JPH0552794A - 感湿素子 - Google Patents

感湿素子

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Publication number
JPH0552794A
JPH0552794A JP23735691A JP23735691A JPH0552794A JP H0552794 A JPH0552794 A JP H0552794A JP 23735691 A JP23735691 A JP 23735691A JP 23735691 A JP23735691 A JP 23735691A JP H0552794 A JPH0552794 A JP H0552794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal oxide
sensitive element
humidity
mol
ilmenite
Prior art date
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Pending
Application number
JP23735691A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Endo
晃 遠藤
Kazuo Hashimoto
和夫 橋本
Yoshihiko Sasaki
嘉彦 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marcon Electronics Co Ltd
Original Assignee
Marcon Electronics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0552794A publication Critical patent/JPH0552794A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抵抗値が低く、加熱処理を施さなくとも経時
特性が安定で、かつ湿度ヒステリシスの小さい感湿素子
を提供する。 【構成】 金属酸化物のZnO,Cr2 3 ,Li
2O,V2 5 ,及びイルメナイト型金属酸化物(ただ
しイルメナイト型金属酸化物は、FeTiO3 、MnT
iO3 、CoTiO3 、NiTiO3 である)に換算し
て、ZnO 49〜30モル%,Cr2 3 49〜3
0モル%,Li2 O 0.5〜10モル%,V2
5 0.5〜10モル%,イルメナイト型金属酸化物1〜
20モル%の組成を有する焼成体4で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿度の変化を電気抵抗
の変化として検出する金属酸化物からなる感湿素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属酸化物は吸水性に優れてい
るため、この性質を利用して感湿素子として利用し得る
ことが知られている。
【0003】従来、金属酸化物を用いた感湿素子として
は、Fe2 3 ,Al2 3 ,Cr2 3 などの金属酸
化物の微粉末を、無機質絶縁基板の表面に印刷又は塗布
などを行って感湿層を形成し、この感湿層の電気抵抗の
湿度に対する変化を利用したものである。
【0004】しかしながら、この種の感湿素子は、物理
的,化学的,熱的には安定であるが、概して固有抵抗が
高いため、吸脱湿現象による多少の抵抗変化があって
も、これを電気的に、かつ高精度に検出することは難し
い。
【0005】また、スピネル構造酸化物の半導体性を利
用したものもあるが、抵抗値が比較的低く、相対湿度5
〜95%の広範囲の湿度を検出することはできるが、室
温で放置すると抵抗値が増加し、再現性が得にくい欠点
がある。
【0006】そのため、この欠点をなくすために感湿素
子自体を加熱することも一部行われており、加熱によっ
て再現性は得られるが、繰り返される加熱によって電極
材の特性が変化するという難点があった。
【0007】したがって、従来一般化しているの感湿素
子は、信頼性に欠け実用上解決すべき多くの欠点を有し
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来一
般化している感湿素子は、固有抵抗が高いため精度に難
点があり、また、スピネル構造の酸化物を用いたもの
は、長期間にわたって高い信頼性を得ることは困難であ
った。
【0009】本発明は、上記のような欠点を解消するた
めになされたもので、従来問題とされていた、 抵抗値が高い 経時的安定性に欠ける などの問題点を解決を改善し、抵抗値が比較的低く、室
温放置で加熱しなくとも安定した抵抗値を得ることがで
き、経時特性にも優れ、しかも湿度ヒステリシスの小さ
い感湿素子を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明になる感湿素子
は、金属酸化物のZnO,Cr2 3 ,Li2 O,V2
5 ,及びイルメナイト型金属酸化物(ただしイルメナ
イト型金属酸化物は、FeTiO3 、MnTiO3 、C
oTiO3 、NiTiO3 である)に換算して、ZnO
49〜30モル%,Cr2 3 49〜30モル%,
Li2 O 0.5〜10モル%,V2 5 0.5〜1
0モル%,イルメナイト型金属酸化物1〜20モル%の
組成を有する焼成体からなることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】感湿素子が上記組成によって構成されているた
め、抵抗値が低く、室温放置で加熱処理を施さなくとも
経時安定性に優れ、湿度ヒステリシスも小さく、高信頼
性化に大きく貢献する作用を有する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0013】図1に示すように、例えばアルミナ又はガ
ラス等からなる無機質の絶縁基板1の一表面に白金、金
等からなる一対の櫛形電極2,3を印刷等によって形成
し、次にこの櫛形電極2,3面上に、金属酸化物のZn
O,Cr2 3 ,Li2 O,V2 5 ,及びイルメナイ
ト型金属酸化物(ただしイルメナイト型金属酸化物は、
FeTiO3 、MnTiO3 、CoTiO3 、NiTi
3 である)に換算して、ZnO 49〜30モル%,
Cr2 3 49〜30モル%,Li2 O 0.5〜1
0モル%,V2 5 0.5〜10モル%,イルメナイ
ト型金属酸化物1〜20モル%の組成を有する金属酸化
物粉末にバインダ−を添加して構成した金属酸化物ペ−
ストを印刷し、しかる後、この金属酸化物ペ−ストを焼
成して焼成体4を形成し、前記一対の櫛形電極2、3の
端子導出部それぞれにリ−ド端子5,6を取着してなる
ものである。
【0014】以上のような構成になる感湿素子によれ
ば、感湿素子を構成する焼成体4が前述の組成からなっ
ているため、抵抗値が低く、室温放置下で加熱処理を施
さなくとも抵抗値の増加はなく、しかも湿度ヒステリシ
スも小さい性能を発揮することから、感湿素子の高信頼
性化に大きく貢献できる効果が得られる利点を有する。
【0015】このことは、以下に示す本発明の特性、更
には本発明と従来例の特性比較を行った実験結果によっ
て実証された。
【0016】(実施例1)表1に示すそれぞれの組成比
で製作した感湿素子A〜Gそれぞれの湿度ーインピ−ダ
ンス特性を調べた結果、図2に示すようになった。
【0017】図2から明らかなように、本発明の組成比
を満足するC、D、Eの感湿素子は、本発明の組成比か
ら逸脱するA、B、F、Gのものと比較して、優れた湿
度ーインピ−ダンス特性を示し、本発明による組成が事
実優れていることがわかる。
【0018】また、本発明の組成比を満足する感湿素子
D往復湿度特性を調べた結果、図3に示すように湿度ヒ
ステリシスが2%RH以下と極めて小さく、再現性にお
いても優れたものとなっている。
【0019】
【表1】
【0020】(実施例2)表2に示す本発明からなる組
成比で製作した感湿素子H〜Nそれぞれと、従来例であ
るスピネル構造酸化物からなるMgCr2 4 系感湿素
子Pの湿度50%RHでの経時特性を調べた結果、図4
に示すようになった。
【0021】図4から明らかなように、従来例Pは経時
劣化が大きく実用的でなく、また本発明の組成比率を逸
脱するH、Nは比較的経時劣化が大きいのに対して、本
発明の組成比を満足するI〜Mのものは、いずれも経時
劣化が小さく安定した特性を維持し、高い信頼性が得ら
れることがわかる。
【0022】
【表2】
【0023】(実施例3)ZnO:43.5モル%,C
2 3:43.5モル%,Li2 O:5モル%,V2
5 :5モル%にMnTiO3 ,NiTiO3 の中の1
種をそれぞれ3モル%加えた組成で製作した2種の本発
明からなる感湿素子それぞれの経時特性を調べた結果、
インピ−ダンス値はいずれも1000h後で初期値に対
するその変化量が±7%RH以内であり、本発明の優れ
た経時安定性を示した。
【0024】また、MnTiO3 ,NiTiO3 の中の
1種をnモル%(nは1〜20)、ZnOとCr2 3
を(45−n/2)モル%、Li2 OとV2 5 それぞ
れ5モル%加えた組成で製作した本発明からなる感湿素
子それぞれの経時特性を調べた結果、インピ−ダンス値
はいずれも1000h後で初期値に対するその変化量が
±7%RH以内であり、イルメナイト型金属酸化物の組
成比を本発明の範囲内で変えても安定した経時特性を示
した。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗値(インピ−ダン
ス値)が低く、回路的に利用度が高く、室温放置で加熱
しなくとも特性(抵抗値)が安定で、経時特性に優れ、
しかも湿度ヒステリシスの小さい高信頼性の感湿素子を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感湿素子の一部破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施例からなる感湿素子の湿度−イ
ンピ−ダンス特性を示す曲線図である。
【図3】本発明の一実施例からなる感湿素子の往復湿度
−インピ−ダンス特性を示す曲線図である。
【図4】本発明の他の実施例からなる感湿素子の50%
RH下における経時特性を示す曲線図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 櫛形電極 3 櫛形電極 4 焼成体 5 リ−ド端子 6 リ−ド端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物のZnO,Cr2 3 ,Li
    2 O,V2 5 ,及びイルメナイト型金属酸化物(ただ
    しイルメナイト型金属酸化物は、FeTiO3 、MnT
    iO3 、CoTiO3 、NiTiO3 である)に換算し
    て、ZnO49〜30モル%,Cr2 3 49〜30
    モル%,Li2 O 0.5〜10モル%,V2 5
    0.5〜10モル%,イルメナイト型金属酸化物1〜2
    0モル%の組成を有する焼成体からなる感湿素子。
JP23735691A 1991-08-22 1991-08-22 感湿素子 Pending JPH0552794A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23735691A JPH0552794A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 感湿素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23735691A JPH0552794A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 感湿素子

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JPH0552794A true JPH0552794A (ja) 1993-03-02

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JP23735691A Pending JPH0552794A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 感湿素子

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