JPH054292A - 管状成形体 - Google Patents

管状成形体

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JPH054292A
JPH054292A JP3154895A JP15489591A JPH054292A JP H054292 A JPH054292 A JP H054292A JP 3154895 A JP3154895 A JP 3154895A JP 15489591 A JP15489591 A JP 15489591A JP H054292 A JPH054292 A JP H054292A
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JP
Japan
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structural unit
iii
formula
tubular molded
molded body
Prior art date
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Pending
Application number
JP3154895A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamanaka
亨 山中
Noriaki Goto
典明 後藤
Shunei Inoue
俊英 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH054292A publication Critical patent/JPH054292A/ja
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】典型的な例として例えば(A)下記(a)式 【化1】 k/l/m/n=77.5/7.5/15/22.5 で示される共重合ポリエステル100重量部とポリエチ
レンテレフタレート100重量部からなる組成物を押出
成形により成形してなる管状成形体。 【効果】本発明の管状成形体は、良好な耐熱性および摺
動特性を示すため金属代替プラスチック部材等の種々の
用途に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温時の機械的特性およ
び摺動特性に優れたチューブ、ホース、パイプなどの管
状成形体に関する。さらに詳しくは耐熱老化性、耐久性
に優れたエンジニアリング用管状成形体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年プラスチックの高性能化に対する要
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発されており、なかでも光学異方性の液晶ポリ
マが優れた機械的性質を有する点で注目されている(特
開昭51−8395号公報、特開昭49−72393号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記液晶ポリマとして
は例えばp−ヒドロキシ安息香酸にポリエチレンテレフ
タレートを共重合した液晶ポリマが知られている(特開
昭49−72393号公報)。しかしながらこのポリマ
は耐熱性が十分でないため、管状成形体に適用した場
合、高温時の機械特性が不良であるという欠点を有して
おり、エンジニアリング用途としては十分満足できる特
性を有するものが得られないことがわかった。しかも耐
熱性を向上させるにはp−ヒドロキシ安息香酸の量を8
0モル%以上必要とするが、この際重合時に固化が起こ
り、固相重合が必要であることもわかった。
【0004】一方、このようなポリマの流動性を向上さ
せて、溶融成形性を改良し、さらに機械的性質を向上さ
せる手段としては、例えばポリエチレンテレフタレート
にp−アシルオキシ安息香酸と芳香族ジカルボン酸およ
び芳香族ジオールを共重合する方法が特開昭51−83
95号公報に記載されている。しかしながらこの共重合
体を単純に管状成形体に適用しても機械的性質はやや向
上するが耐熱性が不十分であることがわかった。一方、
特公昭47−47870号公報に記載されているような
p−ヒドロキシ安息香酸に4,4´−ジヒドロキシビフ
ェニルとテレフタル酸を共重合せしめた全芳香族ポリエ
ステルを単純に管状成形体に適用しても耐熱性は良好で
あるが軟化温度が400℃以上であるため溶融重合が困
難である上、成形性および得られる管状成形体の機械的
性質とて十分満足できるものではないことがわかった。
【0005】よって、本発明は上記の問題を解決し、高
温時の機械的特性および摺動特性に優れたチューブ、ホ
ース、パイプなどの管状成形体、さらに詳しくは耐熱老
化性、耐久性に優れたエンジニアリング用管状成形体を
得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成すべく鋭意検討した結果、特定構造の共重合ポリエ
ステルまたは共重合ポリエステルを一成分とする特定組
成物から得られる管状成形体が上記課題を解決するのに
適していることを見いだし、本発明に到達した。 すな
わち、本発明は (1) 下記構造単位(I)〜(IV)からなり、構造単位
[(I)+(II)]が[(I)+(II)+(III )]の
80〜93モル%、構造単位(III )が[(I)+(I
I)+(III )]の20〜7モル%であり、構造単位
(I)/(II)のモル比が78/22〜93/7であ
り、融点(Tm,℃)が(1)式を満足し、対数粘度が
1.0〜3.0dl/gである共重合ポリエステル
(A)を成形してなる管状成形体、
【0007】
【化2】
【0008】 −10<Tm+5.89x−385.5<10 …(1) (ただし(1)式中のxは構造単位(III )の[(I)
+(II)+(III )]に対する割合(モル%)を示
す。) (2) (1)項記載の共重合ポリエステル(A)に対し、
(B)充填剤、(C)有機高分子難燃剤、(D)熱可塑
性ポリマから選ばれた少なくとも一種の成分を含有させ
た共重合ポリエステル組成物を成形してなる管状成形体
および (3) 押出成形により製造された前記(1) 項または(2) 項
記載の管状成形体である。
【0009】本発明においては、限定された特定の共重
合ポリエステルまたはその組成物を使用して管状成形体
とすることが重要であり、これにより、本発明効果を発
揮するものである。
【0010】上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息
香酸から生成したポリエステルの構造単位であり、構造
単位(II)は4,4´−ジヒドロキシビフェニルから生
成した構造単位を、上記構造単位(III )はエチレング
リコールから生成した構造単位を、構造単位(IV)はテ
レフタル酸から生成した構造単位を各々示す。
【0011】また構造単位(III )は構造単位[(I)
+(II)+(III )]の20〜7モル%であり、好まし
くは17〜8モル%であり、より好ましくは14〜8モ
ル%である。構造単位[(I)+(II)]が構造単位
[(I)+(II)+(III )]の93モル%より大きい
と溶融流動性が低下して重合時に固化し、80モル%よ
り小さいと耐熱性が不良となりいずれの場合も好ましく
ない。また構造単位(I)/(II)のモル比は78/2
2〜93/7であり、好ましくは85/15〜92/8
であり、より好ましくは91/9〜92/8である。7
8/22未満であったり、93/7より大きい場合には
耐熱性が不良となったり、流動性が不良となったりして
本発明の目的を達成することができない。
【0012】また、構造単位(IV)は実質的に構造単位
[(II)+(III )]と等モルである。
【0013】本発明の共重合ポリエステルの製法はポリ
マのランダム性から溶融重合法による方法の方が、固体
の多分散系の状態で実質的にすべてが固相になるまで行
う重合法や固相重合を併用する方法よりも好ましい。特
に好ましい製造法として例えばp−ヒドロキシ安息香
酸、4,4´−ジヒドロキシビフェニルと無水酢酸およ
びテレフタル酸とポリエチレンテレフタレートポリマ、
オリゴマまたはビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタ
レートを反応させ、溶融状態で脱酢酸重合によって製造
する方法が挙げられる。
【0014】この重縮合反応は無触媒でも進行するが、
酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸ナトリウム
および酢酸カリウム、三酸化アンチモン、金属マグネシ
ウム等の金属化合物を添加した方が好ましいときもあ
る。
【0015】また本発明の共重合ポリエステルの融点
(Tm,℃)は下記(1)式を満足する必要がある。
【0016】 −10<Tm+5.89x−385.5<10 …(1) ここに(1)式中のxは構造単位(III )の[(I)+
(II)+(III )]に対する割合(モル%)を示す。
【0017】構造単位(I)〜(IV)の組成比が本発明
範囲を満足する場合であっても、ポリマの組成分布、ラ
ンダム性の違いにより上記(1)式の融点をはずれる場
合には流動性、成形品の耐熱性および機械特性が不良に
なったり、高温時のポリマの分解が起こりやすく、加熱
減量が大きいため好ましくない。ここで、融点(Tm)
とは示査走差熱量計により、昇温速度20℃/分で測定
した際に観測される吸熱ピーク温度、後述のTm2 を指
す。
【0018】また、前述の示査熱量測定においては、重
合を完了したポリマを室温から融点以上の温度まで20
℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク
温度(以下Tm1 と略す)と、Tm1 の観測後Tm1 +
20℃の温度で5分間保持した後−20℃/分の降温条
件で室温まで一旦冷却した後、再度20℃/分の昇温条
件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(以下Tm
2 と略す)の間に|Tm1 −Tm2 |≦10℃の関係が
あるのが好ましく、|Tm1 −Tm2 |≦6℃がより好
ましい。この温度差が10℃より大きい時にはポリマの
ランダム性が十分とは言えず好ましくない。
【0019】また、この共重合ポリエステルの対数粘度
は0.1g/dl濃度、60℃のペンタフルオロフェノ
ール中で測定した値が、1.0〜3.0dl/gであ
り、1.3〜2.5dl/gが好ましい。対数粘度の値
が1.0dl/g未満では機械的特性が不十分であり、
3.0dl/gを越える場合は流動性が損なわれるため
いずれの場合も好ましくない。
【0020】また、本発明の共重合ポリエステルの分子
量分布は、例えば高分子論文集45巻531頁(198
8)に記載されている方法で測定可能であるが、分子量
分布を示す重量平均分子量(MW)と数平均分子量(M
N)の比MW/MNの値が3.0未満が好ましく、2.
9未満がより好ましい。この値よりも大きくなるとラン
ダム性が十分とは言えず好ましくない。
【0021】本発明の管状成形体を成形するために共重
合ポリエステルの溶融粘度は500〜20,000ポイ
ズが好ましく、特に1,000〜10,000ポイズが
好ましい。
【0022】なお、この溶融粘度は(融点(Tm2 )+
10)℃でずり速度1,000(1/秒)の条件下で高
化式フローテスターによって測定した値である。
【0023】なお、本発明で用いる共重合ポリエステル
を重縮合する際には上記構造単位(I)〜(IV)を構成
する成分以外に4,4´−ジフェニルジカルボン酸、
3,3´−ジフェニルジカルボン酸、2,2´−ジフェ
ニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4,4´−ジフェニルエーテルジカルボン酸、1,2−
ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボン酸、
1,2−ビス(2−クロルフェニキシ)エタン−4,4
´−ジカルボン酸およびイソフタル酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒド
ロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、ハイドロキ
ノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、t−ブチルハ
イドロキノン、3,3´,5,5´−テトラメチル−
4,4´−ジヒドロキシビフェニル、フェニルハイドロ
キノン、クロルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4´−ジヒドロキシジフェニルプロパン、4,4´−ジ
ヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4´−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、4,4´−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル等の芳香族ジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオールおよ
びm−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキシナフト
エ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸あるいは芳香族
イミド化合物などを本発明の目的を損なわない程度の少
割合の範囲でさらに共重合せしめることができる。
【0024】かくしてなる共重合ポリエステルを成形し
てなる管状成形体(チューブ、ホース、パイプなど)
は、高温時の機械的特性および摺動特性に優れ、また、
耐熱老化性、耐久性に優れており、種々のエンジニアリ
ング用途に使用可能である。
【0025】本発明の共重合ポリエステル(A)を成形
することにより、優れた特性を有する管状成形体が得ら
れるが、さらに、共重合ポリエステル(A)に(B)充
填剤、(C)有機高分子難燃剤、(D)熱可塑性ポリマ
から選ばれた少なくとも一種の成分を含有させた共重合
ポリエステル組成物として使用することによりいっそう
優れた特性を付与される。
【0026】本発明に使用する共重合ポリエステルに添
加する(B)充填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、
芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウム繊維、石コウ
繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラ
ミックス繊維、ボロンウイスカ繊維、マイカ、タルク、
シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレー
ク、ガラスマイクロバルーン、クレー、ワラステナイ
ト、酸化チタン等の繊維状、粉状、粒状あるいは板状の
無機フィラーが挙げられる。上記充填剤中、ガラス繊維
を特に好ましく使用することができる。ガラス繊維の種
類は、一般に樹脂の強化用に用いるものなら特に限定は
なく、例えば長繊維タイプや短繊維タイプのチョップド
ストランド、ミルドファイバーなどから選択して用いる
ことができる。また、ガラス繊維はエチレン/酢酸ビニ
ル共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱
硬化性樹脂で被覆あるいは集束されていても良く、また
シラン系、チタネート系など公知のカップリング剤、そ
の他の表面処理剤で処理されていても良い。充填剤
(B)を添加する場合、その添加量は共重合ポリエステ
ル100重量部に対して200重量部以下が好ましく、
15〜100重量部が特に好ましい。
【0027】さらに必要に応じて、本発明の共重合ポリ
エステルに対して有機高分子難燃剤(C)を添加するこ
とにより良好な難燃性を付与することが可能である。
【0028】本発明に使用する共重合ポリエステルに添
加する(C)有機高分子難燃剤としては、分子中に臭素
原子を有するものが好ましく、特に臭素含量20重量%
以上のものが好ましい。具体例としては臭素化ポリカー
ボネート(例えば臭素化ビスフェノールAを原料として
製造されたポリカーボネートオリゴマーあるいはそのビ
スフェノールAとの共重合物)、臭素化エポキシ化合物
(例えば臭素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
との反応によって製造されるジエポキシ化合物や臭素化
フェノール類とエピクロルヒドリンとの反応によって得
られるモノエポキシ化合物)、ポリ(臭素化ベンジルア
クリレート)、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化
ビスフェノールA、塩化シアヌルおよび臭素化フェノー
ルの縮合物、臭素化ポリスチレン(ポリスチレンの臭素
化物、臭素化スチレンの重合体など)、架橋臭素化ポリ
スチレン、架橋臭素化ポリα−メチルスチレン等のハロ
ゲン化されたポリマーやオリゴマーあるいは、これらの
混合物が挙げられ、なかでもエチレンビス−(テトラブ
ロモフタルイミド)、臭素化エポキシオリゴマーまたは
ポリマー、臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポリスチレ
ン、臭素化ポリフェニレンエーテルおよび臭素化ポリカ
ーボネートが好ましく、臭素化ポリスチレンが特に好ま
しく使用できる。
【0029】これらの有機高分子難燃剤の添加量は、液
晶ポリエステル100重量部当り0.2〜30重量部が
好ましく、0.5〜20重量部がより好ましいが、難燃
性は液晶ポリエステルの前記構造単位(III )の共重合
量と密接な関係があるため、次のような添加量にするの
が好ましい。すなわち有機高分子難燃剤の添加量は液晶
ポリエステル中の構造単位(III )の100重量部に対
して60〜280重量部が好ましく、100〜200重
量部が特に好ましい。
【0030】本発明の液晶ポリエステルは構造単位(II
I )が構造単位[(I)+(II)+(III )]の7〜2
0モル%であるため、前記の難燃剤添加量でUL94規
格の垂直型燃焼テスト(ASTM D790規格)で1
/32″厚みでV−0にすることができる。構造単位
(III )が7モル%未満では、液晶ポリエステルの融点
が高くなるため難燃剤によって溶融時に液晶ポリエステ
ルが分解し重合度低下が起こり、充填剤を添加しても機
械物性が低下したり、燃焼時に成形品がドリップしたり
して好ましくない。一方、構造単位(III )が20モル
%より多いと荷重たわみ温度などの耐熱性が大きく低下
するのみならず、難燃性を付与するには多量の有機高分
子難燃剤を添加する必要があったり、アンチモン化合物
などの難燃助剤をさらに添加する必要があり、そのため
に耐熱性や機械的特性の低下が生じるため好ましくな
い。
【0031】また、必要に応じて、本発明の共重合ポリ
エステルに対して(D)熱可塑性ポリマを添加すること
により摺動特性、耐久性を改善することも可能である。
【0032】本発明に使用する共重合ポリエステルに添
加する(D)熱可塑性ポリマとしてはポリアミド、ポリ
オキシメチレン、ポリカーボネート、ポリアリレンオキ
サイド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリ−1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリアリ
レンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、非晶性ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケト
ンなどが好ましい。
【0033】熱可塑性ポリマ(D)の好ましい具体例と
しては下記のものが挙げられる。
【0034】ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロ
ン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン1
1、ナイロン12およびこれらの共重合体、さらにポリ
ヘキサメチレンテレフタルアミドを1成分とするナイロ
ン6、ナイロン66、ヘキサメチレンイソフタルアミド
との2元あるいは3元共重合体などが挙げられる。
【0035】ポリオキシメチレンとしては、ポリオキシ
メチレンホモポリマおよび主鎖の大部分がオキシメチレ
ン連鎖よりなるコポリマが挙げられる。
【0036】ポリカーボネートとしては、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)、ビス(3,5−ジアルキル−4−
ヒドロキシフェニル)またはビス(3,5−ジハロ−4
−ヒドロキシフェニル)置換を含有する炭化水素誘導体
をベースとするポリカーボネートが好ましく、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
ールA)をベースとするポリカーボネートが特に好まし
い。
【0037】ポリアリレンオキサイドとしては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、
2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチル
フェノール共重合体、2,6−ジメチルフェノール/
2,3,6−トリエチルフェノール共重合体などが挙げ
られる。ポリアリレンオキサイドにはポリスチレン、耐
衝撃ポリスチレンなどのスチレン系樹脂を添加すること
ができる。
【0038】ポリアルキレンテレフタレートとしては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどが挙げられる。
【0039】ポリアリレンスルフィドとしては、ポリパ
ラフェニレンスルフィドなどが挙げられる。
【0040】ポリスルホンとしては下記構造式(i)で
表わされるものなどがあげられる。
【0041】
【化3】
【0042】ポリエーテルスルホンとしては下記構造式
(ii)で表わされるものなどが挙げられる。
【0043】
【化4】
【0044】非晶性ポリアリレートとしては、下記構造
式(iii )〜(vi)で表わされるものなどが挙げられ
る。
【0045】
【化5】
【0046】ポリエーテルエーテルケトンとしては、下
記構造式(vii )で表わされるものなどが挙げられる。
【0047】
【化6】
【0048】本発明において、共重合ポリエステル
(A)に熱可塑性ポリマ(D)を配合する場合の配合量
は共重合ポリエステル100重量部に対して1〜200
重量部%が好ましく、10〜150重量%がより好まし
い。
【0049】本発明において共重合ポリエステル(A)
に(B)充填剤、(C)有機高分子難燃剤、(D)熱可
塑性ポリマから選ばれた少なくとも一種の成分を含有さ
せる場合、溶融混練することが好ましく、溶融混練には
公知の方法を用いることができる。例えば、バンバリー
ミキサー、ゴムロール機、ニーダー、一軸もしくは二軸
押出機などを用い、200〜400℃の温度で溶融混練
して組成物とすることができる。
【0050】更に、本発明に使用する組成物には、本発
明の目的を損なわない程度の範囲で、酸化防止剤および
熱安定剤(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキノ
ン、ホスファイト類およびこれらの置換体など)、紫外
線吸収剤(たとえばレゾルシノール、サリシレート、ベ
ンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなど)、滑剤および
離型剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、その
ハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミド
およびポリエチレンワックスなど)、染料(たとえばニ
グロシンなど)および顔料(たとえば硫化カドミウム、
フタロシアニン、カーボンブラックなど)を含む着色
剤、可塑剤、帯電防止剤などの通常の添加剤を添加し
て、所定の特性を付与することができる。
【0051】本発明において共重合ポリエステル(A)
に(B)充填剤、(C)有機高分子難燃剤、(D)熱可
塑性ポリマから選ばれた少なくとも一種の成分などを含
有させる場合、溶融混練することが好ましく、溶融混練
には公知の方法を用いることができる。例えば、バンバ
リーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、一軸もしくは
二軸押出機などを用い、200〜400℃の温度で溶融
混練して組成物とすることができる。
【0052】共重合ポリエステル(A)および共重合ポ
リエステル(A)に対し、(B)充填剤、C)有機高分
子難燃剤、(D)熱可塑性ポリマから選ばれた少なくと
も一種の成分を含有させた共重合ポリエステル組成物か
ら管状成形体を得る方法としては公知の各種成形方法が
好ましく使用できるが、押出成形が特に好ましい。
【0053】また、「プラスチックエージ」No.5(1991)
p.184に開示されているような剪断コントロール配向押
出技術も本発明の管状成形体を得る好ましい方法として
例示できる。
【0054】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0055】参考例1 留出管、攪拌翼を備えた反応容器にp−ヒドロキシ安息
香酸(I)963.4g(6.975モル)、4,4´
−ジヒドロキシビフェニル(II)125.7g(0.6
75モル)、テレフタル酸112.1g(0.675モ
ル)、固有粘度が約0.6のポリエチレンテレフタレー
ト(III )259.4g(1.35モル)および無水酢
酸935.1g(9.16モル)を仕込み、次の条件で
脱酢酸重合を行った。
【0056】まず窒素雰囲気下130〜150℃で4時
間、ついで、2.5時間かけて250℃まで昇温し、さ
らに250℃で2.5時間反応を続けた。その後、2時
間かけて系内温度を300℃まで昇温させた後、1.5
時間で系内を0.3mmHgまで減圧し、さらに50分間
反応を続け重縮合を完結させた。上記の反応の結果、下
記理論構造式を有するベージュ色のポリマ(a)が得ら
れた。
【0057】
【化7】
【0058】 l/m/n/o=77.5/7.5/15/22.5 また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台にのせ、
昇温して光学異方性の確認を行った結果、液晶開始温度
は274℃であり、良好な光学異方性を示した。
【0059】このポリマの融点をパーキンエルマー社製
DSC−7型を用いて、昇温速度20℃/分の条件で測
定したところ、Tm1 のピーク温度は296℃、Tm2
のピーク温度は294℃であった。
【0060】なお、このポリマの対数粘度は1.55d
l/gであり、溶融粘度は306℃、ずり速度1000
(1/秒)で3500ポイズであった。
【0061】参考例2 p−アセトキシ安息香酸1152重量部、固有粘度が約
0.6dl/gのポリエチレンテレフタレート307重
量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、次の
条件で脱酢酸重縮合を行った。
【0062】まず、窒素ガス雰囲気下に250〜320
℃で3時間反応させた後、1mmHgに減圧し、さらに5時
間反応させ、重縮合を完結させ、下記の理論構造式を有
するポリマ(b)を得た。
【0063】
【化8】
【0064】k/l/m=80/20/20 このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台にのせ、昇温し
て光学異方性の確認を行なったところ、液晶開始温度は
265℃であった。また、融点(Tm)は283℃であ
った。このポリエステルの対数粘度(参考例1と同一条
件で測定)は0.68であり、293℃、ずり速度10
00/秒での溶融粘度は500ポイズであった。
【0065】実施例1 参考例1で得たポリマ(a)を40φ単軸mmスクリュ押
出成形機に供し、ホッパ下から255−270−270
−280−290−290℃の温度設定で6×2mmの円
筒ダイから押出し、外径6mm、内径4mmのチューブを成
形した。押出性は良好であり、平滑な表面のものが得ら
れた。また、得られたチューブは強靭であった。
【0066】実施例2〜5、比較例1〜3 表1に示す割合で、(A)共重合ポリエステル(a)、
本発明の範囲外のポリマ(b)、(B)充填剤、(C)
有機高分子難燃剤および(D)熱可塑性ポリマを添加
し、30mmφ押出機で温度290〜300℃で造粒し
た。
【0067】得られたペレットを実施例1と同じ押出成
形機に供し、同様のチューブを成形した。結果を表1に
併せて示す。
【0068】
【表1】
【0069】さらに、実施例1〜5、比較例1〜3と同
じ共重合ポリエステルおよび共重合ポリエステル組成物
の耐熱性および摺動特性を調べるため、射出成形により
試験片を成形し、評価を行った。得られたペレットを住
友ネスタール射出成形機プロマット40/25(住友重
機械工業(株)製)に供し、シリンダー温度300℃、
金型温度90℃の条件で、荷重たわみ温度(HDT)測
定用試験片(1/8”)および外径25mmφ、内径19
mmφ、長さ30mmの円筒状テストピースを成形した。H
DTは東洋精機製のHDT測定装置を用いて、1/8”
厚の試験片のHDT(18.6kgf/cm2 )を測定した。ま
た、摩耗試験は上記円筒状テストピースを用いて、オリ
エンテック(株)EFM−III EN型を使い、摩擦係数
および比摩耗量を測定した。結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明の管状成形体は、良好な耐熱性お
よび摺動特性を示すため金属代替プラスチック部材等の
種々の用途に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 C08L 67:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造単位(I)〜(IV)からなり、
    構造単位[(I)+(II)]が[(I)+(II)+(II
    I )]の80〜93モル%、構造単位(III )が
    [(I)+(II)+(III )]の20〜7モル%であ
    り、構造単位(I)/(II)のモル比が78/22〜9
    3/7であり、融点(Tm,℃)が(1)式を満足し、
    対数粘度が1.0〜3.0dl/gである共重合ポリエ
    ステル(A)を成形してなる管状成形体。 【化1】 −10<Tm+5.89x−385.5<10 …(1) (ただし(1)式中のxは構造単位(III )の[(I)
    +(II)+(III )]に対する割合(モル%)を示
    す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の共重合ポリエステル
    (A)に対し、(B)充填剤、C)有機高分子難燃剤、
    (D)熱可塑性ポリマから選ばれた少なくとも一種の成
    分を含有させた共重合ポリエステル組成物を成形してな
    る管状成形体。
  3. 【請求項3】 押出成形により製造された請求項1また
    は請求項2記載の管状成形体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997015628A1 (fr) * 1995-10-23 1997-05-01 Polyplastics Co., Ltd. Composition de resine synthetique

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WO1997015628A1 (fr) * 1995-10-23 1997-05-01 Polyplastics Co., Ltd. Composition de resine synthetique

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