JPH0537799Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車シートのシールドカバー構造、
詳しくは、シートクツシヨン側面を被覆するカバ
ー部と、前記シートクツシヨン側面の外周端に係
合する爪部からなるシールドカバー構造に係るも
のである。

（従来の技術及びその課題） この種、自動車シートのシールドカバーA′は、
第４図に示す様に、シートクツシヨン側面の側面
材１′を被覆するカバー部２′と、側面材１′の外
周端３′に係合する爪部４′からなり、爪部４′を
側面材１′の外周端３′に係合して取付けられる。

シールドカバーA′はカバー部２′の外周には爪
部４′が間隔を設け、且つ内側方向へＬ字状に折
曲形成され、この爪部４′が側面材１′の外周を内
側へ折曲して形成された外周端３′に係合する。

従つて、シールドカバーA′は、爪部４′がシー
トクツシヨン側面の側面部１′の外周端３′に係合
するだけで、側面材１′に取付けられているため、
側面材１′とカバー部２′の間には〓間が生じ、振
動等により、カバー部２′が側面材１′にガタ付
き、ガタ付きによる異音が発生する虞れがある。

シールドカバーA′と側面材１′との間には、シ
ールドカバーA′を取付ける作業性から〓間を設
ける必要性、即ち、シールドカバーA′の形状は
側面材１′の形状よりも大きくしなければならず、
〓間発生を防ぐことはできなかつた。

そこで、本考案は、かかる点に鑑みなされたも
のであり、カバー部と側面材とが振動等によりガ
タ付くことのないシールドカバー構造を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段及び作用） 本考案に係る自動車シートのシールドカバー構
造は、シートクツシヨン側面を被覆するカバー部
と、前記シートクツシヨン側面の外周端に係合す
る爪部とからなり、前記カバー部の前記シートク
ツシヨン側面側の面に前記シートクツシヨン側面
に当接する突部を形成したものである。

上記構成に係るシールドカバー構造によれば、
シールドカバーの突部がシートクツシヨン側面に
当接し、シールドカバーがシートクツシヨン側面
へ密着状態となり、シールドカバーのガタ付きが
防止できる。

（実施例） 本考案に係る一実施例を第１図乃至第３図に基
づいて説明する。

同図中、Ｂは自動車シートで、シートクツシヨ
ンＣの側面にはシールドカバーＡが取付けられ
る。

シートクツシヨンＣ側面材１は外周縁３が内側
方向へ水平状に折曲形成される。

そして、シールドカバーＡはカバー部２と爪部
４からなり、カバー部２が側面材１を被覆し、爪
部４が外周端３に係合して側面材１に取付けられ
る。

シールドカバーＡの爪部４はカバー部２の外周
に間隔を設けて形成されており、内側方向へＬ字
状に折曲され、先端の爪４ａが側面材１の外周端
３に係合する。

一方、シールドカバーＡのカバー部２には、第
３図に示す様に、突部５が爪部４間に複数形成さ
れる。

突部５は側面材１の方向に突出し、側面材１を
被覆した際、この突部５が側面材１に当接する。

上記構成に係るシールドカバーＡは、カバー部
２の突部５を形成しているため、シールドカバー
Ａで側面材１を被覆した際、カバー部２と側面材
１との間に〓間は発生するが、突部５が側面材１
に当接するので、シールドカバーＡが側面材１に
密着した状態となる。

従つて、シールドカバーＡは振動等により、側
面材１とガタ付くことがなく、シールドカバーＡ
による異音発生が防止できる。

その上、シールドカバーＡは密着状態となるの
で、振動等による側面材１への接触が防止できる
ため、シールドカバーＡが破損することもない。

なお、上記実施例では突部５を爪部４間に複数
形成したものについて説明したが、突部５はカバ
ー部２に適宜設けることもできる。

突部の形成箇所を変えることにより、シールド
カバーＡの側面材１への密着状態が向上する。

（考案の効果） この考案によれば次の効果が生じる。

シールドカバーの突部により、シールドカバ
ーのシートクツシヨン側面への密着状態が向上
し、シールドカバーのガタ付きが防止できる。

シールドカバーはガタ付かないので、シート
クツシヨン側面との異音発生が防止でき、快適
な乗車感が得られる。

シールドカバーは振動等により、シートクツ
シヨン側面から衝撃を受けることがないので、
シールドカバーは破損することもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシールドカバーを用いた
自動車シートの斜視図、第２図は第１図の−
線に沿う部分断面図、第３図は第１図に示すシー
ルドカバーの側面図、第４図は従来構造の第２図
相当の部分断面図である。 図中、Ａはシールドカバー、１はシートクツシ
ヨン側面材、２はカバー部、４は爪部、５は突部
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートクツシヨン側面を被覆するカバー部と、
   前記シートクツシヨン側面の外周端に係合する爪
   部とからなる自動車シートのシールドカバー構造
   において、前記カバー部の前記シートクツシヨン
   側面側の面に前記シートクツシヨン側面に当接す
   る突部を形成し、前記シートクツシヨン側面との
   ガタ付きを防止することを特徴とする自動車シー
   トのシールドカバー構造。