JP2001295255A - 撥水効果のある汚濁防止シート - Google Patents
撥水効果のある汚濁防止シートInfo
- Publication number
- JP2001295255A JP2001295255A JP2000114084A JP2000114084A JP2001295255A JP 2001295255 A JP2001295255 A JP 2001295255A JP 2000114084 A JP2000114084 A JP 2000114084A JP 2000114084 A JP2000114084 A JP 2000114084A JP 2001295255 A JP2001295255 A JP 2001295255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- woven fabric
- fiber
- resin
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/40—Protecting water resources
- Y02A20/402—River restoration
Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
発生する土砂を含んだ汚濁水の拡散を防止するために、
工事現場の周りの水中にフェンス状に張り巡らす汚濁防
止シートであって、水中生物との接触が抑制され、特に
貝類の付着が激減すると同時に、長期使用における水中
浸漬による強力低下や、大気暴露による強力低下による
破損等のトラブルが軽減された汚濁防止シートを提供す
る。 【解決手段】 ナイロン66等の繊維または織物の表面
に皮膜が形成されているシートであって、該皮膜が、シ
リコーン樹脂等の撥水性の樹脂からなり、且つ繊維また
は織物の質量に対して0.5〜20wt%の皮膜が形成
されている汚濁防止シート。
Description
表面に皮膜が形成されているシートであって、海洋埋め
立てや、河川の修復工事を行う際に発生する土砂を含ん
だ汚濁水の拡散を防止するために、工事現場の周りの水
中にフェンス状に張り巡らす、汚濁防止シートに関す
る。
工事の際発生する土砂を含んだ汚濁水の拡散を防止する
ために、工事現場の水中に繊維織物をフェンス状に取り
囲むよう吊り下げて用いることが行われている。しか
し、一定期間毎に、付着した生物を除去する必要があ
り、その除去作業のために多大の労力を費している。そ
のため、生物付着の少ない材料を提供するために、種々
の試みがなされている。
有することが知られており、この性質を利用して、銅や
銀などの微細粉末を直接混入して防藻性繊維を得る方法
(特開昭51−117775号公報)、銅粉末を含む樹
脂を繊維表面に付着させる方法(特開昭62−1620
75号公報)等が提案されている。しかし、従来公知の
方法で得られた汚濁防止シートは、水流や波浪の影響で
金属の欠落や、脱離を生じたり、金属の溶解が過多であ
ったりして、長期にわたって安定した防藻効果を得るこ
とができないと同時に、蠣殻やフジツボなどの貝類に
は、効果が少なく、汚濁防止シートとしては、満足する
結果が得られていない。
丈夫で、どのような現場の地形にでも適合するように、
形態追随性が良いことが求められているが、ゴムや防水
用の樹脂をコーティングしたものは、フィルム状の特性
に見られる形態追随性に難点があるのが実情である。
することなく、長期間安定して水中生物の付着防止性能
を発揮して、かつ、形態追随性が良く、機械的特性も満
足し得る汚濁防止シートを提供することを目的とする。
を解決するために、水中生物、特に貝類の付着防止につ
いて鋭意検討した結果、忌避剤を用いるよりも、シート
の撥水効果を高め、水との親和性を押さえることの方
が、水中生物、特にフジツボや貝類の付着を防止するの
に有効であることを見出し、本発明をなすに至った。
皮膜が形成されているシートであって、該皮膜が撥水性
の樹脂からなり、且つ繊維または織物の質量に対して
0.5〜20wt%の皮膜が形成されている汚濁防止シ
ートである。本発明の汚濁防止シートにより、水中生物
との接触が抑制され、特に貝類の付着が激減すると同時
に、皮膜が、繊維を保護することで、長期使用における
水中浸漬による強力低下や、大気暴露による強力低下に
よる破損等のトラブルが軽減される。
いて、汚濁防止シートの撥水効果を高める手段として
は、シートを構成する繊維または織物の表面に撥水性の
樹脂皮膜を形成することである。撥水性の樹脂としては
特に限定されないが、例えば、シリコーン系樹脂、クロ
ム錯塩、フッ素系、アルキルピリジウム塩系、メチロー
ルアミド系、アルキルエチレン尿素系の樹脂等が挙げら
れ、好ましくは、撥水効果が永続するシリコーン系樹脂
やフッ素系樹脂がより効果的である。
例えば、繊維糸条に予め撥水性の樹脂皮膜を形成してか
ら製織することも出来るし、織物にしてからその表面に
撥水性の樹脂皮膜を形成することも出来、いずれの方法
でも良い。また、皮膜としての樹脂付着量は、繊維また
は織物の質量に対して0.5〜20wt%が好ましく、
より好ましくは2〜15wt%である。0.5wt%未
満では、樹脂付着量が少なすぎて、皮膜斑が出ると共に
水中生物が付着し易くなり、有効日数が短くなる。20
wt%を越えると、水中生物の付着は少ないが、皮膜が
フィルム状でシートが硬くなり形態追随性が低下する。
イロン6、ナイロン66、ナイロン46などのポリアミ
ド繊維、ポリアルキレンテレフタレートに代表されるポ
リエステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維などのセ
ルロース系繊維、ポリオレフィン繊維などが挙げられ
る。その中でも、汚濁防止シート素材として耐衝撃性が
強く、長期間海水に浸漬後の強力低下や海洋性大気暴露
下で強力低下の影響の少ない、ナイロン6、ナイロン6
6がより好ましい。
を形成する手段は、特に限定されるものではなく、公知
の方法を適用することが出来る。
に詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、評価方法は下記の通りである。 (1)水中生物付着性試験 30×30cmのシートを枠に張り付け、宮崎県延岡市
の湾内に沈め、2ヶ月後、6ヶ月後の海生物の付着量を
比較し、官能検査で、海生物の付着が少ないものを○、
中くらいのものを△、多いものを×とした。
膜形成後の繊維または織物の質量(B)とする。 樹脂付着量(wt%)=〔(B−A)/A〕×100 (実施例1)940dtexのナイロン66繊維を、経
糸27本/3cm、緯糸27本/3cmの密度で製織
し、織物を得た。
化学製、ディックシリコーンConcv)3wt%およびブ
ロッキングイソシアネート(明成化学製、メイカネート
MF)1wt%を含有するシリコ−ン系撥水剤水溶液
に、上記織物を浸漬させ、マングルで絞り、80℃で1
分乾燥した後、160℃で2分の熱処理を行い、汚濁防
止シートを得た。
り、評価結果は表1に示す通りであった。 (実施例2)実施例1と同じ織物を用い、シリコーン樹
脂(信越化学製、ポロンコートE)100質量部、触媒
(信越化学製、スズ系触媒)1質量部およびトルエン5
0質量部の配合のシリコン系撥水剤の溶液に浸漬させ、
マングルで絞った後、80℃で1分乾燥後、120℃で
2分の熱処理を行い、汚濁防止シートを得た。
り、評価結果は表1に示す通りであった。 (実施例3)実施例1と同じ織物を用い、フッ素系樹脂
(明成化学製、アサヒガードAG710)10wt%、
メラミン樹脂(住友化学製、スミテックスレジンM−
3)1wt%および触媒(住友化学製、アクセレレ−タ
−Aex)0.01wt%を含有するフッ素系撥水・撥
油剤の水溶液に浸漬させ、マングルで絞り、100℃で
1分乾燥し160℃で1分熱処理を行い、汚濁防止シー
トを得た。
り、評価結果は表1に示す通りであった。 (実施例4)940dtexのナイロン66繊維を、実
施例1と同様のシリコ−ン系撥水剤水溶液で処理して樹
脂皮膜を形成させてから、経糸27本/3cm、緯糸2
7本/3cmの密度で製織し、汚濁防止シートを得た。
り、評価結果は表1に示す通りであった。 (比較例1)実施例1と同じ織物を、なにも加工をせず
にそのまま、水中生物付着試験を行った。評価結果を表
1に示す。
例1と同様のシリコ−ン系撥水剤水溶液で処理し、マン
グル絞り圧を変更して樹脂付着量0.4wt%の汚濁防
止シートを得た。このシートの評価結果は表1に示す通
りであった。 (比較例3)実施例3と同じ織物および同じ方法で処理
を行い、樹脂付着量25wt%の汚濁防止シートを得
た。このシートの評価結果は表1に示す通りであった。
イロン6ポリマーを紡糸してナイロン6モノフィラメン
トを得た。このモノフィラメントは、強度が3.7cN
/dtexと低く、紡糸時のトラブルも多く、織物作成
は行わなかった。 (比較例5)1100dtexのポリエステル繊維を用
いて、経糸27本/3cm、緯糸27本/3cmの密度
で製織し、織布強力1960N/3cmの織物を得た。
wt%、チオ硫酸ナトリウムの5水和物0.3wt%、
メチルアンモニウムクロライド0.002wt%を含有
する水溶液中に、浴比1:30で浸漬させ、1℃/分の
昇温速度で98℃まで昇温させた後取り出し、水洗、脱
水、乾燥させ、茶緑色を呈したシートを得た。得られた
シートについての評価結果を表1に示す。
物との接触が抑制され、特に貝類の付着が激減すると同
時に、皮膜が、繊維を保護することで、長期使用におけ
る水中浸漬による強力低下や、大気暴露による強力低下
による破損等のトラブルが軽減される。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維または織物の表面に皮膜が形成され
ているシートであって、該皮膜が撥水性の樹脂からな
り、且つ繊維または織物の質量に対して0.5〜20w
t%の皮膜が形成されている汚濁防止シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000114084A JP2001295255A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 撥水効果のある汚濁防止シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000114084A JP2001295255A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 撥水効果のある汚濁防止シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001295255A true JP2001295255A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18625944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000114084A Pending JP2001295255A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 撥水効果のある汚濁防止シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001295255A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019131969A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | アサヒ産業有限会社 | シルトフェンス |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6297933A (ja) * | 1985-10-21 | 1987-05-07 | 小室 徳太郎 | 漁網編成用原糸 |
JPH01298278A (ja) * | 1988-05-20 | 1989-12-01 | Kanebo Ltd | 通気性防水布及びその製造方法 |
JPH05252843A (ja) * | 1992-03-09 | 1993-10-05 | Ougi Kagaku Kogyo Kk | ホタテ貝養殖具への付着生物除去方法並びに付着生物除去促進用組成物 |
JPH0649519U (ja) * | 1992-12-14 | 1994-07-08 | 海和工業株式会社 | 汚濁拡散防止フェンス |
JPH0657793U (ja) * | 1993-01-22 | 1994-08-12 | 将昭 島田 | 船底保護膜 |
JPH0722269U (ja) * | 1993-09-03 | 1995-04-21 | 株式会社クボタ | プレート式熱交換器 |
JPH0740701U (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-21 | 太志 炭崎 | 水中の付着物防止と油回収材料 |
JPH10237850A (ja) * | 1997-02-26 | 1998-09-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 汚濁拡散防止膜とそれを用いた汚濁拡散防止装置 |
-
2000
- 2000-04-14 JP JP2000114084A patent/JP2001295255A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6297933A (ja) * | 1985-10-21 | 1987-05-07 | 小室 徳太郎 | 漁網編成用原糸 |
JPH01298278A (ja) * | 1988-05-20 | 1989-12-01 | Kanebo Ltd | 通気性防水布及びその製造方法 |
JPH05252843A (ja) * | 1992-03-09 | 1993-10-05 | Ougi Kagaku Kogyo Kk | ホタテ貝養殖具への付着生物除去方法並びに付着生物除去促進用組成物 |
JPH0649519U (ja) * | 1992-12-14 | 1994-07-08 | 海和工業株式会社 | 汚濁拡散防止フェンス |
JPH0657793U (ja) * | 1993-01-22 | 1994-08-12 | 将昭 島田 | 船底保護膜 |
JPH0722269U (ja) * | 1993-09-03 | 1995-04-21 | 株式会社クボタ | プレート式熱交換器 |
JPH0740701U (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-21 | 太志 炭崎 | 水中の付着物防止と油回収材料 |
JPH10237850A (ja) * | 1997-02-26 | 1998-09-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 汚濁拡散防止膜とそれを用いた汚濁拡散防止装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019131969A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | アサヒ産業有限会社 | シルトフェンス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8278226B2 (en) | Antifouling fibre coatings for marine constructions | |
AU611724B2 (en) | Anti-fouling marine coating | |
JP2001295255A (ja) | 撥水効果のある汚濁防止シート | |
JP2007510786A (ja) | 玄武岩繊維をベースとする織物を有する殺生物剤不含付着防止被覆物 | |
JPH10165045A (ja) | 水中ネット | |
KR20210082496A (ko) | 내구성 있는 바이오 파울링 보호 | |
WO1988008246A1 (en) | Fishing materials excellent in prevention of clinging of organism and processes for their production | |
JP2002336705A (ja) | 水中生物付着防止能を有する繊維構造体 | |
JP3951372B2 (ja) | シート状水中生物付着防止性汚濁防止膜 | |
JPS6411764B2 (ja) | ||
JPH0698662A (ja) | 水棲生物付着防止面状体 | |
JPH0480653B2 (ja) | ||
US1960627A (en) | Method for retarding the decay of fishing twine, nets, and allied equipment | |
JPS6297933A (ja) | 漁網編成用原糸 | |
JP2004242617A (ja) | ワイヤーと金網といけすとその金網製造方法 | |
JPS63194012A (ja) | 海洋生物付着防止表面構造 | |
JPS59134208A (ja) | 水中生物の付着防止方法 | |
JPH06235142A (ja) | 付着性水性生物の付着防止用布帛 | |
JPH067049Y2 (ja) | 土木用シート | |
JPH09118772A (ja) | 生物付着防止性樹脂組成物および生物付着防止性防汚基材 | |
JP2017048126A (ja) | 水産資材に抗菌性を付与する方法 | |
JPH07279059A (ja) | 透湿性、撥水性付与加工布 | |
JPH03155734A (ja) | 防汚処理漁網及びその処理方法 | |
JPH0665936A (ja) | 鉄筋コンクリート構造物の防護方法 | |
JPH06179603A (ja) | 船体および漁網用防汚剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040109 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060810 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070405 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100629 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101026 |