JPH0359299B2 - - Google Patents

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JPH0359299B2
JPH0359299B2 JP3757486A JP3757486A JPH0359299B2 JP H0359299 B2 JPH0359299 B2 JP H0359299B2 JP 3757486 A JP3757486 A JP 3757486A JP 3757486 A JP3757486 A JP 3757486A JP H0359299 B2 JPH0359299 B2 JP H0359299B2
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JP
Japan
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hydraulic
pressure
hydraulic cylinder
oil
primary
Prior art date
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Application number
JP3757486A
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JPS62196448A (ja
Inventor
Katsumi Kono
Susumu Ookawa
Masami Sugaya
Yoshinobu Soga
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Priority to US07/016,635 priority patent/US4772249A/en
Priority to DE8787102540T priority patent/DE3763104D1/de
Priority to EP87102540A priority patent/EP0234541B1/en
Publication of JPS62196448A publication Critical patent/JPS62196448A/ja
Publication of JPH0359299B2 publication Critical patent/JPH0359299B2/ja
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両用ベルト式無段変速機の油圧制御
装置の改良に関するものである。
従来技術 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設
けられた一対の一次側可変プーリおよび二次側可
変プーリと、それら一対の可変プーリに巻き掛け
られて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対の
可変プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一
次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダとを
備えた車両用ベルト式無段変速機が知られてい
る。かかる無段変速機の速度比や伝動ベルトの張
力は、たとえば特公昭58−29424号に記載されて
いるように、油圧源からの作動油を油圧シリンダ
の一方へ供給すると同時に他方から流出させるこ
とにより速度比を変化させる変速制御弁(4方
弁)と、この変速制御弁から流出する作動油を調
圧する電磁リリーフ弁(調圧弁)とを備えた油圧
制御回路によつて制御されている。
かかる形式の無段変速機においては、両油圧シ
リンダのうち動力伝達状態において内部の油圧が
高くなる側(駆動側)に位置する油圧シリンダに
油圧源からの比較的高い作動油圧が作用させら
れ、反対側の油圧シリンダには調圧弁により調圧
された油圧が作用させられるため、動力伝達方向
が反対となつても好適に伝動ベルトの張力および
速度比が制御される特徴がある。
発明が解決すべき問題点 しかしながら、かかる従来の無段変速機におい
ては、一般に、油圧シリンダなどの摺動嵌合部分
から作動油の漏れがある程度存在しており、作動
油の温度上昇、シール部材のシール機能の劣化、
或いは作動油中に異物の噛み込みなどにより予想
外に作動油の漏れ量が増加すると、低圧側、すな
わち従動側の油圧シリンダ内の油圧値が伝動ベル
トの張力を維持するためにその油圧シリンダ内に
供給すべきバイアス油圧を下回る状態となつて伝
動ベルトに対する挟圧力が不足し、伝動ベルトに
滑りが発生することがあつた。このような伝動ベ
ルトの滑りはベルト式無段変速機の耐久性を損な
うおそれがあるのである。
問題点を解決するための第1の手段 本発明は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その要旨とするところは、一次側回転軸
および二次側回転軸にそれぞれ設けられた一対の
一次側可変プーリおよび二次側可変プーリと、そ
れら一対の可変プーリに巻き掛けられて動力を伝
達する伝動ベルトと、前記一対の可変プーリの有
効径をそれぞれ変更する一対の一次側油圧シリン
ダおよび二次側油圧シリンダとを備えた車両用ベ
ルト式無段変速機の油圧制御装置であつて、(1)油
圧源から供給される作動油をエンジンの出力状態
に基づいて調圧し、第1ライン油圧とする第1調
圧弁と、(2)前記第1ライン油圧に調圧された作動
油を前記一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シ
リンダの一方に供給すると同時に、他方内の作動
油を流出させることにより、前記一次側可変プー
リおよび二次側可変プーリの有効径を変化させて
前記無段変速機の速度比を調節する変速制御弁
と、(3)その変速制御弁を通して前記一次側油圧シ
リンダおよび二次側油圧シリンダからの他方から
流出する作動油の圧力をエンジンの出力状態に基
づいて調圧し、前記第1ライン油圧よりも低い第
2ライン油圧とする第2調圧弁と、(4)前記変速制
御弁を通して前記一次側油圧シリンダまたは二次
側油圧シリンダから流出する作動油を導く油路
と、一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリン
ダの少なくとも一方との間に設けられ、その油路
から油圧シリンダへ向かう方向のみの流通を許容
する一方向バイパス油路とを、含むことにある。
作用および第1発明の効果 このようにすれば、たとえ、作動油の温度上
昇、シール部材のシール機能の劣化、或いは作動
油中の異物の噛み込みなどにより予想外に作動油
の漏れ量が増加した状態となつても、一方向バイ
パス油路を通して第2調圧弁によつて調圧された
第2ライン油圧が油圧シリンダ内に供給されるの
で、低圧側、すなわち従動側の油圧シリンダ内の
油圧値が伝動ベルトの張力を維持するためにその
油圧シリンダ内に供給すべきバイアス油圧を下回
る状態が解消される。それ故、作動油の漏れ量が
増加することに起因して伝動ベルトに対する挟圧
力が不足し、伝動ベルトに滑りが発生することが
好適に防止されるとともに、このような伝動ベル
トの滑りに起因してベルト式無段変速機の耐久性
を損なうおそれが解消される。
問題点を解決すべき第2の手段 また、本発明の他の態様の要旨とするところ
は、一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ
設けられた一対の一次側可変プーリおよび二次側
可変プーリと、それら一対の可変プーリに巻き掛
けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対
の可変プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の
一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダと
を備えた車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装
置であつて、(1)油圧源から供給される作動油をエ
ンジンの出力状態に基づいて調圧し、第1ライン
油圧とする第1調圧弁と、(2)前記第1ライン油圧
に調圧された作動油を前記一次側油圧シリンダお
よび二次側油圧シリンダの一方に供給すると同時
に、他方内の作動油を流出させることにより、前
記一次側可変プーリおよび二次側可変プーリの有
効径を変化させて前記無段変速機の速度比を調節
する変速制御弁と、(3)その変速制御弁を通して前
記一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダ
の他方から流出する作動油の圧力をエンジンの出
力状態に基づいて調圧し、前記第1ライン油圧よ
りも低い第2ライン油圧とする第2調圧弁と、(4)
前記変速制御弁を通して前記一次側油圧シリンダ
または二次側油圧シリンダから流出する作動油を
導く油路と、一次側油圧シリンダおよび二次側油
圧シリンダの少なくとも一方との間に設けられ、
その油路から油圧シリンダへ向かう方向のみの流
通を許容する一方向バイパス油路と、(5)その一方
向バイパス油路が接続された側の油圧シリンダに
設けられて該油圧シリンダ内の作動油をドレンへ
所定量流出させる絞り通路とを、含むことにあ
る。
作用および第2発明の効果 このようにすれば、たとえ予想外に作動油の漏
れ量が増加した状態となつても、一方向バイパス
油路を通して第2調圧弁によつて調圧された第2
ライン油圧が油圧シリンダ内に供給されるので、
前記第1発明と同様な効果が得られるのである。
しかも、絞り通路によつて一方向バイパス油路
が接続された側の油圧シリンダ内の作動油が所定
量ドレンへ流出させられるので、変速制御弁の出
力油圧が全体的に低くされる一方、油圧シリンダ
内の油圧が前記第2調圧弁によつて調圧された第
2ライン油圧より低くなると一方向バイパス油路
を通して作動油が供給されることにより油圧シリ
ンダ内の油圧が調圧弁により調圧された作動油以
下となることが解消される。このため、低圧側
(従動側)の油圧シリンダに対する変速制御弁の
出力油圧と上記第2調圧弁によつて調圧された第
2ライン油圧との偏差が解消されるので、低圧側
(従動側)の油圧シリンダ内油圧を制御するため
に上記第2調圧弁に対する制御値を決定する制御
式が簡単となる利点がある。すなわち、上記偏差
を算出するためのデータマツプ、演算式、および
偏差をもつて目標値を補正する演算などが不要と
なるのである。
ここで、上記絞り通路は、油圧シリンダに積極
的に接続された絞りを備えた配管の他に、可変プ
ーリおよび油圧シリンダの構成上摺動嵌合部分に
必然的に形成される作動油の漏れ通路であつても
よいのである。
また、前記一方向バイパス油路は、好適には、
前記変速制御弁を通して前記一次側油圧シリンダ
または二次側油圧シリンダから流出する作動油を
導く油路と前記一次側油圧シリンダおよび二次側
油圧シリンダとの間にそれぞれ設けられており、
前記絞り通路は、前記一次側油圧シリンダおよび
二次側油圧シリンダにそれぞれ設けられている。
このようにすれば、正トルク状態およびエンジン
ブレーキ状態の両状態において本発明の効果を享
受できる。
また、好適には、上記絞り通路の内前記一次側
油圧シリンダに設けられたものは、前記二次側油
圧シリンダに設けられたものに比較して流通面積
が小さく形成される。
また、前記一方向バイパス油路は、前記変速制
御弁を通して前記一次側油圧シリンダまたは二次
側油圧シリンダから流出する作動油を導く油路と
前記二次側油圧シリンダとの間に設けられた単一
の油路としても良く、前記絞り通路は、前記二次
側油圧シリンダのみに設けてもよい。このような
場合には、正トルク状態において本発明の効果が
得られ、エンジンブレーキ状態においては得られ
ないが、車両は正トルク状態にて走行する場合が
多いのでそれほど問題がないのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
第1図において、車両に設けられたエンジン1
0の出力はクラツチ12を介してベルト式無段変
速機14の一次側回転軸16へ伝達される。
ベルト式無段変速機14は、一次側回転軸16
および二次側回転軸18と、それら一次側回転軸
16および二次側回転軸18に取りつけられた有
効径が可変な一次側可変プーリ20および二次側
可変プーリ22と、それら一次側可変プーリ20
および二次側可変プーリ22に巻き掛けられて動
力を伝達する伝動ベルト24と、一次側可変プー
リ20および二次側可変プーリ22の有効径を変
更する一次側油圧シリンダ26および二次側油圧
シリンダ28とを備えている。これら一次側油圧
シリンダ26および二次側油圧シリンダ28は同
等の受圧面積となるように形成されており、上記
一次側可変プーリ20および二次側可変プーリ2
2の外形が同等とされてベルト式無段変速機14
が小型となつている。そして、上記一次側可変プ
ーリ20および二次側可変プーリ22は、一次側
回転軸16および二次側回転軸18にそれぞれ固
定された固定回転体31および32と、上記一次
側回転軸16および二次側回転軸18にそれぞれ
相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられて
前記固定回転体31および32との間にV溝を形
成する可動回転体34および36とから成る。
上記ベルト式無段変速機14の二次側回転軸1
8からの出力は、図示しない副変速機、差動歯車
装置などを経て車両の駆動輪へ伝達されるように
なつている。
このように構成された車両の動力伝達装置を作
動させるための油圧制御回路は以下に説明するよ
うに構成される。すなわち、図示しない還流路を
経てオイルタンク38に還流した作動油はストレ
ーナ40および吸入油路41を介してオイルポン
プ42に吸引され、変速制御弁44の入力ポート
46および第1調圧弁48と接続された第1ライ
ン油路50へ圧送される。このオイルポンプ42
は、本実施例の油圧源を構成し、図示しない駆動
軸を介して前記エンジン10により駆動される。
第1調圧弁48は、後述の第1駆動信号VD1に
したがつて第1ライン油路50内の作動油の一部
を第2ライン油路52へ流出させることにより第
1ライン油圧Pl1を制御する。この第2ライン油
路52は前記変速制御弁44の第1排出ポート5
4および第2排出ポート56と第2調圧弁58と
にそれぞれ接続されている。この第2調圧弁58
は、本実施例の調圧弁として機能するものであ
り、後述の第2駆動信号VD2にしたがつて第2
ライン油路52内の作動油の一部をドレン油路6
0へ流出させることにより第1ライン油圧Pl1
りも相対的に低い第2ライン油圧Pl2を制御する。
上記第1調圧弁48および第2調圧弁58は、所
謂電磁比例リリーフ弁から構成されている。
前記変速制御弁44は、所謂比例制御用電磁弁
であつて、前記入力ポート46、第1排出ポート
54および第2排出ポート56、前記一次側油圧
シリンダ26および二次側油圧シリンダ28に接
続油路29および30を介してそれぞれ接続され
た一対の第1出力ポート62および第2出力ポー
ト64にそれぞれ連通するようにバルブボデー6
5に形成されたシリンダボア66と、そのシリン
ダボア66内に摺動可能に嵌合された1本のスプ
ール弁子68と、このスプール弁子68の両端部
から中立位置に向かつて付勢することによりその
スプール弁子68を中立位置に保持する一対の第
1スプリング70および第2スプリング72と、
上記スプール弁子68の両端部にそれぞれ設けら
れてスプール弁子68を第2スプリング72また
は第1スプリング70の付勢力に抗して連続的に
移動させる第1電磁ソレノイド74および第2電
磁ソレノイド76とを備えている。上記スプール
弁子68には4つのランド78,80,82,8
4が一端から順次形成されているとともに、中間
部に位置する一対のランド80および82はスプ
ール弁子68が中立位置にあるときスプール弁子
68の軸方向において前記第1出力ポート62お
よび第2出力ポート64と同じ位置に形成されて
いる。また、シリンダボア66の内周面であつ
て、スプール弁子68が中立位置にあるとき一対
のランド80および82と対向する位置、すなわ
ち上記第1出力ポート62および第2出力ポート
64がシリンダボア66の内周面に開口する位置
には、そのランド80および82よりも僅かに大
きい幅寸法の一対の第1環状溝86および第2環
状溝88が形成されている。この第1環状溝86
および第2環状溝88はランド80および82と
の間で作動油の流通を制御するために連続的に流
通断面積が変化する絞りを形成している。
これにより、スプール弁子68が中立位置にあ
るときには、前記第1出力ポート62および第2
出力ポート64が前記入力ポート46および排出
ポート54,56に僅かな流通面積で均等に連通
させられ、漏れを補充する程度の量の作動油が一
次側油圧シリンダ26および二次側油圧シリンダ
28に供給され、また、僅かな量の作動油が排出
ポート54,56から流出させられる。
しかし、スプール弁子68が中立位置からその
一軸方向、たとえば第2電磁ソレノイド76に接
近する方向(すなわち図の右方向)へ移動させら
れるに伴つて、第1出力ポート62と第1排出ポ
ート54との流通断面積が連続的に増加させられ
る一方、第2出力ポート64と入力ポート46と
の流通断面積が連続的に増加させられるので、第
1出力ポート62から一次側油圧シリンダ26へ
出力する作動油圧は、第2出力ポート64から二
次側油圧シリンダ28へ出力する作動油圧に比較
して低くなる。このため、ベルト式無段変速機1
4における一次側油圧シリンダ26および二次側
油圧シリンダ28の推力の平衡が崩れるので、二
次側油圧シリンダ28内へ作動油が流入する一
方、一次側油圧シリンダ26内の作動油が流出
し、ベルト式無段変速機14の速度比e(二次側
回転軸18の回転速度Nput/一次側回転軸16の
回転速度Nio)が小さくなる。
反対に、スプール弁子68が中立位置から第1
電磁ソレノイド74に接近する方向、すなわち図
の左方向へ移動させられるに伴つて、第1出力ポ
ート62と入力ポート46との流通断面積が連続
的に増加させられる一方、第2出力ポート64と
第2排出ポート56との流通断面積が増加させら
れるので、第1出力ポート62から一次側油圧シ
リンダ26へ出力する作動油圧は、第2出力ポー
ト64から二次側油圧シリンダ28へ出力する作
動油圧に比例して高くなる。このため、ベルト式
無段変速機14における一次側油圧シリンダ26
および二次側油圧シリンダ28の推力の平衡が崩
れるので、二次側油圧シリンダ28内の作動油が
流出する一方、一次側油圧シリンダ26内へ作動
油が流入し、ベルト式無段変速機14の速度比e
が大きくなる。このように、上記変速制御弁44
は、油圧シリンダ26および28の一方へ高圧の
作動油を供給し他方へ低圧の作動油を供給する切
り換え弁機能と、連続的に作動油の流量を調節す
る流量制御弁機能とを併用しているのである。
そして、本実施例では、第2ライン油路52と
一次側油圧シリンダ26(接続油路29)との間
に、流通許容方向がその一次側油圧シリンダ26
に向かう方向である逆止弁110を備えた一方向
バイパス油路112が接続されており、また、第
2ライン油路52と二次側油圧シリンダ28(接
続油路30)との間に、流通許容方向がその二次
側油圧シリンダ28に向かう方向である逆止弁1
14を備えた一方向バイパス油路116が接続さ
れている。また、一次側油圧シリンダ26および
二次側油圧シリンダ28には、絞り118および
120をそれぞれ備えた絞り油路122および1
24がそれぞれ接続されており、一次側油圧シリ
ンダ26および二次側油圧シリンダ28内の作動
油が所定量ドレンへ排出させられるようになつて
いる。この排出量は、第3図に示すように、変速
制御弁44の出力油圧(一次側油圧シリンダ26
の油圧Pioおよび二次側油圧シリンダ28の油圧
Pputがスプール弁子68の中立位置において第2
ライン油圧Pl2と略一致するように決定されてい
る。第4図はこのような漏れ油が設定されていな
い状態の変速制御弁44の出力油圧特性を示すも
のであり、第4図の油圧曲線Pioおよび油圧曲線
Pputが、第3図に示すように漏れ油によつて全般
的に下降させられるのである。
絞り油路122および124による作動油の漏
出だけでは油圧曲線Pioおよび油圧曲線Pputが下降
させられるだけであるが、第3図の実線に示すよ
うに破線に示す油圧がスプール弁子68の非中立
位置において第2ライン油圧まで引き上げられて
いる。これは、スプール弁子68の非中立位置に
おいて第2ライン油圧Pl2よりも従動側の油圧シ
リンダ内の油圧(たとえば正トルク状態では二次
側油圧シリンダ28内の油圧Pput)が低くなると
一方向バイパス油路112または116を通して
第2ライン油路52内の作動油が供給されること
により、従動側の油圧シリンダ内の油圧と第2ラ
イン油圧Pl2とが同等な値となるのである。これ
により、ベルト式無段変速機14において各油圧
シリンダの推力が平衡状態にある場合に変速制御
弁44のスプール弁子68の位置がその中立位置
に対して偏差(オフセツト)が生じても、このと
きの第2ライン油圧Pl2と従動側の油圧シリンダ
内の油圧との間に差圧(第4図のΔP2)が生じな
いようにされているのである。なお、一次側油圧
シリンダ26の油圧Pioまたは二次側油圧シリン
ダ28内の油圧Pputが第2ライン油圧Pl2よりも
大きくなつた場合には逆止弁110または114
によつて第2ライン油路52の流通が阻止される
ようになつている。
車両のベルト式無段変速機14には、一次側回
転軸16の回転速度Nioを検出するための第1回
転センサ90、および二次側回転軸18の回転速
度Nputを検出するための第2回転センサ92が設
けられており、それら第1回転センサ90および
第2回転センサ92からは回転速度Nioを表す回
転信号SR1および回転速度Nputを表す回転信号
SR2がコントローラ94へ出力される。また、
車両のエンジン10には、その吸気配管に設けら
れたスロツトル弁開度θthを検出するためのスロ
ツトルセンサ96と、エンジン回転速度Neを検
出するためのエンジン回転センサ98が設けられ
ており、それらスロツトルセンサ96およびエン
ジン回転センサ98からはスロツトル弁開度θth
を表すスロツトル信号Sθおよびエンジン回転速
度Neを表す回転信号SEがコントローラ94へ出
力される。
上記コントローラ94は、CPU102、ROM
104、RAM106などを含む所謂マイクロコ
ンピユータであつて、本実施例の制御手段を構成
する。上記CPU102は、RAM106の記憶機
能を利用しつつ予めROM104に記憶されたプ
ログラムにしたがつて入力信号を処理し、第1ラ
イン油圧および第2ライン油圧を制御するために
第1調圧弁48および第2調圧弁58へ第1駆動
信号VD1および第2駆動信号VD2をそれぞれ
供給すると同時に、速度比eを制御するために第
1電磁ソレノイド74および第2電磁ソレノイド
76を駆動するための速度比信号RA1および
RA2をそれらに供給する。
以下、本実施例の作動を第2図のフローチヤー
トにしたがつて説明する。
先ず、ステツプS1が実行されることにより、
一次側回転軸16の回転速度Nio、二次側回転軸
18の回転速度Nput、スロツトル弁開度θth、エン
ジン回転速度Neが回転信号SR1およびSR2、
スロツトル信号Sθ、回転信号SEに基づいてRAM
106に読み込まれる。次いで、ステツプS2で
は予めROM104に記憶された次式(1)にしたが
つて速度比eが上記回転速度NioおよびNputから
算出される。
e=Nput/Nio …(1) また、ステツプS3では、ROM104に記憶さ
れた関係からスロツトル弁開度θthなどに基づい
て目標回転速度Nio *を決定し、且つ上記(1)式から
その目標回転速度Nio *と実際の回転速度Nputから
目標速度比e*を算出する。上記目標回転速度Nio *
を決定するための関係は、たとえば第5図に示す
ものであつて、第6図に示す最小燃費率曲線上で
エンジン10が専ら作動するように予め求められ
たものである。続くステツプS4では、予めROM
104に記憶された次式(2)にしたがつて速度比制
御値V0が算出される。後述のステツプS14におい
ては、この速度比制御値V0が正である場合には
スプール弁子68が左方向へ移動させられて二次
側回転軸18の回転速度Nputが増加するように前
記速度比信号RA2が出力され、負である場合に
はスプール弁子68が右方向へ移動させられて一
次側回転軸16の回転速度Nioが増加するように
前記速度比信号RA1が出力される。また、速度
比制御値V0の大きさは速度比信号RA1または速
度比信号RA2の大きさ、すなわちスプール弁子
68の移動量に対応する。したがつて、次式(2)か
ら明らかなように、上記速度比制御値V0は実際
の速度比eと目標速度比e*とを一致させるように
決定されるのである。なお、(2)式のkは制御定数
である。
V0=k(e*−e)/e …(2) そして、ステツプS5では、予めROM104に
記憶された良く知られた関係からスロツトル弁開
度θthおよびエンジン回転速度Neに基づいてエン
ジン10の実際の出力トルクTeが決定されると
ともに、ステツプS6ではエンジン10の実際の
出力トルクTeが正であるか否か、すなわちエン
ジン10から動力が出力されている正トルク状態
かあるいはエンジンブレーキ状態であるかが判断
されるのである。このような判断が必要な理由
は、正トルク状態とエンジンブレーキ状態とで動
力伝達方向が異なるため油圧シリンダの速度比e
に対する油圧変化特性が変化するからである。た
とえば、第7図および第8図は正トルク状態およ
びエンジンブレーキ状態における一次側油圧シリ
ンダ26内の油圧Pioおよび二次側油圧シリンダ
28内の油圧Pputの油圧変化特性をそれぞれ示し
ており、油圧Pioと油圧Pputとの大小関係が反対と
なり、いづれも駆動側の油圧が従動側の油圧より
も大きくなつている。この現象は本来は一次側油
圧シリンダ26および二次側油圧シリンダ28の
推力相互間にて論じられるものであるが、本実施
例では一次側油圧シリンダ26および二次側油圧
シリンダ28の受圧面積が同等であるので、油圧
の大小関係にそのまま現れているのである。
ステツプS6において出力トルクTeが正である
と判断された場合には、ステツプS7が実行され
ることにより、伝動ベルト24に対する挟圧力を
必要かつ充分に発生させるための二次側油圧シリ
ンダ28内の油圧(目標油圧)Pput′が得られる
ように第2ライン油圧制御値V2が決定される。
すなわち、先ず、予めROM104に記憶された
次式(3)の関係からエンジン10の実際の出力トル
クTe、実際の速度比eに基づいて最適な二次側
油圧シリンダ28の推力Wput′を算出する。また、
次式(4)にかかる上記推力Wput′、二次側油圧シリ
ンダ28の受圧面積Aput、二次側回転軸18の回
転速度Nputに基づいて油圧(算出値)Pput′(本実
施例では一方向バイパス油路112,116によ
り第2ライン油圧Pl2と同等の油圧とされている)
を算出するとともに、予めROM104に記憶さ
れた次式(5)の関係から上記算出された油圧Pl2(=
Pput′)が得られるように第2ライン油圧制御値
V2を決定する。
Wput′=f(Te,e) …(3) Pput′=Wput/Aput−C2Nput 2 …(4) V2=f(Pput′) …(5) 上記(3)式は伝動ベルト24の張力、すなわち伝
動ベルト24に対する挟圧力を必要かつ充分な値
とするために予め求められたものであり、推力
Wput′は出力トルクTeおよび速度比eの商ととも
に比例的に増加させられる。また、(4)式の関係に
おいて、第2項は回転速度Nputとともに増大する
遠心油圧を第1項から差し引いて油圧Pput′を補
正するためのものである。第2項のC2は遠心力
補正係数であり、二次側油圧シリンダ28の諸元
および作動油の比重から予め決定される。また、
上記(5)式では、算出された第2ライン油圧Pl2
得られるように予め第2調圧弁58の特性を考慮
して記憶されたデータマツプなどが用いられるこ
とにより、第2ライン油圧制御値V2が求められ
る。
ここで、前記一方向バイパス油路112,11
6が設けられておらず、第2ライン油圧Pl2
Pputとの間に偏差ΔP2が形成される場合には、上
記(4)式に加えて、上記偏差ΔP2を算出するための
式(6)、その偏差ΔP2を差し引くことにより最適な
第2ライン油圧Pl2を算出する式(7)、およびその
第2ライン油圧Pl2から第2ライン油圧制御値V2
を決定するための式(8)が用いられる必要があつた
ので、このような場合に比較して本実施例では制
御式が大幅に簡単となるのである。
ΔP2=f(e,e*,Te) …(6) Pl2=Pput′−ΔP2 …(7) V2=f(Pl2) …(8) 続くステツプS8においては、目標とする速度
比を実現できる推力を必要かつ充分に発生させる
ための一次側油圧シリンダ26内の油圧(目標油
圧)Pio′が得られるように、第1ライン油圧制御
値V1が決定される。すなわち、先ず、予めROM
104に記憶された次式(9)に示す関係から目標速
度比e*およびエンジン10の実際の出力トルク
Teに基づいて正駆動時の推力比γ+(二次側油圧シ
リンダ28の推力Wput/一次側油圧シリンダ26
の推力Wio)が算出されるとともに、次式(10)から
上記推力比γ+および二次側油圧シリンダ28の
推力Wput′から一次側油圧シリンダ26の推力
Wio′が求められる。そして、次式(11)から一次側
油圧シリンダ26の推力Wio′、一次側油圧シリ
ンダ26の受圧面積Aio、一次側回転軸16の回
転速度Nioに基づいて油圧(算出値)Pio′を算出
するとともに、次式(12)から上記油圧Pio′および補
正油圧ΔP1に基づいて一次側ライン油圧Pl1を算
出し、そして、その算出された油圧Pl1が得られ
るように(13)式から第1ライン油圧制御値V1
を決定する。ここで、上記のように、第2ライン
油圧制御値V2および第1ライン油圧制御値V1は、
それぞれエンジン10の出力トルクTeの関数で
あるから、第2ライン油圧Pl2および第1ライン
油圧Pl1は、エンジンの出力状態に基づいて調圧
されているということができる。
γ+=f(e*,Te) …(9) Wio′=Wput′/γ+ …(10) Pio′=Wio′/Aio−C1Nio 2 …(11) Pl1=Pio′+ΔP1 …(12) V1=f(Pl1) …(13) ここで、上記(9)式は広範な運転条件範囲全域に
わたつて好適な変速応答性を得るに足る必要かつ
充分な推力比γ+を決定できるように予め求めた
関係を示すものであつて、この関係から目標速度
比e*および実際の出力トルクTeと関連して決定
された推力比γ+が得られるように、第1ライン
油圧を制御するのである。また、上記(11)式の関係
において、第2項は回転速度Nioとともに増加す
る遠心油圧を第1項から差し引いて補正するもの
であり、第2項のC1は一次側油圧シリンダ26
の諸元および作動油の比重から予め決定される。
さらに、上記(12)式は、(11)式により求められた油圧
Pio′に補正油圧ΔP1を加えることにより第1ライ
ン油圧Pl1が決定されるが、この補正油圧ΔP1
互いに相反する動力損失および定常偏差Δe(ΔV0
に対応)の均衡点において決定される。
そして、前記(13)式には、算出された第1ラ
イン油圧Pl1が得られるように予め第1調圧弁4
8の特性を考慮して記憶されたデータマツプなど
が用いられることにより第1ライン油圧制御値
V1が求められる。
一方、前記ステツプS6において車両がエンジ
ンブレーキ状態であると判断された場合には、ベ
ルト式無段変速機14における動力伝達方向が逆
となるので、前記ステツプS7およびS8と略同様
なステツプS9およびS10が実行されることによ
り、従動側となる一次側油圧シリンダ26内に必
要な油圧Pio′から第2ライン油圧制御値V2を決定
し、二次側油圧シリンダ28内に必要な油圧
Pput′から第1ライン油圧制御値V1を決定する。
すなわち、ステツプS9においては、予め記憶さ
れた次式(14)に示す関係から出力トルクTe
速度比eに基づいて最適な一次側油圧シリンダ2
6の推力Wio′が算出されるとともに、次式(15)
から一次側油圧シリンダ26に供給すべき油圧
Pio′が算出され、そして次式(16)から上記油圧
Pio′に基づいて第2ライン油圧制御値V2が決定さ
れる。また、ステツプS10においては、次式
(17)から目標速度比e*、出力トルクTeに基づい
て推力比γ-を算出するとともに、次式(18)か
ら上記推力比γ-を得るための二次側油圧シリン
ダ28の推力Wput′を推力比γ-および一次側油圧
シリンダ26の推力Wio′に基づいて求めるとと
もに、(19)式から二次側油圧シリンダ28内の
油圧Pput′を求め、さらに次式(20)から上記油
圧Pput′および補正油圧ΔP2に基づいて第1ライン
油圧Pl1を決定し、前記(13)式からその第1ラ
イン油圧Pl1を得るための第1ライン油圧制御値
V1を決定する。
Wio′=f(Te,e) …(14) Pio′=Wio′/Aio−C1Nio 2 …(15) V2=f(Pio′) …(16) γ-=f(e*,Te) …(17) Wput′=γ-・Wio′ …(18) Pput′=Wput′/Aput−C2Nput 2 …(19) Pl1=Pput′+ΔP1 …(20) このようにして、第2ライン油圧制御値V2
第1ライン油圧制御値V1が決定されると、次の
ステツプS11が実行されて目標速度比e*と実際の
速度比eとの偏差Δeが正であるか否かが判断さ
れ、正であればステツプS12において次式(21)
および(22)から上記第1ライン油圧制御値V1
および第2ライン油圧制御値V2が補正される。
また、負であればステツプS13において次式
(23)および(24)から上記第1ライン油圧制御
値V1および第2ライン油圧制御値V2が補正され
る。
V1=V1+k1(e*−e)/e …(21) V2=V2−k2(e*−e)/e …(22) V1=V1+k3(e−e*)/e …(23) V2=V2−k4(e−e*)/e …(24) 但し、k1、k2、k3、k4はそれぞれ比例定数であ
る。
上式から明らかなように、ステツプS12および
S13は偏差|Δe|の増加とともに第1ライン油圧
Pl1と第2ライン油圧Pl2との差を拡大してベルト
式無段変速機14の速度比変化速度を高くするた
めのものである。すなわち、たとえば正トルク状
態では、第1ライン油圧Pl1は一次側油圧シリン
ダ26内の油圧Pio(高圧側の油圧シリンダ内油
圧:エンジンブレーキ状態ではPput)に対して補
正油圧(余裕油圧)ΔP1分だけ高くされている
が、動力損失の面からあまり高くできず速度比変
化速度の点で充分でない場合がある。しかし、本
実施例では偏差|Δe|が大きくなる過渡状態に
おいてPl1とPl2との差を拡大することにより速度
比変化速度を一層高められるので、極めて好適な
変速応答性が得られるのである。
ここで、上式(21)、(22)、(23)、(24)におい
て比例定数は変速応答性を変えるためのものであ
つて、一般的には減速変速が増速変速に比較して
速い方が走行感覚が好ましいので、k1<k3、k2
k4となるように決定されている。第9図は上式
(21)、(22)、(23)、(24)を適用して制御した場
合における、正トルク状態(Pio>Pput)の速度比
変化時の各油圧値の時間的変化特性を示すもので
ある。図から明らかなように、前記変速制御弁4
4のスプール弁子68の作動により増速変速(速
度比増加)時には過渡時に一次側油圧シリンダ2
6内の油圧Pioが高められると同時に二次側油圧
シリンダ28内の油圧Pputが低められる一方、減
速変速(速度比減少)時には過渡的に一次側油圧
シリンダ26内の油圧Pioが低められると同時に
二次側油圧シリンダ28内の油圧Pputが高められ
る。これにより過渡状態において大きな推力差が
両油圧シリンダ26および28において生じるの
で、速度比制御における好適な変速応答性が得ら
れるのである。
一連のステツプ内の最後のステツプS14では、
それ以前のステツプにおいて決定された速度比制
御値V0、第1ライン油圧制御値V1、第2ライン
油圧制御値V2が出力される。これにより、前記
第7図、第8図および第9図に示すように、速度
比e、第1ライン油圧Pl1、第2ライン油圧Pl2
制御される。
上述のように、本実施例では、たとえ、作動油
の温度上昇、油圧シリンダ26,28におけるシ
ール部材のシール機能の劣化、或いは作動油中に
異物の噛み込みなどにより予想外に作動油の漏れ
量が増加した状態となつても、一方向バイパス油
路112または116を通して第2調圧弁58に
より調圧された作動油が油圧シリンダ26または
28内に供給されるので、低圧側、すなわち従動
側となる油圧シリンダ内の油圧値が伝動ベルト2
4の張力を維持するためにその油圧シリンダ内に
供給すべきバイアス油圧(第2ライン油圧Pl2
を下回ることが全く解消される。それ故、作動油
の漏れ量が増加することを起因して伝動ベルト2
4に対する挟圧力が不足し、伝動ベルト24に滑
りが発生することが好適に防止されるとともに、
このような伝動ベルト24の滑りに起因してベル
ト式無段変速機14の耐久性を損なうおそれが解
消されるのである。
また、本実施例では、絞り通路122および1
24によつて一次側油圧シリンダ26および二次
側油圧シリンダ28内の作動油が所定量ドレンへ
流出させられるので、第3図に示すように、変速
制御弁44の出力油圧が全体的に低くされる一
方、一方向バイパス油路112および116を通
して作動油が供給されることにより従動側となる
油圧シリンダ内の油圧Pio或いはPputが第2調圧弁
58により調圧された第2ライン油圧Pl2に維持
される。このため、低圧側(従動側)の油圧シリ
ンダに対する変速制御弁44の出力油圧と上記第
2調圧弁58により調圧された第2ライン油圧
Pl2との偏差が解消されるので、低圧側(従動側)
の油圧シリンダ内油圧Pio或いはPputを制御するた
めに上記第2調圧弁58に対する制御値を決定す
る制御式が簡単となり、また正確に最適値に制御
される利点がある。すなわち、第4図に示すよう
に第2ライン油圧Pl2と低圧側油圧シリンダ内の
油圧Pio或いはPputとが一致せず相対差圧(偏差)
ΔP2が生じる場合には、前記(5)式から実際の速度
比e、目標速度比e*、出力トルクTeに基づいて
決定されるが、上記ΔP2を正確に導く式は複雑で
あるため通常は代表値を設定して一定圧の補正を
行つたり或いは近似計算式で代用しており、また
弁の固体差も存在するため、差圧ΔP2が最適値か
ら若干はずれることが避けられないが、本実施例
では本来的に相対差が存在しないため、正確に制
御でき、しかも、上記偏差ΔP2を算出するための
データマツプ、演算式、および偏差をもつて目標
値を補正する演算などが不要となるのである。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、
以下の説明において同一の機能を備えたものには
同一の符号を付して説明を省略する。
第10図には、ベルト式無段変速機14の油圧
制御回路において第1調圧弁48および第2調圧
弁58の接続位置が異なる実施例が示されてい
る。すなわち、第1調圧弁48を通して第1ライ
ン油路50から流出させられた作動油はドレン油
路126を介して直接的にオイルポンプ42の吸
入側に戻される一方、オイルポンプ42から吐出
された作動油は絞り127を備えた油路128を
通して第2ライン油路52へも供給される。この
油路128は第2調圧弁58の調圧作動に必要な
油量を確保するとともに、第1ライン油圧Pl1
よび第2ライン油圧Pl2の差圧を確実に形成させ
るためのものである。そして、第2調圧弁58
は、上記油路128を通して供給された作動油、
および変速制御弁44の第1排出ポート54およ
び第2排出ポート56から流出する作動油の圧力
を調圧する。そして、逆止弁114を備えた一方
向バイパス油路116のみが第2ライン油路52
と接続油路30との間に設けられ、また、二次側
油圧シリンダ28内の作動油を所定量漏らすため
の絞り油路124が設けられている。
本実施例によれば、変速制御弁44の出力油圧
特性は第11図に示すようになり二次側油圧シリ
ンダ28内油圧Pputが全体的に低下させられて緩
やかな曲線とされ且つその最低値が第2ライン油
圧Pl2に維持されるが、一次側油圧シリンダ26
内油圧Pioは漏れがない従来の状態と同様とされ
る。このため制御値V0が負となる場合には油圧
の偏差ΔP2が大きくなるが正となる場合には前述
の実施例と同様に極めて小さくなるので、このよ
うな制御値V0が正の状態、すなわち車両の正ト
ルク走行状態では前述の実施例と同様に第2ライ
ン油圧Pl2と低圧側の油圧シリンダ内油圧とを略
同等に維持しつつ、制御偏差を一層小さくできる
効果が得られる。車両のエンジンブレーキ状態で
は正トルク状態ほど正確な速度比制御がもともと
必要とされないので、このような実施例でも実用
上有効であることに替わりはない。
また、第12図には、電磁比例リリーフ弁にて
構成された前記第1調圧弁48および第2調圧弁
58に替えて、油圧により制御される形式の第1
調圧弁130および第2調圧弁132を備えた例
が示されている。
すなわち、図示しないスロツトル弁の開度を検
知するためのスロツトル弁開度検知弁134は、
スロツトル弁とともに回動するカム136により
押し込まれるプランジヤ138と、入力ポート1
40と出力ポート142との間を開閉するスプー
ル弁子144と、そのスプール弁子144を閉弁
方向へ付勢するスプリング146と、プランジヤ
138とスプール弁子144との間に介挿されて
スプール弁子144をスロツトル弁開度に対応し
て開弁方向へ付勢するスプリング148とを備え
ている。上記スプール弁子144は、スプリング
148を介して伝達される開弁方向の付勢力と、
スプリング146の閉弁方向の付勢力およびフイ
ードバツク圧(Pth)による閉弁方向の推力とが
平衡する位置に移動し、スロツトル弁開度に対応
して増大するスロツトル圧信号Pthを出力ポート
142から第1調圧弁130および第2調圧弁1
32へ出力する。
速度比検知弁150は、絞り152を介して第
1ライン油路50と接続されたポート154と、
前記可動回転体34または36に摺接してそれと
ともに軸方向へ移動するロツド156と、軸方向
の移動とともにポート154とドレンとの間の流
通断面積を変化させるスプール弁子158と、こ
のスプール弁子158とロツド156との間に介
挿されてロツド156の移動位置に対応した大き
さの付勢力をスプール弁子158に付与すること
により上記ポート154へ供給された作動油のド
レンへの流出量を変化させるスプリング160と
を備え、ベルト式無段変速機14の速度比の増大
にともなつて増加する速度比圧信号Pe第1調圧
弁130および第2調圧弁132へ出力する。な
お、図において速度比検知弁150は、その中心
線に対して上側および下側はロツド156の異な
る作動位置の2状態をそれぞれ示している。
第1調圧弁130は、第1ライン油路50と第
2ライン油路52との間に設けられて第1ライン
油路50中の作動油の一部を第2ライン油路52
へ流出させることにより第1ライン油圧Pl1を調
圧するものであつて、第1ライン油路50に連通
する入力ポート161と第2ライン油路52に連
通する出力ポート162との間を開閉するスプー
ル弁子164と、そのスプール弁子164を閉弁
方向へ付勢するスプリング166と、前記スロツ
トル圧信号Pthを受けて上記スプール弁子164
にその閉弁方向の推力を伝達するプランジヤ16
8とを備えている。上記スプール弁子164は、
前記速度比圧信号Peおよび第1ライン油圧Pl1
受ける一対の受圧面170および172を備えて
おり、その受圧面170および172に作用する
速度比圧信号Peおよび第1ライン油圧Pl1に基づ
く開弁方向の推力と、前記スプリング166の閉
弁方向の付勢力および前記プランジヤ168から
伝達される閉弁方向の推力とが平衡する位置に移
動させられる。したがつて、速度比圧信号Pe
増加するほど第1ライン油圧Pl1が低下させられ、
スロツトル圧信号Pthが増加するほど第1ライン
油圧Pl1が上昇させられる。これにより、第1ラ
イン油圧Pl1が、車両の要求出力(スロツトル弁
開度)およびベルト式無段変速機14の実際の速
度比eに基づいて、目標とする速度比を円滑に得
る推力が得られるように必要かつ充分な値に制御
される。前記受圧面170および172の受圧面
積、スプリング166の付勢力、プランジヤ16
8の受圧面積はそのように設定されているのであ
る。
第2調圧弁132は、第2ライン油路52とド
レン油路60との間に設けられて第2ライン油路
52中の作動油の一部をドレン油路60へ流出さ
せることにより第2ライン油圧Pl2を調圧するも
のであつて、第2ライン油路52に連通する入力
ポート174とドレン油路60に連通する出力ポ
ート176との間を開閉するスプール弁子178
と、そのスプール弁子178を閉方向へ付勢する
スプリング180と、前記スロツトル圧信号Pth
を受けて上記スプール弁子178にその閉弁方向
の推力を伝達するプランジヤ182とを備えてい
る。上記スプール弁子178は、前記速度比圧信
号Peおよび第2ライン油圧Pl2を受ける一対の受
圧面184および186を備えており、その受圧
面184および186に作用する速度比圧信号
Peおよび第2ライン油圧Pl2に基づく開弁方向の
推力と、前記スプリング180の閉弁方向の付勢
力および前記プランジヤ182から伝達される閉
弁方向の推力とが平衡する位置に移動させられ
る。したがつて、速度比圧信号Peが増加するほ
ど第2ライン油圧Pl2が低下させられ、スロツト
ル圧信号Pthが増加するほど第2ライン油圧Pl2
上昇させられる。これにより、第2ライン油圧
Pl2が、車両の要求出力(スロツトル弁開度)お
よびベルト式無段変速機14の実際の速度比eに
基づいて、伝動ベルト24に滑りを生じさせない
ための挟圧力を付与するための張力が得られるよ
うに必要かつ充分な値に制御される。前記受圧面
184および186の受圧面積、スプリング18
0の付勢力、プランジヤ182の受圧面積はその
ように設定されているのである。なお、188は
リリーフ弁である。
そして、第2ライン油路52と接続油路29と
の間には、一次側油圧シリンダ26内の油圧Pio
が第2ライン油圧Pl2よりも低下したときに第2
ライン油路52内の作動油を補充して油圧Pio
第2ライン油圧Pl2に維持する一方向バイパス油
路112が設けられており、また、第2ライン油
路52と接続油路30との間には、二次側油圧シ
リンダ28内の油圧Pputが第2ライン油圧Pl2
りも低下したときに第2ライン油路52内の作動
油を補充して油圧Pputを第2ライン油圧Pl2に維
持する一方向バイパス油路116が設けられてい
る。なお、一次側油圧シリンダ26および二次側
油圧シリンダ28にはそれら内の作動油を所定量
漏らすための図示しない絞り油路がそれぞれ設け
られている。
本実施例においても、一方向バイパス油路11
2および116が設けられているので、油圧シリ
ンダ26あるいは28からの予期しない作動油漏
出量の増加に起因する伝動ベルト24の滑りが解
消される。また、変速制御弁44の出力特性が第
3図に示す如く得られるので、第2調圧弁132
の制御、すなわち従動側の油圧シリンダ内の油圧
PioまたはPputを最適値に制御することが容易とな
る。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
たとえば、前述の実施例では、オイルポンプ4
2の吐出圧は第1調圧弁48によつて第1ライン
油圧Pl1に調圧されていたが、何等調圧されない
で直接変速制御弁44の入力ポート46へ供給さ
れる形式の油圧回路であつてもよいのである。
また、前述に実施例では、油圧シリンダ内の作
動油を所定量漏らすために絞り通路122あるい
は124が設けられていたが、このような絞り通
路は可変プーリ20,22および油圧シリンダ2
6,28の構成上摺動嵌合部分に必然的に形成さ
れる作動油の漏れ通路であつてもよいのである。
また、前記一次側油圧シリンダ26に設けられ
た絞り通路122は、前記二次側油圧シリンダ2
8に設けられた絞り通路124に比較して流通面
積が小さく形成されてもよい。この場合には、前
記第3図に示す場合と第11図に示す場合との中
間的特性が得られる。
また、前記変速制御弁44は、そのスプール弁
子68が電磁開閉弁によつて供給される制御油圧
が作用されることにより駆動される形式の弁であ
つても良く、スプール弁子68に替えて複数体の
スプール弁子が用いられる形式のものであつても
よい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施
例であり、本発明はその精神を逸脱しない範囲で
種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す図であ
る。第2図は第1図の実施例の作動を説明するた
めのフローチヤートである。第3図は第1図の変
速制御弁の出力油圧特性を示す図であり、第4図
は一方向バイパス油路が設けられていない場合の
従来の変速制御弁の出力油圧特性を示す図であ
る。第5図は第2図のフローチヤートの作動の説
明に用いられる関係を示す図である。第6図は第
1図のエンジンの最小燃費率曲線を示す図であ
る。第7図および第8図は第1図の実施例におい
て速度比に対する各部の油圧の変化特性をそれぞ
れ示す図であり、第7図は正トルク状態を、第8
図はエンジンブレーキ状態を示している。第9図
は第1図の実施例の過渡状態における各部の油圧
変化特性を示す図である。第10図は本発明の他
の実施例における要部を示す図であり、第11図
はこの実施例における変速制御弁の出力油圧特性
を示す図である。第12図は本発明の他の実施例
の要部を示す図である。 14:ベルト式無段変速機、16:一次側回転
軸、18:二次側回転軸、20:一次側可変プー
リ、22:二次側可変プーリ、24:伝動ベル
ト、26:一次側油圧シリンダ、28:二次側油
圧シリンダ、44:変速制御弁、58,132:
第2調圧弁(調圧弁)、112,116:一方向
バイパス油路、122,124:絞り通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ
    設けられた一対の一次側可変プーリおよび二次側
    可変プーリと、該一対の可変プーリに巻き掛けら
    れて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対の可
    変プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一次
    側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダとを備
    えた車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置で
    あつて、 油圧源から供給される作動油をエンジンの出力
    状態に基づいて調圧し、第1ライン油圧とする第
    1調圧弁と、 前記第1ライン油圧に調圧された作動油を前記
    一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダの
    一方に供給すると同時に、他方内の作動油を流出
    させることにより、前記一次側可変プーリおよび
    二次側可変プーリの有効径を変化させて前記無段
    変速機の速度比を調節する変速制御弁と、 該変速制御弁を通して前記一次側油圧シリンダ
    および二次側油圧シリンダの他方から流出する作
    動油の圧力をエンジンの出力状態に基づいて調圧
    し、前記第1ライン油圧よりも低い第2ライン油
    圧とする第2調圧弁と、 前記変速制御弁を通して前記一次側油圧シリン
    ダまたは二次側油圧シリンダから流出する作動油
    を導く油路と、該一次側油圧シリンダおよび二次
    側油圧シリンダの少なくとも一方との間に設けら
    れ、該油路から該油圧シリンダへ向かう方向のみ
    の流通を許容する一方向バイパス油路と、 を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速
    機の油圧制御装置。 2 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ
    設けられた一対の一次側可変プーリおよび二次側
    可変プーリと、該一対の可変プーリに巻き掛けら
    れて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対の可
    変プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一次
    側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダとを備
    えた車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置で
    あつて、 油圧源から供給される作動油をエンジンの出力
    状態に基づいて調圧し、第1ライン油圧とする第
    1調圧弁と、 前記第1ライン油圧に調圧された作動油を前記
    一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダの
    一方に供給すると同時に、他方内の作動油を流出
    させることにより、前記一次側可変プーリおよび
    二次側可変プーリの有効径を変化させて前記無段
    変速機の速度比を調節する変速制御弁と、 該変速制御弁を通して前記一次側油圧シリンダ
    および二次側油圧シリンダの他方から流出する作
    動油の圧力をエンジンの出力状態に基づいて調圧
    し、前記第1ライン油圧よりも低い第2ライン油
    圧とする第2調圧弁と、 前記変速制御弁を通して前記一次側油圧シリン
    ダまたは二次側油圧シリンダから流出する作動油
    を導く油路と、該一次側油圧シリンダおよび二次
    側油圧シリンダの少なくとも一方との間に設けら
    れ、該油路から該油圧シリンダへ向かう方向のみ
    の流通を許容する一方向バイパス油路と、 該一方向バイパス油路が接続された側の油圧シ
    リンダに設けられて該油圧シリンダ内の作動油を
    ドレンへ所定量流出させる絞り通路と、 を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速
    機の油圧制御装置。 3 前記一方向バイパス油路は、前記変速制御弁
    を通して前記一次側油圧シリンダまたは二次側油
    圧シリンダから流出する作動油を導く油路と前記
    一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダと
    の間にそれぞれ設けられており、前記絞り通路
    は、前記一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シ
    リンダにそれぞれ設けられているものである特許
    請求の範囲第2項に記載の車両用ベルト式無段変
    速機の油圧制御装置。 4 前記絞り通路の内前記一次側油圧シリンダに
    設けられたものは、前記二次側油圧シリンダに設
    けられたものと比較して流通面積が小さく形成さ
    れたものである特許請求の範囲第3項に記載の車
    両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置。 5 前記一方向バイパス油路は、前記変速制御弁
    を通して前記一次側油圧シリンダまたは二次側油
    圧シリンダから流出する作動油を導く油路と前記
    二次側油圧シリンダとの間にそれぞれ設けられた
    単一の油路であり、前記絞り通路は、前記二次側
    油圧シリンダに設けられているものである特許請
    求の範囲第2項に記載の車両用ベルト式無段変速
    機の油圧制御装置。
JP3757486A 1986-02-22 1986-02-22 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 Granted JPS62196448A (ja)

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