JP2747488B2 - 中空柱と金具の接合方法 - Google Patents

中空柱と金具の接合方法

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JP2747488B2
JP2747488B2 JP25393295A JP25393295A JP2747488B2 JP 2747488 B2 JP2747488 B2 JP 2747488B2 JP 25393295 A JP25393295 A JP 25393295A JP 25393295 A JP25393295 A JP 25393295A JP 2747488 B2 JP2747488 B2 JP 2747488B2
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bolt
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努 河添
君雄 桜井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の中空柱の
外面側乃至内面側に金具を取付けるための中空柱と金具
の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、断面ロ字状に形成された金属製の
中空柱の外面に梁やブレース等の他部材を連結する場合
に用いられる金具を取付けることが行われている。この
金具の取付けとしては、例えば、中空柱の外面にタップ
孔を穿設し、金具を中空柱の外面に当てた状態で金具の
通孔を介して中空柱のタップ孔にボルト体を螺着するこ
とによって金具の取付けを行うようにしている。
【0003】また、他の例としてはボルト体を手に持っ
て中空柱の端部開口から手を入れて中空柱の内側から外
側に向かってボルト体を突出させ、このボルト体に金具
を取付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例において、前者に示されるタップ孔を利用するも
のにあっては、ボルト体による金具の取付け強度が弱い
ものであり、大きな荷重を支持する部分の金具を取付け
る構造としては採用しがたいものである。また、後者に
示されるものにあっては、手の届かない所までボルトを
立てて入れるのが困難であり、また、中空柱に設けられ
た孔位置に合わせて中空柱外にボルトを出すのが困難で
あり、作業に手間がかかるという問題がある。また、長
さ寸法が長い長尺な中空柱の場合には中空柱の奥方まで
手を入れることができないために金具の連結作業を行う
ことができず、実際には作業者の腕の長さ寸法程度の長
さ寸法の中空柱に対してしか上記方法は採用することが
できない。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、内部に手が届かない中空柱であっても内部か
ら簡単にボルト体を外側に向かって出し、外側に出した
ボルト体を仮止めした状態で簡単にナットを螺合して、
中空柱の外面側乃至内面側に金具を取付けることができ
る中空柱と金具の接合方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、軸部1aに吊り孔付きキャッ
プ2を被着したボルト体1の頭部1bを支持してボルト
体1を倒立させた状態で中空柱3内部に挿入し、次に中
空柱3の外面に沿って取付けられる外側金具4と中空柱
3の重なったボルト孔5より中空柱3内に吊り具6を差
し込み、次に吊り具6を吊り孔付きキャップ2の吊り孔
2aに係止してボルト体1を吊り上げてボルト体1の軸
部1aをボルト孔5より外部に突出させた状態で仮止め
し、次に吊り孔付きキャップ2をボルト体1の軸部1a
より取り外した後に軸部1aにナット7を螺合して外側
金具4と中空柱3とを相互に接合することを特徴とする
ものである。
【0007】請求項2の発明では、頭部1bを支持して
倒立させた状態のボルト体1の軸部1aを中空柱3の内
面に沿って取付けられる内側金具8のボルト孔5に挿通
した状態でボルト体1と内側金具8を中空柱3内部に挿
入し、次に中空柱3のボルト孔5より中空柱3内に差し
込まれた吊り具6をボルト体1の軸部1aに被着された
吊り孔付きキャップ2の吊り孔2aに係止してボルト体
1と内側金具8を吊り上げてボルト体1の軸部1aを中
空柱3のボルト孔5より外部に突出させた状態で仮止め
し、次に外部に突出したボルト体1の軸部1aにナット
7を螺合して中空柱3の内面に内側金具8を取付けるこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項3の発明では、請求項1または請求
項2においてボルト体1は、その頭部1bが支持板9と
長尺の柄部10よりなる挿入治具11の支持板9上面の
支持穴12に嵌入されて倒立した状態で支持され、柄部
10を持って支持板9を中空柱3内に挿入することによ
って中空柱3内部に配置されることを特徴とするもので
ある。
【0009】請求項4の発明では、請求項1または請求
項2においてボルト体1は、ボルト孔5より外部に突出
させた軸部1aのねじ部分に板状ストッパー13の切り
込み部14を係合することによって仮止めされることを
特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】断面ロ字状となった中空柱3の外
面または内面には中空柱3の補強あるいは他部材を中空
柱3に連結する場合に利用するための金具が取付けられ
るものであり、この金具の取付けはトルシア型ハイテン
ションボルトのようなボルト体1によって行われる。
【0011】本発明において、ボルト体1を用いての中
空柱3と金具との接合は、中空柱3の内部より外部にボ
ルト体1の軸部1aを突出させ、中空柱3の外部におい
てボルト体1の軸部1aにナット7を螺着することによ
ってボルト体1を用いて中空柱3と金具とが相互に接合
される。ボルト体1を中空柱3内に挿入配置するにあた
っては、図9に示されるような挿入治具11を用いて行
われる。
【0012】この挿入治具11は、支持板9の一端部に
長尺な棒状の柄部10を連結して主体が構成されてい
る。支持板9は基板9aの両端より斜め下方に向けて突
片9bを突設した断面略コ字状の薄板材によって構成さ
れており、上面には図5に示されるようにボルト体1を
倒立させた状態で保持するための支持穴12を構成する
保持体15が複数設けられている。この保持体15は凹
所部16を有するゴム板材等によって形成されており、
凹所部16内にボルト体1の頭部1bを嵌入させること
によってボルト体1を倒立させた状態で保持することが
できるようになっている。凹所部16の一部は切り欠か
れて外部に開いた状態となっており、ボルト体1の頭部
1bを凹所部16内に嵌入させる場合、切り欠き部16
aの部分において端片が弾性片となり、この弾性片の押
圧力によってボルト体1の頭部1bを凹所部16内に圧
入保持させて倒立させた状態で保持することができるよ
うになっている。
【0013】上記した突片9bの高さ寸法はボルト体1
の頭部1bの高さ寸法よりもわずかに大きいものとなっ
ている。また、ボルト体1の頭部1bを保持してボルト
体1を起立させた状態で保持するための支持板9の構成
としては上記したものの他に図10に示されるように支
持板9の上面に支持穴12としての凹所部16を一体に
凹設するようにしたものであってもよいものである。
【0014】支持板9に取付けられる柄部10としては
支持板9にボルト体1を倒立させた状態で支持板9と共
にボルト体1を中空柱3の内部奥方まで入れることがで
きるように図11に示されるように長尺のものとなって
いる。支持板9にボルト体1を倒立させた状態で保持し
て支持板9と共にボルト体1を中空柱3内に挿入配置す
るにあたり、ボルト体1の軸部1aには吊り孔付きキャ
ップ2が取付けられる。
【0015】この吊り孔付きキャップ2は図6に示され
るように軸部1aの先部に被着されるように下部が開口
する円筒状に形成されており、上部には後述する吊り具
6にて引っ掛けるための吊り孔2aが設けられている。
ボルト体1の軸部1aに吊り孔付きキャップ2を取付け
るにあたり、その取付方法としては吊り孔付きキャップ
2の内面にボルト体1の軸部1aに設けられたねじ部に
螺着可能なねじ部を設けるようにしたり、吊り孔付きキ
ャップ2を弾性を有するゴム製としたりすることによっ
てボルト体1の軸部1aに吊り孔付きキャップ2が着脱
自在に取付けられるようになっている。
【0016】吊り具6は図7に示されるように例えば、
棒材を曲げ加工して成形されており、先端部には吊り孔
付きキャップ2の吊り孔2aに引っ掛け係止するための
フック部6aが一体に設けられ、基端部には把手部6b
が一体に設けられている。図13に示されるように中空
柱3の外面に金具としての外側金具4を配置し、中空柱
3に設けられたボルト孔5と外側金具4に設けられたボ
ルト孔5とを合致させた状態で中空柱3内に支持板9を
介してボルト体1が倒立状態で配置されるものであり、
この状態で上記吊り具6を外側金具4及び中空柱3のボ
ルト孔5内に差し込んで吊り孔付きキャップ2の吊り孔
2a内に吊り具6のフック部6aを引っ掛けて吊り孔付
きキャップ2と共にボルト体1を上方に引き上げること
によってボルト体1の頭部1bが支持板9の凹所部16
より外れてボルト体1の軸部1aがボルト体1の外部に
突出するものであり、この後にボルト体1の軸部1aよ
り吊り孔付きキャップ2を外して軸部1aにナット7を
螺着するのであるが、ボルト体1の軸部1aをボルト孔
5より突出させた状態のままで保持するためにボルト体
1の軸部1aには図8に示されるような板状ストッパー
13が取付けられ、ボルト体1は軸部1aがボルト孔5
より外部に突出した状態で仮保持させることができるよ
うになっている。
【0017】板状ストッパー13は薄板材からなる縦片
13aと横片13bとでL字状に形成されており、横片
13bの前端中間部には内方に向けて凹んだ切り込み部
14が設けられている。この切り込み部14は入口部分
の巾寸法がボルト体1の軸部1aの径よりも大きいもの
とされ、奥方程、巾寸法が狭いものとなっており、ボル
ト孔5より突出した軸部1aが切り込み部14内に入る
ようにして押し込むことで切り込み部14の内端縁が軸
部1aのねじ部分に係合され、これによってボルト体1
が中空柱3内に脱落することなく軸部1aがボルト孔5
より突出した状態のままで仮保持されるようになってい
る。
【0018】縦片13aの上縁部分は折り返されてお
り、このように上縁を折り返してあることによって作業
者が板状ストッパー13の縦片13aを手で持つ場合に
縦片3aの切断端縁が上縁に露出することがなく、板状
ストッパー13の使用時に作業者が手を切ったりするよ
うなことを防止することができるようになっている。し
かして、中空柱3の外面に外側金具4を取付けるにあた
っては、中空柱3の外面に外側金具4を配置し、中空柱
3に穿設されたボルト孔5と外側金具4に穿設されたボ
ルト孔5とを合致させ、図5に示されるようにボルト体
1の頭部1bを支持板9の凹所部16にはめ込むように
して支持板9に倒立させた状態で複数本のボルト体1を
支持板9に倒立状態で保持し、図1、図14に示される
ように柄部10を介して支持板9と共に複数本のボルト
体1を中空柱3の内部に挿入配置する。ここで、支持板
9にボルト体1を倒立状態で保持させるにあたり、各ボ
ルト体1の軸部1aの先部には吊り孔付きキャップ2を
それぞれ被着しておく。
【0019】次いで、柄部10を介して支持板9と共に
ボルト体1を中空柱3の内部の奥方まで移動させる。こ
こで、長尺の柄部10によって作業者の腕では届かない
ような中空柱3の内部の奥方であっても楽にボルト体1
を挿入配置することができる。そして、ボルト体1を中
空柱3及び外側金具4のボルト孔5の下方に位置させ、
図2、図15に示されるようにボルト孔5より中空柱3
の内部に吊り具6の先部を差し込んで吊り具6のフック
部6aを吊り孔付きキャップ2の吊り孔2aに引っ掛け
て吊り孔付きキャップ2と共にボルト体1を上方に引き
上げることで支持板9の凹所部16に保持されているボ
ルト体1の頭部1bが凹所部16より外れてボルト体1
の軸部1aが図2、図16に示されるように吊り孔付き
キャップ2と共に外側金具4のボルト孔5より外部に突
出する。次いでこの状態で図2に示されるように板状ス
トッパー13をボルト孔5の軸部1aに係合させて軸部
1aがボルト孔5より外部に突出した状態のままで図1
7に示されるようにボルト体1を仮止め状態とする。こ
のように吊り具6及び板状ストッパー13を用いて図1
8に示されるように各ボルト体1を順次ボルト孔5より
突出させた状態で仮止め状態とする。
【0020】次いで、板状ストッパー13による仮止め
状態のままで図19に示されるように吊り孔付きキャッ
プ2をボルト体1の軸部1aより取り外し、図20に示
されるように軸部1aにワッシャ17を介してナット7
を螺着する。そして、各ボルト体1の軸部1aにナット
7を螺着した状態で板状ストッパー13を軸部1aより
取り外して各ナット7を締め込むことによって図21に
示されるように中空柱3の内部より外部に向けて突設さ
れたボルト体1の軸部1aにナット7を螺着する形態で
中空柱3の外面に外側金具4が接合される。
【0021】上記の作業を順次繰り返して図4、図21
に示されるように中空柱3の外面全てに金具としての外
側金具4をボルト体1によって接合する。ここで、外側
金具4は中空柱3の外面全てに設ける場合だけでなく、
中空柱3の外面のうち、任意の外面だけに取付けるよう
にしてもよい。図示されたものにあっては、中空柱3の
内面に当接されることとなるボルト体1の頭部1bの下
面側はフラットなものであるボルト体1を用いる場合を
示しているが、頭部1bの下面側に微細な突起部を設け
るようにしたボルト体1を用いるようにしたり、ボルト
体1の頭部1b下面と中空柱3の内面との間にスプリン
グワッシャを入れるようにしてナット7を締め込む場合
にボルト体1が供回りするのを防止するようにしてもよ
いものである。
【0022】そして、内部に手が届かない長尺な中空柱
3であっても、内部に挿入したボルト体1に被せた吊り
孔付きキャップ2の吊り孔2aに吊り具6を係止して外
部に引き出すだけで容易にボルト体1の軸部1aを中空
柱3の内部から外部に突出させることができるものであ
り、中空柱3の外面への金具の接合を少ない工数で容易
に行うことができるものである。また、ボルト体1の軸
部1aに嵌着される吊り孔付きキャップ2を採用するこ
とによってボルト体1の引き上げ移動時にボルト体1の
軸部1aに傷が付いたり、凹んだりしてナット7の締め
付けが行いにくくなるようなことを防止することができ
るものである。
【0023】図示されたものにあっては、外側金具4は
略T字状であり、梁やブレース等の他部材を連結するこ
とができる形状である場合を示しているが、中空柱3を
補強するための薄平板状であってもよい。図22乃至図
24は中空柱3の内部に金具としての内側金具8を取付
ける場合を示している。
【0024】このものにあっては、ボルト体1の頭部1
bを支持板9の凹所部16にはめ込むようにして支持板
9に倒立させた状態で複数本のボルト体1を支持板9に
倒立状態で保持し、図22に示されるように各ボルト孔
5を各ボルト体1の軸部1aに入れるようにしてボルト
体1に内側金具8を取付け、次いで各ボルト体1の軸部
1aの先部に吊り孔付きキャップ2をそれぞれ被着す
る。この状態で柄部10を持って支持板9と各ボルト体
1と内側金具8を中空柱3内に挿入配置する。
【0025】ここで、長尺の柄部10によって作業者の
腕では届かないような中空柱3の内部の奥方であっても
楽にボルト体1を挿入配置することができる。そして、
ボルト体1を中空柱3のボルト孔5の下方に位置させ、
複数の吊り具6を用いる等して図23に示されるように
ボルト孔5より中空柱3の内部に吊り具6の先部を差し
込んで吊り具6のフック部6aを吊り孔付きキャップ2
の吊り孔2aに引っ掛けて吊り孔付きキャップ2とボル
ト体1と内側金具8を上方に引き上げる。ここで、吊り
具6によって吊り孔付きキャップ2を介してボルト体1
を上方に引き上げることで支持板9の凹所部16に保持
されているボルト体1の頭部1bが凹所部16より外れ
てボルト体1の軸部1aが図23に示されるように吊り
孔付きキャップ2と共に外側金具4のボルト孔5より外
部に突出し、次いでこの状態で板状ストッパー13をボ
ルト孔5の軸部1aに係合させて軸部1aがボルト孔5
より外部に突出した状態のままでボルト体1を仮止め状
態とする。次いで、板状ストッパー13による仮止め状
態のままで吊り孔付きキャップ2をボルト体1の軸部1
aより取り外し、軸部1aにワッシャ17を介してナッ
ト7を螺着し、各ボルト体1の軸部1aにナット7を螺
着した状態で板状ストッパー13を軸部1aより取り外
して各ナット7を締め込むことによって図24に示され
るように中空柱3の内部より外部に向けて突設されたボ
ルト体1の軸部1aにナット7を螺着する形態で中空柱
3の内面に内側金具8が接合される。
【0026】図示されたものにあっては、内側金具8の
表面に当接されることとなるボルト体1の頭部1bの下
面側はフラットなものであるボルト体1を用いる場合を
示しているが、頭部1bの下面側に微細な突起部を設け
るようにしたボルト体1を用いるようにしたり、ボルト
体1の頭部1b下面と内側金具8の表面との間にスプリ
ングワッシャを入れるようにしてナット7を締め込む場
合にボルト体1が供回りするのを防止するようにしても
よいものである。
【0027】そして、内部に手が届かない長尺な中空柱
3であっても、内部に挿入したボルト体1に被せた吊り
孔付きキャップ2の吊り孔2aに吊り具6を係止して外
部に引き出すだけで容易にボルト体1の軸部1aを中空
柱3の内部から外部に突出させることができるものであ
り、中空柱3の内面への金具の接合を少ない工数で容易
に行うことができるものである。また、ボルト体1の軸
部1aに嵌着される吊り孔付きキャップ2を採用するこ
とによってボルト体1の引き上げ移動時にボルト体1の
軸部1aに傷が付いたり、凹んだりしてナット7の締め
付けが行いにくくなるようなことを防止することができ
るものである。
【0028】図25乃至図27は中空柱3の内部に金具
としての内側金具8を取付けると共に中空柱3の外部に
金具としての外側金具4を取付ける場合を示している。
このものにあっては、中空柱3の外面に外側金具4を配
置し、中空柱3に穿設されたボルト孔5と外側金具4に
穿設されたボルト孔5とを合致させ、ボルト体1の頭部
1bを支持板9の凹所部16にはめ込むようにして支持
板9に倒立させた状態で複数本のボルト体1を支持板9
に倒立状態で保持し、図25に示されるように各ボルト
孔5を各ボルト体1の軸部1aに入れるようにしてボル
ト体1に内側金具8を取付け、次いで各ボルト体1の軸
部1aの先部に吊り孔付きキャップ2をそれぞれ被着す
る。この状態で柄部10を持って支持板9と各ボルト体
1と内側金具8を中空柱3内に挿入配置する。
【0029】そして、ボルト体1を中空柱3のボルト孔
5の下方に位置させ、複数の吊り具6を用いる等して図
26に示されるようにボルト孔5より中空柱3の内部に
吊り具6の先部を差し込んで吊り具6のフック部6aを
吊り孔付きキャップ2の吊り孔2aに引っ掛けて吊り孔
付きキャップ2とボルト体1と内側金具8を上方に引き
上げる。ここで、吊り具6によって吊り孔付きキャップ
2を介してボルト体1を上方に引き上げることで支持板
9の凹所部16に保持されているボルト体1の頭部1b
が凹所部16より外れてボルト体1の軸部1aが図26
に示されるように吊り孔付きキャップ2と共に外側金具
4のボルト孔5より外部に突出し、次いでこの状態で板
状ストッパー13をボルト孔5の軸部1aに係合させて
軸部1aがボルト孔5より外部に突出した状態のままで
ボルト体1を仮止め状態とする。次いで、板状ストッパ
ー13による仮止め状態のままで吊り孔付きキャップ2
をボルト体1の軸部1aより取り外し、軸部1aにワッ
シャ17を介してナット7を螺着し、各ボルト体1の軸
部1aにナット7を螺着した状態で板状ストッパー13
を軸部1aより取り外して各ナット7を締め込むことに
よって図27に示されるように中空柱3の内部より外部
に向けて突設されたボルト体1の軸部1aにナット7を
螺着する形態で中空柱3の内面に内側金具8が接合され
ると共に中空柱3の外面に外側金具4がボルト体1によ
って接合される。
【0030】図示されたものにあっては、内側金具8の
表面に当接されることとなるボルト体1の頭部1bの下
面側はフラットなものであるボルト体1を用いる場合を
示しているが、頭部1bの下面側に微細な突起部を設け
るようにしたボルト体1を用いるようにしたり、ボルト
体1の頭部1b下面と内側金具8の表面との間にスプリ
ングワッシャを入れるようにしてナット7を締め込む場
合にボルト体1が供回りするのを防止するようにしても
よいものである。
【0031】そして、このものにおいては、内部に手が
届かない長尺な中空柱3であっても、内部に挿入したボ
ルト体1に被せた吊り孔付きキャップ2の吊り孔2aに
吊り具6を係止して外部に引き出すだけで容易にボルト
体1の軸部1aを中空柱3の内部から外部に突出させる
ことができるものであり、中空柱3の内面への金具の接
合を少ない工数で容易に行うことができるものである。
また、ボルト体1の軸部1aに嵌着される吊り孔付きキ
ャップ2を採用することによってボルト体1の引き上げ
移動時にボルト体1の軸部1aに傷が付いたり、凹んだ
りしてナット7の締め付けが行いにくくなるようなこと
を防止することができる上に外側金具4の取付部位にお
いて中空柱3の内部に内側金具8が配置されることによ
って外側金具4の取付部位の強度を向上させることがで
きるものであり、また、外側金具4と内側金具8と中空
柱3の接合を同じボルト体1によって行うことができる
ものである。
【0032】図示されたものにあっては、外側金具4は
略T字状であり、梁やブレース等の他部材を連結するこ
とができる形状である場合を示しているが、中空柱3を
補強するための薄平板状であってもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、軸部に吊り孔付きキ
ャップを被着したボルト体の頭部を支持してボルト体を
倒立させた状態で中空柱内部に挿入し、次に中空柱の外
面に沿って取付けられる外側金具と中空柱の重なったボ
ルト孔より中空柱内に吊り具を差し込み、次に吊り具を
吊り孔付きキャップの吊り孔に係止してボルト体を吊り
上げてボルト体の軸部をボルト孔より外部に突出させた
状態で仮止めし、次に吊り孔付きキャップをボルト体の
軸部より取り外した後に軸部にナットを螺合して外側金
具と中空柱とを相互に接合することを特徴とするので、
内部に手が届かない中空柱であっても、内部に挿入した
ボルト体に被せた吊り孔付きキャップの吊り孔に吊り具
を係止して外部に引き出すだけで容易にボルト体の軸部
を中空柱の内部から外部に突出させることができるもの
であり、中空柱の内部から外部にボルト体を突出させる
形態を採用しながら中空柱の外面への金具の接合を少な
い工数で容易に行うことができるものである。また、ボ
ルト体の軸部に嵌着される吊り孔付きキャップを採用す
ることによってボルト体の引き上げ移動時にボルト体の
軸部に傷が付いたり、凹んだりしてナットの締め付けが
行いにくくなるようなことを防止することができるもの
である。
【0034】請求項2の発明は、頭部を支持して倒立さ
せた状態のボルト体の軸部を中空柱の内面に沿って取付
けられる内側金具のボルト孔に挿通した状態でボルト体
と内側金具を中空柱内部に挿入し、次に中空柱のボルト
孔より中空柱内に差し込まれた吊り具をボルト体の軸部
に被着された吊り孔付きキャップの吊り孔に係止してボ
ルト体と内側金具を吊り上げてボルト体の軸部を中空柱
のボルト孔より外部に突出させた状態で仮止めし、次に
外部に突出したボルト体の軸部にナットを螺合して中空
柱の内面に内側金具を取付けることを特徴とするので、
内部に手が届かない中空柱であっても、内部に挿入した
ボルト体に被せた吊り孔付きキャップの吊り孔に吊り具
を係止して外部に引き出すだけで容易にボルト体の軸部
を中空柱の内部から外部に突出させることができるもの
であり、中空柱の内部から外部にボルト体を突出させる
形態を採用しながら中空柱の内面への金具の接合を少な
い工数で容易に行うことができるものである。また、ボ
ルト体の軸部に嵌着される吊り孔付きキャップを採用す
ることによってボルト体の引き上げ移動時にボルト体の
軸部に傷が付いたり、凹んだりしてナットの締め付けが
行いにくくなるようなことを防止することができるもの
である。
【0035】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2においてボルト体は、その頭部が支持板と長尺の柄部
よりなる挿入治具の支持板上面の支持穴に嵌入されて倒
立した状態で支持され、柄部を持って支持板を中空柱内
に挿入することによって中空柱内部に配置されるので、
請求項1または請求項2の効果に加えてボルト体を倒立
させた状態のまま容易に中空柱内部の所定の位置に挿入
配置することができるものである。
【0036】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2においてボルト体は、ボルト孔より外部に突出させた
軸部の螺子部分に板状ストッパーの切り込み部を係合す
ることによって仮止めされることを特徴とするので、請
求項1または請求項2の効果に加えてボルト体の軸部を
ボルト孔より突出させた状態でボルト体にナットを螺合
するまでのボルト体の仮止めを容易に行うことができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における接合方法を説明する説明図であ
る。
【図2】同上のボルト体を引き上げた状態を説明する説
明図である。
【図3】ボルト体による接合状態を説明する説明図であ
る。
【図4】金具を複数接合した状態を説明する説明図であ
る。
【図5】支持板へのボルト体の支持状態を説明する説明
図である。
【図6】吊り孔付きキャップのボルト体への取付状態及
び吊り孔付きキャップを示す斜視図である。
【図7】吊り具を示す斜視図である。
【図8】板状ストッパーを示す斜視図である。
【図9】支持板及び凹所部を示す斜視図である。
【図10】支持板及び凹所部の他例を示すものであり、
(a)は支持板の斜視図、(b)はボルト体の保持状態
を示す断面図である。
【図11】挿入治具の斜視図である。
【図12】中空柱に穿設されたボルト孔の一例を示す斜
視図である。
【図13】中空柱の外面への外側金具の配置状態を示す
斜視図である。
【図14】中空柱内への挿入治具の差し込み状態を説明
する説明図である。
【図15】吊り具の使用例を説明する説明図である。
【図16】吊り具の使用例を説明する説明図である。
【図17】板状ストッパーの使用例を説明する説明図で
ある。
【図18】板状ストッパーの使用例を説明する説明図で
ある。
【図19】吊り孔付きキャップを外した状態を説明する
説明図である。
【図20】ナットの取付状態を説明する説明図である。
【図21】ナットの取付状態を説明する説明図である。
【図22】本発明の他例における接合方法を説明する説
明図である。
【図23】同上のボルト体と内側金具を引き上げた状態
を説明する説明図である。
【図24】ボルト体による接合状態を説明する説明図で
ある。
【図25】本発明のさらに他例における接合方法を説明
する説明図である。
【図26】同上のボルト体と内側金具を引き上げた状態
を説明する説明図である。
【図27】ボルト体による接合状態を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ボルト体 1a 軸部 1b 頭部 2 吊り孔付きキャップ 2a 吊り孔 3 中空柱 4 外側金具 5 ボルト孔 6 吊り具 7 ナット 8 内側金具 9 支持板 10 柄部 11 挿入治具 12 支持穴 13 板状ストッパー 14 切り込み部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部に吊り孔付きキャップを被着したボ
    ルト体の頭部を支持してボルト体を倒立させた状態で中
    空柱内部に挿入し、次に中空柱の外面に沿って取付けら
    れる外側金具と中空柱の重なったボルト孔より中空柱内
    に吊り具を差し込み、次に吊り具を吊り孔付きキャップ
    の吊り孔に係止してボルト体を吊り上げてボルト体の軸
    部をボルト孔より外部に突出させた状態で仮止めし、次
    に吊り孔付きキャップをボルト体の軸部より取り外した
    後に軸部にナットを螺合して外側金具と中空柱とを相互
    に接合することを特徴とする中空柱と金具の接合方法。
  2. 【請求項2】 頭部を支持して倒立させた状態のボルト
    体の軸部を中空柱の内面に沿って取付けられる内側金具
    のボルト孔に挿通した状態でボルト体と内側金具を中空
    柱内部に挿入し、次に中空柱のボルト孔より中空柱内に
    差し込まれた吊り具をボルト体の軸部に被着された吊り
    孔付きキャップの吊り孔に係止してボルト体と内側金具
    を吊り上げてボルト体の軸部を中空柱のボルト孔より外
    部に突出させた状態で仮止めし、次に外部に突出したボ
    ルト体の軸部にナットを螺合して中空柱の内面に内側金
    具を取付けることを特徴とする中空柱と金具の接合方
    法。
  3. 【請求項3】 ボルト体は、その頭部が支持板と長尺の
    柄部よりなる挿入治具の支持板上面の支持穴に嵌入され
    て倒立した状態で支持され、柄部を持って支持板を中空
    柱内に挿入することによって中空柱内部に配置されるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の中空柱と
    金具の接合方法。
  4. 【請求項4】 ボルト体は、ボルト孔より外部に突出さ
    せた軸部のねじ部分に板状ストッパーの切り込み部を係
    合することによって仮止めされることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の中空柱と金具の接合方法。
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