JPH07235911A - 双方向放送方式及び双方向放送の受信装置 - Google Patents

双方向放送方式及び双方向放送の受信装置

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JPH07235911A
JPH07235911A JP6047727A JP4772794A JPH07235911A JP H07235911 A JPH07235911 A JP H07235911A JP 6047727 A JP6047727 A JP 6047727A JP 4772794 A JP4772794 A JP 4772794A JP H07235911 A JPH07235911 A JP H07235911A
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の双方向放送番組に対する、視聴者から
の応答を一括して受け付ける場合、それぞれの応答がど
の双方向放送番組に対応するかを、受付側で、容易に識
別できるようにする。 【構成】 受信側からの応答の情報を、電話回線を通じ
て所定の返信先に送信するようにした双方向放送におい
て、放送局側からは、双方向番組の番組識別情報を主放
送信号に多重して放送する。受信側では、受信した番組
識別情報を応答の情報に加えて所定の返信先に送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電話回線を用いて双
方向番組に対する応答を行う双方向放送方式及び双方向
放送の受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビショッピング、アンケート
調査や、視聴者参加型のクイズ番組などにおいて、テレ
ビジョン放送側で、その応答のための受付電話番号が、
適宜の時間だけ、スーパーインポーズで画面に表示さ
れ、視聴者からの応答は、電話やファクシミリによって
行なうようにした双方向放送がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、全
国規模で多数の放送局を網羅した、いわゆる、系列放送
局を通じて、前述のような双方向放送を行なう場合、国
内を複数のブロックに分け、ブロックごとにデータベー
スセンタを設けて、このデータベースセンタにおいてブ
ロック内の視聴者からの応答を一括して受け付けるよう
にしたシステムが考えられている。
【0004】この場合、ブロック毎のデータベースセン
タには、双方向テレビ受信装置の生産時に付与された識
別情報(製品番号など)を視聴者の双方向IDとして、
双方向テレビ受信装置の使用者(視聴者)が予め自己の
氏名など登録する。そして、視聴者の双方向番組に対す
るデータベースセンタへの応答の送信時に、この双方向
IDを応答と一緒にデータベースセンタに送信する。デ
ータベースセンタは、その双方向IDから、そのデータ
ベースに予め登録されている視聴者の氏名などを検索す
ることができる。
【0005】また、各データベースセンタに番組情報テ
ーブルを登録しておき、視聴者からの応答に、そのとき
に視聴中のチャンネルのIDを付加して送信することに
より、ある双方向番組が同時に複数のチャンネルで放送
されている場合でも、視聴者からの応答がどの番組に対
応するものであるか、更に、双方向番組が生放送である
か、録画による再放送であるかを識別することができる
方法も提案されている。 ところが、放送局へのチャン
ネル割当てと、放送局の系列化とは、それぞれ独立に行
なわれるため、ある地域のA系列の放送局と、他の地域
のB系列の放送局とが、同じチャンネルで異なる番組を
放送している場合もある。
【0006】この場合にもチャンネルIDを用いようと
すると、A系列の放送局とB系列の放送局とが同じブロ
ックにならないように、国内を多数のブロックに分ける
必要があり、ブロックごとにデータベースセンタを設け
るために、相当額の投資を強いられるという問題が生ず
る。また、放送局の新設により、あるチャンネルがブロ
ック内で重複使用されることになれば、再度のブロック
分けと、データベースセンタの新設とが必要になる。
【0007】一方、各データベースセンタの番組情報テ
ーブルを、番組ごとに系列情報を登録して作成すれば、
視聴者からの応答を、放送チャンネルで区分することも
できるが、この場合は、複雑なシステムになってしまう
という問題が生ずる。
【0008】この発明は、以上の点に鑑み、複数の双方
向放送番組に対する視聴者からの応答を一括して受け付
ける場合でも、それぞれの応答がどの双方向放送番組に
対応するのかを、受付側で、容易に識別することができ
る双方向放送方式及び双方向放送の受信装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による双方向放送方式は、放送局側から受
信者の応答を促す双方向番組を放送し、受信側からの応
答の情報を、電話回線を通じて所定の返信先に送信する
ようにした双方向放送方式において、放送局側からは、
双方向番組の番組識別情報を主放送信号に多重して放送
すると共に、受信側では、受信した番組識別情報を応答
の情報に加えて所定の返信先に送信するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0010】また、この発明による双方向放送の受信装
置は、後述の実施例の参照符号を対応させると、放送側
からの設問などに対する応答の情報を入力する入力手段
34と、受信した放送信号に多重されている番組識別情
報を分離する分離手段31、32と、分離した番組識別
情報を再生する再生手段20と、再生された番組識別情
報を上記入力された応答の情報に加えて、電話回線2を
通じて所定の返信先に送信する送信手段20、33とを
備えることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】かかる構成によれば、返信先では、双方向放送
番組の受信側からの応答情報に加えられた、番組識別情
報に基づいて、それぞれの応答がどの双方向放送番組に
対応するものであるか、容易に識別することができる。
従って、双方向番組に対する応答情報の返信先が1つの
データベースセンタであっても、複数の双方向放送番組
に対する視聴者からの応答を一括して受け付け、処理す
ることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明による双方向放送方式及び双
方向放送の受信装置の一実施例について説明する。この
例においては、放送局側では、双方向番組の放送の際
に、その副放送情報としての双方向番組関連情報を、主
放送テレビジョン信号に多重して放送する。一方、受信
側では、受信した映像信号から双方向番組関連情報を分
離、再生して、メモリに記憶しておき、双方向放送番組
に対する応答などに利用する。
【0013】この例においては、双方向番組の番組関連
情報は、主放送音声とは区別が容易であるオーディオ帯
域の信号、例えば電話のプッシュ回線などで使用されて
いるDTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号によ
り主放送音声信号に重畳するようにするしたりする。
【0014】すなわち、放送局側では、副放送情報とし
ての番組関連情報をDTMF信号形式の信号の構成とし
て、主放送オーディオ信号に多重化(混声)して放送す
る。一方、受信側では、受信した放送オーディオ信号か
らDTMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を
再生し、メモリに記憶して、サービス局などとの電話通
信や番組予約などに利用する。
【0015】[DTMF信号]まず、図2を参照しなが
ら、DTMF信号について説明する。DTMF信号方式
は、1つは低周波数のグループ(低群)、そしてもう1
つは高周波数のグループ(高群)の2つのトーンを同時
に送るオーディオ帯域信号方式である。これらの低周波
数及び高周波数のグループの各々は、どの2つも調音の
関係にない4つのオーディオ帯域周波数のトーンからな
っている。
【0016】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図2に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0017】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、単に12個が一般に加入者ア
ドレス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、
電話機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」
〜「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前
記の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図2
に破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字
に対応する機能信号は、日本国内では一般には利用して
おらず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデ
ータ伝送に利用されているのみである。
【0018】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図3
に示すように規定されている。
【0019】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、通常の放送オーディオ信
号に多重(混声)して放送することができて、受信側で
の分離も比較的容易である。
【0020】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0021】[複数の副放送情報の放送]この実施例の
送信側、つまり放送局側においては、副放送情報の送信
に当たって、上述のようにPB回線選択には使用されて
いない「A」、「B」、「C」、「D」を意味する機能
信号のうち、「A」、「B」、「C」の機能信号は、副
放送情報の送信開始情報として用い、「D」の機能信号
は送信終了情報として用いる。
【0022】送信開始情報が3種類あるので、この例で
は、3種類の副放送情報を区別して送信することができ
る。つまり、3種の副放送情報は、その種別ごとに、
「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれかと、
「D」の機能信号とで区切られて放送される。
【0023】例えば、双方向番組への応答アクセスに関
する情報、例えばアクセス先の電話番号(受付電話番
号)、伝送レートなどの副放送情報は、「A」の機能信
号を送信開始情報とし、送信終了情報である「D」の機
能信号との間に送信される。また、同様に、例えば応答
側の電話番号の末尾制限や現在時刻設定などの環境設定
に関する副放送情報は、「B」の機能信号と「D」の機
能信号との間に、受信データのクリアに関する情報は
「C」の機能信号と「D」の機能信号との間に、それぞ
れ挟まれた状態の信号として多重化されて放送される。
【0024】そして、受信側においては、送信開始情報
としての「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれか
と、送信終了情報としての「D」の機能信号とに挟まれ
た数値や記号データが副放送データ列(情報群)とみな
されて、メモリの所定の格納域にそれぞれ区別されて保
存される。
【0025】例えば、応答アクセスに関する情報とし
て、インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バー
ジョンが00の受信機に対して、受付電話番号0990
−1234−1234に、伝送レート300bpsでア
クセスを許可する場合は、副放送情報は、 00#0990*1234*1234 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の00は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが00(伝送レート300bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは受付電話番号である。
【0026】また、インタラクティブテレビジョン規格
バージョンが01の受信機に対し、電話番号0990−
1234−1235に、伝送レート1200bpsでア
クセスを許可する場合には、 01#0990*1234*1235 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の01は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが01(伝送レート1200bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは受付電話番号である。
【0027】なお、上述のような応答アクセスに関する
データ列では、記号「#」がセパレータ(個々のデータ
の区切り)を表わし、記号「*」がポーズを表わす。
【0028】環境設定に関する情報として、特定の電話
番号(加入者番号)を持った視聴者のみにアクセスを制
限する場合、例えば、電話番号末尾が0の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、また、電話番号末尾が1の番号のみにアクセ
スを許可するときは、 0#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、それぞれ、「B」の機能信号と「D」の機能
信号との間に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多
重化されて送出される。この場合、記号「#」の前の数
字「0」は、記号「#」の次の数字を、末尾として有す
る電話番号からのアクセスを許可することを意味する。
【0029】また、電話番号末尾が偶数の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0*0#2*0#4*0#6*0#8 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここでは、記号「*」は論理和を意味して
いる。
【0030】さらに、放送番組の受信予約や録画予約な
どのための時刻情報として、例えば、現在時刻が199
3年12月15日火曜日7時00分の場合は、 1#1993121520700 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。
【0031】そして、この実施例では、双方向放送番組
の場合、番組識別情報(以下、番組IDという)が、
「B」の機能信号と「D」の機能信号との間に挟まれた
状態で主放送オーディオ信号に多重化されて送出され
る。番組IDは、その番組を制作した基幹放送局と、そ
の放送局での生放送の日時などを示す、番組ごとに固有
の情報であって、番組が再放送される場合にも、同じ識
別番号が用いられる。番組IDとしては、放送局(ネッ
ト局)に例えば000〜999の放送局識別番号が割り
当てられ、放送番組に、例えば0000〜9999の放
送番組識別番号がそれぞれ付与される。
【0032】双方向番組の応答の返信先となるデータベ
ースセンタは、番組IDに対する放送番組テーブルを備
え、前記のその番組を制作した基幹放送局と、その放送
局での生放送の日時などが、そのテーブルから参照でき
るようにされている。なお、番組内の設問には例えば0
00〜999の設問IDが付与される。
【0033】例えば、識別番号が008の放送局から、
識別番号が4321の双方向放送番組で、設問IDが0
02の設問が、1993年12月15日午後6時38分
に放送された場合は、 00#008*4321*002*199312151
838 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0034】この双方向放送番組の応答が、現時点から
5分間だけ、アクセス許可される場合は、 10#5 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0035】また、この双方向放送番組の応答が、同日
の午後11時00分から11時30分まで、アクセス許
可される場合には、 11#1993121523002330 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0036】なお、上述のような双方向放送番組に関す
るデータ列で、記号「#」,「*」はセパレータを表わ
す。
【0037】そして、受信データのクリアに関する情報
(コマンド)として、例えば、アクセス番号制限をクリ
アする場合は、 99#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて、番組の途中ないしは終了時に送出される。
【0038】また、受付電話番号をクリアする場合に
は、 99#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて、番組の終了時に送出される。
【0039】更に、この実施例では、上述のような絶対
的なアクセス許可時間制限をする場合は、その制限に先
だって、受信側のタイマ設定のためのコマンドが放送さ
れる。 例えば、タイマの現在時刻を1993年12月
15日火曜日午後6時30分に設定する場合には、 0#1993121521830 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。
【0040】上述のように、電話回線の選択信号として
は使用されていない「A」、「B」、「C」;「D」の
機能信号を、副放送情報の送信開始情報及び送信終了情
報とすることによって、例えば、ドラマの電話をかける
シーンなどで、DTMF音が発信されても、番組関連情
報と混同されることはない。また、副放送情報を確実に
送受することができる。
【0041】なお、再放送などのために、放送局用のV
TRで番組を録画する際には、ブランキング期間を含ん
で、水平及び垂直の同期信号がVTR内部で生成したも
のに付け替えられる。DTMF信号は音声として記録さ
れるので、放送局での番組録画によっても、上述のよう
な副放送情報の変化や欠落はない。
【0042】[受信装置の構成]次に、図1、図4〜図
6を参照しながら、この発明による双方向放送の受信装
置を、双方向放送番組対応のテレビジョン受信機に適用
した場合の一実施例について説明する。
【0043】この例の双方向放送の受信装置の一実施例
の構成を図1に示す。図1において、10はテレビジョ
ン受信機の信号系であり、20はその制御系である。
【0044】アンテナ1で受信された放送電波はチュー
ナ11に供給される。チューナ11には制御系20から
選局信号が供給されて、このチューナ11において所望
のチャンネルの放送信号が選択されて中間周波信号に変
換される。この中間周波信号は中間周波回路12に供給
される。この中間周波回路12には、映像復調器13と
音声復調器14とが含まれ、映像信号及びオーディオ信
号が復調される。
【0045】映像復調器13からの映像信号S13は、映
像信号処理回路15を経て、受像管16に供給される。
音声復調器14からのオーディオ信号S14は、音声多重
デコーダ17に供給されて、2か国語信号またはステレ
オ信号SL、SRがデコードされる。そして、これら信
号SL、SRがそれぞれアンプ18L、18Rを通じて
左右のスピーカ19L、19Rに供給される。
【0046】音声復調器14からのオーディオ信号S14
は、また、前処理回路31を介してDTMFデコーダ3
2に供給される。このDTMFデコーダ32は、その入
力信号中のDTMF信号を常時サーチし、DTMF信号
を検知すると、そのDTMF信号がいずれの機能信号で
あるかのデコードを行う。つまり、「0」〜「9」の番
号、「#」、「*」、「A」〜「D」がデコードされ
る。そして、そのデコードしたデータを制御系20に供
給する。
【0047】この例の場合には、このDTMFデコーダ
32としては、広く普及している市販のDTMFデコー
ダを用いる。前処理回路31は、このようにDTMFデ
コーダ32として市販のDTMFデコーダを使用して
も、より精度の高いDTMF信号の抽出及びデコードを
行うことができるようにするための前処理を行うために
設けられる。すなわち、前処理回路31は、オーディオ
信号S14について、DTMF信号以外の周波数成分を除
去して、DTMFデコーダ32の入力信号が、市販のD
TMFデコーダが許容する信号となるようにするもの
で、フィルタ回路からなる。
【0048】また、この実施例では、視聴者参加型番組
への応答など、双方向放送番組に対応するために、デー
タ通信用のモデム(変復調装置)33が設けられる。こ
のモデム33の回線接続端子Lineには電話回線2が接続
され、電話端子Tel には電話機3が接続される。このモ
デム33が、制御系20のシステムバス200に接続さ
れる。また、モデム33からのデータが、DTMFデコ
ーダ32に供給されており、電話回線2を介して送られ
てくるDTMF信号をこのDTMFデコーダ32でデコ
ードして、制御系20に取り込むことができるようにさ
れている。
【0049】制御系20は、CPU21と、ROM22
と、DRAM23と、SRAM24と、ビデオRAM2
5とを備え、それぞれがシステムバス200に接続され
る。ROM22には、後述するDTMFデータの受信取
り込み処理プログラムのほか、各種の制御プログラムが
格納されると共に、表示に用いるフォントやグラフィッ
クのデータが格納されている。DRAM23は主に演算
のための作業領域として利用され、SRAM24には受
信装置自身の設定情報や自テレビ識別情報などが保存さ
れる。
【0050】ここで、自テレビ識別情報は、例えば「S
ONY−00−00000001」のように、双方向放
送番組対応のテレビジョン受信機の生産時に設定されて
いる個々の機器で固有の識別情報である。ユーザーは、
双方向放送番組対応のテレビジョン受信機の購入後、こ
の自テレビ識別情報及び当該ユーザーの氏名、住所、電
話番号などをデータベースセンタのデータベースに登録
する。データベースセンタでは、この自テレビ識別情報
に対応する個人情報がデータベースで管理される。
【0051】ビデオRAM25は表示に用いられる。ビ
デオRAM25に対してはディスプレイコントローラ2
5Cが設けられている。このディスプレイコントローラ
25Cは、ビデオRAM25へのビデオデータの読み出
し及び書き込みを制御するとともに、読み出したビデオ
データをアナログ映像信号に変換する。そして、このデ
ィスプレイコントローラ25Cから得られるアナログ映
像信号は、映像信号処理部15に供給され、制御部20
からの映像信号処理部15の制御と相俟って、中間周波
回路1211からの映像信号に重畳され、あるいは切り
換えられて合成される。
【0052】制御系20は、また、I/Oポート26
1、262、263、264及びVTRのコントロール
ポート27を備える。I/Oポート261を通じて制御
信号が映像信号処理回路15及び音声多重デコーダ17
に供給される。また、リモコン送信機(コマンダ)34
からの、例えば赤外線リモコン信号がリモコン受信機3
5で受信され、その受信されたリモコン信号がリモコン
デコード回路36でデコードされ、そのデコードされた
リモコン信号が、I/Oポート261より制御系20に
取り込まれる。
【0053】そして、コマンダ34でのユーザーの操作
に応じた制御が、ROM22のプログラムにしたがって
CPU21により行なわれる。例えば、選局や音量制御
などのリモコン操作の場合、チューナ選局や音量制御が
実行されると同時に、必要な文字や記号の表示のための
フォントデータが、ROM22から読み出されてビデオ
RAM25へ転送される。そして、このビデオRAM2
5のデータが映像信号処理回路15に供給され、映像信
号S13と合成(例えばスーパーインポーズ)されるこ
とにより、受像管16の画面に適宜の時間、表示され
る。
【0054】そして、選局や音量制御などのデータは、
それぞれの操作の都度、不揮発性のSRAM24に書き
込まれて、電源を一旦オフとした後に再度オンとした場
合、電源オフ直前と同音量で同じチャンネルを試聴す
る、いわゆる、ラストメモリ機能が実現される。
【0055】I/Oポート263を通じては、選局信号
がチューナ11に供給される。また、この実施例では、
実時間の通知や所定の時間の割り込み発生のためのタイ
マ回路37からの時間データがI/Oポート264を通
じて制御系20に入力される。 また、VTRのコント
ロールポート27は、この例では3台のVTR1、VT
R2、VTR3に対してのコントロールが可能に構成さ
れている。制御系20は、このコントロールポート27
を通じてVTRにコントロール信号を供給すると共に、
VTRからのステータス信号を取り込み、VTRに対し
て所望の制御を行うことができる。
【0056】なお、各VTRは、チューナと中間周波数
回路を内蔵しており、例えば分配器を介してアンテナ1
に接続されて、制御系20の制御の下に、予約録画をす
ることができる。
【0057】[多重化情報の受信処理]次に、図4及び
図5をも参照しながら、図1の実施例の多重化情報の受
信処理について説明する。
【0058】テレビジョン受信機の電源がオンの状態で
は、前処理回路31及びDTMFデコーダ32を使用し
て、現在選択されているチャンネルの番組のオーディオ
信号に混声されているDTMF信号を、常時、監視す
る。すなわち、CPU21は、I/Oポート262を通
じてDTMFデコーダ32の出力を、常時、あるいは所
定の周期でサーチし(ステップ101)、現に受信中の
放送番組のオーディオ信号S14にDTMF信号が混声さ
れていることを検知したときは(ステップ102)、そ
のDTMF信号のデコード出力D32を、前述したような
番号や記号として取り込む(ステップ103)。
【0059】このとき、前述のような送出条件、すなわ
ち、DTMF信号の続く長さが50msec以上か、D
TMF信号がなくなってから次の信号の立上がりまでの
ポーズ時間は30msec以上か、DTMF信号の長さ
とポーズ時間との合計が規定値の120msec以上か
などのチェックを行い、本当に検出された信号がDTM
F信号かをチェックする(ステップ104)。これによ
り、放送電波の受信状態の悪いときのエラーデータの受
信を防ぐことができると共に、通常の音声に、偶然、D
TMF信号と同じ周波数成分が含まれていた場合の誤受
信を防ぐことができる。
【0060】ステップ104において、受信データがD
TMF信号でないと判断した場合は、ステップ105に
進んで、DRAM23の一時格納域をクリアすると共
に、保存ポインタを初期設定した後、ステップ101に
戻って、DTMFデコーダ32の出力チェックを継続す
る。
【0061】また、受信データがDTMFであると判断
した場合は、ステップ106に進んで、保存ポインタア
ドレスが一時格納域の範囲内にあるか否かをチェックす
る。そして、保存ポインタアドレスが一時格納域の範囲
内にない場合は、電源オン直後の状態、または、エラー
状態であるため、ステップ106からステップ107に
進んで、リセットの意味から、保存ポインタに一時格納
域のアドレスを初期設定する。これにより、保存ポイン
タの示すアドレスが不定のまま、DRAM23にデータ
が書き込まれ、誤動作ないしはソフトウエア暴走の原因
となることが防止される。
【0062】ステップ106でポインタアドレスが一時
格納域の範囲内にあると判別したとき、また、ステップ
107でポインタに一時格納域のアドレスを初期設定し
た後には、ステップ108に進んで受信データが“0”
〜“9”までの番号や、“#”や“*”などの記号デー
タであるかを判別する。これら数値や記号であると判別
したときには、ステップ108からステップ109に進
んで、一時格納域に空きがあるか否かをチェックする。
【0063】そして、受信データがこれらの数値や記号
データであって、かつ、一時格納域に空きがある場合、
つまりポインタが一時格納域の範囲内を指示している場
合は、ステップ110に進んで、DRAM23の、その
ポインタが示すアドレスへ受信したデータ(“0”〜
“9”、“#”、“*”)を格納する。そして、その
後、ステップ111に進んでポインタを1文字分だけ更
新する。その後、ステップ101に戻ってDTMF信号
の受信チェックを継続する。
【0064】また、ステップ109において、一時格納
域に空きがないと判断した場合は、受信エラーなので、
ステップ112に進んで、一時格納域をクリアし、ポイ
ンタに一時格納域のアドレスを初期設定する。
【0065】また、上述のステップ108において、受
信データが、“0”〜“9”、“#”、“*”のような
数値や記号データでない場合は、前述の4つの機能信号
に対応する文字データ“A”、“B”、“C”、“D”
のいずれかであるので、図4の区分格納のルーチン12
0に入る。このルーチン120は、図5に示す内容のも
ので、まず、ステップ121において、ポインタに一時
格納域の先頭アドレスをセットする。次いで、ステップ
122、123、124で、受信データが“A”、
“B”、“C”の3つの機能信号のいずれであるかを順
次チェックする。
【0066】そして、ステップ122で受信データが
“A”の機能信号であると判断した場合は、ステップ1
25に進んで、ポインタの示すアドレスに「A」を設定
する。また、ステップ123で受信データが“B”の機
能信号であると判断した場合は、ステップ126に進ん
で、ポインタの示すアドレスに「B」を設定する。さら
に、ステップ124で受信データが“C”の機能信号で
あると判断した場合は、ステップ127に進んで、ポイ
ンタの示すアドレスに「C」を設定する。
【0067】そして、これらステップ125、126、
127の後は、ステップ111に進んで、ポインタを1
文字分だけ更新する。その後、ステップ101に戻って
DTMF信号の受信チェックを継続する。
【0068】上述のステップ122〜124において、
“A”、“B”、“C”の3つの機能信号のいずれでも
ないと判断した場合は、残りの文字“D”の機能信号で
あると判断し、ここまでに一時格納域に格納されたデー
タを1つのデータ列(情報群)として処理する。
【0069】すなわち、放送側は、DTMF信号の送信
時には、送信開始信号として、“A”、“B”、“C”
の機能信号のいずれかを送出するので、ステップ125
〜127の結果、一時格納域の先頭には、「A」、
「B」、「C」のいずれかが格納されている。そこで、
次のステップ128においては、一時格納域の先頭が
「A」、「B」、「C」の文字データのいずれであるか
を判別する。
【0070】この判別の結果、一時格納域の先頭が
「A」であれば、ステップ129に進んで、一時格納域
の先頭からポインタの示す最後の部分までのデータ列
を、対応する格納域Gaに保存する。また、一時格納域
の先頭が「B」であれば、ステップ130に進んで、一
時格納域の先頭からポインタの示す最後の部分までのデ
ータ列を、対応する格納域Gbに保存する。さらに、一
時格納域の先頭が「C」であれば、ステップ131に進
んで、一時格納域の先頭からポインタの示す最後の部分
までのデータ列を、対応する格納域Gcに保存する。こ
れら格納域Ga、Gb、Gcとしては、後述のようにD
RAM23またはSRAM24に設定される。
【0071】そして、次にステップ132に進んで、受
信したデータ列の評価、解析を行ない、格納域Ga、G
b、Gcに格納された情報が、受信時に実行することが
必要なコマンドである場合、そのコマンドに対応した処
理、例えば、受信されている情報の一部または全部のク
リア、現在時刻のタイマーへの設定、メニュー表示選択
処理などを行なう。しかる後、ステップ101に戻って
受信チェックを継続する。
【0072】以上のように、この実施例の多重データの
受信処理では、放送番組のオーディオ信号を常時監視し
ながら、DTMF信号の内の機能信号に対応する文字デ
ータ“A”と“D”、“B”と“D”、“C”と“D”
の機能信号に挟まれたデータ列を1つの情報とみなし、
前述のような情報の種類に応じて区分して、それぞれの
情報を別々の格納域Ga、Gb、Gcへ自動的に保存す
る。こうして、この実施例では、受信情報を分類して保
存することができる。
【0073】例えば、始端が“A”の機能信号であれ
ば、双方向番組への応答アクセスに関する情報として、
データ列は格納域Gaに保存される。また、始端が
“B”の機能信号であれば、環境設定に関する情報とし
て、格納域Gbに保存される。そして、始端が“C”の
機能信号であれば、受信データのクリアに関する情報と
して、格納域Gcに保存される。
【0074】応答アクセスに関する情報など双方向番組
に対応する一時的な情報は、番号クリア信号の受信時に
クリアすることが考えられるが、クリア信号受信時にチ
ャンネルが切り替わっていたりする可能性を考えると、
電源オフのタイミングで、古い番号がクリアされること
が望ましい。したがって、応答アクセスに関する情報
は、DRAM23にそのまま保存してもよい。つまり、
格納域DaはDRAM23上に設定してもよい。
【0075】一方、環境設定に関する情報には、前述の
ように、放送番組の受信予約や録画予約などのための時
刻情報が含まれており、予約された番組の時刻情報は、
例えば、1週間を超えるような比較的長い期間にわたっ
て保存する必要がある。そこで、これらの情報は、不揮
発性のSRAM24上に転送した方がよい。
【0076】したがって、この実施例では、格納域G
a、Gb、Gcは、その保存すべきデータの性質、つま
り長期保存が必要か、電源オフで消去してもよいもの
か、などの条件に応じて、揮発性のDRAM23上ある
いは不揮発性のSRAM24上に設定される。
【0077】そして、センター局に対する上り方向の情
報の送信に一般の電話回線を利用した簡易型インタラク
ティブテレビジョンの、後述のような応答処理に際して
は、DRAM23上の格納域Ga、Gbに保存された、
宛先電話番号や通信条件、番組IDや設問IDなどの必
要な情報を、自動的に読み出して、利用することができ
る。
【0078】また、録画予約に際しても、DRAM23
上の格納域GbからSRAM24上に転送された予約番
組の時刻情報を、自動的に、利用することができる。
【0079】上述のように、この実施例では、DTMF
信号形式で番組関連情報を番組のオーディオ信号に多重
して放送するようにしたので、受信側では、DTMFデ
コーダとしてIC化されて量産されているDTMFレシ
ーバーチップなどのような、安価な回路を使用すること
ができて、文字多重放送対応の受信機に比べて、廉価な
受信機を提供することができる。
【0080】また、文字多重放送形式での伝送と異な
り、各種の放送方式にも同一の回路で対応することがで
きると共に、従来の放送方式に影響を与えることもな
い。
【0081】もっとも、この実施例での情報の伝送レー
トは、前述のDTMF信号の周期から明かなように、8
文字/秒程度となり、文字多重方式による情報の伝送レ
ートに比べて格段に遅いが、前述のように、所要の情報
量が少ないので、伝送レートを問題にする必要はない。
【0082】[双方向放送の応答処理]次に、図6を参
照しながら、図1の実施例の応答処理について説明す
る。図6のステップ141において、視聴者がリモコン
送信機34を操作することにより、このリモコン送信機
34から送信されたリモコン信号(コマンド)が、リモ
コン受信機35に受信される。そして、受信したコマン
ドが、例えば、視聴者参加型のクイズ番組のような、双
方向放送の番組に対する応答コマンドであるか否かが判
断される(ステップ142)。
【0083】受信したコマンドが、例えば、チャンネル
切り換えのような一般のコマンドである場合、そのコマ
ンドに対応する処理がなされる(ステップ140)。
【0084】双方向放送の番組に対する応答コマンドの
場合は、ステップ143において、放送番組に対する応
答としての情報に、視聴者のID番号と、前述のような
受信処理により、既にDRAM23上に保存されている
番組IDと、設問IDとが付加されて、応答情報が作成
される。そして、前述のような応答先情報に従って通信
速度が設定され、DRAM23上に保存されている所定
の返信先としてのデータベースセンタの電話番号に宛て
て、モデム33を通じて、送信される(ステップ14
4)。
【0085】次のステップ145では、この送信が成功
したか否かが判断され、正常に終了した場合は回線が切
断されて(ステップ146)、送信が成功した旨のメッ
セージが一定時間だけ受像管16の画面に表示される
(ステップ147)。また、送信が不首尾に終わった場
合は、その旨のメッセージが一定時間だけ画面に表示さ
れる(ステップ148)。
【0086】なお、視聴者のID番号としては、前述の
「SONY−00−00000001」のような個々の
受信機に固有のID番号でもよいが、モデム31に接続
されている電話回線に与えられている電話番号であって
もよい。
【0087】[応答情報の受信処理]前述のような視聴
者側からの応答に対し、データベースセンタでは、コン
ピュータ処理により、応答データが受け付けられて、返
信元に受信終了の信号を送ってから回線が切られ、デー
タが取り込まれる。
【0088】データベースセンタにおいては、データベ
ースセンタのデータベースに予め登録されている放送番
組テーブルと、多数の視聴者からの応答情報にそれぞれ
付加されている、前述のような番組IDとを照合するこ
とにより、それぞれの応答情報が、どの双方向番組に対
しての応答であるのかを容易に識別することができる。
また、応答情報中の設問IDによって、番組中のどの設
問への応答であるのかを容易に識別することができる。
【0089】前述のように、放送番組テーブルを参照し
て番組IDから、その生放送の日時が判明するので、こ
れを現在の時刻と比較することにより、番組が生放送で
あるか、再放送またはネット局での放送であるかを識別
することもできる。放送番組に多重する番組ID自体に
生放送の日時の情報を含めるようにしてもよい。
【0090】以上により、複数の放送局がデータベース
センタの応答処理システムを共用しても番組を確実に識
別することが可能となり、放送局ごとに応答処理システ
ムを用意する場合に比べて、双方向放送の構造基盤を経
済的に構築することができる。また、データベースセン
タの設置場所や設置数は、その処理能力に応じて決める
ことができると共に、増設も可能となって、初期投資が
軽減される。
【0091】[他の実施例]前述の実施例では、双方向
放送番組の番組関連情報を、DTMF信号を用いて構成
し、主放送オーディオ信号と多重して放送するようにし
たが、文字多重放送と同様に、番組関連情報を、テレビ
ジョン放送の垂直ブランキング期間に多重するようにし
てもよい。
【0092】この場合、放送局側では、図7に示すよう
な番組関連情報を、文字多重信号形式に構成し、副放送
情報として、映像信号の垂直帰線期間に多重して放送す
る。一方、受信装置では、図1の実施例の前処理回路3
1およびDTMFデコーダ32に替えて、文字多重デコ
ーダが搭載されると共に、このデコーダに映像復調回路
13の出力信号S13が供給される。そして、そのデコー
ド出力を制御系20に取り込み、デコードして、番組関
連情報を再生し、DRAMなどのメモリに記憶すると共
に、受信した番組関連情報に対応して、図8に示すよう
な返信情報を作成し、電話回線を通じて伝送する。
【0093】放送局側では、例えば、クイズ番組などの
問題ごとの選択手順情報が作成されて、番組の放送に備
えられる。例えば3択の問題であれば、3つの回答をメ
ニュー表示して視聴者に選択させるという選択手順が作
成される。
【0094】例えばクイズ番組の場合、返信先は例えば
放送局側の受信システムとなり、この放送局側の受信シ
ステムへの通信プロトコルと受信システムの電話番号
が、返信先情報として設定される。
【0095】そして、クイズ番組などの放送中、視聴者
に解答を委ねる場面になった時点から、図7に示すよう
に、時間情報、選択手順情報および返信先情報が、映像
信号の垂直帰線期間に多重されて放送される。
【0096】時間情報は、現在時刻の情報であり、この
実施例では、フィールドごとに更新されて、NTSC方
式の場合、1/60秒の精度となる。なお、従来の文字
多重放送では、フレームごとに更新されて、NTSC方
式の場合、1/30秒の精度となる。この時間情報は、
常時放送してもよく、視聴者参加番組中で、視聴者の反
応が期待される期間のみの放送でもよい。
【0097】選択手順情報は、通信用プロトコルのよう
な、いわば、プログラムの塊であって、選択手順識別情
報、選択手順、表示データ、時間制限情報などから構成
され、かなりの情報量となり得るため、複数のフィール
ドにわたって多重されることもある。
【0098】選択手順識別情報は、どの選択手順、つま
り、どの番組(番組ID)、どの質問、どのアンケー
ト、どのクイズ問題に対する答であるか(設問ID)を
示す識別子であって、視聴者の選択結果に付加して返信
先に送信され、返信先では、この情報に基づいて、選択
手順ごとに答が区分される。
【0099】選択手順は、中間言語的な記述による、メ
ニュー選択のプログラムであって、ここに記載された流
れに従って、イメージ、文字列、動画などにより、画面
への表示が行なわれる。また、視聴者からの操作の受付
や、この操作に対しての画面の切り換えなどの応答処理
も行なわれる。表示データは、上述のような、イメー
ジ、文字列、動画などの表示に用いる、フォント、グラ
フィック、アニメーション、動画などのデータである。
時間制限情報は、上述のような識別子により示される、
選択内容への返信の有効時間と、メニュー表示に何らの
操作がない場合、受信側で自動的に表示を中止するまで
の時間とである。受信側で表示を中止する場合には、正
解を放送するまでの予定時間が設定される。また、選択
内容への返信の有効時間は、正解を放送するまでの予定
時間に、前述のような電話回線の混雑を見込んで、若干
の余裕時間が加算される。
【0100】返信先情報は、返信の際の通信速度、パリ
ティの有無、NMPの使用の有無、Xモデム方式などの
通信環境設定情報と、返信先の電話番号などで構成さ
れ、この電話番号に対して、設定された環境に従って、
図8に示すような返信情報が視聴者から返信される。
【0101】図8において、先頭の返信データ識別情報
は、放送局側で受信したデータが、返信データであるの
か、その他のアクセスによるものかを区別するための識
別子である。
【0102】次のチェックデータは、送信時のビット落
ち、ノイズなどによりデータが変化していないかどう
か、チェックサムなどにより整合をとるためのものであ
る。
【0103】返信データのうち、選択手順識別情報は、
前出図7で示される値であって、これにより、視聴者か
らの解答が、どのメニュー、どの質問に対する答である
かが判断される。放送局からは、質問1、質問2‥‥の
順序で放送されても、電話回線の状況によっては、視聴
者からの回答が放送と同じ順序で返信されるとは限らな
いので、このような識別情報が必要となる。
【0104】また、選択結果情報としては、最終的に選
ばれたメニュー項目を示す情報などが返信される。
【0105】返信データの次の、返信元識別情報として
は、前述の実施例と同様に、視聴者に固有の番号、例え
ば、電話番号や受信装置の製造番号などが用いられる。
【0106】なお、番組関連情報をテレビジョン信号の
垂直ブランキング期間に多重した場合は、前述のよう
に、放送局用のVTRで番組を録画する際に、必要な情
報が失われてしまう。録画時に同期信号が付け替えられ
ても、必要な情報を確実に存続させるためには、テレビ
ジョンの有効画面に対応する、非ブランキング期間の所
定のラインに所要のデータを重畳して送出すると共に、
受信側では、所定のラインに対応するウィンドウ信号を
用いて、所要のデータを抽出するようにすればよい。
【0107】なお、以上の例は、テレビジョン放送にこ
の発明を適用した場合であるが、特に多重する副放送情
報をDTMF信号で構成すれば、ラジオ放送にも適用可
能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、受信側からの応答の情報を、電話回線を通じて所定
の返信先に送信するようにした双方向放送において、放
送局側からは、双方向番組の番組識別情報を主放送信号
に多重して放送すると共に、受信側では、受信した番組
識別情報を応答の情報に加えて所定の返信先に送信する
ようにしたので、その応答がどの双方向番組に対する応
答なのかを容易に識別できる。
【0109】そして、応答がどの双方向番組に対する応
答なのかを容易に識別できるので、応答を受ける単一の
センタであっても視聴者からの応答を一括して受け付け
ることが可能になる。このため、施設を共有化できるの
で、放送局毎に応答を受け付けるための電話受付施設を
準備する場合に比べて安価に双方向システムの構築がで
きる。
【0110】そして、センタの設置場所や設置数は、純
粋に処理能力によって決めることができ、足りなくなっ
たら増やしていく方法がとれ、最初から各ブロック毎に
センタを配置するような膨大な初期投資が必要ない。
【0111】そして、番組識別情報に生放送の時間を含
めた場合には、応答が生放送の双方向番組に対する応答
なのか、録画番組への応答なのかがすぐに識別できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向放送の受信装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】DTMF信号を説明するための図である。
【図3】DTMF信号の送出条件を説明するための図で
ある。
【図4】図1の実施例の動作を説明するための流れ図で
ある。
【図5】図1の実施例の他の動作を説明するための流れ
図である。
【図6】図1の実施例の他の動作を説明するための流れ
図である。
【図7】この発明による双方向放送方式の一実施例の要
部の構成を説明するための概念図である。
【図8】この発明による双方向放送方式の一実施例の他
の要部の構成を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 信号系 14 音声復調器 20 制御系 21 CPU 23 DRAM 24 SRAM 31 前処理回路 32 DTMFデコーダ 33 モデム 37 タイマ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局側から受信者の応答を促す双方向
    番組を放送し、受信側からの応答の情報を、電話回線を
    通じて所定の返信先に送信するようにした双方向放送方
    式において、 上記放送局側からは、上記双方向番組の番組識別情報を
    主放送信号に多重して放送すると共に、 上記受信側では、受信した上記番組識別情報を上記応答
    の情報に加えて上記所定の返信先に送信するようにした
    ことを特徴とする双方向放送方式。
  2. 【請求項2】 上記番組識別情報が、当該番組を制作し
    た放送局と放送日時とを示す情報である請求項1に記載
    の双方向放送方式。
  3. 【請求項3】 上記所定の返信先が、上記受信側からの
    応答の情報を、当該応答の情報に加えられた上記番組識
    別情報に基づいて処理する請求項1に記載の双方向放送
    方式。
  4. 【請求項4】 放送側からの設問などに対する応答の情
    報を入力する入力手段と、 受信した放送信号に多重されている番組識別情報を分離
    する分離手段と、 上記分離された番組識別情報を再生する再生手段と、 上記再生された番組識別情報を上記入力された応答の情
    報に加えて、電話回線を通じて上記所定の返信先に送信
    する送信手段とを備える双方向放送の受信装置。
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