JPH0543A - 酸性乳飲料およびその製造方法 - Google Patents

酸性乳飲料およびその製造方法

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JPH0543A JP3176229A JP17622991A JPH0543A JP H0543 A JPH0543 A JP H0543A JP 3176229 A JP3176229 A JP 3176229A JP 17622991 A JP17622991 A JP 17622991A JP H0543 A JPH0543 A JP H0543A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存中に沈澱が少なく、滑らかな組織及び適
度の酸味を有する酸性乳飲料及びその製造方法の提供。 【構成】 酸性物質、糖類、安定剤及び乳成分を含有
し、pHが3.5乃至4.5であって、酸乳粒子の95
%が粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径が0.5乃
至1.2μmである酸乳飲料。糖類及び安定剤を溶解
し、これに乳成分を混合溶解し、さらに酸性物質を添加
してpH3.5乃至4.5に調整し、この溶液を圧力5
00〜1500kg/cm2 で加圧物質化処理して、酸
乳粒子の平均粒径を0.5乃至1.2μmに調整した後
あるいは調整する前に殺菌あるいは滅菌し、場合によっ
てはさらに、圧力100〜250kg/cm2 で加圧均
質化処理を行なうことよりなる酸性乳飲料の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果汁や酸味調整剤等の
酸性物質を含有する酸性乳飲料およびその製造方法に関
する。本発明による酸性乳飲料は、保存に際して沈澱が
少なく、またざらつき感のない滑らかな組織となり適度
の酸味を有するので、保存性及び風味の良好な飲料とな
る。
【0002】
【従来技術】従来の果汁や酸味調整剤を含有する酸性乳
飲料は、乳を乳酸菌又は酵母で発酵して発酵乳とし、こ
れを主原料として果汁、酸味調整剤等を添加したもの
(例えば特開昭61−47142号公報)がほとんどで
ある。
【0003】しかし、本発明のような乳を全く発酵せず
にpHが中性域にある乳そのものに果汁、酸味調整剤等
の酸性物質を添加してpHを3.5乃至4.5に調整し
た酸性乳飲料は、上市されていない。これは製造工程中
で乳に果汁や酸味調整剤等の酸性物質を添加するとpH
の急激な低下によりカゼイン粒子がpH5.2〜5.3
で不安定になり等電点近傍(pH4.6〜4.7)では
酸乳粒子とそれが凝集したカードとが生成して完全に沈
澱してしまうためである。
【0004】この酸乳粒子やカードの生成による製造工
程中や保存中の沈澱を防止するために、上記したように
一旦乳を発酵し、乳のpHを低下させた後、これに果汁
や酸味調整剤等の酸性物質を添加してpHの低い原料同
士を添加混合することが一般的に採用されている方法で
ある。
【0005】しかし、このように一旦発酵乳としたもの
に、酸性物質を添加混合した酸性乳飲料は、こくがあり
風味も良好で好ましいものであるが、製造に際し、乳を
発酵する工程を経る必要があるため製造に時間がかかり
生産性が低く、また発酵臭を好まない人に対して飲用に
供することができないという問題がある。
【0006】このため、乳に直接果汁や酸味調整剤等の
酸性物質を添加して酸性乳飲料を得ようとする試みがな
されている(特開昭54−107555号公報)。該公
報が開示している酸性乳飲料は、全乳と果汁及び/又は
酸味料を主成分とし、ローカストビーンガム、トラガカ
ントガム及びペクチンから選ばれた少なくとも1種の安
定剤を含み、安定な乳濁液状態を保持したものである。
そして、製造に際しては、上記の含有物を原料としてそ
れぞれ混合して乳濁液とし、この乳濁液を均質機で均質
して固形物の沈澱分離を防止したものである。
【0007】しかしこの酸性乳飲料あるいはそこに開示
されている製造方法は、乳と酸性物質を混合した際、上
記したように乳の急激なpHの低下から生成する酸乳粒
子の大きさやカードあるいはこの酸乳粒子を破砕する均
質機の圧力についてなんらの配慮もなされていない。通
常酸性乳飲料を製造する際の均質圧は、100〜250
kg/cm2 で行われるが、この程度の圧力ではカード
の分散性はある程度みとめられても、酸乳粒子自体の破
砕はできず、酸乳粒子の粗大粒子(6〜20μm)が2
0%近く存在し製造工程中や保存中の分離沈澱を防止す
ることはできない。
【0008】また、酸性物質の添加量が多くなれば多く
なる程急激なpHの低下により酸乳粒子も粗大化するた
め、目的とする添加量を確保することは困難である。例
えば果汁を例にとれば、酸性乳飲料中せいぜい10重量
%程度しか含有せしめることができない。しかし、この
程度の含有量においては果汁の風味が弱く、pHも高く
満足する酸性乳飲料とならず、また酸乳粒子の生成によ
る沈澱の発生は、果汁の添加量が少ないため比較的少な
いとはいえ依然として解決されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであって、乳その
ものに果汁や酸味調整剤等の酸性物質を添加混合した風
味が良好で、かつ粗大な酸乳粒子がなく滑らかな組織を
有し、沈澱のない酸性乳飲料およびその製造方法を提供
することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸性物質、糖
類、安定剤および乳成分を含有し、pHが3.5乃至
4.5で、かつ乳蛋白質の酸乳粒子の95%が粒径0.
1〜6μmに分布し、平均粒径が0.5乃至1.2μm
である酸性乳飲料に関する。またさらに本発明は、安
定剤、糖類を溶解し、これに乳成分を混合溶解後更に酸
性物質を添加してpHを3.5乃至4.5に調整し、こ
の溶液を500〜1500kg/cm2 で加圧し均質化
処理して乳蛋白質の酸乳粒子の95%が粒径0.1〜6
μmに分布し、平均粒径を0.5乃至1.2μmに調整
した後あるいは調整する前に、殺菌または滅菌処理する
か、または安定剤、糖類を溶解し、これに乳成分を混
合溶解後更に酸性物質を添加してpHを3.5乃至4.
5に調整し、この溶液を500〜1500kg/cm2
で加圧し均質化処理して乳蛋白質の酸乳粒子の95%が
粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径を0.5乃至
1.2μmに調整した後、殺菌または滅菌処理し、この
酸性乳飲料を再度100〜250kg/cm2 で加圧し
均質化処理することよりなる前記酸性乳飲料の製造方法
に関する。
【0011】上記酸性物質としては、果汁及び酸味調整
剤からなる群から選択された一種又は二種以上を用いる
ことが好ましい。また、安定剤としてはペクチン、キサ
ンタンガム、ゼラチンおよび澱粉からなる群から選択さ
れた一種または二種以上を用いることが好ましい。その
安定剤の添加量は0.2〜0.6重量%の範囲であるこ
とが望ましい。
【0012】以下に本発明の酸性乳飲料およびその製造
方法について詳細に説明する。乳成分としては、牛乳、
脱脂乳、または粉乳から還元した還元乳あるいは豆乳等
が原料として使用でき、これらの乳の脂肪量や無脂乳固
形量を目的とする製品のこれらの成分の含有率に合わせ
て調整して調整乳とする。しかし無脂乳固形率について
は、10重量%以下とするのが酸性物質を添加混合した
時の酸乳粒子の生成による沈澱を最小限に抑制する上で
好ましい。
【0013】一方乳の調整とは別に、ペクチン、キサン
タンガム、ゼラチンおよび澱粉等の安定剤と蔗糖あるい
は異性化糖等の糖類を水に溶解する。ペクチンとして
は、HMペクチンが好ましい。
【0014】また安定剤の添加量は、製品中の含有量で
0.2〜0.6重量%となるようにする。0.6重量%
以上になると増粘して風味上好ましくなく、一方0.2
重量%以下では酸乳粒子の凝集が起こり、沈澱が生ず
る。
【0015】また糖類としては、蔗糖、異性化糖、麦芽
糖、ブドウ糖等が使用され、その添加量は、種類や趣向
によって異なるが、大体1〜10重量%程度である。
【0016】そして安定剤と糖類を溶解した溶液は、必
要に応じて冷却し、調整乳と混合、例えばホモミキサー
等によって充分混合する。次に、乳と安定剤および糖類
を混合した溶液に対して、酸性物質を添加混合する。酸
性物質としては、果汁や酸味調整剤があげられ、果汁と
しては、リンゴ、オレンジ、ブドウ、グレープフルー
ツ、アセロラ、ストロベリー、パインあるいはレモン等
がある。また酸味調整剤は、クエン酸、リンゴ酸、酒石
酸、乳酸、酢酸等の有機酸がある。
【0017】上記した果汁は、種類によって異なるが、
製品中の含有量で20重量%以上好ましくは50〜70
重量%程度添加混合することがフレーバーや酸味等の風
味を付与する上で必要である。
【0018】本発明の酸性乳飲料は、pHを3.5乃至
4.5に調整するが、pHをこの範囲としたのは、飲用
に供した際最も爽やかな風味を有する範囲で好ましい製
品とするためである。
【0019】上記した果汁は、果汁を搾汁する時の果実
の熟度や保存期間あるいは種類によって異なるが本発明
者らの測定によると大体表1に示すようなpHである。
【0020】
【表1】
【0021】本発明の酸性乳飲料は、果汁のみの配合で
pHを3.5乃至4.5に調整してもよいが、果汁のみ
の配合で上記範囲に調整困難な場合は、上記した酸味調
整剤と共に添加混合する。また酸味調整剤のみの添加で
酸味を付与した酸性乳飲料も製造することができるがフ
レーバーを付与するには果汁とともに配合する方が好ま
しい。
【0022】このように調整乳に安定剤および糖類を添
加混合した溶液に酸性物質を添加混合すると、3.0〜
50μm程度の粗大な酸乳粒子やカードが生成する。本
発明では更にこの溶液を高圧均質機で500〜1500
kg/cm2 で加圧均質化処理する。この加圧均質化処
理によってカードは分散され、酸乳粒子がさらに小さく
破砕されて0.1〜6μmの範囲内に95%が収まり、
その酸乳粒子の平均粒子径は0.5乃至1.2μmとな
る。
【0023】上記の加圧均質化処理で、500kg/c
2 以下の場合ではカードは分散しても、酸乳粒子が目
的とする粒径まで破砕されず、部分的に粗大粒子として
残り、保存中や流通段階で沈澱が発生し、また飲用に供
した際にも舌上で酸乳粒子がざらつくといった問題があ
る。一方、1500kg/cm2 以上で加圧均質化処理
しても製品上で影響はないが、均質機への負荷あるいは
消費電力の増大の点で経済的でないためこれ以上の圧力
で均質化する必要はない。
【0024】図1に均質圧の変化による酸乳粒子1.0
μm以下の含有割合を示す。この図からも明らかなよう
に、500kg/cm2 以下の均質圧では、1.0μm
以上の酸乳粒子がほぼ80〜40%の割合で含有してい
るのに対して、均質圧が500kg/cm2 以上になる
と、1.0μm以上の酸乳粒子が極端に減少し、150
0kg/cm2 では1.0μm以上の酸乳粒子が5%以
下となる。これは、粗大酸乳粒子が破砕されて存在せ
ず、相対的に酸乳粒子の径が小さくなっていることを表
していることがわかる。
【0025】上記のように、均質化処理して酸乳粒子を
破砕した溶液は常法に従って殺菌または滅菌処理し冷却
して保存する。この殺菌または滅菌処理は、均質化処理
の前に行なってもよい。殺菌または滅菌処理を均質化処
理の前または後に行なっても両者は同様の効果を奏す
る。殺菌または滅菌処理前に加圧均質化処理した場合こ
の殺菌または滅菌処理の際、調整乳中に含有される乳蛋
白質の量や添加する酸性物質あるいは設定したpH値に
よって、酸乳粒子の再凝集するものがあるので、殺菌ま
たは滅菌処理後再度均質機により、100〜250kg
/cm2 程度の均質圧力で均質化して再分散することが
望ましい。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を示して本発明を具体
的に示すとともに比較例を挙げ、本発明の効果を明瞭に
する。 実施例1 水10kgにペクチン0.4重量%と砂糖3.0重量%
を溶解して冷却し、その溶液に脱脂粉乳3.3重量%を
混合してホモミキサーで充分攪拌混合した。そしてこの
溶液に、1/5容に濃縮したpH3.4のリンゴ果汁1
0重量%と25%クエン酸溶液とを添加してpHを3.
8に調整し、酸性乳飲料懸濁液を得た。この酸性乳飲料
懸濁液をさらに高圧均質機により850kg/cm2
圧力で均質化処理し、UHTプレート殺菌機で120℃
・2秒間殺菌処理した後5℃に冷却して保存した。
【0027】実施例2 水10kgにペクチン0.5重量%と砂糖3.0重量%
を溶解して冷却し、その溶液に生乳(脂肪3.6%、無
脂乳固形8.5%)を50.0重量%添加してホモミキ
サーで充分混合した。そしてこの溶液に、1/5容に濃
縮したリンゴ果汁10重量%と25%クエン酸溶液を添
加してpHを3.9に調整し酸性乳飲料懸濁液を得た。
この酸性乳飲料懸濁液をさらに高圧均質機により850
kg/cm2 の圧力で均質化処理し、UHTプレート殺
菌機で120℃・2秒間殺菌処理した後更に均質機で1
50kg/cm2 の圧力で均質化処理し5℃に冷却して
保存した。
【0028】
【比較例】実施例1と同様にして配合調整した酸性乳飲
料懸濁液を、均質機により150kg/cm2 の圧力で
均質処理した後UHTプレート殺菌機で120℃・2秒
間殺菌処理し、5℃に冷却して保存した。
【0029】上記実施例1、2および比較例によって得
られた酸性乳飲料の酸乳粒子の粒度分布および平均粒子
径を図2に示す。
【0030】図に示すように実施例1では酸乳粒子は、
0.3〜6μmの範囲に分布し、平均粒径は1.02μ
mであった。また実施例2では、0.1〜6μmの範囲
に分布し、平均粒径は0.70μmであった。これに対
し、比較例の従来方法によると0.4〜20μmの範囲
に分布し、平均粒径は1.79μmであった。このこと
から、本発明によると酸乳粒子の粒度が従来方法にくら
べていちじるしく小さくなっていることが分る。この粒
度分布を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】また一定時間保存したときの沈澱分
離状態の結果を表3に、高速遠心器による分離テストお
よび風味テストの結果を表4にそれぞれ示す。
【0033】
【表3】 註)上記表の沈澱または分離の評価は、試料1000
mlを容器に入れ、10℃で静置保存し、目視で評価し
た。表中沈澱は酸乳粒子の沈澱を表し、分離は乳蛋白
質とその他の添加物の分離を表す。−は沈澱または分
離が全くなかったもの。±は、若干沈澱または分離があ
るが、製品として問題ないもの。+は、沈澱または分離
があり、製品として不適当であるもの。++は、沈澱ま
たは分離が極端に多く、製品として、全く飲用に供する
ことができないものを表す。
【0034】
【表4】 註)分離テストは、製造直後の試料10mlを試験管
に入れ、高速遠心器テスター(国産遠心器(株)製)に
より3580Gで10分間遠心分離し、その沈澱量を測
定した。風味テストは、5人のパネラーに製造直後の
試料を口に含ませ5回実施した感触をまとめて表した。
【0035】実施例3 水10kgにペクチン0.5重量%と砂糖4.0重量%
を溶解して、冷却しその溶液に脱脂粉乳4.4重量%混
合してホモミキサーで充分混合する。そしてこの溶液に
1/5.5に濃縮したレモン果汁7.3重量%と25%
クエン酸溶液を添加してpHを3.8に調整し酸性乳飲
料懸濁液を得た。この溶液をさらに高圧均質機により7
00kg/cm2 の圧力で均質し、次いでUHTプレー
ト殺菌機で120℃・2秒間殺菌処理した後更に均質機
で250kg/cm2 の圧力で均質し5℃に冷却した。
【0036】実施例4 水10kgにペクチン0.5重量%と砂糖3.0重量%
を溶解して、冷却しその溶液に脱脂粉乳3.3重量%混
合してホモミキサーで充分混合する。そしてこの溶液に
1/5濃縮したオレンジ果汁10.0重量%と25%ク
エン酸溶液を添加してpH3.8に調整し酸性乳飲料懸
濁液を得た。この溶液をさらに高圧均質機により500
kg/cm2 の圧力で均質し、次いでUHTプレート殺
菌機で120℃・2秒間殺菌処理した後更に均質機で2
50kg/cm2 の圧力で均質し、更に殺菌したオレン
ジの砂糖混合溶液を5.0重量%添加し5℃に冷却し
た。
【0037】
【発明の効果】中性物質である乳に果汁や酸味調整剤等
の酸性物質を添加混合して酸性乳飲料を得ようとする場
合、酸乳粒子やこの酸乳粒子の凝集体であるカードが生
成し、カードの分散だけを図っても酸乳粒子が保存中や
流通過程で沈澱または分離を起こし、また飲用に際して
もサンデー感があって製品として満足できるものではな
かった。
【0038】本発明によると、乳に酸性物質を添加混合
する際生成する酸乳粒子やカードを高圧均質化すること
によってカードの分散はもちろん酸乳粒子の平均粒径を
0.5乃至1.2μmに破砕し、かつ粗大酸乳粒子もな
く相対的に酸乳粒子の径が小さくなっているために、保
存中や流通過程で沈澱または分離がなく、また飲用に際
しても、滑らかな組織となり、非常に好ましいもので、
実用上本発明は効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 均質機に酸乳をかけたときの均質圧力の変化
と粒子径1.0μm以下の粒子の存在する割合との関係
を示す。
【図2】 実施例1によって得られる酸性乳飲料の粒度
分布を示す。
【図3】 実施例2によって得られる酸性乳飲料の粒度
分布を示す。
【図4】 比較例によって得られる酸性乳飲料の粒度分
布を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性物質、糖類、安定剤および乳成分を
    含有し、pHが3.5乃至4.5で、かつ酸乳粒子の9
    5%が粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径が0.5
    乃至1.2μmであることを特徴とする酸性乳飲料。
  2. 【請求項2】 安定剤、糖類を溶解し、これに乳成分を
    混合溶解後更に酸性物質を添加してpHを3.5乃至
    4.5に調整し、この溶液を500〜1500kg/c
    2 で加圧し均質化処理して乳蛋白質の酸乳粒子の95
    %が粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径を0.5乃
    至1.2μmに調整した後あるいは調整する前に、殺菌
    または滅菌処理する酸性物質、糖類、安定剤および乳成
    分を含有し、pHが3.5乃至4.5で、かつ酸乳粒子
    の95%が粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径が
    0.5乃至1.2μmであることを特徴とする酸性乳飲
    料の製造方法。
  3. 【請求項3】 安定剤、糖類を溶解し、これに乳成分を
    混合溶解後更に酸性物質を添加してpHを3.5乃至
    4.5に調整し、この溶液を500〜1500kg/c
    2 で加圧し均質化処理して乳蛋白質の酸乳粒子の95
    %が粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径を0.5乃
    至1.2μmに調整した後、殺菌または滅菌処理し、こ
    の酸性乳飲料を再度100〜250kg/cm2で加圧
    し均質化処理する酸性物質、糖類、安定剤および乳成分
    を含有し、pHが3.5乃至4.5で、かつ酸乳粒子の
    95%が粒径0.1〜6μmに分布し、平均粒径が0.
    5乃至1.2μmであることを特徴とする酸性乳飲料の
    製造方法。
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