JP3074901B2 - 湿度センサ - Google Patents
湿度センサInfo
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- JP3074901B2 JP3074901B2 JP04037627A JP3762792A JP3074901B2 JP 3074901 B2 JP3074901 B2 JP 3074901B2 JP 04037627 A JP04037627 A JP 04037627A JP 3762792 A JP3762792 A JP 3762792A JP 3074901 B2 JP3074901 B2 JP 3074901B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調用や調理用等の湿
度制御に使用される湿度センサに関するものである。
度制御に使用される湿度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の感湿素子は、図7の斜視
図に示すような構造であった。図7において、21はア
ルミナ基板で、22はアルミナ基板上の穴、23は感湿
素子で、感湿素子23の孔には感湿材が保持されてい
る。24はサーミスタ、25は導電性パターン、26は
白金のリード線で導電性パターン25と感湿素子23及
びサーミスタ24をそれぞれ導電性ボンディング材を用
いてつないでいる。27、28、29、は導電性端子で
ある。
図に示すような構造であった。図7において、21はア
ルミナ基板で、22はアルミナ基板上の穴、23は感湿
素子で、感湿素子23の孔には感湿材が保持されてい
る。24はサーミスタ、25は導電性パターン、26は
白金のリード線で導電性パターン25と感湿素子23及
びサーミスタ24をそれぞれ導電性ボンディング材を用
いてつないでいる。27、28、29、は導電性端子で
ある。
【0003】以上のように構成された従来の湿度センサ
の動作に付いて説明する。図8は上記従来の湿度センサ
の等価回路であり、30は感湿素子23のインピーダン
ス、31はサーミスタ24のインピーダンス、32は導
電性端子27に対応する第1端子、33は導電性端子2
8に対応する第2端子、34は導電性端子29に対応す
る第3端子である。感湿素子23のインピーダンス30
は湿度変化に応じて変化する特性を有するが、温度に対
してもインピーダンスが変化するため、感湿素子23の
インピーダンス30の温度特性と同等の温度特性を有す
るサーミスタ24を直列に構成することにより、第1端
子32と第3端子34との間に印加された電圧の第1端
子32と第2端子33、または第2端子33と第3端子
34との間に現れる分電圧をモニターすることにより温
度が変動する環境においても安定に湿度変化を感知でき
るようにしてある。
の動作に付いて説明する。図8は上記従来の湿度センサ
の等価回路であり、30は感湿素子23のインピーダン
ス、31はサーミスタ24のインピーダンス、32は導
電性端子27に対応する第1端子、33は導電性端子2
8に対応する第2端子、34は導電性端子29に対応す
る第3端子である。感湿素子23のインピーダンス30
は湿度変化に応じて変化する特性を有するが、温度に対
してもインピーダンスが変化するため、感湿素子23の
インピーダンス30の温度特性と同等の温度特性を有す
るサーミスタ24を直列に構成することにより、第1端
子32と第3端子34との間に印加された電圧の第1端
子32と第2端子33、または第2端子33と第3端子
34との間に現れる分電圧をモニターすることにより温
度が変動する環境においても安定に湿度変化を感知でき
るようにしてある。
【0004】以上のような従来の湿度センサの25℃に
おける湿度変化に対する分電圧の変化は、第1端子32
と第3端子34との間にSin波、1V、1kHzの交
流電圧を印加し、第2端子33と第3端子34との間に
現れる分電圧をモニターすることにより図9に、25℃
における40%RHと80%RHとの間における急激な
湿度変化に対する応答特性は、第1端子32と第3端子
34との間にSin波、1V、1kHzの交流電圧を印
加し、第2端子33と第3端子34との間に現れる分電
圧の変化をモニターすることにより図10に、それぞれ
示すような曲線として表される。
おける湿度変化に対する分電圧の変化は、第1端子32
と第3端子34との間にSin波、1V、1kHzの交
流電圧を印加し、第2端子33と第3端子34との間に
現れる分電圧をモニターすることにより図9に、25℃
における40%RHと80%RHとの間における急激な
湿度変化に対する応答特性は、第1端子32と第3端子
34との間にSin波、1V、1kHzの交流電圧を印
加し、第2端子33と第3端子34との間に現れる分電
圧の変化をモニターすることにより図10に、それぞれ
示すような曲線として表される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造を持つ湿度センサはリード線を使うというこ
とと感湿素子とサーミスタを絶縁基板上に構成するとい
うことからこれらの面積より小さくなる可能性がなく小
型化できないという問題がある。
ような構造を持つ湿度センサはリード線を使うというこ
とと感湿素子とサーミスタを絶縁基板上に構成するとい
うことからこれらの面積より小さくなる可能性がなく小
型化できないという問題がある。
【0006】また、従来の湿度センサの湿度特性は、す
でに図9に示すように40%RH〜60%RH(at
25℃)では湿度に対する第2端子33と第3端子34
との間の分電圧の直線性はあるが、それ以外では直線性
がない。これに対し近年、特にエアコンディショナー関
係の市場から30%RH〜90%RHでの湿度に対する
出力電圧の直線性の要求が高まり問題となっている。
でに図9に示すように40%RH〜60%RH(at
25℃)では湿度に対する第2端子33と第3端子34
との間の分電圧の直線性はあるが、それ以外では直線性
がない。これに対し近年、特にエアコンディショナー関
係の市場から30%RH〜90%RHでの湿度に対する
出力電圧の直線性の要求が高まり問題となっている。
【0007】また、従来の湿度センサの応答特性は、す
でに図10に示すように吸着側と脱着側で異なるが約2
50秒程、安定するまで時間がかかり問題となってい
る。
でに図10に示すように吸着側と脱着側で異なるが約2
50秒程、安定するまで時間がかかり問題となってい
る。
【0008】また、感湿素子を絶縁基板に張り付ける構
造であるため、感湿素子に感湿材を水溶液として含浸さ
せる場合、含浸液が絶縁基板にシミ出し特性バラツキが
生じる現象があり、製造上問題となっている。
造であるため、感湿素子に感湿材を水溶液として含浸さ
せる場合、含浸液が絶縁基板にシミ出し特性バラツキが
生じる現象があり、製造上問題となっている。
【0009】本発明は、これらの課題を解決するもので
30%RH〜90%RHでの湿度に対する出力電圧の直
線性を高め、尚かつ小型化され、かつ量産時に特性バラ
ツキの小さい湿度センサを提供するものである。
30%RH〜90%RHでの湿度に対する出力電圧の直
線性を高め、尚かつ小型化され、かつ量産時に特性バラ
ツキの小さい湿度センサを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
為に本発明では、多数の孔を有する多孔質体の孔部に、
水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した
感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面には
全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサーミ
タ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導電性
パターン及び導電性ボンディング材を用いて直接固定
し、また使用する感湿素子は片面に塗布、蒸着等により
2電極、他面には全面に電極を設け、2電極は直接、絶
縁基板またはサーミスタとそれぞれの電極と固定され、
他面の全面電極はガラス入りRuO 2 等の導電性物質の
ボンディング材を用いて絶縁体基板と導通接合されてい
ることにより、2電極の片方と全面電極、もう片方と全
面電極という2個分の感湿素子の役目をさせたものであ
る。
為に本発明では、多数の孔を有する多孔質体の孔部に、
水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した
感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面には
全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサーミ
タ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導電性
パターン及び導電性ボンディング材を用いて直接固定
し、また使用する感湿素子は片面に塗布、蒸着等により
2電極、他面には全面に電極を設け、2電極は直接、絶
縁基板またはサーミスタとそれぞれの電極と固定され、
他面の全面電極はガラス入りRuO 2 等の導電性物質の
ボンディング材を用いて絶縁体基板と導通接合されてい
ることにより、2電極の片方と全面電極、もう片方と全
面電極という2個分の感湿素子の役目をさせたものであ
る。
【0011】多数の孔を有する多孔質体の孔部に、水分
を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した感湿
素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面には全面
に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサーミタ及
び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導電性パタ
ーン及び導電性ボンディング材を用いて直接固定し、図
4に示す回路を構成させたものである。
を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した感湿
素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面には全面
に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサーミタ及
び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導電性パタ
ーン及び導電性ボンディング材を用いて直接固定し、図
4に示す回路を構成させたものである。
【0012】感湿素子が2電極の接点以外、絶縁基板及
びサーミスタとくっついていなく、感湿素子の片面に塗
布、蒸着等により設けた2電極は絶縁基板またはサーミ
スタのそれぞれの電極と線接触にて固定させたものであ
る。
びサーミスタとくっついていなく、感湿素子の片面に塗
布、蒸着等により設けた2電極は絶縁基板またはサーミ
スタのそれぞれの電極と線接触にて固定させたものであ
る。
【0013】
【作用】本発明では、多数の孔を有する多孔質体の孔部
に、水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持
した感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面
には全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサ
ーミタ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導
電性パターン及び導電性ボンディング材を用いて直接固
定し、また使用する感湿素子は片面に塗布、蒸着等によ
り2電極、他面には全面に電極を設け、2電極は直接、
絶縁基板またはサーミスタとそれぞれの電極と固定さ
れ、他面の全面電極はガラス入りRuO2 等の導電性物
質のボンディング材を用いて絶縁体基板と導通接合され
ていることにより、2電極の片方と全面電極、もう片方
と全面電極という2個分の感湿素子の役目をさせること
により、小型化が可能となる。
に、水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持
した感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面
には全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサ
ーミタ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導
電性パターン及び導電性ボンディング材を用いて直接固
定し、また使用する感湿素子は片面に塗布、蒸着等によ
り2電極、他面には全面に電極を設け、2電極は直接、
絶縁基板またはサーミスタとそれぞれの電極と固定さ
れ、他面の全面電極はガラス入りRuO2 等の導電性物
質のボンディング材を用いて絶縁体基板と導通接合され
ていることにより、2電極の片方と全面電極、もう片方
と全面電極という2個分の感湿素子の役目をさせること
により、小型化が可能となる。
【0014】多数の孔を有する多孔質体の孔部に、水分
を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した感湿
素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面には全面
に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサーミタ及
び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導電性パタ
ーン及び導電性ボンディング材を用いて直接固定し、図
4に示す回路を構成させることにより、30%RH〜9
5%RHでの湿度に対する出力電圧の直線性を高めるこ
とができる。
を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した感湿
素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面には全面
に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサーミタ及
び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導電性パタ
ーン及び導電性ボンディング材を用いて直接固定し、図
4に示す回路を構成させることにより、30%RH〜9
5%RHでの湿度に対する出力電圧の直線性を高めるこ
とができる。
【0015】感湿素子が2電極の接点以外、絶縁基板及
びサーミスタとくっついていなく、感湿素子の片面に塗
布、蒸着等により設けた2電極は絶縁基板またはサーミ
スタのそれぞれの電極と線接触にて固定させることによ
り、感湿材含浸時にニジミがなくなり湿度特性のバラツ
キを少なくし量産時の特性を安定させ、かつ湿度センサ
の応答特性を改善することができる。
びサーミスタとくっついていなく、感湿素子の片面に塗
布、蒸着等により設けた2電極は絶縁基板またはサーミ
スタのそれぞれの電極と線接触にて固定させることによ
り、感湿材含浸時にニジミがなくなり湿度特性のバラツ
キを少なくし量産時の特性を安定させ、かつ湿度センサ
の応答特性を改善することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明について実施例を図面を参照に
して詳細に説明する。
して詳細に説明する。
【0017】図1、図2及び図3は本発明の一実施例に
おける斜視図、A−A断面図、及びB−B断面図であ
る。図1、図2及び図3において、1はアルミナ基板で
あり2は感湿素子で、本実験例ではMgCrO4 −Ti
O2 系混合物を1300℃、2時間空気中で焼成した気
孔率35%のMgCrO4 −TiO2 系多結晶体を用い
た。11は多孔質電極で、感湿素子2の片面に2電極、
他面には全面に電極を設けられていて、本実験例ではR
uO2 ペーストをスクリーン印刷し800℃、10分間
焼き付けを行い多孔質電極11を形成した。3と4はサ
ーミスタで本実験例では、3に7kΩ(at 25℃)
でB定数4300、4に20kΩ(at25℃)でB定
数4300のNTCサーミスタを用いた。12、13は
それぞれサーミスタ3、4の両側面に形成され、Ag−
Pdで作成された電極で、電極12、13はそれぞれサ
ーミスタ3、4上にスクリーン印刷等によって印刷さ
れ、その後に800℃〜850℃で焼き付けて形成され
る。この時電極12、13のそれぞれの厚さは10μm
程度である。5は導電パターンで本実験例ではAg−P
dペーストをスクリーン印刷し800℃、10分間焼き
付けを行い形成した。6は固定抵抗器で本実験例ではR
uO2 のグレーズ抵抗を使用し抵抗値は1MΩに合わし
た。7は導電性ボンディング材で本実験例ではRuO2
とガラスからなる無機接着剤を使用した。8、9、10
はそれぞれ導電性端子である。
おける斜視図、A−A断面図、及びB−B断面図であ
る。図1、図2及び図3において、1はアルミナ基板で
あり2は感湿素子で、本実験例ではMgCrO4 −Ti
O2 系混合物を1300℃、2時間空気中で焼成した気
孔率35%のMgCrO4 −TiO2 系多結晶体を用い
た。11は多孔質電極で、感湿素子2の片面に2電極、
他面には全面に電極を設けられていて、本実験例ではR
uO2 ペーストをスクリーン印刷し800℃、10分間
焼き付けを行い多孔質電極11を形成した。3と4はサ
ーミスタで本実験例では、3に7kΩ(at 25℃)
でB定数4300、4に20kΩ(at25℃)でB定
数4300のNTCサーミスタを用いた。12、13は
それぞれサーミスタ3、4の両側面に形成され、Ag−
Pdで作成された電極で、電極12、13はそれぞれサ
ーミスタ3、4上にスクリーン印刷等によって印刷さ
れ、その後に800℃〜850℃で焼き付けて形成され
る。この時電極12、13のそれぞれの厚さは10μm
程度である。5は導電パターンで本実験例ではAg−P
dペーストをスクリーン印刷し800℃、10分間焼き
付けを行い形成した。6は固定抵抗器で本実験例ではR
uO2 のグレーズ抵抗を使用し抵抗値は1MΩに合わし
た。7は導電性ボンディング材で本実験例ではRuO2
とガラスからなる無機接着剤を使用した。8、9、10
はそれぞれ導電性端子である。
【0018】以上のように組み立てた後に、感湿材とし
て重合度2000から5000のポリアクリル酸ソーダ
を5%の水溶液として感湿素子2に含浸させ後、40℃
で5時間乾燥し、多孔質体である感湿素子2の孔の中に
保持させ湿度センサを形成した。
て重合度2000から5000のポリアクリル酸ソーダ
を5%の水溶液として感湿素子2に含浸させ後、40℃
で5時間乾燥し、多孔質体である感湿素子2の孔の中に
保持させ湿度センサを形成した。
【0019】以上のように構成された湿度センサに付い
て以下にその動作を説明する。図4は上記実施例による
湿度センサの等価回路であり、14aと14bは感湿素
子2の2個のインピーダンスで14aと14bはほぼ同
じ値である。15は固定抵抗6のインピーダンス、16
はサーミスタ3のインピーダンス、17はサーミスタ4
のインピーダンス、18は導電性端子8に対応する第1
端子、19は導電性端子9に対応する第2端子、20は
導電性端子10に対応する第3端子である。上記の湿度
センサの25℃の湿度特性は図5に示すように、従来の
湿度センサの湿度特性(図9)と比べ30%RHから9
0%RHの直線性が改善されている。尚、湿度特性は第
1端子18と第3端子20の間にSin波、1V、1k
Hzの交流電圧を印加し、第2端子19と第3端子20
の間の分電圧をモニターしたものである。また、応答特
性は図6に示すようになり、従来の湿度センサの応答特
性(図10)と比べ改善されている。尚、応答特性は湿
度センサの第1端子18と第3端子20の間にSin
波、1V、1kHzの交流電圧を印加し第2端子19と
第3端子20間の分電圧をモニターしながら、湿度セン
サを25℃、40%RHの雰囲気に30分間放置した
後、ただちに25℃、80%RHの雰囲気に投入して、
その時の第2端子19と第3端子20の間の時間に対す
る分電圧変化を測定した。
て以下にその動作を説明する。図4は上記実施例による
湿度センサの等価回路であり、14aと14bは感湿素
子2の2個のインピーダンスで14aと14bはほぼ同
じ値である。15は固定抵抗6のインピーダンス、16
はサーミスタ3のインピーダンス、17はサーミスタ4
のインピーダンス、18は導電性端子8に対応する第1
端子、19は導電性端子9に対応する第2端子、20は
導電性端子10に対応する第3端子である。上記の湿度
センサの25℃の湿度特性は図5に示すように、従来の
湿度センサの湿度特性(図9)と比べ30%RHから9
0%RHの直線性が改善されている。尚、湿度特性は第
1端子18と第3端子20の間にSin波、1V、1k
Hzの交流電圧を印加し、第2端子19と第3端子20
の間の分電圧をモニターしたものである。また、応答特
性は図6に示すようになり、従来の湿度センサの応答特
性(図10)と比べ改善されている。尚、応答特性は湿
度センサの第1端子18と第3端子20の間にSin
波、1V、1kHzの交流電圧を印加し第2端子19と
第3端子20間の分電圧をモニターしながら、湿度セン
サを25℃、40%RHの雰囲気に30分間放置した
後、ただちに25℃、80%RHの雰囲気に投入して、
その時の第2端子19と第3端子20の間の時間に対す
る分電圧変化を測定した。
【0020】以上のように、この湿度センサはリード線
を使用せず、部品を重ねて組み立てることができ、又1
つの感湿素子で2個感湿素子の役目をさせることにより
小型化ができる。また、感湿素子とアルミナ基板及びサ
ーミスタとが線接触している以外、ほかに接触していな
いため接触面積が小さくなり、感湿材の含浸時に感湿素
子より感湿材の漏れがない。
を使用せず、部品を重ねて組み立てることができ、又1
つの感湿素子で2個感湿素子の役目をさせることにより
小型化ができる。また、感湿素子とアルミナ基板及びサ
ーミスタとが線接触している以外、ほかに接触していな
いため接触面積が小さくなり、感湿材の含浸時に感湿素
子より感湿材の漏れがない。
【0021】従来の湿度センサと本発明の湿度センサを
30台ずつ作製し25℃、60%RHでの第2端子と第
3端子間の分電圧値を調べると(表1)のようになり従
来の湿度センサよりバラツキが小さくなることがわか
る。
30台ずつ作製し25℃、60%RHでの第2端子と第
3端子間の分電圧値を調べると(表1)のようになり従
来の湿度センサよりバラツキが小さくなることがわか
る。
【0022】
【表1】
【0023】尚、感湿素子2に本実験例ではMgCrO
4 −TiO2 系多孔質多結晶体(セラミックス)を用い
たが、感湿材含浸できる多孔質体であれば他のセラミッ
クス、無機物、有機物でも使用できることは言うまでも
ない。
4 −TiO2 系多孔質多結晶体(セラミックス)を用い
たが、感湿材含浸できる多孔質体であれば他のセラミッ
クス、無機物、有機物でも使用できることは言うまでも
ない。
【0024】また、固定抵抗体として本実施例ではRu
O2 のグレーズ抵抗を用いたが所定の抵抗値を確保でき
るものであれば、角チップ抵抗器、メルフ型チップ抵抗
器等どんな形状、どんな材質でも使用できることはいう
までもない。
O2 のグレーズ抵抗を用いたが所定の抵抗値を確保でき
るものであれば、角チップ抵抗器、メルフ型チップ抵抗
器等どんな形状、どんな材質でも使用できることはいう
までもない。
【0025】また、図4に示す固定抵抗体のインピーダ
ンス15、サーミスタ3のインピーダンス16、サーミ
スタ4のインピーダン17には本実験例では、上記の値
のものを使用したが、結果として図5の湿度特性が実現
できるものであればどのような組み合わせでも使用でき
る。
ンス15、サーミスタ3のインピーダンス16、サーミ
スタ4のインピーダン17には本実験例では、上記の値
のものを使用したが、結果として図5の湿度特性が実現
できるものであればどのような組み合わせでも使用でき
る。
【0026】また、感湿材としてポリアクリル酸ソーダ
を使用したが、湿度の変化に対して抵抗が変化するもの
であり、多孔質体の孔に含浸できるものであれば無機
物、有機物に限らずどんなものでも使用できる。
を使用したが、湿度の変化に対して抵抗が変化するもの
であり、多孔質体の孔に含浸できるものであれば無機
物、有機物に限らずどんなものでも使用できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、多数の孔を有する多孔質
体の孔部に、水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿
材を保持した感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電
極、他面には全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個
以上のサーミタ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを
用いず導電性パターン及び導電性ボンディング材を用い
て直接固定し、また使用する感湿素子は片面に塗布、蒸
着等により2電極、他面には全面に電極を設け、2電極
は直接、絶縁基板またはサーミスタとそれぞれの電極と
固定され、他面の全面電極はガラス入りRuO2 等の導
電性物質のボンディング材を用いて絶縁体基板と導通接
合されていることにより、2電極の片方と全面電極、も
う片方と全面電極という2個分の感湿素子の役目をさせ
ることにより、湿度センサを小型化することができた。
体の孔部に、水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿
材を保持した感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電
極、他面には全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個
以上のサーミタ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを
用いず導電性パターン及び導電性ボンディング材を用い
て直接固定し、また使用する感湿素子は片面に塗布、蒸
着等により2電極、他面には全面に電極を設け、2電極
は直接、絶縁基板またはサーミスタとそれぞれの電極と
固定され、他面の全面電極はガラス入りRuO2 等の導
電性物質のボンディング材を用いて絶縁体基板と導通接
合されていることにより、2電極の片方と全面電極、も
う片方と全面電極という2個分の感湿素子の役目をさせ
ることにより、湿度センサを小型化することができた。
【0028】また、多数の孔を有する多孔質体の孔部
に、水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持
した感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面
には全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサ
ーミタ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導
電性パターン及び導電性ボンディング材を用いて直接固
定し、図4に示す回路を構成させることにより、30%
RH〜95%RHでの湿度に対する出力電圧の直線性を
高めることができた。
に、水分を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持
した感湿素子の片面に塗布、蒸着等により2電極、他面
には全面に電極を設けた1個の感湿素子と2個以上のサ
ーミタ及び固定抵抗体を絶縁基板上にリードを用いず導
電性パターン及び導電性ボンディング材を用いて直接固
定し、図4に示す回路を構成させることにより、30%
RH〜95%RHでの湿度に対する出力電圧の直線性を
高めることができた。
【0029】感湿素子が2電極の接点以外、絶縁基板及
びサーミスタとくっついていなく、感湿素子の片面に塗
布、蒸着等により設けた2電極は絶縁基板またはサーミ
スタのそれぞれの電極と線接触にて固定させることによ
り、感湿材含浸時にニジミがなくなり湿度特性のバラツ
キを少なくし量産時の特性が安定させ、かつ湿度センサ
の応答特性を改善することができた。
びサーミスタとくっついていなく、感湿素子の片面に塗
布、蒸着等により設けた2電極は絶縁基板またはサーミ
スタのそれぞれの電極と線接触にて固定させることによ
り、感湿材含浸時にニジミがなくなり湿度特性のバラツ
キを少なくし量産時の特性が安定させ、かつ湿度センサ
の応答特性を改善することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による湿度センサの斜視図
【図2】本発明の一実施例による湿度センサのA−A断
面図
面図
【図3】本発明の一実施例による湿度センサのB−B断
面図
面図
【図4】本発明の一実施例による湿度センサの等価回路
図
図
【図5】本発明の一実施例による湿度センサの25℃で
の湿度特性のグラフ
の湿度特性のグラフ
【図6】本発明の一実施例による湿度センサの応答特性
のグラフ
のグラフ
【図7】従来の湿度センサの斜視図
【図8】従来の湿度センサの等価回路図
【図9】従来の湿度センサの25℃での湿度特性のグラ
フ
フ
【図10】従来の湿度センサの応答特性のグラフ
1 アルミナ基板 2 感湿素子 3 サーミスタ 4 サーミスタ 5 導電パターン 6 固定抵抗器 7 導電性ボンディング材 8 導電性端子 9 導電性端子 10 導電性端子 11 多孔質電極 12 Ag−Pd電極 13 Ag−Pd電極 14a インピーダンス 14b インピーダンス 15 インピーダンス 16 インピーダンス 17 インピーダンス 18 第1端子 19 第2端子 20 第3端子 21 アルミナ基板 22 穴 23 感湿素子 24 サーミスタ 25 導電性パターン 26 リード線 27 導電性端子 28 導電性端子 29 導電性端子 30 インピーダンス 31 インピーダンス 32 第1端子 33 第2端子 34 第3端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧元 良一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 辻 哲次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−34446(JP,A) 特開 平1−240848(JP,A) 特開 平3−170045(JP,A) 特開 平5−232055(JP,A) 特開 平3−137556(JP,A) 特開 昭62−185156(JP,A) 特開 昭58−105047(JP,A) 特開 昭57−110950(JP,A) 実開 昭56−169251(JP,U) 実開 昭58−14149(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/12
Claims (4)
- 【請求項1】多数の孔を有する多孔質体の孔部に、水分
を吸収すると電気抵抗が変化する感湿材を保持した感湿
素子の片面に電極を設け、他面には全面に電極を設けた
1個の感湿素子と2個以上のサーミタと固定抵抗体を絶
縁基板上に導電性パターン及び導電性ボンディング材の
少なくとも一方を用いて直接固定したことを特徴とする
湿度センサ。 - 【請求項2】 感湿素子は片面に塗布、蒸着等により2
電極、他面には全面に電極を設け、2電極は直接、絶縁
基板またはサーミスタとそれぞれの電極と固定され、他
面の全面電極はガラス入りRuO2 等の導電性物質のボ
ンディング材を用いて絶縁体基板と導通接合されている
ことにより、2電極の片方と全面電極、もう片方と全面
電極という2個分の感湿素子の役目をすることを特徴と
する請求項1記載の湿度センサ。 - 【請求項3】感湿素子が2電極の接点以外、絶縁基板及
びサーミスタと接触していないことを特徴とする請求項
1記載の湿度センサ。 - 【請求項4】感湿素子の片面に塗布、蒸着等により設け
た2電極は絶縁基板またはサーミスタのそれぞれの電極
と線接触にて固定されていることを特徴とする請求項1
記載の湿度センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04037627A JP3074901B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 湿度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04037627A JP3074901B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 湿度センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05232061A JPH05232061A (ja) | 1993-09-07 |
| JP3074901B2 true JP3074901B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=12502878
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04037627A Expired - Fee Related JP3074901B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 湿度センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3074901B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP04037627A patent/JP3074901B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05232061A (ja) | 1993-09-07 |
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| JPS6124649B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080609 Year of fee payment: 8 |
|
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