JPH0436561B2 - - Google Patents
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- JPH0436561B2 JPH0436561B2 JP60050184A JP5018485A JPH0436561B2 JP H0436561 B2 JPH0436561 B2 JP H0436561B2 JP 60050184 A JP60050184 A JP 60050184A JP 5018485 A JP5018485 A JP 5018485A JP H0436561 B2 JPH0436561 B2 JP H0436561B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C17/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors
- H01C17/06—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for coating resistive material on a base
- H01C17/065—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for coating resistive material on a base by thick film techniques, e.g. serigraphy
- H01C17/06506—Precursor compositions therefor, e.g. pastes, inks, glass frits
- H01C17/06513—Precursor compositions therefor, e.g. pastes, inks, glass frits characterised by the resistive component
- H01C17/06533—Precursor compositions therefor, e.g. pastes, inks, glass frits characterised by the resistive component composed of oxides
-
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- H01C17/0654—Oxides of the platinum group
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
- Adjustable Resistors (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、酸化鉄−酸化ルテニウム−酸化鉛
を電導成分とする抵抗ペーストに関するものであ
る。 (従来の技術) 金属酸化物を電導成分とする抵抗ペーストとし
て、たとえば、特公昭51−27871号公報に記載の
Bi2O3−RuO2系のもの、特公昭55−28162号公報
に記載のPb3O4−RuO2系のものがある。 (発明が解決しようとする問題) これら公知の抵抗ペーストは、たとえばアルミ
ナなどの絶縁基板の上に印刷スクリーンにより塗
布され、空気中で焼付けられることにより、半固
定抵抗器の抵抗体として用いられる。しかしなが
ら、この抵抗体上にスライダを摺動させると、上
記した各抵抗ペーストにより形成された抵抗体で
は100回転程度で抵抗値が初期値にくらべて、30
〜50%の変化を示すものであり、安定性に欠ける
ものであつた。 また、抵抗ペーストの構成成分中、上記した公
報のうち、前者ではBi:Ruのモル比として4:
5〜4:8の比率からなり、また後者ではPbO:
RuO2のモル比が1:1〜2:1の比率からなる
ようにRuO2量が多く、高価なRuO2量を多く含む
ものである以上、コストアツプの要因となつてい
る。 (発明の目的) したがつて、この発明は電気的特性、特に抵抗
値変化の小さい抵抗体が得られる抵抗ペーストを
提供することを目的とする。 また、この発明は安価なコストで製造できる抵
抗ペーストを提供することを目的とする。 (発明の構成) すなわち、この発明の要旨とするところは、導
電性粉末、ガラスフリツトおよび有機質ワニスか
らなる抵抗ペーストであつて、前記導電性粉末は
酸化鉄、酸化ルテニウムおよび酸化鉛からなり、
酸化鉄をFe3O4に換算し、酸化ルテニウムを
RuO2に換算し、酸化鉛をPb3O4に換算して、Fe3
O4:RuO2:Pb3O4=1:0.6〜3:0.2〜1のモル
比からなることを特徴とする抵抗ペーストであ
る。 (問題を解決するための手段) この発明にかかる抵抗ペーストの構成材料のう
ち、導電性粉末は上記したようなモル比率で混合
されるが、その限定理由は次のような理由によ
る。つまり、Fe3O4量を基準に、まずRuO2につ
いてその成分モル比率を0.6〜3としたのは、0.6
未満では抵抗値が大きくなりすぎ、また抵抗温度
係数の値が±500ppm/℃を越えるからであり、
一方3を越えると電気的特性には問題がないもの
の、RuO2量が多くなり経済的メリツトがなく、
コストダウンに結びつかないからである。また、
Pb3O4についてその成分モル比率を0.2〜1とし
たのは、0.2未満では電気的特性には問題のない
ものの、Pb3O4量が少なくなる分RuO2量を増や
さなければならず、その結果コストアツプになる
からであり、一方1を越えると抵抗値が大きくな
りすぎ、また抵抗温度係数の値が±500ppm/℃
を越えるからである。 次に、ガラスフリツトとしては、代表的なもの
としてたとえば、ホウケイ酸鉛系のガラスフリツ
トが用いられ、上記した導電性粉末との混合割合
は、導電性粉末30〜70重量%、ガラスフリツト70
〜30重量%の範囲で選択される。この範囲に限定
されるのは導電性粉末が30重量%未満で、ガラス
フリツトが70重量%を越えると、ガラスフリツト
量が多くなり、焼付け時に溶融したガラス成分が
流れ出し、たとえば電極上にまで達して電極の半
田付け不良を起こすという問題が発生する。一
方、導電性粉末が70重量%を越え、ガラスフリツ
トが30重量%未満になると、十分な膜強度が得ら
れず、高温放置時、多湿時において電気的特性が
劣化する。 これら導電性粉末とガラスフリツトからなる固
形成分に対して、ペースト状とするために、有機
質ワニスが加えられる。固形成分に対する有機質
ワニスの量は25〜35重量%の割合であり、この割
合に限定したのは印刷性を考慮したことによる。
つまり、25重量%未満では固形分が多くなり、印
刷性のよいペーストが得られないからであり、一
方35重量%を越えると印刷パターンの滲みが発生
し、一定面積のパターンが形成されず、抵抗値に
バラツキが生じるからである。有機質ワニスとし
ては、たとえばエチルセルロースに溶剤であるa
−テレビネオールを加えたものが用いられる。 抵抗ペーストを調製するには、導電性粉末の原
料であるFe3O4,RuO2,Pb3O4を所定比率に秤量
し、各原料をポツトミルに水とともに入れ、所定
時間混合する。そののち水を蒸発させ、600〜900
℃で熱処理して導電性粉末を得る。この導電性粉
末にガラスフリツトを所定比率で加え、さらに有
機質ワニスを加えて混合することにより抵抗ペー
ストが得られる。 この抵抗ペーストは、たとえばアルミナの絶縁
基板の上にスクリーン印刷により塗布され、空気
中、たとえば700〜900℃の温度で焼付けられるこ
とにより、抵抗体として構成されることになる。 なお、導電性粉末について、たとえば700℃2
時間で熱処理したものについて分析した結果、
Pb2Ru2O7からなるパイロクロア結晶構造の酸化
物と、Fe2O3と、PbとFeの複合酸化物からなる
ものであることが確認できた。 (実施例) 以下、この発明を実施例にもとづいて詳細に説
明する。 実施例 1 電導成分であるFe3O4,RuO2およびPb3O4を第
1表に示すモル比率で調合し、ポツトミル中で水
とともに24時間湿式混合し、そののち水を蒸発さ
せ、乾燥粉末をアルミナルツボに入れ700℃の温
度で2時間保持して導電性粉末を得た。この導電
性粉末に第1表に示す割合でホウケイ酸鉛系ガラ
スフリツトを加え、これら固形成分に対して有機
質ワニスを28重量%加えて混練し、抵抗ペースト
を調製した。 これら抵抗ペーストを、アルミナ基板の表面に
4mmの間隔であらかじめ形成した一対の銀焼付け
電極間にスクリーン印刷で塗布し、850℃、10分
の条件で焼付けた。そして得られた抵抗体の面積
抵抗値、Cold T.C.RおよびHot T.C.Rを測定し、
その結果を第1表に合わせて示した。 第1表中、※印を付したものはこの発明の範囲
外であり、それ以外はこの発明範囲内のものであ
る。 また、Cold T.C.R、Hot T.C.Rについては次
の試験法にもとづいて行つた。 Cold T.C.R(−55〜+25℃):MIL STD 202F 試験法 304 Hot T.C.R(+25〜+150℃):MIL STD
202F 試験法 304
を電導成分とする抵抗ペーストに関するものであ
る。 (従来の技術) 金属酸化物を電導成分とする抵抗ペーストとし
て、たとえば、特公昭51−27871号公報に記載の
Bi2O3−RuO2系のもの、特公昭55−28162号公報
に記載のPb3O4−RuO2系のものがある。 (発明が解決しようとする問題) これら公知の抵抗ペーストは、たとえばアルミ
ナなどの絶縁基板の上に印刷スクリーンにより塗
布され、空気中で焼付けられることにより、半固
定抵抗器の抵抗体として用いられる。しかしなが
ら、この抵抗体上にスライダを摺動させると、上
記した各抵抗ペーストにより形成された抵抗体で
は100回転程度で抵抗値が初期値にくらべて、30
〜50%の変化を示すものであり、安定性に欠ける
ものであつた。 また、抵抗ペーストの構成成分中、上記した公
報のうち、前者ではBi:Ruのモル比として4:
5〜4:8の比率からなり、また後者ではPbO:
RuO2のモル比が1:1〜2:1の比率からなる
ようにRuO2量が多く、高価なRuO2量を多く含む
ものである以上、コストアツプの要因となつてい
る。 (発明の目的) したがつて、この発明は電気的特性、特に抵抗
値変化の小さい抵抗体が得られる抵抗ペーストを
提供することを目的とする。 また、この発明は安価なコストで製造できる抵
抗ペーストを提供することを目的とする。 (発明の構成) すなわち、この発明の要旨とするところは、導
電性粉末、ガラスフリツトおよび有機質ワニスか
らなる抵抗ペーストであつて、前記導電性粉末は
酸化鉄、酸化ルテニウムおよび酸化鉛からなり、
酸化鉄をFe3O4に換算し、酸化ルテニウムを
RuO2に換算し、酸化鉛をPb3O4に換算して、Fe3
O4:RuO2:Pb3O4=1:0.6〜3:0.2〜1のモル
比からなることを特徴とする抵抗ペーストであ
る。 (問題を解決するための手段) この発明にかかる抵抗ペーストの構成材料のう
ち、導電性粉末は上記したようなモル比率で混合
されるが、その限定理由は次のような理由によ
る。つまり、Fe3O4量を基準に、まずRuO2につ
いてその成分モル比率を0.6〜3としたのは、0.6
未満では抵抗値が大きくなりすぎ、また抵抗温度
係数の値が±500ppm/℃を越えるからであり、
一方3を越えると電気的特性には問題がないもの
の、RuO2量が多くなり経済的メリツトがなく、
コストダウンに結びつかないからである。また、
Pb3O4についてその成分モル比率を0.2〜1とし
たのは、0.2未満では電気的特性には問題のない
ものの、Pb3O4量が少なくなる分RuO2量を増や
さなければならず、その結果コストアツプになる
からであり、一方1を越えると抵抗値が大きくな
りすぎ、また抵抗温度係数の値が±500ppm/℃
を越えるからである。 次に、ガラスフリツトとしては、代表的なもの
としてたとえば、ホウケイ酸鉛系のガラスフリツ
トが用いられ、上記した導電性粉末との混合割合
は、導電性粉末30〜70重量%、ガラスフリツト70
〜30重量%の範囲で選択される。この範囲に限定
されるのは導電性粉末が30重量%未満で、ガラス
フリツトが70重量%を越えると、ガラスフリツト
量が多くなり、焼付け時に溶融したガラス成分が
流れ出し、たとえば電極上にまで達して電極の半
田付け不良を起こすという問題が発生する。一
方、導電性粉末が70重量%を越え、ガラスフリツ
トが30重量%未満になると、十分な膜強度が得ら
れず、高温放置時、多湿時において電気的特性が
劣化する。 これら導電性粉末とガラスフリツトからなる固
形成分に対して、ペースト状とするために、有機
質ワニスが加えられる。固形成分に対する有機質
ワニスの量は25〜35重量%の割合であり、この割
合に限定したのは印刷性を考慮したことによる。
つまり、25重量%未満では固形分が多くなり、印
刷性のよいペーストが得られないからであり、一
方35重量%を越えると印刷パターンの滲みが発生
し、一定面積のパターンが形成されず、抵抗値に
バラツキが生じるからである。有機質ワニスとし
ては、たとえばエチルセルロースに溶剤であるa
−テレビネオールを加えたものが用いられる。 抵抗ペーストを調製するには、導電性粉末の原
料であるFe3O4,RuO2,Pb3O4を所定比率に秤量
し、各原料をポツトミルに水とともに入れ、所定
時間混合する。そののち水を蒸発させ、600〜900
℃で熱処理して導電性粉末を得る。この導電性粉
末にガラスフリツトを所定比率で加え、さらに有
機質ワニスを加えて混合することにより抵抗ペー
ストが得られる。 この抵抗ペーストは、たとえばアルミナの絶縁
基板の上にスクリーン印刷により塗布され、空気
中、たとえば700〜900℃の温度で焼付けられるこ
とにより、抵抗体として構成されることになる。 なお、導電性粉末について、たとえば700℃2
時間で熱処理したものについて分析した結果、
Pb2Ru2O7からなるパイロクロア結晶構造の酸化
物と、Fe2O3と、PbとFeの複合酸化物からなる
ものであることが確認できた。 (実施例) 以下、この発明を実施例にもとづいて詳細に説
明する。 実施例 1 電導成分であるFe3O4,RuO2およびPb3O4を第
1表に示すモル比率で調合し、ポツトミル中で水
とともに24時間湿式混合し、そののち水を蒸発さ
せ、乾燥粉末をアルミナルツボに入れ700℃の温
度で2時間保持して導電性粉末を得た。この導電
性粉末に第1表に示す割合でホウケイ酸鉛系ガラ
スフリツトを加え、これら固形成分に対して有機
質ワニスを28重量%加えて混練し、抵抗ペースト
を調製した。 これら抵抗ペーストを、アルミナ基板の表面に
4mmの間隔であらかじめ形成した一対の銀焼付け
電極間にスクリーン印刷で塗布し、850℃、10分
の条件で焼付けた。そして得られた抵抗体の面積
抵抗値、Cold T.C.RおよびHot T.C.Rを測定し、
その結果を第1表に合わせて示した。 第1表中、※印を付したものはこの発明の範囲
外であり、それ以外はこの発明範囲内のものであ
る。 また、Cold T.C.R、Hot T.C.Rについては次
の試験法にもとづいて行つた。 Cold T.C.R(−55〜+25℃):MIL STD 202F 試験法 304 Hot T.C.R(+25〜+150℃):MIL STD
202F 試験法 304
【表】
実施例 2
実施例1における試料番号12,13,14,15,
16,17について、実施例1と同様に抵抗ペースト
を調整した。 この抵抗ペーストを用いて、アルミナ基板の上
に850℃、10分の条件で焼付け、半固定抵抗器の
抵抗体を形成した。この抵抗体の上にスライダを
摺動し、初期抵抗値に対する100回転後の抵抗値
の変化を測定し、回転寿命特性を評価した。第2
表はその測定結果である。
16,17について、実施例1と同様に抵抗ペースト
を調整した。 この抵抗ペーストを用いて、アルミナ基板の上
に850℃、10分の条件で焼付け、半固定抵抗器の
抵抗体を形成した。この抵抗体の上にスライダを
摺動し、初期抵抗値に対する100回転後の抵抗値
の変化を測定し、回転寿命特性を評価した。第2
表はその測定結果である。
【表】
第2表から、ガラスフリツト量が60重量%のも
のでは(試料番号14,17)、回転寿命特性の評価
の点で抵抗変化率の大きいことが判明した。した
がつて、この発明にかかる抵抗ペーストを半固定
抵抗器に用いる場合、ガラスフリツト量は50〜55
重量%の範囲、したがつて導電性粉末は45〜50重
量%の範囲で選択することが好ましい。これは、
導電性粉末が45重量%未満で、ガラスフリツトが
55重量%を越えると、回転寿命特性が劣化し、一
方、導電性粉末が50重量%を越え、ガラスフリツ
トが50重量%未満では耐湿性が劣化するからであ
る。 なお、固定抵抗器用、特に低抵抗側の抵抗ペー
ストとして構成する場合、ガラスフリツト量を30
〜70重量%の範囲で選択できるとしてすでに説明
しているが、抵抗体の表面に保護膜を形成するの
で、特にガラスフリツト量が30〜50重量%の範囲
でも実用上何ら不都合のないことを付記してお
く。 以上の各実施例から明らかなように、この発明
にかかる抵抗ペーストによれば、面積抵抗値が、
1MΩ/□までの範囲で、その温度係数が±
500ppm/℃の特性が得られており、また半固定
抵抗器の抵抗体として用いた場合において、回転
寿命特性もすぐれていることがわかる。 なお、この発明範囲外の試料番号23,24につい
ては面積抵抗値の値が大きく、Cold T.C.R,
Hot T.C.Rとも測定不可能であつたため、特性
値は示さなかつた。 (効果) この発明によれば、導電性粉末を酸化鉄、酸化
ルテニウム、酸化鉛から構成したものであり、面
積抵抗値が1MΩ/□までの範囲で、その抵抗温
度係数が±500ppm/℃以内の特性を示す抵抗体
が得られ、従来酸化鉄を含まないPb3O4−RuO2
系の抵抗体と同程度の特性を示しており、しかも
この種従来の抵抗体において問題とされていた回
転寿命特性を大幅に改善しており、半固定抵抗器
の抵抗体として有用なものである。
のでは(試料番号14,17)、回転寿命特性の評価
の点で抵抗変化率の大きいことが判明した。した
がつて、この発明にかかる抵抗ペーストを半固定
抵抗器に用いる場合、ガラスフリツト量は50〜55
重量%の範囲、したがつて導電性粉末は45〜50重
量%の範囲で選択することが好ましい。これは、
導電性粉末が45重量%未満で、ガラスフリツトが
55重量%を越えると、回転寿命特性が劣化し、一
方、導電性粉末が50重量%を越え、ガラスフリツ
トが50重量%未満では耐湿性が劣化するからであ
る。 なお、固定抵抗器用、特に低抵抗側の抵抗ペー
ストとして構成する場合、ガラスフリツト量を30
〜70重量%の範囲で選択できるとしてすでに説明
しているが、抵抗体の表面に保護膜を形成するの
で、特にガラスフリツト量が30〜50重量%の範囲
でも実用上何ら不都合のないことを付記してお
く。 以上の各実施例から明らかなように、この発明
にかかる抵抗ペーストによれば、面積抵抗値が、
1MΩ/□までの範囲で、その温度係数が±
500ppm/℃の特性が得られており、また半固定
抵抗器の抵抗体として用いた場合において、回転
寿命特性もすぐれていることがわかる。 なお、この発明範囲外の試料番号23,24につい
ては面積抵抗値の値が大きく、Cold T.C.R,
Hot T.C.Rとも測定不可能であつたため、特性
値は示さなかつた。 (効果) この発明によれば、導電性粉末を酸化鉄、酸化
ルテニウム、酸化鉛から構成したものであり、面
積抵抗値が1MΩ/□までの範囲で、その抵抗温
度係数が±500ppm/℃以内の特性を示す抵抗体
が得られ、従来酸化鉄を含まないPb3O4−RuO2
系の抵抗体と同程度の特性を示しており、しかも
この種従来の抵抗体において問題とされていた回
転寿命特性を大幅に改善しており、半固定抵抗器
の抵抗体として有用なものである。
1 磁気記録用の磁性金属粉末を防錆処理する方
法において、2−メルカプト・ベンジミダゾール
を含有する有機溶剤中に磁性金属粉末を浸漬する
ことを特徴とする磁気記録用磁性金属粉末の防錆
処理方法。 2 2−メルカプト・ベンジミダゾールが、磁性
金属粉に対して1〜3重量%の割合である特許請
求の範囲第1項記載の磁気記録用磁性金属粉末の
防錆処理方法。
法において、2−メルカプト・ベンジミダゾール
を含有する有機溶剤中に磁性金属粉末を浸漬する
ことを特徴とする磁気記録用磁性金属粉末の防錆
処理方法。 2 2−メルカプト・ベンジミダゾールが、磁性
金属粉に対して1〜3重量%の割合である特許請
求の範囲第1項記載の磁気記録用磁性金属粉末の
防錆処理方法。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性粉末、ガラスフリツトおよび有機質ワ
ニスによりなる抵抗ペーストであつて、 前記導電性粉末は酸化鉄、酸化ルテニウムおよ
び酸化鉛よりなり、 酸化鉄をFe3O4に換算し、酸化ルテニウムを
RuO2に換算し、酸化鉛をPb3O4に換算して、Fe3
O4:RuO2:Pb3O4=1:0.6〜3:0.2〜1のモル
比からなる、 ことを特徴とする抵抗ペースト。 2 前記導電性粉末とガラスフリツトは、導電性
粉末が30〜70重量%、ガラスフリツトが70〜30重
量%の割合からなる、特許請求の範囲第1項記載
の抵抗ペースト。 3 前記導電性粉末およびガラスフリツトからな
る固形成分に対して、有機質ワニスが25〜35重量
%の範囲で添加されている、特許請求の範囲第1
項記載のペースト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60050184A JPS61208201A (ja) | 1985-03-12 | 1985-03-12 | 抵抗ペ−スト |
US06/838,250 US4693843A (en) | 1985-03-12 | 1986-03-10 | Resistance paste |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60050184A JPS61208201A (ja) | 1985-03-12 | 1985-03-12 | 抵抗ペ−スト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61208201A JPS61208201A (ja) | 1986-09-16 |
JPH0436561B2 true JPH0436561B2 (ja) | 1992-06-16 |
Family
ID=12852098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60050184A Granted JPS61208201A (ja) | 1985-03-12 | 1985-03-12 | 抵抗ペ−スト |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4693843A (ja) |
JP (1) | JPS61208201A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07120566B2 (ja) * | 1989-03-02 | 1995-12-20 | 株式会社村田製作所 | 抵抗ペースト |
JP3810507B2 (ja) * | 1997-03-11 | 2006-08-16 | 松下電器産業株式会社 | 感歪み抵抗体ペースト |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3682840A (en) * | 1970-10-19 | 1972-08-08 | Air Reduction | Electrical resistor containing lead ruthenate |
-
1985
- 1985-03-12 JP JP60050184A patent/JPS61208201A/ja active Granted
-
1986
- 1986-03-10 US US06/838,250 patent/US4693843A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61208201A (ja) | 1986-09-16 |
US4693843A (en) | 1987-09-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |