JP4313129B2 - サッシ枠小口部の止水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サッシ枠の縦枠と横枠の接合部においてサッシ枠周囲に現れる勝ち側の枠の小口部の止水構造に関する。
従来、サッシ枠を構成する縦枠と横枠は、その接合部において勝ち負けが発生するため、勝ち側の枠はその断面小口部がサッシ枠周囲の外装部材との間の防水処理部分に現れる。この防水処理部分に現れる勝ち側の枠の断面小口部は、通常定形及び不定形のシーリング材で防水処理されるが、その大部分が空隙部となるため、シーリング材のみでの防水性能が発揮されるのは前記枠の断面小口部のうち空隙部を除く断面(切断面)のみに限定されてしまう。このため従来は、前記空隙部を含む勝ち側の枠の断面小口部は、定形の蓋部材等で塞がれることが一般的である。
特開2001−65239号公報
上記勝ち側の枠小口部を定形の蓋部材で塞ぐ構造としては、一般的に以下の2つが良く知られている。
1.蓋部材を前記枠小口部の内部形状より若干小さめの形状として、該蓋部材を枠小口部に上方から嵌め込む方法がある。この場合、蓋部材と枠小口部との間に止水性能を持たないため、該蓋部材と枠小口部との間に必要に応じて別途不定形のシーリング材を打設することで止水性能の確保を行っている。例えば、特許文献1では、塞ぐべき堅枠ホロー部内(枠小口部の空隙部)に予めコーキング材(シーリング材)を充填し、その後、コーキング材が充填された堅枠ホロー部に塞ぎ部材(蓋部材)を押し込むことで止水性能の確保を行っている。しかしながら、この方法では、サッシ枠と外装部材との間のシーリング材との相性、打設時期のズレに伴う打ち継ぎ部分の施工不良等が発生するおそれがある。また別途不定形のシーリング材を打設することでの作業の手間も発生する。
2.蓋部材を前記枠小口部の断面形状と同形状とし、該枠小口部の断面に蓋部材固定用のビスホールを設けるなどして、ビス等の締結部材で枠の小口部を覆うように塞ぐ方法がある。この場合、蓋部材に定形の止水材を設定することで、蓋部材と枠小口部の止水性能が確保できる。しかしながら、蓋部材が前記枠小口部の断面形状と同形状であるため、蓋部材の厚みがサッシ枠周囲から露出(突出)することとなり、美観が損なわれる。また、蓋部材はサッシ枠と共に外部に露出するので、該蓋部材は耐久性(特に耐候性)が必要となるが、蓋部材を耐久性の高いものにするにはコスト高になる。また、前述の如く突出した蓋部材とサッシ枠との接合部分には鋭角な入隅部分が生じるため、その部分はシーリングにピンホールが発生する原因となり、蓋部材とサッシ枠との接合部分における止水性を充分に確保できないおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大きな手間をかけずに又美観を損なうことなく、枠接合部においてサッシ枠周囲に現れる勝ち側の枠小口部(空隙部)の止水性能を確保し、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることである。
上記目的を達成するための本発明の代表的なサッシ枠小口部の止水構造は、サッシ枠の縦枠と横枠の接合部において枠周囲に現れる勝ち側の枠の小口部を止水するにあたり、前記勝ち側の枠小口部の内部形状を室外側に向けて先細りのテーパ形状にすると共に室外側の内部隅部を円弧状にし、前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部を有すると共に少なくとも前記勝ち側の枠小口部の内側面に対向する前記平板部の縁部に弾性止水材を有する蓋部材を、前記内部形状を有する勝ち側の枠小口部のテーパのある室外側に向けて押圧固定してなることを特徴とする。
上記構造によれば、大きな手間をかけずに又美観を損なうことなく、枠接合部においてサッシ枠周囲に現れる勝ち側の枠小口部(空隙部)の止水性能を確保し、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また上記構造において、前記勝ち側の枠小口部の内側面の少なくとも止水すべき部分を先細りのテーパ形状としたことを特徴とする。
上記構造によれば、前記勝ち側の枠小口部の内側面に対する前記テーパのある室外側に向けた弾性止水材の押圧圧縮により、サッシ枠周囲に現れる前記勝ち側の枠小口部(空隙部)の止水すべき部分の止水性を保持でき、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また上記構造において、前記蓋部材の形状は、前記勝ち側の枠小口部の内側面とこれに対向する前記平板部の縁部との間で弾性止水材の挟み込みが可能であり、室内側が枠に密着固定できるように前記平板部に対して折り曲げられた取付部を有する形状であることを特徴とする。
上記構造によれば、前記勝ち側の枠小口部の内側面とこれに対向する前記内部形状よりやや小さい相似形状の蓋部材の平板部縁部とで弾性止水材を挟み込むので、前記勝ち側の枠小口部と蓋部材との間の止水すべき部分において弾性止水材が均一に圧縮され、止水効果を高めることができる。また前記蓋部材は、枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部を枠小口部の内側面に押圧し、室内側の取付部を枠に密着固定するので、蓋部材がサッシ枠周囲から露出(突出)することがなく、美観を損ねることがない。更に枠小口部の内側面と蓋部材の平板部縁部で弾性止水材を挟み込むように、前記テーパのある室外側に向けて蓋部材を押圧し、該蓋部材の室内側に設けた取付部を枠に密着固定するだけなので、シーリング材を打設するなどの手間がかからず、取付作業が簡便かつ容易である。
また上記構造において、前記蓋部材が有する弾性止水材は、前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや大きい弾性止水材を、前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部に貼り付けると共に、前記勝ち側の枠小口部の内側面に対向する前記平板部の縁部に折り込んで一体に設けたことを特徴とする。
上記構造によれば、前記蓋部材の平板部縁部と前記枠小口部の内側面との間に挟み込まれた弾性止水材がより均一に圧縮され、特に枠小口部の円弧状内部隅部おける弾性止水材の痩せを防止することができ、枠小口部(空隙部)の止水性能を更に向上させることができ、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
なお上記構造において、前記蓋部材の平板部縁部と対向する前記勝ち側の枠小口部の内側面とは、前記枠小口部の室外側の内側面とその両側にあたる内側面で形成された3側面であって、前記3側面のうち前記蓋部材の平板部縁部との間に弾性止水材を介在させて止水する領域を、前記3側面全体または前記3側面のうちの室外側にあたる一部分としたことを特徴とする。
上記構造によれば、前記枠接合部においてサッシ枠周囲に現れる勝ち側の枠小口部を止水するにあたり、前記枠小口部の内側面と前記蓋部材の平板部との間で挟み込む弾性止水材の領域を、枠小口部の止水すべき部分に応じて適宜設定することができる。
本発明によれば、前記勝ち側の枠小口部の内部形状を室外側に向けて先細りのテーパ形状にすると共に室外側の内部隅部を円弧状にし、前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部を有すると共に少なくとも前記勝ち側の枠小口部の内側面に対向する前記平板部の縁部に弾性止水材を有する蓋部材を、前記内部形状を有する勝ち側の枠小口部のテーパのある室外側に向けて押圧固定してサッシ枠小口部を止水する構造とすることにより、大きな手間をかけずに又美観を損なうことなく、枠接合部においてサッシ枠周囲に現れる勝ち側の枠小口部(空隙部)の止水性能を確保し、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また、前記勝ち側の枠小口部の内側面の少なくとも止水すべき部分を先細りのテーパ形状としたことにより、前記蓋部材を前記テーパのある室外側に向けて押圧するだけで前記枠小口部の内側面と前記蓋部材の平板部との間で弾性止水材が押圧圧縮されるので、前記枠小口部と前記蓋部材との間の止水すべき部分における水密性が容易に確保され、サッシ枠周囲に現れる前記勝ち側の枠小口部(空隙部)の止水性を保持でき、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また、枠小口部の内部形状を室外側の内部隅部を円弧状とすることで、枠小口部の内部隅部とこれと対向する蓋部材の平板部縁部との間で圧縮される弾性止水材のピンホールをなくすことができ、止水性能を確保することができる。
また、枠小口部の内側面と蓋部材の平板部縁部で弾性止水材を挟み込むように、前記テーパのある室外側に向けて蓋部材を押圧し、該蓋部材の室内側に設けた取付部を枠に密着固定するだけなので、シーリング材を打設するなどの手間がかからず、また枠小口部に対する蓋部材の取付方向や取付位置がわかりやすく、取付作業が簡便かつ容易である。
また、蓋部材は、枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部を枠小口部の内側面に押圧し、室内側の取付部を枠に密着固定するので、蓋部材がサッシ枠周囲から露出(突出)することがなく、美観を損ねることがない。
また、先細りのテーパ形状及び円弧状の内部隅部を有する内部形状の枠小口部の内側面と、これと対向する前記内部形状よりやや小さい相似形状の蓋部材の平板部縁部とで弾性止水材を挟み込むので、前記勝ち側の枠小口部と蓋部材との間で弾性止水材が均一に圧縮され、水密性を確保し、該弾性止水材による止水効果を高めることができる。
更に、前記蓋部材が有する弾性止水材を、枠小口部の内部形状よりやや大きい弾性止水材とし、該弾性止水材を、前記枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部に貼り付けると共に、前記枠小口部の内側面に対向する前記平板部の縁部に折り込んで一体に設けたことにより、前記蓋部材の平板部縁部と前記枠小口部の内側面との間に挟み込まれた弾性止水材はより均一に圧縮され、特に枠小口部の円弧状内部隅部おける弾性止水材の痩せを防止することができ、枠小口部(空隙部)の止水性能を更に向上させることができ、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また、上述の如き定形の弾性止水材を使用し、すなわち乾式の弾性止水材を使用し、止水性能も向上したことで、従来に比べて極めて長期間メンテナンスが不要になる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1はサッシ枠小口部の止水構造を示す斜視図であって、(a)は蓋部材の斜視図、(b)は枠小口部に取り付けられた蓋部材の透視斜視図である。図2はサッシ枠小口部の止水構造を示す説明図であって、(a)は蓋部材が取り付けられた枠小口部の上面図、(b)は上下の枠小口部に蓋部材が取り付けられた枠材の模式側面図である。
サッシ枠は、アルミなどの形材からなる左右の縦枠の上下に、アルミなどの形材からなる上下の横枠が枠組みされて構成される。以下の説明では、縦枠が勝ち側となるように枠組みされたサッシ枠の場合を例示している。このサッシ枠の縦枠と横枠の接合部において、縦枠が勝ち側である場合には、図1及び図2に示すように縦枠1の小口部2がサッシ枠周囲に現れる。本実施形態に係る縦枠1の小口部2は、断面がほぼ4角形であり、その大部分が空隙部となっている。
この縦枠1の小口部2の止水構造を説明するにあたり、まず縦枠1の小口部2の内部形状について説明する。図1及び図2に示すように、縦枠1の小口部2の内部形状は、障子側の内側面3とは反対側の内側面4が室外側に向けて先細りのテーパ形状となるように形成されている。更に具体的には、縦枠1の小口部2の内部形状は、前記障子側の内側面3とは反対側の内側面4のうち室外側にあたる一部分のみが先細りのテーパ形状となるように形成されている。また縦枠1の小口部2の内部形状は、室外側の内部隅部6,7が円弧状に形成されている。すなわち、縦枠1の小口部2の内部形状は、室外側の内側面5に対して障子側の内側面3と反対側のテーパ状内側面4が円弧状隅部6,7で結ばれた形状となっている。
なお本実施形態では、縦枠小口部2の内部形状における室外側に向けた先細りのテーパ形状を、前記障子側とは反対側の内側面4のうち室外側にあたる一部分のみとした場合を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも縦枠小口部2の内側面の止水すべき部分を室外側に向けた先細りのテーパ形状とした構造であれば良い。例えば障子側とは反対側の内側面4全体をテーパ形状としても良い。更には前記室外側に向けた先細りのテーパ形状は、前記障子側とは反対側の内側面4のみに限定されるものではなく、例えば障子側の内側面3のみを室外側に向けた先細りのテーパ形状とした構造であっても良く、或いは、障子側の内側面3と反対側の内側面4の両内側面を室外側に向けた先細りのテーパ形状とした構造であっても良い。
また、図2に示すように、前記縦枠1の小口部2内部には、障子側とは反対側の内側面4に後述する蓋部材を取り付けるための取付孔が設けられた支持部材8が一体に設けられており、障子側の内側面3には蓋部材を取り付けるための取付孔が設けられた補強材9が取り付けられている。この補強材9は、縦枠1に横枠を取り付ける際に用いるボルト等の締結部材によって、縦枠1の障子側の内側面4に取り付けている。
次に上記内部形状を有する縦枠1の小口部2を塞ぐ蓋部材11について説明する。図1及び図2に示すように、蓋部材11は、前記縦枠1の小口部2の内部形状よりやや小さい平板部12と、室内側にて縦枠1に密着固定するための取付部13を有している。この蓋部材11における平板部12の形状は、先細りのテーパ状内側面4及び円弧状内部隅部6,7を有する縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状となっている。また蓋部材11における取付部13は、室内側が縦枠1に密着固定できるように前記平板部12に対して室内側が折り曲げられて形成されており、該取付部13にはボルト等の締結部材によって枠内部(支持部材8及び補強材9)に密着固定するための取付孔が設けられている。
更に蓋部材11は、図1及び図2に示すように、少なくとも前記縦枠1の小口部2の内側面3,4,5に対向する前記平板部12の縁部に弾性止水材14を一体に有する構成となっている。本実施形態では、蓋部材11が一体に有する弾性止水材14は、縦枠小口部2の内部形状よりやや大きい弾性止水材を、前記縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部12の平面部に貼り付けると共に、前記縦枠小口部2の内側面3,4,5に対向する前記平板部12の縁部に折り込んで一体に設けた構成となっている。なお、本実施形態に係る弾性止水材としては、耐候性、水密性に優れ、柔軟性、弾力性に富んだノルシール(日東電工製)などの定形のシーリング材を用いることが好ましい。
また本実施形態では、弾性止水材14として、縦枠小口部2の内部形状よりやや大きく、平板部12の底面(縦枠小口部内面側の面)から縁部にわたって折り込んで一体に設けた弾性止水材を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、平板部12の底面に弾性止水材14を貼り付けることなく、縦枠小口部2の内側面3,4,5に対向する平板部12の縁部のみに弾性止水材を設けた構成としてもよい。また、本実施形態では、弾性部材14を縦枠小口部2の内側面3,4,5と対向する蓋部材11の平板部縁部の全域にわたって設けた場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、前記縦枠小口部2の内側面3,4,5と前記蓋部材11の平板部12との間に介在させる弾性止水材14の領域は、少なくとも縦枠小口部2の止水すべき部分であれば良い。なお、図1及び図2において、前述の止水すべき部分とは、縦枠小口部2の内側面3,4,5において縦枠2の止水ライン10より室外側にあたる部分である。従って、前記弾性部材14を設ける領域は、用途などによって異なる枠小口部の止水すべき部分に応じて適宜設定すれば良い。
また本実施形態では、断面形状がほぼ4角形の縦枠小口部2を例示しているが、枠小口部の断面形状はこれに限定されるものではない。例えば、室内側が開放された略コ字状の断面形状や室内側の一部が開放された断面形状などの他の形状であっても良い。
また、縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部12は、本実施形態で例示した図1及び図2に示す形状に限定されるものではなく、少なくとも前述した止水すべき部分(止水ライン10より室外側にあたる部分)において縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状を有する形状であればその他の形状であっても良く、縦枠小口部2の止水すべき部分に応じて適宜設定すればよい。
そして、上記内部形状を有する縦枠1の小口部2に前記蓋部材11を押圧固定する際には、まず蓋部材11を縦枠小口部1のテーパのある室外側に向けて押圧することで、縦枠小口部2の内側面3,4,5における縦枠小口部2の内側面3,4,5とこれに対向する蓋部材11の平板部12縁部との間で弾性止水材14が挟み込まれる。そして、ボルト等の締結部材によって蓋部材11の室内側に設けた取付部13を、縦枠内部に設けた支持部材8と補強材9とに押圧し締結部材で固定することで、縦枠小口部2の止水すべき部分において弾性止水材14が押圧圧縮され、縦枠小口部2に蓋部材11が押圧固定される。
上述したように、前記勝ち側の縦枠小口部2の内部形状を室外側に向けて先細りのテーパ形状にすると共に室外側の内部隅部6,7を円弧状にし、前記勝ち側の縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部12を有すると共に少なくとも前記勝ち側の縦枠小口部2の内側面3,4,5と対向する前記平板部12の縁部に弾性止水材14を有する蓋部材11を、前記内部形状を有する勝ち側の縦枠小口部2のテーパのある室外側に向けて押圧固定してサッシ枠小口部を止水する構造とすることにより、大きな手間をかけずに又美観を損なうことなく、枠接合部においてサッシ枠周囲に現れる勝ち側の縦枠小口部(空隙部)の止水性能を確保し、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また、縦枠小口部2の内側面の少なくとも止水すべき部分を先細りのテーパ形状としたことにより、例えば縦枠小口部2の障子側とは反対側の内側面4を室外側に向けて先細りのテーパ形状としたことにより、前記蓋部材11をテーパのある室外側に向けて押圧するだけで縦枠小口部2の内側面3,4,5と蓋部材11の平板部12との間で弾性止水材14が押圧圧縮されるので、縦枠小口部2と蓋部材11との間の止水すべき部分における水密性が容易に確保され、サッシ枠周囲に現れる前記勝ち側の縦枠小口部(空隙部)の止水性を保持でき、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また、縦枠小口部2の内部形状を室外側の内部隅部6,7を円弧状とすることで、縦枠小口部2の内部隅部6,7とこれと対向する蓋部材11の平板部12縁部との間で圧縮される弾性止水材14のピンホールをなくすことができ、止水性能を確保することができる。
また、縦枠小口部2の内側面3,4,5と蓋部材11の平板部12縁部で弾性止水材14を挟み込むように、前記テーパのある室外側に向けて蓋部材11を押圧し、該蓋部材11の室内側に設けた取付部13を枠に密着固定するだけなので、シーリング材を打設するなどの手間がかからず、また縦枠小口部2に対する蓋部材11の取付方向や取付位置がわかりやすく、取付作業が簡便かつ容易である。
また、蓋部材11は、縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部12を縦枠小口部2の内側面3,4,5に押圧し、室内側の取付部を枠に密着固定するので、蓋部材11がサッシ枠周囲から露出(突出)することがなく、美観を損ねることがない。
また、先細りのテーパ形状及び円弧状の内部隅部6,7を有する内部形状の縦枠小口部2の内側面3,4,5と、これと対向する前記内部形状よりやや小さい相似形状の蓋部材11の平板部12縁部とで弾性止水材14を挟み込むので、縦枠小口部2と蓋部材11との間で弾性止水材14が均一に圧縮され、水密性を確保し、該弾性止水材14による止水効果を高めることができる。
更に、前記蓋部材11が有する弾性止水材14を、縦枠小口部2の内部形状よりやや大きい弾性止水材とし、該弾性止水材14を、前記縦枠小口部2の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部12に貼り付けると共に、前記縦枠小口部2の内側面3,4,5に対向する前記平板部12の縁部に折り込んで一体に設けたことにより、前記蓋部材11の平板部12縁部と前記縦枠小口部2の内側面3,4,5との間に挟み込まれた弾性止水材14はより均一に圧縮され、特に縦枠小口部2の円弧状内部隅部6,7おける弾性止水材14の痩せを防止することができ、縦枠小口部(空隙部)の止水性能を更に向上させることができ、サッシ枠周囲の外装部材との間の防水性能の信頼性を向上させることができる。
また、上述の如きノルシールなどの乾式の弾性止水材14を使用し、止水性能も向上したことで、従来に比べて極めて長期間メンテナンスが不要になる。
なお、上述した実施形態では、縦枠が勝ち側となるように枠組みされたサッシ枠を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、横枠が勝ち側となるように枠組みされたサッシ枠であっても本発明は適用できる。この場合、横枠の小口部がサッシ枠周囲に現れる。この勝ち側である横枠の小口部の内部形状を前述した縦枠の小口部と同様に形成し、この横枠小口部を前述した構成の蓋部材で塞ぐ構成とすることで同様の効果が得られる。
サッシ枠小口部の止水構造を示す斜視図であって、(a)は蓋部材の斜視図、(b)は枠小口部に取り付けられた蓋部材の透視斜視図である。 サッシ枠小口部の止水構造を示す説明図であって、(a)は蓋部材が取り付けられた枠小口部の上面図、(b)は上下の枠小口部に蓋部材が取り付けられた枠材の模式側面図である。
符号の説明
1 …縦枠
2 …小口部
3,4,5 …内側面
6,7 …内部隅部
8 …支持部材
9 …補強材
10 …止水ライン
11 …蓋部材
12 …平板部
13 …取付部
14 …弾性止水材

Claims (5)

  1. サッシ枠の縦枠と横枠の接合部において枠周囲に現れる勝ち側の枠の小口部を止水するにあたり、前記勝ち側の枠小口部の内部形状を室外側に向けて先細りのテーパ形状にすると共に室外側の内部隅部を円弧状にし、
    前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部を有すると共に少なくとも前記勝ち側の枠小口部の内側面に対向する前記平板部の縁部に弾性止水材を有する蓋部材を、前記内部形状を有する勝ち側の枠小口部のテーパのある室外側に向けて押圧固定してなることを特徴とするサッシ枠小口部の止水構造。
  2. 前記勝ち側の枠小口部の内側面の少なくとも止水すべき部分を先細りのテーパ形状としたことを特徴とする請求項1に記載のサッシ枠小口部の止水構造。
  3. 前記蓋部材の形状は、前記勝ち側の枠小口部の内側面とこれに対向する前記平板部の縁部との間で弾性止水材の挟み込みが可能であり、室内側が枠に密着固定できるように前記平板部に対して折り曲げられた取付部を有する形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサッシ枠小口部の止水構造。
  4. 前記蓋部材が有する弾性止水材は、前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや大きい弾性止水材を、前記勝ち側の枠小口部の内部形状よりやや小さい相似形状の平板部に貼り付けると共に、前記勝ち側の枠小口部の内側面に対向する前記平板部の縁部に折り込んで一体に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサッシ枠小口部の止水構造。
  5. 前記勝ち側の枠小口部の内側面とは、前記枠小口部の室外側の内側面とその両側にあたる内側面で形成された3側面であって、前記3側面のうち前記蓋部材の平板部縁部との間に弾性止水材を介在させる領域を、少なくとも前記枠小口部の止水すべき部分としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のサッシ枠小口部の止水構造。
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