JPH054481Y2 - - Google Patents

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JPH054481Y2
JPH054481Y2 JP18789687U JP18789687U JPH054481Y2 JP H054481 Y2 JPH054481 Y2 JP H054481Y2 JP 18789687 U JP18789687 U JP 18789687U JP 18789687 U JP18789687 U JP 18789687U JP H054481 Y2 JPH054481 Y2 JP H054481Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、インサート金具を補強筋の所定箇所
に宛がう作業を自動化するのに好適な軽量コンク
リートパネル用インサート金具に関する。
(従来の技術) 軽量コンクリートパネル(以下「ALCパネル」
という)に埋設されるインサート金具としては、
例えば第6図に示すような構成のものが考えられ
ている。このものは、横断面がL字形をしたアン
カー金具1の水平な延出片部1aに、ALCパネ
ルに埋設される縦方向の補強筋2の配設間隔に対
応した隔たりをもつて位置決め溝3を形成すると
共に、この延出片部1aの中央部にはその長手方
向と直行方向に、長ナツト4を溶接した構成とな
つていた。そして、ALCパネルを成形するに先
立つて、予めアンカー金具は、その位置決め溝3
を補強筋2に差し込み且つ主板部1bを補強筋2
に宛がつた状態で、主板部1bを補強筋2に溶接
するようにしていた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記の如きALCパネルの製造を自動化するの
に、アンカー金具1を補強筋2の所定箇所に宛が
う作業の自動化が、当面の重要な技術課題の一つ
となつている。ところが、上記従来のアンカー金
具1を、例えばロボツトのハンドにより把持しよ
うとしても、把持のよりどころがないため、アン
カー金具1を安定して把持させることができず、
アンカー金具1が滑つて補強筋2への正確なセツ
トが不可能になる虞れがあつた。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであ
り、従つてその目的は、インサート金具の把持を
ロボツト等の機械で行なわせる場合でも、その把
持を安定的に行なうことができて、インサート金
具の補強筋へのセツト作業の自動化に貢献できる
ALCパネル用インサート金具を提供するにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案のALCパネル用インサート金具は、
ALCパネルを構造物の躯体に固定するための固
定金具を、ALCパネル内に埋設される複数の補
強筋に掛け渡されるように宛がわれて溶接される
アンカー金具に一体化したものにおいて、前記ア
ンカー金具を、前記補強筋に宛がわれる主板部
と、これの一側縁から略直角に前記補強筋側に延
出する延出片部とを有する横断面L字形に構成
し、少なくとも前記主板部における延出片部側の
側部に切欠き部を形成したことを特徴とするもの
である。
(作用) アンカー金具は横断面L字形になつているた
め、本来、アンカー金具の屈曲部分にロボツト等
のハンドを掛けて把持するのは極めて困難である
が、本考案では、アンカー金具の主板部における
延出片部側(屈曲部分側)の側部に切欠き部が形
成されているため、その切欠き部にハンドの一方
を嵌め込むようにして主板部の両側縁を把持する
ことができ、これによつてハンドによるアンカー
金具の把持が安定した状態になる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図乃至第5図に
基いて説明する。
第2図乃至第3図に示すように、ALCパネル
11の内部には、上下に延びる補強筋12と左右
に延びる補強筋13とが格子組を形成するように
埋設されている。これら各補強筋12,13の格
子組は、ALCパネル11の外壁面側と内壁面側
とに夫々対応した位置で互いに平行に配置されて
いる。
一方、ALCパネル11を構造物の躯体14
(第3図参照)に固定するためのインサート金具
15は、アンカー金具16と固定金具である長ナ
ツト17とを一体化して成る。この場合、アンカ
ー金具16は、例えば矩形状の金属板をプレス加
工によつて断面L字形に形成したもので、それに
よつて補強筋12に宛がわれる主板部18と、こ
の主板部18の一側縁から略直角に補強筋12側
に延出する延出片部19とを一体に形成した構成
となつている。そして、延出片部19の中央に
は、長ナツト17を内壁面側(躯体14側)に向
けて例えば溶接により固着している。更に、この
延出片部19の両側部には、内壁面側に向けて開
放する位置決め溝20を形成し、この位置決め溝
20を上下に延びる補強筋12に差し込んでい
る。この場合、位置決め溝20の奥端部は、主板
部18の側縁屈曲部分にまで達し、これによつて
位置決め溝20を補強筋12に差し込んだ状態で
延出片部19を補強筋12に完全に宛がい得るよ
うになし、更に、この状態でアンカー金具16を
仮保持できるように、位置決め溝20の奥端部の
片側に、補強筋12と係合可能な係合溝部21を
形成している。この実施例では、両側の係合溝部
21は、互いに中央側(長ナツト17側)を開放
する凹状に形成され、両係合溝部21間の間隔を
両補強筋12間の間隔よりも若干短目に設定する
ことによつて、両係合溝部21を両補強筋12に
嵌合させたときに、両補強筋12が若干内側に撓
んでその弾性復元力によつて両者の係合状態を維
持し得るように構成している。更に、各位置決め
溝20は、補強筋12を挿入し易いように内壁面
側に向かつて若干末広がりとなる形状になつてい
る。
而して、インサート金具15を後述するロボツ
トのハンド27(第4図及び第5図参照)で把持
させるため、第1図に示すように、主板部18の
中央の上下両側部には、把持用の切欠き部22,
23を形成し、そのうち下側の切欠き部23は延
出片部19の一部にも跨がるように形成してい
る。この場合、各切欠き部22,23の横幅寸法
は、後述するハンド27の把持爪32の横幅寸法
と略同一に設定されている。更に、主板部18の
うち補強筋12と当接する部分の略中央には、溶
接用透孔24を1個ずつ形成し、各溶接用透孔2
4に補強筋12とは反対側から溶接棒(図示せ
ず)を近接させてアーク溶接又はガス溶接により
アンカー金具16を補強筋12に溶接して一体化
している。
このようにして、補強筋12に溶接されたアン
カー金具16は、第3図に示すように長ナツト1
7と共にALCパネル11内に埋設されている。
このALCパネル11には、長ナツト17に対応
してボルト挿通孔25が成形され、躯体14側に
支持された取付プレート26に挿通した取付ボル
ト27を、ボルト挿通孔25に通して長ナツト1
7に締付けることによつて、ALCパネル11を
躯体14に固定している。
次に、第4図及び第5図に基いて、上記構成の
インサート金具15を、補強筋12の所定箇所に
自動的にセツトするためのロボツトのハンド27
の構成を説明する。このハンド27は、回動軸2
8を中心に回動可能な一対の把持部材29を備
え、その回動軸28の両端が、ロボツトのアーム
30の先端に取付けられた支持枠体31に支持さ
れている。そして、両把持部材29の先端には、
アンカー金具16の主板部18の中央両側にある
切欠き部22,23部分を把持するための把持爪
32を形成している。一方、両把持部材29の基
端側部分の間には、スプリング33を配設して、
このスプリング33の弾発力によつて挾持力を付
与するようにしている。
次に、上述のロボツトのハンド27を利用し
て、インサート金具15を、補強筋12の所定箇
所にセツトする手順を説明する。この場合、準備
作業として、予め、補強筋12,13を格子状に
組む一方、長ナツト17をアンカー金具16の延
出片部19に溶接して両部品をインサート金具1
5として一体化しておき、更に、このインサート
金具15を、ハンド27の届く位置に存するパレ
ツト(図示せず)内に配列して、そのアンカー金
具16の主板部18を例えば上向きにして取出し
易くしておく。そして、コンベアラインによつて
上記補強筋12,13の格子組をロボツトの前方
へ順次移送すると共に、これと並行してハンド2
7によつてインサート金具15を次のようにして
把持する。まず、ハンド27の一対の把持爪32
をアンカー金具16の主板部18の切欠き部2
2,23の真上に位置させて、そのまま下降させ
る。これにより、ハンド27の両把持爪32が両
切欠き部22,23内に嵌まり込んでその側縁を
第4図に実線で示すように挾持した状態となり、
以つてハンド27によりアンカー金具16の把持
が安定的に行なわれる。しかも、本実施例では、
両切欠き部22,23の横幅寸法を、両把持爪3
2の横幅寸法と略同一に設定しているので、上述
のように両把持爪32が切欠き部22,23内に
嵌まり込んだ状態のもとでは、切欠き部22,2
3の長手方向両縁によつて主板部18の長手方向
の動きが阻止され、これによつて挾持位置のずれ
が確実に防止されてその把持が一層安定化され
る。
このようにして、インサート金具15をハンド
27に把持させた後、そのハンド27を移動させ
て、アンカー金具16の両位置決め溝20を前記
コンベアライン上の補強筋12の所定箇所に差し
込み、その位置決め溝20の奥端部の係合溝部2
1を補強筋12に係合させる。この係合によつ
て、アンカー金具16が2本の補強筋12に対し
位置決め状態で仮保持され、その主板部18が両
補強筋12に宛がわれた状態になされる。この場
合、前述したように切欠き部22,23の作用に
よつてハンド27がインサート金具15を安定し
て把持し、その把持位置のずれが阻止された状態
になつているため、インサート金具15の所定位
置へのセツト(両位置決め溝20の補強筋12へ
の挿入)が正確に行われる。セツト後、ハンド2
7は元の位置に戻されるが、その際、両把持爪3
2はスプリング33に抗して一時的に押し拡げら
れて、インサート金具15から抜き外される一
方、インサート金具15は、係合溝部21と補強
筋12との係合によつて補強筋12に仮保持され
た状態を維持する。
このようにして、インサート金具15が仮保持
された補強筋12,13は、溶接ステーシヨンに
移送され、ロボツトに把持された溶接棒(図示せ
ず)を、各溶接用透孔22に補強筋12とは反対
側から近接させて、アーク溶接又はガス溶接によ
りアンカー金具16を補強筋12に溶接する。
尚、この溶接作業は、前記ハンド27でアンカー
金具16を把持した状態で行うようにしても良
く、この場合には、溶接後にハンド27をアンカ
ー金具16から抜き外すことになり、従つて仮保
持のための係合溝部21が不要となる。
このようにして、インサート金具15が溶接さ
れた補強筋12,13を、型枠内に収納した上
で、その型枠内に軽量コンクリートのスラリーを
流し込んで成形するものである。この場合、一方
の切欠き部23がアンカー金具16の略中央にお
いて主板部18と延出片部19とに跨がるように
形成されているため、その切欠き部23を通して
スラリーがアンカー金具16の内外に良好に流通
するようになつて、隅々までスラリーが行き渡る
ようになり、コンクリート層内における空洞部の
発生が未然に防止される。
尚、上記実施例では、アンカー金具16の主板
部18に形成した切欠き部22,23の幅寸法は
ハンド27の幅寸法に略等しく設定するようにし
たが、本考案は必ずしもこの様にするに限らず、
ハンド27の幅寸法に対し十分に余裕のある幅寸
法に設定しても所期の目的は十分に達成すること
ができる。また、切欠き部23は少なくとも主板
部18における延出片部19側の側部に形成すれ
ばよい。
その他、本考案はアンカー金具を3本以上の補
強筋に宛がう構成としても良い等、種々の変形が
可能である。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、アンカー金具
は横断面L字形になつているため、本来、アンカ
ー金具の屈曲部分にロボツト等のハンドを掛けて
把持するのは極めて困難であるが、本考案では、
アンカー金具の主板部における延出片部側(屈曲
部分側)の側部に切欠き部が形成されているた
め、アンカー金具の把持をロボツト等の機械で行
わせる場合でも、ハンドを切欠き部内に嵌まり込
ませた状態にして把持させることによつて、アン
カー金具の把持を安定的に行なうことができ、以
つて補強筋へのセツト作業の自動化に貢献できる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示した
もので、第1図は要部の拡大斜視図、第2図はコ
ンクリート層を一部除去して示すALCパネルの
部分斜視図、第3図はALCパネルの取付形態を
示す縦断側面図、第4図はロボツトのハンドの拡
大縦断側面図、第5図は同拡大正面図であり、そ
して第6図は従来例を示す斜視図である。 図面中、11はALCパネル(軽量コンクリー
トパネル)、12及び13は補強筋、14は躯体、
15はインサート金具、16はアンカー金具、1
7は長ナツト(固定金具)、18は主板部、19
は延出片部、20は位置決め溝、21は係合溝
部、22及び23は切欠き部、24は溶接用透
孔、27はハンド、29は把持部材、32は把持
爪である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軽量コンクリートパネルを構造物の躯体に固定
    するための固定金具を、前記軽量コンクリートパ
    ネル内に埋設される複数の補強筋に掛け渡される
    ように宛がわれて溶接されるアンカー金具に一体
    化したものにおいて、前記アンカー金具を、前記
    補強筋に宛がわれる主板部と、これの一側縁から
    略直角に前記補強筋側に延出する延出片部とを有
    する横断面L字形に構成し、少なくとも前記主板
    部における延出片部側の側部に切欠き部を形成し
    たことを特徴とする軽量コンクリートパネル用イ
    ンサート金具。
JP18789687U 1987-12-10 1987-12-10 Expired - Lifetime JPH054481Y2 (ja)

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