JPH07177110A - 多重放送方法及びその受信装置 - Google Patents

多重放送方法及びその受信装置

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JPH07177110A
JPH07177110A JP5344233A JP34423393A JPH07177110A JP H07177110 A JPH07177110 A JP H07177110A JP 5344233 A JP5344233 A JP 5344233A JP 34423393 A JP34423393 A JP 34423393A JP H07177110 A JPH07177110 A JP H07177110A
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broadcast
signal
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dtmf
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JP5344233A
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Hitoshi Yoshinobu
仁司 吉信
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放送信号に多重して放送される番組関連情報
としての副放送情報を、低コストで送信及び受信できる
システムを提供する。 【構成】 放送側では、双方向放送のアクセス用データ
や番組予約用データなどの番組関連情報を、オーディオ
信号帯域内のDTMF信号を用いて構成し、主放送オー
ディオ信号と多重して放送する。受信側では、オーディ
オ復調器14の復調信号S14から、DTMFデコーダ3
2によりDTMF信号をデコードする。デコードした番
組関連情報などの副放送情報をメモリ23、24に記憶
しておき、双方向放送の自動応答ダイヤルや番組予約な
どに利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、双方向放送などに好
適な多重放送方法及びその受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン放送で、電話やファ
クシミリでの応答を求める視聴者参加型のクイズ番組や
討論番組、テレビショッピング、チケット予約、アンケ
ート調査、募金の呼びかけなどの番組の放送を行う場合
においては、放送側で、視聴者の応答のための受付電話
番号や送金先の口座番号を、適宜の時間だけ、スーパー
インポーズで画面に表示するようにしたり、音声で説明
したりすることがよくある。
【0003】しかし、これらの表示情報や音声情報は、
一定時間しか放送されないため、視聴者は、一般にはメ
モをとることによって、その電話番号などを手元にとど
めようとする。
【0004】テレビジョン受信機が、ピクチャー・イン
・ピクチャー機能を備え、かつ、子画面の画像について
静止画にすることができる機能(子画面スチル機能)を
備えている場合には、上記のような番組のときに、視聴
者がテレビジョン受信機で子画面に切り換えて子画面ス
チルすることにより、電話番号などの継続表示が可能で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電話番号な
どのメモをとることは、その時その場所に筆記用具やメ
モ用紙がなければできないことであると共に、筆記用具
があっても、煩わしいことであり、加えて、なじみのな
い番号の書き違いや、メモ自体を紛失するおそれもあ
る。また、テレビジョン受信機がピクチャー・イン・ピ
クチャー機能を備えていても、操作に手間どり、タイミ
ングを逸してしまうことが多い。
【0006】ところで、北米で実験が行なわれている双
方向放送では、応答に必要な情報を放送する方法として
は、その情報がビットマップデータなども含み、量的に
膨大であることから、ほとんどの場合、文字多重方式
で、映像信号の垂直ブランキング期間の空き水平期間に
多重化して放送する方法が採用されている。
【0007】しかし、文字多重情報をテレビジョン放送
信号から抽出し、デコードするためには、波形等化、デ
ータスライサーなどを備える複雑な回路構成の文字多重
チューナが必要となる。このため、テレビジョン受信機
は、必然的に高価になってしまう上、例えばNTSC、
BS、CS、MUSEなどの放送方式ごとに、異なる回
路を使用せざるを得ないという問題もある。
【0008】一方、わが国では、文字多重放送形式で、
双方向放送での応答に必要な情報を放送する場合、放送
法の上で、文字多重放送チューナとしては、その機能を
フルに満足させる必要があり、日本語のフォントデータ
をたくさん持たなくてはならないなどの理由から、欧米
向けのものに比べて、より高価な受信機になってしまう
という問題もある。
【0009】なお、わが国では、衛星放送(BS)のあ
るチャンネルを使ったデータ放送が実験段階であるが、
このデータチャンネルはBSにおいてしか利用すること
ができない。
【0010】この発明は、以上の点にかんがみ、放送番
組に関連する情報を放送信号に多重して放送することが
できると共に、受信側では、放送方式に関係なく、簡単
で廉価な回路により、受信信号から番組関連情報を自動
的に再生し、容易かつ確実に利用することができる多重
放送方法及びその受信装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による多重放送方法は、主放送オーディオ
信号中に、副放送情報を多重化して放送する多重放送方
法であって、上記副放送情報は、互いに調音の関係にな
いオーディオ帯域の第1の周波数のグループの中の1つ
のトーンと、互いに調音の関係にないオーディオ帯域の
第2の周波数のグループの中の1つのトーンとを組み合
わせた多周波数信号により構成し、この多周波数信号を
上記主放送オーディオ信号に多重して放送することを特
徴とする。
【0012】また、この発明による多重放送の受信装置
は、後述の実施例の参照符号を対応させると、互いに調
音の関係にないオーディオ帯域の第1の周波数のグルー
プの中の1つのトーンと、互いに調音の関係にないオー
ディオ帯域の第2の周波数のグループの中の1つのトー
ンとを組み合わせた多周波数信号により副放送情報が構
成され、この副放送情報が主放送オーディオ信号に多重
化されて放送される多重放送信号の受信装置であって、
受信した多重放送信号中のオーディオ信号を常時監視
し、上記多周波数信号を検出し、いずれの組み合わせで
あるかをデコードするデコード手段31、32と、この
デコード手段の出力を副放送情報として取り込む手段2
0と、上記取り込んだ副放送情報を記憶する記憶手段2
3または24とを備える。
【0013】
【作用】互いに調音の関係にないオーディオ帯域の第1
の周波数のグループの中の1つのトーンと、互いに調音
の関係にないオーディオ帯域の第2の周波数のグループ
の中の1つのトーンとを組み合わせた多周波数信号とし
ては、電話通信に用いられているDTMF(Dual Tone
Multi Frequency )信号がよく知られている。
【0014】この発明は、このDTMF信号により副放
送情報を構成して、主オーディオ信号に多重して送信
し、受信する。DTMF信号のエンコーダ、デコーダは
よく用いられており、安価な価格で市販もされている。
したがって、多重放送の送信装置及び受信装置は、安価
に構成することができる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明による多重放送方法及びその
放送信号の受信装置の一実施例について説明する。この
例においては、副放送情報を構成する多周波数信号とし
てDTMF信号を使用する。
【0016】すなわち、放送局側では、副放送情報とし
ての番組関連情報をDTMF信号形式の信号の構成とし
て、主放送オーディオ信号に多重化(混声)して放送す
る。一方、受信側では、受信した放送オーディオ信号か
らDTMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を
再生し、メモリに記憶して、サービス局などとの電話通
信や番組予約などに利用する。
【0017】まず、図2を参照しながら、DTMF信号
について説明する。
【0018】[DTMF信号]DTMF信号方式は、1
つは低周波数のグループ(低群)、そしてもう1つは高
周波数のグループ(高群)の2つのトーンを同時に送る
オーディオ帯域信号方式である。これらの低周波数及び
高周波数のグループの各々は、どの2つも調音の関係に
ない4つのオーディオ帯域周波数のトーンからなってい
る。
【0019】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図2に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0020】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、単に12個が一般に加入者ア
ドレス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、
電話機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」
〜「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前
記の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図2
に破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字
に対応する機能信号は、日本国内では一般には利用して
おらず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデ
ータ伝送に利用されているのみである。
【0021】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図3
に示すように規定されている。
【0022】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、通常の放送オーディオ信
号に多重(混声)して放送することができて、受信側で
の分離も比較的容易である。
【0023】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0024】[複数の副放送情報の放送]この実施例の
送信側、つまり放送局側においては、副放送情報の送信
に当たって、上述のようにPB回線選択には使用されて
いない「A」、「B」、「C」、「D」を意味する機能
信号のうち、「A」、「B」、「C」の機能信号は、副
放送情報の送信開始情報として用い、「D」の機能信号
は送信終了情報として用いる。
【0025】送信開始情報が3種類あるので、この例で
は、3種類の副放送情報を区別して送信することができ
る。つまり、3種の副放送情報は、その種別ごとに、
「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれかと、
「D」の機能信号とで区切られて放送される。
【0026】例えば、双方向番組への応答アクセスに関
する情報、例えばアクセス先の電話番号(受付電話番
号)、伝送レートなどの副放送情報は、「A」の機能信
号を送信開始情報とし、送信終了情報である「D」の機
能信号との間に送信される。また、同様に、例えば応答
側の電話番号の末尾制限や現在時刻設定などの環境設定
に関する副放送情報は、「B」の機能信号と「D」の機
能信号との間に、受信データのクリアに関する情報は
「C」の機能信号と「D」の機能信号との間に、それぞ
れ挟まれた状態の信号として多重化されて放送される。
【0027】そして、受信側においては、送信開始情報
としての「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれか
と、送信終了情報としての「D」の機能信号とに挟まれ
た数値や記号データが副放送データ列(情報群)とみな
されて、後述のように、メモリの所定の格納域にそれぞ
れ区別されて保存される。
【0028】例えば、応答アクセスに関する情報とし
て、インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バー
ジョンが00の受信機に対して、受付電話番号0990
−1234−1234に、伝送レート300bpsでア
クセスを許可する場合は、副放送情報は、 00#0990*1234*1234 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の00は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが00(伝送レート300bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは受付電話番号である。
【0029】また、インタラクティブテレビジョン規格
バージョンが01の受信機に対し、電話番号0990−
1234−1235に、伝送レート1200bpsでア
クセスを許可する場合には、 01#0990*1234*1235 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の01は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが01(伝送レート1200bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは受付電話番号である。
【0030】なお、上述のような応答アクセスに関する
データ列では、記号「#」がセパレータ(個々のデータ
の区切り)を表わし、記号「*」がポーズを表わす。
【0031】環境設定に関する情報として、特定の電話
番号(加入者番号)を持った視聴者のみにアクセスを制
限する場合、例えば、電話番号末尾が0の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、また、電話番号末尾が1の番号のみにアクセ
スを許可するときは、 0#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、それぞれ、「B」の機能信号と「D」の機能
信号との間に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多
重化されて送出される。この場合、記号「#」の前の数
字「0」は、記号「#」の次の数字を、末尾として有す
る電話番号からのアクセスを許可することを意味する。
【0032】また、電話番号末尾が偶数の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0*0#2*0#4*0#6*0#8 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここでは、記号「*」は論理和を意味して
いる。
【0033】さらに、放送番組の受信予約や録画予約な
どのための時刻情報として、例えば、現在時刻が199
3年12月15日火曜日7時00分の場合は、 1#1993121520700 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。
【0034】また、ある放送番組が、現時点から見て、
次の日曜の7時00分から7時29分まで放送される場
合は、 10#07000729 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出され、別の放送番組が次の月曜の12時
00分から14時15分まで放送される場合には、 11#12001415 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0035】なお、上述のような環境設定に関するデー
タ列では、記号「#」がセパレータを表わし、記号
「*」が「オア(論理和)」を表わす。
【0036】そして、受信データのクリアに関する情報
として、例えば、番号制限のクリアの場合は、 99#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出され、また、受付電話番号のクリアの場
合には、 99#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0037】上述のように、電話回線の選択信号として
は使用されていない「A」、「B」、「C」;「D」の
機能信号を、副放送情報の送信開始情報及び送信終了情
報とすることによって、例えば、ドラマの電話をかける
シーンなどで、DTMF音が発信されても、番組関連情
報と混同されることはない。また、副放送情報を確実に
送受することができる。
【0038】[受信装置の構成]次に、図1、図4〜図
6を参照しながら、この発明による多重放送の受信装置
を、双方向放送番組対応のテレビジョン受信機に適用し
た場合の一実施例について説明する。
【0039】この例の多重放送の受信装置の一実施例の
構成を図1に示す。図1において、10はテレビジョン
受信機の信号系であり、20はその制御系である。
【0040】アンテナ1で受信された放送電波はチュー
ナ11に供給される。チューナ11には制御系20から
選局信号が供給されて、このチューナ11において所望
のチャンネルの放送信号が選択されて中間周波信号に変
換される。この中間周波信号は中間周波回路12に供給
される。この中間周波回路12には、映像復調器13と
音声復調器14とが含まれ、映像信号及びオーディオ信
号が復調される。
【0041】映像復調器13からの映像信号S13は、映
像信号処理回路15を経て、受像管16に供給される。
音声復調器14からのオーディオ信号S14は、音声多重
デコーダ17に供給されて、2か国語信号またはステレ
オ信号SL、SRがデコードされる。そして、これら信
号SL、SRがそれぞれアンプ18L、18Rを通じて
左右のスピーカ19L、19Rに供給される。
【0042】音声復調器14からのオーディオ信号S14
は、また、前処理回路31を介してDTMFデコーダ3
2に供給される。このDTMFデコーダ32は、その入
力信号中のDTMF信号を常時サーチし、DTMF信号
を検知すると、そのDTMF信号がいずれの機能信号で
あるかのデコードを行う。つまり、「0」〜「9」の番
号、「#」、「*」、「A」〜「D」がデコードされ
る。そして、そのデコードしたデータを制御系20に供
給する。
【0043】この例の場合には、このDTMFデコーダ
32としては、広く普及している市販のDTMFデコー
ダを用いる。前処理回路31は、このようにDTMFデ
コーダ32として市販のDTMFデコーダを使用して
も、より精度の高いDTMF信号のデコードを行うこと
ができるようにするための前処理を行うために設けられ
る。すなわち、前処理回路31は、オーディオ信号S14
について、DTMF信号以外の周波数成分を除去して、
DTMFデコーダ32の入力信号が、市販のDTMFデ
コーダが許容する信号となるようにするもので、フィル
タ回路からなる。
【0044】また、この実施例では、視聴者参加型番組
への応答など、双方向放送番組に対応するために、デー
タ通信用のモデム(変復調装置)33が設けられる。こ
のモデム33の回線接続端子Lineには電話回線2が接続
され、電話端子Tel には電話機3が接続される。このモ
デム33が、制御系20のシステムバス200に接続さ
れる。また、モデム33からのデータが、DTMFデコ
ーダ32に供給されており、電話回線2を介して送られ
てくるDTMF信号をこのDTMFデコーダ32でデコ
ードして、制御系20に取り込むことができるようにさ
れている。
【0045】制御系20は、CPU21と、ROM22
と、DRAM23と、SRAM24と、VRAM25と
を備え、それぞれがシステムバス200に接続される。
ROM22には、後述するDTMFデータの受信取り込
み処理プログラムのほか、各種の制御プログラムが格納
されると共に、表示に用いるフォントやグラフィックの
データも格納される。DRAM23は主に演算のための
作業領域として利用され、SRAM24には受信装置自
身の設定情報やID情報などが保存される。そして、V
RAM25は表示に用いられる。
【0046】制御系20は、また、I/Oポート26
1、262、263、264及びVTRのコントロール
ポート27を備える。I/Oポート261を通じて制御
信号が映像信号処理回路15及び音声多重デコーダ17
に供給される。また、リモコン送信機34からの、例え
ば赤外線リモコン信号がリモコン受信機35で受信さ
れ、その受信されたリモコン信号がリモコンデコード回
路36でデコードされ、そのデコードされたリモコン信
号が、I/Oポート261より制御系20に取り込まれ
る。
【0047】そして、リモコン送信機34でのユーザー
の操作に応じた制御が、ROM22のプログラムにした
がってCPU21により行なわれる。例えば、選局や音
量制御などのリモコン操作の場合、チューナ選挙区や音
量制御が実行されると同時に、必要な文字や記号の表示
のためのフォントデータが、ROM22から読み出され
てVRAM25へ転送される。そして、このVRAM2
5のデータが映像信号処理回路15に供給され、映像信
号S13と合成(例えばスーパーインポーズ)されるこ
とにより、受像管16の画面に適宜の時間、表示され
る。
【0048】そして、選局や音量制御などのデータは、
それぞれの操作の都度、不揮発性のSRAM24に書き
込まれて、電源を一旦オフとした後に再度オンとした場
合、電源オフ直前と同音量で同じチャンネルを試聴す
る、いわゆる、ラストメモリ機能が実現される。
【0049】I/Oポート263を通じては、選局信号
がチューナ11に供給される。また、この実施例では、
実時間の通知や所定の時間の割り込み発生のためのタイ
マ回路37からの時間データがI/Oポート264を通
じて制御系20に入力される。
【0050】また、VTRのコントロールポート27
は、この例では3台のVTR1、VTR2、VTR3に
対してのコントロールが可能に構成されている。制御系
20は、このコントロールポート27を通じてVTRに
コントロール信号を供給すると共に、VTRからのステ
ータス信号を取り込み、VTRに対して所望の制御を行
うことができる。
【0051】なお、各VTRは、チューナと中間周波数
回路を内蔵しており、例えば分配器を介してアンテナ1
に接続されて、後述のように、制御系20の制御の下
に、予約録画をすることができる。
【0052】[多重化情報の受信処理]次に、図4及び
図5をも参照しながら、図1の実施例の多重化情報の受
信処理について説明する。
【0053】テレビジョン受信機の電源がオンの状態で
は、前処理回路31及びDTMFデコーダ32を使用し
て、現在選択されているチャンネルの番組のオーディオ
信号に混声されているDTMF信号を、常時、監視す
る。すなわち、CPU21は、I/Oポート262を通
じてDTMFデコーダ32の出力を、常時、あるいは所
定の周期でサーチし(ステップ101)、現に受信中の
放送番組のオーディオ信号S14にDTMF信号が混声さ
れていることを検知したときは(ステップ102)、そ
のDTMF信号のデコード出力D32を、前述したような
番号や記号として取り込む(ステップ103)。
【0054】このとき、前述のような送出条件、すなわ
ち、DTMF信号の続く長さが50msec以上か、D
TMF信号がなくなってから次の信号の立上がりまでの
ポーズ時間は30msec以上か、DTMF信号の長さ
とポーズ時間との合計が規定値の120msec以上か
などのチェックを行い、本当に検出された信号がDTM
F信号かをチェックする(ステップ104)。これによ
り、放送電波の受信状態の悪いときのエラーデータの受
信を防ぐことができると共に、通常の音声に、偶然、D
TMF信号と同じ周波数成分が含まれていた場合の誤受
信を防ぐことができる。
【0055】ステップ104において、受信データがD
TMF信号でないと判断した場合は、ステップ105に
進んで、DRAM23の一時格納域をクリアすると共
に、保存ポインタを初期設定した後、ステップ101に
戻って、DTMFデコーダ32の出力チェックを継続す
る。
【0056】また、受信データがDTMFであると判断
した場合は、ステップ106に進んで、保存ポインタア
ドレスが一時格納域の範囲内にあるか否かをチェックす
る。そして、保存ポインタアドレスが一時格納域の範囲
内にない場合は、電源オン直後の状態、または、エラー
状態であるため、ステップ106からステップ107に
進んで、リセットの意味から、保存ポインタに一時格納
域のアドレスを初期設定する。これにより、保存ポイン
タの示すアドレスが不定のまま、DRAM23にデータ
が書き込まれ、誤動作ないしはソフトウエア暴走の原因
となることが防止される。
【0057】ステップ106でポインタアドレスが一時
格納域の範囲内にあると判別したとき、また、ステップ
107でポインタに一時格納域のアドレスを初期設定し
た後には、ステップ108に進んで受信データが“0”
〜“9”までの番号や、“#”や“*”などの記号デー
タであるかを判別する。これら数値や記号であると判別
したときには、ステップ108からステップ109に進
んで、一時格納域に空きがあるか否かをチェックする。
【0058】そして、受信データがこれらの数値や記号
データであって、かつ、一時格納域に空きがある場合、
つまりポインタが一時格納域の範囲内を指示している場
合は、ステップ110に進んで、DRAM23の、その
ポインタが示すアドレスへ受信したデータ(“0”〜
“9”、“#”、“*”)を格納する。そして、その
後、ステップ111に進んでポインタを1文字分だけ更
新する。その後、ステップ101に戻ってDTMF信号
の受信チェックを継続する。
【0059】また、ステップ109において、一時格納
域に空きがないと判断した場合は、受信エラーなので、
ステップ112に進んで、一時格納域をクリアし、ポイ
ンタに一時格納域のアドレスを初期設定する。
【0060】また、上述のステップ108において、受
信データが、“0”〜“9”、“#”、“*”のような
数値や記号データでない場合は、前述の4つの機能信号
に対応する文字データ“A”、“B”、“C”、“D”
のいずれかであるので、図4の区分格納のルーチン12
0に入る。このルーチン120は、図5に示す内容のも
ので、まず、ステップ121において、ポインタに一時
格納域の先頭アドレスをセットする。次いで、ステップ
122、123、124で、受信データが“A”、
“B”、“C”の3つの機能信号のいずれであるかを順
次チェックする。
【0061】そして、ステップ122で受信データが
“A”の機能信号であると判断した場合は、ステップ1
25に進んで、ポインタの示すアドレスに「A」を設定
する。また、ステップ123で受信データが“B”の機
能信号であると判断した場合は、ステップ126に進ん
で、ポインタの示すアドレスに「B」を設定する。さら
に、ステップ124で受信データが“C”の機能信号で
あると判断した場合は、ステップ127に進んで、ポイ
ンタの示すアドレスに「C」を設定する。
【0062】そして、これらステップ125、126、
127の後は、ステップ111に進んで、ポインタを1
文字分だけ更新する。その後、ステップ101に戻って
DTMF信号の受信チェックを継続する。
【0063】上述のステップ122〜124において、
“A”、“B”、“C”の3つの機能信号のいずれでも
ないと判断した場合は、残りの文字“D”の機能信号で
あると判断し、ここまでに一時格納域に格納されたデー
タを1つのデータ列(情報群)として処理する。
【0064】すなわち、放送側は、DTMF信号の送信
時には、送信開始信号として、“A”、“B”、“C”
の機能信号のいずれかを送出するので、ステップ125
〜127の結果、一時格納域の先頭には、「A」、
「B」、「C」のいずれかが格納されている。そこで、
次のステップ128においては、一時格納域の先頭が
「A」、「B」、「C」の文字データのいずれであるか
を判別する。
【0065】この判別の結果、一時格納域の先頭が
「A」であれば、ステップ129に進んで、一時格納域
の先頭からポインタの示す最後の部分までのデータ列
を、対応する格納域Gaに保存する。また、一時格納域
の先頭が「B」であれば、ステップ130に進んで、一
時格納域の先頭からポインタの示す最後の部分までのデ
ータ列を、対応する格納域Gbに保存する。さらに、一
時格納域の先頭が「C」であれば、ステップ131に進
んで、一時格納域の先頭からポインタの示す最後の部分
までのデータ列を、対応する格納域Gcに保存する。こ
れら格納域Ga、Gb、Gcとしては、後述のようにD
RAM23またはSRAM24に設定される。
【0066】そして、次にステップ132に進んで、受
信したデータ列の評価、解析を行ない、格納域Ga、G
b、Gcに格納された情報が、受信時に実行することが
必要なコマンドである場合、そのコマンドに対応した処
理、例えば、受信されている情報の一部または全部のク
リア、現在時刻のタイマーへの設定、メニュー表示選択
処理などを行なう。しかる後、ステップ101に戻って
受信チェックを継続する。
【0067】以上のように、この実施例の多重データの
受信処理では、放送番組のオーディオ信号を常時監視し
ながら、DTMF信号の内の機能信号に対応する文字デ
ータ“A”と“D”、“B”と“D”、“C”と“D”
の機能信号に挟まれたデータ列を1つの情報とみなし、
前述のような情報の種類に応じて区分して、それぞれの
情報を別々の格納域Ga、Gb、Gcへ自動的に保存す
る。こうして、この実施例では、受信情報を分類して保
存することができる。
【0068】例えば、始端が“A”の機能信号であれ
ば、双方向番組への応答アクセスに関する情報として、
データ列は格納域Gaに保存される。また、始端が
“B”の機能信号であれば、環境設定に関する情報とし
て、格納域Gbに保存される。そして、始端が“C”の
機能信号であれば、受信データのクリアに関する情報と
して、格納域Gcに保存される。
【0069】応答アクセスに関する情報など双方向番組
に対応する一時的な情報は、番号クリア信号の受信時に
クリアすることが考えられるが、クリア信号受信時にチ
ャンネルが切り替わっていたりする可能性を考えると、
電源オフのタイミングで、古い番号がクリアされること
が望ましい。したがって、応答アクセスに関する情報
は、DRAM23にそのまま保存してもよい。つまり、
格納域DaはDRAM23上に設定してもよい。
【0070】一方、環境設定に関する情報には、前述の
ように、放送番組の受信予約や録画予約などのための時
刻情報が含まれており、予約された番組の時刻情報は、
例えば、1週間を超えるような比較的長い期間にわたっ
て保存する必要がある。そこで、これらの情報は、不揮
発性のSRAM24上に転送した方がよい。
【0071】したがって、この実施例では、格納域G
a、Gb、Gcは、その保存すべきデータの性質、つま
り長期保存が必要か、電源オフで消去してもよいもの
か、などの条件に応じて、揮発性のDRAM23あるい
は不揮発性のSRAM24上設定される。
【0072】そして、センター局に対する上り方向の情
報の送信に一般の電話回線を利用した簡易型インタラク
ティブテレビジョンの、後述のような応答処理に際して
は、DRAM23上の格納域Gaに保存された、宛先電
話番号や通信条件などの必要な情報を、自動的に読み出
して、利用することができる。
【0073】また、後述のような録画予約に際しても、
DRAM23上の格納域GbからSRAM24上に転送
された予約番組の時刻情報を、自動的に、利用すること
ができる。
【0074】[双方向放送の自動応答処理]次に、図6
を参照しながら、図1の実施例の自動応答処理について
説明する。
【0075】図6のステップ141において、視聴者が
リモコン送信機34を操作することにより、このリモコ
ン送信機34から送信されたリモコン信号が、リモコン
受信機35に受信される。そして、受信したコマンド
が、例えば、視聴者参加型のクイズ番組のような、双方
向放送の番組に対する応答コマンドであるか否かが判断
される(ステップ142)。
【0076】受信したコマンドが、例えば、チャンネル
切り換えのような一般のコマンドである場合、そのコマ
ンドに対応する処理がなされる(ステップ140)。
【0077】応答コマンドの場合は、図4、図5に示す
ような受信処理によって、応答先の電話番号や通信速度
などのアクセス情報が既に受信され、DRAM23上に
保存されているか否かが判断され(ステップ143)、
受信されていない場合は、エラーを示すアイコンやメッ
セージにより、アクセス情報が受信されていないことが
受像管16の画面に一定時間だけ表示される(ステップ
144)。
【0078】また、応答先情報が受信済みの場合は、同
時に受信した発信制限情報の存否と、制限条件に該当す
るか否かが判断される(ステップ145、146)。こ
の制限条件は、例えば、SRAM24に登録されている
視聴者のID番号や電話番号の末尾の数字を指定するこ
とにより、一致する末尾番号の視聴者は自ら発信を行な
わないようにすることである。このような制限条件に該
当する場合は、その旨のメッセージが受像管16上に一
定時間だけ表示される(ステップ147)。
【0079】そして、制限条件がない場合と、制限条件
に該当しない場合は、ステップ151において、放送番
組に対する応答としての情報に、視聴者のID番号が付
加されて、応答情報が作成され、上述のような応答先情
報に従って通信速度が設定されて、DRAM23上に保
存されている所定の電話番号に宛てて、モデム33を通
じて、送信される。
【0080】次のステップ152では、この送信が成功
したか否かが判断され、正常に終了した場合は回線が切
断されて(ステップ153)、送信が成功した旨のメッ
セージが一定時間だけ画面に表示される(ステップ15
4)。送信が不首尾に終わった場合は、その旨のメッセ
ージが一定時間だけ画面に表示される(ステップ15
5)。
【0081】このように末尾制限をすることにより、放
送側では、視聴者側からの応答の量を制御しながら、容
易に双方向放送を実施することができる。また、視聴者
側では、受信信号から再生したアクセス情報を自動的に
利用することにより、容易かつ確実に応答することがで
きる。
【0082】なお、視聴者のID番号としては、モデム
31に接続されている電話機3の電話番号が一般的では
あるが、視聴者が電話番号の登録をしないケースも考え
られるので、衛星放送デコーダのように、生産時に設定
されるID番号を利用することも可能である。
【0083】また、応答情報としては、例えば、視聴者
参加型のクイズ番組での問題に対して、「#1」のよう
な答に、SONY−01−23456789のような、
個々の受信機に固有のID番号が付加される。これによ
り、放送側では、どのメーカの受信機からアクセスされ
たかを知るすることができて、通話料に対する一定のロ
イヤリティ支払情報として利用することもできる。
【0084】上述のように、この実施例では、DTMF
信号形式で番組関連情報を番組のオーディオ信号に多重
して放送するようにしたので、受信側では、DTMFデ
コーダとしてIC化されて量産されているDTMFレシ
ーバーチップなどのような、安価な回路を使用すること
ができて、文字多重放送対応の受信機に比べて、廉価な
受信機を提供することができる。
【0085】また、文字多重放送形式での伝送と異な
り、各種の放送方式にも同一の回路で対応することがで
きると共に、従来の放送方式に影響を与えることもな
い。
【0086】もっとも、この実施例での情報の伝送レー
トは、前述のDTMF信号の周期から明かなように、8
文字/秒程度となり、文字多重方式による情報の伝送レ
ートに比べて格段に遅いが、前述のように、所要の情報
量が少ないので、伝送レートを問題にする必要はない。
【0087】[他の実施例]前述のように、現在時刻
や、放送番組の受信予約や録画予約などのための時刻情
報を、機能信号「B」および「D」をそれぞれ送信開始
情報および送信終了情報とするデータ列としてDTMF
信号形式で多重放送することができるので、この時刻情
報を利用することにより、タイマー時刻の修正や番組予
約の簡略化をはかることができる。
【0088】例えば、時刻情報として正確な現在時刻の
情報が送信される場合には、この正確な時刻情報を利用
して例えばタイマ回路37やVTR自身が有する時計回
路としてのタイマーの現在時刻の時刻修正や時刻設定を
容易に行うことができる。つまり、現在時刻情報を受信
した場合は、例えばタイマ回路37の時計を自動的にそ
の受信した現在時刻にセットするようにすればよい。
【0089】また、放送局側で、ある番組の予告放送と
同時にその番組の放送時間情報を、DTMF信号形式で
多重放送するようにし、一方、受信側で、この予告放送
及び放送時間情報を受信した場合に、所定時間内にリモ
コン送信機34の予約ボタンが押された場合には、DR
AM23の領域Gbに、その予告番組の放送開始時刻と
終了時刻とのデータを自動的保存するようにする。そし
て、受信装置では、その予告番組の放送開始時刻と終了
時刻とのデータが、SRAM24に転送されて、録画予
約データとされるものである。
【0090】この場合、SRAM24には、そのときに
試聴しているチャンネルの選局データが書き込まれ、こ
の選局データが録画予約データとしても利用される。
【0091】そして、予約番組の放送開始時刻になる
と、タイマ回路37の割り込み処理により、コントロー
ルポート27を介して接続されたVTRが起動して、録
画が開始される。そして、予約番組の終了時刻になる
と、再び、タイマ回路37の割り込み処理により、VT
Rが動作停止して、予約録画が終了する。なお、番組予
約の場合は、テレビジョン受信機自体が、上述と同様
に、起動し、動作停止する。
【0092】なお、以上の例では、「A」、「B」、
「C」の機能信号のいずれかを副放送情報の送信開始情
報とし、「D」の機能信号を送信終了情報として用いる
ようにしたが、「A」、「B」、「C」及び「D」のう
ちのいずれの機能信号を送信開始情報とし、また、送信
終了情報として用いるかは、任意である。
【0093】また、所定の1つの機能信号例えば「D」
の機能信号を送信終了情報として用いると共に、その他
の「A」、「B」、「C」の機能信号のうちの複数の組
み合わせ(重複を許すと共に、順序の違いも考慮)を送
信開始情報とすると、区分できる副放送情報の種類の数
をさらに増加させることができる。また、送信終了情報
も重複を許すと共に、順序の違いも考慮した複数の機能
信号の組み合わせの1つとすることもできる。
【0094】さらに、送信開始情報及び送信終了情報
は、「0」〜「9」、「#」、「*」の内の特定の組み
合わせを用いてもよい。これら番号及び記号と、「A」
〜「D」とを含む中から選択した組み合わせであっても
よい。
【0095】また、上述の実施例では、この発明をテレ
ビジョン放送および受信機に適用した場合について説明
したが、この発明は、双方向放送のアクセス用データや
番組予約用データなどの副放送情報を、比較的狭いオー
ディオ帯域内の例えばDTMF信号を用いて構成し、主
放送オーディオ信号と多重して放送するものであるか
ら、AM、FMのラジオ放送やPCM音声放送と、それ
ぞれ対応の受信機に適用することも可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、放送側では、双方向放送のアクセス用データや番組
予約用データなどの番組関連の副放送情報をオーディオ
信号帯域内のDTMF信号を用いて構成し、主放送オー
ディオ信号と多重して放送するので、受信側は、この副
放送情報をDTMFデコーダを用いて容易に受信してデ
コードすることができる。そして、このデコードした副
放送情報を記憶手段に記憶することにより、例えば視聴
者参加番組のアクセス番号などをメモすることが不要に
なり、利用者の便宜を計ることができる。
【0097】そして、DTMF信号のエンコーダは、市
販のものが使用できると共に、単にDTMF信号を主放
送オーディオ信号に混声するだけでよいので、文字多重
方式の場合に比べて放送局側の負担は小さい。
【0098】また、受信側でも、市販のDTMFデコー
ダを用いて、オーディオ復調器の復調信号からDTMF
信号を容易に抽出してデコードすることができ、受信装
置も安価に構成することができる。しかも、オーディオ
信号からデコードするものでって、文字多重方式のよう
に放送方式により受信デコーダを変更する必要がなく、
この点でも有利である。
【0099】さらに、デコードした副放送情報をメモリ
に記憶しておくようにした場合には、その記憶した副放
送情報を、双方向番組の自動応答(自動ダイヤル)用に
用いたり、番組予約などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による多重放送の受信装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】DTMF信号を説明するための図である。
【図3】DTMF信号の送出条件を説明するための図で
ある。
【図4】図1の実施例のDTMF信号による副放送情報
の受信動作の全体を説明するためのフローチャートであ
る。
【図5】図4のフローチャートの一部のフローチャート
である。
【図6】図1の実施例における双方向番組の応答動作を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 信号系 14 オーディオ復調器 20 制御系 21 CPU 23 DRAM 24 SRAM 31 前処理回路 32 DTMFデコーダ 33 モデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/081 7/173

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主放送オーディオ信号中に、副放送情報
    を多重化して放送する多重放送方法であって、 上記副放送情報は、互いに調音の関係にないオーディオ
    帯域の第1の周波数のグループの中の1つのトーンと、
    互いに調音の関係にないオーディオ帯域の第2の周波数
    のグループの中の1つのトーンとを組み合わせた多周波
    数信号により構成し、 この多周波数信号を上記主放送オーディオ信号に多重し
    て放送することを特徴とする多重放送方法。
  2. 【請求項2】 上記多周波数信号の組み合わせのうち、
    特定の組み合わせを、副放送情報の送信開始情報及び送
    信終了情報とし、これら送信開始情報と送信終了情報と
    の間において、上記副放送情報を送信するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多重放送方法。
  3. 【請求項3】 互いに調音の関係にないオーディオ帯域
    の第1の周波数のグループの中の1つのトーンと、互い
    に調音の関係にないオーディオ帯域の第2の周波数のグ
    ループの中の1つのトーンとを組み合わせた多周波数信
    号により副放送情報が構成され、この副放送情報が主放
    送オーディオ信号に多重化されて放送される多重放送信
    号の受信装置であって、 受信した多重放送信号中のオーディオ信号を常時監視
    し、上記多周波数信号を検出し、いずれの組み合わせで
    あるかをデコードするデコード手段と、 このデコード手段の出力を副放送情報として取り込む手
    段と、 上記取り込んだ副放送情報を記憶する記憶手段とを備え
    る多重放送信号の受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の多重放送信号の受信装
    置において、 上記デコード手段において、デコードした上記多周波数
    信号の組み合わせのうち、特定の組み合わせを、副放送
    情報の開始情報と終了情報として検出し、これら開始情
    報と終了情報の間に受信した上記多周波数信号を副放送
    情報として記憶するようにした多重放送信号の受信装
    置。
  5. 【請求項5】 上記副放送情報が、双方向番組への応答
    に関する情報である請求項1または請求項2に記載の多
    重放送方法。
  6. 【請求項6】 上記副放送情報が、双方向番組への応答
    に関する情報である請求項3または請求項4に記載の多
    重放送信号の受信装置。
JP5344233A 1993-12-17 1993-12-17 多重放送方法及びその受信装置 Pending JPH07177110A (ja)

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JP5344233A JPH07177110A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 多重放送方法及びその受信装置
US08/355,132 US5649284A (en) 1993-12-17 1994-12-13 Multiplex broadcasting system
US08/831,376 US5896555A (en) 1993-12-17 1997-04-01 Multiplex broadcasting of audio-video programs with DTMF signals

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09182037A (ja) * 1995-12-26 1997-07-11 Sony Corp テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン信号受信装置およびテレビジョン信号受信方法
WO2002044969A1 (fr) * 2000-11-29 2002-06-06 Dff Corporation Procede permettant de collecter des fonds
JP2014112895A (ja) * 1999-09-20 2014-06-19 Tivo Inc クローズド・キャプション・タグ付システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09182037A (ja) * 1995-12-26 1997-07-11 Sony Corp テレビジョン放送装置およびテレビジョン放送方法並びにテレビジョン信号受信装置およびテレビジョン信号受信方法
JP2014112895A (ja) * 1999-09-20 2014-06-19 Tivo Inc クローズド・キャプション・タグ付システム
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