JPH0547664B2 - - Google Patents
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- JPH0547664B2 JPH0547664B2 JP63124088A JP12408888A JPH0547664B2 JP H0547664 B2 JPH0547664 B2 JP H0547664B2 JP 63124088 A JP63124088 A JP 63124088A JP 12408888 A JP12408888 A JP 12408888A JP H0547664 B2 JPH0547664 B2 JP H0547664B2
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Landscapes
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、雨衣、特にスポーツ用の雨衣を作製
するのに適する通気性に優れた防水布に関するも
のである。 (従来の技術) 雨衣用の素材としては従来、布帛にゴム引きし
たり、ポリ塩化ビニールのコーテイングを施した
素材が使用されて来たが防水性に優れる反面、極
めて蒸れやすく、スポーツ等激しい運動をする場
合の雨衣用素材としては不適当なものであつた。 近年、例えば特開昭55−98971号公報に開示さ
れた如く、布帛にポリウレタン溶液をコーテイン
グし湿式再生することによつてコーテイング層を
ミクロポーラス構造としたり、延伸してミクロな
裂け目を具有せしめたポリテトラフルオロエチレ
ンフイルムを布帛にラミネートしたりした、透湿
性を有する防水布が使われている。 この場合、ミクロポーラスな防水層は、汗の水
蒸気は通すが雨の水滴は通さないという技術思想
に基づくが、ミクロポーラス故に通気性に乏しく
(通常0.5c.c./cm2・sec以下)気温が低く汗をかき
にくい時期の雨衣としては優れているが、衣服内
の熱気を外へ逃すことができず気温が高くなると
極めて蒸れやすいものである。 又、微細繊維(通常1デニール以下)を高密度
織物とし、撥水加工した防水布もあるが、やはり
通気性に乏しく(通常1c.c./cm2・sec以下)、上記
欠点は克服できない。 (発明が解決しようとする問題点) これまでの防水布は通気性に乏しく、激しく運
動をした時衣服内に熱気がこもり、特に気温の高
い春、夏の季節には蒸れやすかつた。本発明はこ
の点を解決すること、即ち通気性に優れながら優
れた防水性を有する雨衣用素材を提供することを
目的とする。 (問題点を解決するための手段) 即ち本発明は高収縮ナイロンフイラメント(A)
と、単糸デニールが1.5デニール以下であるナイ
ロン巻縮糸(B)とが混繊され、撚係数700〜4500の
撚を有する混繊糸を、経糸及び/又は緯糸に用い
ており、経糸および緯糸方向のカバーフアクター
の和が1900以上、空気含有率が60%以上であり、
更に表面が撥水性を有し、少なくとも片面の表層
部が押圧圧縮率5〜25%で押圧圧縮されて微細孔
構造を有することを特徴とする通気性防水布であ
り、かかる布帛は、高収縮ナイロンフイラメント
(A)と単糸デニール1.5デニール以下のナイロン巻
縮糸(B)とを混繊した後、撚係数700〜4500の撚を
付与してなる混繊糸を用いて、カバーフアクター
の和が1900以上となるよう織成した後、撥水加工
処理を施し次いで、押圧圧縮率5〜25%で加熱押
圧処理を施すことにより得られる。 本発明における高収縮ナイロンフイラメント(A)
は次の如きものである。6・ナイロン、6・6・
ナイロン等に代表されるポリアミドフイラメント
の収縮率は、通常熱延伸後、ヒートセツトして収
縮率が数パーセントになる様に設定されている。
しかるに、ナイロンフイラメントの場合、下記の
如き方法を用いると高い収縮率の設定は極めて容
易である。 延伸時、延伸倍率を低めに設定したり、ヒー
トセツトを省略したりする。 高速紡糸(通常2500m/分以上での紡糸)を
行つたフイラメントを使用する。 以上の方法を取ると収縮率を10〜60%に設定す
ることが出来るが、コスト面や製造のしやすさか
らの方法が適している。 本発明に使用される高収縮ナイロンフイラメン
ト(A)の収縮率としては10〜20%のものが好まし
い。 本発明の織物の特徴は後述する如く、高密度織
物であるにもかかわらず通気性に優れていること
にあるが、織物を高密度化するために高収縮ナイ
ロンフイラメント(A)は使用されているのであり、
風合の点、物性の安定性の点より、その収縮率は
10〜20%が好ましいのである。即ち、収縮率が小
さいと高密度化が難しくなり、又大きすぎると織
物の風合が粗硬となり、且つ物性的にも不安定と
なり好ましくない。又、本発明の混繊糸における
高収縮ナイロンフイラメント(A)の混率も上記の理
由から20〜50重量%が好ましい。即ち、かかる範
囲より混繊率が低いという高収縮化しにくく、多
くなると織物風合が粗硬となるのみならずバルキ
ー性が減少して本発明の効果が得られなくなる。 又高収縮ナイロンフイラメント(A)の単糸デニー
ルは1〜4デニールが好ましい。何故ならば、混
繊する巻縮糸のデニールが1.5デニール以下に設
定される為、細すぎると織物の腰が奪われ、太す
ぎると風合が粗硬となり品位が低下する為であ
る。 本発明におけるナイロン巻縮糸(B)としては、仮
撚加工糸、賦型加工糸、擦過加工糸や収縮性の異
なる2成分ポリマーをサイドバイサイド型にコン
ジユゲート紡糸し巻縮を発現させた自己巻縮発現
型複合糸等が使用できるが、コスト、巻縮のコン
トロールのしやすさ等から仮撚加工糸が好まし
い。仮撚加工糸の場合は、一般的な条件で加工し
た巻縮糸から使用し得る。例えば、70デニールの
フイラメントの場合は撚数3100〜3500T/Mで、
50デニールのフイラメントの場合は3900〜
4300T/Mで加工すればよい、1ヒーターの仮撚
加工糸を使用した場合伸縮復元率が15〜45%であ
る。 ナイロン巻縮糸(B)の単糸デニールは、1.5デニ
ール以下であることが必要である。即ち、1.5デ
ニールを越えると織物中の空気層における空気の
分散性が低下し優れた防水性が得られなくなる。
この点から巻縮糸の単糸デニールは、強固な巻縮
が得られれば細いほどよいが、実質的には細くな
ると巻縮が弱くなり、ひいては空気含有率が低下
し、空気の分散性を悪くなりがちなので、0.3デ
ニール以上が好ましい。 高収縮ナイロンフイラメント(A)とナイロン巻縮
糸(B)の混せの方法としては合撚糸、カバリング、
エアジエツト混繊等の方法があるが、コスト等の
面からエアジツト混繊が好適である。 本発明において更に重要な点は斯くの如く得ら
れた混繊糸に撚係数700〜4500の実撚を施すこと
である。 撚係数が700未満である時、高収縮ナイロンフ
イラメント(A)が混繊糸の表層に露出し、部分的に
ピンホールを形成しやすく、空気の分散性も悪く
なり、耐水性や防水性の低下を招き、又撚係数が
4500を超えると空気の分散性を妨げると共に、隣
接する糸間に間〓を生じ通気性は向上し、好まし
い方向にあるが、耐水性や防水性の低下を招き、
又、風合も硬くなる。 斯くの如き混繊糸はこれを緯糸又は経糸、或い
は両方に用いて製織するが、少なくとも緯糸に用
いるのが好ましい。 更に、本発明では経糸のカバーフアクターと緯
糸のカバーフアクターの和が1900以上、好ましく
は2000以上なければならない。カバーフアクター
の和が小さいと前記した空気の分散性が悪くな
り、防水性が悪くなる。本発明の防水布の場合、
前述の如く巻縮糸を主に使用している為に高密度
化を進めても(カバーフアクターの数値を大とし
ても)、通気性は保有しやすいが、あまりカバー
フアクターが大であると織物が粗硬で、重くなり
やすいのでカバーフアクターの和は2000以上3000
以下が好ましく、2400以上3000以下が特に好まし
い。 本発明における今一つの重要な要件は、空気含
有率である。空気含有率は後記の如き測定方法に
よるものであり、織物中に存在する空気層の大き
さを示すものである。本発明の場合、前記の如き
糸構成、織物構成と共に、織物中に十分な空気が
含まれていることにより、通気性が得られる。 従つて、本防水布の空気含有率は60%以上とす
る必要があり、60%未満では通気性に劣る事とな
る。 かかる空気含有率を得るには、一般に、ナイロ
ン巻縮糸を前記の如く使用すればよいが、特に以
下の如き加工条件によつて、製織後の加工を施す
ことが好ましい。すなわち、2ヒータ方式の仮撚
加工による巻縮糸を使用した場合、巻縮が均一で
ある反面嵩高性が低いので、染色前のリラツクス
工程においては高温(90℃以上)の熱湯に直接浸
漬して巻縮の発現を極力行なわしめるべきであ
る。 一方、1ヒータ方式の仮撚加工による巻縮糸を
使用した場合は、嵩高性が大きいのでリラツクス
条件は比較的低温、例えば60〜80℃でも良い。 次に本発明の織物においては表面が撥水性を有
することが必要であり、撥水加工等を前記織物に
施すことが好ましい。織物に撥水性が乏しいと繊
維が濡れやすく、空気層を通つて水が浸入しやす
くなる。 かかる撥水加工剤としては弗素系加工剤、シリ
コーン系加工剤等が使用し得るが、ナイロンとの
親和性や耐久性の点より前者、即ちパーフルオロ
キアルキル基を含む有機弗素化合物が好適であ
る。これらを通常0.5〜10重量%、好ましくは1
〜8重量%付与せしめ、150〜180℃でベーキング
すれば、耐久性に優れた撥水性が得られる。尚、
本発明の防水布は空〓が多くかつ均一化している
為に、撥水加工剤を均一に、且つ織物の内部にま
で付着させることが容易であり、又洗濯その他に
対する耐久性も優れたものとなる。 本発明は前記の如き撥水処理を行つた後、加熱
押圧処理を必要とする。加熱押圧処理は170〜200
℃に加熱されたカレンダー加工機等を用いて20〜
30tonの押圧力で行い、後に規定する押圧圧縮率
が5〜25%の範囲とする必要がある。圧縮率が5
%以下の場合押圧効果が少なく、25%を超える場
合、防水性は良好であるが、通気性の低下が著し
く、好ましくない。又、加熱押圧処理は片面にの
み施すことが好ましく、特に撥水処理を行つた面
に施すとよい。 加熱押圧処理を施す前の本通気性防水布も内部
に細孔を多数有しながら表層は撥水性を持つた
め、ある程度通気性と撥水性を兼備する。しかし
ながら細孔の分布が一様でないため、部位によつ
ては細孔が集束してピンホールを形成し、耐水
圧・放水性を悪化せしめる。これに対し、加熱押
圧を施せば、該細孔が圧縮されて微細孔となると
共に、均一に分散され雨滴等の通過防止にとつて
効果的である。 尚、本織物の仕上方法として、針布起毛、エメ
リーペーパー等で表面繊維を起こしたり、毛羽立
てたりすることは風合をソフトにして感触をよく
する為に有効であり、撥水加工前に実施しておけ
ば得られる性能も変らず好適である。 (作用) 本発明の織物が通気性に富みながら、優れた防
水性を有するに至る理由は次の如く考えられる。
本発明の織物は巻縮性を有するフイラメントと、
高収縮フイラメントの混繊糸で織製され、高密度
化されており、且つ織物中に空気を空気含有率が
60%以上となる如く豊富に持つている。従つて、
その空気層を通過して空気が動き得、且つ織物が
撥水加工されている為に空気層を雨滴が浸入しに
くいのである。即ち、従来の防水布はフイルター
で言えばメツシユフイルターであり、メツシユの
大きさで物をこし取る表層濾過の原理故に、雨水
も通さないが空気も通しにくくなつたのに対し、
本発明の防水布は砂を通して水をこし取る方法の
深層濾過の原理と同じであり、織物の持つ厚み、
即ち押圧圧縮により均一に織物中に分散した細か
な空気層が雨滴の浸入(濾過で言えば異物の通
過)を防止するのである。従つて織物を透かして
見た時、織目の位置にピンホールが明確に見える
如きものは、高密度で空気含有率が高くとも、防
水性は低い。 更に、本発明の混繊糸は実撚を有することによ
り、高収縮ナイロンフイラメント(A)が混繊糸の芯
部に位置し、ナイロン巻縮糸(B)の嵩高性が均一化
され易い。このため、隣接したフイラメント間の
間〓が埋められ、空気も織物中に均一に分散して
存在し、その結果、フイラメント間に発生するピ
ンホールが減少し、通気度、耐水圧、防水性を同
時に向上せしめ得るのである。 (発明の効果) 以上の如く、本発明に係る防水布は、内部に十
分な空気層を有し、極めて優れた防水性と通気性
を兼ね備え、更に、しなやかでソフトなものであ
つて、雨衣用素材として有用なものであり、特
に、本防水布を用いた雨衣を、スポーツ時等に着
用すれば、従来にない快適な着心地が得られる。 (実施例) 測定方法 本発明における各種のデータの測定法は下記の
通りである。 1 収縮率 カセ取り機で5回取りのカセを取り
0.001g/dの荷重下で95〜100℃の熱湯に1分
間浸漬し、収縮させ、乾燥後、元の長さをL、
収縮後の長さをlとし、次式で求める。 L−l/L×100(%) 2 デニール JIS L−1013法 カバーフアクター計算時は織物から経糸と緯
糸をほぐして取出し測定する。 3 カバーフアクター インチ当りの糸本数×√(Dはデニール) 4 撥水度 JIS L−1092(スプレー法) 5 空気含有率 〔1−織物の1平方センチメートル当りの重量(g/cm
2)/ナイロンの密度(1.14g/cm2)×厚み(cm)〕×
100 厚み測定はJIS L−1096による 6 耐水圧 JIS L−1092法(A法) 7 レインテスト AATCC (合格したレベルで表示 シヤワー<レーン<
ストームレベル) 8 通気度 JIS L−1096法(A法) 9 伸縮復元率 JIS−L−1090 10 撚数計算式 T=撚数 a=撚係数 D=繊度(デニール) SG=比重(ナイロン1.14) 11 押圧圧縮率 圧縮率=P0−P1/P0×100 P0=未押圧布の厚み(mm) P1=押圧布の厚み(mm) 実施例 1 固有粘度0.65の6ナイロンポリマーをエクスト
ルーダで溶融し、265℃に加熱したオリフイスか
ら押出し1000m/分で巻取つて、未延伸糸を得
た。該未延伸糸を延伸ローラーで3.5倍に延伸し
て70d/36fの高収縮ナイロンフイラメントA1を
得た。A1の熱収縮は16.2%であつた。 次に通常の6−ナイロンフイラメント52d/36f
(F1)を下記条件で2ヒーター方式で仮撚加工
し、F1から巻縮糸B1を得た。B1は仮撚条件で
仮撚加工を施した。仮撚糸B1の伸縮復元率は15.2
%であつた。 仮撚条件 スピンドル回転数400000rpm、撚糸S方向
3424T/M フイード率 第1 +2% 第2 12.5% ヒーター温度 第1 215% 第2 205℃ ついで高収縮6−ナイロンフイラメントA1と
6ナイロ仮撚糸B1をエアジエツトにより混繊し
て得た、混繊糸C1無撚糸と混繊糸C1に撚を施し
たC1-1〜C1-5を得た。 上記混繊糸の各々を経糸、及び緯糸に使用し、
平織で製織し、下記条件で加工して織物1−6
夫々に押圧圧縮率10%を施し織物1′−6′を得
た。第1表に得られた織物の特性値を示す。 本発明の織物は通気性に優れ、撚を施すことに
よつて一層防水性の高くなることが判る。 加工工程及び条件 リラツクス 95℃の熱湯水で20〜30秒間リラ
ツクス 乾燥 シヨートループドライヤーで100℃で
乾燥 プレセツト 有幅190℃ 30秒間 染色 液流染色機を用い、100℃で染色酸性
染料を用いて、レツドに染上げた。 乾燥 に同じ 撥水加工 弗素系撥水剤を利用(2%owf付
着せしめた。) 仕上セツト ベーキング170℃ 30秒間
するのに適する通気性に優れた防水布に関するも
のである。 (従来の技術) 雨衣用の素材としては従来、布帛にゴム引きし
たり、ポリ塩化ビニールのコーテイングを施した
素材が使用されて来たが防水性に優れる反面、極
めて蒸れやすく、スポーツ等激しい運動をする場
合の雨衣用素材としては不適当なものであつた。 近年、例えば特開昭55−98971号公報に開示さ
れた如く、布帛にポリウレタン溶液をコーテイン
グし湿式再生することによつてコーテイング層を
ミクロポーラス構造としたり、延伸してミクロな
裂け目を具有せしめたポリテトラフルオロエチレ
ンフイルムを布帛にラミネートしたりした、透湿
性を有する防水布が使われている。 この場合、ミクロポーラスな防水層は、汗の水
蒸気は通すが雨の水滴は通さないという技術思想
に基づくが、ミクロポーラス故に通気性に乏しく
(通常0.5c.c./cm2・sec以下)気温が低く汗をかき
にくい時期の雨衣としては優れているが、衣服内
の熱気を外へ逃すことができず気温が高くなると
極めて蒸れやすいものである。 又、微細繊維(通常1デニール以下)を高密度
織物とし、撥水加工した防水布もあるが、やはり
通気性に乏しく(通常1c.c./cm2・sec以下)、上記
欠点は克服できない。 (発明が解決しようとする問題点) これまでの防水布は通気性に乏しく、激しく運
動をした時衣服内に熱気がこもり、特に気温の高
い春、夏の季節には蒸れやすかつた。本発明はこ
の点を解決すること、即ち通気性に優れながら優
れた防水性を有する雨衣用素材を提供することを
目的とする。 (問題点を解決するための手段) 即ち本発明は高収縮ナイロンフイラメント(A)
と、単糸デニールが1.5デニール以下であるナイ
ロン巻縮糸(B)とが混繊され、撚係数700〜4500の
撚を有する混繊糸を、経糸及び/又は緯糸に用い
ており、経糸および緯糸方向のカバーフアクター
の和が1900以上、空気含有率が60%以上であり、
更に表面が撥水性を有し、少なくとも片面の表層
部が押圧圧縮率5〜25%で押圧圧縮されて微細孔
構造を有することを特徴とする通気性防水布であ
り、かかる布帛は、高収縮ナイロンフイラメント
(A)と単糸デニール1.5デニール以下のナイロン巻
縮糸(B)とを混繊した後、撚係数700〜4500の撚を
付与してなる混繊糸を用いて、カバーフアクター
の和が1900以上となるよう織成した後、撥水加工
処理を施し次いで、押圧圧縮率5〜25%で加熱押
圧処理を施すことにより得られる。 本発明における高収縮ナイロンフイラメント(A)
は次の如きものである。6・ナイロン、6・6・
ナイロン等に代表されるポリアミドフイラメント
の収縮率は、通常熱延伸後、ヒートセツトして収
縮率が数パーセントになる様に設定されている。
しかるに、ナイロンフイラメントの場合、下記の
如き方法を用いると高い収縮率の設定は極めて容
易である。 延伸時、延伸倍率を低めに設定したり、ヒー
トセツトを省略したりする。 高速紡糸(通常2500m/分以上での紡糸)を
行つたフイラメントを使用する。 以上の方法を取ると収縮率を10〜60%に設定す
ることが出来るが、コスト面や製造のしやすさか
らの方法が適している。 本発明に使用される高収縮ナイロンフイラメン
ト(A)の収縮率としては10〜20%のものが好まし
い。 本発明の織物の特徴は後述する如く、高密度織
物であるにもかかわらず通気性に優れていること
にあるが、織物を高密度化するために高収縮ナイ
ロンフイラメント(A)は使用されているのであり、
風合の点、物性の安定性の点より、その収縮率は
10〜20%が好ましいのである。即ち、収縮率が小
さいと高密度化が難しくなり、又大きすぎると織
物の風合が粗硬となり、且つ物性的にも不安定と
なり好ましくない。又、本発明の混繊糸における
高収縮ナイロンフイラメント(A)の混率も上記の理
由から20〜50重量%が好ましい。即ち、かかる範
囲より混繊率が低いという高収縮化しにくく、多
くなると織物風合が粗硬となるのみならずバルキ
ー性が減少して本発明の効果が得られなくなる。 又高収縮ナイロンフイラメント(A)の単糸デニー
ルは1〜4デニールが好ましい。何故ならば、混
繊する巻縮糸のデニールが1.5デニール以下に設
定される為、細すぎると織物の腰が奪われ、太す
ぎると風合が粗硬となり品位が低下する為であ
る。 本発明におけるナイロン巻縮糸(B)としては、仮
撚加工糸、賦型加工糸、擦過加工糸や収縮性の異
なる2成分ポリマーをサイドバイサイド型にコン
ジユゲート紡糸し巻縮を発現させた自己巻縮発現
型複合糸等が使用できるが、コスト、巻縮のコン
トロールのしやすさ等から仮撚加工糸が好まし
い。仮撚加工糸の場合は、一般的な条件で加工し
た巻縮糸から使用し得る。例えば、70デニールの
フイラメントの場合は撚数3100〜3500T/Mで、
50デニールのフイラメントの場合は3900〜
4300T/Mで加工すればよい、1ヒーターの仮撚
加工糸を使用した場合伸縮復元率が15〜45%であ
る。 ナイロン巻縮糸(B)の単糸デニールは、1.5デニ
ール以下であることが必要である。即ち、1.5デ
ニールを越えると織物中の空気層における空気の
分散性が低下し優れた防水性が得られなくなる。
この点から巻縮糸の単糸デニールは、強固な巻縮
が得られれば細いほどよいが、実質的には細くな
ると巻縮が弱くなり、ひいては空気含有率が低下
し、空気の分散性を悪くなりがちなので、0.3デ
ニール以上が好ましい。 高収縮ナイロンフイラメント(A)とナイロン巻縮
糸(B)の混せの方法としては合撚糸、カバリング、
エアジエツト混繊等の方法があるが、コスト等の
面からエアジツト混繊が好適である。 本発明において更に重要な点は斯くの如く得ら
れた混繊糸に撚係数700〜4500の実撚を施すこと
である。 撚係数が700未満である時、高収縮ナイロンフ
イラメント(A)が混繊糸の表層に露出し、部分的に
ピンホールを形成しやすく、空気の分散性も悪く
なり、耐水性や防水性の低下を招き、又撚係数が
4500を超えると空気の分散性を妨げると共に、隣
接する糸間に間〓を生じ通気性は向上し、好まし
い方向にあるが、耐水性や防水性の低下を招き、
又、風合も硬くなる。 斯くの如き混繊糸はこれを緯糸又は経糸、或い
は両方に用いて製織するが、少なくとも緯糸に用
いるのが好ましい。 更に、本発明では経糸のカバーフアクターと緯
糸のカバーフアクターの和が1900以上、好ましく
は2000以上なければならない。カバーフアクター
の和が小さいと前記した空気の分散性が悪くな
り、防水性が悪くなる。本発明の防水布の場合、
前述の如く巻縮糸を主に使用している為に高密度
化を進めても(カバーフアクターの数値を大とし
ても)、通気性は保有しやすいが、あまりカバー
フアクターが大であると織物が粗硬で、重くなり
やすいのでカバーフアクターの和は2000以上3000
以下が好ましく、2400以上3000以下が特に好まし
い。 本発明における今一つの重要な要件は、空気含
有率である。空気含有率は後記の如き測定方法に
よるものであり、織物中に存在する空気層の大き
さを示すものである。本発明の場合、前記の如き
糸構成、織物構成と共に、織物中に十分な空気が
含まれていることにより、通気性が得られる。 従つて、本防水布の空気含有率は60%以上とす
る必要があり、60%未満では通気性に劣る事とな
る。 かかる空気含有率を得るには、一般に、ナイロ
ン巻縮糸を前記の如く使用すればよいが、特に以
下の如き加工条件によつて、製織後の加工を施す
ことが好ましい。すなわち、2ヒータ方式の仮撚
加工による巻縮糸を使用した場合、巻縮が均一で
ある反面嵩高性が低いので、染色前のリラツクス
工程においては高温(90℃以上)の熱湯に直接浸
漬して巻縮の発現を極力行なわしめるべきであ
る。 一方、1ヒータ方式の仮撚加工による巻縮糸を
使用した場合は、嵩高性が大きいのでリラツクス
条件は比較的低温、例えば60〜80℃でも良い。 次に本発明の織物においては表面が撥水性を有
することが必要であり、撥水加工等を前記織物に
施すことが好ましい。織物に撥水性が乏しいと繊
維が濡れやすく、空気層を通つて水が浸入しやす
くなる。 かかる撥水加工剤としては弗素系加工剤、シリ
コーン系加工剤等が使用し得るが、ナイロンとの
親和性や耐久性の点より前者、即ちパーフルオロ
キアルキル基を含む有機弗素化合物が好適であ
る。これらを通常0.5〜10重量%、好ましくは1
〜8重量%付与せしめ、150〜180℃でベーキング
すれば、耐久性に優れた撥水性が得られる。尚、
本発明の防水布は空〓が多くかつ均一化している
為に、撥水加工剤を均一に、且つ織物の内部にま
で付着させることが容易であり、又洗濯その他に
対する耐久性も優れたものとなる。 本発明は前記の如き撥水処理を行つた後、加熱
押圧処理を必要とする。加熱押圧処理は170〜200
℃に加熱されたカレンダー加工機等を用いて20〜
30tonの押圧力で行い、後に規定する押圧圧縮率
が5〜25%の範囲とする必要がある。圧縮率が5
%以下の場合押圧効果が少なく、25%を超える場
合、防水性は良好であるが、通気性の低下が著し
く、好ましくない。又、加熱押圧処理は片面にの
み施すことが好ましく、特に撥水処理を行つた面
に施すとよい。 加熱押圧処理を施す前の本通気性防水布も内部
に細孔を多数有しながら表層は撥水性を持つた
め、ある程度通気性と撥水性を兼備する。しかし
ながら細孔の分布が一様でないため、部位によつ
ては細孔が集束してピンホールを形成し、耐水
圧・放水性を悪化せしめる。これに対し、加熱押
圧を施せば、該細孔が圧縮されて微細孔となると
共に、均一に分散され雨滴等の通過防止にとつて
効果的である。 尚、本織物の仕上方法として、針布起毛、エメ
リーペーパー等で表面繊維を起こしたり、毛羽立
てたりすることは風合をソフトにして感触をよく
する為に有効であり、撥水加工前に実施しておけ
ば得られる性能も変らず好適である。 (作用) 本発明の織物が通気性に富みながら、優れた防
水性を有するに至る理由は次の如く考えられる。
本発明の織物は巻縮性を有するフイラメントと、
高収縮フイラメントの混繊糸で織製され、高密度
化されており、且つ織物中に空気を空気含有率が
60%以上となる如く豊富に持つている。従つて、
その空気層を通過して空気が動き得、且つ織物が
撥水加工されている為に空気層を雨滴が浸入しに
くいのである。即ち、従来の防水布はフイルター
で言えばメツシユフイルターであり、メツシユの
大きさで物をこし取る表層濾過の原理故に、雨水
も通さないが空気も通しにくくなつたのに対し、
本発明の防水布は砂を通して水をこし取る方法の
深層濾過の原理と同じであり、織物の持つ厚み、
即ち押圧圧縮により均一に織物中に分散した細か
な空気層が雨滴の浸入(濾過で言えば異物の通
過)を防止するのである。従つて織物を透かして
見た時、織目の位置にピンホールが明確に見える
如きものは、高密度で空気含有率が高くとも、防
水性は低い。 更に、本発明の混繊糸は実撚を有することによ
り、高収縮ナイロンフイラメント(A)が混繊糸の芯
部に位置し、ナイロン巻縮糸(B)の嵩高性が均一化
され易い。このため、隣接したフイラメント間の
間〓が埋められ、空気も織物中に均一に分散して
存在し、その結果、フイラメント間に発生するピ
ンホールが減少し、通気度、耐水圧、防水性を同
時に向上せしめ得るのである。 (発明の効果) 以上の如く、本発明に係る防水布は、内部に十
分な空気層を有し、極めて優れた防水性と通気性
を兼ね備え、更に、しなやかでソフトなものであ
つて、雨衣用素材として有用なものであり、特
に、本防水布を用いた雨衣を、スポーツ時等に着
用すれば、従来にない快適な着心地が得られる。 (実施例) 測定方法 本発明における各種のデータの測定法は下記の
通りである。 1 収縮率 カセ取り機で5回取りのカセを取り
0.001g/dの荷重下で95〜100℃の熱湯に1分
間浸漬し、収縮させ、乾燥後、元の長さをL、
収縮後の長さをlとし、次式で求める。 L−l/L×100(%) 2 デニール JIS L−1013法 カバーフアクター計算時は織物から経糸と緯
糸をほぐして取出し測定する。 3 カバーフアクター インチ当りの糸本数×√(Dはデニール) 4 撥水度 JIS L−1092(スプレー法) 5 空気含有率 〔1−織物の1平方センチメートル当りの重量(g/cm
2)/ナイロンの密度(1.14g/cm2)×厚み(cm)〕×
100 厚み測定はJIS L−1096による 6 耐水圧 JIS L−1092法(A法) 7 レインテスト AATCC (合格したレベルで表示 シヤワー<レーン<
ストームレベル) 8 通気度 JIS L−1096法(A法) 9 伸縮復元率 JIS−L−1090 10 撚数計算式 T=撚数 a=撚係数 D=繊度(デニール) SG=比重(ナイロン1.14) 11 押圧圧縮率 圧縮率=P0−P1/P0×100 P0=未押圧布の厚み(mm) P1=押圧布の厚み(mm) 実施例 1 固有粘度0.65の6ナイロンポリマーをエクスト
ルーダで溶融し、265℃に加熱したオリフイスか
ら押出し1000m/分で巻取つて、未延伸糸を得
た。該未延伸糸を延伸ローラーで3.5倍に延伸し
て70d/36fの高収縮ナイロンフイラメントA1を
得た。A1の熱収縮は16.2%であつた。 次に通常の6−ナイロンフイラメント52d/36f
(F1)を下記条件で2ヒーター方式で仮撚加工
し、F1から巻縮糸B1を得た。B1は仮撚条件で
仮撚加工を施した。仮撚糸B1の伸縮復元率は15.2
%であつた。 仮撚条件 スピンドル回転数400000rpm、撚糸S方向
3424T/M フイード率 第1 +2% 第2 12.5% ヒーター温度 第1 215% 第2 205℃ ついで高収縮6−ナイロンフイラメントA1と
6ナイロ仮撚糸B1をエアジエツトにより混繊し
て得た、混繊糸C1無撚糸と混繊糸C1に撚を施し
たC1-1〜C1-5を得た。 上記混繊糸の各々を経糸、及び緯糸に使用し、
平織で製織し、下記条件で加工して織物1−6
夫々に押圧圧縮率10%を施し織物1′−6′を得
た。第1表に得られた織物の特性値を示す。 本発明の織物は通気性に優れ、撚を施すことに
よつて一層防水性の高くなることが判る。 加工工程及び条件 リラツクス 95℃の熱湯水で20〜30秒間リラ
ツクス 乾燥 シヨートループドライヤーで100℃で
乾燥 プレセツト 有幅190℃ 30秒間 染色 液流染色機を用い、100℃で染色酸性
染料を用いて、レツドに染上げた。 乾燥 に同じ 撥水加工 弗素系撥水剤を利用(2%owf付
着せしめた。) 仕上セツト ベーキング170℃ 30秒間
【表】
実施例 2
実施例1で得られたC1-3を経糸、緯糸に使用し
て、平織で製織し、実施例1にほぼ同様に加工し
て押圧圧縮率を0、5、15、25、30%である織物
7,8,9,10,11を得た。第2表に特性値
を示す。 又、第1図は、押圧圧縮率15%の織物の緯断面
写真、第2図は同じく0%の織物の緯断面写真
(100倍)である。 押圧圧縮することにより、均一な微細孔構造が
得られ、通気性を有しながら優れた防水性を発揮
することが判る。
て、平織で製織し、実施例1にほぼ同様に加工し
て押圧圧縮率を0、5、15、25、30%である織物
7,8,9,10,11を得た。第2表に特性値
を示す。 又、第1図は、押圧圧縮率15%の織物の緯断面
写真、第2図は同じく0%の織物の緯断面写真
(100倍)である。 押圧圧縮することにより、均一な微細孔構造が
得られ、通気性を有しながら優れた防水性を発揮
することが判る。
【表】
実施例 3
経糸に実施例1の通常6ナイロンフイラメント
(F1)と通常6ナイロンフイラメント70d/36f
(F2)を実施例1と同条件でエアジエツトにより
混繊しC2を得た。このC2糸を使用し、緯糸に実
施例1において得たC1-3を使用して、平織で製織
後、実施例1にほぼ同様に加工して織物12と1
2の織物に押圧圧縮率15%の13を得た。 織物の特性は第3表に示した通りであつた。通
気性に富みながら織物13は撚を施すと同時に押
圧することにより優れた防水性を示すことが判
る。
(F1)と通常6ナイロンフイラメント70d/36f
(F2)を実施例1と同条件でエアジエツトにより
混繊しC2を得た。このC2糸を使用し、緯糸に実
施例1において得たC1-3を使用して、平織で製織
後、実施例1にほぼ同様に加工して織物12と1
2の織物に押圧圧縮率15%の13を得た。 織物の特性は第3表に示した通りであつた。通
気性に富みながら織物13は撚を施すと同時に押
圧することにより優れた防水性を示すことが判
る。
【表】
【表】
第1図は本発明に関する通気性防水布の緯断面
写真、第2図は押圧圧縮処理されていない通気性
防水布の緯断面写真(倍率100倍)であつて、
夫々、繊維の形状を示すものである。
写真、第2図は押圧圧縮処理されていない通気性
防水布の緯断面写真(倍率100倍)であつて、
夫々、繊維の形状を示すものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高収縮ナイロンフイラメント(A)と、単糸デニ
ールが1.5デニール以下であるナイロン巻縮糸(B)
とが混繊され、撚係数700〜4500の撚を有する混
繊糸を、経糸及び/又は緯糸に用いてなり、経糸
および緯糸方向のカバーフアクターの和が1900以
上、空気含有率が60%以上であり、更に表面が撥
水性を有し、少なくとも片面の表層部が押圧圧縮
率5〜25%で押圧圧縮されて微細孔構造を有する
ことを特徴とする通気性防水布。 2 高収縮ナイロンフイラメント(A)と単糸デニー
ル1.5デニール以下のナイロン巻縮糸(B)とを混繊
した後、撚係数700〜4500の撚を付与してなる混
繊糸を用いて、カバーフアクターの和が1900以上
となるよう織成した後、撥水加工処理を施し次い
で、押圧圧縮率5〜25%で加熱押圧処理を施すこ
とを特徴とする通気性防水布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP88124088A JPH01298278A (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 通気性防水布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP88124088A JPH01298278A (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 通気性防水布及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01298278A JPH01298278A (ja) | 1989-12-01 |
JPH0547664B2 true JPH0547664B2 (ja) | 1993-07-19 |
Family
ID=14876628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP88124088A Granted JPH01298278A (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 通気性防水布及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01298278A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006057190A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Toray Ind Inc | ポリアミド織物 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2559684B2 (ja) * | 1990-07-04 | 1996-12-04 | 鐘紡株式会社 | カシミア調織物及びその製造方法 |
JP2001295255A (ja) * | 2000-04-14 | 2001-10-26 | Asahi Kasei Corp | 撥水効果のある汚濁防止シート |
KR101664275B1 (ko) * | 2016-04-22 | 2016-10-11 | 주식회사호진글로벌 | 통기성과 방수성이 동시에 우수한 고밀도 직물 |
US20230250563A1 (en) * | 2020-06-16 | 2023-08-10 | Teijin Frontier Co., Ltd. | Low-air-permeability fabric and textile product |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6170043A (ja) * | 1984-09-14 | 1986-04-10 | 帝人株式会社 | 高密度撥水性布帛 |
JPS6215353A (ja) * | 1985-07-08 | 1987-01-23 | カネボウ株式会社 | 通気性防水布 |
-
1988
- 1988-05-20 JP JP88124088A patent/JPH01298278A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006057190A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Toray Ind Inc | ポリアミド織物 |
JP4556548B2 (ja) * | 2004-08-18 | 2010-10-06 | 東レ株式会社 | ポリアミド織物 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01298278A (ja) | 1989-12-01 |
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