JPH05344084A - 番組参加型放送システム及びそれに用いる送信装置と受信装置 - Google Patents

番組参加型放送システム及びそれに用いる送信装置と受信装置

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JPH05344084A
JPH05344084A JP4145898A JP14589892A JPH05344084A JP H05344084 A JPH05344084 A JP H05344084A JP 4145898 A JP4145898 A JP 4145898A JP 14589892 A JP14589892 A JP 14589892A JP H05344084 A JPH05344084 A JP H05344084A
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JP
Japan
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time
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return
predetermined
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JP4145898A
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Hiroshi Sekiguchi
博司 関口
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KANAASU DATA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のテレビジョンやラジオ放送において、
聴者又は視聴者が容易に即答を競うクイズ番組等に参加
することができる番組参加型放送システム及びこのシス
テムに適用される送受信装置を提供する。 【構成】 放送局側に設けられている送信装置が特定の
局送信用データを多重通信方式を用いて送信し、聴者又
は視聴者側に設けられている受信装置が受信してこの局
送信用データを分離する。更に、受信装置が局送信用デ
ータに基づく種々の動作を行うと共に受信時点からの時
間計測を行う。そして、受信装置は聴者又は視聴者が既
存のテレビジョンセットの映像やラジオ受信機の音声等
に対応して自己の意思等のデータをキー入力すると、上
記時間計測値と該データについて、放送局側との間での
み規定されている特定の暗号化手法に基づいて暗号化し
た返送データを作成し、既存の通信網を介して放送局へ
返送したり、郵便媒体に記録して返送を可能にさせ、放
送局では返送データを暗号解読することで、聴者又は視
聴者からの返送情報を入手できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョンやラジオ
放送局側から離隔した多数の聴者又は視聴者側へ送信し
た放送番組に対して、これらの多数の聴者又は視聴者が
同時に放送番組に参加し、個々の聴者又は視聴者が自己
の意見や回答等の情報を放送局側へ簡易に返送すること
ができるようにした番組参加型放送システムと、この番
組参加型放送システムに適用される送信装置と受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンやラジオ放送は、マスメデ
ィアの発達に重要な地位を占めるに至り、一般人が遠隔
地の事件や出来事の情報を容易且つリアルタイムで入手
できるようになり、又、娯楽、教育等の分野でも大きく
貢献している。そして、CATVや衛星放送FMステレ
オ放送、AMステレオ放送等も次第に普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
既存の放送にあっては、放送の基本的な特性である、情
報伝達の一方向性が問題点として指摘されている。
【0004】即ち、放送の現状においては、一般的に、
放送局側で製作された放送番組を、一方向性の無線通信
を介して、聴者又は視聴者側に設けられているテレビジ
ョン受像機やラジオ受信機に伝送するので、聴者又は視
聴者は常に受身的存在であるにすぎず、多数の聴者又は
視聴者が放送中の番組に対して同時に参加して個々の意
見や回答等を放送局側へ返送することは非常に困難とな
っている。
【0005】例えば、時事問題等の討論番組において、
出演者(司会者や評論家等)が述べた意見に対して、各
家庭等に居る多数の聴者又は視聴者が直接自己の意見を
述べることによって参加することは困難な状況にある。
【0006】又、娯楽番組の内のクイズ番組を例に述べ
れば、現状の番組内容では、クイズ出題者(司会者等)
と限られた人数の回答者(芸能人等や公募で選出された
一般の出演者等)が放送局のスタジオ等でやり取りする
映像や音声を一方的に放送するにすぎない。このため、
聴者又は視聴者は直接クイズに回答して正誤の反応を体
感することができると言えるような状況ではなく、番組
に出ている回答者の姿態等を見ることでその番組を楽し
んだり、会話を楽しむ等に過ぎない。又、番組によって
は、番組終了前に1題程の聴者又は視聴者向けクイズを
出題して、1週間程度の締切り期間内に回答を葉書等で
郵送させ、複数正解者の中から抽選で賞品等を発送する
と共に、被抽選者名を後日の番組内で放送するという方
法を採用して、見掛け上、番組に参加する機会を持てる
ようにしているものもあるが、いづれの場合であって
も、放送局と聴者又は視聴者との間の距離的な問題と、
聴者又は視聴者側から放送局側へ情報を返送する手段
が、郵便手段等に頼らざるを得ない現状にあっては、真
の参加型の番組を提供することができない。
【0007】又、上記クイズ番組を例にとれば、出題さ
れたクイズに対して回答を出すまでの時間は問題とせ
ず、正誤のみを問題とする場合もあるが、他の形式とし
て、クイズの出題時点から最も早く正解を出した回答者
を勝者とするというように、時間をも問題とするものも
あり、このような回答の正誤と所要時間を同時に競うよ
うな番組にあっては、従来の郵便手段等では実質的に聴
者又は視聴者が参加することができない。即ち、放送局
側は不特定多数の聴者又は視聴者を把握することができ
ないので、クイズの出題時点からこれら多数の聴者又は
視聴者が回答に要した時間を逐一調べることができない
からである。このように、番組製作者側でも聴者又は視
聴者参加型の番組を製作することが困難となっている。
【0008】本発明は、このような放送の特性、即ち一
方向性の問題点を解消して、聴者又は視聴者に容易に番
組に参加できる機会を与えると同時に、番組製作者側に
もより幅の広い番組製作を可能にする番組参加型放送シ
ステムを提供すると共に、このシステムを効果的に実現
することができる送信装置及び受信装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、既存の放送を適用した番組参加型放
送システムを対象とするものであり、放送局側から聴者
又は視聴者へ送信する局送信用データを既存の多重方式
の放送信号に重畳させて送信する送信装置と、受信した
上記放送信号から上記局送信用データを分離し、該局送
信用データに対応した同期動作を行うと共に所定の約束
に基づいて装置内部の時計手段を制御する等して時間計
測処理を行い、聴者又は視聴者からデータが入力される
と、少なくとも該データ入力時までの計測時間と入力さ
れた該データとの両方のデータ又はいずれか一方のデー
タを、放送局側又は特定の返送相手側との間でのみ規定
されている特定の暗号化手法に基づいて暗号化した返送
データを作成して、既存の通信網を介して上記放送局側
又は特定の返送相手側へ返送、或いは上記放送局側若し
くは特定の返送相手側へ返送するための返送用媒体に記
録する、聴者又は視聴者側に設置される受信装置とを具
備する構成とした。
【0010】又、かかる番組参加型放送システムに適用
される送信装置であって、放送局側から聴者又は視聴者
側へ送信する局送信用データを既存の多重方式の放送信
号に重畳させて送信する送信装置において、操作者がデ
ータを入力するための入力手段と、該入力手段から入力
されたデータを含めて、受信装置との間で取決められた
所定のコード形式の局送信用データを作成するデータ作
成手段と、該局送信用データを既存の多重方式の放送信
号に重畳させて送信する送信手段とを具備する構成とし
た。
【0011】又、かかる番組参加型放送システムに適用
される受信装置であって、放送局側から聴者又は視聴者
側へ送信する局送信用データが既存の多重方式に基いて
重畳された放送信号を受信する受信装置において、前記
放送信号から局送信用データを分離する分離手段と、該
局送信用データに対応する同期動作を行う制御手段と、
操作者がデータを入力するための入力手段と、上記局送
信用データに対応して所定の約束に基づく時間計測処理
を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介してデー
タが入力されるまでの時間を計測する時間計測手段と、
上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
れか一方を、上記放送局側又は特定の返送相手側との間
でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗号化す
ることによって、返送データを作成する返送データ作成
手段と、該返送データを通信網を介して1又は2以上の
上記放送局側若しくは1又は2以上の上記所定の返送相
手側へ返送する通信網接続手段、又は、該返送データを
1又は2以上の上記放送局側若しくは1又は2以上の上
記所定の返送相手側へ返送するための返送用媒体に記録
する記録手段とを具備する構成とした。
【0012】又、上記受信装置が上記放送局や所定の返
送相手に対して通信接続手段や返送用媒体を介して返送
データを返送する際に、個々の受信装置に予め設定され
ている装置固有のデータ即ち、所謂マシンコードを返送
データに含めて返送させるようにした。
【0013】又、送信装置から受信装置側へ送信する上
記局送信用データに、該受信装置の動作を規定するため
のアルゴリズムのデータを含ませ、受信装置がこのデー
タを所謂ダウン・ロードすることによって、該アルゴリ
ズムに基づく制御動作を行うようにした。
【0014】又、受信装置には、現在の時間(年、月、
日、時刻等)を計測する時計手段を内蔵し、上記返送デ
ータ内にこの時間を示す受信側時間データを含ませた
り、送信装置側から送信されてきた局送信用データに含
まれる送信側の時間データと受信側時間データを所定の
条件に基づいて比較することによって、異常発生の有無
を検出する検出手段を具備するようにした。
【0015】
【作用】この番組参加型放送システムによれば、放送局
側は上記送信装置により、既存の放送信号に重畳して局
送信用データを聴者又は視聴者側へ送信し、多数の聴者
又は視聴者側に個々に設けられている受信装置でこの局
送信用データを受信解読し、更にこれらの受信装置に所
定の約束に基づいて時間を計測する手段を設けたので、
放送局側からの特定の情報の伝達と、放送局側と聴者又
は視聴者側との時間的同期をとることができる。この結
果、放送局側が聴者又は視聴者に対して与えた事項に対
して聴者又は視聴者が回答する時間を問題とするような
番組、例えば最も早く正解を出した回答者を勝者とする
クイズ番組等を実現することが可能となり、従来に無い
幅の広い番組製作を可能にする。
【0016】又、この送信装置によれば、放送局側で聴
者又は視聴者に伝送したい各種の情報を既存の放送によ
って伝送することができ、既存の放送網をそのまま利用
及び更に広範囲の利用態様に発展させることができる。
【0017】又、この受信装置によれば、放送局側から
の局送信用データを受信し、時間計測手段が所定の約束
に基づいて時間計測を開始するので、実質的に放送局側
と受信装置が時間的に同期する。そして、その計測時間
と操作者の入力データを暗号化して放送局側へ返送する
ので、聴者又は視聴者が故意に放送局側等へ返送する返
送データを改ざんする等の不正行為を完全に排除するこ
とができると共に、放送局側と聴者又は視聴者側を除く
部外者に対して完全な秘密保持を実現しつつ双方向の情
報の授受が可能となる。
【0018】又、上記検出手段を備えることにより更に
不正防止を完全化できる。即ち、もし仮にこの検出手段
を備えないものとすれば、例えば、放送局から送信され
てくる放送信号を記録・再生することができるビデオテ
ープレコーダ(VTR)や音声録音装置等によって一旦
局送信用データを記録し、その後に、局送信用データを
再生してその再生信号を受信装置に供給するようにする
と、最先のクイズ正解者を勝者とするような番組の場合
であっても、聴者又は視聴者は上記記録時点から再生時
点までの任意且つ不正な時間を得ることができるように
なるので、公正を欠く事態が発生するが、この検出手段
を備えれば、回答時点の時刻等が明確となるので、この
ような時間を問題とする場合の不正行為を完全に排除で
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例としてテレビジョン
放送を適用する場合を図面と共に説明する。まず、図1
に基づいて本発明に係わる番組参加型放送システムの構
成を説明すると、放送局2が既存のテレビジョン通信網
を介して各家庭等の聴者又は視聴者側に放送すると、多
数の聴者又は視聴者の夫々に備えられている本発明の受
信装置4a〜4n(ここで、添字nは不特定の数を示す
ものとする)が、受信電波中の特定周波数帯域に含まれ
る変調信号、又は、特殊な符号化処理等を施されて映像
信号に重畳された変調信号を復調することによって、放
送局2側で伝送した特殊なデータ(以下、局送信用デー
タという)を受信することができるようになっている。
ここで、本実施例にあっては、上記特定周波数帯域と
は、テレビジョン音声多重放送技術によって伝送される
副チャネル信号の周波数帯域であり、放送局2が聴者又
は視聴者参加に必要な局送信用データを副チャネル信号
として伝送して、これを受信装置4a〜4nが復調す
る。又、符号化処理等を施された局送信用データは、所
謂文字多重放送において水平走査期間中の映像に影響を
与えないように伝送される文字情報のデータであり、こ
れを受信装置4a〜4nが復調する。尚、いずれの多重
通信方式を適用するかは、用途や仕様等によって決定さ
れる。
【0020】又、上記の多重放送によって伝送されてく
る局送信用データは、受信装置4a〜4nを所有してい
る聴者又は視聴者と放送中の番組とが時間的な同期を取
ると共に、受信装置4a〜4nを制御するため等のデー
タである。
【0021】更に、夫々の受信装置4a〜4nには、聴
者又は視聴者が放送局2側へ返送しようとする情報(以
下、返送データという)を、ISDN、VAN、ファク
シミリ通信回線等の既存の通信網を介して放送局2や返
送データを処理する等の特定の返送会社等の返送相手側
に設置されているコンピュータシステムに返送すること
ができるように、音響カプラを有するモデムやデジタル
通信機能を有する通信用インタフェース等(以下、これ
らのモデムや通信用インタフェース等を通信網接続装置
と言う)が内蔵されている。尚、返送先である放送局2
や特定の返送相手は複数の場合もある。
【0022】又、上記返送データを、郵便手段を介して
返送する郵便用葉書等やFAX通信によって返送するた
めの原稿等の返送媒体に記録する印字装置や、予め磁気
記録層が塗布形成されている返送媒体に磁気記録する磁
気記録装置が内蔵されており、これらの印字装置や磁気
記録装置が返送データを即座に記録することで、聴者又
は視聴者は単に投函やFAX通信すれば処理が済むよう
になっている。尚、この返送データは、放送局2と受信
装置4a〜4nの間で決められた特殊なコードに暗号化
されて送信あるいは返送用媒体に記録されるようになっ
ている。そして、この暗号化の手法は受信装置4a〜4
nと放送局2や特定の返送相手側でのみ予め決められて
いるので、放送局2側等では、返送されて返送データを
逆に解読することによって、聴者又は視聴者の意思を理
解することができるようになっている。
【0023】このようなシステム構成によると、放送局
2が従来技術に基づいて番組内容を映像及び音声情報と
して送信すると同時に局送信用データもこれらに重畳し
て送信すると、受信装置4a〜4nが局送信用データを
復調する。したがって、放送局2側の出演者(司会者や
番組担当者等)が通常の映像及び音声を通じて聴者又は
視聴者に意見や回答を求める意思表示を行うと同時に局
送信用データを送信すると、聴者又は視聴者は、従来か
ら設けられているテレビジョンセット6a〜6nに再生
された番組映像を見ることで出演者の意思を理解し、受
信装置4a〜4nに設けられているキーボードやスイッ
チ類等の操作手段を操作して自分の意見や回答等を指示
すると、通信網を介して放送局2側へ返送データが返送
され、又、郵便手段等を介しても返送することができ、
番組への参加が容易となる。特に、返送データが放送局
2側と聴者又は視聴者側の受信装置との間で暗号化され
たデータ情報として授受されるので、聴者又は視聴者は
データ情報の改ざんを行う等の不正行為を行うことがで
きず、聴者又は視聴者全員が平等且つ公正に番組に参加
することができる。又、このように暗号化されたデータ
情報として授受されることで、部外者である一般人に情
報が漏れず、秘密保持が十分に達成される。
【0024】次に、この視聴者参加型放送システムに適
用される具体的な送信装置及び受信装置の構成を説明す
る。まず、放送局2側に設けられる送信装置の構成を図
2に基づいて説明する。この送信装置8は、判断及び演
算処理機能を有するマイクロプロセッサ10を有するコ
ンピュータシステムから成り、バスライン12を介し
て、各種データを格納する書込み読出し可能なランダム
アクセスメモリ(RAM)14と、コンピュータシステ
ムを動作させるためのシステムプログラム及び予め処理
に必要なプログラムとデータを格納する読出し専用メモ
リ(ROM)16と、外部ディスプレー装置18に表示
を行わせる表示用インタフェース20と、キーボード等
の外部入力装置22を接続する入力装置用インタフェー
ス24と、前記通信網を介して聴者又は視聴者側から返
送されてくる返送データを受信するための通信網接続装
置26と、前記の局送信用データを変調する変調回路2
8が接続されている。
【0025】音声多重化回路30とダイプレクサ32
は、従来から知られている音声多重方式又は文字情報方
式に基づくテレビジョン信号を発生する送信機に内蔵さ
れるものであり、この具体例の送信装置8は、音声多重
方式の送信機において副チャネル信号として局送信用デ
ータを送信させるようになっている。したがって、従来
知られている二か国語放送等で使用される場合には、切
換え装置34を二か国語放送等のための音声信号を入力
するように切換え、本発明による視聴者参加型放送シス
テムを実現する場合には、切換え装置34を変調回路2
8に接続するように切換える。
【0026】コンピュータ10はROM14に格納され
ている各種システムプログラムに従って動作し、番組の
司会者等が外部入力装置22から所定コードのデータの
入力と送信の指示を行うと、該データを予め決められた
変換形式の局送信用データにコード化して変調回路28
に供給し、変調回路28は、そのコード化された局送信
用データをFSK規格(Frequency Shift Keying) に基
づく周波数変調を行って音声多重化回路30に供給す
る。そして、音声多重化回路30がこの周波数変調され
た局送信用データを主チャネル信号に対する副チャネル
信号として変調し、更に、ダイプレクサ32が映像信号
に重畳して、アンテナを介して無線送信する。
【0027】ここで、この実施例では、局送信用データ
は、番組とその番組内で議論等されている事項を特定す
るための内容データQnと、受信装置内に設けられた後
述するタイマー回路等の時間計測手段を制御する時計制
御データQtから成っている。更に詳述すると、図3に
示すように、内容データQnは、図1に示した受信装置
4a〜4nに対して特定の動作を指示するための制御コ
ードデータM1と、放送局を示すための放送局コードデ
ータM2と、放送される番組を特定するための番組コー
ドデータM3と、該番組内で問題等となっている事項を
特定するための項目コードデータM4と、チェックサム
データデータM5で構成され、夫々1バイトずつの合計
5バイトのデータから成っている。そして、コードデー
タM1〜M4はこれらの合計値が常にチェックサムデー
タM5の値と等しくなるように関係付けられることで、
送信エラー等の発見を容易に行うことができるようにな
っている。尚、図3中には、各データM1〜M5のバイ
ナリデータの一例を示し、更に、各データM1〜M5の
右側には便宜上10進数で夫々の値を示してあり、デー
タM1〜M5の合計がチェックサムデータM5の値(1
87)10になることを示している。
【0028】更に、時計制御データQtは、図4に示す
ように、時間制御コードデータM6とチェックデジット
データM7からなり、夫々1バイトずつの合計2バイト
のデータで構成されている。そして、時間制御コードデ
ータM6とチェックデジットデータM7は各ビット毎に
値が逆の関係にあるデータであり、例えば、時間制御コ
ードデータM6が10進数の(85)10であれば、チェ
ックデジットデータM7は10進数の(170)10とな
っており、この関係を調べることで、エラー発生を容易
に検出することができるようになっている。尚、これら
のコードデータは一例であり、各コードデータのビット
数、コードデータ数等は仕様等によって変更・決定され
るものである。又、時間制御コードデータM6に、放送
局2側の現在の時間(年、月、日、時刻等)を示す送信
側時間データを含めたり、他のコードデータとして送信
する。
【0029】そして、番組中に、放送局2側の司会者等
が、外部入力装置22からこれらの内容データQnと時
計制御データQtの所定の項目に関するデータを入力し
て送信を指示すると、その指示された項目に対応する所
定のコードデータが、図3及び図4に示すようにマイク
ロプロセッサ10によって作成されることとなる。尚、
外部入力装置22から入力された各項目に対応するコー
ドデータを予めROM14に内蔵しておいて参照するよ
うにしてもよい。そして、このようにコード化された局
送信用データは、所定の順番で時系列的に変調回路28
で周波数変調されて音声多重チャネルを通じて送信され
る。
【0030】更に、マイクロプロセッサ10は、通信網
を介して聴者又は視聴者側の受信装置4a〜4nから返
送されてくる返送データが通信網接続装置26から入力
されると、その返送データを暗号解読し、例えば、討論
会番組におけるある議題に対する回答の集計処理や、ク
イズ番組における正解者の検索及び集計等の処理を行
い、その結果を表示用インタフェース20を介して外部
ディスプレー装置18に表示させる等の処理を行う。
尚、暗号解読については後述する。そして、外部ディス
プレー装置18に表示された内容を通常の放送によって
送信することで、放送局2と多数の聴者又は視聴者との
間で情報の授受が行われ、聴者又は視聴者の参加が可能
となる。
【0031】次に、聴者又は視聴者側に設置される受信
装置の構成を図5及び図6に基づいて説明する。まず、
図5に基づいて外観構造を述べると、一般家庭に普及し
ている電話器程の大きさであり、受信装置本体34に
は、商用交流電源から電源を得るための電源コード36
と、家庭用テレビジョン受信アンテナから受信信号を入
力するための受信アンテナケーブル38と、ISDN等
の通信網に接続される通信ケーブル40が接続され、更
に、この実施例では、4台までの操作用キーボードを接
続するための接続端子42a〜〜42dが設けられてい
る。図中には、1台の操作用キーボード44が接続端子
42aに接続された状態を示している。
【0032】受信装置本体34の上面には、放送局の受
信チャネルを示す表示パネル46と、受信チャネルを変
更・設定するためのチャネル選択ボタン48が設けら
れ、チャネル選択ボタン48を操作することで、内部に
設けられているチューナーにチャネル切り換えの指示と
表示パネル46へのチャネル表示を行わせるようになっ
ている。
【0033】テスト表示ランプ50は、受信装置本体3
4が正常に作動しているか否かを自己診断する際に点灯
し、この自己診断は装置自身が電源投入直後の初期化時
に行ったり、放送局2から副チャネル信号として伝送さ
れてくる試験用の内容データQnに対して正常に応答す
るか否かで判断するようになっている。カード表示ラン
プ52は、後述する郵便用葉書に記録する場合に点灯す
る。音声ボタン54は、聴者又は視聴者等によって押圧
されると、主チャネルの音声信号を装置本体34に内蔵
されている音声増幅回路及びスピーカーに、通常のテレ
ビジョン映像に付随する音声を発生させるために設けら
れている。即ち、音声ボタン54は、選択されたテレビ
ジョンチャネルの番組の映像を聴者又は視聴者がテレビ
ジョンセットで見ながら該スピーカーからの音声を聞く
ことにより、受信装置に設定されているテレビジョンチ
ャネルが一致しているか否かを確認することができるよ
うにしたものである。シグナル表示ランプ56は、放送
局2から送信される上記の局送信用データを受信してい
ることを点灯によって表示する。エラー表示ランプ58
は、放送局2からの局送信用データの受信にエラーが発
生した場合に点灯する。正常表示ランプ60は、該エラ
ー状態が解消された場合や自己診断処理によって異常が
発生しなかった場合に点灯表示して正常状態であること
を聴者又は視聴者に知らせるために設けられている。
尚、これらの表示ランプ50〜60の点灯及び消灯のた
めの制御は装置本体34に内蔵されているマイクロプロ
セッサにより行われている。
【0034】電源投入用スイッチ62は、商用電源から
装置本体34への電源の供給と遮断を行うために設けら
れ、電源投入時には投入表示ランプ64が点灯する。
【0035】装置本体34の側端には、郵便用葉書96
を入力するためのスリット状の開口部66が設けられ、
聴者又は視聴者が開口部66に沿って郵便用葉書96を
挿入すると、装置本体34内に設けられた搬送機構(図
示せず)が所定の位置まで搬入し、更に、装置本体34
内に設けられた印字プリンタ(図示せず)が返送情報を
印字した後、再び該搬送機構が郵便用葉書96を開口部
66から搬出するようになっている。
【0036】操作用キーボード44は、複数の機能の異
なる操作キーを備え、聴者又は視聴者がこれらのいずれ
かのキーを押圧操作することによって、装置本体34に
情報入力を行うことができるようになっている。尚、エ
ンターキー68は押圧されたときに、他の操作キーから
入力されたデータを確定して装置本体34に転送するた
めにあり、消去キー70は押圧されたときに、他の操作
キーから入力されたデータを消去して再度のキー入力を
可能にするために設けられている。
【0037】次に、装置本体34に内蔵されている制御
回路の構成を図6に基づいて説明する。テレビジョンチ
ューナー72は、受信ケーブル38を介して受信アンテ
ナに接続され、放送局2側から送信されてきたテレビジ
ョン電波から音声中間周波信号を分離して、主チャネル
信号と副チャネル信号を出力する。音声多重チャネル分
離回路74は、音声信号を主チャネル信号と副チャネル
信号に分離し、副チャネル信号を出力する。したがっ
て、放送局2側の送信装置8に内蔵されている変調回路
28でFSK規格に基づいて周波数変調された局送信用
データを出力する。復調回路76は、この周波数変調さ
れた局送信用データを復調して元のバイナリーコードの
局送信用データを発生し、マイクロプロセッサ78を有
するコンピュータシステムのバスラインに転送する。一
方、主チャネルの音声信号出力には、上記音声ボタン5
4を介して再生回路とスピーカが接続されており、主チ
ャネルの内容を確認することができる。
【0038】バスラインには、マイクロプロセッサ78
の指令に従って時間計測を行うタイマー回路80と、各
種データ処理の際に使用されるランダムアクセスメモリ
(RAM)82と、システムプログラムを格納する読出
し専用メモリ(ROM)84と、表示パネル46の表示
制御を行うための表示用インタフェース86と、4個の
操作用キーボード(図5に示す操作用キーボード44の
他に3個)を接続するためのキーボード用インタフェー
ス88と、前記郵便用葉書96に記録を行うプリンタ9
0を駆動制御するためのプリンタ用インタフェース92
と、聴者又は視聴者返送データを通信網を介して伝送す
るための通信網接続装置94が接続されている。尚、図
中の点線で囲む範囲内の各回路及びデバイスは、半導体
集積回路装置(所謂IC)として一体化されている。
【0039】そして、マイクロプロセッサ78は、復調
回路76から局送信用データの内の内容データQnを受
信すると、該内容データQnに対応する制御動作を行
い、更に、時計制御データQtを受信すると、受信と同
時に或いは所定の約束に基づいてタイマー回路80に対
してタイマー動作を開始させる。従って、内容データQ
nと時計制御データQtを受信すると、時計制御データ
Qtを受信した時点に同期して時間経過をタイマー回路
80が計測する。更に、放送局2側が局送信用データを
テレビジョン多重通信によって送信を行った時点から夫
々の聴者又は視聴者に設けられている夫々の受信装置4
a〜4n内のタイマー回路80がタイマー動作を開始す
るまでの遅延時間のバラツキは、放送局2側から例えば
300キロメートル離れた各受信装置4a〜4nであっ
ても1mS以下であり、ほぼ放送局2と聴者又は視聴者
側の全ての受信装置4a〜4nが時間的に同期すること
となる。即ち、受信装置4a〜4n間での動作のバラツ
キは無視することができる程度に小さい。
【0040】そして、聴者又は視聴者が通常のテレビジ
ョンセット6a〜6nの番組映像を見て、自己の意見や
回答等を操作用キーボード44を介して入力すると、マ
イクロプロセッサ78は、タイマー回路80がタイマー
動作開始時点から操作用キーボード44による入力時点
まで計測した時間データTを読取ると共に、操作用キー
ボード44から転送されてきたキーコードデータKを作
成し、更に、次式(1)(2)に基づいて返送データX
T とXK を形成した後、これらを通信網接続装置94を
介して通信網へ伝送させたり、プリンタ用インタフェー
ス92を介してプリンタ90による郵便用葉書96への
記録を行わせる。
【0041】
【数1】
【0042】上記式(1)において、XT は時間に関す
る返送データであり、内容データQnと時間データTに
対して予め決められた定数α,β,γに基づく演算を行
うことにより暗号化されたデータXT が形成され、更
に、上記式(2)において、XK はキーコードデータK
に関する返送用のデータであり、内容データQnとキー
コードデータKに対して予め決められた定数δ,ε、φ
に基づく演算を行うことにより暗号化されたデータXK
が形成される。そして、これらの返送データXTとXK
が上述したように通信網を介して放送局2側へ返送され
たり、数値化されて郵便用葉書96に記録されたりす
る。尚、いずれの処理を行うかは、放送局2側の番組内
容に応じて内容データQnによってマイクロプロセッサ
78に指示されたり、聴者又は視聴者が操作用キーボー
ド44から指定することができるようになっている。
【0043】ここで、図2に示した放送局2側の送信装
置8のマイクロプロセッサ10には、次式(3)(4)
に示す暗号解読のための演算式が予め内蔵されており、
通信網を介して返送されてきた夫々の返送データデータ
T とXK を代入することによって、元の時間データT
とキーコードデータKに翻訳する。尚、受信装置4a〜
4nは、キーコードデータKに、各受信装置4a〜4n
に予め登録されている装置番号(所謂、マシンコード)
のデータmも付随させて返送し、送信装置8側で翻訳す
るようにしてもよい。
【0044】
【数2】
【0045】尚、内容データQnは放送局2側で保持し
ているのでそのまま代入される。そして、上記データm
も返送されてくる場合には、このデータmを調べること
により、放送局2側と正規に契約等した聴者又は視聴者
の所定の受信装置からの返送データであることを確認す
ることができ、更にキーコードデータKを解析処理する
ことにより、番組に対する聴者又は視聴者の意見を集計
したり、クイズ番組のような場合には正解者を検出し、
更に、時間データTを併せて解析処理することにより、
最も早く正解を出した回答者を抽出する等の処理が行わ
れる。
【0046】又、郵便用葉書96によって別途返送され
てくる場合は、記録された情報を光学式読取り装置等で
処理可能な返送データに変換し、その返送データについ
て上記式(3)(4)の演算処理を行うことにより同様
の処理を行う。
【0047】ここで注目すべき点は、郵便用葉書96に
よって別途返送されてくる場合であっても、時間データ
Tが暗号解読されるので、クイズ番組のような場合に最
も早く正解を出した回答者を抽出する等が可能であり、
したがって、時間をも問題とする番組を実現することが
可能となる。更に、暗号化された返送データは、聴者又
は視聴者個々の特有のデータであり、放送局2側でしか
その解読は不可能であるので、聴者又は視聴者からの返
送データを個別化することができると共に、聴者又は視
聴者もデータ情報の改ざん等の不正行為を行うことがで
きず、更に、放送局2側と聴者又は視聴者を除く部外者
に対して完全に秘密を保持することが可能となる。更
に、返送データXT とXK は、放送局2側が送信した内
容データQnを含めて暗号化されるので、放送局2の番
組に対しての返送データであることを確実に確認するこ
とができることから、この番組参加型システムの悪用を
完全に防止することができる。
【0048】再び、聴者又は視聴者側に設けられる受信
装置4a〜4nの動作を図7〜図9のフローチャートに
基づいて説明する。尚、この実施例では、放送局2が時
計制御データQtを先に送信し、次に内容データQnを
送信する場合に対応するように構成されている。又、後
述する各種割り込み処理を実現するために、第1,第2
のフラグレジスタ[F1],[F2]と、エラーフラグ
レジスタ[Fe]、タイマーフラグレジスタ[Ft]、
キー入力フラグレジスタ[Fk]を備え、更に、各種の
処理データを格納するためのデータレジスタM[1]〜
M[5],m[1],m[2]、及びタイマー回路80
の計測データを格納するためのタイマーレジスタ
[T]、カウンタレジスタ[C]等がマイクロプロセッ
サ78の内部やRAM82に設定されている。更に、夫
々の受信装置4a〜4nには、後述する受信データの確
実な授受を行うために、予め制御コードデータM1と、
時間コードデータM6とチェックデジットデータM7が
ROM84等に記憶されている。まず、各聴者又は視聴
者が各自の受信装置4a〜4nの電源を投入すると、図
7のステップ100においてタイマー回路80の内容を
クリアすると共に、マイクロプロセッサ78内の各種デ
ータレジスタ及びフラグレジスタの内容をクリアする等
の初期化動作が行われ、放送局2からの受信可能状態と
なると共に、復調回路76による割り込み入力の受付け
可能状態となる。そして、復調回路76が放送局2から
の局送信用データを受信して割り込み要求をマイクロプ
ロセッサ78に対して行うと、図8のステップ700で
説明するように、マイクロプロセッサ78はフラグレジ
スタ[F2]に論理“1”のフラグデータF2を立てる
ようになっている。
【0049】そして、ステップ105では、このフラグ
データF2を逐次参照し、割り込みがあるまでステップ
110を介して待機する。尚、ステップ110では更に
処理データの異常の有無を示すフラグレジスタ[Fe]
のフラグデータFeを参照し、フラグデータFeが論理
“1”の場合には異常発生としてステップ115におけ
るエラー回避処理を行ってから再びステップ105の処
理に戻るようになっている。尚、フラグデータFeの制
御は図8において後述する。
【0050】次に、受信割り込みが行われると図8に示
す処理が行われる。即ち、ステップ500において、復
調回路76からの割り込みを受付けた後、ステップ51
0で送信されてきた受信データI(尚、各コードデータ
M1〜M7が時系列的に順番に送信されてくるので、こ
れらの1つのデータをいう)を入力し、ステップ520
でカウンタレジスタ[C]の内容Cを1カウントアップ
させる。尚、最初の受信が行われる前の時点では前記の
初期化においてC=0にリセットされているので、最初
の受信データIを受信したときはC=1となる。
【0051】次に、ステップ530において、カウンタ
レジスタ[C]を参照し、C=1であればステップ54
0において、受信データIが時間制御データM6と等し
いか判定し、もしI=M6であればステップ550にお
いてフラグレジスタ[F1]のフラグデータF1を論理
“1”にして割り込み処理を完了する。一方、ステップ
540においてI≠M6であれば、ステップ560にお
いて受信データIが制御コードデータM1と等しいか判
定し、もしI=M1であればステップ570においてフ
ラグレジスタ[F1]のフラグデータF1を論理“0”
にし、更にステップ580において第1のデータレジス
タM[1]に受信データIを格納する。即ち、フラグデ
ータF1は、論理“0”のときに、内容データQnの制
御コードデータM1を受信したことを示し、論理“1”
のときに、時計制御データQtの時間制御コードデータ
M6を受信したことを示す。そして、受信データIが制
御コードデータM1のときは第1のデータレジスタM
[1]に制御コードデータM1が格納される。そして、
ステップ560においてI≠M1を判定すると、受信デ
ータIに異常があると判断してステップ590のエラー
処理が行われ、更に、ステップ600においてエラーフ
ラグFeを論理“1”にして割り込み処理を完了する。
【0052】次に、再び復調回路76が次の受信データ
Iを受信するとステップ500からの処理を繰り返し、
ステップ530においてC=2を判定すると、ステップ
610へ処理が移行し、フラグデータF1が“1”のと
きはステップ620において受信データIがチェックデ
ジットデータM7と等しいか判定する。もし、I≠M7
であれば受信データIに異常があると判断してステップ
590のエラー処理が行われ、更にステップ600にお
いてエラーフラグFeを論理“1”にして割り込み処理
を完了する。一方、ステップ620においてI=M7で
あれば、カウンタ[C]のデータCを“0”にクリア
し、ステップ640においてタイマー回路80にタイマ
ー動作を開始させ、更にステップ650において、タイ
マーフラグレジスタ[Ft]に“1”を立てて割り込み
処理を完了する。即ち、タイマーフラグFtが“1”と
なると、時計制御データQtに係わる全てのコードデー
タM6とM7を受信したことを示すこととなり、タイマ
ー回路80による時間計測により放送局2の送信時間と
の同期が取られることとなる。
【0053】更に、ステップ610においてフラグデー
タF1がF1≠1であることを判定すると、ステップ6
60においてフラグデータF1がF1=0であるか否か
を判定し、F1≠0であれば受信データIに異常がある
と判断してステップ590のエラー処理が行われ、更に
ステップ600においてエラーフラグFeを論理“1”
にして割り込み処理を完了する。一方、ステップ660
においてF1=0であれば、次のステップ670におい
てカウンタレジスタ[C]のデータCで指定される第C
番目のデータレジスタM[C]に受信データIを保持す
る。即ち、データレジスタは第1番目から第5番目まで
備えられており、前記ステップ580において第1番目
のデータレジスタにM[1]に制御コードデータM1が
保持され、残りのデータレジスタM[2]〜M[5]
に、残りのコードデータM2〜M5が格納されるように
なっている。
【0054】次に、ステップ680では、カウンタレジ
スタ[C]のデータCが5であるかを判定する。即ち、
C=5になるときは全てのデータレジスタM[1]〜M
[5]にコードデータM1〜M5が保持されたこととな
り、これを判別する。もしC=5であれば、ステップ6
90においてカウンタレジスタ[C]のデータCを
“0”にクリアした後、ステップ700において第2の
フラグデータF2を“1”にして割り込み処理を完了す
る。一方、ステップ680においてC≠5であれば、ス
テップ690及び700の処理を行うことなく割り込み
処理を完了して次のデータの受信状態となる。ここで、
第2のフラグデータF2は内容データQnに係わる全て
のコードデータM1〜M5を受信したことを示す。した
がって、ステップ700においてフラグデータF2が
“1”になるまでは、ステップ510,520,53
0,610,660〜680の処理が繰り返されて、上
記データレジスタに順番にコードデータが保持されるこ
ととなる。
【0055】このようにして、時計制御データQtと内
容データQnの受信を完了すると、再び図7の処理が開
始される。まず、内容データQnの受信を完了すると第
2のフラグデータF2が“1”となっているので、ステ
ップ105からステップ120へ処理が移行し、第2の
フラグデータF2を“0”にリセットした後、ステップ
130において、制御コードデータM1と放送局コード
データM2と番組コードデータM3及び項目コードデー
タM4の総和MSを算出する。そしてステップ140に
おいて総和MSとチェックサムデータM5を比較し、M
S=M5であれば内容データQnは正常に受信されたと
判断してステップ150へ処理が移行し、MS≠M5で
あればステップ115のエラー処理を行う。ステップ1
50ではタイマーフラグFtが“1”であるか否か判定
し、Ft≠1であれば、ステップ160においてエラー
発生の点検を行い異常があればステップ115のエラー
処理を行う。
【0056】次に、ステップ170では、聴者又は視聴
者の操作用キーボード44からの割込み入力を可能にす
る。ここで、聴者又は視聴者が操作用キーボード44を
操作した場合には図9に示すキー割込み処理が行われ
る。即ち、マイクロプロセッサ78は、ステップ800
において、聴者又は視聴者の操作した操作キーのキー番
号のデータkeをキーボード用インタフェース88を介
して入力すると、それに同期してタイマー回路80の計
数値Tをタイマーレジスタ[T]に格納し、更に、ステ
ップ810においてデータkeのキーコードデータKを
作成し、このキーコードデータKをキーレジスタ[M
k]に保持する。そして、ステップ820においてキー
入力の割込みを禁止し、ステップ830で操作用キーボ
ード44からのデータの入力完了を示すキーフラグデー
タFkを“1”にしてキー割込み処理を完了する。
【0057】このようにして、操作用キーボード44の
入力情報に係わるキーコードデータKが確定すると、図
7のステップ180においてキーフラグデータFkが
“1”であることを確認した後、ステップ190,20
0における暗号化処理を行う。尚、ステップ180にお
いてFk≠1であればステップ210においてエラー発
生の点検を行い異常があればステップ115のエラー処
理を行う。
【0058】ステップ190では、タイマーレジスタ
[T]に保持されているデータTとデータレジスタM
[1]〜M[5]に保持されている内容データQnにつ
いて前記式(1)を適用して暗号化処理を行い、時間に
関する返送データXT を形成して、レジスタ[Ra]に
保持する。又、ステップ200では、キーレジスタ[M
k]に保持されているデータKとデータレジスタM
[1]〜M[5]に保持されている内容データQnにつ
いて前記式(2)を適用して暗号化処理を行い、キー入
力データに関する返送データXK を形成してレジスタ
[Rb]に保持する。
【0059】そして、次のステップ220では、これら
の返送データXT とXK を順次に通信網接続装置94に
供給し、通信網を介して放送局2側へ転送する。又、郵
便用葉書96に記録するように予めキーボード入力によ
って設定されていると、ステップ220では、返送デー
タXT とXK を数字や記号等の符号化して記録を行う。
【0060】そして、以上の処理が完了すると再びステ
ップ105からの処理が繰り返され、放送局2からの次
の送信に対しての処理を行う。
【0061】このようにこの実施例によれば、既存のテ
レビジョン放送システムに適用することが可能であり、
又、聴者又は視聴者からの返送データは暗号化されて放
送局側へ返送されるので、聴者又は視聴者が返送するデ
ータ情報を改ざんするなどの不正行為を行うことを排除
し、又、データ情報の秘密保持を可能にする。更に、聴
者又は視聴者側の受信装置にはタイマー回路が内蔵され
ており、放送局側から送信されてきた局送信用データを
受信した時点から聴者又は視聴者が操作用キーボードを
操作した時点までの時間を計数するので、例えば即答を
競う等のクイズ番組等に適用することができる。更に、
聴者又は視聴者は操作用キーボードを操作するだけで、
返送データが自動的に作成され且つ通信手段や郵便手段
等のための返送媒体が作成されるので手間が省ける。
【0062】尚、この実施例では、受信装置4a〜4n
から放送局2側へ返送する返送データXT とXK には、
これらの受信装置側の現在の時間(年、月、日、時刻
等)を示す受信側時間データを含まない場合を説明した
が、この受信側時間データを含めた返送データXT とX
K を通信網を介して返送したり、返送用媒体に記録する
ようにしてもよい。この場合、受信装置内に時間を計測
するための時計手段(所謂クロック回路等)をバスライ
ンに接続し、マイクロプロセッサ78がこの時間データ
を読取る等の手段を備える。又、放送局2側からの局送
信用データに含まれて来る前記の送信側時間データと時
計手段の受信側時間データを比較し、これらのデータの
差(時間差)が所定条件に基づかない場合には、異常が
発生したと判断する異常検出手段を備え、装置本体34
内に異常警報等を行う表示手段等を作動させたり、この
異常発生のデータを返送データXT とXK に含めて、放
送局2側へ返送させるようにしてもよい。この場合、上
記異常検出手段を、マイクロプロセッサ78のプログラ
ム制御等によって実現することができる。そして、この
ような時計手段と異常検出手段を備えれば、更に不正防
止を完全化できる。即ち、もし仮にこの検出手段を備え
ないものとすれば、例えば、放送局から送信されてくる
放送信号を記録・再生することができるビデオテープレ
コーダ(VTR)や音声録音装置等によって一旦局送信
用データを記録し、その後に、局送信用データを再生し
てその再生信号を受信装置に供給するようにすると、最
先のクイズ正解者を勝者とするような番組の場合であっ
ても、聴者又は視聴者は上記記録時点から再生時点まで
の任意且つ不正な時間を得て、回答に要する時間を引き
延すことができるようになるので、公正を欠く事態が発
生するが、この検出手段を備えれば、回答時点の時刻等
が明確となるので、このような時間を問題とする場合の
不正行為を完全に排除できる。
【0063】又、この実施例において、受信装置4a〜
4nから放送局2又は特定の返送相手へ返送データを返
送する場合に、これらの返送相手を1か所に限定するも
のではなく、利用態様に応じて複数の放送局や複数の返
送相手へ返送するようにすることができる。即ち、他の
部外者に情報が漏れないように秘密を保持する義務のあ
る者同志間での番組参加型システムの構築が可能であ
る。
【0064】又、この実施例では、受信した所定のデー
タQn等に応じて受信装置を機能させるアルゴリズム
を、予め受信装置に内蔵されているROM84に格納さ
れているプログラムによって実現する場合を述べたが、
これに限定されず、放送局2側から送信する局送信用デ
ータにこのアルゴリズムを実現させるためのプログラム
データを含ませておき、このプログラムデータを受信装
置内のRAM82に保持した後、受信装置内のマイクロ
プロセッサ78がこのプログラムデータにしたがって制
御動作するようにしてもよい。尚、この実施例では、予
め所謂イニシャルプログラムローダをROM84に記憶
させておくことによって、このイニシャルプログラムロ
ーダを介して上記アルゴリズムを実現するプログラムデ
ータを入力することが可能となる。このように放送局2
から送信されてきたデータを受信装置に所謂ダウンロー
ドさせる機能を持たせることによって、ユニーク且つ幅
広い処理を実現することができ、更に、上記暗号化の手
法を番組毎に変更させる等の処理を行うことが可能とな
るので、不正行為の排除と情報の秘密保持をより完全に
行うことができるようになる。
【0065】又、この実施例に述べた暗号化の手法は一
例であり、他の手法を適用してもよい。更に、受信装置
で暗号化するためのデータもこの実施例で示した内容デ
ータQnとキーコードデータKと時間データT、装置番
号を示すデータmに限定されるものではなく、用途や仕
様に応じて他のデータを暗号化した後に返送するように
してもよい。例えば返送媒体96に予め記録されている
固有の登録データを記録前に読取る読取り装置を受信装
置本体34内に設けておき、その読み取った登録データ
を含めて暗号化して返送媒体96に記録する等の処理を
行うようにしてもよい。このように暗号化された返送デ
ータのデータ量を増やすことにより、放送局2側と各聴
者又は視聴者間で授受される情報量を増加させることが
でき、更に聴者又は視聴者側での情報データの改ざん等
の不正を完全に防止することができので、効果的であ
る。
【0066】又、上記実施例では、テレビジョン放送を
適用した場合を説明したが、ステレオ放送機能を有する
ラジオ放送においても本発明の番組参加型放送システム
の原理及び、送信装置と受信装置の原理を適用してもよ
い。この場合、装置本体34内のチューナーをラジオ信
号を受信するチューナーの変更等を行うだけで実現され
る。
【0067】又、この番組参加型システムとこれに適用
する送信装置及び受信装置は、テレビジョンやラジオ放
送の番組内容や使用態様に応じて更に多くの効果が発揮
されるものと予想されることから、放送通信の更なる機
能拡大を喚起するものである。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、放
送局側からは既存の放送信号に重畳して局送信用データ
を聴者又は視聴者側へ送信し、聴者又は視聴者側に設け
られている受信装置でこの局送信用データを受信解読
し、更にこの受信装置に受信時からの時間を計測する手
段を設けたので、放送局側からの特定の情報の伝達と、
放送局側と聴者又は視聴者との時間的同期をとることが
できる。この結果、各家庭等に居る多数の聴者又は視聴
者が即答を競うクイズ番組等に容易且つ公正な条件下で
参加できるようになるので、従来に無い幅の広い番組製
作が可能となる。更に、返送される返送データは暗号化
されて返送されるので、情報データの改ざん等の不正行
為を完全に防止することができ、又、情報の秘密保持が
完全に行われる。従って、放送局側等と聴者又は視聴者
側との間で双方向でしかも公正な情報伝達が容易に実現
され、放送分野に大きな変革と貢献をもたらすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の番組参加型放送システムの概略構成を
示す説明図である。
【図2】図1のシステムにおいて放送局側に設置される
送信装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】送信装置から送信される局送信用データのコー
ド形式を示す説明図である。
【図4】局送信用データのコード形式を更に示す説明図
である。
【図5】聴者又は視聴者側に設置される受信装置の外観
構成説明図である。
【図6】受信装置の内部に設けられる制御回路の構成を
示すブロック図である。
【図7】受信装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】受信装置の動作を更に説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】受信装置の動作を更に説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
4a〜4n…受信装置、8…送信装置、10…コンピュ
ータ、14…RAM、16…ROM、18…外部ディス
プレー装置、20…表示用インタフェース、22…入力
装置、24…入力装置用インタフェース、26…通信網
接続装置、28…変調回路、34…受信装置の本体、4
4…操作用キーボード、96…郵便用葉書、72…テレ
ビジョンチューナー、74…音声多重副チャネル分離回
路、76…復調回路、78…マイクロプロセッサ、80
…タイマー回路、82…RAM、84…ROM、86…
表示用インタフェース、88…キーボード用インタフェ
ース、90…プリンタ、92…プリンタ用インタフェー
ス、94…通信網接続装置。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局側から聴者又は視聴者へ送信する
    局送信用データを既存の多重方式の放送信号に重畳させ
    て送信する送信装置と、 受信した上記放送信号から上記局送信用データを分離
    し、該局送信用データに対応した同期動作を行うと共に
    所定の約束に基づいて時間計測処理を行い、聴者又は視
    聴者からデータが入力されると、少なくとも該データ入
    力時までの計測時間と入力された該データとの両方のデ
    ータ又はいずれか一方のデータを、放送局側又は特定の
    返送相手側との間でのみ規定されている特定の暗号化手
    法に基づいて暗号化した返送データを作成して、既存の
    通信網を介して上記放送局側又は特定の返送相手側へ返
    送、或いは上記放送局側若しくは特定の返送相手側へ返
    送するための返送用媒体に記録する、聴者又は視聴者側
    に設置される受信装置とを有する番組参加型放送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データを既存の多重方式の放送信号に重畳さ
    せて送信する送信装置において、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 該入力手段から入力されたデータ、若しくは、該入力手
    段から入力されたデータ及び現在の時間を示す送信側時
    間データを含めて、受信装置との間で取決められた所定
    のコード形式の局送信用データを作成するデータ作成手
    段と、 該局送信用データを既存の多重方式の放送信号に重畳さ
    せて送信する送信手段と、 を具備することを特徴とする送信装置。
  3. 【請求項3】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳された
    放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データに対応する同期動作を行う制御手段
    と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方、若しくは、上記入力手段を介して入力された
    データと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両
    方又は少なくともいづれか一方及び現在の時間を示す受
    信側時間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側
    との間でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗
    号化することによって、返送データを作成する返送デー
    タ作成手段と、 該返送データを通信網を介して1又は2以上の上記放送
    局側若しくは1又は2以上の上記所定の返送相手側へ返
    送する通信網接続手段と、 を具備したことを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳された
    放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データに対応する同期動作を行う制御手段
    と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方、若しくは、上記入力手段を介して入力された
    データと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両
    方又は少なくともいづれか一方及び現在の時間を示す受
    信側時間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側
    との間でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗
    号化することによって、返送データを作成する返送デー
    タ作成手段と、 該返送データを1又は2以上の上記放送局側若しくは1
    又は2以上の上記所定の返送相手側へ返送するための返
    送用媒体に記録する記録手段とを具備したことを特徴と
    する受信装置。
  5. 【請求項5】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳された
    放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データに対応する同期動作を行う制御手段
    と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方のデータ及び装置自身に予め決められた固有の
    データ、若しくは、上記入力手段を介して入力されたデ
    ータと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両方
    又は少なくともいづれか一方のデータと装置自身に予め
    決められた固有のデータ及び現在の時間を示す受信側時
    間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側との間
    でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗号化す
    ることによって、返送データを作成する返送データ作成
    手段と、 該返送データを通信網を介して1又は2以上の上記放送
    局側若しくは1又は2以上の上記所定の返送相手側へ返
    送する通信網接続手段と、 を具備したことを特徴とする受信装置。
  6. 【請求項6】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳された
    放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データに対応する同期動作を行う制御手段
    と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方のデータ及び装置自身に予め決められた固有の
    データ、若しくは、上記入力手段を介して入力されたデ
    ータと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両方
    又は少なくともいづれか一方のデータと装置自身に予め
    決められた固有のデータ及び現在の時間を示す受信側時
    間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側との間
    でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗号化す
    ることによって、返送データを作成する返送データ作成
    手段と、 該返送データを1又は2以上の上記放送局側若しくは1
    又は2以上の上記所定の返送相手側へ返送するための返
    送用媒体に記録する記録手段とを具備したことを特徴と
    する受信装置。
  7. 【請求項7】 聴者又は視聴者側の受信装置が動作する
    ための所定アルゴリズムを規定するデータを含む局送信
    用データを既存の多重方式の放送信号に重畳させて送信
    する、放送局側に設けられる送信装置と、 受信した上記放送信号から上記局送信用データを分離
    し、該局送信用データに対応した所定アルゴリズムの同
    期動作を行うと共に所定の約束に基づいて時間計測処理
    を行い、聴者又は視聴者からデータが入力されると、少
    なくとも該データ入力時までの計測時間と入力された該
    データとの両方のデータ又はいずれか一方のデータを、
    放送局側又は特定の返送相手側との間でのみ規定されて
    いる特定の暗号化手法に基づいて暗号化した返送データ
    を作成して、既存の通信網を介して上記放送局側又は特
    定の返送相手側へ返送、或いは上記放送局側若しくは特
    定の返送相手側へ返送するための返送用媒体に記録す
    る、聴者又は視聴者側に設置される受信装置と、 を有する番組参加型放送システム。
  8. 【請求項8】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データを既存の多重方式の放送信号に重畳さ
    せて、聴者又は視聴者側の受信装置へ送信する送信装置
    において、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 前記受信装置が動作するための所定アルゴリズムを規定
    するデータ及び該入力手段から入力されたデータ、若し
    くは、前記受信装置が動作するための所定アルゴリズム
    を規定するデータと該入力手段から入力されたデータ及
    び現在の時間を示す送信側時間データを含めて、受信装
    置との間で取決められた所定のコード形式の局送信用デ
    ータを作成するデータ作成手段と、 該局送信用データを既存の多重方式の放送信号に重畳さ
    せて送信する送信手段と、 を具備することを特徴とする送信装置。
  9. 【請求項9】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信す
    る局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳された
    放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データで設定される所定アルゴリズムに基づ
    く同期動作を行う制御手段と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方、若しくは、上記入力手段を介して入力された
    データと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両
    方又は少なくともいづれか一方及び現在の時間を示す受
    信側時間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側
    との間でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗
    号化することによって、返送データを作成する返送デー
    タ作成手段と、 該返送データを通信網を介して1又は2以上の上記放送
    局側若しくは1又は2以上の上記所定の返送相手側へ返
    送する通信網接続手段と、 を具備したことを特徴とする受信装置。
  10. 【請求項10】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信
    する局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳され
    た放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データで設定される所定アルゴリズムに基づ
    く同期動作を行う制御手段と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方、若しくは、上記入力手段を介して入力された
    データと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両
    方又は少なくともいづれか一方及び現在の時間を示す受
    信側時間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側
    との間でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗
    号化することによって、返送データを作成する返送デー
    タ作成手段と、 該返送データを1又は2以上の上記放送局側若しくは1
    又は2以上の上記所定の返送相手側へ返送するための返
    送用媒体に記録する記録手段とを具備したことを特徴と
    する受信装置。
  11. 【請求項11】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信
    する局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳され
    た放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データに対応する所定アルゴリズムに基づく
    同期動作を行う制御手段と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方のデータ及び装置自身に予め決められた固有の
    データ、若しくは、上記入力手段を介して入力されたデ
    ータと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両方
    又は少なくともいづれか一方のデータと装置自身に予め
    決められた固有のデータ及び現在の時間を示す受信側時
    間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側との間
    でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗号化す
    ることによって、返送データを作成する返送データ作成
    手段と、 該返送データを通信網を介して1又は2以上の上記放送
    局側若しくは1又は2以上の上記所定の返送相手側へ返
    送する通信網接続手段と、 を具備したことを特徴とする受信装置。
  12. 【請求項12】 放送局側から聴者又は視聴者側へ送信
    する局送信用データが既存の多重方式に基いて重畳され
    た放送信号を受信する受信装置において、 前記放送信号から局送信用データを分離する分離手段
    と、 該局送信用データで設定される所定アルゴリズムに基づ
    く同期動作を行う制御手段と、 操作者がデータを入力するための入力手段と、 上記局送信用データに対応して所定の約束に基づく時間
    計測処理を行い、聴者又は視聴者から上記入力手段を介
    してデータが入力されるまでの時間を計測する時間計測
    手段と、 上記入力手段を介して入力されたデータと上記時間計測
    手段が計測した時間のデータの両方又は少なくともいづ
    れか一方のデータ及び装置自身に予め決められた固有の
    データ、若しくは、上記入力手段を介して入力されたデ
    ータと上記時間計測手段が計測した時間のデータの両方
    又は少なくともいづれか一方のデータと装置自身に予め
    決められた固有のデータ及び現在の時間を示す受信側時
    間データを、上記放送局側又は特定の返送相手側との間
    でのみ規定された所定の暗号化手法に基づいて暗号化す
    ることによって、返送データを作成する返送データ作成
    手段と、 該返送データを1又は2以上の上記放送局側若しくは1
    又は2以上の上記所定の返送相手側へ返送するための返
    送用媒体に記録する記録手段とを具備したことを特徴と
    する受信装置。
  13. 【請求項13】 前記受信手段は、更に、前記局送信用
    データに含まれる送信側時間データと前記時計手段から
    得られる受信側時間データとを比較し、所定条件を満足
    しない時間差が存在する場合を異常発生と判断して該異
    常発生を表示、若しくは、前記返送データ作成手段に対
    して該異常発生のデータを含めて前記返送データを作成
    させる異常検出手段を具備することを特徴とする請求項
    3乃至請求項6及び請求項9乃至請求項12のいずれか
    1項記載の受信装置。
JP4145898A 1992-06-05 1992-06-05 番組参加型放送システム及びそれに用いる送信装置と受信装置 Pending JPH05344084A (ja)

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