JPS6321503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフードパネルをフードサポートロツド
によつて支持するようにしたフードサポート装置
の改良に関するものである。

従来、自動車のフードパネルを支持するように
した装置としては、第１図に示すように、フード
サポートロツド１の一端部をラジエータサポート
２前部面に設けた係合孔３に挿通係合させると共
にフードサポートロツド１の他端部をフードパネ
ル４前部に係合させることにより、フードパネル
４をフードサポートロツド１によつて支持するよ
うにしたものが知られている。なお、符号５はク
ツシヨン部材である。

このものによれば、フードサポートロツド１の
一端部を係合孔３に挿通係合させる際、フードサ
ポートロツド１の一端部を強く押し気味に挿通さ
せた場合には、そのままフードサポートロツド１
が奥の方まで突込まれてフードサポートロツド１
一端がラジエータサポート２内に格納された部品
６（例えばワイヤハーネス）に当たりこれを傷付
けるという問題がある。

また、フードサポートロツド１格納時において
は、車両走行中の振動等によりフードサポートロ
ツド１が上下方向ないし左右方向にガタツキを生
じ、これに伴つてフードサポートロツド１がラジ
エータサポート２上面のフードロツク取付部７
（第２図参照）近傍箇所と相互干渉して大きな騒
音を発生させるという問題がある。

本考案は上記問題を解決するもので、その目的
は、フードサポートロツドによつてラジエータサ
ポート内に格納された部品が傷付けられることを
防止し、かつ、フードサポートロツドのガタツキ
による騒音発生を防止するようにしたフードサポ
ート装置を提供することにある。

かかる本考案の構成は、フードサポートロツド
の一端部をグロメツトを介してラジエータサポー
ト前面部に係合させたフードサポート装置におい
て、前記フードサポートロツドにラジエータサポ
ート内への一定深さ以上の挿入を規制するストツ
パを設けると共に、前記グロメツトに前記ストツ
パを嵌合する凹部を設けたことを特徴とする。

以下に本考案の実施例を図について説明する。

第３図、第４図は本考案の第１実施例を示すも
ので、ラジエータサポート８前面部には係合孔９
が形成され、係合孔９には適当な弾性力を有する
ゴム製グロメツト１０が装着固定されている。１
１はフードサポートロツドでフードサポートロツ
ド１１の係合孔９に係合される側の一端部は一方
向に屈折して形成され、この屈折部１２には爪状
ストツパ１３は、グロメツト１０に設けた凹部に
嵌入可能な形状とされ、その端面を前記凹部の底
面に密着させることができるようになつている。
屈折部１２の先端は抜け防止のためＬの字状に形
成されている。１４はワイヤハーネスである。

このフードサポートロツド１１によれば、ラジ
エータサポート８前面部のグロメツト１０に密着
して当接する爪状ストツパ１３を設けたので、フ
ードサポートロツド１１を係合孔９に強く押し気
味に挿通係合させても、爪状ストツパ１３端面が
グロメツト１０凹部内の底面に当接するため、ワ
イヤハーネス１４側に突込まれるフードサポート
ロツド１１の寸法値が設定値以下に規制されるこ
ととなり、これによりフードサポートロツド１１
一端面がワイヤハーネス１４に当たるようなこと
を阻止し、もつてワイヤハーネス１４を傷付ける
ということが確実に防止されるものとなる。

また、フードサポートロツド１１格納時におい
ては、爪状ストツパ１３をグロメツト１０凹部内
に密着状態で嵌合保持させることにより、車両走
行中の振動が大であつてもフードサポートロツド
１１の上下方向ないし左右方向のガタツキが爪状
ストツパ１３によつて極力阻止させるので、フー
ドサポートロツド１１とラジエータサポート８上
面のフードロツク取付部（図示を略す）近傍箇所
との相互干渉による騒音発生が大幅に低減される
ものとなる。

第５図は本考案の第２実施例を示すもので、前
記実施例と同一の構成要素には前記実施例と同一
の符号を付してその説明を省略するものとし、こ
のことは以下の実施例についても同様とする。本
実施例の特徴は、フードサポートロツド１１とは
別途製作した中央孔を有してなる鉄製の円形スト
ツパ１３を、フードサポートロツド１１の屈折部
１２に挿通し溶接によつて一体に固定する構成と
したことにある。

第６図は本考案の第３実施例を示すもので、そ
の特徴は、フードサポートロツド１１とは別途製
作した中央孔を有してなる鉄製またはプラスチツ
ク製の円形ストツパ１３を、フードサポートロツ
ド１１の屈折部１２に挿通し屈折部１２側に設け
たカシメ片１５で円形ストツパ１３の両側または
片側から円形ストツパ１３を一体にカシメる構成
としたことにある。

第７図は本考案の第４実施例を示すもので、そ
の特徴は、フードサポートロツド１１とは別途製
作した中央孔を有してなる鉄製またはプラスチツ
ク製の円形ストツパ１３を、フードサポートロツ
ド１１の屈折部１２に挿通し円形ストツパ１３側
に一箇所または２箇所以上設けたカシメ片１６で
円形ストツパ１３をフードサポートロツド１１の
屈折部１２に一体にカシメる構成としたことにあ
る。

第８図は本考案の第５実施例を示すもので、そ
の特徴は、フードサポートロツド１１とは別途製
作した適当な弾性力を有してなる鉄製またはプラ
スチツク製の横断面ほぼＣ字状のストツパ１３
を、その弾性的挟持力によつてフードサポートロ
ツド１１の屈折部１２に一体的に挟持固定する構
成としたことにある。

以上説明したように本考案によれば、フードサ
ポートロツドに設けたストツパがラジエータサポ
ート前面部に当接するため、フードサポートロツ
ドのラジエータサポート内に突込まれる最大寸法
が規制され、これによりラジエータサポート内に
格納された部品にフードサポートロツドが当たつ
て前記部品を傷付けるようなことを確実に防止し
得るという効果を奏する。

また、フードサポートロツド格納時には、スト
ツパがグロメツトの凹部内に密着状態で嵌合保持
されることにより、フードサポートロツドのガタ
ツキが極力阻止されるので、フードサポートロツ
ドとラジエータサポート上面との相互干渉による
騒音発生が大幅に低減されるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフードサポート装置の使用時の
状態を示す側面図、第２図は第１図のものの格納
時の状態を示す要部斜視図、第３図は本考案の第
１実施例を示す平面図、第４図は第３図のＡ方向
矢視図、第５図は本考案の第２実施例を示す斜視
図、第６図は本考案の第３実施例を示す斜視図、
第７図は本考案の第４実施例を示す斜視図、第８
図は本考案の第５実施例を示す斜視図である。 ８……ラジエータサポート、９……係合孔、１
１……フードサポートロツド、１２……屈折部、
１３……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フードサポートロツドの一端部をグロメツトを
   介してラジエータサポート前面部に係合させたフ
   ードサポート装置において、前記フードサポート
   ロツドにラジエータサポート内への一定深さ以上
   の挿入を規制するストツパを設けると共に、前記
   グロメツトに前記ストツパを嵌合する凹部を設け
   たことを特徴とするフードサポート装置。