JPH0551262U - ミシンの自動糸切り装置 - Google Patents

ミシンの自動糸切り装置

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JPH0551262U JP10496291U JP10496291U JPH0551262U JP H0551262 U JPH0551262 U JP H0551262U JP 10496291 U JP10496291 U JP 10496291U JP 10496291 U JP10496291 U JP 10496291U JP H0551262 U JPH0551262 U JP H0551262U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸捕捉部材が確実に上糸及び下糸を捕捉する
ことができるミシンの自動糸切り装置を提供すること。 【構成】 固定刃61と上糸及び下糸の糸経路を横切る
糸案内片44とを支持した支持プレート43には、糸案
内片44と平行な平行孔45aと、その平行孔45aの
一端から糸案内片44から離間する方向に延びる離間孔
45bとから成る摺動案内孔45が設けられている。可
動刃57及び糸捕捉用凹部59とを備えた摺動部材51
が摺動案内孔45に沿って往復動可能に支持されてい
る。そして、摺動部材51の往動終了付近では糸捕捉用
凹部59が糸案内片44から離間されて前記両糸が糸捕
捉用凹部59の復動経路上に案内され、摺動部材51の
復動時に両糸を糸捕捉用凹部59が捕捉して、可動刃5
7及び固定刃61に両糸を案内して糸を切断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ミシンベッド内に配置された固定刃と、往復移動可能に支持され、 前記固定刃との協働により上糸及び下糸を切断する可動刃と、前記可動刃と一体 に往復動可能に支持され、可動刃の復動時に前記両糸を捕捉し、その両糸を固定 刃及び可動刃に案内する捕捉部材と、前記可動刃の往動によって前記捕捉部材と 近接され、前記両糸を捕捉部材に案内する糸案内部材とを有するミシンの自動糸 切り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のミシンの自動糸切り装置については、実開平1−57718号 公報に開示されているものがあり、以下、その概略構成を説明する。
【0003】 ミシンベッド部の上面には、針板が装着され、その針板の下方において針板と 平行な水平面内で回転可能な水平釜が設けられている。また、ミシンベッド内に は、前記水平釜の上方において支持ブラケットが配設されており、その支持ブラ ケットには、固定刃が支持されている。その固定刃の側方には、針板と水平釜と の間の上糸及び下糸の糸経路を横切って糸案内片が配設されている。また、その 支持ブラケットには、可動刃を支持した可動刃支持体が糸案内片に沿って往復移 動可能に支持されており、その可動刃支持体は周知の駆動装置によって往復移動 される。可動刃支持体には、糸捕捉部材が設けられており、その糸捕捉部材には 、糸案内片に案内された糸を捕捉し易くするために、糸案内片に向かって延びる 突出部が形成されている。
【0004】 そして、前記駆動装置により可動刃支持体が糸案内片に沿って往動されると、 可動刃支持体と糸案内片との間に上糸及び下糸が案内され、可動刃支持体の往動 終了付近において、糸案内片によって前記両糸が糸捕捉部材の復動経路上に案内 される。そして、駆動装置により可動刃支持体が復動されると、糸捕捉部材が両 糸を捕捉し、その両糸を固定刃及び可動刃に案内し、可動刃と固定刃との協働に より両糸が切断される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成のミシンの自動糸切り装置では、可動刃支持体と 糸案内片との間に案内された上糸及び下糸を糸捕捉部材が捕捉し易くするために 、突出部が設けられているので、可動刃支持体が糸案内片に沿って往動されたと きに、可動刃支持体と糸案内片との間に案内された上糸及び下糸が突出部に引っ かかって、突出部と共に移動してしまい、可動刃支持体が復動されたときに、糸 捕捉部材が上糸及び下糸を捕捉することができず、糸切りが行われないという問 題点があった。
【0006】 本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、糸捕捉部材が 確実に上糸及び下糸を捕捉することができるミシンの自動糸切り装置を提供する ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本考案では、ミシンベッド内に配置された固定刃と 、往復移動可能に支持され、前記固定刃との協働により上糸及び下糸を切断する 可動刃と、前記可動刃と一体に往復動可能に支持され、可動刃の復動時に前記両 糸を捕捉し、その両糸を固定刃及び可動刃に案内する捕捉部材と、前記可動刃の 往動によって前記捕捉部材と近接され、前記両糸を捕捉部材に案内する糸案内部 材とを有するミシンの自動糸切り装置において、前記可動刃の往動終了付近で前 記捕捉部材を前記糸案内部材から離間させる離間手段を備えている。
【0008】
【作用】
上記の構成を有する本考案のミシンの自動糸切り装置では、離間手段が前記可 動刃の往動終了付近で前記捕捉部材を前記糸案内部材から離間させて、上糸及び 下糸を確実に捕捉部材に案内する。そして、前記可動刃の復動時に捕捉部材が前 記両糸を捕捉し、且つ両糸を前記固定刃及び可動刃に案内して、両糸を切断する 。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 図3に示すように、ベッド部1には駆動軸としてのミシンの下軸3が回転可能 に配設されている。下軸3には、図3中右端部にポリアセタール等の樹脂より成 型されてなるギヤプーリ5が固着されており、かかるギヤプーリ5は図示しない 歯付ベルトを介してミシンモータ7に連結されている。従って、下軸3はミシン モータ7により歯付ベルト、ギヤプーリ5を介して回転駆動される。
【0011】 また、下軸3の中間部より若干右方位置には、ギヤプーリ5と同様ポリアセタ ール等の樹脂より成型された糸切保持カム9が固着されており、かかる糸切保持 カム9は、その周囲に後述する作動レバー35の作動部材37が当接保持されて 作動レバー35を糸切状態に保持するカム面9A(図4,図11参照)を有して いる。カム面9Aには、作動部材37を確実に保持すべく溝9Bが形成されてい る(図11参照)。
【0012】 図11に示すように、カム面9Aは3つのカム領域を有する。即ち、後述する ように作動レバー35を糸切状態に至るまで移動させるカム領域A、糸切状態に 至った作動レバー35をその状態に保持するカム領域B及び作動レバー35を糸 切状態から元の状態に復帰させるカム領域Cの3つのカム領域を有するものであ る。
【0013】 更に、下軸3の左端部には前記ギヤプーリ5、糸切保持カム9と同じくポリア セタール等の樹脂よりなる糸切用カム11が固着されており、糸切用カム11の 周囲には後述するカムフォロア83が当接して糸切機構Kに糸切動作を行わせる カム面11A(図4,図11参照)が形成されている。
【0014】 かかるカム面11Aは前記糸切保持カム9の3つのカム領域にほぼ対応して3 つのカム領域が形成されている。即ち、後述するように糸切カム9のカム領域A に対応して作動レバー35が糸切状態に至るまではカムフォロア83に作用しな いカム領域X、作動レバー35が糸切状態に至った後にカムフォロア83を介し て糸切作用を開始するカム領域Y及び作動レバー35が糸切状態に保持された状 態でカムフォロア83を介して糸切作用を行わせるカム領域Zが形成されている 。
【0015】 また、下軸3の下方には、ソレノイド保持プレート13がベッド部1の底面( 図示せず)に固定されており、プレート13の後方(図3中下方)には取付部材 15を介してソレノイド17が配設されている。取付部材15上においてソレノ イド17の近傍には、ほぼ直角をなす2つの腕部19,21を有する回動部材2 3がピン25を中心として回動可能に支持されており、かかる回動部材23は付 勢ばね27(図5参照)により図3中時計方向に常に付勢されている。
【0016】 一方の腕部19には吸着部29が形成され、吸着部29はソレノイド17のコ ア31の端面に対面しており常には前記付勢ばね27の時計方向の付勢力により コア31の端面から離間されている。また、他方の腕部21には押圧部33が形 成され、かかる押圧部33は後述する作動レバー35の作動部材37を前記糸切 保持カム9のカム面9Aに当接するものであり常には前記付勢ばね27の時計方 向の付勢力によってカム面9Aからは離間されている。これらによりレバー切換 機構が構成される。
【0017】 図6に示すように、作動レバー35は連結部35A及び作動部35Bからなる 。連結部35Aの左端には連結孔35Cが形成されており、連結部35Aは連結 孔35Cを介して後述するクラッチレバー65に連結されている。また、作動部 35Bには作動部材37が一体に形成されるとともに、作動部材37の反対側に 案内部39が形成されている。かかる案内部39は案内部材41(図3参照)を 介して作動部35Bを糸切保持カム9のカム面9Aに向かって水平に案内するも のである。
【0018】 図7に示すように、下軸3の上方には支持プレート43がヘッド1部に固定さ れており、その支持プレート43には、針板(図示せず)と釜(図示せず)との 間の上糸及び下糸の糸経路を横切って揺動可能に糸案内部材としての糸案内片4 4が支持されている。その糸案内片44は、公知の揺動機構に連結されており、 その駆動機構は後述する中間レバー73に連結可能である。また、支持プレート 43には摺動案内孔45が穿設されており、図2に示すように、その摺動案内孔 45は、前記糸案内片44と平行な平行孔45aと、その平行孔45aの一端( 図中右側)から糸案内片44から離間する方向に延びる離間孔45bとから構成 されている。そして、図7に示すように、摺動案内孔45には、間にスペーサを 介挿して2つの板材をピン47,49により一体化してなる摺動部材51が両ピ ン47,49を介して支持プレート43上を摺動可能に支持されている。
【0019】 ここで、離間手段は離間孔45b、ピン47,49等から構成されている。
【0020】 図8に示すように、この摺動部材51の下面は摺動案内孔45の周囲に配置さ れ樹脂よりなる樹脂部材53の上面に接触されるとともに、摺動部材51の上面 は支持プレート43上にねじにより固定された押え部材55の下面に接触され、 これより摺動部材51は摺動案内孔45に沿って上下動することなく水平に摺動 案内される。
【0021】 前記摺動部材51を構成する上側の板材には可動刃57が一体に形成され、下 側の板材には糸捕捉用凹部59が一体に形成されている(図1参照)。また、下 側の板材には糸捕捉用凹部59が糸を捕捉し易くするための突出部60が形成さ れている。支持プレート43(図7参照)の右方には、固定刃61が摺動部材5 1の板材間に位置するように固定されており、摺動部材51は両板材間に固定刃 61を配置した状態で摺動するものである。これにより、後述するように可動刃 57と固定刃61とが協働して糸を切断する。
【0022】 支持プレート43の裏面において、前記作動レバー35の連結孔35Cに連結 ピン63を介してクラッチレバー65が連結されている。このクラッチレバー6 5は支持プレート43の裏面から垂下された回動ピン67を中心に回動可能とさ れた側面視ほぼコ字状の部材からなり、連結腕65Aと係止腕65Bを一体に有 する。
【0023】 連結腕65Aには前記連結ピン63により作動レバー35が連結され、また、 係止腕65Bには後述のカムフォロア83を係止するための係止凹部69が形成 されている。尚、両腕65A、65B間において回動ピン67には捻りばね71 が介挿されており、クラッチレバー65は捻りばね71の付勢力により図8中常 に反時計方向に付勢されている。この結果、係止腕65Bの係止凹部69は常に カムフォロア83を係止する方向に付勢されることとなる。
【0024】 また、支持プレート43の裏面には、中間レバー73及び付勢レバー75が配 設されている。中間レバー73はその一端部がプレート43の裏面から垂下され た支持ピン77により回動可能に支持され、また、他端部には付勢レバー75に 形成された長孔79内を移動可能に挿嵌されるピン81が立設されている。
【0025】 更に、中間レバー73のほぼ中央にカムフォロア83が固着されており、かか るカムフォロア83は前記したようにクラッチレバー65の係止腕部65Bの係 止凹部69に係止され糸切カム11のカム面11Aに当接しない位置に保持され ているが、糸切動作時には後述のように係止凹部69による係止を解除されると ともに、糸切カム11のカム面11Aに当接追従して摺動部材51の可動刃57 を駆動し糸切動作を行わせるものである。
【0026】 付勢レバー75はその一端部において支持プレート43の裏面から垂下された 回動ピン85により回動可能に支持され、その他端部は前記摺動部材51のピン 47の下端部を長孔87内に挿嵌している。また、回動ピン85と付勢レバー7 5間には、捻りばね89が介挿され、これより付勢レバー75は捻りばね89に より図8中常に反時計方向に付勢されている。
【0027】 このように、付勢レバー75は長孔79に挿嵌されたピン81を介して中間レ バー73と連結され、また、長孔87に挿嵌されたピン47を介して摺動部材5 1と連結されており、従って、係止凹部69によるカムフォロア83の係止が解 除されたとき、付勢レバー75は捻りばね89の付勢力によりカムフォロア83 が糸切カム11のカム面11Aに当接するように中間レバー73を回動させると ともに、摺動部材51を摺動案内孔45に沿って移動させるものである。
【0028】 次に、前記構成を有する自動糸切装置の動作について説明する。
【0029】 先ず、ミシン本体に設けられた糸切スイッチ(図示せず)が押下されたり公知 の糸切信号発生器から糸切信号が発せられるとソレノイド17が通電されて励磁 される。
【0030】 かかるソレノイド17の励磁により回動部材23が付勢ばね27の付勢力に抗 してピン25の回りに反時計方向に回動し腕部19の吸着部29がソレノイド1 7のコア31の端面に吸着される。これと同時に、腕部21が反時計方向に回動 して押圧部33が作動レバー35の作動部35Bを押圧し、かかる押圧に伴って 案内部39が案内部材41により水平方向に案内される。
【0031】 これにより作動レバー35の作動部材37が糸切保持カム9のカム面9Aに当 接保持される。かかる状態を図9に示す。図9は図3の状態からソレノイド17 を励磁して作動部材37を糸切保持カム9のカム面9Aに当接保持した状態を示 す平面図である。
【0032】 ここで、下軸3はミシンモータ7を介して回転されており、従って糸切保持カ ム9も下軸3とともに回転されている。これより糸切カム9のカム面9Aに当接 保持された作動部材37はカム面9Aに追従して作動させられる。このとき、作 動部材37は先ずカム9のカム領域Aに追従していくので、これに伴い作動レバ ー35は図9の状態から図中右方向に引かれていく。
【0033】 この結果、クラッチレバー65は捻りばね71の付勢力に抗して図9中反時計 方向(図8中時計方向)に回動ピン67を中心として回動され、カム領域Aの終 了時点でカムフォロア83が係止腕65Bの係止凹部69から開放される。この 時点における状態を図10に示す。
【0034】 前記のようにカムフォロア83が係止腕65Bの係止凹部69から開放される と、付勢レバー75が捻りばね89の付勢力により回動ピン85を中心として図 8中反時計方向に回動される。この付勢レバー75の回動に伴い中間レバー73 も長孔79とピン81との連結を介して反時計方向に回動される。これにより中 間レバー73に固着されたカムフォロア83が図8中右方向に移動し、図10に 示すように糸切カム11のカム面11Aに当接する。この時点で、カムフォロア 83は糸切カム11のカム領域Yに当接している。
【0035】 これと同時に、付勢レバー75の長孔87と摺動部材51のピン47との連結 を介して摺動部材51が摺動案内孔45に沿って往動(図7中右方向)される。 摺動案内孔45の平行孔45aに沿っての往動中には、摺動部材51が糸案内片 44と平行に移動して上糸T1のループを挿通する。そして、中間レバー73が 前記揺動機構に連結されて糸案内片44が揺動され、糸案内片44と摺動部材5 1との間に上糸T1及び下糸T2が案内される。そして、摺動部材51の往動が 摺動案内孔45の平行孔45aから離間孔45bに移行すると、摺動部材51が ピン49を中心に図7中反時計方向へ回動して、上糸T1及び下糸T2を捕捉す る糸捕捉用凹部59が糸案内片44から3mm程離間される。このため、上糸T 1及び下糸T2は突出部60に引っかかることなく上糸T1及び下糸T2は摺動 用凹部材59の復動経路上に案内されている。かかる状態を図1に示す。
【0036】 その後、下軸3の回転に基づく糸切カム11の回転に従ってカムフォロア83 がカム領域Yに追従していくと、摺動部材51が復動して糸捕捉用凹部59が上 糸及び下糸を捕捉する。そして、摺動部材51は徐々に元の位置(図7中左方向 )に戻り、カムフォロア83がカム領域Zに当接するようになると、摺動部材5 1ともに移動してきた可動刃57が固定刃61に接触し、糸捕捉用凹部59によ り捕捉されたミシン糸は可動刃57と固定刃61との協働により切断される。こ のとき、中間レバー73と前記揺動機構との連結が解除されて糸案内片44が元 の位置に戻る。
【0037】 更に、カムフォロア83がカム領域Zとの追従を終了した時点で、カムフォロ ア83はクラッチレバー65の係止腕部65Bに形成された係止凹部69に係止 され、これにより糸切機構Kによる糸切動作が終了する。
【0038】 そして、更に下軸3が回転すると、それまで糸切状態に保持されていた作動レ バー35は、作動部材37が糸切保持カム9のカム領域Cに追従するようになる ので、作動レバー35は元の位置の方向に移動させられ図9の状態に復帰される 。その後、ソレノイド17の励磁が停止されると吸着部29とソレノイド17の コア31との吸着が解除されて回動部材23は付勢ばね27の付勢力により元の 位置に回動復帰される。
【0039】 これにより、押圧部33による作動レバー35の押圧が解除されるので、作動 部材37は糸切保持カム9のカム面9Aから離間させられる。以上の動作を経た 後糸切機構Kは図3に示す状態に復帰する。そしてこの時、下軸3の回転は停止 される。
【0040】 以上詳細に説明した通り本実施例の自動糸切装置では、摺動部材51が摺動さ れる摺動案内孔45が、前記糸案内片44と平行な平行孔45aと、その平行孔 45aの一端から糸案内片44から離間する方向に延びる離間孔45bとから構 成されているので、摺動部材51の往動終了付記で糸捕捉用凹部59が糸案内片 44から離間する。そのため、上糸T1及び下糸T2は突出部60に引っかかる ことなく上糸T1及び下糸T2が摺動用凹部材59の復動経路上に案内される。 そして、摺動部材51が復動されると、糸捕捉用凹部59が確実に上糸及び下糸 を捕捉することができる。しかも容易な機構で糸捕捉用凹部59の軌道を変える ことができるので、コストを低く押さえることができる。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように、本考案のミシンの自動糸切り装置によれ ば、可動刃の往動時に捕捉部材が糸案内部材から離間されるので、上糸及び下糸 が捕捉部材の復動経路上に案内され、可動刃の復動時に捕捉部材が確実に両糸を 捕捉することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すミシンの自動糸切り装
置の平面図である。
【図2】摺動案内孔を示す説明図である。
【図3】ミシンベッド部のカバーを取り外して示す駆動
機構の平面図である。
【図4】下軸の平面図である。
【図5】ソレノイドの側面図である。
【図6】作動レバーの平面図である。
【図7】糸切機構の平面図である。
【図8】糸切機構の裏面図である。
【図9】作動レバーの作動部材を糸切り保持カムのカム
面に搭載した状態を示す駆動機構の平面図である。
【図10】カムフォロアが糸切用カムのカム面に当接し
た状態を示す駆動機構の平面図である。
【図11】糸切保持カムと糸切用カムのカム展開図であ
る。
【符号の説明】
43 支持プレート 44 糸案内片 45 摺動案内孔 45a 平行孔 45b 離間孔 47 ピン 49 ピン 51 摺動部材 57 可動刃 59 糸捕捉用凹部 61 固定刃

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンベッド内に配置された固定刃と、
    往復移動可能に支持され、前記固定刃との協働により上
    糸及び下糸を切断する可動刃と、前記可動刃と一体に往
    復動可能に支持され、可動刃の復動時に前記両糸を捕捉
    し、その両糸を固定刃及び可動刃に案内する捕捉部材
    と、前記可動刃の往動によって前記捕捉部材と近接さ
    れ、前記両糸を捕捉部材に案内する糸案内部材とを有す
    るミシンの自動糸切り装置において、 前記可動刃の往動時に前記捕捉部材を前記糸案内部材か
    ら離間させる離間手段を備えたことを特徴とするミシン
    の自動糸切り装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8312824B2 (en) 2008-02-07 2012-11-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Thread cutter for sewing machine

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US8312824B2 (en) 2008-02-07 2012-11-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Thread cutter for sewing machine

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