JPH0510910A - 湿度センサ - Google Patents

湿度センサ

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Publication number
JPH0510910A
JPH0510910A JP18821291A JP18821291A JPH0510910A JP H0510910 A JPH0510910 A JP H0510910A JP 18821291 A JP18821291 A JP 18821291A JP 18821291 A JP18821291 A JP 18821291A JP H0510910 A JPH0510910 A JP H0510910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity sensor
humidity
glass layer
ceramic
sensitive resistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP18821291A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Nakada
田 利 広 中
Tatsuya Suzuki
木 達 也 鈴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH0510910A publication Critical patent/JPH0510910A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水蒸気以外のガスによる感度の劣化をなく
し、しかも機械的強度の大きい湿度センサを得る。 【構成】 セラミック感湿抵抗体12の内部にヒータ1
4および検湿電極16を形成する。セラミック感湿度抵
抗体12の全面に、Si,Al,Pb,Zn,Ca,B
iの酸化物のうち少なくとも2種類の成分系からなるガ
ラス層20を形成する。ヒータ14に電流を流してセラ
ミック感湿抵抗体12を加熱し、ヒータ14と検湿電極
16との間のインピーダンス値を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は湿度センサに関し、特
にたとえば、電子レンジやオーブンなどの機器に使用さ
れる湿度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、湿度センサとしては、たとえば厚
膜型湿度センサや焼結型湿度センサなどの抵抗変化型湿
度センサが最もよく使用されている。厚膜型湿度センサ
は、表面に金属の電極が形成されたアルミナなどの絶縁
体基板の表面に感湿膜を形成したものである。この感湿
膜の材料としては、たとえばFe2 3 −Li2 O,A
lPO4 などの感湿材料が用いられている。また、焼結
型湿度センサは、焼結型の感湿性セラミック基板の上に
電極を形成したものである。この感湿セラミック基板の
材料としては、たとえばMgCr2 4 −TiO2 ,Z
nO,Li2 O−V2 5 などが用いられている。
【0003】これらの抵抗変化型湿度センサでは、感湿
材料が空気中の水分子と接触すると、それによって感湿
材料の抵抗値が変化するので、この抵抗値変化を測定す
ることによって湿度が検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の湿度センサでは、高温域において水蒸気以外
のガスにも感度を有する。そのため、水蒸気以外のガス
によってその抵抗値が変化し、正確な湿度を測定するこ
とができない。また、この種の湿度センサに用いられる
感湿材料には非常にポーラスなものが多く、機械的強度
が小さい。そのため、従来の湿度センサは、破損しやす
いものであった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、精
度よく湿度を検出することができ、しかも機械的強度の
大きい湿度センサを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、セラミック
感湿抵抗体と、セラミック感湿抵抗体の一部または全面
を覆うガラス層とを含み、ガラス層はSi,Al,P
b,B,Zn,Ca,Biの酸化物のうち少なくとも2
種類からなる、湿度センサである。
【0007】
【作用】ガラス層が水蒸気以外のガスを遮断する。ま
た、ガラス層がセラミック感湿抵抗体を補強する。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、水蒸気以外のガスに
よって、感湿材料の抵抗値が変化しないので、湿度検出
の精度をよくすることができる。また、ガラス層によっ
てセラミック感湿抵抗体が補強され、湿度センサの機械
的強度が大きくなるので、湿度センサが破損しにくくな
る。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の一部を破断した
状態を示す斜視図であり、図2は図1の線II−IIに
おける断面図である。この湿度センサ10はセラミック
感湿抵抗体12を含む。セラミック感湿抵抗体12の材
料としては、たとえば次の化学式で示される材料が用い
られる。セラミック感湿抵抗体12は、雰囲気の湿度に
応じてその抵抗値が変化する。
【0011】
【化1】
【0012】セラミック感湿抵抗体12の内部には、蛇
行する形状のヒータ14が形成される。このヒータ14
は、感湿抵抗体12を良好な温度域に保つためのもので
ある。さらに、セラミック感湿抵抗体12の内部には、
ヒータ14と間隔を隔てて検湿電極16が形成される。
この検湿電極16とヒータ14との間に一定電圧が印加
される。そして、検湿電極16とヒータ14の間の電圧
変化をよみとることによって、雰囲気の湿度変化に応じ
た抵抗値変化が測定される。
【0013】ヒータ14の両端部分からセラミック感湿
抵抗体12の一方主面に向かって、孔18aおよび18
bが形成される。さらに、検湿電極16からセラミック
感湿抵抗体12の他方主面に向かって、孔18cが形成
される。これらの孔18a,18b,18cは、ヒータ
14および検湿電極16にリード線を取り付けるための
ものである。さらに、セラミック感湿抵抗体12の全面
には、ガラス層20が形成される。ガラス層20は、S
i,Al,Pb,B,Zn,Ca,Biの酸化物のうち
の少なくとも2種類から形成される。
【0014】この湿度センサ10を作製するために、出
発原料としてBaCO3 ,CeO2 ,Nd2 3 を準備
した。これらの原料を所定の組成に調合したのち、セラ
ミックグリーンシートを形成した。このセラミックグリ
ーンシート上に、ヒータおよび検湿電極の形状に導電ペ
ーストを印刷した。これらのセラミックグリーンシート
を積層して、成形体を形成した。この成形体を1380
℃で2時間焼成し、ヒータ14および検湿電極16を有
するセラミック感湿抵抗体12を形成した。このセラミ
ック感湿抵抗体12の孔18a,18b,18cの外側
端面に直径0.1mmのPt線をPtペーストを用い
て、1200℃で30分間焼き付けることにより接続し
た。このようにして、得られた感湿素子の全面にPbO
−Al2 3 −SiO2 の成分系からなるガラスを80
0℃で焼き付け、ガラス層20を形成した。
【0015】ここで、ガラス層を形成した湿度センサ
と、ガラス層を形成していない湿度センサとの特性の違
いを調べるために、次のような測定を行った。まず、ガ
ラス層を形成した湿度センサについて、温度30℃,湿
度15%RHでのインピーダンス値ZG15 、および温度
30℃,湿度85%RHでのインピーダンス値ZG85
測定した。また、ガラス層を形成していない湿度センサ
についても、同様に、温度30℃,湿度15%RHでの
インピーダンス値Z15、および温度30℃,湿度85%
RHでのインピーダンス値Z85を測定した。なお、イン
ピーダンス値の測定は、ヒータ14に電流を流して加熱
し、セラミック感湿抵抗体12の温度を450℃に保っ
て行った。
【0016】表1に、これらの測定値と感度および応答
時間を示した。ここで、感度とは、各々のインピーダン
ス値の対数値の差logZG15 −logZG85 およびl
ogZ15−logZ85である。また、応答時間とは、湿
度を15%RHから85%RHに変化させたときのイン
ピーダンス値変化において、変化率90%となるまでに
要する時間である。さらに、この測定の結果を図3に示
した。図3では、湿度15%RHから85%RHに変化
させて、その雰囲気を300秒間保ち、そののち再び湿
度15%RHの雰囲気をつくったときの、湿度センサの
インピーダンス値の変化を示した。図3において、実線
はガラス層を形成した湿度センサのインピーダンス値変
化を示し、点線はガラス層を形成していない湿度センサ
のインピーダンス値変化を示している。これらの表1お
よび図3から、ガラス層を形成した湿度センサとガラス
層を形成していない湿度センサとの間で、感湿特性の変
化がないことが確認された。
【0017】
【表1】
【0018】さらに、水蒸気以外のガスの影響を調べる
ために、CO2 ガスを用いて湿度と湿度センサのインピ
ーダンス値との関係を調べた。まず、ガラス層を形成し
た湿度センサを用いて、温度30℃,湿度15%RHで
のインピーダンス値Z1 を測定し、さらに20容量%の
CO2 を送り込み、温度30℃,湿度15%RHでのイ
ンピーダンス値Z2 を測定した。一方、ガラス層を形成
していない湿度センサについても、温度30℃,湿度1
5%RHでのインピーダンス値Z3 を測定し、さらに2
0容量%のCO2 を送り込み、温度30℃,湿度15%
RHでのインピーダンス値Z4 を測定した。なお、湿度
センサのインピーダンス値の測定は、感湿抵抗体12の
温度を450℃に保って行った。そして、その結果を表
2に示した。また、CO2 ガスを導入した後の各湿度セ
ンサのインピーダンス値の変化を図4に示した。これら
の表2および図4から、ガラス層を形成していない湿度
センサはCO2 ガスの影響を受けるが、ガラス層を形成
した湿度センサでは、感度および応答性を損なうことな
くCO2 ガスの影響を除去できることがわかった。
【0019】
【表2】
【0020】さらに、ガラス層を形成することにより、
セラミック感湿抵抗体が補強され、湿度センサの機械的
強度が向上した。また、ガラス層を形成することによ
り、リード線の剥離強度が高まった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の一部を破断した状態を示
す斜視図である。
【図2】図1の線II−IIにおける断面図である。
【図3】湿度を変化させたときの湿度センサのインピー
ダンス値変化を示すグラフである。
【図4】CO2 ガスを導入した後の湿度センサのインピ
ーダンス値変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 セラミック湿度センサ 12 感湿抵抗体 14 ヒータ 16 検湿電極 20 ガラス層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 セラミック感湿抵抗体と、前記セラミッ
    ク感湿抵抗体の一部または全面を覆うガラス層とを含
    み、 前記ガラス層はSi,Al,Pb,B,Zn,Ca,B
    iの酸化物のうち少なくとも2種類からなる、湿度セン
    サ。
JP18821291A 1991-07-01 1991-07-01 湿度センサ Pending JPH0510910A (ja)

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JP18821291A JPH0510910A (ja) 1991-07-01 1991-07-01 湿度センサ

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JP (1) JPH0510910A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005017285A (ja) * 2003-05-30 2005-01-20 Ngk Spark Plug Co Ltd 湿度センサ及び湿度センサの使用方法
US7210333B2 (en) * 2003-05-30 2007-05-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Humidity sensor and method of using the humidity sensor
US8739623B2 (en) 2012-03-09 2014-06-03 The University Of Kentucky Research Foundation Moisture sensors on conductive substrates

Cited By (3)

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JP2005017285A (ja) * 2003-05-30 2005-01-20 Ngk Spark Plug Co Ltd 湿度センサ及び湿度センサの使用方法
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