JP2594458Y2 - 天窓用の枠体 - Google Patents
天窓用の枠体Info
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- JP2594458Y2 JP2594458Y2 JP1993074687U JP7468793U JP2594458Y2 JP 2594458 Y2 JP2594458 Y2 JP 2594458Y2 JP 1993074687 U JP1993074687 U JP 1993074687U JP 7468793 U JP7468793 U JP 7468793U JP 2594458 Y2 JP2594458 Y2 JP 2594458Y2
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- Japan
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- frame
- metal
- skylight
- screw holes
- piece
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、窓枠や障子の框を構成
するサッシ形式の天窓用の枠体に関するものである。
するサッシ形式の天窓用の枠体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サッシ形式の天窓に用いる窓枠や
障子の框は、アルミニウムの押出し形材などで構成され
ており、窓枠は、両側枠に上枠および下枠を枠組みして
構成され、また障子の框は、両側框に上框および下框を
框組みして構成されている。そして、これら窓枠や障子
の框など枠体を構成する各枠体要素は、側枠(側框)
に、それぞれ上枠(上框)および下枠(下框)を嵌め合
わせ、上枠(上框)および下枠(下框)のビス用のばか
孔から、側枠(側框)のビスホールにねじ込んだ固定ビ
スにより、枠組み(框組み)される。この場合、ビスホ
ールは、外観を考慮した通常の窓と同様に、枠体の中空
部内や屋内側に一体に形成されている。
障子の框は、アルミニウムの押出し形材などで構成され
ており、窓枠は、両側枠に上枠および下枠を枠組みして
構成され、また障子の框は、両側框に上框および下框を
框組みして構成されている。そして、これら窓枠や障子
の框など枠体を構成する各枠体要素は、側枠(側框)
に、それぞれ上枠(上框)および下枠(下框)を嵌め合
わせ、上枠(上框)および下枠(下框)のビス用のばか
孔から、側枠(側框)のビスホールにねじ込んだ固定ビ
スにより、枠組み(框組み)される。この場合、ビスホ
ールは、外観を考慮した通常の窓と同様に、枠体の中空
部内や屋内側に一体に形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、天窓は、一
般には、屋根の面から突出して設けらている。したがっ
て、嵌め殺し式の天窓では、窓枠が、また突出し形式
(開き戸形式)の天窓では、窓枠および障子の框が、屋
根の面から突出した状態で施工される。このため、従来
の天窓用の枠体では、ビスの部分から雨水が侵入し、ビ
スホールを介して、屋内側に漏水する問題があった。特
に、天窓は、直射日光や風雨にさらされるため、ビスの
頭の部分にシールを施しても、経年変化によりシールが
切れ易く、構造上から良好な水密対策が望まれていた。
般には、屋根の面から突出して設けらている。したがっ
て、嵌め殺し式の天窓では、窓枠が、また突出し形式
(開き戸形式)の天窓では、窓枠および障子の框が、屋
根の面から突出した状態で施工される。このため、従来
の天窓用の枠体では、ビスの部分から雨水が侵入し、ビ
スホールを介して、屋内側に漏水する問題があった。特
に、天窓は、直射日光や風雨にさらされるため、ビスの
頭の部分にシールを施しても、経年変化によりシールが
切れ易く、構造上から良好な水密対策が望まれていた。
【0004】本考案は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、構造的に、水密性を向上させることができ
る天窓用の枠体を提供することをその目的としている。
ものであり、構造的に、水密性を向上させることができ
る天窓用の枠体を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、窓枠または障子の框を構成する天窓用の枠体で
あって、形材で構成されたものにおいて、長手方向に延
在するスリット状の開放部を有する枠組み用の複数のビ
スホールを備え、各ビスホールの開放部は、下向きに形
成されると共に屋外側に開放されていることを特徴とす
る。
考案は、窓枠または障子の框を構成する天窓用の枠体で
あって、形材で構成されたものにおいて、長手方向に延
在するスリット状の開放部を有する枠組み用の複数のビ
スホールを備え、各ビスホールの開放部は、下向きに形
成されると共に屋外側に開放されていることを特徴とす
る。
【0006】
【0007】
【作用】本考案の天窓用の枠体によれば、ビスホールの
開放部が、屋外側に開放されているため、ビスホールに
侵入した雨水は、屋外側に排水され、この部分から屋内
側に漏水することがない。
開放部が、屋外側に開放されているため、ビスホールに
侵入した雨水は、屋外側に排水され、この部分から屋内
側に漏水することがない。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本考案の一実施
例に係る天窓用の枠体を、突出し式の天窓に適用した場
合について説明する。図1の天窓の縦断面図および図2
の横断面図に示すように、この天窓1は、屋根の開口部
2に突設した窓枠3に、障子4が開閉自在に取り付けら
れている。窓枠3は、木枠5と、金属枠6とを組み合わ
せて構成され、障子4は、木製框7と金属製框8と組み
合わせた框に、複層ガラス9を取り付けて構成されてい
る。棟側の金属枠6と金属製框8との間には、障子4を
開閉させるヒンジ受け部材10が介在され、ヒンジ受け
部材10は、窓枠3の周囲に設けられた水切り枠11と
金属枠6とにより挟持されている。
例に係る天窓用の枠体を、突出し式の天窓に適用した場
合について説明する。図1の天窓の縦断面図および図2
の横断面図に示すように、この天窓1は、屋根の開口部
2に突設した窓枠3に、障子4が開閉自在に取り付けら
れている。窓枠3は、木枠5と、金属枠6とを組み合わ
せて構成され、障子4は、木製框7と金属製框8と組み
合わせた框に、複層ガラス9を取り付けて構成されてい
る。棟側の金属枠6と金属製框8との間には、障子4を
開閉させるヒンジ受け部材10が介在され、ヒンジ受け
部材10は、窓枠3の周囲に設けられた水切り枠11と
金属枠6とにより挟持されている。
【0009】窓枠3の木枠5は、両側枠5a,5aに、
棟側の上枠5bと軒側の下枠5cとを方形に枠組みして
構成され、金属枠6は、それぞれの端部を45度に切断
された、両金属側枠6a,6a、金属上枠6bおよび金
属下枠6cを方形に枠組みして構成されている。木枠5
は、断熱性を考慮して十分な厚みを有する無垢の木材で
構成され、屋根に形成された開口部2の縁部に載置する
ようにして、取り付けられている。金属枠6は、アルミ
ニウムの押出し形材などで構成され、木枠5の上端部に
ビス止めして、窓枠3が構成されている。
棟側の上枠5bと軒側の下枠5cとを方形に枠組みして
構成され、金属枠6は、それぞれの端部を45度に切断
された、両金属側枠6a,6a、金属上枠6bおよび金
属下枠6cを方形に枠組みして構成されている。木枠5
は、断熱性を考慮して十分な厚みを有する無垢の木材で
構成され、屋根に形成された開口部2の縁部に載置する
ようにして、取り付けられている。金属枠6は、アルミ
ニウムの押出し形材などで構成され、木枠5の上端部に
ビス止めして、窓枠3が構成されている。
【0010】金属枠6は、断面方向に中空部21と、中
空部21から上方に延びる上片部22と、中空部21か
ら下方に延びる下片部23と、中空部21から屋外側に
延びる外片部24と、中空部21から屋内側に延びる内
片部25とを有し、この下片部23で木枠5にビス止め
されると共に、この外片部24に水切り枠11が取り付
けられている。水切り枠11は、金属枠6の周囲に、木
枠5の上半部を覆うように吊設されており、水切り枠1
1の棟側の部位には、先端を木枠5の外面に当接したゴ
ム製の水返し14が取り付けられている。また、金属枠
6の棟側の部位、すなわち金属上枠6bには、水切り枠
11がヒンジ受け部材10を挟持した状態で、ビス止め
されている。
空部21から上方に延びる上片部22と、中空部21か
ら下方に延びる下片部23と、中空部21から屋外側に
延びる外片部24と、中空部21から屋内側に延びる内
片部25とを有し、この下片部23で木枠5にビス止め
されると共に、この外片部24に水切り枠11が取り付
けられている。水切り枠11は、金属枠6の周囲に、木
枠5の上半部を覆うように吊設されており、水切り枠1
1の棟側の部位には、先端を木枠5の外面に当接したゴ
ム製の水返し14が取り付けられている。また、金属枠
6の棟側の部位、すなわち金属上枠6bには、水切り枠
11がヒンジ受け部材10を挟持した状態で、ビス止め
されている。
【0011】ヒンジ受け部材10は、アルミニウムの押
出し形材などで構成され、金属上枠6bより幾分短く形
成されている。ヒンジ受け部材10の断面方向の一端
は、金属上枠6bの上片部22に掛止され、他端は、金
属上枠6bの外片部24と水切り枠11との間に挟持さ
れている。ヒンジ受け部材10の中間部には、円弧状の
ヒンジ受け部10aが上向きに形成され、このヒンジ受
け部10aに、障子4の金属製框8の棟側が回動自在に
係止されている。なお、特に図示しないが、ヒンジ受け
部材10の断面方向の一端は、金属上枠6bの上片部2
2に掛止された状態で、金属側枠6aから金属上枠6b
にねじ込んだ枠組み用のビスにより、その両外端を位置
決めされている。
出し形材などで構成され、金属上枠6bより幾分短く形
成されている。ヒンジ受け部材10の断面方向の一端
は、金属上枠6bの上片部22に掛止され、他端は、金
属上枠6bの外片部24と水切り枠11との間に挟持さ
れている。ヒンジ受け部材10の中間部には、円弧状の
ヒンジ受け部10aが上向きに形成され、このヒンジ受
け部10aに、障子4の金属製框8の棟側が回動自在に
係止されている。なお、特に図示しないが、ヒンジ受け
部材10の断面方向の一端は、金属上枠6bの上片部2
2に掛止された状態で、金属側枠6aから金属上枠6b
にねじ込んだ枠組み用のビスにより、その両外端を位置
決めされている。
【0012】一方、障子4の木製框7は、それぞれの端
部を45度に切断された、両側框7a,7a、棟側の上
框7bおよび軒側の下框7cを方形に框組みして構成さ
れ、また同様に、金属製框8は、それぞれの端部を45
度に切断された、両金属側框8a,8a、金属上框8b
および金属下框8cを方形に框組みして構成されてい
る。木製框7は、所定の厚みを有する無垢の木材で、断
面逆「L」字状に形成され、屋外側に開放した懐内に、
金属枠6の上片部22が臨むようになっている。そし
て、木製框7の上端部には、アルミニウムの押出し形材
などで構成された金属製框8がねじ止めされている。
部を45度に切断された、両側框7a,7a、棟側の上
框7bおよび軒側の下框7cを方形に框組みして構成さ
れ、また同様に、金属製框8は、それぞれの端部を45
度に切断された、両金属側框8a,8a、金属上框8b
および金属下框8cを方形に框組みして構成されてい
る。木製框7は、所定の厚みを有する無垢の木材で、断
面逆「L」字状に形成され、屋外側に開放した懐内に、
金属枠6の上片部22が臨むようになっている。そし
て、木製框7の上端部には、アルミニウムの押出し形材
などで構成された金属製框8がねじ止めされている。
【0013】金属製框8は、断面方向に中空部31と、
中空部31の上端から内側に延びる押え片部32と、中
空部31から外側に延びる外片部33と、中空部31か
ら下側に延びる下片部34とを有し、棟側の下片部3
4、すなわち金属上框8bの下片部34により、ヒンジ
受け部材10に回動自在に係止されている。また、金属
製框8の押え片部32と、木製框7の上面との間には、
複層ガラス9を取り付けるための取付溝15が構成さ
れ、この取付溝15に複層ガラス9の周端部が挿入固定
されるようになっている。
中空部31の上端から内側に延びる押え片部32と、中
空部31から外側に延びる外片部33と、中空部31か
ら下側に延びる下片部34とを有し、棟側の下片部3
4、すなわち金属上框8bの下片部34により、ヒンジ
受け部材10に回動自在に係止されている。また、金属
製框8の押え片部32と、木製框7の上面との間には、
複層ガラス9を取り付けるための取付溝15が構成さ
れ、この取付溝15に複層ガラス9の周端部が挿入固定
されるようになっている。
【0014】また、金属製框8の金属下框8cの中空部
31には、取付溝15内に臨む水抜き孔43と、屋外側
に臨む水抜き孔44とが形成され、取付溝15内と屋外
とがこの一対の水抜き孔43,44により連通されてい
る。これにより、屋外側のシールが損傷して取付溝15
内に雨水が侵入した場合や、金属製框8が結露して、結
露水が取付溝15内に溜まった場合でも、この雨水また
は結露水が、両水抜き孔43,44から円滑に屋外に排
水される。
31には、取付溝15内に臨む水抜き孔43と、屋外側
に臨む水抜き孔44とが形成され、取付溝15内と屋外
とがこの一対の水抜き孔43,44により連通されてい
る。これにより、屋外側のシールが損傷して取付溝15
内に雨水が侵入した場合や、金属製框8が結露して、結
露水が取付溝15内に溜まった場合でも、この雨水また
は結露水が、両水抜き孔43,44から円滑に屋外に排
水される。
【0015】一方、金属製框8の中空部31の上端、お
よび外片部33には、下面が開放されたビスホール6
1,62がそれぞれ設けられている。このビスホール6
1,62は、両金属側框8a,8aに、金属上框8bお
よび金属下框8cをそれぞれ框組みする際の、固定ビス
のねじ孔となるものである。図3に示すように、金属上
框8bおよび金属下框8cと、金属側框8aとの接合部
分は、相互に45度の角度でカットされ、各一対の固定
ビス63,63により、突き合わせるようにして接合さ
れている。
よび外片部33には、下面が開放されたビスホール6
1,62がそれぞれ設けられている。このビスホール6
1,62は、両金属側框8a,8aに、金属上框8bお
よび金属下框8cをそれぞれ框組みする際の、固定ビス
のねじ孔となるものである。図3に示すように、金属上
框8bおよび金属下框8cと、金属側框8aとの接合部
分は、相互に45度の角度でカットされ、各一対の固定
ビス63,63により、突き合わせるようにして接合さ
れている。
【0016】金属上框8bおよび金属下框8cの接合部
分は、図4および図5に示すように、ビスホール61,
62の内周片61a,62aが切り欠かれ、外周片61
b,62bに固定ビス63が挿通されるばか孔64が形
成されている。ばか孔64の外側の端面は、それぞれ端
部を45度にカットした金属上框8bまたは金属下框8
cを、金属側框8aに正確に固定したときに、固定ビス
63に当接するように位置決めされている。また、金属
側框8aと、金属上框8bまたは金属下框8cとの突合
せ部分には、シーラー65が介在され、水密性を保持で
きるようになっている。
分は、図4および図5に示すように、ビスホール61,
62の内周片61a,62aが切り欠かれ、外周片61
b,62bに固定ビス63が挿通されるばか孔64が形
成されている。ばか孔64の外側の端面は、それぞれ端
部を45度にカットした金属上框8bまたは金属下框8
cを、金属側框8aに正確に固定したときに、固定ビス
63に当接するように位置決めされている。また、金属
側框8aと、金属上框8bまたは金属下框8cとの突合
せ部分には、シーラー65が介在され、水密性を保持で
きるようになっている。
【0017】そして、固定ビス63を、金属上框8bま
たは金属下框8cのばか孔64から金属側框8aのビス
ホール61,62にねじ込むことにより、金属上框8b
または金属下框8cと、金属側框8aとが90度の角度
で正確に接合(框組み)される(図4参照)。この場
合、図1および図2に示すように、金属製框8の外片部
33のビスホール62は、直接屋外に開放され、また中
空部31上端のビスホール61は、上記水抜き孔44を
介して屋外に開放されている。したがって、ばか孔64
を介してビスホール61,62内に侵入した雨水は、直
接あるいは水抜き孔44を通って屋外に排水される。
たは金属下框8cのばか孔64から金属側框8aのビス
ホール61,62にねじ込むことにより、金属上框8b
または金属下框8cと、金属側框8aとが90度の角度
で正確に接合(框組み)される(図4参照)。この場
合、図1および図2に示すように、金属製框8の外片部
33のビスホール62は、直接屋外に開放され、また中
空部31上端のビスホール61は、上記水抜き孔44を
介して屋外に開放されている。したがって、ばか孔64
を介してビスホール61,62内に侵入した雨水は、直
接あるいは水抜き孔44を通って屋外に排水される。
【0018】一方、障子4と窓枠3との間には、屋外側
に外シール部材51が介在し、屋内側に内シール部材5
2が介在している。外シール部材51は、障子4の木製
框7に接着され、障子4が閉塞した状態で金属枠6の上
片部22に密着している。上片部22の上面は、内外方
向に波状の凹凸面が形成されており、外シール部材51
と上片部22との密着面に、適宜微小空間が生じるよう
になっている。これにより、密着面の表面張力による雨
水の侵入が有効に防止されると共に、たとえ雨水が侵入
しても、その飛散による木製框7への付着が防止され
る。
に外シール部材51が介在し、屋内側に内シール部材5
2が介在している。外シール部材51は、障子4の木製
框7に接着され、障子4が閉塞した状態で金属枠6の上
片部22に密着している。上片部22の上面は、内外方
向に波状の凹凸面が形成されており、外シール部材51
と上片部22との密着面に、適宜微小空間が生じるよう
になっている。これにより、密着面の表面張力による雨
水の侵入が有効に防止されると共に、たとえ雨水が侵入
しても、その飛散による木製框7への付着が防止され
る。
【0019】内シール部材52は、障子4の木製框7に
取り付けられ、障子4が閉塞した状態で窓枠3の木枠5
に密着している。また、内シール部材52の近傍には、
金属枠6の内片部25の先端がわずかに立ち上がって突
条25aを形成している。
取り付けられ、障子4が閉塞した状態で窓枠3の木枠5
に密着している。また、内シール部材52の近傍には、
金属枠6の内片部25の先端がわずかに立ち上がって突
条25aを形成している。
【0020】また、金属枠6の金属下框6cの上片部2
2の下端には、水抜き孔54が形成され、中空部21と
外片部24との間に、屋外側に臨む水抜き孔55とが形
成され、屋外に連通されている。これにより、外シール
部材51を乗り越えて雨水が侵入した場合や、金属枠6
が結露した場合でも、金属枠は45度接合により四方枠
組みされているため、突条25aが樋として働き、屋内
への雨水の侵入が阻止され、この雨水または結露水が、
両水抜き孔54,55から円滑に排水される。
2の下端には、水抜き孔54が形成され、中空部21と
外片部24との間に、屋外側に臨む水抜き孔55とが形
成され、屋外に連通されている。これにより、外シール
部材51を乗り越えて雨水が侵入した場合や、金属枠6
が結露した場合でも、金属枠は45度接合により四方枠
組みされているため、突条25aが樋として働き、屋内
への雨水の侵入が阻止され、この雨水または結露水が、
両水抜き孔54,55から円滑に排水される。
【0021】さらに、金属製框8と全く同様に、金属枠
6の上片部22、および外片部24には、下面が開放さ
れたビスホール71,72がそれぞれ設けられており、
金属上枠6bまたは金属下枠6cのばか孔から金属側枠
6aのビスホール71,72に、固定ビスをねじ込むこ
とにより、金属上枠6bまたは金属下枠6cと、金属側
枠6aとの接合(枠組み)が行われる(図3参照)。こ
の場合、図1および図2に示すように、金属製枠6の上
片部22および外片部23のビスホール71,72は、
いずれも直接屋外に開放されており、ばか孔を介してビ
スホール71,72内に侵入した雨水は、直接屋外に排
水されるようになっている。
6の上片部22、および外片部24には、下面が開放さ
れたビスホール71,72がそれぞれ設けられており、
金属上枠6bまたは金属下枠6cのばか孔から金属側枠
6aのビスホール71,72に、固定ビスをねじ込むこ
とにより、金属上枠6bまたは金属下枠6cと、金属側
枠6aとの接合(枠組み)が行われる(図3参照)。こ
の場合、図1および図2に示すように、金属製枠6の上
片部22および外片部23のビスホール71,72は、
いずれも直接屋外に開放されており、ばか孔を介してビ
スホール71,72内に侵入した雨水は、直接屋外に排
水されるようになっている。
【0022】以上のように本実施例によれば、窓枠3の
金属枠6および障子4の金属製框8に、それぞれ形成さ
れたビスホール61,62,71,72が、いずれも直
接的に、あるいは間接的に屋外に開放される構造になっ
ているため、ばか孔64を介してこれらビスホール6
1,62,71,72に侵入した雨水は、円滑に屋外に
排水される。したがって、枠組みおよび框組みにより生
ずる接合部の水密性を構造的に向上させることができ
る。また、それぞれビスホール62,71,72が形成
された金属枠6の上片部22、外片部24および金属製
框8の外片部は、これらビスホール62,71,72が
下向きに開放され、水返し部材としても機能している。
金属枠6および障子4の金属製框8に、それぞれ形成さ
れたビスホール61,62,71,72が、いずれも直
接的に、あるいは間接的に屋外に開放される構造になっ
ているため、ばか孔64を介してこれらビスホール6
1,62,71,72に侵入した雨水は、円滑に屋外に
排水される。したがって、枠組みおよび框組みにより生
ずる接合部の水密性を構造的に向上させることができ
る。また、それぞれビスホール62,71,72が形成
された金属枠6の上片部22、外片部24および金属製
框8の外片部は、これらビスホール62,71,72が
下向きに開放され、水返し部材としても機能している。
【0023】次に、図6および図7を参照して、本考案
の第2実施例に係る天窓用の枠体を、固定式の天窓に適
用した場合について説明する。この天窓101では、窓
枠102が、第1実施例における窓枠3の木枠5と全く
同一の木枠103と、第1実施例における障子4の金属
製框8と全く同一の金属枠104とを組み合わせた構造
になっている。そして、この木枠103と金属枠104
との間に構成された取付溝105に、複層ガラス106
が取り付けられている。
の第2実施例に係る天窓用の枠体を、固定式の天窓に適
用した場合について説明する。この天窓101では、窓
枠102が、第1実施例における窓枠3の木枠5と全く
同一の木枠103と、第1実施例における障子4の金属
製框8と全く同一の金属枠104とを組み合わせた構造
になっている。そして、この木枠103と金属枠104
との間に構成された取付溝105に、複層ガラス106
が取り付けられている。
【0024】この場合も、金属枠104には、第1実施
例と全く同一のビスホール107,108が形成されて
おり、枠組みにより生ずる接合部の水密性を構造的に向
上できるようになっている。
例と全く同一のビスホール107,108が形成されて
おり、枠組みにより生ずる接合部の水密性を構造的に向
上できるようになっている。
【0025】次に、図8および図9を参照して、本考案
の第3実施例に係る天窓用の枠体を、突出しタイプの天
窓に適用した場合について説明する。なお、ここでは、
第1実施例の天窓1と異なる部分のみ説明する。この実
施例では、水切り枠11に代えて、棟側に、水切り枠1
1と全く同一の形材で構成した水切り板16が設けら
れ、他の3辺に、金属枠6のビスホール72に嵌着した
水切りゴム17が設けられている。また、金属製框8の
中空部31の上板を屋外側に下げて形成することによ
り、その押え辺部32に形成したビスホール61が屋外
に直接開放されるようになっている。
の第3実施例に係る天窓用の枠体を、突出しタイプの天
窓に適用した場合について説明する。なお、ここでは、
第1実施例の天窓1と異なる部分のみ説明する。この実
施例では、水切り枠11に代えて、棟側に、水切り枠1
1と全く同一の形材で構成した水切り板16が設けら
れ、他の3辺に、金属枠6のビスホール72に嵌着した
水切りゴム17が設けられている。また、金属製框8の
中空部31の上板を屋外側に下げて形成することによ
り、その押え辺部32に形成したビスホール61が屋外
に直接開放されるようになっている。
【0026】したがって、この実施例によれば、全ての
ビスホール61,62,71,72が、いずれも直接的
に屋外に開放され、ばか孔64を介してこれらビスホー
ル61,62,71,72に侵入した雨水は、円滑に屋
外に排水される。また、全てのビスホール61,62,
71,72を、水返し部材としても機能させることがで
きる。
ビスホール61,62,71,72が、いずれも直接的
に屋外に開放され、ばか孔64を介してこれらビスホー
ル61,62,71,72に侵入した雨水は、円滑に屋
外に排水される。また、全てのビスホール61,62,
71,72を、水返し部材としても機能させることがで
きる。
【0027】次に、図10および図11を参照して、本
考案の第4実施例に係る天窓用の枠体を、フィクスタイ
プの天窓に適用した場合について説明する。なお、ここ
では、第2実施例の天窓101と異なる部分のみ説明す
る。この実施例では、上記実施例と同様に、水切り枠に
代えて、水切り板16と水切りゴム17が設けられ、ま
た、金属枠104の上面を屋外側に下げて形成すること
により、金属枠104のビスホール107が屋外に直接
開放されるようになっている。
考案の第4実施例に係る天窓用の枠体を、フィクスタイ
プの天窓に適用した場合について説明する。なお、ここ
では、第2実施例の天窓101と異なる部分のみ説明す
る。この実施例では、上記実施例と同様に、水切り枠に
代えて、水切り板16と水切りゴム17が設けられ、ま
た、金属枠104の上面を屋外側に下げて形成すること
により、金属枠104のビスホール107が屋外に直接
開放されるようになっている。
【0028】
【考案の効果】以上のように本考案の天窓用の枠体によ
れば、枠体に形成したビスホールが屋外側に開放されて
いるので、構造的に、水密性を向上させることができる
効果を有する。
れば、枠体に形成したビスホールが屋外側に開放されて
いるので、構造的に、水密性を向上させることができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る天窓用の枠体を適用し
た天窓の縦断面図である。
た天窓の縦断面図である。
【図2】実施例に係る天窓用の枠体を適用した天窓の横
断面図である。
断面図である。
【図3】金属製框の接合状態を表した平面図である。
【図4】金属製框の接合部廻りの拡大端面図である。
【図5】金属製框の接合部廻りの拡大断面図である。
【図6】本考案の第2実施例に係る天窓用の枠体を適用
した天窓の縦断面図である。
した天窓の縦断面図である。
【図7】第2実施例に係る天窓用の枠体を適用した天窓
の横断面図である。
の横断面図である。
【図8】本考案の第3実施例に係る天窓用の枠体を適用
した天窓の縦断面図である。
した天窓の縦断面図である。
【図9】第3実施例に係る天窓用の枠体を適用した天窓
の横断面図である。
の横断面図である。
【図10】本考案の第4実施例に係る天窓用の枠体を適
用した天窓の縦断面図である。
用した天窓の縦断面図である。
【図11】第4実施例に係る天窓用の枠体を適用した天
窓の横断面図である。
窓の横断面図である。
1 天窓 3 窓枠 4 障子 6 金属枠 8 金属製框 61 ビスホール 62 ビスホール 71 ビスホール 72 ビスホール
Claims (1)
- 【請求項1】 窓枠または障子の框を構成する天窓用の
枠体であって、形材で構成されたものにおいて、長手方向に延在するスリット状の開放部を有する枠組み
用の複数のビスホールを備え、 前記各ビスホールの開放部は、下向きに形成されると共
に 屋外側に開放されていることを特徴とする天窓用の枠
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074687U JP2594458Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 天窓用の枠体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074687U JP2594458Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 天窓用の枠体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740855U JPH0740855U (ja) | 1995-07-21 |
JP2594458Y2 true JP2594458Y2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=13554385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993074687U Expired - Lifetime JP2594458Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 天窓用の枠体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594458Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP1993074687U patent/JP2594458Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740855U (ja) | 1995-07-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990119 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226 Year of fee payment: 10 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |