JP3000084U - 地中張り型枠用セパレータ止金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セパレータの不用意な移動を防止し、作業効
率の向上を図る。 【構成】 端部を折曲して折曲部２を形成しこの折曲部
２に締付ボルト４を螺合する螺子を設けた係止孔３を穿
設する。セパレータ止金具１の長辺部５の略中央に前記
折曲片２に対向した切起片６を設けると共に、切起片６
の前方にセパレータを挿通する挿通孔７を形成する。折
曲部２と切起片６とで形成した凹剖１１を長方形枠体の
側部に嵌合し締付ボルト４と締めてセパレータ止金具１
を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、地中張り型枠に用いるセパレータ止金具に係り、特に、セパレータ の不用意な移動を防止するセパレータ止金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

地中張り型枠用セパレータの取付けの一手法として図４に示すように長方形枠 体４１の上部に取付けた鉄筋４２からワイヤ４３によりセパレータ４４を吊り下 げて所定の位置に取付ける手法がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この手法では、セパレータ４４の外側に張設したネット（図示せず）を地中張 り型枠の形を整えるために型枠の長手方向に引っ張ったり、または作業中に作業 員が接触してネットが移動すると、ワイヤ４３と共にセパレータ４４も所定の位 置から移動してしまい、再度所定位置に設定しなければならない。このためその 作業に時間を要し作業効率が悪かった。 本考案は、地中張り型枠に張設したネットが移動してもセパレータが移動しな いセパレータ止金具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案のセパレータ止金具は、端部に形成した折曲 部の係止孔に締付ボルトを備え、長辺部の略中央部に前記折曲部に対向して切起 片を設けると共に、前部にセパレータの挿通孔を設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

地中に設置した地中張り型枠の長方形枠体両側部にセパレータ取付け位置を設 定し、この設定位置にセパレータ止金具の折曲部と切起片とを嵌合する。 折曲部の係止孔に螺合した締付ボルトを締付け、締付ボルトと切起片で長方形 枠体両側部の所定位置にセパレータ止金具を取付ける。この取付けはセパレータ 長辺部が地中張り型枠の長手方向に平行に取付けセパレータ止金具の長辺部を対 向して取付ける。 そして、長辺部の挿通孔にセパレータを挿通してセパレータを所定位置に取付 ける。このためセパレータは所定位置から移動することがない。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１ないし図３に基づいて説明する。 図１ないし図３に示すようにセパレータ止金具１は端部に折曲部２を設けてＬ 字形状に形成し、この端部の折曲部２に締付ボルト４を螺合する螺子を刻設した 係止孔３が穿設してある。またセパレータ止金具１の長辺部５には切起片６が設 けてあり、この切起片６と係止孔３に螺合された締付ボルト４により長方形枠体 ９の側部１０を挟着し、セパレータ止金具１を長方形枠体９の側部１０に取付け るように構成してある。また、切起片６の前方にはセパレータ８を挿入する挿通 孔７が穿設してある。

【０００７】 次に、本実施例の作用について説明する。 地中に配置した地中張り型枠の長方形枠体９の両側部１０、１０にセパレータ ８の取付位置を設定し、この取付位置にセパレータ止金具１の折曲部２と切起片 ６の間に形成された凹部１１を嵌合する。そして折曲部２の係止孔３に螺合した 締付ボルト４を螺入して切起片６と締付ボルト４により長方形枠体９の側部１０ を挟持してセパレータ止金具１を取付ける。

【０００８】 この取付けはセパレータ止金具１の長辺部５が地中張り型枠の長手方向と平行 になるように取付ける。こうしてセパレータ止金具１を長方形枠体９、９・・の 両側部１０、１０・・に対向して取付ける。 次に、セパレータ止金具１の挿通孔７にセパレータ８の先端を挿入しセパレー タ８を所定の位置に取付ける。こうして各長方形枠体９の両側部１０の所定の位 置にセパレータ８の取付けを完了する。

【０００９】 こうしてセパレータ８の取付けが完了すると地中張り型枠の外側にネットが張 設される。このネットは地中張り型枠にコンクリートを流し込む前に型枠整形の ために長手方向に引張ったり、あるいは作業中に作業員が接触して移動する場合 がある。しかしこのようにネットが移動しても、セパレータ８はセパレータ止金 具１の挿通孔７に挿通されているため移動することなく所定位置に保持されるの である。 このため、セパレータの位置を再度設定しなおす必要がなく、設定作業が省略 できるため作業効率が向上する。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、前記のように地中張型枠の長方形枠体の両側部に固定したセパレー タ止金具にセパレータを取付けるため、セパレータが所定の位置から不用意に移 動することがないので作業効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図

【図２】本実施例の取付部拡大斜視図

【図３】本実施例の斜視図

【図４】従来のセパレータ止め具の説明図

【符号の説明】

１ セパレータ止金具 ２ 折曲部 ３ 係止孔 ４ 締付ボルト ５ 長辺部 ６ 切起片 ７ 挿通孔 ８、４４ セパレータ ９、４１ 長方形枠体 １０ 側部 ４２ 鉄筋 ４３ ワイヤ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 端部に形成した折曲部の係止孔に締付ボ
   ルトを備え、長辺部の略中央部に前記折曲部に対向して
   切起片を設けると共に、前部にセパレータを挿通する挿
   通孔を設けた地中張り型枠用セパレータ止金端具。