中に包埋しておけば播種労
力の省力も図れる。

鉢土中に種子を埋設するのとは異なり，本包装培養土
は包装袋１により完全に密封されているので，培養土が
飛散したり動いたりすることはなく，種子が外へ飛び出
したり，動いたりすることはない。

また企業育苗において工業的に育苗，接木を行う場
合，機械播種，または幼苗移植，機械作業による接木作
業にあたって，鉢土のこぼれやすい成形鉢，または連結
ポットより本包装培養土は，かるかに取扱いやすく機械
的操作，取扱に適する。

連結ポット並の取扱性を持たせるには，本包装培養土
を稲苗育苗箱等の平箱にキッチリ並べ，箱ごと育苗，運
搬するようにする。

育苗中はもちろん，本圃定植後も覆土しなければ，主
根の発生の制限が行え，包装布全表面から空気が供給さ
れるので苗の根部の発達が良好となる。

苗の本圃への定植においては，前記のように原則とし
て，植え付け穴を掘ったり，プラスチック成形鉢また
は，素焼成形鉢から苗を抜き出したりせずに，そのまま
畝上に本包装培養土で育てた苗をおくだけですみ，定植
作業は非常に簡略化される。

果菜類の栽培においては，本包装培養土の包装布から
主根が土壌中に伸びるまでは，苗は限られた包装培養土
中の養分，水分の制限された根圏においてのみ生育す
る。

したがって、上面布3,下面布４の材質と織目の構成を
適当に組み合わせ，調節するることにより主根の本圃土
壌中への伸長時期を調節し得る。

また，下面布４の織目は密にして主根が織目から発生
し難い布を用いた場合，前記のように覆土時期の調節に
よっても，主根の本圃土壌中への伸長時期を調節し得
る。

このため，連結ポット並の小容積の包装培養土で育苗
した果菜類の若苗を本圃に定植しても，過剰な養分吸収
による栄養成長がただちには起こらず，生育は抑制され
て，生殖成長に傾くため，着花，着果は良好となる。

したがって果菜類の大型鉢による長期の育苗や小型の
連結ポット苗を，あらためて大型の育苗鉢に移植して制
限された土量で育苗する労力と，育苗温室面積，育成期
間，輸送，包装コストが節減され，小さな果菜類若苗の
企業的生産と長距離輸送を可能とする。

培養土は布で包装してあるので，育成した苗の輸送に
あたって苗を横にして堆積しても土がこぼれることはな
いので，同一容積の箱に多量の本包装培養土苗を収納出
来て，包装，輸送コストを低減出来る。

また同様理由で定植の機械化も土がこぼれることはな
いので容易である。簡単にするには本包装培養土苗を本
圃の畝上に定間隔で落下させるだけでよい。苗がたとえ
直立しなくても生育につれて上方に伸長するので差支え
はない。

なお，本包装培養土の機能を一部持つものとして，培
養土を鉢の形に合わせてポリビニールアルコール等の水
溶性のてフイルム等で包装，あるいはポリビニールアル
コール液を培養土と混合して成形乾燥して，種子を同様
包埋し，鉢土中に入れて育苗に用いる方法もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図，第２図は側面図，第３図は側面透視図 図中１は培養土包装袋,2は培養土,3は上面布,4は下面
布,5はミシン縫い,6は播種，移植，発芽開口部,7は苗,8
は細根,9は畝上,10は潅漑パイプ,11は水分,12は種子,13
は水溶性の感圧粘着テープまたは水溶性の接着剤

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】包装袋の育苗時上面となる播種、移植開口
   部を設ける上面布は、糸の太さが細く腐食し易い繊維を
   用いた織目の粗い布で構成し、包装袋の下面を構成する
   下面布は、糸の太さが太く短期では腐食し難い天然繊維
   で構成し、織目は密にした主根が織目から発生し難し布
   を用いてなる包装培養土。
2. 【請求項２】上面布と下面布の色彩を黒色または、白
   色、銀色とした、断面が楕円形である請求項（１）の包
   装培養土。