JPS61130657A - ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JPS61130657A
JPS61130657A JP25431884A JP25431884A JPS61130657A JP S61130657 A JPS61130657 A JP S61130657A JP 25431884 A JP25431884 A JP 25431884A JP 25431884 A JP25431884 A JP 25431884A JP S61130657 A JPS61130657 A JP S61130657A
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JP
Japan
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pressure
hydraulic
oil
line
oil pressure
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Application number
JP25431884A
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English (en)
Inventor
Daisaku Sawada
沢田 大作
Masami Sugaya
正美 菅谷
Ryuji Imai
竜二 今井
Yoshinobu Soga
吉伸 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS61130657A publication Critical patent/JPS61130657A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66272Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members characterised by means for controlling the torque transmitting capability of the gearing

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はベルト式無段変速機の油圧制御装置に関し、特
に油圧源において作動油を圧送するために消費される動
力損失を可及的に軽減する技術に関するものである。
従来技術 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた
可変プーリと、それ等可変プーリに巻き掛けられて動力
を伝達する伝導ベルトと、前記可変プーリの有効径を変
更する一対の油圧シリンダとを備えたベルト式無段変速
機が知られている。
斯るベルト式無段変速機においては、減速側から増速側
に至る範囲内で変速を可能とするために一次側回転軸側
の油圧シリンダと二次側回転軸側の油圧シリンダとの推
力比(出力側油圧シリンダの推力/入力側油圧シリンダ
の推力)を広範囲に、たとえば1.5から0.5に至る
範囲に変化させる必要がある。第3図はベルト式無段変
速機の所望の速度比を得るための必要な推力比の例を示
したも     )のであり、図中Pは正の負荷トルク
が加えられた状態、Mは無負荷の状態、Nは負の負荷ト
ルクが加えられた状態を示す。
このため、共通(単一)のライン油圧が用意されかつそ
のライン油圧が油圧シリンダの一方に直接供給されて伝
導ベルトの張力が適切に保持されるとともに、そのライ
ン油圧の作動油が他方の油圧シリンダ内へ流入する流量
あるいはその油圧シリンダ内からたとえばドレイン油路
に排出される作動油の排出量を流量制御弁によって調節
することによりベルト式無段変速機の速度比を制御する
形式の油圧制御装置においては、前記推力比を幅広く確
保するために、流量制御弁によって作動油の出入流量が
制御される側の前記他方の油圧シリンダの受圧面積を前
記一方の油圧シリンダの受圧面積に対して約2倍程度と
する必要があった。このため、その他方の油圧シリンダ
が大径となり、ベルト式無段変速機が大型となるととも
に、回転部材の慣性モーメントも大きくなりしかも変速
時には大量の作動油を必要とするため、充分な応答性が
得られない等の問題があった。たとえば、特開昭52−
98861号公報に記載されたベルト式無段変速機の油
圧制御装置がそれである。
これに対し、2種類の第1ライン油圧および第2ライン
油圧をそれぞれ調圧する第1調圧弁および第2調圧弁を
設け、それ等の油圧のうち相対的に油圧の小さい第1ラ
イン油圧を専ら伝導ベルトの張力を制御するための前記
一方の油圧シリンダに供給させるともに、相対的に油圧
の大きい第2ライン油圧を流量制御弁へ供給する油圧制
御装置が知られている。斯る油圧制御装置によれば、前
記一方の油圧シリンダおよび他方の油圧シリンダの受圧
面積が略同等であっても、第1ライン油圧と第2ライン
油圧との油圧差に応じて一方の油圧シリンダと他方の油
圧シリンダとの推力比を大きく確保することができる。
特公昭48−26692号公報に記載された装置がそれ
である。
発明が解決すべき問題点 しかしながら、斯る従来のベルト式無段変速機の油圧制
御装置によれば、前記流量制御弁によって容量が変化さ
せられる前記他方の油圧シリンダの推力が前記第1ライ
ン油圧が供給される前記一方の油圧シリンダの推力に比
べて小さい領域、すなわち推力比が1より小さい領域に
おいては、本来的に第1ライン油圧よりも大きな第2ラ
イン油圧を用いる必要はなく、このような領域において
は第2ライン油圧を作り出すために油圧ポンプが不要に
駆動される結果となり、油圧ポンプを駆動するために費
やされる動力が無用に消費される不都合があった。しか
も、その第2ライン油圧はベルト式無段変速機の速度比
全域に渡って確実な変速応答性を得るための余裕を考慮
して第1ライン油圧よりも相当量高く設定する必要があ
り、この点においても油圧ポンプの駆動トルクが増加し
て動力損失が大きくなるという問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その要旨とするところは、一次側回転軸および二次側回
転軸にそれぞれ設けられた可変プーリと、該可変プーリ
に巻き掛けられて動力を伝達する伝導ベルトと、前記可
変プーリの有効径を変更する一対の油圧シリンダとを備
えたベルト式無段変速機の油圧制御装置であって、(1
)油圧源から供給される作動油圧を第1ライン油圧に調
圧して前記油圧シリンダの一方に供給し、前記伝導ベル
トに対する挟圧力を制御する第1調圧弁装置と、(2)
前記油圧シリンダの他方の油圧と前記第1ライン油圧と
の差圧を一定の分圧比にて分圧することにより中間油圧
を出力する中間油圧設定装置と、(3)前記油圧源と第
1調圧弁装置との間に設けられ、作動油圧を前記中間油
圧に対して所定圧高い第2ライン油圧に調圧する第2調
圧弁装置と、(4)前記油圧シリンダの他方に供給され
る第2ライン油圧の作動油の流入量および該油圧シリン
ダから排出される作動油の流出量を調節して前記ベルト
式無段変速機の速度比を制御する流量制御弁装置と、を
含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、油圧源から前記流量制御弁装置へ供
給される作動油圧が第2調圧弁装置によ       
;っで前記中間油圧に対して所定圧高い油圧に調圧され
るので、油圧源から流量制御弁装置へ供給される作動油
圧が他方の油圧シリンダ内の作動油圧の変化、換言すれ
ばベルト式無段変速機の速度比あるいは伝達トルクの変
化に関連してその油圧シリンダ内の作動油圧よりも常に
高く調圧される。
この結果、油圧シリンダ間の受圧面積が略同等であって
もベルト式無段変速機の速度比等に拘らず、作動油圧が
流量制御弁装置を介して他方の油圧シリンダ内に流入さ
れ得て、油圧シリンダ間の推力比の範囲が充分に得られ
る。同時に、油圧源から流量制御弁装置へ供給される作
動油圧は、第2調圧弁装置によって前記他方の油圧シリ
ンダ内の作動油の変化に関連して必要な推力比を得るた
めの必要かつ充分な所定値に変化させられるので、無用
な動力損失が解消されるのである。
また、本発明によれば、第2調圧弁装置が第2ライン油
圧を前記中間油圧に対して所定圧高くなるように調圧す
るので、前記他方の油圧シリンダの容量が最大となって
流量制御弁が開放状態となっても、第2ライン油圧は一
定の有限値に飽和させられ、第2ライン油圧の過昇圧が
リリーフ弁を用いることなく解消される。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図において、車両用のエンジン10のクランク軸1
2は電磁クラッチ、遠心クラッチ、流体クラッチ等のク
ラッチ14を介してベルト式無段変速機16の一次側回
転輪18に連結されている。
一次側回転輪18には固定回転体20が固設されている
とともに可動回転体22が軸まわりの回転不能かつ軸方
向の移動可能に設けられており、それ等固定回転体20
および可動回転体22によってV溝幅、換言すれば有効
径(伝導ベルトの掛り径)の変更可能な可変プーリ24
が構成されている。ベルト式無段変速機16の二次側回
転軸26においても固定回転体28および可動回転体3
0が設けられており、それ等固定回転体28および可動
回転体30によって二次側可変プーリ32が構成されて
いる。一次側可変プーリ24の可動回転体22は一次側
油圧シリンダ34によって駆動されるようになっており
、また二次側可変プーリ32の可動回転体30は二次側
油圧シリンダ36によって駆動されるようになっている
。ここで、一次側油圧シリンダ34および二次側油圧シ
リンダ36は略同等の受圧面積を備えたものであり、可
変プーリ24,32の径も略同等とされている。
一次側可変プーリ24および二次側可変プーリ32には
、通常、無端環状のフープとそのフープに沿って重ねら
れた多数のブロックとからなる伝導ベルト38が巻き掛
けられており、エンジン10から一次側回転軸18に伝
達された回転力が伝導ベルト38を介して二次側回転軸
26に伝達され、さらに図示しない副変速機、終減速機
を介して車両の駆動輪に伝達されるようになっている。
油圧源としてのポンプ40は前記一次側回転軸18内を
縦通ずる図示しない連結軸を介してクランク軸12と連
結されており、エンジン10によって駆動されるように
なっている。ポンプ40はオイルタンク42内の作動油
をストレーナ44を介して吸入するとともに第2ライン
油路46を介して電磁式の流量制御サーボ弁48および
調圧弁50に圧送する。流量制御サーボ弁48は二方弁
であって油路52を介して一次側油圧シリンダ34に接
続されており、流量制御サーボ弁48は専ら第2ライン
油路46から一次側油圧シリンダ34内へ流れる作動油
の流量を制御する。また、油路52とドレイン油路54
との間には上記流量制御サーボ弁48と同様の流量制御
サーボ弁56が設けられており、流量制御サーボ弁56
は専ら一次側油圧シリンダ34内からオイルタンク42
へ排出される作動油の流量を制御する。流量制御サーボ
弁48および56は図示しないコントローラから供給さ
れる駆動信号に従って択一的に作動することにより一次
側可変プーリ24の有効径を拡大または縮小し、ベルト
式無段変速機16の速度比(二次側回転軸26の回転速
度/一次側回転輪18の回転速度)を調節する。そのコ
ントローラは、たとえば、特願昭57−40747号に
記載されたものと同様に、車両のアクセル操作量に基づ
いて決定された目標回転速度とエンジン10の実際の回
転速度とを一致させるための速度比を得るように流量制
御サーボ弁48.56へ駆動信号を出力するのである。
本実施例では、流量制御サーボ弁48.56が流量制御
弁装置を構成し、ドレイン油路54および後述の戻り油
路84がオイルタンク42へ作動油を戻すための排出路
を構成している。
前記調圧弁50は、第2ライン油路46内の第2ライン
油圧を調圧する第2調圧弁装置として機能し、第2ライ
ン油路46から第1ライン油路58へ流出する作動油の
流量を調節することにより第2ライン油路46内の第2
ライン油圧を後述の中間油圧に対して所定値だけ高くな
るように調圧するものである。すなわち、調圧弁50は
、段付穴状のシリンダポア66と、シリンダボア66内
にシリンダボア66の小径部分と嵌合する小径部62お
よびシリンダポアロ6の大径部分と嵌合する大径部64
を一体に備えてシリンダボア66内に摺動可能に嵌合さ
れたスプール状の弁子68とを備えている。シリンダポ
ア66は、その小径部分において第2ライン油路46お
よび第1ライン油路58と、その大径部分において後述
の中間油圧設定器59の中間油圧が出力される油路60
と、その大径部分および中間部分の境界部分においてオ
イルタンク42に連なるドレイン油路54と連通してい
る。弁子68はその小径部62において第2ライン油路
46と第1ライン油路58との間を開閉するものであり
、スプリング70によって常時閉弁方向に付勢されてい
る。また、弁子68は、第2ライン油圧を受けて弁子6
8を開弁方向に付勢する第1受圧面72と、前記中間油
圧を受けて弁子68を閉弁方向へ付勢する第2受圧面7
4とを備えており、第1受圧面72に受ける推力と、第
2受圧面74に受ける推力およびスプリング70の付勢
力とが平衡した位置に位置決めされて、第2ライン油路
46と第1ライン油路58との間の流通断面積を調節す
る。すなわち、第1受圧面72の受圧面積をA、第2ラ
イン油路46の圧力をP2、第2受圧面74の受圧面積
をB、中間油圧をP4、スプリング70の付勢力をFと
すれば、次式(11の平衡条件が成立する位置に弁子P
2 ・A=P、  ・B+F      ・・・(1)
68が移動させられる。ここで、前記中間圧力設定器5
9は、一次側油圧シリンダ34内の圧力P3と第1ライ
ン油圧P+ との差圧(PI −PI >を一定の分圧
比Kにて分圧することにより中間圧力P4を出力するも
のであって、複数(本実施例では2個)の絞り76およ
び78と流通制限方向が一次側油圧シリンダ34に向か
う方向の逆止弁80とが第1ライン油路58と一次側油
圧シリンダ34との間に接続されて成る。上記分圧比に
は次式(2)にて示される。
K=(p、−p+)/(pz−p+)  ・・・・・(
2)このため、前記(11式の平衡条件が成立するよう
に作動する調圧弁50によって一次側油圧シリンダ34
内の作動油圧P3に伴って中間油圧P4が低下すれば、
それに応じて第2ライン油路46と第1ライン油路58
との間の流通断面積が拡大されて第2ライン油路46内
の作動油流出量が増加し、第2ライン油圧P2が低下さ
せられる。逆に、一次側油圧シリンダ34内の作動油圧
P3に伴って中間油圧P4が上昇すれば第2ライン油路
46と第1ライン油路58との間の流通断面積が小さく
されて、第2ライン油圧Ptが上昇させられる。
第2図はこのような作用を示している。このようにして
、一次側油圧シリンダ34内の油圧P、の変動に追従し
て第2ライン油圧P!がそれよりも所定値だけ高い油圧
となるように追従させられるので、流量制御サーボ弁4
8の両端にはベルト式無段変速機16の速度比が変化し
ても第1ライン油圧P、が一次側油圧シリンダ34内の
油圧P3を上回らない限り所定値の差圧ΔP(=P2 
 PI)が発生するようになっている。この差圧ΔPは
、前記(11式および(2)式より、次式(3)の如く
表わされる。
A           A         A・・
・・・(3)( 第1ライン油路58とポンプ40の吸入側に連通ずる戻
り油路84との間には第1調圧弁装置としての電磁式の
圧力制御サーボ弁86が設けられており、その圧力制御
サーボ弁86によって第1ライン油路58内の作動油の
戻り油路84への流量が変更されることにより第1ライ
ン油路58内の第1ライン油圧P、が調節されるように
なっている。圧力制御サーボ弁86には、たとえば特願
昭57−071467号に記載されているものと同様に
、図示しないコントローラからベルト式無段変速機16
の実際の速度比および伝達トルクに対応した駆動信号が
供給され、第1ライン油圧P1が第2図に示す如く変化
させられ、伝導ベルト38の滑りが生じない範囲で可及
的に小さくなるように調節される。
以下、本実施例の作動を説明する。
ベルト式無段変速機16の速度比に応じて圧力制御サー
ボ弁86が作動させられることにより第1ライン油圧P
、が第2図に示すように変化させられると、二次側可変
プーリ32の伝導ベルト38に対する挟圧力が必要かつ
充分に制御されるとともに、その挟圧力に対応する伝導
ベルト38の張力に伴って一次側油圧シリンダ34内に
その伝導ベルト38の張力等に対応した油圧P3が生ず
る。この圧力P3は中間油圧設定器59によって分圧さ
れ、圧力P3の変化に応答した中間圧力P4が油路60
を介して調圧弁50に伝達される。調圧弁50は前述の
如く中間油圧P4の低下とともに第2ライン油路46か
ら第1ライン油路58への作動油流出量を増加させ、あ
るいは中間油圧P4の増加とともに第2ライン油路46
から第1ライン油路58への作動油の流量を減少させて
、第2ライン油圧P2を一次側油圧シリンダ34内の圧
力P、に対して所定の差圧ΔPを形成する。このため、
流量制御サーボ弁48の両端には常に差圧ΔPが形成さ
れるため、たとえばベルト式無段変速機16の速度比e
が大きい領域においても必要な推力比が充分に得られて
速度比eが広範囲に変更され得るのである。
このように、ポンプ40の出力油圧である第2ライン油
圧P2は、第2図に示すように一次側油圧シリンダ34
内の油圧P、に対して所定値ΔPだけ高くなるように調
圧弁50によって制御される結果、ベルト式無段変速機
16の速度比eに応じて必要かつ最小限の油圧に制御さ
れる。それ故、ポンプ40の作動に費やされるエンジン
10の動力損失が可及的に小さくされて、車両の燃料消
費効率が高められるのである。なお、差圧ΔPは大き過
ぎると動力損失を増大させ、小さ過ぎると充分な推力差
が得られず変速動作に支障が生ずる。
本発明者等の実験によれば、前記差圧ΔPはたとえば0
.1乃至0.5(MPa)の範囲が好ましく、前記スプ
リング70の付勢力あるいは弁子68の受圧面積A、B
はこのように定められるのである。
ここで、速度比eカ月より小さい領域において第1ライ
ン油圧P、が上昇して一次側油圧シリンダ34内の油圧
P3を超える場合がある。たとえば、第2図のS1点よ
りも速度比eが小さくなる領域である。このような場合
には、差圧ΔPを流量制御サーボ弁48の両側に形成し
ようとする調圧弁50の作動に拘らず、調圧弁50の下
流側である第1ライン油圧P、が上流側である第2ライ
ン油圧ptと略同等となるので、第2ライン油圧P、は
第1ライン油圧P、とともに上昇する。しかし、一次側
油圧シリンダ34内の油圧P、は伝導ベルト38の張力
等に応じて決まるので、第2図に示す如く第1ライン油
圧P、とともには上昇しない。このとき、逆止弁80の
作用によって作動油が中間油圧設定器59を逆流しない
ようになっている。
逆に、流量制御サーボ弁48の働きによって一次側油圧
シリンダ34内に第2ライン油路46から作動油が大量
に供給され、速度比eが最大とされて一次側可変プーリ
24における可動回転体22の移動ストロークが最大に
振り切った状態になると、この状態の流量制御サーボ弁
48は開いているので第2ライン油路46と油路52と
の間の差圧ΔPが消滅してしまう。調圧弁50はその差
圧を形成しようとして第2ライン油路46と第1ライン
油路58との間の流通断面積を更に小さく     1
絞ることになるが、第2ライン油圧P2が過大な圧力と
ならないように作動する。すなわち、前記(1)式およ
び(2)式から次式(4)が導かれるとともに、。
A−Pg =B (P+(1−K)十KP3)+F・・
・・・(4) 可動回転体22の移動ストロークが最大に振り切ったと
きの条件Pt=Pzを(4)式に代入すると(5)式が
得られる。したがって、調圧弁50の作動によって第2
ライン油圧の飽和値P!IIIaxは(5)式に示す飽
和値に制限されるのである。
・・・・・(5) 上記第2ライン油圧の飽和値Pt1laxは第1ライン
油路46と第2ライン油路58との圧力差(Pg−Pt
)の最大値よりも若干大きい値に設定されることが望ま
しい。たとえば、前記弁子68の第1受圧面72の受圧
面積Aを2cd、第2受圧面積74の受圧面積Bを2.
2d、スプリング70の付勢力を0.5 kg f、分
圧比Kを0.75とすれば、次式(6)に示す第2ライ
ン油圧の飽和値P z maXがPz max (MP
 a)= 1.57 P++0.142・・・・・(6
) 得られる。
ここで、前記ベルト式無段変速機16の常用域が速度比
eが2.0付近である場合には、第2図に示す第2ライ
ン油圧P2および一次側油圧シリンダ34内の油圧P、
を引き下げるために一次側油圧シリンダ34の受圧面積
を二次側油圧シリンダ36に対して大きく、たとえば1
.2倍程度とすることが望ましい。このようにすれば、
常用域における第2ライン油圧P2が小さくされて動力
損失が一層低減させられるのである。しかし、ベルト式
無段変速機16の一次側の慣性モーメントをできるだけ
小さくして応答性を高めること、あるいはベルト式無段
変速機16をできるだけ小型にすること等を重視する場
合には、第4図の81点が速度比0.5に相当する位置
となるようにすることが望ましい。このようにして一次
側油圧シリンダ34および二次側油圧シリンダ36の受
圧面積を種々変更できるが、本実施例の油圧制御回路に
よれば、一次側油圧シリンダ34と二次側油圧シリンダ
36との受圧面積比を0.7乃至1.5の範囲において
選択することが実用的に可能である。
このように、本実施例によれば、調圧弁50により第2
ライン油圧P2が必要かつ充分に調圧されるので、油圧
を発生させるための動力損失が可及的に軽減される。し
かも、調圧弁50は中間油圧設定器59から出力される
中間油圧P4に基づいて第2ライン油圧P2を調圧する
ので、一次側可変プーリ24の可動回転体22が増速側
(速度比大側)へ振り切ったときに第2ライン油圧P2
をその飽和値p2maxに制限するので、第2ライン油
圧P2の過昇圧が防止されて、この点においても動力損
失が防止されるとともに、そのためのリリーフ弁等の部
品を要しない利点がある。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて説明した
が、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の中間油圧設定器59は一対の絞り76
.78と逆止弁80との直列回路から構成されているが
、絞り76または78は手動設定される可変絞りであっ
ても良く、また、必要に応じて3以上の固定絞りから構
成されても良い。また、調圧弁50の特性において、第
1ライン油圧P、が一次側油圧シリンダ34内の作動油
圧P3よりも大きくならない場合には、逆止弁80は除
去されても差支えないのである。
また、調圧弁50の弁子68の形状および受圧面積は必
要に応じて種々変形され得るものであり、スプリング7
0は必ずしも設けられなくても良い。
また、前述の実施例において流量制御サーボ弁48.5
6が一次側可変プーリ24の有効径を変更するための一
次側油圧シリンダ34に対して流量制御するように設け
られているが、反対に二次側油圧シリンダ36に対して
流量を制御するように設けられ、一次側油圧シリンダ3
4に圧力制御サーボ弁86によって調圧される第1ライ
ン油圧が作用させられるようにしても良いのである。
また、前述の実施例においては電磁式の流量制御サーボ
弁48.56あるいは圧力制御サーボ弁86が用いられ
ているが、たとえば特公昭58−18547号公報に記
載されているものと同様に流量制御弁、調圧弁としてメ
カニカルリンクによって駆動される形式の弁が用いられ
ても良いし、デユーティ制御される0N−OFF作動の
開閉弁であっても良い。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す油圧回路図であ
る。第2図は第1図の実施例の作動を説明するための図
であって、速度比に対する各部の作動油圧の変化を示す
特性図である。第3図は第1図のベルト式無段変速機に
おける速度比に対する油圧シリンダの推力比の変化を示
す特性図である。 16:ベルト式無段変速機 24ニ一次側可変プーリ 32:二次側可変プーリ 34ニ一次側油圧シリンダ 36二二次側油圧シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設け
    られた可変プーリと、該可変プーリに巻き掛けられて動
    力を伝達する伝導ベルトと、前記可変プーリの有効径を
    変更する一対の油圧シリンダとを備えたベルト式無段変
    速機の油圧制御装置であって、 油圧源から供給される作動油圧を第1ライン油圧に調圧
    して前記油圧シリンダの一方に供給し、前記伝導ベルト
    に対する挟圧力を制御する第1調圧弁装置と、 前記油圧シリンダの他方の油圧と前記第1ライン油圧と
    の差圧を一定の分圧比にて分圧することにより中間油圧
    を出力する中間油圧設定装置と、前記油圧源と第1調圧
    弁装置との間に設けられ、作動油圧を前記中間油圧に対
    して所定圧高い第2ライン油圧に調圧する第2調圧弁装
    置と、 前記油圧シリンダの他方に供給される第2ライン油圧の
    作動油の流入量および該油圧シリンダから排出される作
    動油の流出量を調節して前記ベルト式無段変速機の速度
    比を制御する流量制御弁装置と、 を含むことを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御
    装置。
  2. (2)前記中間油圧設定装置は、前記他方の油圧シリン
    ダと前記第1ライン油路との間に直列に接続された複数
    の絞り装置を備え、該絞り装置の間から前記中間油圧を
    発生させるものである特許請求の範囲第1項に記載のベ
    ルト式無段変速機の油圧制御装置。
  3. (3)前記第2調圧弁装置は、前記複数の絞り装置と直
    列に流通制限方向が前記他方の油圧シリンダに向かう方
    向の逆止弁を備えたものである特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項に記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置
  4. (4)前記第2調圧弁装置は、シリンダボア内に摺動可
    能に嵌合されて前記油圧源と第1調圧弁装置との間を開
    閉する弁子を備え、該弁子は、前記第2ライン油圧を受
    けて該弁子を開弁方向へ付勢する第1受圧面と、前記中
    間油圧を受けて該弁子を閉弁方向へ付勢する第2受圧面
    とを備えたものである特許請求の範囲第1項乃至第3項
    のいずれかに記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置
  5. (5)前記弁子に設けられた第1受圧面の受圧面積は前
    記第2受圧面の受圧面積よりも小さく形成されている特
    許請求の範囲第4項に記載のベルト式無段変速機の油圧
    制御装置。
  6. (6)前記第2調圧弁装置は、前記弁子を閉弁方向へ付
    勢するスプリングを備えたものである特許請求の範囲第
    4項または第5項のいずれかに記載のベルト式無段変速
    機の油圧制御装置。
JP25431884A 1984-11-30 1984-11-30 ベルト式無段変速機の油圧制御装置 Pending JPS61130657A (ja)

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