JPH0540407U - 縦目地ジヨイナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外壁材のクラック、割れの発生を防止すると
共に、外観の仕上がりを良好にする。 【構成】 左右一対の外壁材3 と下地材1 との間に挟持
される縦目地ジョイナー5 における左右一対の底板部7
を平板状に設け、この一対の底板部7 間に、外壁材3 間
の縦目地部内に突出する突出部8 を一体的に設ける。突
出部8 の左右両側に、各外壁材3 の小口面9 に対向する
一対の縦排水溝11を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、外壁材の縦目地部に用いられる縦目地ジョイナーに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

プレハブ住宅等の建築物において、サイディング等の外壁材を用いて外装仕上 げを行う場合、従来は、図５、図６に示すように、建築物の柱又は胴縁等の下地 材21に、防水シート22を介して、外壁材23を釘24により固定している。そして、 左右一対の外壁材23間の縦目地部内には、縦目地ジョイナー25を配設し、その外 側にシーリング材26を充填している。

【０００３】 図５に示す縦目地ジョイナー25は、鋼板製であって、外壁材23と下地材21とに 挟持される左右一対の底板部27の幅方向外端を前面側に折返して水切り部28を形 成し、両底板部27間の中央部を前面側に断面ハット形に折曲げて突出部29を形成 している。また、図６に示す縦目地ジョイナー25は、合成樹脂製であって、底板 部27に図５の水切り部28に代えて複数の突条30を形成したものである。その他の 形状は図５と同じである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来は、縦目地部に充填されたシーリング材26により一次防水を行い、また、 縦目地ジョイナー25に設けられた水切り部28、突条30により二次防水を行ってい る。 しかし、縦目地ジョイナー25に設けられた水切り部28、突条30により大きな下 地不陸が生じ、外壁材23を釘24により取付ける際に、外壁材23にクラックや割れ が発生するという問題がある。

【０００５】 また、外壁材23取付時の水切り部28、突条30又は外壁材23自体の変形により、 各外壁材23の取付け高さが不揃いとなり、外観を損ねるという問題がある。 本考案は、かかる点に鑑み、外壁材のクラック、割れの発生を防止し、しかも 外観の仕上がりが良い縦目地ジョイナーを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、左右一対の外壁材と下地材との間に挟持される左右一対の底板部と 、この一対の底板部間に一体に形成されかつ上記一対の外壁材間の縦目地部内に 突出する突出部とが備えられた縦目地ジョイナーにおいて、上記一対の底板部が 平板状に形成されると共に、上記突出部の左右両側に、各外壁材の小口面に対向 する縦排水溝が設けられたものである。

【０００７】

【作用】

縦目地ジョイナー突出部の左右両側に縦排水溝を設けているため、外壁材と下 地材とに挟持される底板部を薄く平板状に形成でき、下地不陸による外壁材のク ラック、割れの発生を防止できると共に、縦目地ジョイナーの底板部及び外壁材 の変形が殆ど生じないので、外観の仕上がりが良好になる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１及び図２は本考案の第 １実施例を示す。１はプレハブ住宅等の建築物の柱又は胴縁等の下地材、2 は防 水シートである。3 は防水シートの外側に張設された横張りサイディング等の外 壁材で、釘4 により下地材1 に固定されている。

【０００９】 左右一対の外壁材3 間の縦目地部には、内側に縦目地ジョイナー5 が配設され 、その外側にシーリング材6 が充填されている。 縦目地ジョイナー5 は合成樹脂製であって、前記左右一対の外壁材3 と下地材 1 とに挟持される左右一対の底板部7 が形成されると共に、この左右一対の底板 部7 間の前面側に、左右の外壁材3 間の縦目地部内に突出する断面ハット形の突 出部8 が一体的に形成されている。そして、この突出部8 における各外壁材3 の 小口面9 に対向する左右両側に、上下方向の縦排水溝11を形成する複数の突条12 が設けられている。

【００１０】 この実施例の構成によれば、縦目地ジョイナー5 の底板部7 には、水切り部ま たは突条を設ける必要がなく、底板部7 を薄く平板状に形成しているため、外壁 材3 と下地材1 との距離が小さくなり、外壁材3 を取付ける際に下地不陸による クラック、割れの発生を防止できる。 また、外壁材3 を取付けた状態では、縦目地ジョイナー5 の底板部7 及び下地 不陸による外壁材3 の変形が殆ど生じないので、各外壁材3 の取付け高さが均一 となり、外観の仕上がりが良好になる。

【００１１】 なお、縦目地部内に充填されたシーリング材6 により一次防水を行っているが 、仮りにシーリング材6 の防水性能が低下して雨水等の水がシーリング材6 を通 過した場合でも、縦目地ジョイナー5 の左右一対の底板部7 が外壁材3 と下地材 1 に挟持されているため、外壁材3 内側への浸入が阻止され、突出部8 の左右両 側に設けられた上下方向の縦排水溝11により下方へと流れてゆき、下端から外部 に排出されるので、防水性能においても優れている。

【００１２】 図３は本考案の第２実施例を示し、底板部7 を連結する連結部13を設けたもの である。 図４は本考案の第３実施例を示し、鋼板製であって、帯状の平板材の幅方向所 定位置に、左右一対の縦排水溝11がプレス加工により形成され、さらに平板材の 中央部を前面側に断面ハット形に折り曲げて突出部8 が形成されたものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、左右一対の外壁材と下地材との間に挟持される左右一対の底 板部と、この一対の底板部間に一体に形成されかつ上記一対の外壁材間の縦目地 部内に突出する突出部とが備えられた縦目地ジョイナーにおいて、上記一対の底 板部が平板状に形成されると共に、上記突出部の左右両側に、各外壁材の小口面 に対向する縦排水溝が設けられているので、下地不陸により外壁材のクラック、 割れの発生を防止することができると共に、縦目地ジョイナーの底板部及び外壁 材の変形が殆ど生じないため、各外壁材の取付け高さが均一となり、外観の仕上 がりが良好になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す平面断面図である。

【図２】本考案の第１実施例を示す一部切欠き斜視図で
ある。

【図３】本考案の第２実施例を示す平面断面図である。

【図４】本考案の第３実施例を示す平面断面図である。

【図５】従来例を示す平面断面図である。

【図６】他の従来例を示す平面断面図である。

【符号の説明】

1 下地材 3 外壁材 5 縦目地ジョイナー 7 底板部 8 突出部 9 小口面 11 縦排水溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対の外壁材と下地材との間に挟持
   される左右一対の底板部と、この一対の底板部間に一体
   に形成されかつ上記一対の外壁材間の縦目地部内に突出
   する突出部とが備えられた縦目地ジョイナーにおいて、
   上記一対の底板部が平板状に形成されると共に、上記突
   出部の左右両側に、各外壁材の小口面に対向する縦排水
   溝が設けられたことを特徴とする縦目地ジョイナー。