JPH05142183A - 感湿素子 - Google Patents

感湿素子

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Publication number
JPH05142183A
JPH05142183A JP33252591A JP33252591A JPH05142183A JP H05142183 A JPH05142183 A JP H05142183A JP 33252591 A JP33252591 A JP 33252591A JP 33252591 A JP33252591 A JP 33252591A JP H05142183 A JPH05142183 A JP H05142183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal oxide
humidity
sensitive element
resistance value
temperature coefficient
Prior art date
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Pending
Application number
JP33252591A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Endo
晃 遠藤
Kazuo Hashimoto
和夫 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marcon Electronics Co Ltd
Original Assignee
Marcon Electronics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Marcon Electronics Co Ltd filed Critical Marcon Electronics Co Ltd
Priority to JP33252591A priority Critical patent/JPH05142183A/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗値が低く、加熱処理を施さなくとも経時
特性が安定で、湿度ヒステリシスが小さく、かつ温度係
数の小さい感湿素子を提供する。 【構成】 絶縁基板1の一表面に形成した一対の櫛形電
極2,3面上に形成する焼結体4として、少なくともス
ピネル型金属酸化物が96〜40モル%とペロブスカイ
ト型金属酸化物が2〜40モル%の組成で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿度の変化を電気抵抗
の変化として検出する金属酸化物からなる感湿素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属酸化物は吸水性に優れてい
るため、この性質を利用して感湿素子として利用し得る
ことが知られている。
【0003】従来、金属酸化物を用いた感湿素子として
は、Fe2 3 ,Al2 3 ,Cr2 3 などの金属酸
化物の微粉末を、無機質絶縁基板の表面に印刷又は塗布
などを行って感湿層を形成し、この感湿層の電気抵抗の
湿度に対する変化を利用したものである。
【0004】しかしながら、この種の感湿素子は、物理
的,化学的,熱的には安定であるが、概して固有抵抗が
高いため、吸脱湿現象による多少の抵抗変化があって
も、これを電気的に、かつ高精度に検出することは難し
い。
【0005】また、スピネル型構造金属酸化物の半導体
性を利用したものもあるが、抵抗値が比較的低く、相対
湿度5〜95%の広範囲の湿度を検出することはできる
が、室温で放置すると抵抗値が増加し再現性が得にくい
欠点がある。
【0006】そのため、この欠点をなくすために感湿素
子自体を加熱することも一部行われており、加熱によっ
て再現性は得られるが、繰り返される加熱によって電極
材が変化するという難点があった。更に温度係数が大き
く、実際の使用にあたっては複雑な温度補償回路が必要
であった。
【0007】したがって、従来一般化している感湿素子
は、信頼性に欠け実用上解決すべき多くの欠点を有して
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来一
般化している感湿素子は、固有抵抗が高いため精度に難
点があり、長期間にわたって高い信頼性を得ることは困
難であった。また、温度係数が大きいため、実際の使用
にあたっては複雑な温度補償回路が必要であった。
【0009】本発明は、上記のような欠点を解消するた
めになされたもので、従来問題とされていた、 抵抗値が高い 経時的安定性に欠ける 温度係数が大きい などの問題点を改善し、抵抗値が比較的低く、室温放置
で加熱しなくとも安定した抵抗値を得ることができ、経
時特性にも優れ、湿度ヒステリシスが小さく、しかも温
度係数の小さい感湿素子を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明になる感湿素子
は、少なくともスピネル型金属酸化物が96〜40モル
%とペロブスカイト型金属酸化物が2〜40モル%の組
成を有する焼成体からなることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】感湿素子が上記組成によって構成されているた
め、抵抗値が低く、室温放置で加熱処理を施さなくとも
経時安定性に優れ、湿度ヒステリシスが小さく、温度係
数も小さく、高信頼性化,回路の小形化に大きく貢献す
る作用を有する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0013】図1に示すように、例えばアルミナ、又は
ガラス等からなる無機質の絶縁基板1の一表面に白金,
金等からなる一対の櫛形電極2,3を印刷等によって形
成し、次にこの櫛形電極2,3面上に、少なくともスピ
ネル型金属酸化物とペロブスカイト型金属酸化物からな
り、スピネル型金属酸化物が96〜40モル%,ペロブ
スカイト型金属酸化物が2〜40モル%の組成を有する
金属酸化物粉末にバインダーを添加して構成した金属酸
化物ペーストを印刷し、しかる後、この金属酸化物ペー
ストを焼成して焼成体4を形成し、前記一対の櫛形電極
2,3の端子導出部それぞれにリード端子5,6を取着
してなるものである。
【0014】以上のような構成になる感湿素子によれ
ば、感湿素子を構成する焼結体4が前述の組成からなっ
ているため、抵抗値が低く、室温放置下で加熱処理を施
さなくとも抵抗値の増加はなく、湿度ヒステリシスが小
さく、しかも温度係数も小さい性能を発揮することか
ら、感湿素子の高信頼性化,回路の小形化に大きく貢献
できる効果が得られる利点を有する。このことは、以下
に示す本発明の特性、更には本発明と従来例の特性比較
を行った実験結果によって実証された。
【0015】(実施例1)表1に示すそれぞれの組成比
で製作した感湿素子A〜Gそれぞれの湿度−インピーダ
ンス特性を調べた結果、図2に示すようになった。
【0016】図2から明らかなように、本発明の組成比
を満足するC,D,Eの感湿素子は、本発明の組成比か
ら逸脱するA,B,F,Gのものと比較して、優れた湿
度−インピーダンス特性を示し、本発明による組成が事
実優れていることがわかる。
【0017】また、本発明の組成比を満足する感湿素子
Dの往復湿度特性を調べた結果、図3に示すように湿度
ヒステリシスが2%RH以下と極めて小さく、再現性に
おいても優れたものとなっている。
【0018】更に、感湿素子A〜Gそれぞれの温度係数
特性を調べた結果、図4に示すように本発明の組成比を
満足するC,D,Eの感湿素子は温度係数が±0.5%
RH/℃以下と極めて小さく優れたものとなっている。
【0019】なお、表1に示したその他は、この場合V
2 5 を用いた。
【0020】
【表1】
【0021】(実施例2)表2に示す本発明からなる組
成比で製作した感湿素子H〜Nそれぞれと、従来例であ
るスピネル構造酸化物からなるMgCr2 4 系感湿素
子Pの湿度50%RHでの経時特性を調べた結果、図5
に示すようになった。
【0022】図5から明らかなように、従来例Pは経時
劣化が大きく実用的でなく、また本発明の組成比率を逸
脱するH、Nは比較的経時劣化が大きいのに対して、本
発明の組成比を満足するI〜Mのものは、いずれも経時
劣化が小さく安定した特性を維持し、高い信頼性が得ら
れることがわかる。
【0023】なお、表2におけるその他は、この場合V
2 5 を用いた。
【0024】
【表2】
【0025】以上、上記実施例ではスピネル型金属酸化
物としてZnCr24 ,MgCr2 4 、ペロブスカ
イト型金属酸化物としてBaTiO3 ,CaTiO3
ついて例示して説明したが、その他スピネル型金属酸化
物としてAB2 4 (AはMg,Ca,Sr,Ba,M
n,Ni,Cu,Zn,Cd,Ge、BはB,Al,G
a,In,Sc,Pb,As,Sb,Bi,Y,ランタ
ノイド系,アクチノイド系)、ペロブスカイト型金属酸
化物としてABO3 (AがCa,Sr,BaのときBは
Ti,Zr,Sn,Pb、 AがLi,Na,Kのとき
BはNb,Ta)であってもよく、更に、前記のそれぞ
れの複合スピネル型金属酸化物,複合ペロブスカイト型
金属酸化物であってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗値(インピーダン
ス値)が低く、回路的に利用度が高く、室温放置で加熱
しなくとも特性(抵抗値)が安定で、経時特性に優れ、
湿度ヒステリシスが小さく、しかも温度係数も小さい高
信頼性の感湿素子を得ることができ、回路の簡略化,部
品点数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感湿素子の一部破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施例からなる感湿素子の湿度−イ
ンピーダンス特性を示す曲線図である。
【図3】本発明の一実施例からなる感湿素子の往復湿度
−インピーダンス特性を示す曲線図である。
【図4】本発明の一実施例からなる感湿素子の温度係数
特性を示す曲線図である。
【図5】本発明の他の実施例からなる感湿素子の50%
RH下における経時特性を示す曲線図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 櫛形電極 3 櫛形電極 4 焼成体 5 リード端子 6 リード端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともスピネル型金属酸化物が96
    〜40モル%とペロブスカイト型金属酸化物が2〜40
    モル%の組成を有する焼成体からなる感湿素子。
JP33252591A 1991-11-20 1991-11-20 感湿素子 Pending JPH05142183A (ja)

Priority Applications (1)

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JP33252591A JPH05142183A (ja) 1991-11-20 1991-11-20 感湿素子

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JP33252591A JPH05142183A (ja) 1991-11-20 1991-11-20 感湿素子

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Publication Number Publication Date
JPH05142183A true JPH05142183A (ja) 1993-06-08

Family

ID=18255899

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33252591A Pending JPH05142183A (ja) 1991-11-20 1991-11-20 感湿素子

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JP (1) JPH05142183A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI696819B (zh) * 2019-08-29 2020-06-21 大陸商業成科技(成都)有限公司 濕度感測器及其製造方法

Cited By (1)

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