JPH0563660B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0563660B2 JPH0563660B2 JP59208963A JP20896384A JPH0563660B2 JP H0563660 B2 JPH0563660 B2 JP H0563660B2 JP 59208963 A JP59208963 A JP 59208963A JP 20896384 A JP20896384 A JP 20896384A JP H0563660 B2 JPH0563660 B2 JP H0563660B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- hydraulic
- oil
- line
- hydraulic pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 209
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 65
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 59
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 31
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 4
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- ORQBXQOJMQIAOY-UHFFFAOYSA-N nobelium Chemical compound [No] ORQBXQOJMQIAOY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/66—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
- F16H61/662—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明はベルト式無段変速機の油圧制御装置に
関し、特に油圧源において作動油を圧送するため
に消費される動力損失を可及的に軽減する技術に
関するものである。
関し、特に油圧源において作動油を圧送するため
に消費される動力損失を可及的に軽減する技術に
関するものである。
従来技術
一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設
けられた可変プーリと、それ等可変プーリに巻掛
けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記可変
プーリの有効径を変更する一対の油圧シリンダと
を備えたベルト式無段変速機が知られている。斯
るベルト式無段変速機においては、減速側から増
速側に至る範囲内で変速を可能とするために一次
側回転軸側の油圧シリンダと二次側回転軸側の油
圧シリンダとの推力比(出力側油圧シリンダの推
力/入力側油圧シリンダの推力)を広範囲に、た
とえば1.5から0.5に至る範囲に変化させる必要が
ある。第9図はベルト式無段変速機の所望の速度
比を得るために必要な推力比の例を速度比との関
連において示したものであり、図中Pは正の負荷
トルクが加えられた状態、Mは無負荷の状態、N
は負の負荷トルクが加えられた状態を示す。
けられた可変プーリと、それ等可変プーリに巻掛
けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記可変
プーリの有効径を変更する一対の油圧シリンダと
を備えたベルト式無段変速機が知られている。斯
るベルト式無段変速機においては、減速側から増
速側に至る範囲内で変速を可能とするために一次
側回転軸側の油圧シリンダと二次側回転軸側の油
圧シリンダとの推力比(出力側油圧シリンダの推
力/入力側油圧シリンダの推力)を広範囲に、た
とえば1.5から0.5に至る範囲に変化させる必要が
ある。第9図はベルト式無段変速機の所望の速度
比を得るために必要な推力比の例を速度比との関
連において示したものであり、図中Pは正の負荷
トルクが加えられた状態、Mは無負荷の状態、N
は負の負荷トルクが加えられた状態を示す。
これに対し、たとえば特開昭52−98861号公報
に記載された油圧制御回路では、単一のライン油
圧が用意され、且つそのライン油圧が二次側の油
圧シリンダへ直接作用させられて伝動ベルトの張
力が制御されるとともに、そのライン油圧の作動
油が、一次側油圧シリンダ内へ作動油を供給し或
いは一次側油圧シリンダ内から作動油を排出させ
ることにより速度比を調節する流量調節弁へ供給
されるようになつている。
に記載された油圧制御回路では、単一のライン油
圧が用意され、且つそのライン油圧が二次側の油
圧シリンダへ直接作用させられて伝動ベルトの張
力が制御されるとともに、そのライン油圧の作動
油が、一次側油圧シリンダ内へ作動油を供給し或
いは一次側油圧シリンダ内から作動油を排出させ
ることにより速度比を調節する流量調節弁へ供給
されるようになつている。
発明が解決すべき課題
しかしながら、上記従来の油圧制御回路におい
ては、一次側油圧シリンダと二次側油圧シリンダ
との受圧面積差が小さい場合には、一次側油圧シ
リンダ内に発生する油圧(たとえば第4図の油圧
Pc)が、速度比変化速度に従つて、伝動ベルト張
力を必要かつ充分に制御するために必要な油圧
(たとえば第4図のP1)を下まわる領域が発生
し、速度比変化幅が充分に得られなかつた。ま
た、特公昭48−26692号公報に記載された油圧制
御装置にように、上記ライン油圧を常時上回る一
定の第2のライン油圧を用意し、これを流量制御
弁の元圧とすることが考えられるが、このような
場合には、第2のライン油圧が増速側の変速領域
において変速制御圧(一次側油圧シリンダ内圧)
より大幅に高く設定されることになり、動力損失
が大きくなる欠点があつた。
ては、一次側油圧シリンダと二次側油圧シリンダ
との受圧面積差が小さい場合には、一次側油圧シ
リンダ内に発生する油圧(たとえば第4図の油圧
Pc)が、速度比変化速度に従つて、伝動ベルト張
力を必要かつ充分に制御するために必要な油圧
(たとえば第4図のP1)を下まわる領域が発生
し、速度比変化幅が充分に得られなかつた。ま
た、特公昭48−26692号公報に記載された油圧制
御装置にように、上記ライン油圧を常時上回る一
定の第2のライン油圧を用意し、これを流量制御
弁の元圧とすることが考えられるが、このような
場合には、第2のライン油圧が増速側の変速領域
において変速制御圧(一次側油圧シリンダ内圧)
より大幅に高く設定されることになり、動力損失
が大きくなる欠点があつた。
本発明は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、一次側油圧シ
リンダと二次側油圧シリンダとの受圧面積差を小
さくしつつ、必要最小限のライン油圧を発生させ
ることができるベルト式無段変速機の油圧制御装
置を提供することにある。
であり、その目的とするところは、一次側油圧シ
リンダと二次側油圧シリンダとの受圧面積差を小
さくしつつ、必要最小限のライン油圧を発生させ
ることができるベルト式無段変速機の油圧制御装
置を提供することにある。
課題を解決するための第1の手段
かかる目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、前記ベルト式無段変速機において、
油圧源から供給される作動油圧を第1ライン油圧
に調圧して前記油圧シリンダの一方に供給し、前
記伝動ベルトに対する挟圧力を制御する第1調圧
弁装置と、前記油圧シリンダの他方に供給される
作動油の流量およびその油圧シリンダから排出さ
れる作動油の流量を調節して前記ベルト式無段変
速機の速度比を制御する流量制御弁装置とを備え
た油圧制御装置であつて、前記油圧源と第1調圧
弁装置との間に設けられ、前記他方の油圧シリン
ダ内油圧がパイロツト圧として導入されることに
より、前記油圧源から供給される作動油圧を、前
記一方の油圧シリンダ内の油圧および他方の油圧
シリンダ内の油圧のいずれか高圧側の油圧に基づ
いて、その高圧側の油圧と同等以上の第2ライン
油圧に調圧し、その第2ライン油圧を前記流量制
御弁装置に供給する第2調圧弁装置を含むことに
ある。
るところは、前記ベルト式無段変速機において、
油圧源から供給される作動油圧を第1ライン油圧
に調圧して前記油圧シリンダの一方に供給し、前
記伝動ベルトに対する挟圧力を制御する第1調圧
弁装置と、前記油圧シリンダの他方に供給される
作動油の流量およびその油圧シリンダから排出さ
れる作動油の流量を調節して前記ベルト式無段変
速機の速度比を制御する流量制御弁装置とを備え
た油圧制御装置であつて、前記油圧源と第1調圧
弁装置との間に設けられ、前記他方の油圧シリン
ダ内油圧がパイロツト圧として導入されることに
より、前記油圧源から供給される作動油圧を、前
記一方の油圧シリンダ内の油圧および他方の油圧
シリンダ内の油圧のいずれか高圧側の油圧に基づ
いて、その高圧側の油圧と同等以上の第2ライン
油圧に調圧し、その第2ライン油圧を前記流量制
御弁装置に供給する第2調圧弁装置を含むことに
ある。
作用および第1発明の効果
このようにすれば、第2調圧弁装置により、油
圧源から流量制御弁装置へ供給される作動油圧が
一方の油圧シリンダ内油圧および他方の油圧シリ
ンダ内油圧のいずれか高圧側の油圧に基づいてそ
の高圧側の油圧と同等以上の第2ライン油圧に調
圧されるので、ライン油圧を変速制御圧が上まわ
る領域では、第2ライン油圧を低く設定でき、動
力損失が軽減される。
圧源から流量制御弁装置へ供給される作動油圧が
一方の油圧シリンダ内油圧および他方の油圧シリ
ンダ内油圧のいずれか高圧側の油圧に基づいてそ
の高圧側の油圧と同等以上の第2ライン油圧に調
圧されるので、ライン油圧を変速制御圧が上まわ
る領域では、第2ライン油圧を低く設定でき、動
力損失が軽減される。
課題を解決するための第2の手段
また、本発明の他の態様によれば、一次側回転
軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた可変
プーリと、それ等可変プーリに巻き掛けられて動
力を伝達する伝導ベルトと、前記可変プーリの有
効径を変更する一対の油圧シリンダとを備えたベ
ルト式無段変速機において、油圧源から供給され
る作動油圧を第1ライン油圧に調圧して前記油圧
シリンダの一方に供給し、前記伝動ベルトに対す
る挟圧力を制御する第1調圧弁装置と、前記油圧
シリンダの他方に供給される作動油の流量および
該油圧シリンダから排出される作動油の流量を調
節して、前記ベルト式無段変速機の速度比を制御
する流量制御弁装置とを備えた油圧制御装置であ
つて、(1)前記油圧源と第1調圧弁装置との間に設
けられ、前記他方の油圧シリンダ内油圧がパイロ
ツト圧として導入されることにより、前記油圧源
から供給される作動油圧を、前記一方の油圧シリ
ンダ内の油圧および他方の油圧シリンダ内の油圧
のいずれか高圧側の油圧に基づいて、その高圧側
の油圧と同等以上の第2ライン油圧に調圧し、そ
の第2ライン油圧を前記流量制御弁装置に供給す
る第2調圧弁装置と、(2)前記第2ライン油圧を導
く第2ライン油路または前記油圧シリンダの他方
内の油圧を導く油路と、前記第1ライン油圧を導
く第1ライン油路または前記油圧源へ作動油を戻
すための排油路との間に設けられたリリーフ弁と
を含むことにある。
軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた可変
プーリと、それ等可変プーリに巻き掛けられて動
力を伝達する伝導ベルトと、前記可変プーリの有
効径を変更する一対の油圧シリンダとを備えたベ
ルト式無段変速機において、油圧源から供給され
る作動油圧を第1ライン油圧に調圧して前記油圧
シリンダの一方に供給し、前記伝動ベルトに対す
る挟圧力を制御する第1調圧弁装置と、前記油圧
シリンダの他方に供給される作動油の流量および
該油圧シリンダから排出される作動油の流量を調
節して、前記ベルト式無段変速機の速度比を制御
する流量制御弁装置とを備えた油圧制御装置であ
つて、(1)前記油圧源と第1調圧弁装置との間に設
けられ、前記他方の油圧シリンダ内油圧がパイロ
ツト圧として導入されることにより、前記油圧源
から供給される作動油圧を、前記一方の油圧シリ
ンダ内の油圧および他方の油圧シリンダ内の油圧
のいずれか高圧側の油圧に基づいて、その高圧側
の油圧と同等以上の第2ライン油圧に調圧し、そ
の第2ライン油圧を前記流量制御弁装置に供給す
る第2調圧弁装置と、(2)前記第2ライン油圧を導
く第2ライン油路または前記油圧シリンダの他方
内の油圧を導く油路と、前記第1ライン油圧を導
く第1ライン油路または前記油圧源へ作動油を戻
すための排油路との間に設けられたリリーフ弁と
を含むことにある。
作用および第2発明の効果
このようにすれば、油圧源から流量制御弁装置
に供給される作動油圧が、前記一方の油圧シリン
ダ内油圧および他方の油圧シリンダ内油圧のいず
れか高圧側の油圧に基づいて、その高圧側の油圧
と同等以上の第2ライン油圧に調圧されるので、
前述の発明の効果と同様な効果が得られるのであ
る。
に供給される作動油圧が、前記一方の油圧シリン
ダ内油圧および他方の油圧シリンダ内油圧のいず
れか高圧側の油圧に基づいて、その高圧側の油圧
と同等以上の第2ライン油圧に調圧されるので、
前述の発明の効果と同様な効果が得られるのであ
る。
加えて、前記第2ライン油圧を導く第2ライン
油路または前記油圧シリンダの他方内の油圧を導
く油路と、前記第1ライン油圧を導く第1ライン
油路または前記油圧源に作動油を戻すための排油
路との間にリリーフ弁が設けられているので、変
速比の最大時等における第2ライン油圧の異常上
昇が防止される。たとえば、前記流量制御弁装置
による作動油の供給によつて前記他方の油圧シリ
ンダが前記他方の可変プーリのV溝幅を最小と
し、その流量制御弁装置が油圧源とその他方の油
圧シリンダ内との間を連通させると、他方の油圧
シリンダ内への作動油の流入が停止しているにも
かかわらず、その油圧シリンダ内と油圧源との間
に前記所定値の差圧を形成しようとして前記第2
調圧弁装置により油圧源から第1ライン油路へ流
される作動油流量が絞られて第2ライン油圧が過
度に高められるが、このような状態において前記
リリーフ弁がその設定圧において作動して、前記
第2ライン油圧または前記他方の油圧シリンダ内
の油圧を導く油路内の作動油が、それ等よりも圧
力の小さい第2ライン油路または排油路に排出さ
れるので、第2調圧弁装置の上記作動に拘らず第
2ライン油圧の昇圧が防止され、この点において
もその昇圧に対する油圧ポンプの無用の動力損失
が解消されるとともに、過度の昇圧に起因する伝
動ベルトに対する過大な挟圧力が解消されてベル
ト式無段変速機の耐久性が向上するのである。
油路または前記油圧シリンダの他方内の油圧を導
く油路と、前記第1ライン油圧を導く第1ライン
油路または前記油圧源に作動油を戻すための排油
路との間にリリーフ弁が設けられているので、変
速比の最大時等における第2ライン油圧の異常上
昇が防止される。たとえば、前記流量制御弁装置
による作動油の供給によつて前記他方の油圧シリ
ンダが前記他方の可変プーリのV溝幅を最小と
し、その流量制御弁装置が油圧源とその他方の油
圧シリンダ内との間を連通させると、他方の油圧
シリンダ内への作動油の流入が停止しているにも
かかわらず、その油圧シリンダ内と油圧源との間
に前記所定値の差圧を形成しようとして前記第2
調圧弁装置により油圧源から第1ライン油路へ流
される作動油流量が絞られて第2ライン油圧が過
度に高められるが、このような状態において前記
リリーフ弁がその設定圧において作動して、前記
第2ライン油圧または前記他方の油圧シリンダ内
の油圧を導く油路内の作動油が、それ等よりも圧
力の小さい第2ライン油路または排油路に排出さ
れるので、第2調圧弁装置の上記作動に拘らず第
2ライン油圧の昇圧が防止され、この点において
もその昇圧に対する油圧ポンプの無用の動力損失
が解消されるとともに、過度の昇圧に起因する伝
動ベルトに対する過大な挟圧力が解消されてベル
ト式無段変速機の耐久性が向上するのである。
なお、前記第1調圧弁装置は、通常、コントロ
ーラ(コンピユータ)からの信号に従つて作動さ
せられ、第1ライン油圧はベルト式無段変速機の
速度比あるいは伝達トルクに応じて伝動ベルトに
すべりが生じない範囲で必要かつ充分に制御され
るが、作動条件に応じて、第1ライン油圧が前記
他方の油圧シリンダ内の油圧よりも大きくなる場
合がある。このような場合において前記第2調圧
弁装置は調圧作動し得ず、第2ライン油圧は第1
ライン油圧とともに変化するが、第1ライン油圧
が他方の油圧シリンダ内の作動油圧よりも小さい
領域において調圧作動し、その他方の油圧シリン
ダ内の作動油圧よりも所定値だけ高く第2ライン
油圧を調圧する。
ーラ(コンピユータ)からの信号に従つて作動さ
せられ、第1ライン油圧はベルト式無段変速機の
速度比あるいは伝達トルクに応じて伝動ベルトに
すべりが生じない範囲で必要かつ充分に制御され
るが、作動条件に応じて、第1ライン油圧が前記
他方の油圧シリンダ内の油圧よりも大きくなる場
合がある。このような場合において前記第2調圧
弁装置は調圧作動し得ず、第2ライン油圧は第1
ライン油圧とともに変化するが、第1ライン油圧
が他方の油圧シリンダ内の作動油圧よりも小さい
領域において調圧作動し、その他方の油圧シリン
ダ内の作動油圧よりも所定値だけ高く第2ライン
油圧を調圧する。
その第2調圧弁装置は、好ましくは、シリンダ
ボアと、そのシリンダボア内に摺動可能に嵌合さ
れて前記油圧源と第1ライン油路との間を開閉す
る弁子と、その弁子にそれぞれ設けられ、前記第
2ライン油圧および他方の油圧シリンダ内の作動
油圧をそれぞれ受けて、その弁子を開弁方向およ
び閉弁方向へ押す互いに逆向きの推力を生ずる一
対の受圧面とを含んでなるものである。この種の
第2調圧弁装備には上記弁子を閉弁方向へ付勢す
るスプリングが備えられても良い。このような場
合には、前記一対の受圧面積がそれぞれ受ける推
力差およびスプリングの付勢力によつて前記第2
ライン油圧の前記他方の油圧シリンダ内の油圧に
対する差圧(所定値)が決定される。
ボアと、そのシリンダボア内に摺動可能に嵌合さ
れて前記油圧源と第1ライン油路との間を開閉す
る弁子と、その弁子にそれぞれ設けられ、前記第
2ライン油圧および他方の油圧シリンダ内の作動
油圧をそれぞれ受けて、その弁子を開弁方向およ
び閉弁方向へ押す互いに逆向きの推力を生ずる一
対の受圧面とを含んでなるものである。この種の
第2調圧弁装備には上記弁子を閉弁方向へ付勢す
るスプリングが備えられても良い。このような場
合には、前記一対の受圧面積がそれぞれ受ける推
力差およびスプリングの付勢力によつて前記第2
ライン油圧の前記他方の油圧シリンダ内の油圧に
対する差圧(所定値)が決定される。
前記リリーフ弁は前記油圧シリンダの他方内の
油圧を導く油路と絞り弁を介して接続され、その
絞り弁とリリーフ弁との間から前記油圧シリンダ
の他方内の油圧が前記第2調圧弁装置へ導かれ
る。このような場合には、リリーフ弁を通して第
2ライン油路の作動油が第2調圧弁装置をバイパ
スさせられたとき、絞り弁による圧力降下によつ
て油圧シリンダの他方内の油圧よりも若干低い油
圧が第2調圧弁装置へ導かれるので、第2調圧弁
装置が全閉とならず、所定の開度だけ開かれた状
態とされる。これにより、リリーフ弁装置の容量
が比較的小さいもので良く、小型とされる利点が
ある。
油圧を導く油路と絞り弁を介して接続され、その
絞り弁とリリーフ弁との間から前記油圧シリンダ
の他方内の油圧が前記第2調圧弁装置へ導かれ
る。このような場合には、リリーフ弁を通して第
2ライン油路の作動油が第2調圧弁装置をバイパ
スさせられたとき、絞り弁による圧力降下によつ
て油圧シリンダの他方内の油圧よりも若干低い油
圧が第2調圧弁装置へ導かれるので、第2調圧弁
装置が全閉とならず、所定の開度だけ開かれた状
態とされる。これにより、リリーフ弁装置の容量
が比較的小さいもので良く、小型とされる利点が
ある。
実施例
以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1図において、車両用のエンジン10のクラ
ンク軸12は電磁クラツチ、遠心クラツチ、流体
クラツチ等のクラツチ14を介してベルト式無段
変速機16の一次側回転軸18に連結されてい
る。一次側回転軸18には固定回転体20が固設
されているとともに可動回転体22が軸まわりの
回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられてお
り、それ等固定回転体20および可動回転体22
によつてV溝幅、換言すれば有効径(伝動ベルト
の掛り径)の変更可能な可変プーリ24が構成さ
れている。ベルト式無段変速機16の二次側回転
軸26においても固定回転体28および可動回転
体30が設けられており、それ等固定回転体28
および可動回転体30によつて二次側可変プーリ
32が構成されている。一次側可変プーリ24の
可動回転体22は一次側油圧シリンダ34によつ
て駆動されるようになつており、また二次側可変
プーリ32の可動回転体30は二次側油圧シリン
ダ36によつて駆動されるようになつている。こ
こで、一次側油圧シリンダ34および二次側油圧
シリンダ36は略同等の受圧面積を備えたもので
あり、可変プーリ24,32の径も略同等とされ
ている。一次側可変プーリ24および二次側可変
プーリ32には、通常、無端環状のフープとその
フープに沿つて重ねられた多数のブロツクとから
なる伝動ベルト38が巻き掛けられており、エン
ジン10から一次側回転軸18に伝達された回転
力が伝動ベルト38を介して二次側回転軸26に
伝達され、さらに図示しない副変速機、終減速機
を介して車両の駆動輪に伝達されるようになつて
いる。油圧源としてのポンプ40は前記一次側回
転軸18内を縦通する図示しない連結軸を介して
クランク軸12と連結されており、エンジン10
によつて駆動されるようになつている。ポンプ4
0はオイルタンク42内の作動油をストレーナ4
4を介して吸入するとともに第2ライン油路46
を介して電磁式の流量制御サーボ弁48および調
圧弁50に圧送する。流量制御サーボ弁48は二
方弁であつて油路52を介して一次側油圧シリン
ダ34に接続されており、流量制御サーボ弁48
は専ら第2ライン油路46から一次側油圧シリン
ダ34へ流れる作動油の流量を制御する。また、
油路52とドレイン油路54との間には上記流量
制御サーボ弁48と同様の流量制御サーボ弁56
が設けられており、流量制御サーボ弁56は専ら
一次側油圧シリンダ34からオイルタンク42へ
排出される作動油の流量を制御する。流量制御サ
ーボ弁48および56は図示しないコントローラ
から供給される駆動信号に従つて択一的に作動す
ることにより一次側可変プーリ24の有効径を拡
大または縮小し、ベルト式無段変速機16の速度
比(二次側回転軸26の回転速度/一次側回転軸
18の回転速度)を調節する。そのコントローラ
は、たとえば、特願昭57−40747号に記載された
ものと同様に、車両のアクセル操作量に基づいて
決定された目標回転速度とエンジン10の実際の
回転速度とを一致させるための速度比を得るよう
に流量制御サーボ弁48,56へ駆動信号を出力
するのである。本実施例では、流量制御サーボ弁
48,56が流量制御弁装置を構成し、ドレイン
油路54および後述の戻り油路84がポンプ40
の作動油を戻すための排出路を構成している。
ンク軸12は電磁クラツチ、遠心クラツチ、流体
クラツチ等のクラツチ14を介してベルト式無段
変速機16の一次側回転軸18に連結されてい
る。一次側回転軸18には固定回転体20が固設
されているとともに可動回転体22が軸まわりの
回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられてお
り、それ等固定回転体20および可動回転体22
によつてV溝幅、換言すれば有効径(伝動ベルト
の掛り径)の変更可能な可変プーリ24が構成さ
れている。ベルト式無段変速機16の二次側回転
軸26においても固定回転体28および可動回転
体30が設けられており、それ等固定回転体28
および可動回転体30によつて二次側可変プーリ
32が構成されている。一次側可変プーリ24の
可動回転体22は一次側油圧シリンダ34によつ
て駆動されるようになつており、また二次側可変
プーリ32の可動回転体30は二次側油圧シリン
ダ36によつて駆動されるようになつている。こ
こで、一次側油圧シリンダ34および二次側油圧
シリンダ36は略同等の受圧面積を備えたもので
あり、可変プーリ24,32の径も略同等とされ
ている。一次側可変プーリ24および二次側可変
プーリ32には、通常、無端環状のフープとその
フープに沿つて重ねられた多数のブロツクとから
なる伝動ベルト38が巻き掛けられており、エン
ジン10から一次側回転軸18に伝達された回転
力が伝動ベルト38を介して二次側回転軸26に
伝達され、さらに図示しない副変速機、終減速機
を介して車両の駆動輪に伝達されるようになつて
いる。油圧源としてのポンプ40は前記一次側回
転軸18内を縦通する図示しない連結軸を介して
クランク軸12と連結されており、エンジン10
によつて駆動されるようになつている。ポンプ4
0はオイルタンク42内の作動油をストレーナ4
4を介して吸入するとともに第2ライン油路46
を介して電磁式の流量制御サーボ弁48および調
圧弁50に圧送する。流量制御サーボ弁48は二
方弁であつて油路52を介して一次側油圧シリン
ダ34に接続されており、流量制御サーボ弁48
は専ら第2ライン油路46から一次側油圧シリン
ダ34へ流れる作動油の流量を制御する。また、
油路52とドレイン油路54との間には上記流量
制御サーボ弁48と同様の流量制御サーボ弁56
が設けられており、流量制御サーボ弁56は専ら
一次側油圧シリンダ34からオイルタンク42へ
排出される作動油の流量を制御する。流量制御サ
ーボ弁48および56は図示しないコントローラ
から供給される駆動信号に従つて択一的に作動す
ることにより一次側可変プーリ24の有効径を拡
大または縮小し、ベルト式無段変速機16の速度
比(二次側回転軸26の回転速度/一次側回転軸
18の回転速度)を調節する。そのコントローラ
は、たとえば、特願昭57−40747号に記載された
ものと同様に、車両のアクセル操作量に基づいて
決定された目標回転速度とエンジン10の実際の
回転速度とを一致させるための速度比を得るよう
に流量制御サーボ弁48,56へ駆動信号を出力
するのである。本実施例では、流量制御サーボ弁
48,56が流量制御弁装置を構成し、ドレイン
油路54および後述の戻り油路84がポンプ40
の作動油を戻すための排出路を構成している。
前記調圧弁50は、第2調圧弁装置として機能
し、第2ライン油路46から第1ライン油路58
へ流出する作動油の流量を調節することにより第
2ライン油路46内の第2ライン油圧を前記一次
側油圧シリンダ34内の作動油圧に対して所定値
(差圧ΔP1)だけ高くなるように調圧するもので
ある。すなわち、油路52と第1ライン油路58
との間には絞り弁60とリリーフ弁62とが直列
に接続されており、それ等絞り弁60およびリリ
ーフ弁62の間と調圧弁50との間に接続された
油路64を介して一次側油圧シリンダ34内の作
動油圧がパイロツト圧として調圧弁50へ伝達さ
れ、この作動油圧に基づいて第2ライン油圧が調
節されるようになつている。
し、第2ライン油路46から第1ライン油路58
へ流出する作動油の流量を調節することにより第
2ライン油路46内の第2ライン油圧を前記一次
側油圧シリンダ34内の作動油圧に対して所定値
(差圧ΔP1)だけ高くなるように調圧するもので
ある。すなわち、油路52と第1ライン油路58
との間には絞り弁60とリリーフ弁62とが直列
に接続されており、それ等絞り弁60およびリリ
ーフ弁62の間と調圧弁50との間に接続された
油路64を介して一次側油圧シリンダ34内の作
動油圧がパイロツト圧として調圧弁50へ伝達さ
れ、この作動油圧に基づいて第2ライン油圧が調
節されるようになつている。
第2図に詳しく示すように、調圧弁50は第2
ライン油路46、第1ライン油路58、および油
路64にそれぞれ連通するシリンダボア66内に
摺動可能に嵌合された弁子68を備えている。弁
子68は第2ライン油路46と第1ライン油路5
8との間を開閉するものであり、スプリング70
によつて常時閉弁方向に付勢されている。また、
弁子68は、第2ライン油圧を受けて弁子68を
スプリング70の付勢力に対抗して付勢する第1
受圧面72と、一次側油圧シリンダ34内の作動
油圧を受けて弁子68を閉弁方向へ付勢する第2
受圧面74とを備えており、第1受圧面72に受
ける推力と、第2受圧面74に受ける推力および
スプリング70の付勢力とが平衡した位置に位置
決めされて、第2ライン油路46と第1ライン油
路58との間の流通断面積を調節する。すなわ
ち、第1受圧面72の受圧面積をS1、第2ライン
油路の圧力をP2、第2受圧面74の受圧面積
をS2、一次側油圧シリンダ34内の圧力をPc、
スプリング70の付勢力をF(x)とすれば、次
式(1) P2・S1=Pc・S2+F(x) …(1) の平衡条件が成立する位置に弁子68が移動させ
られる。ただし、xは弁子68の変位量である。
このため、一次側油圧シリンダ34内の作動油圧
Pcが低下すればそれに応じて第2ライン油路4
6と第1ライン油路58との間の流通断面積が拡
大されて第2ライン油路46内の作動油流出量が
増加して第2ライン油圧が低下させられる。逆
に、一次側油圧シリンダ34内の作動油圧Pcが
上昇すれば第2ライン油路46と第1ライン油路
58との間の流通断面積が小さくされて、第2ラ
イン油圧が上昇させられる。このようにして、一
次側油圧シリンダ34内の油圧Pcの変動に追従
して第2ライン油圧がそれよりも所定値(ΔP1=
P2−Pc)だけ高い油圧となるように追従させ
られるので、流量制御サーボ弁48の両端にはベ
ルト式無段変速機16の速度比が変化しても第1
ライン油圧が第2ライン油圧を上回らない限り所
定値の差圧ΔP1が発生するようになつている。本
実施例の場合の受圧面積S1とS2は同じであるの
で、(1)式から差圧ΔP1はF(x)/S1によつて決
定される。
ライン油路46、第1ライン油路58、および油
路64にそれぞれ連通するシリンダボア66内に
摺動可能に嵌合された弁子68を備えている。弁
子68は第2ライン油路46と第1ライン油路5
8との間を開閉するものであり、スプリング70
によつて常時閉弁方向に付勢されている。また、
弁子68は、第2ライン油圧を受けて弁子68を
スプリング70の付勢力に対抗して付勢する第1
受圧面72と、一次側油圧シリンダ34内の作動
油圧を受けて弁子68を閉弁方向へ付勢する第2
受圧面74とを備えており、第1受圧面72に受
ける推力と、第2受圧面74に受ける推力および
スプリング70の付勢力とが平衡した位置に位置
決めされて、第2ライン油路46と第1ライン油
路58との間の流通断面積を調節する。すなわ
ち、第1受圧面72の受圧面積をS1、第2ライン
油路の圧力をP2、第2受圧面74の受圧面積
をS2、一次側油圧シリンダ34内の圧力をPc、
スプリング70の付勢力をF(x)とすれば、次
式(1) P2・S1=Pc・S2+F(x) …(1) の平衡条件が成立する位置に弁子68が移動させ
られる。ただし、xは弁子68の変位量である。
このため、一次側油圧シリンダ34内の作動油圧
Pcが低下すればそれに応じて第2ライン油路4
6と第1ライン油路58との間の流通断面積が拡
大されて第2ライン油路46内の作動油流出量が
増加して第2ライン油圧が低下させられる。逆
に、一次側油圧シリンダ34内の作動油圧Pcが
上昇すれば第2ライン油路46と第1ライン油路
58との間の流通断面積が小さくされて、第2ラ
イン油圧が上昇させられる。このようにして、一
次側油圧シリンダ34内の油圧Pcの変動に追従
して第2ライン油圧がそれよりも所定値(ΔP1=
P2−Pc)だけ高い油圧となるように追従させ
られるので、流量制御サーボ弁48の両端にはベ
ルト式無段変速機16の速度比が変化しても第1
ライン油圧が第2ライン油圧を上回らない限り所
定値の差圧ΔP1が発生するようになつている。本
実施例の場合の受圧面積S1とS2は同じであるの
で、(1)式から差圧ΔP1はF(x)/S1によつて決
定される。
第3図に詳しく示すように、リリーフ弁62
は、第1ライン油路58および油路64に連通す
るシリンダボア76と、そのシリンダボア76内
に摺動可能に嵌合されて第1ライン油路58と油
路64との間を開閉する弁子78と、その弁子7
8を閉弁方向に付勢するスプリング80とから成
る。弁子78の一端面には油路64の油圧が作用
させられる一方、弁子78の他端面には通路82
を介して第1ライン油圧が作用させられるように
なつており、油路64の油圧が第1ライン油圧に
対してスプリング80の付勢力に相当する圧力よ
りも大きくなつて弁子78がスプリング80の付
勢力に抗して移動させられたとき、油路64と第
1ライン油路58との間が開かれて油路64内の
作動油が第1ライン油路58へ流され、油路6
4、換言すれば油路52および第2ライン油路4
6の油圧上昇が阻止されるようになつている。
は、第1ライン油路58および油路64に連通す
るシリンダボア76と、そのシリンダボア76内
に摺動可能に嵌合されて第1ライン油路58と油
路64との間を開閉する弁子78と、その弁子7
8を閉弁方向に付勢するスプリング80とから成
る。弁子78の一端面には油路64の油圧が作用
させられる一方、弁子78の他端面には通路82
を介して第1ライン油圧が作用させられるように
なつており、油路64の油圧が第1ライン油圧に
対してスプリング80の付勢力に相当する圧力よ
りも大きくなつて弁子78がスプリング80の付
勢力に抗して移動させられたとき、油路64と第
1ライン油路58との間が開かれて油路64内の
作動油が第1ライン油路58へ流され、油路6
4、換言すれば油路52および第2ライン油路4
6の油圧上昇が阻止されるようになつている。
第1ライン油路58とポンプ40の吸入側に連
通する戻り油路84との間には第1調圧弁装置と
しての電磁式の圧力制御サーボ弁86が設けられ
ており、その圧力制御サーボ弁86によつて第1
ライン油路58内の作動油の戻り油路84への流
量が変更されることにより第1ライン油路58内
の第1ライン油圧が調節されるようになつてい
る。圧力制御サーボ弁86には、たとえば特願昭
57−071467号に記載されているものと同様に、図
示しないコントローラからベルト式無段変速機1
6の実際の速度比および伝達トルクに対応した駆
動信号が供給され、第1ライン油圧が伝動ベルト
38の滑りが生じない範囲で可及的に小さくなる
ように調節される。
通する戻り油路84との間には第1調圧弁装置と
しての電磁式の圧力制御サーボ弁86が設けられ
ており、その圧力制御サーボ弁86によつて第1
ライン油路58内の作動油の戻り油路84への流
量が変更されることにより第1ライン油路58内
の第1ライン油圧が調節されるようになつてい
る。圧力制御サーボ弁86には、たとえば特願昭
57−071467号に記載されているものと同様に、図
示しないコントローラからベルト式無段変速機1
6の実際の速度比および伝達トルクに対応した駆
動信号が供給され、第1ライン油圧が伝動ベルト
38の滑りが生じない範囲で可及的に小さくなる
ように調節される。
以下、本実施例の作動を説明する。第4図に示
すように、ベルト式無段変速機16の速度比に応
じて圧力制御サーボ弁86が作動させられること
により第1ライン油圧P1が変化させられる。
これにより二次側可変プーリ32の伝動ベルト3
8に対する挟圧力が必要かつ充分に制御されると
ともに、その挟圧力に対応する伝動ベルト38の
張力に伴つて一次側油圧シリンダ34内にその伝
動ベルト38の張力、速度比、及び伝達トルク等
に対応した油圧Pcが生ずる。この圧力Pcは油路
52、絞り弁60、油路64を介して調圧弁50
に伝達される。調圧弁50は前述の如く一次側油
圧シリンダ34内の油圧Pcの低下とともに第2
ライン油路46から第1ライン油路58への作動
油流量を増加させ、あるいは一次側シリンダ34
内の作動油圧Pcの増加とともに第2ライン油路
46から第1ライン油路58への作動油の流量を
減少させて、第2ライン油圧P2を一次側油圧
シリンダ34内の圧力Pcに対して所定の差圧ΔP1
を形成する。このため、流量制御サーボ弁48の
両端には常に差圧ΔP1が形成されるため、一次側
油圧シリンダ34と二次側油圧シリンダ36との
受圧面積差が略同等であるにも拘らず速度比eが
大きい領域においても必要な推力比が充分に得ら
れて速度比eが広範囲に変更され得るのである。
すように、ベルト式無段変速機16の速度比に応
じて圧力制御サーボ弁86が作動させられること
により第1ライン油圧P1が変化させられる。
これにより二次側可変プーリ32の伝動ベルト3
8に対する挟圧力が必要かつ充分に制御されると
ともに、その挟圧力に対応する伝動ベルト38の
張力に伴つて一次側油圧シリンダ34内にその伝
動ベルト38の張力、速度比、及び伝達トルク等
に対応した油圧Pcが生ずる。この圧力Pcは油路
52、絞り弁60、油路64を介して調圧弁50
に伝達される。調圧弁50は前述の如く一次側油
圧シリンダ34内の油圧Pcの低下とともに第2
ライン油路46から第1ライン油路58への作動
油流量を増加させ、あるいは一次側シリンダ34
内の作動油圧Pcの増加とともに第2ライン油路
46から第1ライン油路58への作動油の流量を
減少させて、第2ライン油圧P2を一次側油圧
シリンダ34内の圧力Pcに対して所定の差圧ΔP1
を形成する。このため、流量制御サーボ弁48の
両端には常に差圧ΔP1が形成されるため、一次側
油圧シリンダ34と二次側油圧シリンダ36との
受圧面積差が略同等であるにも拘らず速度比eが
大きい領域においても必要な推力比が充分に得ら
れて速度比eが広範囲に変更され得るのである。
したがつて、ポンプ40の出力油圧である第2
ライン油圧P2は第4図に示すように一次側油
圧シリンダ34内の油圧に対して所定値(ΔP1)
だけ高くなるように調圧弁50によつて制御され
るので、ベルト式無段変速機16の速度比eに応
じて必要かつ最小限の油圧に制御され、ポンプ4
0の作動に費やされるエンジン10の動力損失が
可及的に小さくされて、車両の燃料消費効率が高
められるのである。なお、差圧ΔP1は大き過ぎる
と動力損失を増大させ、小さ過ぎると充分な推力
差が得られず変速動作に支障が生ずる。本発明者
等の実験によれば、前記差圧ΔP1はたとえば0.1
乃至0.5(MPa)の範囲が好ましく、前記スプリン
グ70の付勢力あるいは弁子68の受圧面積はこ
のように定められるのである。
ライン油圧P2は第4図に示すように一次側油
圧シリンダ34内の油圧に対して所定値(ΔP1)
だけ高くなるように調圧弁50によつて制御され
るので、ベルト式無段変速機16の速度比eに応
じて必要かつ最小限の油圧に制御され、ポンプ4
0の作動に費やされるエンジン10の動力損失が
可及的に小さくされて、車両の燃料消費効率が高
められるのである。なお、差圧ΔP1は大き過ぎる
と動力損失を増大させ、小さ過ぎると充分な推力
差が得られず変速動作に支障が生ずる。本発明者
等の実験によれば、前記差圧ΔP1はたとえば0.1
乃至0.5(MPa)の範囲が好ましく、前記スプリン
グ70の付勢力あるいは弁子68の受圧面積はこ
のように定められるのである。
ここで、速度比eが1より小さい領域において
第1ライン油圧が上昇して一次側油圧シリンダ3
4内の油圧Pc、或いは第2ライン油圧P2を超
える場合がある。たとえば、第4図のA点よりも
速度比eが小さくなる領域である。このような場
合には、差圧ΔP1を流量制御サーボ弁48の両側
に形成しようとする調圧弁50の作動に拘らず、
調圧弁50の下流側である第1ライン油圧P1
が上流側である第2ライン油圧P2と同等以上
となるので、第2ライン油圧P2は第1ライン
油圧P1と同等の値となつてそれとともに上昇
する。すなわち、前記調圧弁50は、第4図のA
点よりも速度比が大きい領域では、一次側油圧シ
リンダ34内の油圧Pcに基づいてそれよりも所
定値ΔP1だけ高い第2ライン油圧P2を発生さ
せ、第4図のA点よりも速度比が小さい領域で
は、二次側油圧シリンダ36内の油圧(=第1ラ
イン油圧P1)に基づいてそれと同等の第2ラ
イン油圧P2を発生させる。換言すれば、調圧
弁50は、一次側油圧シリンダ34内の油圧およ
び二次側油圧シリンダ36内の油圧のいずれか高
圧側の油圧に基づいて、その高圧側の油圧と同等
以上の第2ライン油圧P2を調圧するのである。
第1ライン油圧が上昇して一次側油圧シリンダ3
4内の油圧Pc、或いは第2ライン油圧P2を超
える場合がある。たとえば、第4図のA点よりも
速度比eが小さくなる領域である。このような場
合には、差圧ΔP1を流量制御サーボ弁48の両側
に形成しようとする調圧弁50の作動に拘らず、
調圧弁50の下流側である第1ライン油圧P1
が上流側である第2ライン油圧P2と同等以上
となるので、第2ライン油圧P2は第1ライン
油圧P1と同等の値となつてそれとともに上昇
する。すなわち、前記調圧弁50は、第4図のA
点よりも速度比が大きい領域では、一次側油圧シ
リンダ34内の油圧Pcに基づいてそれよりも所
定値ΔP1だけ高い第2ライン油圧P2を発生さ
せ、第4図のA点よりも速度比が小さい領域で
は、二次側油圧シリンダ36内の油圧(=第1ラ
イン油圧P1)に基づいてそれと同等の第2ラ
イン油圧P2を発生させる。換言すれば、調圧
弁50は、一次側油圧シリンダ34内の油圧およ
び二次側油圧シリンダ36内の油圧のいずれか高
圧側の油圧に基づいて、その高圧側の油圧と同等
以上の第2ライン油圧P2を調圧するのである。
なお、一次側油圧シリンダ34内の油圧Pcは
伝動ベルト38の張力、速度比、伝達トルク等に
応じて決まるので、第4図に示す如く、第1ライ
ン油圧P1とともには上昇しない。
伝動ベルト38の張力、速度比、伝達トルク等に
応じて決まるので、第4図に示す如く、第1ライ
ン油圧P1とともには上昇しない。
逆に、流量制御サーボ弁48の働きによつて一
次側油圧シリンダ34内に第2ライン油路46か
ら作動油が大量に供給され、速度比eが最大とさ
れて一次側可変プーリ24における可動回転体2
2の移動ストロークが最大に振り切つて阻止され
た状態になると、この状態の流量制御サーボ弁4
8は開いているので第2ライン油路46と油路5
2との間の差圧ΔP1が消滅してしまう。調圧弁5
0はその差圧を形成しようとして第2ライン油圧
46と第1ライン油路58との間の流通断面積を
小さく絞るので、第2ライン油圧P2は急激に
上昇しようとする。しかし、その第2ライン油路
46の圧力上昇によつてリリーフ弁62が作動
し、第2ライン油路46の作動油を絞り弁60、
リリーフ弁62を介して第1ライン油路58へバ
イパスさせるので、第2ライン油路46の圧力上
昇が阻止されて無用な動力損失が解消される。こ
のとき、油路52の作動油圧は絞り弁60によつ
て降下させられた後調圧弁50に伝達されるの
で、調圧弁50は絞り弁60による圧力降下によ
つて生じる圧力差を恰も前記差圧ΔP1が生じた如
くに作動して第2ライン油路46と第1ライン油
路58との間の流通断面積を絞り弁60による圧
力降下に対応した流通断面積とする。このため、
調圧弁50を介しても第2ライン油路46内の作
動油が逃がされてリリーフ弁64の容量が軽減さ
れる利点がある。上記リリーフ弁62の設定圧力
は第1ライン油路46と第2ライン油路58との
圧力差(P2−P1)の最大値よりも若干大き
い値に設定されることが望ましい。
次側油圧シリンダ34内に第2ライン油路46か
ら作動油が大量に供給され、速度比eが最大とさ
れて一次側可変プーリ24における可動回転体2
2の移動ストロークが最大に振り切つて阻止され
た状態になると、この状態の流量制御サーボ弁4
8は開いているので第2ライン油路46と油路5
2との間の差圧ΔP1が消滅してしまう。調圧弁5
0はその差圧を形成しようとして第2ライン油圧
46と第1ライン油路58との間の流通断面積を
小さく絞るので、第2ライン油圧P2は急激に
上昇しようとする。しかし、その第2ライン油路
46の圧力上昇によつてリリーフ弁62が作動
し、第2ライン油路46の作動油を絞り弁60、
リリーフ弁62を介して第1ライン油路58へバ
イパスさせるので、第2ライン油路46の圧力上
昇が阻止されて無用な動力損失が解消される。こ
のとき、油路52の作動油圧は絞り弁60によつ
て降下させられた後調圧弁50に伝達されるの
で、調圧弁50は絞り弁60による圧力降下によ
つて生じる圧力差を恰も前記差圧ΔP1が生じた如
くに作動して第2ライン油路46と第1ライン油
路58との間の流通断面積を絞り弁60による圧
力降下に対応した流通断面積とする。このため、
調圧弁50を介しても第2ライン油路46内の作
動油が逃がされてリリーフ弁64の容量が軽減さ
れる利点がある。上記リリーフ弁62の設定圧力
は第1ライン油路46と第2ライン油路58との
圧力差(P2−P1)の最大値よりも若干大き
い値に設定されることが望ましい。
なお、前記ベルト式無段変速機16の常用域が
速度比eが2.0付近である場合には、第4図に示
す第2ライン油圧P2および一次側油圧シリン
ダ34内の油圧Pcを引き下げるために一次側油
圧シリンダ34の受圧面積を二次側油圧シリンダ
36に対して大きく、たとえば1.2倍程度とする
ことが望ましい。このようにすれば、常用域にお
ける第2ライン油圧P2が小さくされて動力損
失が一層低減させられるのである。しかし、ベル
ト式無段変速機16の一次側の慣性モーメントを
できるだけ小さくして応答性を高めること、ある
いはベルト式無段変速機16をできるだけ小型に
すること等を重視する場合には、第4図のA点が
速度比0.5に相当する位置となるようにすること
が望ましい。このようにして一次側油圧シリンダ
34および二次側油圧シリンダ36の受圧面積を
種々変更できるが、本実施例の油圧制御回路によ
れば、一次側油圧シリンダ34と二次側油圧シリ
ンダ36との受圧面積比を0.7乃至1.5の範囲に選
択することが望ましい。
速度比eが2.0付近である場合には、第4図に示
す第2ライン油圧P2および一次側油圧シリン
ダ34内の油圧Pcを引き下げるために一次側油
圧シリンダ34の受圧面積を二次側油圧シリンダ
36に対して大きく、たとえば1.2倍程度とする
ことが望ましい。このようにすれば、常用域にお
ける第2ライン油圧P2が小さくされて動力損
失が一層低減させられるのである。しかし、ベル
ト式無段変速機16の一次側の慣性モーメントを
できるだけ小さくして応答性を高めること、ある
いはベルト式無段変速機16をできるだけ小型に
すること等を重視する場合には、第4図のA点が
速度比0.5に相当する位置となるようにすること
が望ましい。このようにして一次側油圧シリンダ
34および二次側油圧シリンダ36の受圧面積を
種々変更できるが、本実施例の油圧制御回路によ
れば、一次側油圧シリンダ34と二次側油圧シリ
ンダ36との受圧面積比を0.7乃至1.5の範囲に選
択することが望ましい。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、
以下の説明において前述の実施例と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
以下の説明において前述の実施例と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
第5図に示すように前記一対の流量制御サーボ
弁48,56の代わりに流量制御サーボ弁90が
設けられても良い。流量制御サーボ弁90は共通
ポート92、第1ポート94、第2ポート96を
備えた三方弁であつて共通ポート92を第1ポー
ト94または第2ポート96に択一的に切り換え
るとともに流通断面積を調節するものである。共
通ポート92は油路52と接続されるとともに、
第1ポート94は第2ライン油路46と接続さ
れ、第2ポート96はドレイン油路54と接続さ
れている。本実施例においては前述の実施例の絞
り弁60が除去されているが、リリーフ弁62が
閉じている間は絞り弁60の有無に拘らず一次側
油圧シリンダ34内の油圧が調圧弁50へ伝達さ
れるので、前述の実施例と同様の作用効果が得ら
れる。ベルト式無段変速機16の速度比eが2.0
となり、一次側可変プーリ24の可動回転体22
がV溝幅を最小とする方向へ振り切つたとき前述
の実施例と同様にリリーフ弁62が開かれて第2
ライン油路46の無用の昇圧が阻止されるが、こ
のとき絞り弁60が除去されているので一次側油
圧シリンダ34内の油圧Pcがそのまま調圧弁5
0に供給され、調圧弁50は流量制御サーボ弁9
0の両端に差圧ΔP1を形成しようとして第2ライ
ン油路46と第1ライン油路58との間の流通断
面積を最小(閉状態)とする。しかし、リリーフ
弁62の流通容量が充分であればこのような状態
であつても第2ライン油路46の無用の昇圧が阻
止されて動力損失が抑制されるのである。なお、
圧力制御サーボ弁86の下流側にリリーフ弁98
が介挿されている。このリリーフ弁98は図示し
ない潤滑必要部材への潤滑油の供給圧を設定する
ものであり、リリーフ弁98と第一調圧弁86と
の間の図示しない配管を通じて潤滑油がと取り出
されるようになつている。それ故、このリリーフ
弁98が設けられなくても本発明の一応の効果が
得られるのである。
弁48,56の代わりに流量制御サーボ弁90が
設けられても良い。流量制御サーボ弁90は共通
ポート92、第1ポート94、第2ポート96を
備えた三方弁であつて共通ポート92を第1ポー
ト94または第2ポート96に択一的に切り換え
るとともに流通断面積を調節するものである。共
通ポート92は油路52と接続されるとともに、
第1ポート94は第2ライン油路46と接続さ
れ、第2ポート96はドレイン油路54と接続さ
れている。本実施例においては前述の実施例の絞
り弁60が除去されているが、リリーフ弁62が
閉じている間は絞り弁60の有無に拘らず一次側
油圧シリンダ34内の油圧が調圧弁50へ伝達さ
れるので、前述の実施例と同様の作用効果が得ら
れる。ベルト式無段変速機16の速度比eが2.0
となり、一次側可変プーリ24の可動回転体22
がV溝幅を最小とする方向へ振り切つたとき前述
の実施例と同様にリリーフ弁62が開かれて第2
ライン油路46の無用の昇圧が阻止されるが、こ
のとき絞り弁60が除去されているので一次側油
圧シリンダ34内の油圧Pcがそのまま調圧弁5
0に供給され、調圧弁50は流量制御サーボ弁9
0の両端に差圧ΔP1を形成しようとして第2ライ
ン油路46と第1ライン油路58との間の流通断
面積を最小(閉状態)とする。しかし、リリーフ
弁62の流通容量が充分であればこのような状態
であつても第2ライン油路46の無用の昇圧が阻
止されて動力損失が抑制されるのである。なお、
圧力制御サーボ弁86の下流側にリリーフ弁98
が介挿されている。このリリーフ弁98は図示し
ない潤滑必要部材への潤滑油の供給圧を設定する
ものであり、リリーフ弁98と第一調圧弁86と
の間の図示しない配管を通じて潤滑油がと取り出
されるようになつている。それ故、このリリーフ
弁98が設けられなくても本発明の一応の効果が
得られるのである。
前記リリーフ弁62は、第6図に示すように、
第2ライン油路46と第1ライン油路58との間
に設けられてもよいし、第7図に示すように、第
2ライン油路46と戻り油路84との間に設けら
れても良い。このような場合には、リリーフ弁6
2の設定圧は、第2ライン油圧P2と第1ライ
ン油圧P1との差圧の最大値よりも若干大きな
値、あるいは第2ライン油圧P2と戻り油路8
4内の圧力(ほぼ大気圧)との差圧の最大値より
も若干大きな値に各々設定される。リリーフ弁6
2がこれ等のように設けられると、一次側可変プ
ーリ24の可動回転体22がV溝幅を小さくする
方向に振り切つたときでも第2ライン油圧がリリ
ーフ弁62の設定圧よりも上昇することが防止さ
れ、動力損失が軽減されるのである。
第2ライン油路46と第1ライン油路58との間
に設けられてもよいし、第7図に示すように、第
2ライン油路46と戻り油路84との間に設けら
れても良い。このような場合には、リリーフ弁6
2の設定圧は、第2ライン油圧P2と第1ライ
ン油圧P1との差圧の最大値よりも若干大きな
値、あるいは第2ライン油圧P2と戻り油路8
4内の圧力(ほぼ大気圧)との差圧の最大値より
も若干大きな値に各々設定される。リリーフ弁6
2がこれ等のように設けられると、一次側可変プ
ーリ24の可動回転体22がV溝幅を小さくする
方向に振り切つたときでも第2ライン油圧がリリ
ーフ弁62の設定圧よりも上昇することが防止さ
れ、動力損失が軽減されるのである。
また、調圧弁50は前述の第2図に示す構造の
他に第8図に示すようにも構成される。図におい
てシリンダボア100の油路64に連結する側は
他の部分に対して大径とされており、そのシリン
ダボア100に嵌合される弁子102には小径部
104および大径部106が設けられている。シ
リンダボア100内の大径部106側には弁子1
02を閉弁方向に付勢するスプリング108が介
挿されている。なお、大径部106と小径部10
4とによつて挟まれた空間はドレイン油路54に
接続されて略大気圧とされている。本実施例によ
れば、前述の(1)式に従つて弁子102が作動させ
られるので、小径部104側の受圧面と大径部1
06側の受圧面との面積差に応じて弱いバネ力の
スプリング108が用いられる。また、その面積
差を大きくすればスプリング108が除去されて
も良い。このような場合には、小径部104と大
径部106との受圧面積差によつて差圧値ΔP1が
決定される。
他に第8図に示すようにも構成される。図におい
てシリンダボア100の油路64に連結する側は
他の部分に対して大径とされており、そのシリン
ダボア100に嵌合される弁子102には小径部
104および大径部106が設けられている。シ
リンダボア100内の大径部106側には弁子1
02を閉弁方向に付勢するスプリング108が介
挿されている。なお、大径部106と小径部10
4とによつて挟まれた空間はドレイン油路54に
接続されて略大気圧とされている。本実施例によ
れば、前述の(1)式に従つて弁子102が作動させ
られるので、小径部104側の受圧面と大径部1
06側の受圧面との面積差に応じて弱いバネ力の
スプリング108が用いられる。また、その面積
差を大きくすればスプリング108が除去されて
も良い。このような場合には、小径部104と大
径部106との受圧面積差によつて差圧値ΔP1が
決定される。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
たとえば、前述の実施例において圧力制御サー
ボ弁86は調圧弁50の下流側に設けられて、調
圧弁50から流出する作動油の流量を変更して第
1ライン油圧を調圧するように設けられている
が、その圧力制御サーボ弁86は図示しない絞り
弁を介して第2ライン油路46に直接接続され、
その絞り弁から流出させられる作動油の圧力を調
圧するようにしても良いのである。
ボ弁86は調圧弁50の下流側に設けられて、調
圧弁50から流出する作動油の流量を変更して第
1ライン油圧を調圧するように設けられている
が、その圧力制御サーボ弁86は図示しない絞り
弁を介して第2ライン油路46に直接接続され、
その絞り弁から流出させられる作動油の圧力を調
圧するようにしても良いのである。
また、前述の実施例において流量制御サーボ弁
48,56または90が一次側可変プーリ24の
有効径を変更するための一次側油圧シリンダ34
に対して流量制御するように設けられているが、
反対に二次側油圧シリンダ36に対して流量を制
御するように設けられ、一次側油圧シリンダ34
に圧力制御サーボ弁86によつて調圧される第1
ライン油圧が作用させられるようにしても良いの
である。
48,56または90が一次側可変プーリ24の
有効径を変更するための一次側油圧シリンダ34
に対して流量制御するように設けられているが、
反対に二次側油圧シリンダ36に対して流量を制
御するように設けられ、一次側油圧シリンダ34
に圧力制御サーボ弁86によつて調圧される第1
ライン油圧が作用させられるようにしても良いの
である。
また、前述の実施例においては電磁式の流量制
御サーボ弁48,56,90あるいは圧力制御サ
ーボ弁86が用いられているが、たとえば特公昭
58−18547号公報に記載されているものと同様に
流量制御弁、調圧弁としてメカニカルリンクによ
つて駆動される形式の弁が用いられても良いし、
デユーテイ制御されるON−OFF作動の開閉弁で
あつても良い。
御サーボ弁48,56,90あるいは圧力制御サ
ーボ弁86が用いられているが、たとえば特公昭
58−18547号公報に記載されているものと同様に
流量制御弁、調圧弁としてメカニカルリンクによ
つて駆動される形式の弁が用いられても良いし、
デユーテイ制御されるON−OFF作動の開閉弁で
あつても良い。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施
例であり、本発明はその精神を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
例であり、本発明はその精神を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す油圧回
路図である。第2図は第1図の実施例の調圧弁の
構成を示す断面図である。第3図は第1図の実施
例のリリーフ弁の構成を示す断面図である。第4
図は第1図の実施例の作動を説明するための図で
あつて、速度比に対する各部の作動油圧の変化を
示す特性図である。第5図は本発明の他の実施例
における第1図に相当する図である。第6図およ
び第7図はそれぞれ本発明の他の実施例における
油圧回路の要部を示す図である。第8図は本発明
の他の実施例における第2図に相当する図であ
る。第9図は第1図のベルト式無段変速機におけ
る速度比に対する推力比の変化を示す特性図であ
る。 16……ベルト式無段変速機、24……一次側
可変プーリ、32……二次側可変プーリ、34…
…一次側油圧シリンダ、36……二次側油圧シリ
ンダ、38……伝動ベルト、40……ポンプ(油
圧源)、48,56,90……流量制御サーボ弁
(流量制御弁装置)、50……調圧弁(調圧弁装
置、第2調圧弁装置)、{54……ドレイン油路、
84……戻り油路}(排出路)、60……絞り弁、
62……リリーフ弁、66……シリンダボア、6
8……弁子、70……スプリング、72……第1
受圧面、74……第2受圧面、86……圧力制御
サーボ弁(第1調圧弁装置)。
路図である。第2図は第1図の実施例の調圧弁の
構成を示す断面図である。第3図は第1図の実施
例のリリーフ弁の構成を示す断面図である。第4
図は第1図の実施例の作動を説明するための図で
あつて、速度比に対する各部の作動油圧の変化を
示す特性図である。第5図は本発明の他の実施例
における第1図に相当する図である。第6図およ
び第7図はそれぞれ本発明の他の実施例における
油圧回路の要部を示す図である。第8図は本発明
の他の実施例における第2図に相当する図であ
る。第9図は第1図のベルト式無段変速機におけ
る速度比に対する推力比の変化を示す特性図であ
る。 16……ベルト式無段変速機、24……一次側
可変プーリ、32……二次側可変プーリ、34…
…一次側油圧シリンダ、36……二次側油圧シリ
ンダ、38……伝動ベルト、40……ポンプ(油
圧源)、48,56,90……流量制御サーボ弁
(流量制御弁装置)、50……調圧弁(調圧弁装
置、第2調圧弁装置)、{54……ドレイン油路、
84……戻り油路}(排出路)、60……絞り弁、
62……リリーフ弁、66……シリンダボア、6
8……弁子、70……スプリング、72……第1
受圧面、74……第2受圧面、86……圧力制御
サーボ弁(第1調圧弁装置)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ
設けられた一対の可変プーリと、該可変プーリに
巻掛けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記
可変プーリの有効径を変更する一対の油圧シリン
ダとを備えたベルト式無段変速機において、油圧
源から供給される作動油圧を第1ライン油圧に調
圧して前記油圧シリンダの一方に供給し、前記伝
動ベルトに対する挟圧力を制御する第1調圧弁装
置と、前記油圧シリンダの他方に供給される作動
油の流量および該油圧シリンダから排出される作
動油の流量を調節して前記ベルト式無段変速機の
速度比を制御する流量制御弁装置とを備えた油圧
制御装置であつて、 前記油圧源と第1調圧弁装置との間に設けら
れ、前記他方の油圧シリンダ内油圧がパイロツト
圧として導入されることにより、前記油圧源から
供給される作動油圧を、前記一方の油圧シリンダ
内の油圧および他方の油圧シリンダ内の油圧のい
ずれか高圧側の油圧に基づいて、その高圧側の油
圧と同等以上の第2ライン油圧に調圧し、該第2
ライン油圧を前記流量制御弁装置に供給する第2
調圧弁装置 を含むことを特徴とするベルト式無段変速機の油
圧制御装置。 2 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ
設けられた一対の可変プーリと、該可変プーリに
巻掛けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記
可変プーリの有効径を変更する一対の油圧シリン
ダとを備えたベルト式無段変速機において、油圧
源から供給される作動油圧を第1ライン油圧に調
圧して前記油圧シリンダの一方に供給し、前記伝
動ベルトに対する挟圧力を制御する第1調圧弁装
置と、前記油圧シリンダの他方に供給される作動
油の流量および該油圧シリンダから排出される作
動油の流量を調節して前記ベルト式無段変速機の
速度比を制御する流量制御弁装置とを備えた油圧
制御装置であつて、 前記油圧源と第1調圧弁装置との間に設けら
れ、前記他方の油圧シリンダ内油圧がパイロツト
圧として導入されることにより、前記油圧源から
供給される作動油圧を、前記一方の油圧シリンダ
内の油圧および他方の油圧シリンダ内の油圧のい
ずれか高圧側の油圧に基づいて、その高圧側の油
圧と同等以上の第2ライン油圧に調圧し、該第2
ライン油圧を前記流量制御弁装置に供給する第2
調圧弁装置と、 前記第2ライン油圧を導く第2ライン油路また
は前記油圧シリンダの他方内の油圧を導く油路
と、前記第1ライン油圧を導く第1ライン油路ま
たは前記油圧源へ作動油を戻すための戻り油路と
の間に設けられたリリーフ弁と を含むことを特徴とするベルト式無段変速機の油
圧制御装置。 3 前記第2調圧弁装置は、前記第1ライン油圧
が前記他方の油圧シリンダ内の作動油圧よりも小
さい時に調圧作動するものである特許請求の範囲
第2項に記載のベルト式無段変速機の油圧制御装
置。 4 前記第2調圧弁装置は、シリンダボアと、該
シリンダボア内に摺動可能に嵌合されて前記油圧
源と第1ライン油路との間を開閉する弁子と、該
弁子にそれぞれ設けられ、前記第2ライン油圧お
よび他方の油圧シリンダ内の作動油圧をそれぞれ
受けて該弁子を開弁方向および閉弁方向へ互いに
逆向きに付勢する一対の受圧面とを、含んで成る
ものである特許請求の範囲第2項または第3項に
記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置。 5 前記第2調圧弁装置は、前記弁子と閉弁方向
へ付勢するスプリングを備えたものである特許請
求の範囲第4項に記載のベルト式無段変速機の油
圧制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59208963A JPS6188063A (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
US06/782,903 US4642069A (en) | 1984-10-04 | 1985-10-02 | Hydraulic control system for continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59208963A JPS6188063A (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6188063A JPS6188063A (ja) | 1986-05-06 |
JPH0563660B2 true JPH0563660B2 (ja) | 1993-09-13 |
Family
ID=16565051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59208963A Granted JPS6188063A (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4642069A (ja) |
JP (1) | JPS6188063A (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2699344B2 (ja) * | 1987-03-11 | 1998-01-19 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
US4747809A (en) * | 1987-06-15 | 1988-05-31 | General Motors Corporation | Hydraulic control for a continuously variable transmission |
JP2748369B2 (ja) * | 1987-08-21 | 1998-05-06 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
US5014839A (en) * | 1987-11-18 | 1991-05-14 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Drive train of a wheeled vehicle and method for controlling the same |
BE1004805A3 (nl) * | 1990-11-22 | 1993-02-02 | Volvo Car Sint Truiden Nv | Inrichting voor het regelen van een automatische transmissie-eenheid. |
JPH08285021A (ja) * | 1995-04-10 | 1996-11-01 | Unisia Jecs Corp | 無段変速機の制御装置 |
US7832297B2 (en) | 2005-04-19 | 2010-11-16 | Hewatt Chris B | Method and apparatus for gyroscopic propulsion |
WO2007106874A2 (en) * | 2006-03-14 | 2007-09-20 | Autocraft Industries, Inc. | Improved wheelchair |
JP2008087606A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Honda Motor Co Ltd | 変速機 |
DE112008001765A5 (de) * | 2007-07-18 | 2010-04-22 | Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg | Überdruckventil für eine Hydraulikanordnung |
EP2626596A4 (en) * | 2010-10-08 | 2014-05-21 | Toyota Motor Co Ltd | HYDRAULIC CONTROL DEVICE FOR WINDING GEAR |
JP5852554B2 (ja) * | 2012-12-21 | 2016-02-03 | 本田技研工業株式会社 | 自動変速機の油圧供給装置 |
US9574654B2 (en) * | 2013-06-05 | 2017-02-21 | Gm Global Technology Operations, Llc | Hydraulic control system with ETRS for a continuously variable transmission |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5999151A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-07 | Aisin Warner Ltd | 車両用無段自動変速機の油圧制御装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57161345A (en) * | 1981-03-28 | 1982-10-04 | Nissan Motor Co Ltd | Control method for v-belt stepless speed change gear and its device |
JPS59106754A (ja) * | 1982-12-09 | 1984-06-20 | Nissan Motor Co Ltd | Vベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
US4551119A (en) * | 1984-02-14 | 1985-11-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydraulic apparatus for a continuously variable transmission |
-
1984
- 1984-10-04 JP JP59208963A patent/JPS6188063A/ja active Granted
-
1985
- 1985-10-02 US US06/782,903 patent/US4642069A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5999151A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-07 | Aisin Warner Ltd | 車両用無段自動変速機の油圧制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6188063A (ja) | 1986-05-06 |
US4642069A (en) | 1987-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0554576B2 (ja) | ||
JPH0563660B2 (ja) | ||
JPH0563662B2 (ja) | ||
JP3820229B2 (ja) | トランスミッションの電気液圧制御装置 | |
US5971876A (en) | Hydraulic emergency control for changing hydraulic oil pressure in the hydraulic conical pulley axial adjustment mechanism of a continuously variable transmission for varying the clamping force ratio | |
JPH0262467A (ja) | 変速機の油圧制御装置 | |
US6682451B1 (en) | Hydraulic control for a continuously variable transmission | |
US6623387B1 (en) | Hydraulic controller for a continuously variable transmission | |
JP2699344B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPS6188064A (ja) | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JP2699330B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
US20020155920A1 (en) | Automatic transmission | |
JPS61167761A (ja) | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JP2699339B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH0359296B2 (ja) | ||
JP3116616B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JP2699331B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH0359299B2 (ja) | ||
JPH0554577B2 (ja) | ||
JPS61130657A (ja) | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPS6357952A (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH0554580B2 (ja) | ||
JPH0359298B2 (ja) | ||
JPH0454368Y2 (ja) | ||
JPH01176845A (ja) | 無段変速機の制御装置 |