JP4453450B2 - 機能性織物 - Google Patents
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Description
[1]すくなくともタテ糸もしくはヨコ糸のいずれか一方が多葉フィラメント糸で下記(1)式を満たし、かつ、前記多葉フィラメント糸の横断面が、葉の頂点のなす角αが90°以下である葉を3以上有する形状であり、下記(2)〜(4)式を満たすものであり、かつ撥水度が4級以上であることを特徴とする織編物。
(1)糸密度(本/インチ)×繊度(デシテックス)0.5≦650
(2)0.3r≦amax
(ただし、フィラメント横断面の外接円半径をrとし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と共有する2点Bi(Ci-1と共通)、Ci(Bi+1と共通)がそれぞれ各葉の頂点Tiで結ばれる線分のうち最も長いものをamaxとした。)
(3)Σ2Si/KiLiN≦1.5
(4)Σβi/N≦90°
(ただし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と構成する2点Bi(Ci-1と共通)、Ci(Bi+1と共通)を結ぶ線分BiCiの長さをKiとし、各葉が線分BiCiで切り取られる部分の面積をSi、各葉の頂点Tiと線分BiCiの距離をLiとし、葉の頂点と葉が隣の葉と共有する点で作られる角Ti-1BiTiのうち小さい側の角度をβiとし、0°<βi<180°の範囲を満たすものである。またフィラメント横断面がもつ葉の数をNとした。)
[2]洗濯10回後の撥水度が4級以上であることを特徴とする前記1に記載の織物。
(1)糸密度(本/インチ)×繊度(デシテックス)0.5≦650
(ただし、糸密度は多葉フィラメントを用いたタテ糸もしくはヨコ糸の糸密度であり、繊度は多葉フィラメントの総繊度である。)
を満たすことが必要であり、好ましくは、
100≦糸密度(本/インチ)×繊度(デシテックス)0.5≦650
であり、更に好ましくは
200≦糸密度(本/インチ)×繊度(デシテックス)0.5≦650
である。
(2)0.3r≦amax
を満たすことであり、好ましくは0.4r≦amax 、さらに好ましくは0.5r≦amax 、である。ここで、フィラメント横断面の外接円半径をrとし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と共有する2点Bi(Ci-1と共通)、Ci(Bi+1と共通)がそれぞれ各葉の頂点Tiで結ばれる線分のうち最も長いものをamaxとする。0.3r>amaxのときには、葉の長さが小さいために、十分に撥水剤を取り込むことができず、十分な洗濯耐久性効果が得られない。
(3)Σ2Si/KiLiN≦1.5
を満たすことが重要であり、好ましくはΣ2Si/KiLiN≦1.35、さらに好ましくはΣ2Si/KiLiN≦1.2である。Σ2Si/KiLiN>1.5のときには、葉が丸みを帯びるため、葉と葉の間に入る撥水薬剤の量が減り、また、洗濯時に葉と葉の空隙に水が流れ込みやすくなるため、撥水の洗濯耐久性が悪化する。したがって、Σ2Si/KiLiNが小さいほど葉がシャープになるため、撥水性の洗濯耐久性が向上する。
(4)Σβi/N≦90°
を満たすことも重要であり、好ましくはΣβi/N≦80°、さらに好ましくはΣβi/N≦70°である。Σβi/N>90°の時には、葉と葉の空隙に水が流れ込みやすくなるため、撥水の洗濯耐久性が悪化し、Σβi/Nが小さいほど、葉と葉の空隙に水が流れ込みにくくなるため、撥水の洗濯耐久性が向上する。ここで、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と構成する2点Bi(Ci-1と共通)、Ci(Bi+1と共通)を結ぶ線分BiCiの長さをKiとし、各葉が線分BiCiで切り取られる部分の面積をSi、各葉の頂点Tiと線分BiCiの距離をLiとし、葉の頂点と葉が隣の葉と共有する点で作られる角Ti-1BiTiのうち小さい側の角度をβiとした。ただし、0°<βi<180°の範囲を満たすものである。またフィラメント横断面がもつ葉の数をNとする。
摩耗方法についてはJIS L 1076「織物及び編物のピリング試験方法」に記載のアピアランス・リテンション形試験機を用い、上部ホルダー底面積を約13cm2、摩擦回数を90rpm、押圧荷重を7.36Nに設定し、上部ホルダー及び下部摩擦板の上に織物を固定し、10分間摩耗した。摩耗後、上部ホルダーにセットした織物のフィブリル化の有無を実体顕微鏡にて観察した。
布帛の洗濯方法については、JIS L 0217「繊維製品の取扱い表示記号及びその表示方法」に記載の103法を用いた。洗濯回数は0回、10回、20回で評価を行った。
ナイロン6を8葉星状芯部に、ポリエチレンテレフタレートを鞘部に配置されるように設計された紡糸口金を用いて、重量比30:70、紡糸温度290℃で溶融吐出し、冷却、給油、交絡後、非加熱ローラーで引取、160℃に加熱されたローラーとの間で1.4倍に延伸して、巻取速度4000m/minで巻き取り、56デシテックス、18フィラメントの図4に示す形状の芯鞘複合糸を得た。
タテ糸に使用した芯鞘複合糸を紡糸する際の口金の芯成分が吐出される孔の形状を変更し、芯鞘の複合比が重量比を変更してα、r、amax、N、Σ2Si/KiLiNを表1、表2のように変えたものである。その他は実施例1と同様とした。
実施例1の織物の密度タテ糸188本/インチ、ヨコ糸94本/インチに変更した以外は実施例1と同様にした。
糸に使用した芯鞘複合糸を紡糸する際の口金の芯成分が吐出される孔の形状を変更し、芯鞘の複合比が重量比を変更してα、r、amax、N、Σ2Si/KiLiNを表1、表2のように変えたものである。その他は実施例1と同様とした。
ナイロン6を紡糸温度260℃で溶融吐出し、冷却、給油、交絡後、非加熱ローラーで引取、150℃に加熱されたローラーとの間で3.2倍に延伸して、巻取速度3800m/minで巻き取り、33デシテックス、10フィラメントの丸断面糸を得た。
一方、比較例1では糸密度(本/インチ)×繊度(デシテックス)0.5が適正範囲からはずれており、十分な耐摩耗によるフィブリル化の軽減が得られなかず、摩耗後の撥水も悪かった。比較例2ではΣβi/Nが適正範囲からはずれており、摩耗によるフィブリル化はないが、撥水加工の洗濯耐久性が極端に悪かった。比較例3ではΣ2Si/KiLiN≦1.5が適正範囲からはずれており、撥水加工の洗濯耐久性悪かった。比較例4では摩耗によるフィブリル化がないが、丸断面であるために、撥水加工の洗濯耐久性が、不十分であった。
Claims (7)
- タテ糸、またはタテ糸およびヨコ糸の両方が多葉フィラメント糸で構成された織物であって、下記(1)式を満たし、かつ撥水度が4級以上であり、前記多葉フィラメント糸の横断面が、葉の頂点のなす角αが90°以下である葉を3以上有する形状で、下記(2)〜(4)式を満たすものであることを特徴とする織物。
(1)100≦糸密度(本/インチ)×繊度(デシテックス)0.5≦650
(ただし、糸密度は多葉フィラメントを用いたタテ糸もしくはヨコ糸の糸密度であり、繊度は該多葉フィラメントの総繊度である。)
(2)0.3r≦amax
(ただし、フィラメント横断面の外接円半径をrとし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と共有する2点Bi(Ci-1と共通)、Ci(Bi+1と共通)がそれぞれ各葉の頂点Tiで結ばれる線分のうち最も長いものをamaxとした。)
(3)Σ2Si/KiLiN≦1.5
(4)Σβi/N≦90°
(ただし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と構成する2点Bi(Ci-1と共通)、Ci(Bi+1と共通)を結ぶ線分BiCiの長さをKiとし、各葉が線分BiCiで切り取られる部分の面積をSi、各葉の頂点Tiと線分BiCiの距離をLiとし、葉の頂点と葉が隣の葉と共有する点で作られる角Ti-1BiTiのうち小さい側の角度をβiとした。ただし、0°<βi<180°の範囲を満たすものである。またフィラメント横断面がもつ葉の数をNとした。) - 洗濯10回後の撥水度が4級以上であることを特徴とする請求項1に記載の織物。
- 多葉フィラメント糸がポリアミド繊維からなることを特徴とする請求項1または2に記載の織物。
- 多葉フィラメント糸が芯鞘型複合糸を溶解させて製造されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の織物。
- 芯鞘型複合糸が、芯成分がポリアミド、鞘成分がポリエステルからなることを特徴とする請求項4に記載の織物。
- 芯成分と鞘成分の複合比率が芯成分:鞘成分=30:70〜50:50であることを特徴とする請求項4または5に記載の織物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の織物を用いたことを特徴とする衣料。
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