JP2553370Y2 - 天窓コーナー部の防水装置 - Google Patents
天窓コーナー部の防水装置Info
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- JP2553370Y2 JP2553370Y2 JP5342692U JP5342692U JP2553370Y2 JP 2553370 Y2 JP2553370 Y2 JP 2553370Y2 JP 5342692 U JP5342692 U JP 5342692U JP 5342692 U JP5342692 U JP 5342692U JP 2553370 Y2 JP2553370 Y2 JP 2553370Y2
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、天窓のコーナー部から
の雨水浸入を防止する防水装置に関する。
の雨水浸入を防止する防水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、天窓は、透光部とその透光部
を屋根開口部に合致する位置において屋根下地材に固定
する枠体部を有し、透光部の枠体部に対する結合形式
に、嵌め殺し型と開閉型とがある。いずれの場合も、天
窓の上面の耐候性及び装飾性を高めるため、嵌め殺し型
の天窓においては透光部の上面周辺から枠体部の上面ま
で連続して被覆する帯板状のカバー材が、また、開閉型
の天窓においては、透光部の上面周辺に透光部上面まで
延出する同様のカバー材が装着される。
を屋根開口部に合致する位置において屋根下地材に固定
する枠体部を有し、透光部の枠体部に対する結合形式
に、嵌め殺し型と開閉型とがある。いずれの場合も、天
窓の上面の耐候性及び装飾性を高めるため、嵌め殺し型
の天窓においては透光部の上面周辺から枠体部の上面ま
で連続して被覆する帯板状のカバー材が、また、開閉型
の天窓においては、透光部の上面周辺に透光部上面まで
延出する同様のカバー材が装着される。
【0003】ところで、上記カバー材は、帯板の長手方
向両端部が大抵は45°の斜めに切断されたものが用い
られ、端部を突き合わせた状態で天窓本体(枠体部又は
透光部)にねじ等により止着される。
向両端部が大抵は45°の斜めに切断されたものが用い
られ、端部を突き合わせた状態で天窓本体(枠体部又は
透光部)にねじ等により止着される。
【0004】
【解決すべき技術課題】しかしながら、カバー材の突き
合わせ部には、細長い隙間が生じるので、水密性能を得
るため、従来は、隣接するカバー材の端部の間にシール
材を介在させ、又は、両端部の下面間を連続するシール
材を敷いて、カバー材を天窓本体に止着して天窓を枠組
みしていたが、施工現場に搬入されるまでに外力を受け
てシール部分に隙間が生じ、毛細管作用により水密性能
が完全でないという問題があった。
合わせ部には、細長い隙間が生じるので、水密性能を得
るため、従来は、隣接するカバー材の端部の間にシール
材を介在させ、又は、両端部の下面間を連続するシール
材を敷いて、カバー材を天窓本体に止着して天窓を枠組
みしていたが、施工現場に搬入されるまでに外力を受け
てシール部分に隙間が生じ、毛細管作用により水密性能
が完全でないという問題があった。
【0005】また、天窓本体に固着されたカバー材の隣
接する端部(突き合わせ部)をコーナーカバーで被覆
し、そのコーナーカバー材を貫通するねじを天窓本体に
ねじ込んで止着するものが知られているが、その止着部
から雨水や雪溶け水が浸入するという問題と、カバー材
とコーナーカバー材について格別の止着具と止着作業が
必要になるという問題があった。
接する端部(突き合わせ部)をコーナーカバーで被覆
し、そのコーナーカバー材を貫通するねじを天窓本体に
ねじ込んで止着するものが知られているが、その止着部
から雨水や雪溶け水が浸入するという問題と、カバー材
とコーナーカバー材について格別の止着具と止着作業が
必要になるという問題があった。
【0006】本考案は、主として、コーナーカバー材の
構造を改善することにより、取り付け作業の増加なしに
コーナーカバーの装着ができ、しかも、確実な水密性能
が得られるようにした天窓のコーナー部の防水装置を提
供することを目的とする。
構造を改善することにより、取り付け作業の増加なしに
コーナーカバーの装着ができ、しかも、確実な水密性能
が得られるようにした天窓のコーナー部の防水装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【解決するための手段】上記の目的を達成するため、本
考案に係る天窓の防水装置は、主カバー材と、コーナー
カバー材と、コーキング材と、止着具とからなること、
前記主カバー材は、天窓の上端面の各辺に対応する長さ
を有し、その長手方向両端部が斜めに切断されており、
前記端部を隣接させた状態で前記天窓の上端面周辺を被
覆するものであること、前記コーナーカバー材は、前記
主カバー材の隣接された端部と、その端部間の隙間を被
覆し、前記隙間の両側においてねじ貫通孔を有し、その
ねじ貫通孔は周辺にコーナーカバー材の上面から隆起す
る堤部を有するものであること、前記コーキング材は、
前記主カバー材とコーナーカバー材の間において前記隣
接された主カバー材の端部間の隙間及びその周辺に充填
されるものであり、前記止着具は、前記コーナーカバー
材から前記主カバー材を貫通してねじ込まれ、コーナー
カバー材と主カバー材を天窓本体に止着するものである
ことを特徴としている。
考案に係る天窓の防水装置は、主カバー材と、コーナー
カバー材と、コーキング材と、止着具とからなること、
前記主カバー材は、天窓の上端面の各辺に対応する長さ
を有し、その長手方向両端部が斜めに切断されており、
前記端部を隣接させた状態で前記天窓の上端面周辺を被
覆するものであること、前記コーナーカバー材は、前記
主カバー材の隣接された端部と、その端部間の隙間を被
覆し、前記隙間の両側においてねじ貫通孔を有し、その
ねじ貫通孔は周辺にコーナーカバー材の上面から隆起す
る堤部を有するものであること、前記コーキング材は、
前記主カバー材とコーナーカバー材の間において前記隣
接された主カバー材の端部間の隙間及びその周辺に充填
されるものであり、前記止着具は、前記コーナーカバー
材から前記主カバー材を貫通してねじ込まれ、コーナー
カバー材と主カバー材を天窓本体に止着するものである
ことを特徴としている。
【0008】また、主カバー材の下面に、隣接する主カ
バー材の端部間の隙間の幅よりも大きい幅を有するコー
キング保持用溝が形成してあることを特徴としている。
バー材の端部間の隙間の幅よりも大きい幅を有するコー
キング保持用溝が形成してあることを特徴としている。
【0009】
【作用】コーナーカバー材は、隣接された市カバー材の
突き合わせ端部間の隙間を被覆する。コーナーカバー材
と主カバー材の間に充填されたコーキング材は、前記隙
間に詰められ、その隙間の近辺を密封する。
突き合わせ端部間の隙間を被覆する。コーナーカバー材
と主カバー材の間に充填されたコーキング材は、前記隙
間に詰められ、その隙間の近辺を密封する。
【0010】コーナーカバー材の下面にコーキング材保
持用溝が形成された場合は、コーナーカバー材を天窓本
体に止着する場合の圧力でコーキング材が展延されて薄
くなり過ぎたり、排除されたりすることが防止される。
持用溝が形成された場合は、コーナーカバー材を天窓本
体に止着する場合の圧力でコーキング材が展延されて薄
くなり過ぎたり、排除されたりすることが防止される。
【0011】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本考案に係る防水装置を取付けた天窓の
断面図である。この天窓は天窓ユニットを屋根Rに取付
けてなっている。天窓ユニットは、屋根Rに取付けられ
る前の状態で、枠体部Aと透光部Bと主カバー材Cとコ
ーナーカバー材Dとを一体的に連結してなるものであ
る。また、天窓ユニットには、枠体部Aと透光部Bの連
結形式により、透光部Bが枠体部Aに対して嵌め殺し形
式で取付けられる嵌め殺し型と、開閉形式で取付けられ
る開閉型とがある。
する。図1は、本考案に係る防水装置を取付けた天窓の
断面図である。この天窓は天窓ユニットを屋根Rに取付
けてなっている。天窓ユニットは、屋根Rに取付けられ
る前の状態で、枠体部Aと透光部Bと主カバー材Cとコ
ーナーカバー材Dとを一体的に連結してなるものであ
る。また、天窓ユニットには、枠体部Aと透光部Bの連
結形式により、透光部Bが枠体部Aに対して嵌め殺し形
式で取付けられる嵌め殺し型と、開閉形式で取付けられ
る開閉型とがある。
【0012】先ず、嵌め殺し型の一例について図1ない
し図4を用いて説明する。枠体部Aは、木材、合成木材
又は合成樹脂材等の熱貫流率が小さな材料で作られた枠
材を方形に枠組みして構成されている。そして、枠体部
Aの上端部の内周側部分に上方に開口する凹部1が形成
してあり、その凹部1に、透光部Bが上方から嵌合して
保持されている。
し図4を用いて説明する。枠体部Aは、木材、合成木材
又は合成樹脂材等の熱貫流率が小さな材料で作られた枠
材を方形に枠組みして構成されている。そして、枠体部
Aの上端部の内周側部分に上方に開口する凹部1が形成
してあり、その凹部1に、透光部Bが上方から嵌合して
保持されている。
【0013】透光部Bは、二枚のガラス板2,3の周辺
の間にスペーサ4を介在させ接合してなる二重ガラスで
構成されており、その透光部Bの周辺と枠体部Aの凹部
1の底面との間に気密材5を介在させて、枠体部Aと透
光部Bとの間からの雨水浸入の予防策が施されている。
の間にスペーサ4を介在させ接合してなる二重ガラスで
構成されており、その透光部Bの周辺と枠体部Aの凹部
1の底面との間に気密材5を介在させて、枠体部Aと透
光部Bとの間からの雨水浸入の予防策が施されている。
【0014】枠体部Aの凹部1に透光部Bを嵌合した状
態では、枠体部Aの上端面とその透光部Bの上面とが共
通の平坦面上に位置するようにしてあり、前記枠体部の
上端部に、アルミニウム合金又は合成樹脂の押出し形材
からなる耐候性のある主カバー部Cが、後述されるねじ
6,7等の適当な止着具により取付けられている。
態では、枠体部Aの上端面とその透光部Bの上面とが共
通の平坦面上に位置するようにしてあり、前記枠体部の
上端部に、アルミニウム合金又は合成樹脂の押出し形材
からなる耐候性のある主カバー部Cが、後述されるねじ
6,7等の適当な止着具により取付けられている。
【0015】主カバー材Cは、図2に示すように、透光
部Bの上面外周辺と枠体部の上面とを連続して被覆する
上面主カバー材Cuと、枠体部Aの側面上部を被覆する
側面主カバー材Csとを有している。そして、上面主カ
バー材Cuは枠体部Aの上面に、孔6aに貫通されるね
じ6等により固定される。これに対して、側面主カバー
材Csは、孔7aに貫通されるねじ7により後述のよう
にして上面主カバー材Cuに着脱自在に連結される。
部Bの上面外周辺と枠体部の上面とを連続して被覆する
上面主カバー材Cuと、枠体部Aの側面上部を被覆する
側面主カバー材Csとを有している。そして、上面主カ
バー材Cuは枠体部Aの上面に、孔6aに貫通されるね
じ6等により固定される。これに対して、側面主カバー
材Csは、孔7aに貫通されるねじ7により後述のよう
にして上面主カバー材Cuに着脱自在に連結される。
【0016】上面主カバー材Cuは、帯板状の上面部8
と波板状の側面部9とを一体に有している。上面主カバ
ー材Cuは、枠体部Aの各辺の長さとほぼ等しい長さを
有し、上面部8は枠体部Aの上面の幅よりもやや大きい
幅を有し、その長手方向両端部は好ましくは45°の斜
めに切断されている。そして、上面部8を枠体部Aの上
端面に載置し、側面部9を枠体部の側面上部に当接し
て、隣接する上面主カバー材Cuの端部の斜線を突合わ
せた状態で枠体部Aの上端面を被覆するように装着され
る。
と波板状の側面部9とを一体に有している。上面主カバ
ー材Cuは、枠体部Aの各辺の長さとほぼ等しい長さを
有し、上面部8は枠体部Aの上面の幅よりもやや大きい
幅を有し、その長手方向両端部は好ましくは45°の斜
めに切断されている。そして、上面部8を枠体部Aの上
端面に載置し、側面部9を枠体部の側面上部に当接し
て、隣接する上面主カバー材Cuの端部の斜線を突合わ
せた状態で枠体部Aの上端面を被覆するように装着され
る。
【0017】図2に示すように、上面主カバー材Cuの
上面部は側面部9を越えて延出された後、下方に屈曲さ
れて、側面部との間に下方に開口する溝を有する係合部
10が形成されている。側面主カバー材Csは上端部に
係合縁11を有し、その係合縁11を係合部10の溝に
嵌入した状態で、後述のようにねじ7を孔7aにねじ込
むことにより、着脱自在に連結されている。連結された
側面主カバー材Csは枠体部Aの外側面と平行に垂下
し、その外側面との間に水切り板E(図1参照)の立上
がり部の上端縁を挿入しうる隙間12が形成されてい
る。
上面部は側面部9を越えて延出された後、下方に屈曲さ
れて、側面部との間に下方に開口する溝を有する係合部
10が形成されている。側面主カバー材Csは上端部に
係合縁11を有し、その係合縁11を係合部10の溝に
嵌入した状態で、後述のようにねじ7を孔7aにねじ込
むことにより、着脱自在に連結されている。連結された
側面主カバー材Csは枠体部Aの外側面と平行に垂下
し、その外側面との間に水切り板E(図1参照)の立上
がり部の上端縁を挿入しうる隙間12が形成されてい
る。
【0018】コーナーカバー材Dは、図2及び図3に示
すように、上面コーナーカバー材Duと、側面コーナー
カバー材Dsとからなっている。上面コーナーカバー材
Duは、隣接する二つの主カバー材の上面主カバー材C
uの一方の端部から他方の端部まで連続する平坦な被覆
部13と、主カバー部の隣接する二つの上面主カバー材
Cuの直角に連続する内周側部分に係合する内側係合縁
14と、同じく直角に連続する外周側部分に係合する外
側係合縁15を一体に有して、被覆部13と内外係合縁
14,15の間に、下方及び直角方向に開放する嵌合溝
16が形成されている。さらに、被覆部13には内外係
合縁の角部同志を結ぶ直線に関して対称位置にねじ貫通
孔17が形成してある。各ねじ貫通孔の周辺には隆起す
る堤部18が設けてある。
すように、上面コーナーカバー材Duと、側面コーナー
カバー材Dsとからなっている。上面コーナーカバー材
Duは、隣接する二つの主カバー材の上面主カバー材C
uの一方の端部から他方の端部まで連続する平坦な被覆
部13と、主カバー部の隣接する二つの上面主カバー材
Cuの直角に連続する内周側部分に係合する内側係合縁
14と、同じく直角に連続する外周側部分に係合する外
側係合縁15を一体に有して、被覆部13と内外係合縁
14,15の間に、下方及び直角方向に開放する嵌合溝
16が形成されている。さらに、被覆部13には内外係
合縁の角部同志を結ぶ直線に関して対称位置にねじ貫通
孔17が形成してある。各ねじ貫通孔の周辺には隆起す
る堤部18が設けてある。
【0019】そして、図4に示すように、上面コーナー
カバー材Duは、これを主カバー部の隅部(コーナー
部)に載置し、前記嵌合溝16に主カバー材Cのコーナ
ー部を嵌合するとともに、内外係合縁14,15を主カ
バー部のコーナー部の内外の直角部分に係合した状態
で、上面コーナーカバー材Duのねじ貫通孔17からね
じ6を上面主カバー材Cuの孔6aに貫通し、枠体部A
にねじ込むことにより、上面コーナーカバー材Duが固
着されている。
カバー材Duは、これを主カバー部の隅部(コーナー
部)に載置し、前記嵌合溝16に主カバー材Cのコーナ
ー部を嵌合するとともに、内外係合縁14,15を主カ
バー部のコーナー部の内外の直角部分に係合した状態
で、上面コーナーカバー材Duのねじ貫通孔17からね
じ6を上面主カバー材Cuの孔6aに貫通し、枠体部A
にねじ込むことにより、上面コーナーカバー材Duが固
着されている。
【0020】上面コーナーカバー材Duと上面主カバー
材Cuとの間、とくに上面主カバー材の上面部8と上面
コーナーカバー材の被覆部13との間からの雨水進入を
防止するため、これらの間にコーキング材(図示されて
いない)が充填されている。
材Cuとの間、とくに上面主カバー材の上面部8と上面
コーナーカバー材の被覆部13との間からの雨水進入を
防止するため、これらの間にコーキング材(図示されて
いない)が充填されている。
【0021】上記コーキング材の充填を容易化し、かつ
確実にするため、図3に示すように、前記上面コーナー
カバー材Duの被覆部13の底面には、内外の係合縁1
4,15の角部間に延在するコーキング保持溝19が設
けてあり、その溝及びその両側近辺にコーキング材が満
遍なく塗られ、その上面コーナーカバー材Duを主カバ
ー部のコーナー部に載置して、上記のようにねじ6によ
り固着される。これにより、コーキング材は上面主カバ
ー材Cuと上面コーナーカバー材Duの間において上面
主カバー材Cuの突合わせ部に充填され、その突合わせ
部に生じることがある隙間を塞ぎ、かつ、その近辺を密
封する。ねじ6のねじ込みの際に、コーキング材が展延
されても、上面主カバー材Duの突合わせ部に対応する
位置には、所要の厚みをもってコーキング材が保持され
るので、水密性能が保証される。また、コーキング材
は、ねじ貫通孔6aの外側まで存在し、又は展延する程
度の量を用いると、ねじ6のねじ込み部からの雨水や雪
溶け水の浸入を完全に防止することができる利点があ
る。
確実にするため、図3に示すように、前記上面コーナー
カバー材Duの被覆部13の底面には、内外の係合縁1
4,15の角部間に延在するコーキング保持溝19が設
けてあり、その溝及びその両側近辺にコーキング材が満
遍なく塗られ、その上面コーナーカバー材Duを主カバ
ー部のコーナー部に載置して、上記のようにねじ6によ
り固着される。これにより、コーキング材は上面主カバ
ー材Cuと上面コーナーカバー材Duの間において上面
主カバー材Cuの突合わせ部に充填され、その突合わせ
部に生じることがある隙間を塞ぎ、かつ、その近辺を密
封する。ねじ6のねじ込みの際に、コーキング材が展延
されても、上面主カバー材Duの突合わせ部に対応する
位置には、所要の厚みをもってコーキング材が保持され
るので、水密性能が保証される。また、コーキング材
は、ねじ貫通孔6aの外側まで存在し、又は展延する程
度の量を用いると、ねじ6のねじ込み部からの雨水や雪
溶け水の浸入を完全に防止することができる利点があ
る。
【0022】図2に戻って、コーナーカバー材の側面コ
ーナーカバー材Dsは、水平断面L字形に形成され、L
字形に連続する上端縁20は前記上面コーナーカバー材
Duの外側係合縁15の両端屈曲部15a(図3参照)
の間の内側面の長さと等しい長さを有し、また、主カバ
ー材の上面主カバー材Cuの上面から側面主カバー材C
sの下端部までの高さとほぼ等しい高さを有していて、
下端部には内側に屈曲された係止縁21を有する。そし
て、この側面コーナーカバー材Dsは、上端縁20を主
カバー材の係合部10の外側面と上面コーナーカバー材
Duの外側係合縁15の内側面との間に挿入するととも
に、係止縁21を側面主カバー材Csの下端縁に嵌合さ
せた状態で、孔22からねじ7を側面主カバー材Csの
孔7aに貫通し、枠体部Aにねじ込むことにより、側面
主カバー材Csと側面コーナーカバー材Dsを同時に天
窓本体である枠体部Aに固着してある。この場合、側面
主カバー材Csと側面コーナーカバー材Dsはねじ7を
介して着脱自在である。
ーナーカバー材Dsは、水平断面L字形に形成され、L
字形に連続する上端縁20は前記上面コーナーカバー材
Duの外側係合縁15の両端屈曲部15a(図3参照)
の間の内側面の長さと等しい長さを有し、また、主カバ
ー材の上面主カバー材Cuの上面から側面主カバー材C
sの下端部までの高さとほぼ等しい高さを有していて、
下端部には内側に屈曲された係止縁21を有する。そし
て、この側面コーナーカバー材Dsは、上端縁20を主
カバー材の係合部10の外側面と上面コーナーカバー材
Duの外側係合縁15の内側面との間に挿入するととも
に、係止縁21を側面主カバー材Csの下端縁に嵌合さ
せた状態で、孔22からねじ7を側面主カバー材Csの
孔7aに貫通し、枠体部Aにねじ込むことにより、側面
主カバー材Csと側面コーナーカバー材Dsを同時に天
窓本体である枠体部Aに固着してある。この場合、側面
主カバー材Csと側面コーナーカバー材Dsはねじ7を
介して着脱自在である。
【0023】従って、天窓ユニットは、上述のように、
枠体部Aに透光部Bを枠組みし、これに主カバー材C及
びコーナーカバー材Dを装着した状態で施工現場まで搬
送されることができる。
枠体部Aに透光部Bを枠組みし、これに主カバー材C及
びコーナーカバー材Dを装着した状態で施工現場まで搬
送されることができる。
【0024】そして、施工現場では、この天窓ユニット
を屋根下地材23の端縁で形成されている屋根開口部2
4に合致させ、枠体部Aの下端部内周側部分に突出形成
してある嵌合部25を屋根開口部24に嵌合させ、か
つ、枠体部Aの下端部外周側部分に形成してある載置部
26を屋根下地材23に載置して、枠体部Aの下端部外
側面にねじ28aで予め取付けてある蝶番からなる止着
具27をねじ28bで屋根下地材23に止着して天窓ユ
ニットが屋根に取付けられる。
を屋根下地材23の端縁で形成されている屋根開口部2
4に合致させ、枠体部Aの下端部内周側部分に突出形成
してある嵌合部25を屋根開口部24に嵌合させ、か
つ、枠体部Aの下端部外周側部分に形成してある載置部
26を屋根下地材23に載置して、枠体部Aの下端部外
側面にねじ28aで予め取付けてある蝶番からなる止着
具27をねじ28bで屋根下地材23に止着して天窓ユ
ニットが屋根に取付けられる。
【0025】この天窓ユニットの止着開始直前に、ねじ
7を緩めて前記側面コーナーカバー材Ds及び側面主カ
バー材Csが取り外されており、天窓ユニットの取付け
後に、水切り板Eを屋根上面に固定し、その立上がり部
の上端部を枠体部Aの外側面に当接した状態で側面主カ
バー材Cs及び側面コーナーカバー材Dsが前述したよ
うにして装着され、ねじ7によって固定される。これに
より、水切り板Eの上端部が隙間12に簡単に収納さ
れ、良好な雨仕舞がされる。
7を緩めて前記側面コーナーカバー材Ds及び側面主カ
バー材Csが取り外されており、天窓ユニットの取付け
後に、水切り板Eを屋根上面に固定し、その立上がり部
の上端部を枠体部Aの外側面に当接した状態で側面主カ
バー材Cs及び側面コーナーカバー材Dsが前述したよ
うにして装着され、ねじ7によって固定される。これに
より、水切り板Eの上端部が隙間12に簡単に収納さ
れ、良好な雨仕舞がされる。
【0027】上述のように、天窓の主カバー材Cのコー
ナー部は、コーナーカバー材Dにより被覆されて、主カ
バー材の突合わせ部及びその近傍にコーキング材が施さ
れているので、コーナー部には高い水密性能が得られて
いる。
ナー部は、コーナーカバー材Dにより被覆されて、主カ
バー材の突合わせ部及びその近傍にコーキング材が施さ
れているので、コーナー部には高い水密性能が得られて
いる。
【0028】図5は、透光部Bが枠体部Aの開閉形式で
連結されている開閉型の天窓の一例の断面図である。図
6は、その一部の分解斜視図である。嵌め殺し型天窓と
異なる部分についてのみ説明すると、図5の天窓ユニッ
トにおいては、枠体部Aは先の実施例のものと同一であ
るが、透光部Bは、二重ガラス2、3、4の外周部に枠
体部Aと同一材質の枠材で構成された外周枠29の中に
装着され、その外周枠29に主カバー材Cの透光部側主
カバー材Cu1が取付けられている。構造をさらに詳述
すると、図1の先の実施例における枠体部Aに対する透
光部Bの嵌合構造と同様に、外周枠29の上部内周側に
凹部30を設け、その凹部に二重ガラス2,3,4を気
密材5を介して嵌合し、その外周枠29の上面に二重ガ
ラスの外周辺まで及び枠体部Aの上端面上方まで連続す
る透光部側主カバー材Cu1をねじ61により固定して
ある。
連結されている開閉型の天窓の一例の断面図である。図
6は、その一部の分解斜視図である。嵌め殺し型天窓と
異なる部分についてのみ説明すると、図5の天窓ユニッ
トにおいては、枠体部Aは先の実施例のものと同一であ
るが、透光部Bは、二重ガラス2、3、4の外周部に枠
体部Aと同一材質の枠材で構成された外周枠29の中に
装着され、その外周枠29に主カバー材Cの透光部側主
カバー材Cu1が取付けられている。構造をさらに詳述
すると、図1の先の実施例における枠体部Aに対する透
光部Bの嵌合構造と同様に、外周枠29の上部内周側に
凹部30を設け、その凹部に二重ガラス2,3,4を気
密材5を介して嵌合し、その外周枠29の上面に二重ガ
ラスの外周辺まで及び枠体部Aの上端面上方まで連続す
る透光部側主カバー材Cu1をねじ61により固定して
ある。
【0029】そして、透光部Bを枠体部Aに対して開閉
自在に保持するため、枠体部Aの一側の上端部に雌ヒン
ジ部材31が取付けられ、かつ、透光部側主カバー材C
u1の下面に突設された雄ヒンジ32のうち前記雌ヒン
ジ部材31と同一側の雄ヒンジ部材32を回転自在に嵌
合してある。また、枠体部Aの前記雌ヒンジ部材31の
取り付け側と反対側における枠体部B内側に、詳細な図
示を省略されたモータ及びレバー等の駆動部33が取付
けられており、その駆動部を介して透光部Bがそのヒン
ジ31、32を中心として下方に回動された時は天窓が
閉鎖され、逆に透光部が前記ヒンジ部材を介して上方に
回動された時は天窓が開放されることができる。
自在に保持するため、枠体部Aの一側の上端部に雌ヒン
ジ部材31が取付けられ、かつ、透光部側主カバー材C
u1の下面に突設された雄ヒンジ32のうち前記雌ヒン
ジ部材31と同一側の雄ヒンジ部材32を回転自在に嵌
合してある。また、枠体部Aの前記雌ヒンジ部材31の
取り付け側と反対側における枠体部B内側に、詳細な図
示を省略されたモータ及びレバー等の駆動部33が取付
けられており、その駆動部を介して透光部Bがそのヒン
ジ31、32を中心として下方に回動された時は天窓が
閉鎖され、逆に透光部が前記ヒンジ部材を介して上方に
回動された時は天窓が開放されることができる。
【0030】この開閉型の実施例の場合は、透光部Bの
主カバー材Cu1の下面と枠体部Aの端面との間に弾性
を有し、かつ、天窓閉鎖時に互いに当接する気密材3
4、35が備えてある。主カバー材Cの枠体部側主カバ
ー材u2及び側面主カバー材Csの構成及び水切り板E
による雨仕舞構造は、先の実施例と同様である。
主カバー材Cu1の下面と枠体部Aの端面との間に弾性
を有し、かつ、天窓閉鎖時に互いに当接する気密材3
4、35が備えてある。主カバー材Cの枠体部側主カバ
ー材u2及び側面主カバー材Csの構成及び水切り板E
による雨仕舞構造は、先の実施例と同様である。
【0031】開閉型天窓においては、コーナーカバー材
Dは、透光部側主カバー材Cu1のコーナー部に被覆装
着される上面コーナーカバー材Du1と、枠体部側上面
主カバー材Cu2のコーナー部に被覆装着される上面コ
ーナーカバー材Du2と、先の実施例における側面コー
ナーカバー材Dsに対応する側面コーナーカバー材Ds
´とからなっている。各カバー材Du1,Du2,Ds
は、上述と同様にしてそれぞれねじ61,62,7によ
り透光部Bの外周枠29及び枠体部Aに止着される。
Dは、透光部側主カバー材Cu1のコーナー部に被覆装
着される上面コーナーカバー材Du1と、枠体部側上面
主カバー材Cu2のコーナー部に被覆装着される上面コ
ーナーカバー材Du2と、先の実施例における側面コー
ナーカバー材Dsに対応する側面コーナーカバー材Ds
´とからなっている。各カバー材Du1,Du2,Ds
は、上述と同様にしてそれぞれねじ61,62,7によ
り透光部Bの外周枠29及び枠体部Aに止着される。
【0032】本実施例においても、上面カバー材Du
1,Du2の天窓の上面側に位置し、ねじ61,62が
貫通される孔171,172の周辺には、隆起する堤部
181,182が形成してあり、また、図示されていな
いが、各上面カバー材Du1,Du2の下面には、コー
キング材保持用溝が設けてあって、その溝及びその近辺
にコーキング材が塗着された後、各カバー材Du1,D
u2が、上述のようにして上面主カバー材Cu1,Cu
2のコーナー部上面にねじ61,62により止着され
る。従って、ねじ込み部からの雨水浸入及び各カバー材
とコーナーカバー材との間からの雨水浸入も有効に防止
される。
1,Du2の天窓の上面側に位置し、ねじ61,62が
貫通される孔171,172の周辺には、隆起する堤部
181,182が形成してあり、また、図示されていな
いが、各上面カバー材Du1,Du2の下面には、コー
キング材保持用溝が設けてあって、その溝及びその近辺
にコーキング材が塗着された後、各カバー材Du1,D
u2が、上述のようにして上面主カバー材Cu1,Cu
2のコーナー部上面にねじ61,62により止着され
る。従って、ねじ込み部からの雨水浸入及び各カバー材
とコーナーカバー材との間からの雨水浸入も有効に防止
される。
【考案の効果】上述のように、本考案による防水装置を
用いれば、カバ−材のコ−ナ−部の上面とコ−ナ−カバ
−機との間にコ−キング機が充填されているので、両カ
バ−材の間からの雨水浸入が防止され、また、コ−ナ−
カバ−材のねじ貫通孔の周辺に堤部が隆起しているので
天窓のコーナー部の雨化舞が格別に向上される。また、
カバー材とコーナーカバー材の取付けは、共通のねじに
より行われるので、コーナーカバー材を取付けても、取
付け作業がとくに増加することもない。
用いれば、カバ−材のコ−ナ−部の上面とコ−ナ−カバ
−機との間にコ−キング機が充填されているので、両カ
バ−材の間からの雨水浸入が防止され、また、コ−ナ−
カバ−材のねじ貫通孔の周辺に堤部が隆起しているので
天窓のコーナー部の雨化舞が格別に向上される。また、
カバー材とコーナーカバー材の取付けは、共通のねじに
より行われるので、コーナーカバー材を取付けても、取
付け作業がとくに増加することもない。
【図1】本考案の第一実施例である嵌め殺し型の天窓の
断面図である。
断面図である。
【図2】一部の分解斜視図である。
【図3】上面主カバー材の裏面側の斜視図である。
【図4】組み付けた状態における斜視図である。
【図5】第二実施例である開閉型の天窓の断面図であ
る。
る。
【図6】一部の分解斜視図である。
R 屋根 A 枠体部 B 透光部 C 主カバー材 Cu 上面主カバー材 Cs 側面主カバー材 Cu1 上面主カバー材 Cu2 上面主カバー材 D コーナーカバー材 Du 上面コーナーカバー材 Ds 側面コーナーカバー材 Du1 上面コーナーカバー材 Du2 上面コーナーカバー材 6,61,62 止着具
Claims (2)
- 【請求項1】(イ)主カバー材と、コーナーカバー材
と、コーキング材と、止着具とからなり、 (ロ)前記主カバー材は、天窓の上端面の各辺に対応す
る長さを有し、その長手方向両端部が斜めに切断されて
おり、前記端部を突合わせた状態で前記天窓の上端面周
辺を被覆するものであり, (ハ)前記コーナーカバー材は、前記主カバー材の突合
わされた端部と、その端部間の隙間を被覆し、前記隙間
の両側においてねじ貫通孔を有し、そのねじ貫通孔は周
辺にコーナーカバー材の上面から隆起する堤部を有する
ものであり、 (ニ)前記コーキング材は、前記突合わされた主カバー
材の端部間の隙間及びその周辺において前記主カバー材
とコーナーカバー材の間に充填されるものであり、
(ホ)前記止着具は、前記コーナーカバー材のねじ貫通
孔に前記主カバー材を貫通してねじ込まれ、コーナーカ
バー材と主カバー材を天窓本体に止着するものであるこ
とを特徴とする天窓コーナー部の防水装置。 - 【請求項2】コーナーカバー材の下面に、隣接する主カ
バー材の端部間の隙間の幅よりも大きい幅を有するコー
キング保持用溝が形成してあることを特徴とする請求項
1記載の天窓コーナー部の防水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5342692U JP2553370Y2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 天窓コーナー部の防水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5342692U JP2553370Y2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 天窓コーナー部の防水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068561U JPH068561U (ja) | 1994-02-04 |
JP2553370Y2 true JP2553370Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=12942517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5342692U Expired - Fee Related JP2553370Y2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 天窓コーナー部の防水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553370Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5957363B2 (ja) * | 2012-10-25 | 2016-07-27 | 株式会社長谷工コーポレーション | 屋上設置機器の基礎構造 |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP5342692U patent/JP2553370Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068561U (ja) | 1994-02-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |