JPH11266405A - 放送受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のチャンネルを受信可能な機器におい
て、単に受信可能なチャンネルをチャンネル順送りキー
及び逆送りキーを用いて選択する場合、数十回順送り動
作などを行う必要があったりして、非常に煩雑な操作と
なっていた。 【解決手段】 チャンネルの送り順データを放送データ
とともに外部から入力し、入力されたチャンネル送り順
データに基づいてチャンネル順送り及び逆送りを行う。
また、同様に、ＩＣカードやＣＤ−ＲＯＭなどの記録媒
体によってチャンネル送り順データを入力することも可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビなどの放送
の選局操作、即ち、チャンネルの順送りボタンあるいは
逆送りボタン押下時のチャンネル送り動作に関し、詳し
くは、通常のチャンネルの昇順降順とは異なるチャンネ
ル送り順データに従って、チャンネル順送りボタンある
いは逆送りボタン押下時の選局動作を行い、多チャンネ
ル時代に対応した新しい番組選局方法や仮想的なチャン
ネルを実現する処理に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の放送受信機（以下、テレビ受像機
を例にとる）における選局操作は、以下のようなものが
一般的である。まず、新聞やテレビ雑誌などに掲載され
ているテレビ番組表を見て、視聴者が現在見たいチャン
ネルを指定する。チャンネルの指定方法としては、１つ
のチャンネルに１つのスイッチがそれぞれ対応している
場合は、そのスイッチを操作することになり、また、チ
ャンネルが所定の順序で記憶されており、その順序を順
送りあるいは逆送りして、所望のチャンネルになるまで
操作をすることによって、選局を行う。

【０００３】また、最近ＣＳ放送で用いられるようにな
ったＥＰＧ（Electric Program Guide）という手法で
は、テレビ画面上に番組のガイドが表示され、そのガイ
ドから、視聴する番組を指定することによって、所望の
番組を指定することにより選局を行う。

【０００４】前述の順送りまたは逆送りによるチャンネ
ルの選局方法の例を以下に示す。図１４はこのチャンネ
ル順送りまたは逆送りの動作を示す図である。この例で
はチャンネル送り順は１、３、４、６、８、１０、１２
となっている。現在選局されているチャンネルが４チャ
ンネルであるとすると、順送り指示を行うごとに、４→
６→８→１０→１２→１→３→４と変更されていく。同
様に逆送り指示を行うと４→３→１→１２→１０→８→
６→４とチャンネルが変更されていくことになる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなチャンネルの順送りや逆送りによる選局方法で
は、多数のチャンネルが受信できるような場合に、非常
に煩雑な操作を強いられることになる。例えば現在テレ
ビでは、数百のチャンネルの番組が視聴可能であり、こ
れらから選択する場合、順送りなどでは百回以上順送り
指示を行わねばならない可能性もある。また、上記した
ように１チャンネルに１つのスイッチを対応させること
は不可能である。また、膨大な情報量の番組表を確認す
る作業も非常にわずらわしいものである。

【０００６】また、上記のＥＰＧにより、画面上に番組
のガイドを表示させる方法にしても、画面の大きさ、つ
まりは表示できる情報量には限界があり、スクロール操
作や階層化メニューにより多くの操作を必要とし、結局
は番組表を確認する作業と本質的に変わらず、非常にわ
ずらわしい操作を強いられる。

【０００７】特開平６−８６２７９号公報では、映画や
音楽等の番組ジャンルを指定した中において、チャンネ
ルの順送りや逆送りを行う技術が開示されているが、チ
ャンネル数が増えれば、１ジャンル内のチャンネル数も
やはり多くなり、あまり有効な改善技術とは言えない。

【０００８】また、多チャンネルに対応するように、順
送りまたは逆送り指示を行う場合のチャンネルの順序を
あらかじめユーザが設定できるものがある。例えば、ユ
ーザが４、８、３２、１７、１０を登録しておくと、順
送りまたは逆送り指示を行うと、この登録されたチャン
ネルを番号順（４→８→１０→１７→３２→４）に表示
を行うものである。これにより、ユーザは所望のチャン
ネルのみを登録すれば、容易にチャンネルの選択が可能
であるが、登録操作自体が煩雑な操作であり、また、多
数のチャンネルが選択可能である場合に、多数のチャン
ネルを登録するのはやはり非常にわずらわしい操作とな
る。

【０００９】特開平６−２０５３１５号公報には、受像
機がユーザ別のチャンネル優先順位データを作成する技
術が開示されている。しかし、この技術では個人の利用
履歴（チャンネル履歴）を元にチャンネルの優先順位を
決定するものであり、例えば１チャンネルと３チャンネ
ルを見ているユーザは１チャンネルと３チャンネルの優
先順位が高くなるというものである。

【００１０】確かに、この技術では多数のチャンネルを
受信できる装置においても、ユーザは普段利用している
チャンネルを容易に選択可能であるが、多チャンネルが
受信できるにもかかわらず、普段利用しているチャンネ
ルを優先するという多チャンネルのメリットに逆行する
ものであり、多チャンネルの恩恵を享受することができ
ず、他のチャンネルを見る場合は、やはり同様にチャン
ネルを順に見ていくというわずらわしい操作を必要とし
ていた。

【００１１】そこで、本発明は上記課題を解決するもの
であり、チャンネルの順送りまたは逆送り操作に関し、
多チャンネル受信可能な装置において、ユーザに手間を
かけずに、所望のチャンネルを選択できるようにするも
のである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１によれ
ば、複数のチャンネルから所定のチャンネルの放送信号
を受信するチューナーと、チャンネルの送り順を記憶す
るチャンネル記憶手段と、チャンネルの順送りまたは逆
送り指示を行うチャンネル送り指示手段と、前記チャン
ネル記憶手段に記憶されたチャンネル送り順及びチャン
ネル送り指示手段に基づいて、受像するチャンネルを変
更するチャンネル変更手段とを備える放送受信機であっ
て、前記チャンネル記憶手段に記憶されるチャンネルの
送り順を、前記チューナーで受信する放送信号とともに
受信し、チャンネル記憶部に記憶させるチャンネルデー
タ入力手段を備えることにより、上記課題を解決する。

【００１３】本発明の請求項２によれば、前記チャンネ
ルデータ入力手段は、本体と着脱自在な記録媒体によ
り、チャンネル記憶手段にチャンネルの送り順を記憶さ
せることにより、上記課題を解決する。

【００１４】本発明の請求項３によれば、前記チャンネ
ルデータ入力手段は、放送信号を受信する手段とは異な
る通信回線を用いてチャンネル記憶手段にチャンネルの
送り順を記憶させることにより、上記課題を解決する。

【００１５】本発明の請求項４によれば、放送受信機の
利用者データを記憶する利用者データ記憶手段を備え、
該利用者データ及び前記チャンネルデータ入力手段から
入力されるチャンネルデータからチャンネルの送り順デ
ータを作成し、前記チャンネル記憶手段に記憶させるこ
とにより、上記課題を解決する。

【００１６】本発明の請求項５によれば、前記チャンネ
ル記憶手段に記憶されるチャンネルの送り順には、時間
帯ごとの各チャンネルの優先順位が合わせて記憶され、
現在時刻と該各チャンネルの優先順位に基づいて、受像
するチャンネルを選択決定する自動チャンネル選択手段
とを備えることにより、上記課題を解決する。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。以下では、本発明の実施
形態を説明するために、デジタルＣＳ放送受信機を一例
として説明するが、特にこれにかぎるものではなく、複
数のチャンネルを選択して受信するものであればよく、
通常のＴＶ、ラジオ、有線放送などにも適用可能であ
る。

【００１８】図１は本願発明に係わる放送システムの一
実施形態を表すブロック図である。図１において、この
実施形態における放送システムは、放送センター設備１
０から出力した電波を、通信衛星２０を中継局として複
数の受信端末３０にて受信させるようにした、デジタル
衛星放送システムをとる一方、受信端末３０と放送セン
ター側設備１０とを電話回線５０によって連結して、デ
ータの授受を行い得るものとなっている。

【００１９】各受信端末３０は、放送センター設備１０
から電波にて送信された複数チャンネルのテレビジョン
信号を選択的に受信し得るとともに、後述の案内データ
などを受信し得るものとなっており、図２に示すような
構成を備えたものとなっている。

【００２０】図２において、３２はアンテナ３１にて受
信される放送電波から所望のチャンネルの被変調波を抽
出するチューナーで、前記アンテナ３１とともに端末側
受信手段を構成しており、このチューナー３２から出力
された被変調波は復調器３３に送出され、ここで信号波
が取り出される。そして、この復調器３３によって復調
された信号波は、ＦＥＣ３４、デスクランブラ３５、デ
マルチプレクサ３６を介してＭＰＥＧデコーダ３７へと
送出され、ここで圧縮が解凍された後、オンスクリーン
制御部３８を経てＮＴＳＣエンコーダ３９へと送出され
る。ＮＴＳＣエンコーダ３９では、入力された信号をＮ
ＴＳＣ方式に応じたテレビジョン信号に変換してテレビ
ジョン受像機４６に送出し、画面上に表示させる。

【００２１】また、デスクランブラ３５、デマルチプレ
クサ３６に入力された信号波は、コントローラ４０へと
送られ、必要に応じてＥＥＰＲＯＭ（記録データ格納手
段）４１などに格納されるようになっている。

【００２２】また、前記コントローラ４０には、ＲＯＭ
４３、ＲＡＭ４２などに加え、外部とのインタフェース
であるモデム４４、ＩＣカードリーダ４５等が接続さ
れ、モデム４４には電話回線５０が接続されており、コ
ントローラ４０はモデム４４およびＩＣカードリーダ４
５等を含めた受信端末３０全体の制御を行うものとなっ
ている。また、４６は所定の遠隔操作装置から出力され
る光学的信号を受信し、電気信号に変換して前記コント
ローラ４０へと送出する受光部である。

【００２３】一方、図３に示す放送センター設備１０
は、映像素材、音声素材等を受け入れ、デジタル化、管
理を行うベースバンド信号処理サブシステム１５と、選
局および番組ガイド表示に必要なＳＩ（サービス情報）
およびＥＰＧ（エレクトリックプログラムガイド）情報
を作成し定められたフォーマットに変換するＳＩ／ＥＰ
Ｇ作成サブシステム１４と、視聴者との契約に基づく鍵
情報などＣＡ（コンディショナルアクセス）情報を扱う
限定受信サブシステム１３が、主たる信号を生成する。

【００２４】アップリンク信号処理サブシステム１６で
は、ベースバンド信号処理サブシステム１５から送出さ
れた信号を圧縮し、また限定受信サブシステム１３から
のＣＡ情報とＳＩ／ＥＰＧ作成サブシステム１４からの
情報と合わせて多重化し、トランスポートストリームを
生成する。

【００２５】アップリンクサブシステム１７ではトラン
スポートストリーム化された信号を周波数変換し、電力
増幅を行ってから、アンテナ１８を経由して送信する。

【００２６】次に、図４に示すフローチャートを用い
て、上記構成を有する実施形態の処理の流れを説明す
る。

【００２７】まず、利用者が受信端末の電源をオンさ
せ、視聴しようとする放送チャンネルの選択操作（選局
操作）を遠隔操作装置等によって行うと、遠隔装置から
の選局信号はリモコン受光部４６を介してコントローラ
４０に入力される（Ｓ２０１）。

【００２８】そして、入力された選局信号に基づきコン
トローラ４０は、チューナー３２を制御し、アンテナ３
１によって受信された放送電波から、選択されたチャン
ネルの含まれた信号波を抽出させる。そして、抽出され
たチャンネルの信号波は復調器３３、ＦＥＣ３４、デス
クランブラ３５を経由してトランスポートストリームが
抽出される。

【００２９】デマルチプレクサ３６はトランスポートス
トリーム中から所望のチャンネルの信号波のみを抽出さ
せ、この信号波はＭＰＥＧデコーダ３７、オンスクリー
ン制御部（ＯＳＤ）３８およびＮＴＳＣエンコーダ３９
等を介してテレビジョン受像機４６へと送られ、画面上
に映像が出力されるとともに、音声がスピーカから出力
される。ここまでの処理は従来から行われているもので
ある。

【００３０】まず、第１の実施形態である、チャンネル
送り順データを放送で提供する場合を説明する。本発明
ではチャンネル送り順データ他、関連データを全てＳＩ
パケット（サービス情報パケット）に含むこととする
が、放送を用いて送信できるならば、この方式に限るも
のではない。

【００３１】図４において、遠隔操作装置等を用いてチ
ャンネル送り順データを表示するよう命令を送ると（Ｓ
２０２）、コントローラ４０はデマルチプレクサ３６
で、トランスポートストリーム中のＳＩパケットを受信
するよう指示をし、放送波に重畳されているチャンネル
送り順データの種類を確認し、オンスクリーン制御部３
８、ＮＴＳＣエンコーダー３９を用いてテレビジョン受
像機４６に表示させる。

【００３２】その表示例を図５に示す。これはタレント
のおすすめチャンネル選局順をメニューで表示している
例である。ここで、遠隔操作装置等を用いてＳＮＡＰ慎
吾チャンネルを選択すると（Ｓ２０３）、コントローラ
４０は、ＳＮＡＰ慎吾チャンネルのチャンネル送り順デ
ータを含むパケットを取得するよう、デマルチプレクサ
３６に指示し（Ｓ２０４）、そのデータは記憶手段であ
るＥＥＰＲＯＭ４１に記憶される（Ｓ２０５）。また、
これと同じデータがＲＡＭ４２上にもコピーされるもの
とする。受信したチャンネル送り順データの一例を図６
に示す。時間帯ごとに複数のチャンネルが優先順位を示
して並べられたものである。

【００３３】これまでの方式では、コントローラ４０
は、チャンネル送りを行う入力手段である遠隔操作装置
等からチャンネル順送り、あるいは逆送りの指示を受け
ると、チューナー３２やデマルチプレクサ３６に対し
て、操作直前に選局されていたチャンネルを基準にし
て、チャンネル番号でみた１つ大きい側のチャンネル、
あるいは１つ小さい側のチャンネルを選局するような命
令を送出していた。

【００３４】本発明では、チャンネル順送り、あるいは
逆送りの指示を受けると、コントローラ４０はいったん
ＲＡＭ４２を参照し、記憶されているチャンネル送り順
データを参照し、次に選局すべきチャンネルを選ぶ（Ｓ
２０６）。

【００３５】例えば図６の９：００〜９：５９のデータ
を例にし、１４チャンネルが選択されている状態で順送
り操作を行うと、２１チャンネルが、逆送り操作を行う
と４１チャンネルが選局されるようになっていた。

【００３６】これに対し、本実施形態によれば、利用者
は、単調な順送り・逆送りとは異なる動作を可能にする
チャンネル送りが、放送波に重畳されたチャンネル送り
順データを選択受信することによって可能となる。

【００３７】次に、第２の実施形態を説明する。図７は
本発明による第２の実施形態を説明するフローチャート
である。第２の実施形態は、チャンネル送り順データを
利用者が自主的に選択するのではなく、利用者の端末に
記憶されている利用者情報から自動的に選択するもので
ある。

【００３８】チャンネル送り順データを自動選択するよ
う操作すると（Ｓ３０１）、コントローラ４０は、ＥＥ
ＰＲＯＭ４１から利用者情報を読み出す（Ｓ３０２）。
利用者情報は事前に利用者が端末に登録しておくもので
あり、利用者の性別、年齢、生年月日、好きな番組ジャ
ンル（スポーツ、映画、ドラマなど）などが考えられる
が、ここでは一例として、生年月日を用いたチャンネル
送り順データの端末自動選択を説明する。

【００３９】コントローラ４０はデマルチプレクサ３６
に対し、トランスポートストリーム中のインデックスＳ
Ｉパケットを受信するよう指示する（Ｓ３０３）。ここ
で、インデックスＳＩパケットには、星占いの星座ごと
のチャンネル送り順データが、どのＳＩパケットに含ま
れているかの情報（パケットＩＤ）を含むものとする。
利用者の生年月日が分かれば、その利用者ごとの星占い
の星座が判別でき、星座に対応したチャンネル送り順デ
ータが利用者の端末に自動的に残されるわけである。

【００４０】コントローラ４０は、受信したインデック
スＳＩパケット情報から、この利用者の生年月日に対応
するチャンネル送り順データがどのＳＩパケットに含ま
れているかを選択し（Ｓ３０４）、そのデータ、即ちこ
の利用者の星座に対応したチャンネル送り順データを含
むＳＩパケットを受信し（Ｓ３０５）、記憶手段ＥＥＰ
ＲＯＭ４１に記憶する（Ｓ３０６）。また、これと同じ
データがＲＡＭ４２上にもコピーされるものとする。

【００４１】チャンネル順送り、あるいは逆送りの指示
を受けた際、コントローラ４０が、いったんＲＡＭ４２
を参照し、記憶されているチャンネル送り順データを参
照し、次に選局すべきチャンネルを選択するのは同じで
ある（Ｓ３０７）。

【００４２】本実施形態によれば、利用者は利用者情報
に従ったチャンネル送り順データを受信することが可能
である。受信するチャンネル送り順データとしては、例
えば好きなジャンルの中でのチャンネル送りを行うデー
タが考えられる。

【００４３】次に、第３の実施形態について説明する。
図８は本発明による第３の実施形態を説明するフローチ
ャートである。第３の実施形態は、チャンネル送り順デ
ータをＩＣカード等の脱着可能な記録媒体で提供するも
のである。ＩＣカードに限らず、フロッピーディスク、
ＣＤ−ＲＯＭなどにより構成することももちろん可能で
ある。

【００４４】チャンネル送り順データを記憶させたＩＣ
カードをＩＣカードリーダ４５に差し込むと（Ｓ４０
１）、カード中のチャンネル送り順データが読み込まれ
（Ｓ４０２）、記憶手段であるＥＥＰＲＯＭ４１に記憶
される（Ｓ４０３）。また、これと同じデータがＲＡＭ
４２上にもコピーされる。

【００４５】チャンネル順送り、逆送りの指示を受けた
際、コントローラ４０がいったんＲＡＭ４２を参照し、
記憶されているチャンネル送り順データを参照し、次に
選局すべきチャンネルを選ぶのは、同じである（Ｓ４０
４）。

【００４６】本実施形態によれば、利用者はＩＣカード
を用いて、チャンネル送り順データを受信することが可
能である。本データ配布方法は、例えばタレントのファ
ンクラブ会員にのみ、その特定タレントのおすすめチャ
ンネルを紹介するといった、特定グループ内でのチャン
ネル送り順データ配布に効果的である。

【００４７】次に、第４の実施形態について説明する。
図９は本発明による第４の実施形態を説明するフローチ
ャートである。第４の実施形態は、チャンネル送り順デ
ータを電話回線等、別の通信手段を経由して提供するも
のである。

【００４８】利用者が電話回線を経由してチャンネル送
り順データを受けるよう指示すると（Ｓ５０２）、コン
トローラ４０はモデム４４に対して、電話回線５０を経
由して放送センター側設備１０に電話をかけるよう命令
する（Ｓ５０３）。接続完了後、チャンネル送り順デー
タを受信すると（Ｓ５０４）、そのデータは記憶手段で
あるＥＥＰＲＯＭ４１に記憶される（Ｓ５０５）。ま
た、これと同じデータがＲＡＭ４２上にもコピーされ
る。

【００４９】チャンネル順送り、逆送りの指示を受けた
際、コントローラ４０がいったんＲＡＭ４２を参照し、
記憶されているチャンネル送り順データを参照し、次に
選局すべきチャンネルを選ぶのは、同じである（Ｓ５０
６）。

【００５０】本実施形態によれば、利用者は電話回線を
用いて、チャンネル送り順データを受信することが可能
である。なお、この実施形態では、チャンネル送り順デ
ータを格納している設備として放送センター側設備１０
を取り上げたが、これに限られるものではない。通信回
線として、パソコン通信やインターネットなどからデー
タを入手することも考えられる。

【００５１】次に、第５の実施形態について説明する。
図１０は本発明による第５の実施形態を説明するフロー
チャートである。第５の実施形態は、利用者の端末に記
憶されている利用者情報をセンター側に送信し、センタ
ー側で、受信した該利用者情報をもとにチャンネル送り
順データを生成することを特徴とするものである。

【００５２】利用者が電話回線を経由してチャンネル送
り順データを受けるよう指示すると（Ｓ６０１）、コン
トローラ４０はモデム４４に対して、電話回線５０を経
由して放送センター側設備１０に電話をかけるよう命令
する（Ｓ６０２）。

【００５３】接続完了後、コントローラ４０は利用者情
報をＥＥＰＲＯＭ４１からＲＡＭ４２上に呼び出し、モ
デム４４と電話回線５０を介して放送センター側設備１
０に送信する（Ｓ６０３）。

【００５４】放送センター側設備１０ではモデム１２を
介してこの利用者情報を受信し、その利用者に適当なチ
ャンネル送り順データを検索し、生成する（Ｓ６０
４）。本実施形態によれば、利用者は電話回線を用い
て、利用者情報を送信し、適切なチャンネル送り情報を
検索生成することが可能である。

【００５５】センター側に利用者情報を送信することに
より、データベース処理等が可能になり、利用者の嗜好
により合ったチャンネル送り順データを生成することが
可能となる。例えば、性別、年齢、生年月日等の利用者
情報から、その特定利用者の占いに基づくラッキーチャ
ンネル送り順データを提供することが考えられる。な
お、この実施形態では、チャンネル送り順データを格納
している設備として放送センター側設備１０を取り上げ
たが、これに限られるものではない。

【００５６】次に、第６の実施形態について説明する。
第６の実施形態は、利用者端末の記憶手段に記憶したチ
ャンネル送り順データに従って、放送受信機が自動的に
選局を行うものである。

【００５７】例として、図６のチャンネル送り順データ
が記憶手段ＥＥＰＲＯＭ４１に記憶されており、またＲ
ＡＭ４２にそのコピーが書き込まれているものとする。

【００５８】コントローラ４０がチャンネル送り順デー
タの切り替わり時刻を検出すると、コントローラ４０は
ＲＡＭ４２上のチャンネル送り順データのチャンネル優
先順位を読み込み、優先順位の高いチャンネル番号を確
認する。

【００５９】次にコントローラは、確認したチャンネル
を受信するためにＳＩ情報を確認し、現在受信している
トランスポンダ中にそのチャンネルが存在するならば、
デマルチプレクサ３６に対して、そのチャンネルに該当
するパケットを取得するよう指示する。また、そのチャ
ンネルが現在受信しているトランスポンダ中に存在しな
いならば、該当チャンネルを含むトランスポンダを受信
するよう、チューナー３２に指示し、その後、デマルチ
プレクサ３６がそのチャンネルに相当するパケットを取
得する。

【００６０】図６のチャンネル送り順データの場合、本
発明の放送受信機が、９時から１３時までの各時間帯の
チャンネル送り順データにおいて最も優先順位の高いチ
ャンネルを選んでゆくとすると、 ９時から９時５９分は４１チャンネル １０時から１０時５９分は６チャンネル １１時から１１時５９分は３０チャンネル １２時から１２時５９分は１２チャンネル のように自動的に選局されることになる。

【００６１】図１１に、このチャンネル自動選局の様子
を示す。この図では横方向に視聴可能なテレビチャンネ
ル、縦方向に９時から１３時までの時間が与えられてい
る。既存の放送受信機では、例えば８時台の時間帯に６
チャンネルを選局していたとすると、利用者が選局操作
を行わない限りは、９時以降も６チャンネルのままの状
態が続く。

【００６２】本発明の場合には、図１１に示した９時か
ら１３時までの各時間帯のチャンネル送り順データの高
い順に従って、自動的に選局が行われ、 ９：００〜 ９：５９ ４１チャンネル １０：００〜１０：５９ ６チャンネル １１：００〜１１：５９ ３０チャンネル １２：００〜１２：５９ １２チャンネル のように、時間の経過につれてチャンネルが切り替えら
れてゆく。

【００６３】本実施形態によれば、端末の記憶手段に記
憶したチャンネル送り順データに従って、放送受信機に
自動的に選局を行わせることが可能である。これによ
り、利用者自身が選局操作を行わなくても、チャンネル
送り順データの優先順位の高いチャンネルが、時間の経
過とともに自動的に選局されてゆくことになる。テレビ
をつけておくだけで、例えばチャンネル送り順データを
既に端末側で受信している、特定タレントのお勧めチャ
ンネルを自動的に選局してゆく、といった利用が可能に
なる。

【００６４】また、図１２に示すように、順送りボタン
あるいは逆送りボタン押下時のチャンネル送り順を画面
上に表示するようにしてもよい。チャンネル順送り、逆
送りの指示を受けた際、コントローラ４０がいったんＲ
ＡＭ４２を参照し、記憶されているチャンネル送り順デ
ータを参照し、次に選局すべきチャンネルを選ぶ。この
際にチャンネル送り順データをオンスクリーン制御部３
８に送り、ＮＴＳＣエンコーダー３９を介して、テレビ
ジョン受像機４６に表示させる。図１２には、１８チャ
ンネルの選局時に、チャンネル送り順データを表示させ
た場合を示している。

【００６５】さらに、利用者端末の記憶手段に記憶した
チャンネル送り順データを編集変更可能とする例を図１
３に示す。図１３はチャンネル送り順データを画面上に
表示させた場合であるが、これはコントローラ４０がＲ
ＡＭ４２に記憶されているチャンネル送り順データを呼
び出し、そのデータをオンスクリーン制御部３８に送
り、ＮＴＳＣエンコーダー３９を介して、テレビジョン
受像機４６に表示させることによって可能である。

【００６６】利用者が遠隔操作機器等を用いて消去した
いチャンネルを選択すると、選択したチャンネル番号は
コントローラ４０に伝えられる。コントローラ４０はＥ
ＥＰＲＯＭ４１中のチャンネル送り順データから消去指
定されたチャンネルを削除し、また、ＲＡＭ４２上にチ
ャンネル送り順データについても、この削除操作を反映
させる。

【００６７】図１３の例では、４１チャンネルを削除す
る。操作前はチャンネル送り順データは、１８→４１→
４→１０→３→１→２９となっているが、操作後には、
１８→４→１０→３→１→２９のようになる。

【００６８】受信したチャンネル送り順データに従って
チャンネル送りを行った際、その中に自分自身の嗜好に
合わないチャンネルが存在することは大いに有り得るこ
とである。その際、自分の嗜好に合わないチャンネルを
チャンネル送り順データから削除することにより、チャ
ンネル送りの効率化が図れることになる。

【００６９】更に、チャンネル送り順データをユーザか
らの指示なしに、自動的に、例えば一定時間ごとにデー
タを受信することにより、チャンネル選局操作を全く行
わなくても、自動的にチャンネル送り順データが受信さ
れ、またチャンネル送り操作も自動的に行われることに
なる。

【００７０】

【発明の効果】本発明の請求項１によれば、利用者は、
単にチャンネルの番号順ではなく、チャンネル送り順デ
ータの順に選局ができる。また、このチャンネル送り順
は単に利用者の操作履歴から作成されるのではなく、放
送側から提供される。

【００７１】放送で提供される順送りあるいは逆送りボ
タン押下時の動作を決める為のチャンネル送り順データ
自体を選択することができる。このチャンネル送り順デ
ータとしては、例えば、有名タレントの選んだ今日見た
いチャンネル、経済ニュース解説者の選んだお勧めチャ
ンネルといった、テーマを決めた上でのチャンネル送り
順を利用者に提供することが出来る。

【００７２】また、本発明の請求項２によれば、利用者
は、チャンネルの送り順をＩＣカードやＣＤ−ＲＯＭな
どの記録媒体から入手可能となるため、雑誌などの付録
であるＣＤ−ＲＯＭなどからチャンネル送り順データを
入手するなどの方法が考えられる。同様に、本発明の請
求項３によれば、利用者は、インターネットやパソコン
通信などからチャンネル送り順データを入手することが
できる。

【００７３】本発明の請求項４の発明によれば、利用者
は、自分の端末に設定しておいた興味関心や属性情報に
沿ったチャンネル送り順データを、放送で送られてくる
番組情報から生成することが出来る。例えばスポーツと
経済に興味がある４０歳の男性向けのお勧めのチャンネ
ル送り順、といったもの入手することができる。

【００７４】また、利用者は、利用者の端末に記憶され
ている個人情報をセンター側にアップし、センター側で
データベース処理をした結果得られたチャンネル送り順
データを利用者に提供することができる。

【００７５】本発明の請求項５の発明によれば、チャン
ネル送りデータに沿った選局を、自動的に行うことにな
る。利用者から見ると、利用者自身が選局操作を行わな
くても、時間の経過とともにチャンネル送り順データに
沿った選局が端末側で自動的に行われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる装置の一実施形態を表すブロッ
ク図である。

【図２】本発明の受信端末装置の構成を示すブロック図
である。

【図３】本発明の放送センター側の構成を示すブロック
図である。

【図４】第１の実施形態における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。

【図５】第１の実施形態のメニュー画面の例を示す図で
ある。

【図６】第１の実施形態のチャンネル送り順データ構造
を示す図である。

【図７】第２の実施形態における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。

【図８】第３の実施形態における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。

【図９】第４の実施形態における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。

【図１０】第５の実施形態における処理の流れを示すフ
ローチャートである。

【図１１】第６の実施例における自動選局動作の様子を
示す説明図である。

【図１２】チャンネル送り順の画面表示例を示す図であ
る。

【図１３】チャンネル送り順の編集画面表示例を示す図
である。

【図１４】従来技術のチャンネル送り順の動作例を示す
図である。

【符号の説明】

３１ アンテナ ３２ チューナー ３３ 復調器 ３４ ＦＥＣ ３５ デスクランプラ ３６ デマルチプレクサ ３７ ＭＰＥＧデコーダー ３８ オンスクリーン制御部 ３９ ＮＴＳＣエンコーダー ４０ コントローラ ４１ ＥＥＰＲＯＭ ４２ ＲＡＭ ４３ ＲＯＭ ４４ モデム ４５ ＩＣカードリーダ ４６ リモコン受光部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のチャンネルから所定のチャンネル
   の放送信号を受信するチューナーと、 チャンネルの送り順を記憶するチャンネル記憶手段と、 チャンネルの順送りまたは逆送り指示を行うチャンネル
   送り指示手段と、 前記チャンネル記憶手段に記憶されたチャンネル送り順
   及びチャンネル送り指示手段に基づいて、受像するチャ
   ンネルを変更するチャンネル変更手段とを備える放送受
   信機であって、 前記チャンネル記憶手段に記憶されるチャンネルの送り
   順を、前記チューナーで受信する放送信号とともに受信
   し、チャンネル記憶部に記憶させるチャンネルデータ入
   力手段を備えることを特徴とする放送受信機。
2. 【請求項２】 前記チャンネルデータ入力手段は、本体
   と着脱自在な記録媒体により、チャンネル記憶手段にチ
   ャンネルの送り順を記憶させることを特徴とする前記請
   求項１記載の放送受信機。
3. 【請求項３】 前記チャンネルデータ入力手段は、放送
   信号を受信する手段とは異なる通信回線を用いてチャン
   ネル記憶手段にチャンネルの送り順を記憶させることを
   特徴とする前記請求項1記載の放送受信機。
4. 【請求項４】 放送受信機の利用者データを記憶する利
   用者データ記憶手段を備え、該利用者データ及び前記チ
   ャンネルデータ入力手段から入力されるチャンネルデー
   タからチャンネルの送り順データを作成し、前記チャン
   ネル記憶手段に記憶させることを特徴とする前記請求項
   １乃至３に記載の放送受信機。
5. 【請求項５】 前記チャンネル記憶手段に記憶されるチ
   ャンネルの送り順には、時間帯ごとの各チャンネルの優
   先順位が合わせて記憶され、 現在時刻と該各チャンネルの優先順位に基づいて、受像
   するチャンネルを選択決定する自動チャンネル選択手段
   とを備えることを特徴とする前記請求項１乃至４に記載
   の放送受信機。