JPH0542407U - 外壁の乾式目地構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】本考案は雨水の浸入を防止する外壁の乾式目地
構造の提供を目的とする。 【構成】本考案の外壁の乾式目地構造は外壁パネル１の
側端部の裏面と柱３の正面の間に弾性材４が介装される
と共に乾式シール材６と弾性材４の間に排水路Ａが形成
されて雨水の浸入は十分防止される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は居室内への雨水の浸入を防止する外壁の乾式目地構造に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来において外壁の目地シール工法には弾性シーリング材等を目地に充填する湿 式工法とあらかじめ成型されたガスケット状目地材を充填する乾式工法等が採用 されている。 湿式工法では現場工事において専門工が必要であり施工不良によっては目地剥離 等の問題がある。 また乾式工法では目地幅のバラツキに対する対応がむずかしく乾式シール材のみ では完全な防水ができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上の従来の課題を解決し乾式目地において居室内への雨水の浸入を防 止する外壁の乾式目地構造の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上の目的達成のために外壁パネルのやや突出する側端部の裏面と柱の 正面の間に介装された弾性材と、該弾性材の正面の外面材の間の目地に装着され た乾式シール材と、該乾式シール材と前記弾性材の間に形成される上下に貫通す る排水路とからなる外壁の乾式目地構造を提案するものである。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の外壁の乾式目地構造を示し、該目地構造は隣接する外壁パネル（ １）の間の目地に適用される。 外壁パネル（１）の正面には耐水合板等の下地板（１ａ）が側方にその側端部を やや突出させて装着されている。

【０００６】 該下地板（１ａ）の突出部の裏面にはペフ等の一定の厚みのある発泡体からなる 弾性材（４）が柱（３）の正面との間に介装される。 これにより隣接する外壁パネル（１）に出入りの段差が生じても弾性材（４）に より吸収され下地板（１ａ）と柱（３）の間に隙間が生じない。

【０００７】 一方前記下地板（１ａ）の側端部は亜鉛鉄板等の被覆材（１ｂ）により被覆され 防水性の向上が図られている。 次に下地板（１ａ）の正面には隙間シーリング（７）が介装されて外面材（５） が装着される。

【０００８】 該乾式シール材（６）は横断面略Ｔ字状又はＹ字状に形成され両側に張り出して 外面材（５）の端部外面を被覆するカバー片（６ａ）を有すると共に外面材（５ ）の端面（小口面）に弾性的に圧接するひれ部（６ｂ）を有する。

【０００９】 この結果乾式シール材（６）と弾性材（４）の間には上下に貫通する空間が形成 されることになる。 この空間は乾式シール材（６）により防ぎ得なかった雨水の排水路Ａとして、従 って縦樋として、機能する。

【００１０】 すなわち乾式シール材（６）から浸入した雨水は排水路Ａから下方に流れ落ちる ことになり居室内に入ることはない。 被覆材（１ｂ）及び隙間シーリング（７）は外壁パネル（１）の側端部が図示の 構成の場合は必要であるが側端部がやや突出する形状の単一の材料で形成すれば それらは必ずしも必要ではない。 要するに外壁パネル（１）はその側端部がやや突出する形状にされその突出部の 裏面と柱の正面の間に弾性材（４）が介装されることが重要なのである。

【００１１】 図２は本考案の目地構造を出隅コーナー部に用いたものである。 出隅コーナー柱（８）の形状が変わるだけで目地構造自体は図１のものと同様で ある。

【００１２】 図３は本考案の目地構造を入隅コーナー部に用いたものである。 これも入隅コーナー柱（９）の形状が変わり弾性材（４）がく字状に適用される 点以外は図１のものと同様である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の外壁の乾式目地構造の実施例は以上の通りでありその効果を次に列記す る。 （１）本考案の目地構造は実用新案登録請求の範囲に記載した構成であり、特に 外壁パネルの側端部の裏面と柱の正面の間に弾性材が介装されるため乾式シール 材の隙間等から雨水の浸入があった場合でも弾性材により防水されて居室内に雨 水が入ることはない。 （２）本考案の目地構造は同上の構成であり、特に乾式シール材と弾性材の間に 排水路が形成されるため雨水は排水され居室内に浸入しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の外壁の乾式目地構造の斜視図

【図２】本考案の目地構造を出隅コーナー部に用いた状
態の概念図

【図３】本考案の目地構造を入隅コーナー部に用いた状
態の概念図

【符号の説明】 １ 外壁パネル １ａ 下地板 １ｂ 被覆材 ３ 柱 ４ 弾性材 ５ 外面材 ６ 乾式シール材 ６ａ カバー片 ６ｂ ひれ部 ７ 隙間シーリング ８ 出隅コーナー柱 ９ 入隅コーナー柱 Ａ 排水路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外壁パネルのやや突出する側端部の裏面と
   柱の正面の間に介装された弾性材と、該弾性材の正面の
   外面材の間の目地に装着された乾式シール材と、該乾式
   シール材と前記弾性材の間に形成される上下に貫通する
   排水路とからなる外壁の乾式目地構造