JPH07307813A - 放送メディア利用の利用者リクエスト受付方法及びそれに用いる通信端末 - Google Patents

放送メディア利用の利用者リクエスト受付方法及びそれに用いる通信端末

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JPH07307813A
JPH07307813A JP10031494A JP10031494A JPH07307813A JP H07307813 A JPH07307813 A JP H07307813A JP 10031494 A JP10031494 A JP 10031494A JP 10031494 A JP10031494 A JP 10031494A JP H07307813 A JPH07307813 A JP H07307813A
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JP10031494A
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Takaaki Akimoto
高明 秋本
Kenji Akiyama
健二 秋山
Tsuyoshi Fujimoto
強 藤本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放送利用の通信販売サービス等において、通
信販売受付センタと自動発呼して商品の注文を可能にす
る。 【構成】 通信販売受付センタ1は、該センタの電話番
号、放送で紹介する商品の番号、販売期間等の通信販売
情報を放送局2に連絡しておく。放送局2は、放送する
テレビ信号中に該通信販売情報を挿入して送信する。通
信販売情報抽出器5は、テレビ受像機4で受信したテレ
ビ信号中から通信販売情報を抽出し、通信端末6へ送
る。通信端末6は、通信販売情報をメモリ61に格納
し、発呼スイッチ63が押されると、メモリ61から通
信販売情報を読み出し、その電話番号の通信販売受付セ
ンタ1を自動発呼する。その後、通信端末6はセンタ1
から商品の詳細情報を受信し、注文スイッチを押して注
文データを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話、ファックス、パ
ソコン通信、テレビ電話などの通信端末を使って、電気
通信網を通して通信販売のセンタを呼び出し、商品の値
段等の商品情報を入手し、商品の購入申込みを行うこと
により、自宅などから商品を購入できる通信販売サービ
スや、あるいは、テレビ放送やラジオ放送の視聴者参加
番組において、リクエスト受付センタを呼び出して、視
聴者がリクエストや意見を送る場合の、放送メディア利
用の利用者リクエスト受付方法及びそれに用いる通信端
末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信販売では、利用者は、テレビ
放送やラジオ放送で通信販売の商品紹介を視聴し、商品
名、注文受付センタの電話番号、その他商品購入に関す
る情報を放送番号中から聞き取ってメモし、そのメモを
見ながら注文センタに電話やファックス送付して商品購
入手続きを行っていた。しかし、このような方法では、
注文受付センタの電話番号を見逃さないように注意して
メモし、それを見て改めて電話番号を回さなければなら
なかった。そのため、電話番号を間違えて、その電話番
号と似た番号の電話への大量の間違い電話が発生するな
どの問題があった。同様のことは、テレビ放送やラジオ
放送の視聴者参加番組において、視聴者が番組中で知ら
されるリクエスト受付センタの電話番号に電話し、リク
エストや意見を送る場合にも発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、テレ
ビ放送やラジオ放送での通信販売サービス、テレビ放送
やラジオ放送の視聴者参加番組等において、通信販売受
付センタやリクエスト受付センタなどを自動的に呼び出
すことを可能にして、利用者や視聴者の発信先電話番号
のメモの間違いやダイヤル間違いによる間違い電話の発
生を防止する、放送メディア利用の利用者リクエスト受
付方法を提供することにある。
【0004】また、本発明の目的は、テレビ放送やラジ
オ放送での通信販売サービス等において、単に一つのス
イッチあるいは二、三のスイッチを押すだけで、自動的
に通信販売受付センタを呼び出して、商品の詳細情報の
入手、発注を可能にする通信端末を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の放送メディア利用の利用者リクエスト受付
方法は、テレビ放送又はラジオ放送の放送信号中に少な
くともリクエスト受付センタの番号情報(以下、発信先
番号情報という)を挿入し、利用者宅側で、受信放送信
号中に挿入されている前記発信先番号情報を抽出して通
信端末に設定し、前記設定された発信先番号情報にもと
づいてリクエスト受付センタを自動的に発呼してリクエ
ストを行うことを特徴とする。
【0006】また、本発明の通信端末は、受信した放送
信号から、当該放送信号中に挿入されている発信先番号
情報を抽出する情報抽出器と、情報抽出器により抽出さ
れた発信先番号情報を格納するメモリと、発呼スイッチ
の操作に応答して、前記メモリから発信先番号情報を読
み出して該発信先を発呼する制御部とを有することを主
要な特徴とする。
【0007】
【作用】例えば通信販売サービスの場合、テレビやラジ
オ番組の放送信号中に、通信販売受付センタの電話番号
やその時点で紹介している商品番号、その商品の販売期
間などの通信販売情報を入れておき、受信した放送信号
中の通信販売情報を抽出して通信端末にそれら情報を自
動設定する。これにより、通信端末の発呼スイッチを押
すだけで自動的に通信販売受付センタに正確に電話がか
かる。また、今放送している商品番号を自動的に通信販
売受付センタに送ることにより、商品選択を自動化でき
る。即ち、利用者は、テレビまたはラジオ番号中で欲し
い商品を見つけたならば、その番組を視聴中または視聴
直後に通信端末のスイッチを押すだけで、利用者宅の通
信端末からその商品のさらに詳細な情報の入手と共に、
もし購入したいなら続けて購入手続きを行うことができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面により
詳述する。
【0009】図1は本発明の第1の実施例である通信販
売サービスシステムの一例を示すブロック図である。図
1において、1は通信販売受付センタで、このセンタに
利用者が電話をかけることにより商品の詳細情報を入手
したり、商品を注文することができる。2は放送局で、
通信販売受付センタ1の電話番号や商品番号、販売期間
などの情報を、通信販売に関係する番組の放送信号中に
挿入して放送する。3はISDNデジタル通信網などの
電気通信網、4は利用者宅のテレビ受像機である。5は
通信販売情報抽出器で、テレビ受像機4から送られてく
る現在受信中の映像信号を入力し、その映像信号中から
通信販売情報のデータを取り出して通信端末6に送るも
のである。通信端末6は、電気通信網3を通して通信販
売受付センタ1に接続することにより、商品情報を映像
と音声で入手し、またスイッチを操作することで商品注
文を行うことができる。
【0010】放送局2は、データ符号化器21、映像編
集機器22、データ重畳器23、テレビ送信機24など
で構成される。データ符号化器21は、通信販売受付セ
ンタ1から与えられる通信販売情報(通信販売受付セン
タ1の電話番号、商品番号、販売期間など)を、その先
頭にデータ開始コードを付加し、さらにデータの最後に
チェックサムなどの誤り検出用データを付加して符号化
する。図2に、この符号化データの構成例を示す。映像
編集機器22は、放送するテレビ映像を編集する機器で
ある。データ重畳器23は、映像編集機器22で編集さ
れた映像信号中(例えば垂直同期信号の期間など)にデ
ータ符号化器21の通信販売情報符号化データを重畳
し、テレビ送信機24は、該通信販売情報符号化データ
の重畳されたテレビ信号を電波として送信する。
【0011】通信販売情報抽出器5はデータ抽出・復号
化器51、開始コード及び誤り検出器52、制御部53
などで構成される。データ抽出・復号化器51は、テレ
ビ受像機4から送られてくる映像信号中の通信販売情報
符号化データを抽出して復号化する。この復号化された
データは、制御部53と共に開始コード及び誤り検出器
52に入力される。開始コード及び誤り検出器52は、
入力されたデータ中の開始コードを監視し、開始コード
が検出された場合、それに続くデータを演算処理し誤り
検出用データを生成し、データの最後に付加されている
誤り検出用データと、自らが生成した誤り検出用データ
とを比較し、それが一致すれば誤りのない有効なデータ
であることを制御部53に通知する。制御部53は、開
始コード及び誤り検出器52から有効なデータであると
の通知を受けて、復号化された(通信販売情報)を通信
端末6に送る。
【0012】通信端末6は、メモリ61、網インタフェ
ース62、発呼スイッチ63、注文スイッチ64、ディ
スプレイハンドセット65、制御部66などで構成され
る。メモリ61は通信販売情報抽出器5から送られてく
るデータ(通信販売情報)等を記録しておく部分、網イ
ンタフェース63はある番号に電話をかけたり電気通信
網5との間でデータを送受信する部分、発呼スイッチ6
3は通信販売受付センタ1に電話をかけるときに押すス
イッチ、注文スイッチ64は商品を注文するときに押す
スイッチ、ディスプレイハンドセット65は電気通信網
3から送られてきた映像・音声を表示・出力する部分、
制御部66は該通信端末6の全体の動作を制御する部分
である。なお、通信販売情報抽出器5が該通信端末6に
内蔵されてもよい。
【0013】次に、図1の構成での通信販売サービスの
提供の様子を、図3サービス提供手順にもとづいて説明
する。 (1) 通信販売受付センタ1は、センタの電話番号、テ
レビ放送で紹介する商品の番号、その商品の販売期間な
どからなる通信販売情報を、あらかじめ放送局2に連絡
する。 (2) 放送局2は、通信販売受付センタ1から連絡され
た通信販売情報の符号化データを図2のように作成して
映像信号中に挿入し、放送する。 (3) 利用者は、自宅のテレビ受像機4で放送局2より
放送されるテレビ番組を受信し視聴する。テレビ受像機
4で現在受信している映像信号は、通信販売情報抽出器
5に送られる。 (4) 通信販売情報抽出器5は、映像信号中から通信販
売情報符号化データを抽出し復号し、通信販売受付セン
タ1の電話番号、商品番号、販売期間などの通信販売情
報符号化データを映像端末6に送る。 (5) 通信端末6は、通信販売情報抽出器5から送られ
たデータをメモリ61に記録すると共に、該通信販売情
報が有効であることを同メモリ61に記録する。 (6) 利用者は、テレビ受像機4で視聴しているテレビ
番組中で欲しい商品を見つけたとき、通信端末6の発呼
スイッチ63を押す。 (7) 発呼スイッチ63が押されると、映信端末6の制
御部66は時計等を内蔵し、まず、メモリ61を参照す
ることにより通信販売情報が有効かどうか及び通信販売
期間中かどうかチェックし、それらが共に有効である場
合、メモリ61から通信販売受付センタ1の電話番号を
読み取り、網インタフェース62を通じて、その番号の
通信販売受付センタ1に電話をかける。 (8) 通信販売受付センタ1は、通信端末6からの呼を
受け、電気通信網3を介して通信端末6と接続する。 (9) 通信端末6の制御部66は、通信販売受付センタ
1との接続を確認した後、メモリ9から商品番号を読み
とり、そのデータを通信販売受付センタ1に送る。 (10) 通信販売受付センタ1は、通信端末6から送られ
た商品番号から商品の詳細データを検索し、そのデータ
を映像端末6に送る。商品の詳細データとは、例えば商
品の外観の映像及び商品を説明する音声やバックグラウ
ンド・ミュージックである。 (11) 通信端末6の制御部66は、通信販売受付センタ
1から送られてきた商品の外観映像や商品説明音声をデ
ィスプレイハンドセット65に表示・出力する。 (12) 利用者は、それを視聴し、購入の意志があれば、
通信端末6の注文スイッチ64を押す。注文スイッチ6
4にはテンキーなども含まれ、個数なども入力する。注
文スイッチ64が押されると、通信端末6は、通信販売
受付センタ1に商品注文を示すデータを送る。このと
き、あらかじめメモリ61に利用者の名前、住所、利用
者番号、クレジットカート番号または銀行の口座番号等
の利用者情報を設定しておき、注文スイッチ64が押さ
れたとき、制御部66がそれら利用者情報をメモリ61
から読み出し、商品注文を示すデータと共に通信販売受
付センタ1に送る。 (13) 通信販売受付センタ1は、商品注文データと利用
者情報を受け取り、商品受注処理を行い、商品を利用者
宅に発送する。
【0014】以上説明したように、図1の構成によれ
ば、利用者は、テレビ放送を受信中に欲しい商品を見つ
けたとき、単に一つのスイッチを押すだけで自動的に通
信販売受付センタから商品の詳細情報を入手することが
でき、また、商品を買いたいときも、一つあるいは二、
三のスイッチを押すだけの極めて簡単な操作で発注でき
る。また、単に一つのスイッチを押すだけで放送信号中
に挿入された通信販売受付センタの電話番号に自動的に
発呼されるため、利用者の電話番号のメモの間違いやダ
イヤル間違いによる間違い電話の発生も防ぐことができ
る。
【0015】ここで、通信販売受付センタの電話番号を
含め、その通信販売情報のデータ量は、例えば電話番号
10文字、商品番号10文字、販売期間20文字として
もわずか40文字、40バイトである。これに図2に示
す開始コードや誤り検出・訂正符号を加えたとしても1
00〜200バイトのデータ量である。従って、この通
信販売情報データをテレビ放送の映像信号中に表示映像
へ影響を与えないように挿入することは、すでに確立し
ている文字放送の技術等(例えば、テレビジョン学会
誌、Vol.40,No.1,pp5−9(1986))を利
用することで可能である。
【0016】即ち、通常のテレビ放送の映像信号は、5
25本または625本の水平走査線信号と一枚の画面の
区切りを示す垂直同期信号で構成されている。水平走査
線信号は、画面中のその走査線上の明暗及び色を表す信
号であり、これらの水平走査線信号に従って画面の上か
ら順に明暗と色を出力することにより2次元の画像を表
示することができる。ところで、一画面当たり525本
または625本の水平走査線すべてが、画面上に表示さ
れる信号を含んでいる訳ではない。一画面の区切りを示
す垂直同期信号の前後の走査線は、テレビ受像機の画面
の上端または下端からはみ出した位置にあり表示されな
いため、垂直同期信号の前後の走査線には明暗及び色の
信号を入れていない。文字放送では、この明暗及び色の
信号を入れていない走査線の中で1画面あたり10本程
度に、走査線一本当り296ビットのデジタルデータを
挿入し、これを文字や図形データとしている。つまり、
テレビ放送の映像にまったく影響を与えずに、デジタル
データを映像信号に重畳できる。また、テレビ放送では
1秒間に30画面または25画面の画像を送っているた
め、1画面あたり10本の走査線に一本あたり296ビ
ットのデジタルデータを入れるとして、この方式でのデ
ータ伝送速度は1秒間に88800ビット〜74000
ビットとなる。これは、通信販売情報データ量である1
00バイト〜200バイト(1,000ビット〜2,00
0ビット)のデータを送るに十分なデータ伝送速度であ
る。
【0017】図1は一実施例を示したにすぎず、以下の
ように他にもいろいろ実施例が考えられる。 (1) 図1の実施例では、テレビ受像機とは別に通信端
末にディスプレイとスピーカ(ディスプレイハンドセッ
ト65)が備わっているが、映像端末のディスプレイと
スピーカをテレビ受像機のそれらと共用することもでき
る。
【0018】(2) 図1の実施例では、利用者が発呼ス
イッチを押すと、通信販売受付センタに接続し、そのセ
ンタから送られてくる映像・音声データを直ちに表示す
ると説明したが、このデータを一旦メモリに蓄積してお
き、例えば利用者がテレビ番組を見終ったときメモリに
蓄積した映像・音声を表示・出力する方法も考えられ
る。
【0019】この方法の利点は、映像品質が向上するこ
とである。即ち、現在一般家庭で利用でき映像通信が行
える通信網としては、ISDNデジタル通信網のみであ
り、その伝送速度は最大128Kビット/秒である。こ
の伝送速度では、テレビ放送の映像品質と比べてかなり
低品質の映像しか伝送できない。しかし、通信販売受付
センタから低伝送速度で送られてくる映像・音声データ
を一旦メモリに蓄積しておき、利用者が見たいときにそ
れを高速に再生すれば、高い品質の映像を表示できる。
【0020】(3) 図1の実施例では、説明を簡単にす
るため1カ所の通信販売受付センタを仮定したが、一つ
のテレビ番組中で複数の通信販売業者などが複数の商品
を紹介することも考えられる。その場合、放送局は複数
の通信販売業者に関する複数の通信販売情報を送信し、
端末側では、複数の数の通信販売情報をメモリに記録
し、利用者が発呼スイッチを押したとき、メモリに記録
している全通信販売情報を表示して、利用者にその中か
ら一つを選択させ、選択された通信販売受付センタに電
話をかけることになる。
【0021】(4) 図1の実施例では、テレビ放送を使
っているが、FM放送などラジオ放送を使うことも考え
られる。その場合、通信販売情報は音声信号で送る必要
があり、本来の音声信号に影響を与えてしまう。しか
し、例えば通信販売情報のデータ量が100バイトで、
FM放送を使用すると仮定するならば、FM放送の音声
信号を用いて1200ビット/秒の速度でデジタルデー
タを送ることは容易であり、そのとき100バイトの情
報送信に1秒しかからない。従って、例えば番組とコマ
ーシャルの間に、この通信販売情報を挿入することによ
り、ラジオ番号にあまり影響を与えずに通信販売情報を
送ることができる。
【0022】(5) 図1の実施例の通信端末には、映像
端末、一般の電話、ファックス、またはパソコン通信端
末などを用いることができる。その場合、それらの通信
端末に、設定された電話番号に発呼する機能を与える
か、その機能を持つ装置の外部に接続することになる。
【0023】以上、テレビ放送やラジオ放送による商品
紹介と電話など通信端末からの商品注文による通信販売
サービスについて、本発明の適用例を説明したが、本発
明の放送メディア利用の利用者リクエスト受付方法は、
テレビ放送やラジオ放送の視聴者参加番組における視聴
者からのリクエストや視聴者の意見の収集方法にも利用
できる。図4は、この場合の本発明の第2の実施例のブ
ロック図を示したものである。
【0024】図4において、100はリクエスト受付セ
ンタで、このセンタに電話をかけたりファックスを送付
することにより、放送番組に対する意見やリクエストを
放送局に伝えることができる。200は放送局で、リク
エスト受付センタ100の電話番号などの情報を関係す
る番組の放送信号中に挿入して放送する。300は公衆
電話回線などの電気通信網、400は利用者宅のラジオ
受信機である。500は情報抽出器で、ラジオ受信機4
00から送られてくる現在受信中の音声信号を入力する
と、その信号中からリクエスト受付センタの電話番号な
どのデータを取り出し、通信端末600に送るものであ
る。通信端末600は、電気通信網300を通してリク
エスト受付センタ100に接続することにより、リクエ
ストや番組に対する意見を音声などで伝える。
【0025】放送局200は、データ通信用モデム20
1、音声編集機器202、ラジオ送信機203などで構
成される。データ通信用モデム201は、あらかじめリ
クエスト受付センタ100から与えられる該センタの電
話番号、受付期間などのデータを、その先頭にデータ開
始コードを付加し、さらにデータの最後に誤り検出用デ
ータを含めて符号化し、ラジオ送信機203に出力す
る。この場合のデータ構成は、基本的に図2と同様であ
る。音声編集機器202は、テープレコーダ、レコード
プレーヤ、マイクなどからの音声信号を切り替え編集す
る機器である。ラジオ送信機203は、音声編集機器2
02で放送用に編集された音声信号に、データ通信用モ
デム201からの符号化データを重畳し、電波として送
信する。
【0026】情報抽出器500は、データ通信用モデム
501、開始コード及び誤り検出器502、制御部50
3などで構成される。データ通信用モデム501は、ラ
ジオ受信機400の受信音声信号をそのまま入力し、そ
の符号化データを復号化して、開始コード及び誤り検出
器502と制御部503に出力する。開始コード及び誤
り検出器は、入力されたデータ中の開始コードを監視
し、開始コードが検出された場合、それに続くデータを
演算処理し誤り検出用データを生成し、データの最後に
付加されている誤り検出用データと、自らが生成した誤
り検出用データとを比較し、それが一致すれば誤りのな
い有効なデータであることを制御部503に通知する。
制御部503は、有効なデータであるとの通知を受け
て、復号化されたデータ(リクエスト受付センタの電話
番号、受付期間など)を通信端末600に送る。通常の
音楽信号を復号化した場合、それから開始コードが検出
されかつ正しい誤り検出用データが復号化される確率は
極めて小さいため、電話番号などのデータと音楽を混在
させて送信しても、データを正しく抽出できる。
【0027】通信端末600は、メモリ601、網イン
タフェース602、発呼スイッチ603、ディスプレイ
ハンドセット604、制御部605などで構成される。
ここでも、通信端末600が情報抽出器500を内蔵し
てもよい。メモリ601は情報抽出器500から送られ
てくるデータを記録しておく部分、網インタフェース6
02はある番号に電話をかけたり電気通信網300との
間で電気信号を送受信する部分、発呼スイッチ603は
リクエスト受付センタ100に電話をかけるときに押す
スイッチ、ディスプレイハンドセット604は、メモリ
601に記録されている情報を表示するとともに、電話
機能として音声入力・出力を行う部分、制御部605は
通信端末600の全体の動作を制御する部分である。
【0028】次に、図4の構成例での視聴者参加番組に
おける視聴者からのリクエストや意見の収集の様子を図
5の手順にもとづいて説明する。 (1) 放送局200は、番組放送中に適切なタイミング
でリクエスト受付センタ100の電話番号及びリクスト
受付期間のデータをラジオ送信機203から送信する。 (2) 利用者は、自宅のラジオ受信機400で放送局2
00より放送されるラジオ番組を受信し聴取する。ラジ
オ受信器400で現在受信している音声信号は、情報抽
出器500に送られる。 (3) 情報抽出器500は、音声信号中からリクエスト
受付センタ100の電話番号等のデータを取り出し、そ
のデータを通信端末600に送る。 (4) 通信端末600の制御部605は、情報抽出器5
00から送られたデータ(リクエスト受付センタの電話
番号、受付期間など)をメモリ601に記録すると共
に、その情報が有効であることを同じくメモリ601に
記録する。 (5) 利用者は、ラジオ受信機400で聴取している番
組にリクエストしたくなったとき、通信端末600の発
呼スイッチ603を押す。 (6) 発呼スイッチ603が押されると、通信端末60
0の制御部605は、まず、メモリ601を参照するこ
とにより記録されているデータが有効などうか及び受付
期間中かどうかをチェックし、それらが共に有効である
場合、メモリ601からリクエスト受付センタ100の
電話番号を読みとり、網インタフェース602を制御し
て、その番号に電話をかける。 (7) 利用者は、リクエスト受付センタ100に通信端
末600が接続されると、該通信端末を使ってリクエス
トや番組に対する意見を音声などで伝える。 (8) リクエスト受付センタ100は、視聴者からのリ
クエストや意見を放送局200に送る。
【0029】図4の構成により、利用者は番組中で知ら
されるリクエスト受付センタの電話番号や受付期間など
を聞くことなく、容易かつ正確にリクエスト受付センタ
に電話をかけることができる。従って、利用者のダイヤ
ル誤りなどによる間違い電話の発生を防ぐことができ
る。なお、図4では、通信端末としてメモリやディスプ
レイを有する電話機を想定したが、電話機の代わりにフ
ァックス等も利用できる。
【0030】
【発明の効果】
(1) 請求項1の本発明の放送メディア利用の利用者リ
クエスト受付方法によれば、放送信号中に挿入された通
信販売受付センタやリクエスト受付センタ(リクエスト
受付センタで総称する)の電話番号に自動的に発呼され
るため、利用者の電話番号のメモリの間違いやダイヤル
間違いによる間違い電話の発生を防止できる。
【0031】(2) 請求項2の発明の通信端末によれ
ば、単に発呼スイッチを押すだけで、自動的にリクエス
ト受付センタを発呼することができる。
【0032】(3) 請求項3の発明の通信端末によれ
ば、発呼スイッチを押すだけで、リクエスト受付センタ
を発呼するとともに、商品の発注等のリクエスト情報を
送信することができる。
【0033】(4) 請求項4の発明の通信端末によれ
ば、さらに、注文スイッチの押下により、利用者の名
前、住所、利用者番号、クレジットカード/銀行口座番
号等の発信者番号を送信することができる。
【0034】(5) 請求項5の発明の通信端末によれ
ば、通信販売サービス等の場合、通信販売情報や通信販
売期間の有効性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信販売サービスに適用した場合の第
1の実施例のブロック図である。
【図2】放送信号に挿入する通信販売情報データの構成
例を示す図である。
【図3】図1の動作手順を示す図である。
【図4】本発明を視聴者参加番組の視聴者からのリクエ
スト受付に適用した場合の第2の実施例のブロック図で
ある。
【図5】図4の動作手順を示す図である。
【符号の説明】
1 通信販売受付センタ 2 放送局 3 電気通信網 4 テレビ受像機 5 通信販売情報抽出器 6 通信端末 100 リクエスト受付センタ 200 放送局 300 電気通信網 400 ラジオ受信機 500 情報抽出器 600 通信端末

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者通信端末から電気通信網を介して
    リクエスト受付センタを発呼して所望リクエストを行う
    システムにおける利用者リクエスト受付方法において、 テレビ放送又はラジオ放送の放送信号中に少なくともリ
    クエスト受付センタの番号情報(以下、発信先番号情報
    という)を挿入し、 利用者宅側で、受信放送信号中に挿入されている前記発
    信先番号情報を抽出して通信端末に設定し、 前記設定された発信先番号情報にもとづいてリクエスト
    受付センタを自動的に発呼してリクエストを行う、こと
    を特徴とする放送メディア利用の利用者リクエスト受付
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放送メディア利用の利用
    者リクエスト受付方法に用いる通信端末であって、 受信した放送信号から、当該放送信号中に挿入されてい
    る発信先番号情報を抽出する情報抽出器と、 情報抽出器により抽出された発信先番号情報を格納する
    メモリと、 発呼スイッチの操作に応答して、前記メモリから発信先
    番号情報を読み出して該発信先を発呼する制御部とを有
    することを特徴とする通信端末。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の放送メディア利用の利用
    者リクエスト受付方法に用いる通信端末であって、 受信した放送信号から、当該放送信号中に挿入されてい
    る発信先番号情報を抽出する情報抽出器と、 情報抽出器により抽出された発信先番号情報を格納する
    メモリと、 発呼スイッチの操作に応答して、前記メモリから発信先
    番号情報を読み出して発信先を発呼するとともに、リク
    エスト情報を送信する制御部とを有することを特徴とす
    る通信端末。
  4. 【請求項4】 メモリには予め発信者情報が格納してあ
    り、 制御部は、発信先の発呼後、該発信先からの受信内容を
    出力し、注文スイッチからの操作に応答して、メモリに
    格納されている発信者情報とリクエスト情報とを発信す
    ることを特徴とする請求項2、3記載の通信端末。
  5. 【請求項5】 制御部は、発呼スイッチからの信号が入
    力された後、前記メモリから発信先番号情報を読み出し
    て発信先に発信する前に、前記メモリに格納されている
    情報の有効性を確認することを特徴とする請求項2、
    3、4記載の通信端末。
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