JPH11125064A - 断熱サッシ - Google Patents

断熱サッシ

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JPH11125064A
JPH11125064A JP22636198A JP22636198A JPH11125064A JP H11125064 A JPH11125064 A JP H11125064A JP 22636198 A JP22636198 A JP 22636198A JP 22636198 A JP22636198 A JP 22636198A JP H11125064 A JPH11125064 A JP H11125064A
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indoor
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edge
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Tadashi Sakakibara
正 榊原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】施工の作業性の向上が図れ、サッシコーナ部の
防水の信頼性を向上できる断熱サッシの提供。 【解決手段】金属製の上下横枠材と左右の縦枠材を、断
熱材製の上下左右の介装体を介して連結される室内枠2
1と室外枠22とを備え、介装体のうち、少なくとも左
右両側の介装体下端部に低熱伝導性材料からなる溝埋め
手段が枠組み前に予め設けられているとともに、この溝
埋め手段と室内枠の室外側縁部及び室外枠の室内側縁部
とを面一に連ねており、溝埋め手段は室内枠の室外側縁
部と室外枠の室内側縁部の互いの対向面と介装体のサッ
シ内周側の面によって形成される空間に液状の状態で充
填し硬化させたものからなり、室内枠の室外側縁部がこ
の縁部に連なる室内枠の平坦な壁部の内表面と面一であ
るとともにこの縁部に連なる各部と面一に連ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製の室内枠と室外
枠とを断熱材製の介装体を介して連結し、介装体により
前記両枠間の熱伝導を防止した断熱サッシに関する。
【0002】
【従来の技術】金属サッシは、金属製の上下の横枠材お
よび左右の縦枠材を方形に枠組みして形成されるが、そ
の枠組みの仕方には、縦枠材と横枠材の端部が夫々45
゜に傾斜された端面を持ち、これらの端面を突き当てて
ねじで連結する突き当てタイプと、左右縦枠材の端部で
上下横枠材を挾んでねじで連結する挟みタイプとがあ
る。そして、後者のタイプの枠組みにより形成されるも
のは、組立ておよび幅詰めが容易である。
【0003】また、断熱サッシは、その介装体の取付け
方によって、特開昭57−100280号公報に示され
るように室内外の各枠材の連結溝に介装体の端部を嵌入
してから、連結溝の溝縁を介装体の縁部に食い込むよう
にかしめて構成される、いわゆるかしめ方式を採用した
ものと、実公昭60−40780号公報に示されるよう
に型材に中空状または蟻溝状の連結部分を設けて、この
部分に介装材を充填固化した後に、前記連結部分をなす
壁の一部を型材の長手方向全長に渡り切断により除去し
介装体を露出させるとともに、型材を室内外に分離す
る、いわゆる充填方式を採用したものとがある。これら
いずれの方式を採用したものにおいても、室内側の枠材
および室外側の枠材とこれらを連結した介装体との間に
は、枠材の長手方向全長に渡る溝が形成される。
【0004】そして、前記挟みタイプで枠組みされると
ともにかしめ方式を採用した従来例に係る断熱サッシの
コーナー部の構成が、図19および図20に示されてい
る。
【0005】これらの図中1は室内枠2の縦枠材、3は
同室内枠2の下側横枠材、4は室外枠5の縦枠材、6は
同室外枠5の下側横枠材、7a,7bは縦枠材1,4を
連結した介装体、8a,8bは横枠材3,6を連結した
介装体、9はコーキングシーラーである。コーキングシ
ーラー9は、介装体7a,7bと縦枠材1,4とからな
る縦枠の下端部表面に接着されて、介装体8a,8bと
横枠材3,6とからなる下側横枠の端面と前記縦枠の下
端部表面との間に挟まれている。
【0006】また、10は前記下枠の端面に形成された
凹みで、その内部に介装体7aの縁を覆った縦枠材1の
室外側縁部1aおよび縦枠材4の室内側縁部4aが収め
られている。なお、3aは介装体8aの縁を覆った下側
横枠材3の室外側縁部、6aは同じく介装体8aの縁を
覆った下側横枠材6の室内側縁部である。
【0007】そして、介装体7aと室内外の縁部1a,
4aとで、介装体7aを底壁とする溝11が前記縦枠の
全長に渡り形成されているとともに、介装体8aと室内
外の縁部3a,6aとで介装体8aを底壁とする溝12
が前記下側横枠の全長に渡り形成されている。これらの
溝11,12はいずれも室外に臨んでいる。
【0008】このような構成において、溝12の端面開
口はコーキングシーラー9により一応塞がれるが、縦方
向に延びる溝11はコーキングシーラー9と平行である
ので、塞がれることがない。そのため、この溝11が通
水路となり、これを通って雨水が下側横枠材の裏面側に
通り抜け、断熱サッシを裏面から支える躯体の窓台など
を濡らす。なお、このような事情は縦枠材と上側横枠材
とがなすサッシコーナー部においても同様である。
【0009】そこで、従来においては、断熱サッシを躯
体に取付け施工する施工現場で、溝11等のサッシコー
ナー部に位置される部分に、施工業者が手作業によりブ
チルゴムやシリコンゴム等の充填剤を充填作業して、前
記サッシコーナー部での防水を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のように施工現場
で施工業者により、サッシコーナー部での防水処理が施
される従来の断熱サッシによれば、この防水処理のし忘
れの可能性があるとともに、防水処理が実施されたとし
ても、作業者の熟練度などにより防水性能にばらつきが
発生することは避けることができない。したがって、前
記挟みタイプで枠組みされる従来の断熱サッシは、取付
け施工の作業性が悪いとともに、そのサッシコーナー部
での防水の信頼性を確実に保証できないという問題があ
る。
【0011】本発明の目的は、取付け施工の作業性を向
上できるとともに、サッシコーナー部の防水の信頼性を
向上できる断熱サッシを得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そして、前記目的を達成
するために請求項1に係る断熱サッシは、金属製の上下
の横枠材および金属製の左右の縦枠材を枠組みして形成
されるとともに断熱材製の上下左右の介装体を介して連
結される室内枠と室外枠とを備え、前記上下の横枠材お
よび左右の縦枠材のうちの一方の枠材が他方の枠材の両
端部で挟まれ、前記一方の枠材が有するねじ受け部に前
記他方の枠材の端部を通ったねじが螺合されて、前記枠
組みが形成され、かつ、前記各介装体の長手方向に沿う
室内側縁部および室外側縁部が、夫々前記室内枠の上下
横枠材および左右縦枠材の各室外側縁部および前記室外
枠の上下横枠材および左右縦枠材の各室内側縁部で覆わ
れた断熱サッシにおいて、前記上下左右の介装体のう
ち、少なくとも左右両側の介装体について、これら左右
両側の介装体の少なくとも下端部に、低熱伝導性材料か
らなる溝埋め手段が前記枠組み前において予め設けられ
ているとともに、この溝埋め手段と前記室内枠の室外側
縁部および前記室外枠の室内側縁部とを面一に連ねてお
り、溝埋め手段は室内枠の室外側縁部と室外枠の室内側
縁部の互いの対向面と介装体のサッシ内周側の面によっ
て形成される空間に液状の状態で充填し硬化させたもの
からなり、前記室内枠の室外側縁部がこの縁部に連なる
前記室内枠の平坦な壁部の内表面と面一であるととも
に、前記室外枠の室内側縁部がこの縁部に連なる前記室
外枠の平坦な壁部の内表面と面一であって、かつ、これ
ら内表面と前記溝埋め手段の表面とが、前記両縁部を介
して面一に連なっている。また、請求項2に係る断熱サ
ッシは、請求項1の液状の状態で充填し硬化させたもの
からなる溝埋め手段を介装体とは別体の固形ピースから
なる溝埋め手段に代えたものであり、また、請求項3に
係る断熱サッシは、請求項1の液状の状態で充填し硬化
させたものからなる溝埋め手段を液状の状態で充填し硬
化させたものおよび介装体とは別体の固形ピースからな
る溝埋め手段に代えたものである。
【0013】また、請求項4に係る断熱サッシは、上下
の横枠材と左右の縦枠材とからなり、前記上下の横枠材
が左右の縦枠材の両端部で挟まれて前記上下の横枠材に
有するねじ受け部に前記左右の縦枠材の端部を通ったね
じが螺合されて枠組み形成されているとともに、下枠ま
たは縦枠が金属製の室内枠および室外枠のをに互いに対
向して設けられた連結溝に嵌合され前記室内枠と室外枠
とを連結する断熱材製の介装体と、前記室内枠および室
外枠に互いに対向して設けられ、かしめ加工によって前
記介装体の長手方向に沿う両側縁を覆い、前記介装体を
固定する室外側縁部および室内側縁部と、前記介装体に
カシメ加工前において予め一体に設けられているととも
に前記室内枠の室外側縁部と前記室外枠の室内側縁部と
の間の溝を埋め、前記室外側縁部および室内側縁部の内
表面と面一に連ねた肉盛り部と、前記肉盛り部に一体に
形成され、かしめ加工時に前記室外側縁部および室内側
縁部と圧接される軟質合成樹脂層と、を具備したもので
ある。
【0014】また、請求項5に係る断熱サッシは、上下
の横枠材と左右の縦枠材とからなり、前記上下の横枠材
が左右の縦枠材の両端部で挟まれて前記上下の横枠材に
有するねじ受け部に前記左右の縦枠材の端部を通ったね
じが螺合されて枠組み形成されているとともに、下枠ま
たは縦枠が金属製の室内枠および室外枠のをに互いに対
向して設けられた連結溝に嵌合され前記室内枠と室外枠
とを連結する断熱材製の介装体と、前記室内枠および室
外枠に互いに対向して設けられ、かしめ加工によって前
記介装体の長手方向に沿う両側縁を覆い、前記介装体を
固定する室外側縁部および室内側縁部と、前記介装体に
カシメ加工前において予め一体に設けられているととも
に前記室内枠の室外側縁部と前記室外枠の室内側縁部と
の間の溝を埋め、前記室外側縁部および室内側縁部の内
表面と面一に連ねた肉盛り部と、、かしめ加工時に変形
される前記室外側縁部および室内側縁部と圧接される前
記肉盛り部のサッシ内周側の面に対して鈍角をなして傾
斜している両側面と、を具備したものである。
【0015】
【作用】以上詳記したように請求項1乃至請求項3に係
る断熱サッシにおいては、雨水等がサッシコーナー部か
ら躯体に向けて通り抜けることを妨げる溝埋め手段を、
介装体とは別体に設けて、このサッシの枠組み以前の工
場出荷の段階で予め備えた構成により、取付け施工現場
におけるサッシコーナー部での防水処理のし忘れがなく
なるとともに、その防水性能にばらつきを生じることも
ないから、サッシコーナー部の防水の信頼性を向上でき
るとともに、この断熱サッシの取付け施工現場でのサッ
シコーナー部に対する防水処理を、或いは省略できない
までも簡略化できるので、この断熱サッシの躯体への取
付け施工の作業性を向上できる。それに加えて枠材の長
手方向全長に延びてサッシコーナー部を、その裏側に通
り抜ける通水路となり得る筋等がない構成であるので、
サッシコーナー部の防水の信頼性をより一層向上でき
る。
【0016】請求項4に係る断熱サッシにおいては、介
装体の肉盛り部を一体に備え、さらに、肉盛り部に軟質
合成樹脂層を形成することにより、かしめ加工時に室外
側縁部および室内側縁部と圧接され、密着性が極めて良
く、僅かな通水路が形成されることもなく、介装体と内
外形材との継ぎ目から浸入する雨水等サッシ枠の内周側
に面した入り口で止めることができるので、枠材内部に
水が入らない。
【0017】請求項5に係る断熱サッシにおいては、介
装体の肉盛り部を一体に備え、さらに、かしめ加工時に
変形される室外側縁部および室内側縁部と圧接される前
記肉盛り部のサッシ内周側の面に対して鈍角をなして傾
斜している両側面を形成することにより、かしめ加工時
に変形される室外側縁部および室内側縁部と介装体が変
形する方向に無理なく充分に圧接され、密着性が極めて
良く、僅かな通水路が形成されることもなく、介装体と
内外形材との継ぎ目から浸入する雨水等サッシ枠の内周
側に面した入り口で止めることができるので、枠材内部
に水が入らない。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の第1実
施例を説明する。第1実施例に係る断熱サッシの全体構
成を示す図2および図3に示されるように、このサッシ
は、室内に臨む金属製室内枠21と、室外に臨む金属製
室外枠22と、これら両枠21,22を連結した上下左
右の介装体23〜30とを備えている。
【0019】室内枠21は、アルミニューム合金の押出
し型材からなる上下の横枠材31,32と左右の縦枠材
33,34とを、いわゆる挟み方式で後述のように枠組
みして形成されている。
【0020】図2に示されるように上側横枠材31は、
ねじ受け部としてのタッピングホール35とシール材取
付け部36とを有しており、これらは上側横枠材31の
長手方向全長に渡って延びて一体に形成されている。同
様に下側横枠材32も、ねじ受け部としてのタッピング
ホール37とシール材取付け部38とを有しており、こ
れらも下側横枠材32の長手方向全長に渡って延びて一
体に形成されている。
【0021】図3に示されるように左側縦枠材33に
は、その長手方向に延びるシール材取付け部39が一体
に形成されているとともに、右側縦枠材34にもその長
手方向に延びるシール材取付け部40が一体に形成され
ている。図1に代表して示されるようにシール材取付け
部39,40は、上下両端部が取除かれて、左右両縦枠
33,34の全長よりも短く形成されているとともに、
シール材取付け部39,40の上下両端面はシール材取
付け部36,38の長手方向両端部に夫々別々に当接さ
れるようになっている。
【0022】室外枠22も、アルミニューム合金の押出
し型材からなる上下の横枠材41,42と左右の縦枠材
43,44とを、いわゆる挟み方式で後述のように枠組
みして形成されている。
【0023】図2に示されるように上側横枠材41は、
ねじ受け部としてのタッピングホール45とシール材取
付け部46とを有しており、これらは上側横枠材41の
長手方向全長に渡って延びて一体に形成されている。同
様に下側横枠材42も、ねじ受け部としてのタッピング
ホール47とシール材取付け部48とを有しており、こ
れらも下側横枠材42の長手方向全長に渡って延びて一
体に形成されている。
【0024】図3に示されるように左側縦枠材43に
は、その長手方向にのびるシール材取付け部49が一体
に形成されているとともに、右側縦枠材44にもその長
手方向に延びるシール材取付け部50が一体に形成され
ている。図1に代表して示されるようにシール材取付け
部49,50は、上下両端部が取除かれていて、左右両
縦枠43,44の全長よりも短いとともに、シール材取
付け部49,50の上下両端面はシール材取付け部4
6,48の長手方向両端部に夫々別々に当接されるよう
になっている。
【0025】前記介装体23〜30は、ナイロン、ポリ
エチレン、塩化ビニル等の合成樹脂等の硬質または半硬
質の断熱材で夫々形成されている。上下の介装体23〜
26は上下横枠材31,32,41,42の全長と同じ
長さの帯板状をなしているとともに、左右の介装体27
〜30は左右縦枠材33,34,43,44の全長と同
じ長さの帯板状をなしている。各介装体23〜30の長
さ方向に沿う両縁部f1,f2(図1および図4参照)は、
これらの間の中間部分よりも厚みが大きくなるように次
第に広げられている。
【0026】上側の介装体23,24は、互いに平行に
して上側横枠材31,41の間に介在されて、これら両
枠材31,41を繋いでブリッジ状に設けられていると
ともに、下側の介装体25,26も、互いに平行にして
下側横枠材32,42の間に介在されて、これら両枠材
32,42を繋いでブリッジ状に設けられている。同様
に、左側の介装体27,28は、互いに平行にして左側
縦枠材33,43の間に介在されて、これら両枠材3
3,43を繋いでブリッジ状に設けられているととも
に、右側の介装体29,30も、互いに平行にして右側
縦枠材34,44の間に介在されて、これら両枠材3
4,44を繋いでブリッジ状に設けられている。
【0027】各介装体23〜30は対応する各枠材31
〜34,41〜44に対してかしめ方式により連結され
ている。この連結を、図6に示す室内側の左側縦枠材3
3に対する介装体27,28の連結で代表して説明す
る。
【0028】すなわち、図6中55,56は左側縦枠材
33にその長手方向全長に延びて一体成形された連結溝
である。押出し成形後の状態において連結溝55は、か
しめ縁部としての室内枠21の室外側縁部57とこれに
対向する壁部58との間に形成されて断面蟻溝状をな
し、そのサッシ内表面側に位置される室外側縁部57
は、壁部58から次第に離れるように縦枠材33のサッ
シ内表面をなす平坦な壁部59に対して傾斜されてい
る。連結溝56は、かしめ縁部60とこれに対向する壁
部61との間に形成されて断面蟻溝状をなし、そのサッ
シ裏面側に位置されるかしめ縁部60は壁部61から次
第に離れるように傾斜されている。
【0029】そして、介装体27,28の縁部f1は図6
の2点鎖線に示されるように連結溝55,56に夫々別
々に嵌入される。この嵌入は、連結溝55,56の長手
方向一端から介装体27,28の長手方向一端部を先頭
にして挿入することによりなされる。この後に、加圧ロ
ーラにより図6中矢印に示す力を前記斜めの縁部57,
60に加えて、これらを壁部58,61に夫々別々に近
付けさせるかしめ加工を行うことにより、介装体27の
縁部f1が室外側縁部57と壁部58で挟持されると同時
に、介装体28の縁部f1が壁部61とかしめ縁部60で
挟持される。
【0030】なお、介装体27,28の他方の縁部f2と
室外側の左側縦枠材43との連結も同様であり、その加
工は前記かしめ加工と同時に行われるものであることは
勿論である。また、他の枠材間の連結についても同じで
あるため、図1および図4,図5において同一の構成に
ついては同一符号を付して、その説明を省略するが、こ
れらの図中62は室外側の各枠材41〜44の室内側縁
部を示しており、これは壁部58との間に介装体27の
縁部f2を挟持するものである。
【0031】以上のようなかしめ加工により、介装体2
7,28を介して左側の縦枠材33,43が連結され
て、これらにより左側縦枠が形成されている。同様に、
介装体29,30を介して右側の縦枠材34,44が連
結されて、これらにより左側縦枠が形成され、また、介
装体23,24を介して上側の横枠材31,41が連結
されて、これらにより上側横枠が形成され、かつ、介装
体25,26を介して下側の横枠材32,42が連結さ
れて、これらにより下側枠材が形成されている。
【0032】そして、前記かしめ加工により加圧されて
変形される各室外側縁部57は、これに連なる室内枠2
の平坦な壁部59と面一に設けられて、室内枠21の室
外側縁部57と壁部59とがサッシの内側に臨む同一平
面をなしている。同様に、各室内側縁部62もこれに連
なる室外枠22の平坦な壁部63に面一に設けられて、
室外枠22の室内側縁部63と壁部とがサッシの内側に
臨む同一平面をなしている。
【0033】しかも、前記かしめ加工による連結で、各
室外側縁部57が介装材23,25,27,29の縁部
f1を覆うとともに、各室内側縁部61が介装材23,2
5,27,29の縁部f2を覆う。それによって、相対向
する各室外側縁部57と各室内側縁部61との間には、
これらの間に位置される介装材23,25,27,29
のいずれかを底とする上下左右の溝64〜67(図1〜
図5参照)が夫々形成されている。これらの溝64〜6
7はいずれも前記縦枠または横枠の長手方向全長に渡っ
て設けられていて、サッシの内側に臨んでいる。
【0034】これらの溝64〜67の夫々長さ方向両端
部、換言すれば、上下左右の介装体23〜30の両端部
には夫々溝埋め手段としてのブチルゴム68が接着され
ている。溝64〜67の端部を埋めるブチルゴム68
は、介装体23〜30の熱伝導率と同等もしくはそれよ
りも低い熱伝導率を有している。
【0035】このゴム68は、図示しない充填装置を用
いて液状の状態で溝に充填し、硬化させることにより設
けられ、溝64〜67の内面に接するすべての面におい
て接着されている。ブチルゴム68の表面は、室内枠2
1の室外側縁部57および室外枠22の室内側縁部62
の内表面(サッシの内側に臨んだ面)に面一に連なって
いる。したがって、これらの縁部57,62を介してブ
チルゴム68の表面と前記壁部59,63の内表面とは
面一である。
【0036】ここに「面一」とはブチルゴム68を設け
たことによる所期の機能を発揮できる誤差範囲であれ
ば、ブチルゴム68の表面が両縁部57,62の内表面
に対してサッシの内側に多少突出しても、或いはサッシ
の裏側方向に多少凹んだりしていても含むことは勿論で
ある。
【0037】なお、ブチルゴム68に代えて、これが設
けられる長さ範囲と同じ長さに予め成形されて溝64〜
67の断面形状と同じ断面を有したネオプレンゴム(溝
埋め手段)を、溝64〜67の接着剤が塗られた両端部
に挿入して取付けても良い。同様にブチルゴム68に代
えて、これが設けられる長さ範囲にホットメルト(高温
で溶融する熱可塑性合成樹脂を用いた接着剤)を充填し
て接着しても良い。ホットメルトには例えば住友スリー
エム株式会社製の商品名EC3748が採用され、その
充填は、前記縁部57,62の裏側の楔状空間部分に先
に注入した後に、これらの間に注入して、次に平板から
なる押さえ板のフッソ樹脂層が設けられた面を未硬化の
ホットメルトに接触させて、このホットメルトを押さえ
ながら硬化させることによって行われる。
【0038】前記構成の左右縦枠における上下両端部の
同一平面からなるサッシ内表面には、この表面を覆い隠
して夫々合成ゴム等をシート状に形成してなる可撓性の
コーキングシーラー69(図1,図4,図5に左側縦枠
の下端部に設けられたもののみを代表して図示する。)
が取付けられている。コーキングシーラー69は上下横
枠の端面の大きさよりも一回り大きい形状をなしてい
る。これらコーキングシーラー69およびブチルゴム6
8は、工場生産の段階で予め設けられたものである。
【0039】そして、上下の横枠と左右の縦枠とは、挟
みタイプにより枠組みされてサッシを構成している。詳
しくは、上下横枠の左右両端面を左右縦枠の上下両端部
内表面にコーキングシーラー69を介して当接させて、
左右縦枠の上下端部で上下横枠を夫々挟み、左右縦枠お
よびコーキングシーラー69を通って前記タッピングホ
ール35,37に夫々別々に螺合されるねじ70(図5
に一本のみ図示)の締付けにより枠組みされている。
【0040】図2および図3に示されるように前記構成
の断熱サッシにはその内側開口を開閉する片開き戸81
が上下のヒンジ装置82,83を介して回動可能に取付
けられていて、これらの片開き戸81と断熱サッシとは
断熱窓をなしている。上部のヒンジ装置82は、片開き
戸81の上框と室外側の上側横枠材41とをつないで設
けられているとともに、下部のヒンジ装置83は、片開
き戸81の下框と室外側の下側横枠材42とをつないで
設けられていて、片開き戸81をその右側縦枠材44側
を回動支点として開閉できるように支持している。
【0041】この片開き戸81の上下左右の框は、介装
体84を介して連結された室内側框枠85および室外側
框枠86を備えた断熱框枠となっている。なお、介装体
84およびこれと両框枠85,86の連結構造は、前記
断熱サッシと同様(なお、コーキングシーラーは使用し
ない。)であるので、その詳細についての説明は省略す
る。さらに、片開き戸81の断熱框枠の内側には互いに
断熱された複層ガラス87が取付けられている。
【0042】なお、図2および図3において、88は窓
台、89はまぐさ、90は窓柱、91はぜん板、92は
化粧板で、これらはいずれも木製である。また、93は
室内枠2に環状をなして取付けられたシール材、94は
室外枠5に環状をなして取付けられたシール材で、断熱
サッシと片開き戸81との間の気水密を図っている。9
5はゴム製のパッキン、96は錠である。
【0043】前記断熱サッシは、その取付け施工の現場
において、既述のように上下横枠および左右縦枠をねじ
70により連結して方形の枠に組立てられる。ところ
で、上下左右の各枠の介装体23〜30の両端部には、
工場出荷の段階ですでに溝埋め手段としてのブチルゴム
68が設けられていて、このゴム68が、前記上下左右
の各枠の室内側枠材31〜34の室外側縁部57および
室外側枠材41〜44の室内側縁部62とこれら両枠材
を連結した介装体23〜30との間に夫々形成された溝
64〜67の端部を埋めている。すなわち、左右の縦枠
の溝66,67の両端部がブチルゴム68で塞がれてお
り、上下横枠の溝64,65の両端部がブチルゴム68
で塞がれている。
【0044】そのため、この断熱サッシの取付け施工の
施工現場での上下左右の各枠の枠組みに伴って、サッシ
コーナー部において、その裏側(躯体側)へ通じる通水
路を形成されることがない。しかも、既述のようにブチ
ルゴム68は工場出荷段階で既に設けられているので、
現場で防水処理を施すことを前提とする場合に比較して
取付けを忘れるということがないとともに、防水処理の
ばらつきもない。しかも、前記室内側縁部62および室
外側縁部57の近傍に各枠材31〜34,41〜44の
長手方向全長に渡る比較的深い傷(凹部)が形成される
こともないので、サッシコーナー部において、その裏側
に通り抜ける通水路が形成されることがない。
【0045】したがって、この断熱サッシの取付け施工
後において、雨水等がサッシコーナー部から躯体、特に
窓台88に向けて通り抜けることをブチルゴム68で確
実に妨げることができ、それに伴い窓台88等の腐食を
防止できる。そのため、躯体への取付け施工現場でのサ
ッシコーナー部に対する防水処理を省略することができ
る。若しくは、サッシコーナー部に対する防水をより完
璧にするために、必要によりシール材を塗布する防水処
理を施す場合でも、その塗布量を少なくして施工現場で
の作業を簡略化できる。このように、施工現場における
防水対策を省略若しくは軽微にできるから、この断熱サ
ッシの取付け作業を容易に行える。
【0046】なお、ブチルゴム68は低熱伝導性材料で
あるから、これを介して室内側縁部62および室外側縁
部57とが連続しても、このゴム68を通して室内枠2
と室外枠5との間で熱伝導がされることを防止できる。
したがって、断熱サッシとしての所期の断熱機能が損な
われることはなく、結露対策上などにおいて有効であ
る。
【0047】図7および図8に示される第2実施例は、
溝埋め手段の構成が異なる他は、図示しない部分を含め
て前記第1実施例と同じ構成であるので、同一構成部分
には第1実施例の対応構成と同じ符号を付して、その説
明を省略し、以下溝埋め手段についてのみ説明する。
【0048】この実施例の溝埋め手段は、間隔をおいて
配置されるネオプレンゴム101と、ホットメルト10
2とで形成されている。ネオプレンゴム101は溝64
〜67(溝67で代表する)2の断面形状と同じ断面を
有して予め成形されており、これら溝67の両端部に夫
々図示しない接着剤を介して嵌め込み固定されている。
ホットメルト102は、ネオプレンゴム101間に注入
して、次に平板からなる押さえ板のフッソ樹脂層が設け
られた面を未硬化のホットメルト102に接触させて、
このホットメルト102を押さえながら硬化させること
によって行われる。
【0049】ネオプレンゴム101およびホットメルト
102の表面は、室外側縁部57と室内側縁部62の内
表面と面一に連なるとともに、ホットメルト102は前
記取付けにより、室外側縁部57と室内側縁部62の裏
側の楔状の空間にも容易に充填して設けられている。
【0050】このような構成の溝埋め手段が工場出荷段
階において既に予め設けられているから、この第2実施
例においても前記第1実施例と同様に本発明の所期の目
的を達成できる。
【0051】図9および図10に示される第3実施例
は、溝埋め手段の構成が異なる他は、図示しない部分を
含めて前記第1実施例と同じ構成であるので、同一構成
部分には第1実施例の対応構成と同じ符号を付して、そ
の説明を省略し、以下溝埋め手段についてのみ説明す
る。
【0052】この実施例の溝埋め手段は、ネオプレンゴ
ムまたは塩化ビニル樹脂などの低熱伝導材料により予め
成形された溝埋めピース111であり、このピース11
1は、図10(A)(B)に示されるように将棋の駒状
に先端先細状をなしているとともに、その互いに平行な
両側縁112は室外側縁部57と室内側縁部62の裏側
の楔状の空間に丁度入り込むように斜めに形成されてい
る。この溝埋めピース111は、溝64〜67(溝6
5,67で代表する。)の端部に、断熱サッシの工場生
産の段階でブチルゴムのシール剤を塗った後に、先細状
先端部を先頭にして溝65,67の長手方向の開放され
た端面から挿入して、これら溝65,66の両端部に夫
々取付けられる。この取付けにより、溝埋めピース11
1の表面は、室外側縁部57と室内側縁部62の内表面
と面一に連なる。
【0053】このような構成の溝埋めピース111が工
場出荷段階において既に予め設けられているから、この
第3実施例においても前記第1実施例と同様に本発明の
所期の目的を達成できる。
【0054】なお、この第3実施例の構成において、前
記溝埋めピース111に代えて図11(A)〜(C)に
示されるネオプレンゴムまたは塩化ビニル樹脂製の溝埋
めピース115を用いてもよい。このピース115は、
その一端116から先細状先端部に向かうに従い幅が次
第に狭くなるように両側縁112が傾斜されているとと
もに、前記一端116に開放する溝117を設けた点以
外は、前記溝埋めピース111と同じ構成である。
【0055】この溝埋めピース115は、その弾性変形
を利用して溝117を狭めながら溝65等に圧入気味に
挿入して設けられるものであって、ブチルゴムのシール
剤を使用することなく取付けることができる。
【0056】さらに、本発明は、図12の第4実施例に
示されるように、室内枠21の室外側縁部57と室外枠
22の室内側縁部62とを、互いの対向面57a,62
aが平行となる構成とするとともに、溝65、66の端
部に面一に装着されるネオプレンゴムまたは塩化ビニル
樹脂製の溝埋めピース119を、その両側面が前記対向
面57a,62aに密着するように構成して実施しても
良い。このような溝埋めピース119を設けた第4実施
例においても、このピース119が工場出荷段階におい
て既に予め設けられているから、前記第1実施例と同様
に本発明の所期の目的を達成できる。
【0057】図13および図14に示される第5実施例
は、溝埋め手段の構成が異なる他は、図示しない部分を
含めて前記第1実施例と同じ構成であるので、同一構成
部分には第1実施例の対応構成と同じ符号を付して、そ
の説明を省略し、以下溝埋め手段についてのみ説明す
る。
【0058】この実施例の溝埋め手段は、サッシの内側
に臨んで設けられた介装体23,25,27,29(介
装体25,29で代表する。)に一体に成形された肉盛
り部分121により形成されている。肉盛り部分121
は、介装体25,27の端部のみでも差し支えないが、
本実施例に場合には介装体25,27の長手方向全長に
渡り設けられ、ごみなどが溜まる溝(前記第1実施例の
溝64〜67)が形成されないようにしてある。この肉
盛り部分121は、前記第1実施例の溝64〜67に相
当する部分を埋めつくして設けられて、その表面は室内
枠21の室外側縁部57と室外枠22の室内側縁部62
の内表面とに面一に連なっている。
【0059】このような第5実施例の構成においても、
埋め込み手段としての肉盛り部分121が工場出荷段階
において既に予め設けられているから、この第5実施例
においても前記第1実施例と同様に本発明の所期の目的
を達成できる。
【0060】なお、この第5実施例の構成において、前
記介装体23,25,27,29に代えて図15に示さ
れる介装体125を用いてもよい。この介装体125
は、肉盛り部分121の傾斜された両側面に軟質合成樹
脂126を設けるとともに、成形材料を少なくするため
に肉盛り部分の裏側を凹ませた点以外は、図14に示さ
れた介装体と同じ構成である。この介装体125は2色
成形法により成形される。この介装体125を用いた断
熱サッシの要部の構成は図16に示されている。
【0061】この介装体125を用いることにより、室
内枠21の室外側縁部57と室外枠22の室内側縁部6
2とをかしめて内外両枠21,22を連結することに伴
い、両縁部57,62が軟質合成樹脂126に圧接され
る。そのため、密着性が極めて良く、僅かな通水路が形
成されることもなく、本発明の所期の目的を達成するの
に極めて有効である。
【0062】図17および図18に示される第6実施例
は、室内枠2の室外側縁部57の根元部分および室外枠
5の室内側縁部62の根元部分に、各枠材の長手方向全
長に渡る溝条131を設けた点以外は、図示しない部分
を含めて前記第1実施例と同じ構成であるので、同一構
成部分には第1実施例の対応構成と同じ符号を付して、
その説明を省略する。溝条131は室外側縁部57およ
び室内側縁部62をかしめ易くするために設けたもので
あって、その深さはコーキングシーラー69との接触に
より、枠組み用のねじの締付けに伴いコーキングシーラ
ー69の一部69aが入り込んで塞がれる程度に浅いも
のである。このような構成の第6実施例においても、本
発明の所期の目的を達成できる。
【0063】なお、本発明は前記各実施例などに制約さ
れるものではない。例えば、縦枠と上側横枠とのコーナ
ー部については、溝埋め手段を省略しても良いととも
に、本発明は介装体が充填方式により設けられる断熱サ
ッシにも適用できる。また、介装体がかしめ方式により
設けられる場合、そのかしめられる室内側縁部と室外側
縁部とは、サッシの内側に突出されて(図19の類似構
造参照)いても良く、その場合挟まれる枠の端部には前
記突出に対応する凹みを設けて実施すれば良い。また、
前記各実施例において介装体はダブルに設けたが、これ
はシングルにしてもよいとともに、前記各実施例では左
右縦枠で上下横枠を挾んで枠組みしたが、これに代えて
上下横枠で左右縦枠を挾んで枠組みした断熱サッシにも
適用できる。さらに、本発明は、引き違い窓、出窓、そ
の他の窓装置のサッシに限らず、ドア装置のサッシにも
適用できるとともに、窓装置の障子やドア装置のドアに
おける框枠についても適用できる。
【0064】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1乃至請求項
3に係る断熱サッシにおいては、雨水等がサッシコーナ
ー部から躯体に向けて通り抜けることを妨げる溝埋め手
段を、介装体とは別体に設けて、このサッシの枠組み以
前の工場出荷の段階で予め備えた構成により、取付け施
工現場におけるサッシコーナー部での防水処理のし忘れ
がなくなるとともに、その防水性能にばらつきを生じる
こともないから、サッシコーナー部の防水の信頼性を向
上できるとともに、この断熱サッシの取付け施工現場で
のサッシコーナー部に対する防水処理を、或いは省略で
きないまでも簡略化できるので、この断熱サッシの躯体
への取付け施工の作業性を向上できる。それに加えて枠
材の長手方向全長に延びてサッシコーナー部を、その裏
側に通り抜ける通水路となり得る筋等がない構成である
ので、サッシコーナー部の防水の信頼性をより一層向上
できる。
【0065】請求項4に係る断熱サッシにおいては、介
装体の肉盛り部を一体に備え、さらに、肉盛り部に軟質
合成樹脂層を形成することにより、かしめ加工時に室外
側縁部および室内側縁部と圧接され、密着性が極めて良
く、僅かな通水路が形成されることもなく、介装体と内
外形材との継ぎ目から浸入する雨水等サッシ枠の内周側
に面した入り口で止めることができるので、枠材内部に
水が入らない。
【0066】請求項5に係る断熱サッシにおいては、介
装体の肉盛り部を一体に備え、さらに、かしめ加工時に
変形される室外側縁部および室内側縁部と圧接される前
記肉盛り部のサッシ内周側の面に対して鈍角をなして傾
斜している両側面を形成することにより、かしめ加工時
に変形される室外側縁部および室内側縁部と介装体が変
形する方向に無理なく充分に圧接され、密着性が極めて
良く、僅かな通水路が形成されることもなく、介装体と
内外形材との継ぎ目から浸入する雨水等サッシ枠の内周
側に面した入り口で止めることができるので、枠材内部
に水が入らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る断熱サッシの下部サ
ッシコーナー部の構成を示す斜視図。
【図2】同第1実施例に係る断熱サッシ全体の構成を示
す縦断面図。
【図3】同第1実施例に係る断熱サッシ全体の構成を示
す横断面図。
【図4】同第1実施例に係る断熱サッシの構成を図1中
Z−Z線に沿って示す横断面図。
【図5】図4中Y−Y線に沿って下部サッシコーナー部
の構成を示す断面図。
【図6】同第1実施例に係る介装体の枠材への取付け方
を示す図。
【図7】本発明の第2実施例に係る断熱サッシの縦枠の
下端部の構成を示す斜視図。
【図8】同第2実施例に係る断熱サッシの下部サッシコ
ーナー部の構成を示す断面図。
【図9】本発明の第3実施例に係る断熱サッシの下部サ
ッシコーナー部の構成を示す斜視図。
【図10】(A)は同第3実施例で使用される溝埋めピ
ースの構成を示す正面図。(B)は同第3実施例で使用
される溝埋めピースの構成を示す側面図。
【図11】(A)は同第3実施例で使用できる他の溝埋
めピースの構成を示す正面図。(B)は同第3実施例で
使用できる他の溝埋めピースの構成を示す側面図。
(C)は同第3実施例で使用できる他の溝埋めピースの
構成を示す下面図。
【図12】本発明の第4実施例に係る断熱サッシの構成
を示す前記図4相当の断面図。
【図13】本発明の第5実施例に係る断熱サッシの下部
サッシコーナー部の構成を示す斜視図。
【図14】同第5実施例で使用される介装体の構成を示
す断面図。
【図15】第5実施例で使用できる他の介装体の構成を
示す断面図。
【図16】図15に示された介装体を用いた断熱サッシ
の構成を示す前記図4相当の断面で示す図。
【図17】本発明の第6実施例に係る断熱サッシの下部
サッシコーナー部の構成を示す斜視図。
【図18】同第6実施例に係る断熱サッシの構成を図1
7中X−X線に沿って示す横断面図。
【図19】従来例に係る断熱サッシの構成を図20中W
−W線に沿って示す横断面図。
【図20】同従来例に係る断熱サッシの下部サッシコー
ナー部の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
21…室内枠、22…室外枠、23〜30…介装体、f
1,f2…介装体の縁部、31…上側横枠材、32…下側
横枠材、33…右側縦枠材、34…左側縦枠材、35,
37,45,47…タッピングホール(ねじ受け部)、
41…上側横枠材、42…下側横枠材、43…右側縦枠
材、44…左側縦枠材、57…室外側縁部、59…壁
部、62…室内側縁部、63…壁部、64〜67…溝、
68…ブチルゴム(溝埋め手段)、69…コーキングシ
ーラー、70…ねじ、101…ブチルゴム(溝埋め手
段)、102…ホットメルト(溝埋め手段)、111,
115…溝埋めピース(溝埋め手段)、121…肉盛り
部(溝埋め手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の上下の横枠材および金属製の左
    右の縦枠材を枠組みして形成されるとともに断熱材製の
    上下左右の介装体を介して連結される室内枠と室外枠と
    を備え、前記上下の横枠材および左右の縦枠材のうちの
    一方の枠材が他方の枠材の両端部で挟まれ、前記一方の
    枠材が有するねじ受け部に前記他方の枠材の端部を通っ
    たねじが螺合されて、前記枠組みが形成され、かつ、前
    記各介装体の長手方向に沿う室内側縁部および室外側縁
    部が、夫々前記室内枠の上下横枠材および左右縦枠材の
    各室外側縁部および前記室外枠の上下横枠材および左右
    縦枠材の各室内側縁部で覆われた断熱サッシにおいて、
    前記上下左右の介装体のうち、少なくとも左右両側の介
    装体について、これら左右両側の介装体の少なくとも下
    端部に、低熱伝導性材料からなる溝埋め手段が前記枠組
    み前において予め設けられているとともに、この溝埋め
    手段と前記室内枠の室外側縁部および前記室外枠の室内
    側縁部とを面一に連ねており、溝埋め手段は室内枠の室
    外側縁部と室外枠の室内側縁部の互いの対向面と介装体
    のサッシ内周側の面によって形成される空間に液状の状
    態で充填し硬化させたものからなり、前記室内枠の室外
    側縁部がこの縁部に連なる前記室内枠の平坦な壁部の内
    表面と面一であるとともに、前記室外枠の室内側縁部が
    この縁部に連なる前記室外枠の平坦な壁部の内表面と面
    一であって、かつ、これら内表面と前記溝埋め手段の表
    面とが、前記両縁部を介して面一に連なっていることを
    特徴とする断熱サッシ。
  2. 【請求項2】 金属製の上下の横枠材および金属製の左
    右の縦枠材を枠組みして形成されるとともに断熱材製の
    上下左右の介装体を介して連結される室内枠と室外枠と
    を備え、前記上下の横枠材および左右の縦枠材のうちの
    一方の枠材が他方の枠材の両端部で挟まれ、前記一方の
    枠材が有するねじ受け部に前記他方の枠材の端部を通っ
    たねじが螺合されて、前記枠組みが形成され、かつ、前
    記各介装体の長手方向に沿う室内側縁部および室外側縁
    部が、夫々前記室内枠の上下横枠材および左右縦枠材の
    各室外側縁部および前記室外枠の上下横枠材および左右
    縦枠材の各室内側縁部で覆われた断熱サッシにおいて、
    前記上下左右の介装体のうち、少なくとも左右両側の介
    装体について、これら左右両側の介装体の少なくとも下
    端部に、低熱伝導性材料からなる溝埋め手段が前記枠組
    み前において予め設けられているとともに、この溝埋め
    手段と前記室内枠の室外側縁部および前記室外枠の室内
    側縁部とを面一に連ねており、溝埋め手段は室内枠の室
    外側縁部と室外枠の室内側縁部の互いの対向面と介装体
    のサッシ内周側の面によって形成される空間に充填され
    た介装体とは別体の固形ピースからなり、前記室内枠の
    室外側縁部がこの縁部に連なる前記室内枠の平坦な壁部
    の内表面と面一であるとともに、前記室外枠の室内側縁
    部がこの縁部に連なる前記室外枠の平坦な壁部の内表面
    と面一であって、かつ、これら内表面と前記溝埋め手段
    の表面とが、前記両縁部を介して面一に連なっているこ
    とを特徴とする断熱サッシ。
  3. 【請求項3】 金属製の上下の横枠材および金属製の左
    右の縦枠材を枠組みして形成されるとともに断熱材製の
    上下左右の介装体を介して連結される室内枠と室外枠と
    を備え、前記上下の横枠材および左右の縦枠材のうちの
    一方の枠材が他方の枠材の両端部で挟まれ、前記一方の
    枠材が有するねじ受け部に前記他方の枠材の端部を通っ
    たねじが螺合されて、前記枠組みが形成され、かつ、前
    記各介装体の長手方向に沿う室内側縁部および室外側縁
    部が、夫々前記室内枠の上下横枠材および左右縦枠材の
    各室外側縁部および前記室外枠の上下横枠材および左右
    縦枠材の各室内側縁部で覆われた断熱サッシにおいて、
    前記上下左右の介装体のうち、少なくとも左右両側の介
    装体について、これら左右両側の介装体の少なくとも下
    端部に、低熱伝導性材料からなる溝埋め手段が前記枠組
    み前において予め設けられているとともに、この溝埋め
    手段と前記室内枠の室外側縁部および前記室外枠の室内
    側縁部とを面一に連ねており、溝埋め手段は室内枠の室
    外側縁部と室外枠の室内側縁部の互いの対向面と介装体
    のサッシ内周側の面によって形成される空間に液状の状
    態で充填し硬化させたものおよび介装体とは別体の固形
    ピースからなり、前記室内枠の室外側縁部がこの縁部に
    連なる前記室内枠の平坦な壁部の内表面と面一であると
    ともに、前記室外枠の室内側縁部がこの縁部に連なる前
    記室外枠の平坦な壁部の内表面と面一であって、かつ、
    これら内表面と前記溝埋め手段の表面とが、前記両縁部
    を介して面一に連なっていることを特徴とする断熱サッ
    シ。
  4. 【請求項4】 上下の横枠材と左右の縦枠材とからな
    り、前記上下の横枠材が左右の縦枠材の両端部で挟まれ
    て前記上下の横枠材に有するねじ受け部に前記左右の縦
    枠材の端部を通ったねじが螺合されて枠組み形成されて
    いるとともに、下枠または縦枠が金属製の室内枠および
    室外枠のをに互いに対向して設けられた連結溝に嵌合さ
    れ前記室内枠と室外枠とを連結する断熱材製の介装体
    と、前記室内枠および室外枠に互いに対向して設けら
    れ、かしめ加工によって前記介装体の長手方向に沿う両
    側縁を覆い、前記介装体を固定する室外側縁部および室
    内側縁部と、前記介装体にカシメ加工前において予め一
    体に設けられているとともに前記室内枠の室外側縁部と
    前記室外枠の室内側縁部との間の溝を埋め、前記室外側
    縁部および室内側縁部の内表面と面一に連ねた肉盛り部
    と、前記肉盛り部に一体に形成され、かしめ加工時に前
    記室外側縁部および室内側縁部と圧接される軟質合成樹
    脂層と、を具備したことを特徴とする断熱サッシ。
  5. 【請求項5】 上下の横枠材と左右の縦枠材とからな
    り、前記上下の横枠材が左右の縦枠材の両端部で挟まれ
    て前記上下の横枠材に有するねじ受け部に前記左右の縦
    枠材の端部を通ったねじが螺合されて枠組み形成されて
    いるとともに、下枠または縦枠が金属製の室内枠および
    室外枠のをに互いに対向して設けられた連結溝に嵌合さ
    れ前記室内枠と室外枠とを連結する断熱材製の介装体
    と、前記室内枠および室外枠に互いに対向して設けら
    れ、かしめ加工によって前記介装体の長手方向に沿う両
    側縁を覆い、前記介装体を固定する室外側縁部および室
    内側縁部と、前記介装体にカシメ加工前において予め一
    体に設けられているとともに前記室内枠の室外側縁部と
    前記室外枠の室内側縁部との間の溝を埋め、前記室外側
    縁部および室内側縁部の内表面と面一に連ねた肉盛り部
    と、、かしめ加工時に変形される前記室外側縁部および
    室内側縁部と圧接される前記肉盛り部のサッシ内周側の
    面に対して鈍角をなして傾斜している両側面と、を具備
    したことを特徴とする断熱サッシ。
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