JP3966063B2 - ワイピングクロス - Google Patents
ワイピングクロス Download PDFInfo
- Publication number
- JP3966063B2 JP3966063B2 JP2002123687A JP2002123687A JP3966063B2 JP 3966063 B2 JP3966063 B2 JP 3966063B2 JP 2002123687 A JP2002123687 A JP 2002123687A JP 2002123687 A JP2002123687 A JP 2002123687A JP 3966063 B2 JP3966063 B2 JP 3966063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf
- yarn
- section
- cross
- sheath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸水性、拭き取り性に優れたワイピングクロスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
異形断面糸については、従来から種々検討されてきており、多葉型の断面についても多くの検討がなされている。代表的には、口金孔の形状により多葉断面を持つ糸を直接紡糸する方法がある。
【0003】
また溶出成分を含むポリマーを用いた複合糸は、極細繊維を得ることを目的とした海島型複合糸、後に割繊処理を施す芯鞘型複合糸が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、異形口金による直接紡糸方法では、口金吐出直後のポリマーの粘度が低いために形状が丸みを帯びたものとなる。これは表面張力を下げようとする働きに寄るものである。
【0005】
ワイパーに使用する場合には、被拭取物に接する繊維部分が丸みを帯びているために、十分な拭き取り性を得ることができない。また、断面形状が丸みを帯びるため、十分な吸水性を得ることができない。
【0006】
また、従来の分割型繊維では、布帛内に例えばポリアミドとポリエステルといったような異なる2種類の繊維が存在するために、例えば分散染料と酸性染料といった2種類の染料を使用する必要があり、染色時間が長くなる、洗濯堅牢度が悪化するなどの問題点が生じる。また、片方の繊維のみを染色する方法では濃色が得られないという問題が生じる。また、従来の分割繊維では分割された鞘糸が非常に小さな繊度を有するために、光を乱反射しやすく、色目が薄く見えるために濃色が得られない。
【0007】
これまでの海島型複合糸では極細繊維を得ることを目的としており、形状を制御したものについては提案されていない。後に割繊処理を施す芯鞘型複合糸では、容易に割繊させるために、芯部の形状を多葉型の異形にしたものが提案されているが、あくまでも割繊することにより極細繊維を得ることが目的のため、極細化された鞘成分を残すものしか見られない。この場合、極細化された繊維の強度が低いために毛羽や糸切れになりやすいという欠点が生じる。
【0008】
本発明の課題は、吸水性、拭き取り性に優れたワイピングクロスを提供することにある。
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、以下の構成を有する。すなわち、
[1] 横断面が葉の頂点のなす角αが90°以下である葉を3以上有する形状であり、下記(1)〜(2)式を満たす多葉断面フィラメント糸を用いた布帛を用いることを特徴とするワイピングクロス
[2]該フィラメント糸がポリアミド繊維からなることを特徴とする前記[1]に記載のワイピングクロス。
【0010】
[3]該フィラメント糸が芯鞘型複合糸を溶解させて製造されたものであることを特徴とする前記[1]または[2]に記載のワイピングクロス。
【0011】
[4]該フィラメント糸の芯成分がポリアミド、鞘成分がポリエステルからなることを特徴とする前記[3]に記載のワイピングクロス。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用い、詳細に述べる。本発明に係るフィラメント糸は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブタジエンテレフタレートなどのポリエステル類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミド類、ポリアクリロニトリル、その他いかなる合成繊維であっても良いが、吸水性の面から主にポリアミドで構成されるのが好ましい。また、重合体はホモポリマーだけでなく、これらの共重合体であってもよい。また公知の艶消し剤、耐光剤、耐熱剤、制電防止剤などを添加することができ、フィラメント数、単糸繊度は目的に応じて、任意に設定することができる。
【0015】
本発明のフィラメント糸は、横断面が葉の頂点のなす角αが90°以下である葉を3以上有するものであり、好ましくは葉の数は5以上である。ここで葉とは、図1中の符号1に示すように、横断面において、凸状の突起となっている部分をさす。また、角αは葉の頂点Tiと各葉が隣の葉と共有する2点Bi(Ciー1と共通)、Ci(Bi+1と共通)によりなす角BiTiCiと定義する。
【0016】
葉の頂点のなす角αが90°未満である葉が2以下の場合には織物、編地にしたときに突起部が十分に表面に突き出た形とならないために、ワイピング用布帛としては拭き取り性が悪化し、衣料用布帛としては柔らかなタッチが損なわれる。葉の頂点のなす角は糸の横断面を顕微鏡写真にとり、角度を測定することで求められる。
【0017】
フィラメント横断面の外接円半径をr、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と共有する2点Bi(Ciー1と共通)、Ci(Bi+1と共通)がそれぞれ各葉の頂点Tiで結ばれる線分のうち最も長いものをamaxと図2、図3で示すように定義する。このとき、本発明におけるフィラメント糸は、
(1)0.5r≦amax
を満たすことであり、好ましくは0.6r≦amax、さらに好ましくは0.7r≦amaxである。
0.5r>amaxのときには、葉の長さが小さいために十分な毛細管現象を起こすことができず、吸水性が低下する。
【0018】
また、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と構成する2点Bi(Ciー1と共通)、Ci(Bi+1と共通)を結ぶ線分BiCiの長さをKiとし、各葉が線分BiCiで切り取られる部分の面積をSi、各葉の頂点と線分BiCiの距離をLiとし、フィラメント横断面がもつ葉の数をNとしたとき、本発明におけるフィラメント糸は、
(2)Σ2Si/KiLiN≦1.5
を満たすことであり、好ましくはΣ2Si/KiLiN≦1.35、さらに好ましくはΣ2Si/KiLiN≦1.2である。
【0019】
Σ2Si/KiLiN>1.5のときには、葉が丸みを帯びるため、拭き取り性、吸水性が悪化する。
【0020】
また、Si、Ki、Li、Nについては、糸を繊維長方向に垂直に切断し、この切断面をSEMで観察し、写真に撮しとり、写し取られた断面について、面積・長さを実測することにより求めることができる。実測した値から、Si/KiLiNをi=1〜Nについて、それぞれ計算し、これを合計することでΣ2Si/KiLiNが求められる。例えば、図2の(a)の場合、S1、K1、L1、S2、K2、L2・・・・S8、K8、L8を実測し、S1/K1L1N、S2/K2L2N・・・・S8/K8L8Nを計算し、それらを合計することでΣ2Si/KiLiNが求められる。
【0021】
本発明に係るフィラメント糸の製造方法の一例としては、例えば次のとおりである。すなわち、溶出可能な成分を鞘に、鞘成分を溶出する際に用いる溶出剤に不溶もしくは鞘成分に比べて極めて溶解性の小さな成分を多葉断面状の芯に配置した芯鞘複合糸を紡糸し、編成、製織後、溶出処理により鞘成分を溶解して多葉断面状の芯成分を残すことによって得ることができる。
【0022】
この溶出処理において、鞘部分を完全に除去することが好ましいが、本発明の効果を阻害しない程度において、鞘成分が残っていても差し支えない。このような方法を用いることのメリットは、芯成分が鞘成分により囲まれているために、芯成分が表面張力を小さくしようと丸くなろうとするのが阻害され、シャープな形状を維持することができることにある。
【0023】
また、芯成分が丸くなろうとするのが阻害される観点から、鞘成分に用いるポリマーは芯成分に用いるポリマーよりも高粘度であることが望ましい。また、鞘成分溶出前の糸断面は、丸、四角、扁平、Y字その他どのような形状であっても特に構わないが、芯成分の形状を保持する観点から丸が好ましい。
【0024】
本発明が提供する糸は、通常の方法で編成、製織することができ、また通常の方法で染色することができる。また布帛組織は、本発明の効果を阻害しない限りツイル、タフタ、スムース、トリコットその他どのような構造でもよいが、他の断面糸と混用する場合は本発明が提供する糸が表面に多く現れる構造が好ましい。
本発明が提供する糸を用いて製造された布帛は必要に応じて、制電、抗菌、柔軟仕上げ、その他公知の後加工をすることができる。
【0025】
【実施例】
次に本発明の効果を実施例によって具体的に説明する。なお、実施例における評価値の測定方法、算出方法は次の通りである。
(1)吸水性
タテ・ヨコそれぞれJIS L 1096「一般織物試験方法」バイレック法に従って行った。
(2)拭き取り性
ガラス板の表面にシリコーンオイルSH200(東レ・ダウシリコーン株式会社製)5mlを注射針で滴下し、直径45mm、重さ1kgの円柱状の加重の底面に、厚さ1mmの織物を介して固定したサンプル布(試料)をガラス板上に乗せて、1m/minの速度で移動させて、滴下したシリコーンオイルを拭き取った。次に乾式複写用トナー(SF−76T:シャープ株式会社製)でガラス板に振りかけ、そのトナーをガラス板からの高さ5cmの位置から、ガラス板からの高さを保持したままガラス板に均一にあたるように、9.8N/cm2の圧縮空気を10秒間、吹き付ける。ついで、ガラス板に粘着テープを貼り付けて、残存するトナーをガラス板から粘着テープに写し取り、写し取られたトナーの量によって、以下のように評価した。
【0026】
トナーがほとんど残っていない:○
少し残っている:△
かなり残っている:×
(3)毛羽目視評価
サンプル布(試料)を20cm×30cmに切り取り、直径10cmの底面を持つアルミ製の円柱の側面にサンプル布を巻き付け固定する。この円柱を側面が地面と水平になるように設置し、上45度の角度からサンプル布に光が照射するようにランプを設置し、円柱を回転させながら目視観察し、20cm×30cmに切り取られたサンプル布の毛羽の数(個/600cm2 )を計数した。
(4)ソフト性
温度25℃、湿度50%に調整した部屋の中で2時間放置し、編物のソフト感について、官能評価を10人に対して行った。評価は以下のようにした。
【0027】
かなりソフトである:2点
ソフトである :1点
ソフトでない :0点
(5)さらっと感
温度25℃、湿度50%に調整した部屋の中で2時間放置し、さらっと感について、官能評価を10人に対して行った。評価は以下のようにした。
【0028】
かなりさらっとしている:2点
さらっとしている :1点
ぬめり感がある :0点
(6)濃色性
濃度3%owfの染料Nylosan Blue N−GFL 167%(クラリアントジャパン株式会社製)を布帛に完全に吸尽させ、分光測色計CM−3600d(ミノルタ株式会社製)でL値を測定した。
【0029】
実施例1
ナイロン6を8葉星状芯部に、ポリエチレンテレフタレートを鞘部に配置されるように設計された紡糸口金を用いて、重量比30:70、紡糸温度290℃で溶融吐出し、冷却、給油、交絡後、非加熱ローラーで引取、160℃に加熱されたローラーとの間で1.4倍に延伸して、巻取速度4000m/minで巻き取り、56デシテックス、18フィラメントの図4に示す形状の芯鞘複合糸を得た。
【0030】
得られた糸を整経し、筬密度70羽で密度タテ75本/cm、ヨコ42本/cmの織物を製織した。これを拡布精練後、180℃でセットした後、水酸化ナトリウム30g/L及びDYK1125(一方社油脂工業株式会社製)3g/Lを用いて、鞘部分に相当するポリエステルを完全に溶解させた。80℃で染色後、160℃で仕上げセットを行い、密度タテ89本/cm、ヨコ48本/cmのタフタを得た。染料はNylosan Blue N−GFL 167%(クラリアントジャパン株式会社製)を使用した。得られたタフタの吸水性、拭き取り性、毛羽目視評価を表1に示す。
【0031】
実施例2〜4
原糸を紡糸する際の口金の芯成分が吐出される孔の形状を変更し、芯鞘の複合比が重量比を変更してα、r、amax、N、Σ2Si/KiLiNを表1、表2のように変えたものである。その他は実施例1と同様とした。
【0032】
実施例5
ナイロン6を8葉星状芯部に、ポリエチレンテレフタレートを鞘部に配置されるように設計された紡糸口金を用いて、重量比30:70、紡糸温度290℃で溶融吐出し、冷却、給油、交絡後、非加熱ローラーで引取、160℃に加熱されたローラーとの間で1.4倍に延伸して、巻取速度4000m/minで巻き取り、56デシテックス、18フィラメントの図4に示す形状の芯鞘複合糸を得た。
【0033】
タテ糸に33デシテックス10フィラメントのナイロン6糸を使用し、上記の方法にて得られた糸を整経した後、ヨコ糸に使用して、密度タテ63本/cm、ヨコ73本/cmのツイルを製織した。これを拡布精練後、180℃でセットした後、水酸化ナトリウム30g/L及びDYK1125(一方社油脂工業株式会社製)3g/Lを用いて、ヨコ糸の鞘部分に相当するポリエステルを完全に溶解させた。80℃で染色後、160℃で仕上げセットを行い、密度タテ69本/cm、ヨコ85本/cmの織物を得た。染料はNylosan Blue N−GFL 167%(クラリアントジャパン株式会社製)を使用した。得られた織物のソフト性、さらっと感、濃色性を表3に示す。
【0034】
実施例6〜8
ヨコ糸に使用した芯鞘複合糸を紡糸する際の口金の芯成分が吐出される孔の形状を変更し、芯鞘の複合比が重量比を変更してα、r、amax、N、Σ2Si/KiLiNを表3、表4のように変えたものである。その他は実施例1と同様とした。
【0035】
比較例1〜2
原糸を紡糸する際の口金の芯成分が吐出される孔の形状を変更し、芯鞘の複合比が重量比を変更してα、r、amax、N、Σ2Si/KiLiNを表1、表2のように変えたものである。その他は実施例1と同様とした。
【0036】
比較例3
実施例1と同様にして、原糸紡糸、製織を行った。これを拡布精練後、180℃でセットした後、水酸化ナトリウム10g/Lを用いて鞘部分のポリエステルを織物の4%重量に相当する量を溶解して、芯部分のナイロンと鞘部分のポリエステルを分割させたものである。
【0037】
比較例4
ナイロン6を紡糸温度260℃で溶融吐出し、冷却、給油、交絡後、非加熱ローラーで引取、150℃に加熱されたローラーとの間で3.0倍に延伸して、巻取速度3500m/minで巻き取り、56デシテックス、18フィラメントの丸断面糸を得た。
【0038】
得られた糸を整経し、筬密度70羽で密度タテ75本/cm、ヨコ42本/cmの織物を製織した。これを拡布精練後、180℃でセットした後、80℃で染色後、160℃で仕上げセットを行い、密度タテ86本/cm、ヨコ50本/cmのタフタを得たものである。
【0039】
比較例5
ヨコ糸に使用した芯鞘複合糸を紡糸する際の口金の芯成分が吐出される孔の形状を変更し、芯鞘の複合比が重量比を変更してα、r、amax、N、Σ2Si/KiLiNを表3、表4のように変えたものである。その他は実施例5と同様とした。
【0040】
比較例6
実施例5と同様にして、原糸紡糸、整経、製織を行った。これを拡布精練後、180℃でセットした後、水酸化ナトリウム10g/Lを用いてヨコ糸に使用した芯鞘複合糸の鞘部分であるポリエステルをヨコ糸重量の4%に相当する量を溶解して、ヨコ糸の芯部分と鞘部分を分割させたものである。
【0041】
比較例7
ナイロン6を紡糸温度260℃で溶融吐出し、冷却、給油、交絡後、非加熱ローラーで引取、150℃に加熱されたローラーとの間で3.2倍に延伸して、巻取速度3800m/minで巻き取り、33デシテックス、10フィラメントの丸断面糸を得た。
【0042】
得られた糸を整経し、筬密度70羽で密度タテ62本/cm、ヨコ70本/cmの織物を製織した。これを拡布精練後、180℃でセットした後、80℃で染色後、160℃で仕上げセットを行い、密度タテ69本/cm、ヨコ83本/cmのタフタを得たものである。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
表1から明らかなように、実施例1〜4で得られた織物は吸水性、拭き取り性に優れ、毛羽もほとんど存在しなかった。一方、比較例1ではΣ2Si/KiLiNが適正範囲からはずれており、拭き取り性が悪く、吸水性も不十分であった。比較例2ではamax/rが適正範囲からはずれており、拭き取り性、吸水性も不十分であった。比較例3では鞘成分を4%重量溶解させただけであるので、鞘部が十分に残っており、また芯部と鞘部が十分に分割されているため、毛羽が多く存在した。
比較例4では丸断面であるために、拭き取り性、吸水性ともに不十分であった。
【0048】
表3から明らかなように、実施例5〜8で得られた織物はソフト性に優れ、さらっとした触感であった。比較例5ではΣ2Si/KiLiNが適正範囲からはずれており、さらっと感が不十分であった。比較例6では鞘成分を4%重量溶解させただけであるので、鞘部が十分に残っており、また芯部と鞘部が十分に分割されているため、光の乱反射がきつくL値が高くなり、十分な濃色性が得られなかった。
比較例7では丸断面形状糸であるために、ソフト感、さらっと感ともに不十分であった。
【0049】
【発明の効果】
本発明の断面形状糸の用いることにより、吸水性、拭き取り性に優れ、毛羽のない布帛が得られた。また衣料用途に用いた場合には、布帛と皮膚との接点が少ないために、さらっとした触感でソフトな風合いの布帛を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が提供する多葉断面糸の横断面形状の一例を示す横断面図であり、(a)は8葉、(b)は6葉の例を示す。
【図2】本発明で定義した多葉断面糸の横断面形状を示す記号を説明する横断面図であり、(a)は8葉、(b)は6葉の例を示す。
【図3】本発明で定義した多葉断面糸の葉部分形状を示す記号を説明する横断面図である。
【図4】本発明の実施例で用いた芯鞘複合糸の断面概略図である。
【符号の説明】
1:葉
Claims (4)
- 横断面が葉の頂点のなす角αが90°以下である葉を3以上有する形状であり、下記(1)〜(2)式を満たす多葉断面フィラメント糸を用いた布帛を用いることを特徴とするワイピングクロス。
(1)0.5r≦amax(ただし、フィラメント横断面の外接円半径をrとし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と共有する2点Bi(Ciー1と共通)、Ci(Bi+1と共通)がそれぞれ各葉の頂点Tiで結ばれる線分のうち最も長いものをamaxとした。)
(2)Σ2Si/KiLiN≦1.5(ただし、フィラメント横断面の各葉が隣の葉と構成する2点Bi(Ciー1と共通)、Ci(Bi+1と共通)を結ぶ線分BiCiの長さをKiとし、各葉が線分BiCiで切り取られる部分の面積をSi、各葉の頂点と線分BiCiの距離をLiとした。またフィラメント横断面がもつ葉の数をNとした。) - 該フィラメント糸がポリアミド繊維からなることを特徴とする請求項1に記載のワイピングクロス。
- 該フィラメント糸が芯鞘型複合糸を溶解させて製造されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載のワイピングクロス。
- 該フィラメント糸の芯成分がポリアミド、鞘成分がポリエステルからなることを特徴とする請求項3に記載のワイピングクロス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123687A JP3966063B2 (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | ワイピングクロス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123687A JP3966063B2 (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | ワイピングクロス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003313721A JP2003313721A (ja) | 2003-11-06 |
JP3966063B2 true JP3966063B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=29538910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002123687A Expired - Fee Related JP3966063B2 (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | ワイピングクロス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3966063B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101855660B1 (ko) | 2016-11-07 | 2018-05-09 | 주식회사 우리나노 | 사이드 바이 사이드형 2성분 복합 나노섬유 제조용 방사장치 및 이를 이용한 2성분 복합 나노섬유의 제조방법 |
WO2018199353A1 (ko) * | 2017-04-26 | 2018-11-01 | 주식회사 우리나노 | 2성분 복합 나노섬유 제조용 방사튜브 및 이를 이용한 2성분 복합 나노섬유의 제조방법 |
WO2018199354A1 (ko) * | 2017-04-26 | 2018-11-01 | 주식회사 우리나노 | 2성분 복합 나노섬유 제조용 방사장치 및 이를 이용한 2성분 복합 나노섬유의 제조방법 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002123687A patent/JP3966063B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003313721A (ja) | 2003-11-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2579144C (en) | Woven or knitted fabric and clothes containing crimped composite filaments and having an air permeability which increases when the fabric is wetted with water | |
TWI723152B (zh) | 紗線及布帛及纖維製品 | |
JP4343014B2 (ja) | 緻密超短立毛布帛およびその製造方法およびカーシート部材 | |
JP3966063B2 (ja) | ワイピングクロス | |
JP4155853B2 (ja) | 織編物 | |
JP5186276B2 (ja) | 皮脂取り用布帛および皮脂取り製品 | |
JP2853873B2 (ja) | 捲縮糸 | |
JP5495286B2 (ja) | 有毛編物の製造方法および有毛編物および繊維製品 | |
JP4453450B2 (ja) | 機能性織物 | |
JP3956758B2 (ja) | 機能耐久性織編物 | |
KR100614626B1 (ko) | 쾌적성과 항균성이 우수한 스웨이드조 경편지 | |
JP4475011B2 (ja) | 肌着用編地 | |
JP5945622B2 (ja) | 布団カバー | |
JP2882659B2 (ja) | 偏平複合繊維およびそれを用いた立毛織編物 | |
JP3345122B2 (ja) | 繊維集合体 | |
JP4228504B2 (ja) | 混繊糸からなる織編物 | |
JP3806989B2 (ja) | ストッキング | |
JP2001115334A (ja) | ポリエステル異形断面中空繊維 | |
JP2001248034A (ja) | 混繊糸からなる織編物およびその製造方法 | |
KR20230107544A (ko) | 직편물 | |
JP3805704B2 (ja) | 高吸湿性ブラックフォーマル用布帛 | |
JP2588627B2 (ja) | モケツト調布帛 | |
JPH08232136A (ja) | 軽量吸汗発散性織物の製造方法 | |
KR20050103536A (ko) | 자연스런 스트리키 효과를 갖는 해도형 폴리에스테르복합섬유 및 그의 제조방법 | |
JP2022063987A (ja) | 混繊糸、それを用いた織編物およびその製造方法ならびにブラックフォーマル衣料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070508 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070521 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |