JPH0454386Y2 - - Google Patents

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JPH0454386Y2
JPH0454386Y2 JP1988127265U JP12726588U JPH0454386Y2 JP H0454386 Y2 JPH0454386 Y2 JP H0454386Y2 JP 1988127265 U JP1988127265 U JP 1988127265U JP 12726588 U JP12726588 U JP 12726588U JP H0454386 Y2 JPH0454386 Y2 JP H0454386Y2
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holding cover
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JP1988127265U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、特に複数本の管材・線材等を、一定
の間隔をおいて平行に保持することのできる保持
具の改良に関するものである。
「従来の技術」 従来のこの種保持具として、例えば実公昭55−
第54133号公報に示すものが存する。
該従来の保持具は、矩形状保持基体の長手方向
に、管材等を収納する複数個の保持溝を形成する
と共に、該各隣接する保持溝間に撓み可能な菱形
状の隔壁を介設してなり、実際の使用に際して
は、各保持溝内に管材等を収納して、保持基体の
保持溝開口側に取付パネルを当接させて、該パネ
ルと保持基体とをボルト・ナツトで固定すること
により、上記菱形状の隔壁の変形を得て、各保持
溝内に管材等を一定の間隔をおいて平行に保持で
きる構成となつている。
然し、この従来保持具は、保持具自体を構成す
る保持基体以外にも、各保持溝の開口を閉塞する
取付パネル、及び該パネルと保持基体同士を固定
するためのボルト・ナツトを必要とするので、自
ずと部品点数が増大するばかりか、これに応じ
て、管材等の保持作業も頼る煩雑となる問題点を
有していた。
そこで、実公昭5−第10465号公報に示す保持
具が提供されている。
該保持具は、保持基体の一側面に、管材等を載
置する複数個の載置凹部を一定の間隔をおいて形
成すると共に、該各載置凹部の両側縁に先端に逆
止爪を有する一対の押え腕を一体に立設し、該一
対の押え腕と上記載置凹部間に保持空間を画成し
て、該各保持空間内に上記逆止爪の作用を得て、
管材等を保持する構成となつている。
従つて、この保持具においては、管材等の保持
に際して、既述した取付パネルやボルト・ナツト
が全く不要となるので、上記従来保持具の問題点
は一応解消できることとなるが、管材等を一対の
押え腕と載置凹部間に画成される保持空間内に保
持するだけの構成であるから、保持空間内の保持
される管材等が、徒にガタついたり抜け外れたり
して、その保持状態が極めて不安定となる新たな
問題点を招来している。
この為、更に実公昭61−第44067号公報に示す
ものが提供されている。
当該保持具は、保持基体の一端部にヒンジを介
して保持カバーを回動可能に連設する一方、保持
基体の保持カバーと対向する内面側に、管材等を
載置する径の異なる複数個の載置凹部を形成する
と共に、保持カバー側に該各載置凹部と相似する
凹形状を施して、保持カバーの他端部に形成され
た係合部を、保持基体の他端部に形成された係止
部に係止することにより、上記凹形状と載置凹部
間で挟持される状態を得て、管材等を保持できる
構成となつている。
依つて、この保持具の使用に際しては、各管材
等は、保持基体と保持カバーにより上下方向から
挟持されることとなるので、単に一対の押え腕と
載置凹部間に画成される空間内に管材等を保持す
る上記の保持具と比し、その保持状態は向上す
る。
「考案が解決しようとする課題」 然し乍ら、斯る保持具にあつては、ヒンジを介
して連設される保持基体と保持カバーとを、各自
の他端部側に形成された係合部と係止部の係止に
よりロツクするだけであるから、折角保持カバー
で管材等を挟持すると雖も、管材等に不測の外力
や振動などが加わると、これに応じて、保持カバ
ーの中間部が不用意に浮きあがつてしまうので、
やはり管材等の保持状態が不安定となつてしまう
ことは否めない。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、従来の課題を有効に解決す
るために開発されたもので、保持基体と保持カバ
ーとを備え、保持基体と保持カバーとは、一端部
側でヒンジを介して連設され、他端部側で係脱可
能にロツクできるように構成された保持具を前提
として、上記保持基体の保持カバーと対向する内
面に、先端に逆止爪を有して内部に保持空間を画
成する一対の押え腕と単なる載置部からなる保持
ラインを、押え腕と載置部とが互い違いとなる状
態で複数列配設し、他方保持カバーの上記各載置
部と対向する内面に、該各載置部と共働する押え
腕を設け、且つ保持カバーの上記任意の保持ライ
ンを構成する一対の押え腕と対応する内面に、該
各押え腕の先端逆止爪を係止するロツク孔を形成
する構成を採用した。
「作用」 依つて、本考案にあつては、各保持ラインを構
成する一対の押え腕とこれに続く載置部に上に管
材等を個々に配置した後、保持カバーをヒンジを
介して回動すれば、該保持カバーの他端部が保持
基体の他端部にロツクされると同時に、保持カバ
ーに形成されているロツク孔に、所定の押え腕の
先端逆止爪が自動的に係止して、各保持ライン上
に管材等が一定の間隔をおいて平行に保持される
こととなる。
しかも、この管材等の保持状態にあつては、各
保持ライン上の片側一方では、互い違いに設けら
れている一対の押え腕間の空間内に管材等が保持
され、片側他方では、保持基体側の載置部と保持
カバー側の押え部により管材等が挟持されるの
で、各管材等は横ズレすることなく、保持ライン
上に確実に保持されることとなる。
又、保持カバーは、他端部側のみならず、中間
部においても、自身のロツク孔に対する押え腕の
先端逆止爪の係止により、保持基体側にロツクさ
れているので、例え管材等に不測の外力や振動な
どが加わつても、保持カバーの中間部が不用意に
浮きあがつて、管材等の保持状態を不安定とする
心配も全くなくなる。
「実施例」 以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳
述すれば、該実施例に係る保持具も、第1図、第
2図に示す如く、合成樹脂で一体成形された保持
基体1と保持カバー2とを備え、保持基体1と保
持カバー2とは、各自の一端側でヒンジ3を介し
て連設され、他端部側で保持基体1の係止部4に
対して、保持カバー2の係合部5を係脱可能にロ
ツクできる構成を前提としている。
そして、本実施例にあつては、上記保持基体1
の保持カバー2と対向する内面に、先端に逆止爪
7を有して内部に保持空間を画成する一対の押え
腕6,6と単なる載置凹部8からなる保持ライン
Lを、押え腕6と載置凹部8とが互い違いとなる
状態で複数列配設して、該各保持ラインLを構成
する押え腕6と載置凹部8上で管材等を個々に保
持する構成となつている。
他方、保持カバー2の上記各載置凹部8と対向
する内面に、該各載置凹部8と共働して管材等を
挟持する押え凹部9を一体に設け、且つ保持カバ
ー2の上記任意の保持ラインLを構成する一対の
押え腕6,6と対応する内面に、該各押え腕6の
先端逆止爪7を係止するロツク孔10を形成する
構成となつている。
尚、本実施例にあつては、図示する如く、径の
異なる管材等を確実に保持できるように、上記各
保持ラインLを構成する押え腕6の大きさを異な
らしめている関係で、ロツク孔10は大きい方の
押え腕6と対応して形成されている。
又、保持基体1と保持カバー2との一端側連設
に際しては、両者1,2の片側半分にヒンジ3を
形成し、残りの片側半部については、保持基体1
側に係止部11を、保持カバー2に係合部12を
夫々形成して、該係合部12を係止部11に係止
する構成となしているが、本考案はこれに拘束さ
れるものではなく、斯る係止部11と係合部12
に代えて、ヒンジ3を形成することも実施に応じ
任意である。
依つて、斯る構成の保持具を用いて、管材P等
を保持する場合には、まず各保持ラインLを構成
する一対の押え腕6,6とこれに続く載置凹部8
上に管材P等を個々に配置した後、保持カバー2
をヒンジ3を介して回動して、該保持カバー2の
他端係合部5を保持基体1の他端係止部4に係止
すれば、第3図に示す如く、両者1,2が他端側
においてロツクされると同時に、保持カバー2に
形成されているロツク孔10に対して、大きい方
の押え腕6の先端逆止爪7が自動的に係止して、
各保持ラインL上に管材P等が一定の間隔をおい
て平行に保持されることとなる。
しかも、この管材P等の保持状態にあつては、
各保持ラインL上の片側一方では、互い違いに設
けられている一対の押え腕6,6間の空間内に、
逆止爪7又は保持カバー2を介して管材P等が保
持され、片側他方では、保持基体1側の載置凹部
8と保持カバー2側の押え凹部9により管材P等
が挟持されるので、各管材P等は横ズレすること
なく確実に保持されることとなる。
又、保持カバー2は、他端部側のみならず、中
間部においても、自身のロツク孔10に対する押
え腕6の先端逆止爪7の係止により、保持基体1
側にロツクされている関係で、例え管材P等に不
測の外力や振動などが加わつても、保持カバー2
の中間部が不用意に浮きあがつて、管材P等の保
持状態を不安定とする心配も全くなくなる。
更に、保持ラインLを構成する押え腕6と載置
凹部8が、各ライン毎で互い違いに形成されてい
ることは、各保持ラインLの配設間隔が狭い場合
にも、管材P等を確実に保持することを可能とす
るので、管材P等の保持に関しては有利となる。
尚、上記の保持状態にあつては、既述した保持
カバー2の一端係合部12が、保持基体1の一端
係止部11に係止していることは言うまでもな
い。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、保持基体の保持カバー
と対向する内面に、先端に逆止爪を有して内部に
保持空間を画成する一対の押え腕と単なる載置部
からなる保持ラインを、押え腕と載置部とが互い
違いとなる状態で複数列配設し、他方保持カバー
の上記各載置と対向する内面に、該各載置部と共
働する押え部を設け、且つ保持カバーの上記任意
の保持ラインを構成する一対の押え腕と対応する
内面に、該各押え腕の先端逆止爪を係止するロツ
ク孔を形成したことを特徴とするものであるか
ら、管材等の保持状態にあつては、各保持ライン
上の片側一方では、互い違いに設けられている一
対の押え腕間の空間内に管材等が保持され、片側
他方では、保持基体側の載置部と保持カバー側の
押え部により管材等が挟持されるので、各管材等
は横ズレすることなく確実に保持されることとな
つた。
しかも、保持カバーは、他端部側のみならず、
中間部においても、自身のロツク孔に対する押え
腕の先端逆止爪の係止により、保持基体側にロツ
クされているので、例え管材等に不測の外力や振
動などが加わつても、保持カバーの中間部が不用
意に浮きあがつて、管材等の保持状態を不安定と
する心配も全くなくなつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る保持具を示す全
体斜視図、第2図は同側面図、第3図は管材等を
保持した状態を示す断面図である。 1……保持基体、2……保持カバー、3……ヒ
ンジ、4……係止部、5……係合部、6……押え
腕、7……逆止爪、8……載置凹部(載置部)、
9……押え凹部(押え部)、10……ロツク孔、
L……保持ライン、P……管材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 保持基体と保持カバーとを備え、保持基体と保
    持カバーとは、一端部側でヒンジを介して連設さ
    れ、他端部側で係脱可能にロツクできるように構
    成された保持具において、上記保持基体の保持カ
    バーと対向する内面に、先端に逆止爪を有して内
    部に保持空間を画成する一対の押え腕と単なる載
    置部とからなる保持ラインを、押え腕と載置部と
    が互い違いとなる状態で複数列配設し、他方保持
    カバーの上記各載置部と対向する内面に、該各載
    置部と共働する押え部を設け、且つ保持カバーの
    上記任意の保持ラインを構成する一対の押え腕と
    対応する内面に、該各押え腕の先端逆止爪を係止
    するロツク孔を形成したことを特徴とする保持
    具。
JP1988127265U 1988-09-30 1988-09-30 Expired JPH0454386Y2 (ja)

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JPH0248690U JPH0248690U (ja) 1990-04-04
JPH0454386Y2 true JPH0454386Y2 (ja) 1992-12-21

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JPH0248690U (ja) 1990-04-04

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