JPH0543679B2 - - Google Patents

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JPH0543679B2
JPH0543679B2 JP1058248A JP5824889A JPH0543679B2 JP H0543679 B2 JPH0543679 B2 JP H0543679B2 JP 1058248 A JP1058248 A JP 1058248A JP 5824889 A JP5824889 A JP 5824889A JP H0543679 B2 JPH0543679 B2 JP H0543679B2
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JP
Japan
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semi
single crystal
insulating
compound semiconductor
concentration
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JP1058248A
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Takashi Kaiso
Haruto Shimakura
Osamu Oda
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NIKKO KYOSEKI KK
NITSUKO KYOSEKI KK
Original Assignee
NIKKO KYOSEKI KK
NITSUKO KYOSEKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子デバイス用の化合物半導体材料に
関し、特にFe、CoまたはCrをドープした半絶縁
性化合物半導体単結晶に関する。
[従来の技術] 化合物半導体材料を半絶縁性化するにあたり、
n型の不純物となるSiやSを含む材料では、深い
アクセプターとなるFe、CoまたはCr等を添加す
る方法が工業的に用いられている。半絶縁性化
は、浅いドナーを深いアクセプターで補償すると
いう機構によるものである。したがつて、深いア
クセプターの添加量は、結晶材料中に含有されて
いるトナーの量より多くなければ、半絶縁性化す
ることはできない。
電子デバイスに用いる半絶縁性の化合物半導体
材料としては、FeドープInP、CrドープGaAs、
アンドープGaAs等が主として用いられている。
ここで、GaAsの場合にあつては、直接合成LEC
法によりアンドープの半絶縁性GaAsを容易に得
ることができるので、Crのドープ量をいくら減
らしても半絶縁性が常に得られる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、InPの場合にあつては、直接合
成LEC法を適用することができないため、HB法
により多結晶原料を作成した後、LEC法により
単結晶を育成するが、この際、Feの含有濃度が
0.2ppmw以下であると、抵抗率が106Ω・cmより
低くなつてしまい、半絶縁性が低下してしまう。
また、GaAsの場合でも、HB法により単結晶を
育成するには、Crドープの半絶縁性結晶を得よ
うとすると、Crの含有濃度が0.2ppmw以下であ
ると、抵抗率が106Ω・cmより低くなつてしまう。
すなわち、従来、FeドープInPやHB法による
CrドープGaAs等では、これを半絶縁性結晶とす
るためには、Fe、Crのドープ量を一定量
(0.2ppmw)以上にしなければならなかつた。
しかしながら、Fe、CoまたはCr等のドープが
多いと、Fe、Co、Cr等は深いアクセプターとし
て作用するため、イオン注入型の電子デバイスに
おいてはキヤリアとなる不純物の活性化率を低下
させ、また高周波で動作させるデバイスにおいて
はトラツプとして作用してデバイスの電気的特性
を低下させたり、特性のバラツキを大きくしてし
まうという問題点があることが分かつた。
本発明は上記のような背景の下になされたもの
で、その目的とするところは電子デバイスの製造
工程におけるドナー型不純物の活性化率が高くか
つ一定で、電気的特性のばらつきが少なく、深い
準位を作るアクセプタ型不純物としてFe、Coま
たはCrを含有する半絶縁性−V族化合物半導
体、特にInP単結晶の製造方法を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この発明は、抵抗率
が1×106Ω・cm以上である半絶縁性−V族化
合物半導体単結晶を製造するにあたり、出発原料
としてキヤリア濃度1×1015cm-3以下の当該化合
物半導体の合成多結晶を用い、深い準位を作るア
クセプタ型不純物としてFe、CoまたはCrのいず
れか1種以上の元素のみをその含有濃度の合計が
0.1ppmw以上0.2ppmw未満の範囲で添加する半
絶縁性−V族化合物半導体単結晶、特にInP単
結晶の製造方法を提供する。
また、前記単結晶の製造において、液体封止剤
として熱的に安定な酸化硼素(B2O3)を用い、
液体封止チヨクラルスキー法を適用することによ
り育成するのが好ましい。
[作用] 上記の製造方法では、キヤリア濃度1×1015cm
-3以下の高純度の合成多結晶を出発原料として用
いるため、電気的に活性な浅いドナー型不純物お
よびアクセプタ型不純物を低濃度しか含まず、ま
た深い準位を作るアクセプタ型不純物としてFe、
CoまたはCrのいずれか1種以上の元素をその含
有濃度の合計が0.1ppmw以上0.2ppmw以下の範
囲で低濃度に添加し浅いドナー型不純物を補償す
ることで高抵抗化が達成されている。そのため、
電気的に活性な浅いドナー型不純物より伝導帯に
供給される電子をトラツプする深い準位は、主に
添加されたFe、CoまたはCr等アクセプタ型不純
物による。更に、育成結晶には製造中に発生する
空格子等の格子欠陥に起因する内因性の電子トラ
ツプ中心も存在するが、前記不純物添加による外
因性のトラツプも加えたトラツプ中心の総量は減
少する。従つて、本発明の方法で製造される半絶
縁性−V族化合物半導体においては、イオン注
入法によりドナー型不純物を導入し熱処理すると
きに、導入したドナー型不純物より伝導帯に供給
される電子のうちトラツプ中心に捕獲される比率
は少なくなる。その結果、注入したドナー型不純
物の総量と電気伝導に関与する捕獲されていない
電子の総量との比つまり活性化率が高くなる。
[実施例] 以下、本発明をFeドープInP単結晶に適用した
場合の実施例について説明する。
一例として、キヤリア濃度5×1014cm-3で移動
度88000cm2/V・Sの高純度InP多結晶1000gと
B2O3200gを、直径4インチのpBN製るつぼに入
れ、添加物としてFeを少量添加して、このるつ
ぼを結晶引上げ装置内に設置し、N2ガスで
40atmまで加圧してLEC法により単結晶の引上げ
を行なつた。なお、Feは結晶の肩部で
0.08ppmw、テール部で0.3ppmwとなるように予
めその量を決定し、添加した。
育成されたInP単結晶は直径2インチ、重量
850gであつた。このFeドープInP単結晶インゴ
ツトからウエーハを切り出しVan der Pauw法
で電気的特性を評価した。
第1図に本発明を適用した場合と、キヤリア濃
度3×1015cm-3程度の多結晶を原料とする従来の
種々のFeドープInP単結晶のFe濃度と抵抗率の関
係を示す。同図において、□印は本発明により得
られた結晶についての測定値、■印は従来法によ
る結晶についての測定値である。
同図より結晶が半絶縁性化するFe濃度は、従
来法では1×1016cm-3(0.2ppmw)であつたもの
が、本発明方法により得られたInP単結晶では6
×1015cm-3(0.12ppmw)となり、従来の約1/2の
Fe濃度で高抵抗化することが分かつた。
次に、上記ウエーハを鏡面研摩し、その表面に
Siを150KeV、ドーズ量5×1012cm-2でイオン注
入した。イオン注入後、保護膜としてSiNx膜を
ウエーハの両面に付け、700℃で15分間N2ガス雰
囲気中で活性化した後、両面のSiNx膜をフツ酸
で除去してからこのウエーハのキヤリア濃度を測
定し、活性化率を求めたところ第2図のような結
果が得られた。同図において、□印は本発明によ
り得られた結晶についての測定値、■印は従来法
による結晶についての測定値である。従来は第2
図に示すように活性化率の変動が大きかつたもの
が、本実施例では結晶の肩部からテール部にわた
り活性化率は均一になることが分かつた。
なお、キヤリア濃度が1×1015cm-3以下の高純
度InP多結晶は、例えばpBN製カバーを用いた次
のようなInP多結晶製造法により育成することが
できる。
すなわち、第3図に示すように高純度の赤リン
11を石英アンプル14内の一端に、また高純度
のインジウム12を収納したpBN製ボート13
を他端に配置するとともに、内壁全体にpBN製
のカバー18を配置したのち石英アンプル14を
10-6Torrまで真空引きし、バーナーで密封する。
この石英アンプル14を炉内に水平に設置し、
InP多結晶をボート先端部から後端に向かつて成
長させる。このとき炉内圧力はN2ガス10気圧以
上とするのがよい。純度6Nの原料を用いて上記
のような方法で成長した多結晶のキヤリア濃度は
(5〜10)×1014cm-3であり、pBNカバー18を使
用しないで得られるInP多結晶に比べてかなり低
くなることを実験により確認した。
ただし、原料となる高純度の化合物半導体多結
晶を得る方法は、第3図に示すようなアンプル内
壁全体を覆うようなpBNカバーを用いた方法に
限定されず、上記pBNカバーを半円筒状とした
ものや上記pBNカバーの途中に通気口付きの隔
壁を設けたもので覆つたり、原料ボートの上方の
みをpBNカバーで覆うなど、他の方法であつて
もよいことはもちろんである。
なお、上記実施例では半絶縁性化のためFeを
ドープしたInP単結晶の製造に適用した場合につ
いて説明したが、この発明はそれに限定されるも
のでなく、出発原料として合成多結晶を用い、結
晶中で深いアクセプタとなるFeやCo、Cr等の元
素を1種または2種以上含むInP単結晶、GaAs
単結晶その他の化合物半導体単結晶の製造一般に
適用することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る半絶縁性−
V族化合物半導体単結晶の製造方法では、出発原
料としてキヤリア濃度1×1015cm-3以下の当該化
合物半導体の合成多結晶を用い、深い準位を作る
アクセプタ型不純物としてFe、CoまたはCrのい
ずれか1種以上の元素のみをその含有濃度の合計
が0.10pmw以上0.2ppmw未満の範囲で選び添加
し、低濃度に添加した深いアクセプタ型不純物で
電気的に活性な浅いドナー型不純物を補償するこ
とで抵抗率が1×106Ω・cm以上と高抵抗化を達
成している。そのため、得られた性−V族化合
物半導体単結晶は、半絶縁性化のため添加された
不純物濃度が低いにもかわらず抵抗率が高く、ま
た自由なキヤリアを捕獲するトラツプ中心の総量
が少ないという作用により、イオン注入法による
電子デバイス作成の際にキヤリアとなる不純物の
活性化率が高くなるという効果がある。しかも、
添加する不純物の濃度が低いため、トラツプ中心
の総量に占める割合も小さく、結晶内で不純物濃
度の分布があるとしても、活性化率に変動を及ぼ
さない範囲に留まるという効果がある。そして、
その結果として、得られた半絶縁性半導体基板上
に形成される電子デバイスの電気的特性のばらつ
きが小さくなり、これによつて歩留りが向上する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はFeドープInP単結晶におけるFe濃度と
抵抗率との関係を示すグラフ、第2図は同じく
FeドープInP単結晶におけるFe濃度と活性化率と
の関係を示すグラフ、第3図は高純度半導体多結
晶を製造するのに使用されるアンプルの構成例を
示す図である。 13……原料ボート、14……石英アンプル、
18……pBNカバー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 抵抗率が1×106Ω・cm以上である半絶縁性
    −V族化合物半導体単結晶を製造するにあた
    り、出発原料としてキヤリア濃度1×1015cm-3
    下の当該化合物半導体の合成多結晶を用い、Fe、
    CoまたはCrのいずれか1種以上の元素のみをそ
    の含有濃度の合計が0.1ppmw以上0.2ppmw未満
    の範囲で添加することを特徴とする半絶縁性−
    V族化合物半導体単結晶の製造方法。 2 前記化合物半導体がリン化インジウムである
    ことを特徴とする請求項1記載の半絶縁性−V
    族化合物半導体単結晶の製造方法。 3 前記単結晶を液体封止チヨクラルスキー法に
    より育成することを特徴とする請求項2記載の半
    絶縁性−V族化合物半導体単結晶の製造方法。
JP5824889A 1989-03-09 1989-03-09 半絶縁性3―5族化合物半導体単結晶の製造方法 Granted JPH02239195A (ja)

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