JPH0556884B2 - - Google Patents

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JPH0556884B2
JPH0556884B2 JP20762089A JP20762089A JPH0556884B2 JP H0556884 B2 JPH0556884 B2 JP H0556884B2 JP 20762089 A JP20762089 A JP 20762089A JP 20762089 A JP20762089 A JP 20762089A JP H0556884 B2 JPH0556884 B2 JP H0556884B2
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temperature
rice
rice cooking
cooking
heater
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JP20762089A
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Kenji Ookami
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炊飯保温ジヤーに関し、特に、実質
的な炊飯温度に近い温度検知を行つて、炊飯工程
制御を正確に安定して行うと共に、実質的な保温
温度に近い御飯の温度検知を行つて、保温制御を
行う炊飯保温ジヤーに関するものである。
〔従来の技術〕
現在、市場に出回つている炊飯保温ジヤーは、
電気炊飯器と保温ジヤーを組み合せたものであ
る。このような炊飯ジヤーには、内鍋の底部に加
熱ヒータおよび温度センサが設けられており、温
度センサの制御により加熱ヒータに加熱電力を供
給して炊飯を行う。また、保温のために内鍋に蓋
部または内鍋の胴部に保温ヒータが設けられてお
り、炊飯の後に該保温ヒータの通電制御を行い、
炊き上げた御飯の保温が行われる。これは、炊飯
した御飯が常に温かい状態で食べられるようにす
るためである。
また、おいしい御飯を炊くことを目的にして、
温度センサとマイクロコンピユータを搭載したコ
ントローラにより、炊飯鍋の温度を測定し、温度
または温度上昇度のデータをマイクロコンピユー
タに入力し、炊飯容量を判定して、炊飯容量に応
じた適切な電力制御を行うようにしたマイクロコ
ンピユータ制御の自動炊飯器が開発されている。
マイクロコンピユータ制御により炊飯を行う自動
炊飯器は、マイクロコンピユータのプログラム制
御により順次に、吸水工程、炊飯容量判定工
程、炊き上げ工程、沸騰維持工程、第1む
らし工程、追い炊き工程、第2むらし工程、
保温工程時の一連の炊飯工程制御を行い、最適
な状態で炊飯を行い、炊飯制御を行つた後は、保
温制御状態となる。マイクロコンピユータ制御炊
飯器では、プログラム制御により炊飯工程の制御
を細かく制御できるので、複数種類の炊飯制御パ
ターンのプログラムを備えることにより、多機能
炊飯、早炊き炊飯、タイマ予約炊飯、食べ頃通
報、洗つてすぐ炊飯等の各種の便利な機能が備え
られる。また、マイクロコンピユータ制御の自動
炊飯器と保温ジヤーとを組み合せた炊飯ジヤーも
実現されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、マイクロコンピユータ制御の炊飯保
温ジヤーにおいて、炊飯工程制御では、鍋底に設
けた温度センサより温度を検知して、炊飯容量の
判定を行うと共に、判定した炊飯容量に応じて炊
飯の加熱制御を行う。炊飯容量の判定は、鍋底に
ある温度センサにより温度を検出し、鍋底の温度
上昇勾配を判定することにより、または、熱量の
移動速度を判定することにより行うが、この場
合、正確に実質的な内鍋の温度(炊飯状態の温
度)が検出できず、近似的な温度検知により、炊
飯容量判定を行つている。また、炊飯ヒータと鍋
底との密着度合、温度センサと鍋底との密着度
合、温度センサの近くに設けられている炊飯ヒー
タの影響などにより、検出する温度が不正確とな
り、炊飯容量の判定が不安定なものとなり、適切
に炊飯制御が行えないことになる。
ここでの炊飯容量の判定は、一定の電力で炊飯
ヒータを通電し鍋底を加熱し、所定温度になつた
時に炊飯ヒータの通電をストツプして、以降の温
度下降勾配を測定することにより行う。一定電力
の加熱により鍋底部を介して米と水に加えられた
熱量が、鍋底部以外の部分へ移動し、鍋底部の温
度が下降するので、この熱量の移動による温度下
降勾配を測定することにより炊飯容量の判定を行
う。炊飯容量(米+水)が多いと、熱の移動量が
多くなり、温度下降勾配が大きく、少ないとこの
逆となり、炊飯容量の判定ができる。
炊飯容量の判定法は、炊飯ヒータの熱量を鍋底
部から炊飯鍋の内鍋に伝え、熱の移動より温度下
降勾配を測定する方法であるため、鍋底部に熱源
の炊飯ヒータと温度センサが設けられ、この炊飯
ヒータ、温度センサにより、炊飯容量の判定の処
理が行われる。このため、炊飯ヒータと鍋底との
密着度合、温度センサと鍋底との密着度合、炊飯
ヒータから直接に温度センサに伝導される熱量な
どの影響により、炊飯容量判定(合数判定)が不
安定となる虞れがある。
また、炊飯保温ジヤーでは、炊飯工程制御によ
り御飯を炊き上げた後は、保温制御に移行する
が、保温動作時に行う保温制御のための御飯の温
度の検出は、鍋底に設けている温度センサにより
行うか、または胴体側面に別に設けた温度センサ
により行う構成となつている。このため、例え
ば、鍋底に設けた温度センサにより保温制御を行
う場合には、炊飯ヒータの影響を受けやすく、適
切に保温制御を行うことができない。
また、底部には多くの制御部品があるため、断
熱構造が取りにくく、温度センサが外気温に影響
されやすくなる。また、保温制御を行う温度を検
出する温度センサが炊飯保温ジヤーの下部にある
ため、ジヤーの蓋を開けて、御飯の表面が冷えて
も、これを検出することができず、適切に保温ヒ
ータを通電制御し、保温制御を行うことができな
い。
このため、保温制御のための温度センサは胴体
側面に別に設け、この胴体側面の温度センサによ
り保温制御を行う構成となつている。この場合に
も、温度センサと、御飯の入つている内鍋との間
に空隙があり、このため温度検知が鈍くなり、外
気温の影響も受けやすくなる。このため、保温制
御がより適切に行えない。
本発明は、これらの問題点を解決するためにな
されたものである。
本発明の目的は、実質的な炊飯温度に近い温度
検知を行つて、炊飯工程制御を正確に安定して行
うと共に、実質的な保温温度に近い御飯の温度検
知を行つて、保温制御を行う炊飯保温ジヤーを提
供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特
徴は、本明細書の記述および添付図面によつて明
らかになるであろう。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明の炊飯保温
ジヤーは、内鍋と、内鍋の下部に位置する炊飯ヒ
ータと、内鍋を蓋う熱伝導性の高い材質の鍋蓋
と、鍋蓋を熱伝導性の低い材質で覆う外容器と、
鍋蓋と熱結合された内鍋の肩部に配設した温度セ
ンサと、該温度センサにより温度信号を得て、該
温度信号によりヒータの通電制御を行い、炊飯工
程制御および保温制御を行う制御手段とを有する
ことを特徴とする。
〔作用〕
前記手段によれば、炊飯保温ジヤーには、炊飯
ヒータが内鍋の下部に設けられ、温度センサが内
鍋の肩部に配設される。内鍋は熱伝導性の高い材
質の鍋蓋で蓋われ、鍋蓋は熱伝導の悪い材質の外
容器で覆われる。内鍋の肩部に配設した温度セン
サは、鍋蓋と熱結合されており、鍋蓋から炊飯工
程制御のための温度検知を行う。そして、温度セ
ンサにより温度信号を得て、制御手段が得られた
温度信号によりヒータの通電制御を行い、炊飯工
程制御および保温制御を行う。
これにより、実質的な炊飯温度に近い温度検知
を行つて、炊飯工程制御を正確に安定して行うと
共に、実質的な保温温度に近い御飯の温度検知を
行つて、保温制御を行うことができる。
すなわち、制御手段は、内鍋の下部に設けられ
た炊飯ヒータの通電制御を行い、炊飯工程制御が
開始される。この炊飯工程制御を行うため制御信
号となる温度信号は、内鍋の肩部に設けられた温
度センサにより検出される。内鍋は熱伝導性の高
い材質の鍋蓋で蓋われ、鍋蓋は熱伝導の悪い材質
の外容器で覆わて、断熱される。このため、炊飯
状態の温度の検出精度が高くなる。熱伝導性の高
い材質(例えば、アルミニウム)で作られている
鍋蓋は、内鍋内の米と水の炊飯状態の温度変化に
追従し、急激な温度変化があつても、内鍋内の御
飯の温度とほぼ同じ温度になる。例えば、炊飯容
量の判定は、鍋底にある炊飯ヒータにより一定電
力で加熱すると、炊飯ヒータの熱は、鍋底から伝
わり、次に米と水に伝わり、そして、内鍋内の上
部の空間部の温度を上昇させる。この温度の上昇
勾配は当然ながら、内鍋内の米と水の炊飯容量に
反比例して、炊飯容量が多い時は温度上昇度合は
少なく、炊飯容量が少ない場合は温度上昇度合が
大きくなる。この温度上昇度合をを肩部に設けた
温度センサにより測定し、炊飯容量を判定する。
この場合、炊飯ヒータと温度センサが離れている
ため、温度センサは、炊飯ヒータの温度の影響を
受けず、内鍋内の真の温度上昇(実質的な炊飯温
度における温度上昇)を検知することができるた
め、正確な炊飯容量の判定を行うことができる。
また、この肩部の温度センサで検知する温度信号
に従つて保温制御を行うことにより、実質的な御
飯の温度を検知して、保温制御が行えることにな
り、適切な保温制御を行うことができる。
また、鍋蓋を蓋う外容器は、熱伝導性の低い材
質(プラスチツクやグラスウール等)により構成
されるため、外気温が温度センサに影響すること
が少なく、外部の熱がセンサーに影響を与え、炊
飯量の判定に悪い影響を及ぼすことを防ぐ。更に
また、熱伝導性の低い材質の外容器は、炊飯電力
の省エネルギー化、保温性能アツプ、保温電力の
省エネルギー化にも寄与する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明
する。
第1図は、本発明の一実施例にかかる炊飯保温
ジヤーの一部切欠断面図である。第1図におい
て、1は炊飯器本体、2は炊飯器本体1の蓋部、
3は炊飯器本体1の本体部である。本体部3に
は、内鍋4、内鍋を収納する内鍋収納容器5、内
鍋底部の炊飯ヒータ6、内鍋収納容器の肩部に設
けられる肩リング7、内鍋収納容器の肩部の肩リ
ング内に設けられる保温ヒータ(露取ヒータ;以
後、露取ヒータと称する)8、内鍋収納容器の胴
部に設けられる保温ヒータ(保温制御のための保
温ヒータ;以後、胴部保温ヒータと称する)9、
マイクロコンピユータ等を組み込んだ制御ユニツ
ト10等が内部に設けられる。なお、29は、鍋
底部に設けられる温度センサである。内鍋4は肩
部分で鍋蓋4aに接して、鍋蓋4aで蓋われる。
また、肩リング7の内部には、露取ヒータ8が設
けられるが、更に後述するように、露取ヒータ8
の端部のヒータ端子口に、温度センサ(25;第
3b図)が設けられる。11は機能表示選択操作
ユニツトである。機能表示選択操作ユニツト11
は炊飯器本体1の上部位置に配設されており、機
能表示選択操作ユニツト11には、複数個の操作
キースイツチ、各種の状態を表示する発光ダイオ
ード、時刻を表示する7セグメントの文字表示器
が設けられる。操作キースイツチとしては、時キ
ースイツチ、分キースイツチ、予約キースイツ
チ、メニユーキースイツチ、開始キースイツチ、
取消キースイツチの各キースイツチが設けられて
いる。
第2図は、機能選択操作ユニツトのパネル面を
示す正面図である。第2図において、12は文字
表示器であり、例えば、各表示桁の文字を7セグ
メントで表示する4桁の数字表示液晶モジユール
である。この文字表示器12には、時刻が表示さ
れると共に、予約炊飯等を行う場合の予約時間が
表示される。13aは時間桁を操作する時キース
イツチ、13bは分桁を操作する分キースイツ
チ、13cは予約を指示する予約キースイツチ、
13dは炊飯メニユーを指示するメニユーキース
イツチ、13eは炊飯動作スタートまたは予約炊
飯動作スタートを指示する開始キースイツチ、1
3fは各操作の取消を行う取消キースイツチであ
る。また、14は動作モードを表示する状態表示
部である。この状態表示部14には、炊飯保温ジ
ヤーの各種の状態を表示する複数個の発光ダイオ
ードが設けられる。表示すべき状態として、予約
モードの区別、炊飯制御の炊飯メニユー種別、お
よび保温モードの区別の各状態を表示するため
に、それぞれ「予約1」、「予約2」、「白米」、「早
炊き」、「炊込み」、「おこわ」、「玄米」、「おかゆ
」、
「保温」、および「炊きたて保温」と表記した発光
ダイオードを点灯して、各種の状態を表示する。
第3a図および第3b図は、肩リング内に配設
される温度センサの取付構造を示す要部の横断面
図および縦断面図である。第3a図および第3b
図に示すように、鍋蓋4aの外周と密着する位置
の内鍋収納容器の肩部に、熱伝導性の高い材質か
ら構成される肩リング7が設けられており、肩リ
ング7の内側の一部に保護枠24に入れられた温
度センサ25が設けられている。肩リング7の内
側の他の部分には、前述したように、保護枠23
に入れられた露取ヒータ8が設けられている。温
度センサ25が設けられる肩リング7の内の位置
は、露取ヒータ8の両方の端子口8a,8bの間
の間隙であり、温度センサ25は、樹脂などで固
定される。
このように、温度センサ25が、内鍋が設置さ
れる位置の肩部であつて、熱伝導性の高い材質か
ら構成される鍋蓋4aに密接して同様に熱伝導性
の高い材質から構成される肩リング7の内に設け
られることにより、炊飯状態にある実質的な御飯
の温度(米と水の温度)を正確に検知できること
になる。このため、マイクロコンピユータ制御に
より適切に炊飯工程制御を行うことができる。ま
た、保温動作時においては、御飯の温度を正確に
検知することができるため、適切に保温制御を行
うことができる。
第4図は、マイクロコンピユータを用いた制御
ユニツトの要部の構成を示すブロツク図である。
第4図において、6は炊飯ヒータ、8は露取ヒー
タ、9は胴部保温ヒータ、10は制御ユニツト、
11は機能表示選択操作ユニツトである。25は
肩リング(7;第3b図)の内に設けられる肩部
の温度センサ(以後、肩センサと称する)、29
は鍋底に設けられ底部の温度センサ(以後、底セ
ンサと称する)である。機能表示選択操作ユニツ
ト11には、前述したように、7セグメントの文
字表示器12、操作キースイツチ13(13a〜
13f)、状態表示部14の発光ダイオードが設
けられている。また、15は商用交流電源、16
は温度ヒユーズである。制御ユニツト10には、
炊飯モード時と保温モード時とを切替えるリレー
17、炊飯ヒータ6の通電制御を行うトライアツ
ク18、露取ヒータ8の通電制御を行うトライア
ツク19a、胴部保温ヒータ9の通電制御を行う
トライアツク19b、マイクロコンピユータ2
0、時計機構21、ブザー22等が備えられてい
る。内鍋の肩部に設けられる肩部の温度センサ
(肩センサ)25はサーミスタ等で構成される。
また、内鍋の底部に設けられる底部の温度センサ
(底センサ)29も、同様にサーミスタ等で構成
されている。これらの温度センサは、温度を検出
して温度に対応した電気信号を出力する。温度の
電気信号はマイクロコンピユータ20のアナロ
グ/デイジタル変換ポートに入力される。マイク
ロコンピユータ20は、内部に処理装置CPU、
メモリRAM、プログラムメモリROM、アナロ
グ/デイジタル変換機能を有する入力ポート、キ
ースイツチ入力を受付ける複数の入力ポート、制
御出力信号および表示制御信号を出す出力ポート
等を内蔵するものであり、プログラムメモリに格
納されているプログラムに従い、入力ポートから
の入力に対応して所定の出力信号を出力ポートか
ら出力する。すなわち、マイクロコンピユータ2
0は、温度センサ(肩センサ25、底センサ2
9)、時計機構21、操作キースイツチ13から
の入力を受け、内蔵する処理プログラムに従い、
一連の処理を行い、ヒータの通電制御を行うトラ
イアツク等への制御信号を送出すると共に、動作
モード等の状態を表示するために、状態表示部1
4の発光ダイオードへの点灯制御信号を送出す
る。また、時計機構21からの時刻信号はマイク
ロコンピユータ20に入力され、文字表示器12
で時刻表示がされると共に、タイマ予約炊飯を行
う場合の予約時間を判定するための信号として、
マイクロコンピユータ20に入力され用いられ
る。
次に、このように構成された炊飯保温ジヤーの
動作を説明する。
第5図は、マイクロコンピユータの全体の制御
の流れの概略を示すフローチヤートである。第5
図を参照して説明する。
電源がオンとされると、ステツプ31において、
炊飯制御の前処理を行う。この炊飯制御の前処理
ではマイクロコンピユータの各種の内部レジス
タ、タイマ等をリセツトする初期化処理を行い、
炊飯メニユー設定、炊飯予約時間設定等の炊飯動
作指示データの設定処理が行われ、続いて、開始
キースイツチがオンとされると(または予約炊飯
の場合には予約時間となると)、ステツプ32から
の処理を行う。ステツプ32においては、炊飯制御
を行うために、リレーをオンとし、炊飯ヒータ回
路をオンとする。次に、ステツプ33の炊飯工程制
御を行う。これにより、米を炊き上げる炊飯動作
が行われる。炊飯動作が終了すると、次に、ステ
ツプ34でリレーをオフとし、炊飯ヒータ回路をオ
フにして、炊き上つた御飯を保温するための保温
制御を行う保温制御モードとする。保温制御モー
ドでは、ステツプ35からの処理を行う。
この保温制御モードにおいては、ステツプ35で
通常保温制御を行い、次のステツプ36において、
温度異常であるか否かを判定する。温度異常であ
れば、ステツプ37において、異常報知、異常表示
等のエラー処理を行い、全体の処理を終了する。
また、ステツプ36において、温度異常でなけれ
ば、ステツプ35に戻つて、通常保温制御を繰り返
し行う。
次に、このように構成されたマイクロコンピユ
ータ制御による炊飯制御の処理の動作を具体的に
説明する。
内鍋4に所望量の米と、それに見合つた水を入
れ、開始キースイツチをオンすると、制御ユニツ
ト10のマイクロコンピユータ20は、その中の
プログラムメモリROMに記憶されている炊飯プ
ログラムの処理ステツプにしたがつて、炊飯工程
における加熱のための電力制御を開始する。この
とき、マイクロコンピユータ20は、肩センサ2
5からの電圧出力をアナログ/デイジタル変換機
能の入力ポートA/Dからデイジタル量に変換し
て入力し、温度に変換する処理を行い、入力され
た温度を判定して、温度の判定結果から炊飯工程
の制御を行うことになる。この炊飯工程の概略を
説明すると、炊飯の初期においては、加熱電力を
小さくして米に吸水させる吸水工程を行う。次
に、加熱電力を大きくして、急激昇温して、沸騰
させる炊き上げ工程を行い、そして、沸騰を持続
させる沸騰維持工程を行う。この沸騰維持工程が
続いて、米が十分に水を吸水し内鍋底部の水分が
なくなり、所定の温度、例えば130℃に達すると、
この温度を底センサ29により検知してマイクロ
コンピユータ20は加熱用のヒータをオフとし
て、沸騰維持工程を終了する。次に、所定時間の
間、第1むらし工程、第1追い炊き工程、第2む
らし工程、第2追い炊き工程等を行い、最終的に
保温工程に至つて、炊飯工程を終了する。炊飯工
程制御を終了すると、次には保温工程制御に移行
する。保温工程制御では、肩センサ25により保
温温度を検出し、保温ヒータ制御を行う。
第6a図および第6b図は、このようなマイク
ロコンピユータの制御により、炊飯工程制御およ
び保温制御を行つた場合の内鍋4の温度変化を示
す炊飯温度カーブの一例を示す図である。第6a
図において、領域は吸水工程を示し、領域は
炊飯容量判定工程を含む炊き上げ工程を示し、領
域は沸騰維持工程を示す。また、領域は追い
炊き工程を含むむらし工程を示している。領域
の炊き上げ工程は、加熱電力を大きくして、急激
昇温して、沸騰させ、沸騰維持工程へと続ける工
程である。この工程では、炊飯容量を判定(合数
安定)する工程を含み、この炊飯容量判定工程に
より、炊飯容量を判定する。これは、肩センサ2
5により、内鍋(炊飯鍋)に入つている炊飯状態
の米と水の実質的な温度を検出して、炊飯容量を
判定する。そして、次の沸騰維持工程において、
判定した炊飯容量に応じた適切な加熱電力に制御
して、適切に沸騰を持続させる。この第6a図の
炊飯温度カーブの例においては、通常炊飯のモー
ドで炊飯工程制御を行つた場合の例を実線で示
し、タイマ予約炊飯モードで炊飯工程制御を行つ
た場合の例を一点鎖線で示している。
また、第6b図は、保温制御における内鍋の温
度および蓋温度の温度変化を示している。
炊飯工程制御が終了すると、次に、保温制御に
移行する。保温制御は、第6b図に示すように、
米を炊き上げる炊飯動作がt1時点で終了すること
により、保温制御を行う保温制御モードとなる。
炊飯直後のt1時点では御飯の温度が十分高いの
で、保温制御モードでも、胴部保温ヒータおよび
肩部保温ヒータの通電制御は行われない。御飯の
温度が下がり、やがてt2時点で御飯温度が72℃以
下になると、これを検出して、まず、肩部保温ヒ
ータの通電制御が開始される。次に更に、御飯温
度が71℃以下になると、これを検出して、胴部保
温ヒータの通電制御をも加えて、保温ヒータの通
電を行い、炊飯保温ジヤーにおける保温温度を71
℃に保つ通常保温制御を行う。このような通常保
温制御が行われている間は、常に、肩部保温ヒー
タは、胴部保温ヒータより高い温度を保つように
保温制御が行われる。また、これらの保温ヒータ
の通電制御を行う場合、肩部保温ヒータは、常
に、胴部保温ヒータより時間的に早く通電が開始
されて、保温制御が行われる。
これにより、肩部保温ヒータは、常の周囲より
高い熱量が発生するようにヒータ通電制御が行わ
れて、炊飯保温ジヤーの保温制御が行われるの
で、肩部保温ヒータから発生する熱量は、蓋部に
伝導して、露の滴下を防止する。保温制御を行つ
ている時の内鍋の内の御飯および蓋部の温度変化
は、第6b図に示すように、常に蓋部の温度が高
く保たれており、蓋からの露の滴下が防止され
る。
第7a図、第7b図、および第7c図は、マイ
クロコンピユータが行う炊飯容量判定工程を含む
炊き上げ工程、沸騰維持工程、追い炊き工程の制
御動作の処理フローを示すフローチヤートであ
る。また、第7d図は、保温制御の処理フローを
示すフローチヤートである。
まず、第7a図を参照する。吸水工程が終る
と、炊き上げ工程に入つて、ステツプ40からの処
理を行う。ステツプ40においては、炊飯ヒータを
全出力HWでオンとする。次にステツプ41で内鍋
の温度が所定の温度t0℃に達したか否かを判定
し、t0℃に達していなければ、ステツプ40で炊飯
ヒータの全出力HWの通電を継続する。内鍋の温
度がt0℃に達すると、ステツプ42で炊飯ヒータの
通電をオフにして、ステツプ43で所定時間(S
秒)が経過したか否かを判定し、S秒間が経過す
るまでの間、ステツプ42での炊飯ヒータの通電オ
フ状態を継続する。炊飯ヒータの通電オフの状態
がS秒経過し終ると、炊飯容量に対応する時間計
数を行う処理に入り、ステツプ44で、T1カウン
タで時間計数のカウント動作を開始する。次にス
テツプ45で再び炊飯ヒータを全出力HWでオンと
する。そして、ステツプ46において、内鍋の温度
が所定温度t3℃に達したか否かを判定し、t3℃に
達していなければ、ステツプ45での炊飯ヒータの
全出力通電を継続する。すなわち、ステツプ46で
内鍋の温度検知を行い、内鍋の温度がt3℃に達す
るまでの間、炊飯ヒータの通電を継続すると共
に、T1カウンタのカウント動作を敬し、内鍋の
温度がt3℃に達すると、次のステツプ47に進んで
T1カウンタのカウント動作を停止する。これら
の処理ステツプにおける温度検出は、肩センサ2
5により行われる。
これまでの一連のステツプは炊飯容量の判定を
行うステツプである。
炊飯鍋の温度が一定温度t0℃になつたところで
加熱電力をオフにしたときの炊飯鍋の温度上昇の
オーバランの仕方は、炊飯容量の相違により異な
る。このため、一定温度t0℃までの加熱の後、加
熱電力をオフにし一定時間(S秒)経過した後の
炊飯鍋の温度が、炊飯容量の相違により異なる。
したがつて、一定温度t0℃に達したところで加熱
電力を一定時間(S秒)オフにし、この後、再び
加熱電力をオンにすると共に、時間計数を開始
し、判定終了温度t3℃に達したところで時間計数
を停止する。この時間計数の停止により、その時
の計数時間は、炊飯容量に比例しており、炊飯容
量が判定できることになる。すなわち、T1カウ
ンタによる計数値は、炊飯容量に比例しているこ
とになる。
次に、ステツプ48、52、56で、T1カウンタの
計数値を判定し、それぞれの計数値(炊飯容量)
内容に応じて、炊飯電力制御を行う処理を行う。
この炊飯電力制御においては、ヒータの通電オン
と通電オフとを一定時間の時間間隔で繰り返し行
うオンオフ制御により加熱電力制御を行う。
すなわち、まず、ステツプ48において、T1カ
ウンタの内容が所定値m1以下であるか否かを判
定する。T1カウンタの内容がm1以下でないとき
は、ステツプ52に進んで、T1カウンタの内容が
m1<T1≦m2であるか否かを判定する。T1カウ
ンタの内容がm1<T1≦m2でないときには、ス
テツプ56に進んで、T1カウンタの内容がm2<
T1≦m3であるか否かを判定する。
ステツプ48において、T1カウンタの内容がm1
以下のときには、ステツプ49に進んで、所定の待
ち時間のta秒が経過したか否かを判定する。ta秒
が経過していれば、ステツプ50で炊飯ヒータを9/
14でオンとし、ステツプ51で保温ヒータを5/14で
オンとする加熱電力制御を行う。そして、ステツ
プ63に進み、タイマ炊飯か否かを判定する。タイ
マ炊飯でない通常炊飯の場合は、ステツプ64の判
断ステツプを通る処理フローにより、炊き上げ温
度を130℃とした炊飯工程制御を行う。また、タ
イマ炊飯の場合は、ステツプ63の判断でタイマ炊
飯と判定されると、ステツプ65の判断ステツプを
通る処理フローにより、炊き上げ温度を、通常の
炊き上げ温度より低く設定した120℃とした炊飯
工程制御を行う。これらの炊き上げ温度の130℃、
120℃の温度検出は、内鍋の底部に設けられた底
センサ29により行う。すなわち、通常の炊飯の
場合、ステツプ64において、底センサ29から検
出した内鍋の温度が130℃以下であるか否かを判
定し、130℃以下である場合にはステツプ48に戻
り、ステツプ48からの処理を繰り返し行う。ま
た、ステツプ64の判定の処理において、内鍋の温
度が130℃を越えた場合には、炊き上げ工程が終
了したので、次の炊飯工程のむらし工程、追い炊
き工程の制御を行うステツプ66(第7b図)の処
理へ進む。また、タイマ炊飯の場合、ステツプ63
からステツプ65に進み、ステツプ65において、底
センサ29から検出した内鍋の温度が120℃以下
であるか否かを判定する。120℃以下である場合
には、ステツプ48に戻り、ステツプ48からの処理
を繰り返し行う。また、ステツプ65の判定の処理
において、内鍋の温度が120℃を越えた場合には、
炊き上げ工程が終了したので、次の炊飯工程のむ
らし工程、追い炊き工程の制御を行うため、ステ
ツプ73(第7c図)の処理へ進む。
一方、ステツプ52において、T1カウンタの内
容がm1<T1≦m2のときには、次のステツプ53
に進んで、所定の待ち時間のtb秒が経過したか否
かを判定する。tb秒が経過していれば、ステツプ
54で炊飯ヒータを9/14でオンとし、ステツプ55で
保温ヒータを5/14でオンとする加熱電力制御を行
う。そして、ステツプ63に進み、タイマ炊飯か否
かを判定する。タイマ炊飯でない場合は、ステツ
プ64の判断ステツプを通る処理フローにより、炊
き上げ温度を130℃とした炊飯工程制御を行う。
また、タイマ炊飯の場合は、ステツプ65の判断ス
テツプを通る処理フローにより、炊き上げ温度を
120℃とした炊飯工程制御を行う。これらは、T1
≦m1の場合と同様である。
また、ステツプ56において、T1カウンタの内
容がm2<T1≦m3のときには、次にステツプ57
に進んで、所定の待ち時間のtc秒が経過したか否
かを判定する。tc秒が経過していれば、ステツプ
58で炊飯ヒータを12/14でオンとし、ステツプ55
で保温ヒータを2/14でオンとする加熱電力制御を
行う。次にステツプ63に進み、タイマ炊飯か否か
を判定する。タイマ炊飯でない場合は、ステツプ
64の判断ステツプを通る処理フローにより、炊き
上げ温度を130℃とした炊飯工程制御を行う。ま
た、タイマ炊飯の場合は、ステツプ65の判断ステ
ツプを通る処理フローにより、炊き上げ温度を
120℃とした炊飯工程制御を行う。これらは、上
述したT1≦m1の場合およびm1<T1≦m2の場合
と同様である。
更にまた、ステツプ56において、T1カウンタ
の内容がm2<T1≦m3でないときには、ステツ
プ60に進んで、所定の待ち時間のtd秒が経過した
か否かを判定する。td秒が経過していれば、ステ
ツプ58で炊飯ヒータを12/14でオンとし、ステツ
プ55で保温ヒータを2/14でオンとする加熱電力制
御を行う。次にステツプ63に進み、タイマ炊飯か
否かを判定する。タイマ炊飯でない場合は、上述
したように、ステツプ64の判断ステツプを通る処
理フローにより、炊き上げ温度を130℃とした炊
飯工程制御を行う。また、タイマ炊飯の場合は、
ステツプ65の判断ステツプを通る処理フローによ
り、炊き上げ温度を120℃とした炊飯工程制御を
行う。これらは上述したT1≦m1の場合、m1<
T1≦m2の場合、およびm2<T1≦m3の場合と同
様である。
このように、通常の炊飯の場合には、ステツプ
64において、底センサ29で検出した内鍋の温度
が130℃以下であるか否かを判定し、130℃以下で
ある場合には、ステツプ48に戻り、ステツプ48か
らの処理を繰り返し行う。また、ステツプ64の判
定の処理で、内鍋の温度が130℃を越えた場合に
は、炊き上げ工程が終了したので、次の炊飯工程
のむらし工程、追い炊き工程の制御を行うステツ
プ66(第7b図)の処理へ進む。また、タイマ炊
飯の場合には、ステツプ63からステツプ65に進
み、ステツプ65において、底センサ29から検出
した内鍋の温度が120℃以下であるか否かを判定
し、120℃以下である場合には、ステツプ48に戻
り、ステツプ48からの処理を繰り返し行う。ま
た、ステツプ65の判定の処理において、内鍋の温
度が120℃を越えた場合には、炊き上げ工程が終
了したので、次の炊飯工程のむらし工程、追い炊
き工程の制御を行うため、ステツプ73(第7c図)
の処理へ進む。
タイマ炊飯でない通常炊飯の場合、鍋の温度が
130℃を越えると炊き上げ工程が終り、ステツプ
66に進む。
第7b図を参照して説明を続けると、ステツプ
66で、全ヒータをオフとし、次の炊飯工程のむら
し工程、追い炊き工程の制御を行う。次のステツ
プ67で、12分が経過したか否かを判定する。12分
が経過していないと、次のステツプ68において、
鍋の温度が110℃以下であるか否かを判定する。
110℃以下でない場合には、ステツプ71で炊飯ヒ
ータをオフとし、ステツプ72で保温ヒータをオフ
として、ステツプ67に戻る。そして、再びステツ
プ67で12分経過したか否かを判定する処理を行
う。また、ステツプ68で110℃以下であると判定
された場合には、ステツプ69で炊飯ヒータを2/14
でオンとし、ステツプ70で保温ヒータを12/14で
オンとして加熱を行い、ステツプ67に戻る。そし
て、再びステツプ67で12分が経過したか否かを判
定する処理を行い、12分間の間が経過するまで
は、これらの処理を繰り返し行う。12分間の間が
経過すると、炊飯を終了する。こように、炊き上
げが終つた後の12分間の間、鍋の温度が110℃以
下であるか否かを判定し、むらし工程または追い
炊き工程の制御を行う。
すなわち、炊き上げ工程が終り、鍋の温度が低
下し始めた後の12分間の間、温度センサからの信
号で鍋の温度が110℃となるまでの間は、ヒータ
をオフとして、むらし工程を行い、110℃以下と
なると、炊飯ヒータおよび保温ヒータを小さな加
熱電力で加熱を行い、追い炊き工程を行う。この
追い炊き工程の制御は、通常炊飯の場合は、上述
したように、110℃の温度により行う。しかし、
次に説明するように、タイマ炊飯の場合には、追
い炊き工程の制御を通常の追い炊き温度よりも高
い115℃の温度により行う。
次に、タイマ炊飯の場合の追い炊き工程を説明
する。タイマ炊飯である場合には、前述したよう
に、鍋の温度が120℃を越えると炊き上げ工程を
終了して、ステツプ73からの処理を行う。この処
理は基本的には通常炊飯の場合と同様であるが、
この場合には、追い炊き温度を高くしてあり、
115℃の温度により行う。
第7c図を参照して説明を続けると、ステツプ
73において、全ヒータをオフとし、次の炊飯工程
のむらし工程、追い炊き工程の制御を続けること
になる。この場合、まず、次のステツプ74におい
て12分が経過したか否かを判定する。12分が経過
していないと、次のステツプ75において、鍋の温
度が115℃以下であるか否かを判定する。115℃以
下でない場合、ステツプ78で炊飯ヒータをオフと
し、むらし工程を行うが、次のステツプ79で保温
ヒータを12/14でオンとして温度が低下しないよ
うにする。そして、ステツプ74に戻る。ステツプ
74では再び12分経過したか否かを判定する処理を
行う。また、ステツプ75で115℃以下であると判
定された場合には、ステツプ76で炊飯ヒータを2/
14でオンとし、ステツプ77で保温ヒータを12/14
でオンとして追い炊きの加熱を行い、ステツプ74
に戻る。そして、再びステツプ74で12分が経過し
たか否かを判定する処理を行い、12分間の間が経
過するまでは、これらの処理を繰り返し行う。
このように、低い温度(120℃)で炊き上げを
行つたタイマ炊飯の場合も同様にして、炊き上げ
が終つた後の12分間の間、追い炊き工程の制御を
行う。この追い炊きは、鍋の温度が通常の場合の
温度の110℃よりも高い温度の115℃以下であるか
否かを判定し、むらし工程または追い炊き工程の
制御を行う。このような炊き上げ工程、むらし工
程、追き炊き工程の制御を行い、炊飯を終了した
後に、保温工程の制御に移行する。
なお、この炊飯ジヤーにおけるタイマ機構は、
周知のものを用いるので、ここでは、特に説明し
ていない。炊飯制御を行うマイクロコンピユータ
に制御プログラム中に、タイマ機構を設けて、こ
のタイマ機構を利用して、タイマ予約時間の設定
の処理を行い、設定した予約時間を常に監視し、
予約時間に達すると炊飯動作を開始するようにす
る。タイマ予約炊飯であるか、通常炊飯であるか
の識別は、例えば、タイマ予約炊飯モードである
ことを指示するフラグビツトを設けることによつ
て行う。
炊飯工程制御が終了すると、保温工程制御に移
行する。次に、保温工程の処理を第7d図のフロ
ーチヤートを参照して説明する。
御飯の炊き上げが終り、炊飯工程の制御が終了
すると、次には保温制御の処理に移行する。保温
制御の処理に入ると、まず、ステツプ90におい
て、保温LED(発光ダイオード)を点灯して、動
作が保温動作モードに入つたことを表示し、ステ
ツプ91において、炊飯ヒータをオフとする。次
に、ステツプ92において、肩センサ25からのデ
ータを読み取り、内鍋の温度が72℃以下であるか
否かを判定する。温度が72℃以下でなければ、ス
テツプ93で肩部保温ヒータ8をオフとし、次のス
テツプ94で胴部保温ヒータ9をオフとして、ステ
ツプ90に戻り、ステツプ90からの処理を行う。内
鍋の温度が72℃以下に低下するまでは、このステ
ツプ90〜ステツプ94までの処理を繰り返し行う。
また、ステツプ92の判定処理において、内鍋の温
度が72℃以下であると判定されると、ステツプ95
に進み、更に、肩センサ25から検出される温度
が71℃以下であるか否かを判定する。温度が71℃
以下でなければ、すなわち、温度が72℃〜71℃で
あると、ステツプ96に進み、ステツプ96で肩部保
温ヒータをオンとし、次のステツプ97で胴部保温
ヒータはオフとし、ステツプ90に戻り、ステツプ
90からの処理を繰り返し行う。また、ステツプ95
の判定処理で、71℃以下であることが判定される
と、ステツプ98に進み、ステツプ98において、ま
ず、肩部保温ヒータをオンとし、次のステツプ99
において胴部保温ヒータをオンとする。そして、
ステツプ90に戻り、ステツプ90からの処理を繰り
返し行う。このように、内鍋の温度を検出して判
定し、温度に応じて各々の保温ヒータの通電制御
を行い、炊飯保温ジヤーの保温制御を行う。
このように、保温制御は、肩センサ25により
内鍋の実質的な温度を検出して行われる。この場
合、肩部の保温温度は高くして、保温制御を行
い、炊飯鍋の上部の温度低下の速い蓋部分に対し
て、保温ヒータから発生する熱を速く多く伝導さ
せ、蓋部分を高い温度として保温動作を行い、保
温動作時に蓋部分からの露の滴下を防ぐ。また、
保温動作時に炊飯鍋の上部の保温温度を高くし、
炊飯鍋の下部の保温温度は高くせずに保温を行う
ことにより、御飯からの水分の蒸発を防ぎ、御飯
が変色するいわゆる褐変を防止する。
以上説明したように、本実施例の炊飯保温ジヤ
ーでは、炊飯工程制御において、特に、精度を求
められる炊飯容量の判定には、肩部に設けた温度
センサ(肩センサ)により実質的な炊飯状態の温
度を検知して行い、また、保温制御についても、
実質的な御飯の保温温度を検出できる肩センサに
より、保温温度を検出して保温制御を行う。炊飯
工程制御の炊き上げ温度の判定は、底センサによ
り行うようにしているが、この判定も肩センサに
より行うようにしても良い。
次に、本発明にかかる炊飯保温ジヤーの実施例
の他の例を説明する。
第8a図および第8b図は、肩リング内に設け
る温度センサ(肩センサ)の取付構造の他の例を
示す要部の横断面図および斜視図である。この例
の温度センサの取付の構造は、第8a図および第
8b図に示すように、鍋蓋4aの外周と密着する
位置の内鍋収納容器の肩部に、熱伝導性の高い材
質から構成される肩リング7が設けられており、
肩リング7の内側の一部に温度センサ25が設け
られる。肩リング7は、断面形状が「コ」の字形
をしており、センサゴム26は上部に溝が設けら
れたゴム弾性の材料で形成されたゴムである。温
度センサ25を肩リングに取付ける場合、まず、
温度センサ25を肩リングに入れた後にセンサゴ
ム26を圧入して、温度センサ25を肩リング7
の内部に固定する。この場合、温度センサ25は
センサゴム25の弾力で固定されるので、取付構
造は簡易なものとなる。肩リング7の内側の他の
部分には、前述したように、露取ヒータが設けら
れており、温度センサ25が設けられる肩リング
7の内の位置は、露取ヒータの両方の端子口の間
の間隙である。
第9a図および第9bは、肩リング内に設ける
温度センサの取付構造の更に他の例を示す要部の
横断面図および斜視図である。この例の温度セン
サの取付の構造は、第9a図および第9b図に示
すように、センサスプリング27により、肩リン
グ7内に固定される。肩リング7は、鍋蓋4aの
外周と密着する位置の内鍋収納容器の肩部に設け
られており、肩リング7の内側の一部に温度セン
サ25がセンサスプリング27で支持されて固定
される。肩リング7の内側の他の部分には、前述
したように、露取ヒータが設けられており、温度
センサ25が設けられる肩リング7の内の位置
は、露取ヒータの両方の端子口の間の間隙であ
る。この場合、前述の場合と同様に、温度センサ
25がセンサスプリング27の弾力で固定される
ので、取付構造は簡易なものとなる。
以上説明したように、本実施例の炊飯保温ジヤ
ーによれば、温度センサ25は、内鍋が設置され
る位置の肩部であつて、熱伝導性の高い材質から
構成される鍋蓋4aに密接して同様に熱伝導性の
高い材質から構成される肩リング7の内に設けら
れることにより、炊飯状態にある実質的な御飯の
温度(米と水の温度)を正確に検知できることに
なり、マイクロコンピユータ制御により適切に炊
飯工程制御を行うことができる。また、保温動作
時においては、御飯の温度を正確に検知すること
ができ、適切に保温制御を行うことができる。
また、炊飯ヒータと炊飯容量を判定する温度セ
ンサが離れて配置されるため、炊飯ヒータの発熱
の温度の影響を受けず、内鍋の真の温度上昇を鍋
蓋という面積の広い熱伝導の良い部材で受けて測
定するため、正確な温度上昇を検知して、炊飯容
量を測定することができる。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明
したが、本発明は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲において
種々変更可能であることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明によれば、内鍋
の肩部に温度センサを設け、実質的な炊飯温度に
近い温度検知を行うことにより、炊飯工程制御を
正確に安定して行ことができる。また、肩部の温
度センサにより実質的な保温温度に近い御飯の温
度検知を行うことができるので、適切な保温制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例にかかる炊飯保温
ジヤーの一部切欠断面図、第2図は、機能選択操
作ユニツトのパネル面を示す正面図、第3a図お
よび第3b図は、肩リング内に設ける温度センサ
の取付構造を示す要部の横断面図および縦断面
図、第4図は、マイクロコンピユータを用いた制
御ユニツトの要部の構成を示すブロツク図、第5
図は、マイクロコンピユータの全体の制御の流れ
の概略を示すフローチヤート、第6a図および第
6b図は、マイクロコンピユータの制御により炊
飯工程制御および保温制御を行つた場合の内鍋の
温度変化を示す炊飯温度カーブの一例を示す図、
第7a図、第7b図、および第7c図は、マイク
ロコンピユータが行う炊飯容量判定工程を含む炊
き上げ工程、沸騰維持工程、追い炊き工程の制御
動作の一実施例を示すフローチヤート、第7d図
は、保温制御の処理フローを示すフローチヤー
ト、第8a図および第8b図は、肩リング内に設
ける温度センサの取付構造の他の例を示す要部の
横断面図および斜視図、第9a図および第9b図
は、肩リング内に設ける温度センサの取付構造の
更に他の例を示す要部の横断面図および斜視図で
ある。 図中、1……炊飯器本体、2……蓋部、3……
本体部、4……内鍋、4a……鍋蓋、5……内鍋
収納容器、6……炊飯ヒータ、7……肩リング、
8……露取保温ヒータ、9……胴部保温ヒータ、
10……制御ユニツト、11……機能表示選択操
作ユニツト、12……文字表示器、13……操作
キースイツチ、14……状態表示部、15……商
用交流電源、16……温度ヒユーズ、17……リ
レー、18,19a,19b……トライアツク、
20……マイクロコンピユータ、21……時計機
構、22……ブザー、23,24……保護枠、2
5……温度センサ(肩センサ)、26……センサ
ゴム、27……センサスプリング、29……温度
センサ(底センサ)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内鍋と、内鍋の下部に位置する炊飯ヒータ
    と、内鍋を蓋う熱伝導性の高い材質の鍋蓋と、鍋
    蓋を熱伝導性の低い材質で覆う外容器と、鍋蓋と
    熱結合された内鍋の肩部に配設した温度センサ
    と、該温度センサにより温度信号を得て、該温度
    信号によりヒータの通電制御を行い、炊飯工程制
    御および保温制御を行う制御手段とを有すること
    を特徴とする炊飯保温ジヤー。 2 内鍋と、内鍋底部に設けた炊飯ヒータと、内
    鍋胴部に設けた保温ヒータと、内鍋の肩部に設け
    た温度センサと、該温度センサにより温度信号を
    得て、該温度信号により各ヒータの通電制御を行
    い、炊飯工程制御および保温制御を行う制御手段
    とを有することを特徴とする炊飯保温ジヤー。 3 内鍋と、内鍋の肩部で接し内鍋を蓋う熱伝導
    性の高い材質の鍋蓋と、内鍋底部に設けた炊飯ヒ
    ータと、内鍋胴部に設けた保温ヒータと、内鍋肩
    部に設けた温度センサと、該温度センサから温度
    信号を得て、該温度信号により各ヒータの通電制
    御を行い、炊飯工程制御および保温制御を行う制
    御手段とを有することを特徴とする炊飯保温ジヤ
    ー。
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