JP3197494B2 - 断熱サッシ下横枠 - Google Patents

断熱サッシ下横枠

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JP3197494B2
JP3197494B2 JP29281896A JP29281896A JP3197494B2 JP 3197494 B2 JP3197494 B2 JP 3197494B2 JP 29281896 A JP29281896 A JP 29281896A JP 29281896 A JP29281896 A JP 29281896A JP 3197494 B2 JP3197494 B2 JP 3197494B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の室内枠と
室外枠とを断熱材製の介装体を介して連結し、介装体に
より前記両枠間の熱伝導を防止した断熱サッシ下横枠
関する。
【0002】
【従来の技術】金属サッシは、金属製の上下の横枠材お
よび左右の縦枠材を方形に枠組みして形成されるが、そ
の枠組みの仕方には、縦枠材と横枠材の端部が夫々45
゜に傾斜された端面を持ち、これらの端面を突き当てて
ねじで連結する突き当てタイプと、左右縦枠材の端部で
上下横枠材を挾んでねじで連結する挟みタイプとがあ
る。そして、後者のタイプの枠組みにより形成されるも
のは、組立ておよび幅詰めが容易である。
【0003】また、断熱サッシは、その介装体の取付け
方によって、特開昭57−100280号公報に示され
るように室内外の各枠材の連結溝に介装体の端部を嵌入
してから、連結溝の溝縁を介装体の縁部に食い込むよう
にかしめて構成される、いわゆるかしめ方式を採用した
ものと、実公昭60−40780号公報に示されるよう
に型材に中空状または蟻溝状の連結部分を設けて、この
部分に介装材を充填固化した後に、前記連結部分をなす
壁の一部を型材の長手方向全長に渡り切断により除去し
介装体を露出させるとともに、型材を室内外に分離す
る、いわゆる充填方式を採用したものとがある。これら
いずれの方式を採用したものにおいても、室内側の枠材
および室外側の枠材とこれらを連結した介装体との間に
は、枠材の長手方向全長に渡る溝が形成される。
【0004】そして、前記挟みタイプで枠組みされると
ともにかしめ方式を採用した従来例に係る断熱サッシの
コーナー部の構成が、図11および図12に示されてい
る。これらの図中1は室内枠2の縦枠材、3は同室内枠
2の下側横枠材、4は室外枠5の縦枠材、6は同室外枠
5の下側横枠材、7a,7bは縦枠材1,4を連結した
介装体、8a,8bは横枠材3,6を連結した介装体、
9はコーキングシーラーである。コーキングシーラー9
は、介装体7a,7bと縦枠材1,4とからなる縦枠の
下端部表面に接着されて、介装体8a,8bと横枠材
3,6とからなる下側横枠の端面と前記縦枠の下端部表
面との間に挟まれている。
【0005】また、10は前記下枠の端面に形成された
凹みで、その内部に介装体7aの縁を覆った縦枠材1の
室外側縁部1aおよび縦枠材4の室内側縁部4aが収め
られている。なお、3aは介装体8aの縁を覆った下側
横枠材3の室外側縁部、6aは同じく介装体8aの縁を
覆った下側横枠材6の室内側縁部である。
【0006】そして、介装体7aと室内外の縁部1a,
4aとで、介装体7aを底壁とする溝11が前記縦枠の
全長に渡り形成されているとともに、介装体8aと室内
外の縁部3a,6aとで介装体8aを底壁とする溝12
が前記下側横枠の全長に渡り形成されている。これらの
溝11,12はいずれも室外に臨んでいる。
【0007】このような構成において、溝12の端面開
口はコーキングシーラー9により一応塞がれるが、縦方
向に延びる溝11はコーキングシーラー9と平行である
ので、塞がれることがない。そのため、この溝11が通
水路となり、これを通って雨水が下側横枠材の裏面側に
通り抜け、断熱サッシを裏面から支える躯体の窓台など
を濡らす。なお、このような事情は縦枠材と上側横枠材
とがなすサッシコーナー部においても同様である。
【0008】そこで、従来においては、断熱サッシを躯
体に取付け施工する施工現場で、溝11等のサッシコー
ナー部に位置される部分に、施工業者が手作業によりブ
チルゴムやシリコンゴム等の充填剤を充填作業して、前
記サッシコーナー部での防水を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のように施工現場
施工業者により、防水処理が施される従来の断熱サッ
シによれば、この防水処理のし忘れの可能性があるとと
もに、防水処理が実施されたとしても、作業者の熟練度
などにより防水性能にばらつきが発生することは避ける
ことができない。したがって、前記挟みタイプで枠組み
される従来の断熱サッシは、取付け施工の作業性が悪い
とともに、その防水の信頼性を確実に保証できないとい
う問題がある。本発明の目的は、取付け施工の作業性を
向上できるとともに、躯体側への防水の信頼性を向上で
きる断熱サッシ下横枠を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1は、サッシの左右縦枠材で挟まれ
てこれら縦枠材に連結して枠組みされる断熱サッシ下横
枠において、下横枠の室内枠および室外枠に互いに対向
して設けられた連結溝に嵌合され前記室内枠と室外枠と
を連結する断熱材製の介装体と、前記室内枠および室外
枠の下横枠材に互いに対向して設けられ、かしめ加工に
よって前記介装体の長手方向に沿う両側縁を覆い、前記
介装体を固定する室外側縁部および室内側縁部と、前記
介装体の少なくとも長手方向両端部に予め一体に設けら
れているとともに前記室内枠の室外側縁部と前記室外枠
の室内側縁部との間の溝を埋め、前記室外側縁部および
室内側縁部のサッシの内側に臨む面と面一に連ねた肉盛
り部と、前記肉盛り部に一体に形成され、かしめ加工時
に変形される前記室外側縁部および室内側縁部と圧接さ
れて、これら両縁部と前記肉盛り部との間に通水路が形
成されないように設けられる軟質合成樹脂層と、を具備
したことを特徴とする断熱サッシ下横枠にある。
【0011】請求項2は、前記請求項1に記載の断熱サ
ッシ下横枠において、前記軟質合成樹脂層は、前記介装
体の肉盛り部と2色成形法により一体に成形されている
ことを特徴とする
【0012】前記断熱サッシの構成において、下横枠用
介装体の肉盛り部及び軟質合成樹脂層は、このサッシ
の枠組み以前の工場出荷の段階までに予め設けられてい
て、室内側枠材の室外側縁部および室外側枠材の室内側
縁部との間に形成される溝を埋めて、縦枠においてその
溝の少なくと下端部を塞いでいる。
【0013】そのため、この断熱サッシの取付け施工の
施工現場での枠組みに伴って、サッシの裏側(躯体側)
へ通じる通水路形成されることがなくなる。つまり、
この断熱サッシの取付け施工後において介装体の肉盛り
部は、既述のように溝を埋めて設けられるとともに、こ
の肉盛り部の軟質合成樹脂層と室内外の枠材の両縁部と
の密着性がよくこれらの間に僅かな通水路が形成される
ことがないから、下横枠の少なくとも長手方向両端部か
躯体に向けて雨水等が通り抜けることを妨げることが
できる。したがって、躯体への取付け施工現場でのサッ
に対する防水処理を省略、或いは省略できないまでも
簡略化できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態の断熱サッシの全体構
成を示す図2および図3に示されるように、このサッシ
は、室内に臨む金属製室内枠21と、室外に臨む金属製
室外枠22と、これら両枠21,22を連結した上下左
右の介装体23〜30とを備えている。
【0015】室内枠21は、アルミニウム合金の押出し
型材からなる上下の横枠材31,32と左右の縦枠材3
3,34とを、いわゆる挟み方式で後述のように枠組み
して形成されている。
【0016】図2に示されるように上側横枠材31は、
ねじ受け部としてのタッピングホール35とシール材取
付け部36とを有しており、これらは上側横枠材31の
長手方向全長に渡って延びて一体に形成されている。同
様に下側横枠材32も、ねじ受け部としてのタッピング
ホール37とシール材取付け部38とを有しており、こ
れらも下側横枠材32の長手方向全長に渡って延びて一
体に形成されている。
【0017】図3に示されるように左側縦枠材33に
は、その長手方向に延びるシール材取付け部39が一体
に形成されているとともに、右側縦枠材34にもその長
手方向に延びるシール材取付け部40が一体に形成され
ている。図1に代表して示されるようにシール材取付け
部39,40は、上下両端部が取除かれて、左右両縦枠
33,34の全長よりも短く形成されているとともに、
シール材取付け部39,40の上下両端面はシール材取
付け部36,38の長手方向両端部に夫々別々に当接さ
れるようになっている。
【0018】室外枠22も、アルミニウム合金の押出し
型材からなる上下の横枠材41,42と左右の縦枠材4
3,44とを、いわゆる挟み方式で後述のように枠組み
して形成されている。
【0019】図2に示されるように上側横枠材41は、
ねじ受け部としてのタッピングホール45とシール材取
付け部46とを有しており、これらは上側横枠材41の
長手方向全長に渡って延びて一体に形成されている。同
様に下側横枠材42も、ねじ受け部としてのタッピング
ホール47とシール材取付け部48とを有しており、こ
れらも下側横枠材42の長手方向全長に渡って延びて一
体に形成されている。
【0020】図3に示されるように左側縦枠材43に
は、その長手方向にのびるシール材取付け部49が一体
に形成されているとともに、右側縦枠材44にもその長
手方向に延びるシール材取付け部50が一体に形成され
ている。図1に代表して示されるようにシール材取付け
部49,50は、上下両端部が取除かれていて、左右両
縦枠43,44の全長よりも短いとともに、シール材取
付け部49,50の上下両端面はシール材取付け部4
6,48の長手方向両端部に夫々別々に当接されるよう
になっている。
【0021】前記介装体23〜30は、ナイロン、ポリ
エチレン、塩化ビニル等の合成樹脂等の硬質または半硬
質の断熱材で夫々形成されている。上下の介装体23〜
26は上下横枠材31,32,41,42の全長と同じ
長さの帯板状をなしているとともに、左右の介装体27
〜30は左右縦枠材33,34,43,44の全長と同
じ長さの帯板状をなしている。各介装体23〜30の長
さ方向に沿う両縁部f1,f2(図1および図4参照)は、
これらの間の中間部分よりも厚みが大きくなるように次
第に広げられている。
【0022】上側の介装体23,24は、互いに平行に
して上側横枠材31,41の間に介在されて、これら両
枠材31,41を繋いでブリッジ状に設けられていると
ともに、下側の介装体25,26も、互いに平行にして
下側横枠材32,42の間に介在されて、これら両枠材
32,42を繋いでブリッジ状に設けられている。同様
に、左側の介装体27,28は、互いに平行にして左側
縦枠材33,43の間に介在されて、これら両枠材3
3,43を繋いでブリッジ状に設けられているととも
に、右側の介装体29,30も、互いに平行にして右側
縦枠材34,44の間に介在されて、これら両枠材3
4,44を繋いでブリッジ状に設けられている。
【0023】各介装体23〜30は対応する各枠材31
〜34,41〜44に対してかしめ方式により連結され
ている。この連結を、図6に示す室内側の左側縦枠材3
3に対する介装体27,28の連結で代表して説明す
る。
【0024】すなわち、図6中55,56は左側縦枠材
33にその長手方向全長に延びて一体成形された連結溝
である。押出し成形後の状態において連結溝55は、か
しめ縁部としての室内枠21の室外側縁部57とこれに
対向する壁部58との間に形成されて断面蟻溝状をな
し、そのサッシ内表面側に位置される室外側縁部57
は、壁部58から次第に離れるように縦枠材33のサッ
シ内表面をなす平坦な壁部59に対して傾斜されてい
る。連結溝56は、かしめ縁部60とこれに対向する壁
部61との間に形成されて断面蟻溝状をなし、そのサッ
シ裏面側に位置されるかしめ縁部60は壁部61から次
第に離れるように傾斜されている。
【0025】そして、介装体27,28の縁部f1は図6
の2点鎖線に示されるように連結溝55,56に夫々別
々に嵌入される。この嵌入は、連結溝55,56の長手
方向一端から介装体27,28の長手方向一端部を先頭
にして挿入することによりなされる。この後に、加圧ロ
ーラにより図6中矢印に示す力を前記斜めの縁部57,
60に加えて、これらを壁部58,61に夫々別々に近
付けさせるかしめ加工を行うことにより、介装体27の
縁部f1が室外側縁部57と壁部58で挟持されると同時
に、介装体28の縁部f1が壁部61とかしめ縁部60で
挟持される。
【0026】なお、介装体27,28の他方の縁部f2と
室外側の左側縦枠材43との連結も同様であり、その加
工は前記かしめ加工と同時に行われるものであることは
勿論である。また、他の枠材間の連結についても同じで
あるため、図1および図4,図5において同一の構成に
ついては同一符号を付して、その説明を省略するが、こ
れらの図中62は室外側の各枠材41〜44の室内側縁
部を示しており、これは壁部58との間に介装体27の
縁部f2を挟持するものである。
【0027】以上のようなかしめ加工により、介装体2
7,28を介して左側の縦枠材33,43が連結され
て、これらにより左側縦枠が形成されている。同様に、
介装体29,30を介して右側の縦枠材34,44が連
結されて、これらにより左側縦枠が形成され、また、介
装体23,24を介して上側の横枠材31,41が連結
されて、これらにより上横枠が形成され、かつ、介装体
25,26を介して下側の横枠材32,42が連結され
て、これらにより下横枠が形成されている。
【0028】そして、前記かしめ加工により加圧されて
変形される各室外側縁部57は、これに連なる室内枠2
の平坦な壁部59と面一に設けられて、室内枠21の室
外側縁部57と壁部59とがサッシの内側に臨む同一平
面をなしている。同様に、各室内側縁部62もこれに連
なる室外枠22の平坦な壁部63に面一に設けられて、
室外枠22の室内側縁部63と壁部とがサッシの内側に
臨む同一平面をなしている。
【0029】しかも、前記かしめ加工による連結で、各
室外側縁部57が介装材23,25,27,29の縁部
f1を覆うとともに、各室内側縁部61が介装材23,2
5,27,29の縁部f2を覆う。それによって、相対向
する各室外側縁部57と各室内側縁部61との間には、
これらの間に位置される介装材23,25,27,29
のいずれかを底とする上下左右の溝64〜67(図1〜
図5参照)が夫々形成されている。これらの溝64〜6
7はいずれも前記縦枠または横枠の長手方向全長に渡っ
て設けられていて、サッシの内側に臨んでいる。
【0030】これらの溝64〜67の夫々の長手方向両
端部、換言すれば、上下左右の介装体23〜30の両端
部には図7示す介装体29で代表するように、これと一
体に肉盛り部68が設けられている。この肉盛り部68
の表面は、室内枠21の室外側縁部57および室外枠2
2の室内側縁部62の内表面(サッシの内側に臨んだ
面)に面一に連なっている。したがって、これらの縁部
57,62を介して肉盛り部68の表面と前記壁部5
9,63の内表面とは面一である。
【0031】ここに「面一」とは肉盛り部68を設けた
ことによる所期の機能を発揮できる誤差範囲であれば、
肉盛り部68の表面が両縁部57,62の内表面に対し
てサッシの内側に多少突出しても、或いはサッシの裏側
方向に多少凹んだりしていても含むことは勿論である。
【0032】前記肉盛り部68は断面が台形状で、その
傾斜された両側面には軟質合成樹脂層68aが一体に成
形されている。すなわち、この軟質合成樹脂68aは介
装体29と2色成形法により成形されている。
【0033】このように肉盛り部68に軟質合成樹脂層
68aを形成した介装体29を用いることにより、室内
枠21の室外側縁部57と室外枠22の室内側縁部62
とをかしめて内外両枠21,22を連結することに伴
い、両縁部57,62が軟質合成樹脂層68aに圧接さ
れる。そのため、密着性が極めて良く、僅かな通水路が
形成されることもなく、本発明の所期の目的を達成する
のに極めて有効である。
【0034】前記構成の左右縦枠における上下両端部の
同一平面からなるサッシ内表面には、この表面を覆い隠
して夫々合成ゴム等をシート状に形成してなる可撓性の
コーキングシーラー69(図1,図4,図5に左側縦枠
の下端部に設けられたもののみを代表して図示する。)
が取付けられている。コーキングシーラー69は上下横
枠の端面の大きさよりも一回り大きい形状をなしてい
る。これらコーキングシーラー69および肉盛り部68
は、工場生産の段階で予め設けられたものである。
【0035】そして、上下の横枠と左右の縦枠とは、挟
みタイプにより枠組みされてサッシを構成している。詳
しくは、上下横枠の左右両端面を左右縦枠の上下両端部
内表面にコーキングシーラー69を介して当接させて、
左右縦枠の上下端部で上下横枠を夫々挟み、左右縦枠お
よびコーキングシーラー69を通って前記タッピングホ
ール35,37に夫々別々に螺合されるねじ70(図5
に一本のみ図示)の締付けにより枠組みされている。
【0036】図2および図3に示されるように前記構成
の断熱サッシにはその内側開口を開閉する片開き戸81
が上下のヒンジ装置82,83を介して回動可能に取付
けられていて、これらの片開き戸81と断熱サッシとは
断熱窓をなしている。上部のヒンジ装置82は、片開き
戸81の上框と室外側の上側横枠材41とをつないで設
けられているとともに、下部のヒンジ装置83は、片開
き戸81の下框と室外側の下側横枠材42とをつないで
設けられていて、片開き戸81をその右側縦枠材44側
を回動支点として開閉できるように支持している。
【0037】この片開き戸81の上下左右の框は、介装
体84を介して連結された室内側框枠85および室外側
框枠86を備えた断熱框枠となっている。なお、介装体
84およびこれと両框枠85,86の連結構造は、前記
断熱サッシと同様(なお、コーキングシーラーは使用し
ない。)であるので、その詳細についての説明は省略す
る。さらに、片開き戸81の断熱框枠の内側には互いに
断熱された複層ガラス87が取付けられている。
【0038】なお、図2および図3において、88は窓
台、89はまぐさ、90は窓柱、91はぜん板、92は
化粧板で、これらはいずれも木製である。また、93は
室内枠2に環状をなして取付けられたシール材、94は
室外枠5に環状をなして取付けられたシール材で、断熱
サッシと片開き戸81との間の気水密を図っている。9
5はゴム製のパッキン、96は錠である。
【0039】前記断熱サッシは、その取付け施工の現場
において、既述のように上下横枠および左右縦枠をねじ
70により連結して方形の枠に組立てられる。ところ
で、上下左右の各枠の介装体23〜30の両端部には、
工場出荷の段階ですでに肉盛り部68が設けられてい
て、この肉盛り部68が、前記上下左右の各枠の室内側
枠材31〜34の室外側縁部57および室外側枠材41
〜44の室内側縁部62とこれら両枠材を連結した介装
体23〜30との間に夫々形成された溝64〜67の端
部を埋めている。すなわち、左右の縦枠の溝66,67
の両端部が肉盛り部68で塞がれており、上下横枠の溝
64,65の両端部が肉盛り部68で塞がれている。
【0040】そのため、この断熱サッシの取付け施工の
施工現場での上下左右の各枠の枠組みに伴って、サッシ
コーナー部において、その裏側(躯体側)へ通じる通水
路を形成されることがない。しかも、既述のように肉盛
り部68は工場出荷段階で既に設けられているので、現
場で防水処理を施すことを前提とする場合に比較して取
付けを忘れるということがないとともに、防水処理のば
らつきもない。しかも、前記室内側縁部62および室外
側縁部57の近傍に各枠材31〜34,41〜44の長
手方向全長に渡る比較的深い傷(凹部)が形成されるこ
ともないので、サッシコーナー部において、その裏側に
通り抜ける通水路が形成されることがない。
【0041】したがって、この断熱サッシの取付け施工
後において、雨水等がサッシコーナー部から躯体、特に
窓台88に向けて通り抜けることを肉盛り部68で確実
に妨げることができ、それに伴い窓台88等の腐食を防
止できる。そのため、躯体への取付け施工現場でのサッ
シコーナー部に対する防水処理を省略することができ
る。若しくは、サッシコーナー部に対する防水をより完
璧にするために、必要によりシール材を塗布する防水処
理を施す場合でも、その塗布量を少なくして施工現場で
の作業を簡略化できる。このように、施工現場における
防水対策を省略若しくは軽微にできるから、この断熱サ
ッシの取付け作業を容易に行える。
【0042】なお、肉盛り部68は低熱伝導性材料であ
るから、これを介して室内側縁部62および室外側縁部
57とが連続しても、この肉盛り部68を通して室内枠
2と室外枠5との間で熱伝導がされることを防止でき
る。したがって、断熱サッシとしての所期の断熱機能が
損なわれることはなく、結露対策上などにおいて有効で
ある。
【0043】図8および図9に示される第2の実施形態
は、介装体29の構成が異なる他は、図示しない部分を
含めて前記第1の実施形態と同じ構成であるので、同一
構成部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0044】本実施形態の介装体29は、肉盛り部68
の傾斜された両側面に軟質合成樹脂層68aを設けると
ともに、成形材料を少なくするために肉盛り部68の裏
側を凹部68bを設けた以外は、図7に示された介装体
と同じ構成である。
【0045】図10は第3の実施形態を示し、第1およ
び第2の実施形態においては、上下左右の介装体29の
両端部に、これと一体に肉盛り部68を設け、この肉盛
り部68の表面を室内枠21の室外側縁部57および室
外枠22の室内側縁部62の内表面(サッシの内側に臨
んだ面)に面一にし、これらの縁部57,62を介して
肉盛り部68の表面と前記壁部59,63の内表面とを
面一にしたが、本実施形態は、上下左右の介装体29の
長手方向全長に亘って一体に肉盛り部68を設け、この
肉盛り部68の表面を室内枠21の室外側縁部57およ
び室外枠22の室内側縁部62の内表面(サッシの内側
に臨んだ面)に面一に構成したことにある。なお、図示
しないが、肉盛り部68の傾斜された両側面には軟質合
成樹脂層68aが設けられている。
【0046】さらに、本発明は、引き違い窓、出窓、そ
の他の窓装置のサッシに限らず、ドア装置のサッシにも
適用できるとともに、窓装置の障子やドア装置のドアに
おける框枠についても適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1に係る断熱
サッシ下横枠においては、この下横枠の介装体の少なく
とも長手方向両端部に軟質合成樹脂層付きの肉盛り部を
設けたことにより、肉盛り部だけではなくこれに一体に
形成した軟質合成樹脂層と室内外の両縁部との密着性が
よくこれらの間に僅かな通水路が形成されることもない
から、下横枠の少なくとも長手方向両端部から躯体に向
けて雨水等が通り抜けることを妨げることができる。そ
して、軟質合成樹脂層付きの肉盛り部はサッシの枠組み
以前の工場出荷の段階で予め設けられているから、サッ
シの取付け施工現場における下横枠での防水処理のし忘
れがなくなるとともに、その防水性能にばらつきを生じ
ることもないから、断熱サッシ下横枠の防水の信頼性を
向上できるとともに、この断熱サッシの取付け施工現場
での防水処理を省略、或いは省略できないまでも簡略化
できるので、この断熱サッシの躯体への取付け施工の作
業性を向上できる。
【0048】請求項2によれば、軟質合成樹脂層が、介
装体の肉盛り部と2色成形法により一体に成形されるた
め、製作が容易であり、廉価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る断熱サッシの下
部サッシコーナー部の構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態に係る断熱サッシ全体の構成を示す
縦断面図。
【図3】同実施形態に係る断熱サッシ全体の構成を示す
横断面図。
【図4】同実施形態に係る断熱サッシの構成を図1中Z
−Z線に沿って示す横断面図。
【図5】図4中Y−Y線に沿って下部サッシコーナー部
の構成を示す断面図。
【図6】同実施形態で使用される介装体の枠材への取付
け方を示す図。
【図7】同実施形態で使用される介装体を示す断面図
【図8】この発明の第2の実施形態で使用される介装体
を示す断面図。
【図9】同第2実施形態に係る断熱サッシの下部サッシ
コーナー部の構成を示す断面図。
【図10】この発明の第3の実施形態の断熱サッシの下
部サッシコーナー部の構成を示す斜視図。
【図11】従来例に係る断熱サッシの構成を図12中W
−W線に沿って示す横断面図。
【図12】同従来例に係る断熱サッシの下部サッシコー
ナー部の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
21…室内枠 22…室外枠 23〜30…介装体 31…上側横枠材 32…下側横枠材 33…右側縦枠材 34…左側縦枠材 35…タッピングホール(ねじ受け部) 41…上側横枠材 42…下側横枠材 43…右側縦枠材 44…左側縦枠材 57…室外側縁部 62…室内側縁部 64〜67…溝 68…肉盛り部 68a…軟質合成樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/18 E06B 1/32 E06B 3/62

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシの左右縦枠材で挟まれてこれら縦
    枠材に連結して枠組みされる断熱サッシ下横枠におい
    て、 下横枠の室内枠および室外枠に互いに対向して設けられ
    た連結溝に嵌合され前記室内枠と室外枠とを連結する断
    熱材製の介装体と、 前記室内枠および室外枠の下横枠材に互いに対向して設
    けられ、かしめ加工によって前記介装体の長手方向に沿
    う両側縁を覆い、前記介装体を固定する室外側縁部およ
    び室内側縁部と、 前記介装体の少なくとも長手方向両端部に予め一体に設
    けられているとともに前記室内枠の室外側縁部と前記室
    外枠の室内側縁部との間の溝を埋め、前記室外側縁部お
    よび室内側縁部のサッシの内側に臨む面と面一に連ねた
    肉盛り部と、 前記肉盛り部に一体に形成され、かしめ加工時に変形さ
    れる前記室外側縁部および室内側縁部と圧接されて、こ
    れら両縁部と前記肉盛り部との間に通水路が形成されな
    いように設けられる軟質合成樹脂層と、 を具備したことを特徴とする断熱サッシ下横枠。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の断熱サッシ下横枠
    において、前記軟質合成樹脂層は、前記介装体の肉盛り
    部と2色成形法により一体に成形されていることを特徴
    とする断熱サッシ下横枠
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