JPH05316326A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH05316326A
JPH05316326A JP4119154A JP11915492A JPH05316326A JP H05316326 A JPH05316326 A JP H05316326A JP 4119154 A JP4119154 A JP 4119154A JP 11915492 A JP11915492 A JP 11915492A JP H05316326 A JPH05316326 A JP H05316326A
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Shinji Yamakawa
愼二 山川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿画像の所望領域のミラー画像を容易に得
ると共に、斜体画像と通常画像の混在した原像を得るこ
とができる画像処理装置を提供する。 【構成】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査方向
の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手段
と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み出
し手段とを備えた画像処理装置において、前記記憶手段
(トグルメモリ31,32)へのデータの書き込み前に
データをイレースするデータイレース手段と、前記記憶
手段からのデータの読み出し時に前記記憶手段のメモリ
領域外を読み出し、アドレス時に任意のメモリ内アドレ
スに変換する変換手段34と、1ラインごとまたは複数
ラインごとに前記記憶手段内データの読み出し開始点を
切り換える切り換え手段(制御手段33、データ選択手
段35)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル複写機などに適
用される画像処理装置に係り、特に原稿走査により得ら
れる画像情報(文字)などを移動変形する点に特徴のあ
る画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(1)特開昭63−215165号公報
には、折り返しモード時の、ミラー開始点をリピートカ
ウンタの繰り返し(カウンタの逆読み出し)で行う技術
が開示されている。
【0003】(2)特公平2−49073号公報には、
正像用と逆像(ミラー)用の2本の記憶手段を有する部
分ミラーに関する技術が開示されている。
【0004】(3)特開平3−12823号公報におい
ては、不用部分をイレースするために、読み出し、書き
込みアドレス両方を用いて制御していた。
【0005】(4)特開平3−93352号公報は部分
斜体に関するものであり、部分データとノーマルデータ
の2系統データに展開してその後マスターデータに展開
する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)において
は、指定回数リピートについては触れられてはいない
が、この概念であると用紙に対して画像後端にリピート
の端数が生じ、等間隔とはならず制御が難しくなるとい
う欠点があつた。
【0007】上記(2)においては、斜体データとスル
ーデータが1ラインずれる場合、あるいは逆に重なる場
合について何ら考慮されていない。
【0008】上記(3)においては、不用部分のイレー
スのために、読み出し、書き込みアドレス両方を用いて
制御しなければならないという欠点があつた。
【0009】上記(4)においては、不用部分は背景が
望ましいとの記載しかなく、また、斜体されないデータ
と斜体されるデータは、1ライン位置関係がずれる場合
がある。
【0010】本発明は上記従来装置の欠点を解消し、原
稿画像の所望領域のミラー画像を容易に得ると共に、斜
体画像と通常画像の混在した原像を得ることができる画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、画像読み取
り手段と、少なくとも主走査方向の1ライン分のデータ
を蓄えることが可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶
されたデータを読み出す読み出し手段とを備えた画像処
理装置において、前記記憶手段へのデータの書き込み前
にデータをイレースするデータイレース手段と、前記記
憶手段からのデータの読み出し時に前記記憶手段のメモ
リ領域外を読み出し、アドレス時に任意のメモリ内アド
レスに変換する変換手段と、1ラインごとまたは複数ラ
インごとに前記記憶手段内データの読み出し開始点を切
り換える切り換え手段とを備えた第1の手段により達成
される。
【0012】また上記目的は、画像読み取り手段と、少
なくとも主走査方向の1ライン分のデータを蓄えること
が可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータ
を読み出す読み出し手段とを備えた画像処理装置におい
て、画像繰り返し回数指定手段と、繰り返し画像開始点
指定手段と、繰り返し画像終了点指定手段と、前記記憶
手段への書き込み前にデータをイレースするデータイレ
ース手段とを備えた第2の手段により達成される。
【0013】また上記目的は、画像読み取り手段と、少
なくとも主走査方向の1ライン分のデータを蓄えること
が可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータ
を読み出す読み出し手段とを備えた画像処理装置におい
て、1つの前記記憶手段は、繰り返しメモリアドレス制
御手段と斜体アドレス制御手段を有するものである第3
の手段により達成される。
【0014】また上記目的は、画像読み取り手段と、少
なくとも主走査方向の1ライン分のデータを蓄えること
が可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータ
を読み出す読み出し手段とを備えた画像処理装置におい
て、前記記憶手段は領域処理のアドレスデータを書き込
みアドレスを基準に記憶する座標記憶メモリを有し、前
記読み出し手段は領域処理のアドレスデータを読み出し
アドレスを基準に読み出し、かつ、読み出しアドレスの
アツプダウンモードによりアドレス開始点と終了点を入
れ換える交換手段と、全面アドレス制御と部分アドレス
制御を別々に行う制御手段とを備えた第4の手段により
達成される。
【0015】また上記目的は、画像読み取り手段と、少
なくとも主走査方向の1ライン分のデータを蓄えること
が可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータ
を読み出す読み出し手段とを備えた画像処理装置におい
て、部分斜体の際の重複検出手段と、重複部を他のデー
タに変換するデータ変換手段とを備えた第5の手段によ
り達成される。
【0016】また上記目的は、画像読み取り手段と、少
なくとも主走査方向の1ライン分のデータを蓄えること
が可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータ
を読み出す読み出し手段とを備えた画像処理装置におい
て、繰り返し制御の座標記憶手段と、他の制御の座標記
憶手段と、これらを分離制御する分離制御手段とを備え
た第6の手段により達成される。
【0017】
【作用】第1の手段においては、画像データを記憶手段
(以下、メモリと呼ぶ)に書き込む前にイレースし、読
み出しアドレスがメモリアドレスごとの時、任意のアド
レスに変換することによりイレースする。
【0018】第2の手段においては、書き込み時にイレ
ースすることで、用紙に対して画像が等間隔に配置され
る。
【0019】第3の手段においては、リピートおよび斜
体処理を1つのメモリで行うことにより用紙効率のよい
出力を行う。
【0020】第4の手段においては、2ラインの出力を
選択することなく、アドレス変換手段をトグルメモリ1
つで実現して、かつ領域処理を行うことを容易にしてい
る。
【0021】第5の手段においては、不用部分を検出す
る重複検出手段と背景色の決定を行うデータ変換手段と
で、不用部分を背景としている。
【0022】背景色を決定する方法は、1つは斜体領域
周辺を読み込み、不用部分を一定の1色にする方法、も
う1つは不用部分検出ごとに周辺画素を参照する方法で
ある。
【0023】第6の手段においては、リピートと他の処
理を別個に制御する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0025】本発明に係る画像形成装置は、図1のブロ
ツク図に示すように原稿を走査しながら(または、記憶
手段より順次)デジタルデータとして読み取る画像読み
取り部(画像読み取り手段)1と画像データに所定の処
理、加工を施す画像処理部(画像処理手段)2と画像処
理部2により、処理されたデータを用紙上にプリント
(または、記憶手段に記憶)する画像記録部(画像記録
手段)3とから構成される。
【0026】図2は領域信号を基に画像データと付加情
報を選択するブロツク図であり、11,12はラインメ
モリ、13,14はセレクタである。
【0027】図3は画像処理部2のブロツク図である。
【0028】21は画像読み取り部1のR(レツド)、
G(グリーン)、B(ブルー)データのγ補正を行うR
GBγ補正部、22はR,G,Bそれぞれ独立にエツジ
強調または平滑化を行うRGBフイルタ、23はマスキ
ング方程式により、R,G,BのデータをC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラツ
ク)に変換する色変換部、24は主走査の変倍を行う変
倍部である。なお、副走査の変倍は画像読み取り部1で
行う。25はミラー、斜体、影付け、モザイクなどの加
工処理を行うクリエイト部、26はC,M,Y,Kの任
意の1色に対してエツジ強調または平滑化を行うCMY
Kフイルタ、27は画像記録のγ特性に合つたγ補正を
行うCMYKγ補正部、28は中間調処理を行いC,
M,Y,KをC′,M′,Y′,K′(但しビツト数
は、C>C′,M>M′,Y>Y′,K>K′)に変換
するデイザ処理部である。
【0029】ここでは、R,G,Bデータを受け取り、
色補正にてY,M,C,Kの任意の1色を作り、画像記
録部3へ出力する。つまり、Y,M,C,K面順次出力
なので、4スキヤン必要となる。
【0030】また、領域信号は図示せぬ領域信号発生手
段により発生し、画像処理各ブロツクに直列(カスケー
ド)接続をしている。つまり、各画像処理ブロツクは、
画像データと領域信号がずれないように同期をとり、次
ブロツクに渡す。領域信号は画像処理のモードを切り換
えるためのもので、例えば、0番は通常処理、1番はリ
ピート、2番はミラー、3番は斜体などと、任意に定義
することが可能である。
【0031】次に本発明の要部であるクリエイト部を図
4ないし図10に基づいて説明する。図4は全体ブロツ
ク図、図5はデータ変換手段のブロツク図、図6はデー
タ変換手段のブロツク図、図7はトグルメモリの基本制
御ブロツク図、図8〜図10はトグルメモリと制御手段
の詳細ブロツク図である。
【0032】図4において、31,32はトグルメモ
リ、33は制御手段、34データ変換手段、35はデー
タ選択手段である。
【0033】図5において、41は遅延回路、42は領
域データ、43は斜体データ制御部、44はセレクタで
ある。
【0034】図6において、51は遅延回路、52は平
均化手段、53は一定色データ、54は斜体色モード、
55,56はセレクタである。
【0035】図7において、61はライトアドレス発生
手段、62はリードアドレス発生手段、63〜66はレ
ジスタ、67〜70はバツフア、71〜74はメモリ、
75,76はセレクタである。
【0036】図8、図9、図10において、81は全面
アドレス、82は部分加算アドレス、83は拡張加算ア
ドレスであり、これらはライン同期信号に同期して、図
示せぬCPUにより、1ラインまたは複数ラインごとに
データを書き換えることが可能なレジスタであり、全面
アドレス81は全面のシフト量の制御とカウンタのアツ
プダウン制御を行う。また部分加算アドレス82は部分
モード時に全面シフト量に加減算を行う。
【0037】84,85は交換部であり、S=Lの時、
XはAを出力する。YはBを出力する。またS=Hの
時、XはBを出力する。YはAを出力する。
【0038】86〜89はセレクタ、90は部分モード
セレクタであり、S=Lの時、YはAを出力する。また
S=Hの時、YはBを出力する。
【0039】91,92は加算器であり、ΣはA+Bを
出力する。
【0040】93〜97はコンパレータであり、A=B
の時、CはLを出力する。
【0041】98は斜体アドレス制御部であり、S=L
の時、Yは0を出力する。またS=Hの時、YはAを出
力する。
【0042】99は後述する制御部である。
【0043】100はアツプダウンカウンタであり、
〈UD〉(〈 〉は反転記号 ̄を示す。以下同様)がL
の時、QはDを出力する。またU/〈D〉がHの時、カ
ウントアツプ、Lの時、カウントダウンする。Qはクロ
ツク(画素同期信号)のカウントを出力する。
【0044】101はダウンアツプカウンタで、D/
〈U〉がLの時、カウントアツプ、Hの時、カウントダ
ウンする。それ以外はアツプダウンカウンタと同じであ
る。
【0045】102〜107は部分斜体・ミラーモード
の変化点を一時記憶するメモリである。
【0046】108は領域メモリ制御部であり、図示せ
ぬ領域信号発生手段により発生する信号をデコード〔本
実施例では、0:通常モード(全面)モード、1:リピ
ート(部分)モード、2:ミラー(部分)モード、3:
斜体(部分)モード、4:リピート+ミラー(部分)、
5:リピート+斜体(部分)、6:ミラー(部分)+斜
体(部分)とする〕。
【0047】ここで、アツプダウンカウンタ100のU
/〈D〉がHの時で、ミラーまたは斜体が選択された
時、(1)メモリ102,106にライトアドレスと処
理コード〔ミラーまたは斜体開始信号(2ビツト)〕を
所定の番号のエリアに記憶する。(2)次に、ミラーま
たは斜体の選択が終了したら、メモリ104にライトア
ドレスデータとエリア番号を記憶する。同様の処理をラ
インの終わりまで繰り返す。エリア番号は0から順次カ
ウントアツプする。(3)ライン同期信号が発生するこ
とにより、メモリ102,104,106は読み出し動
作を行う。U/〈D〉がHの時はエリア番号0(最初)
を出力して、エリア番号0に対応するメモリアドレスに
応じてメモリ102,104,106に記憶してあるラ
イトアドレスをセレクタ87〜89を介して、MSA
D,SHMout,MRout,MEADとして出力す
る。SHin,MRinのどちらかがL→H→Lになる
と、エリア番号は0から1になり(カウントアツプす
る)、同様の処理を繰り返す。
【0048】この時、メモリ103,105,107は
上述の(1),(2)の動作を行う。そして同様の処理
をRLDまたはラインの終わりまで繰り返す。
【0049】RLDが発生したら、エリア番号と現ライ
ンの初期値(0)に戻す。LSYNCが発生したら、U
/〈D〉=Hなら初期値(0)から繰り返す。またU/
〈D〉がLの時はエリア番号の最後に記憶したエリア番
号(例えば3)はSHin,MRinのどちらかがL→
H→Lになると、順次カウントダウンを行う。RLDが
発生したら、エリア番号を現ラインの初期値(3)に戻
す。それ以外は、U/〈D〉がH時と同じであるので省
略する。また、このメモリ102〜107はライン同期
信号で読み出しから書き込みモードに変化する際、初期
化(全て0)する。(4)ライン同期信号が発生する
と、メモリ102,104,106とメモリ103,1
05,107は読み出し動作と記憶動作(書き込み動
作)を逆に行いトグルに動作する。セレクタ87〜89
はメモリの読み出しの方の出力をYに出力する。R/W
はメモリ102,104,106に関して同一信号であ
り、R/Wはメモリ103,105,107に関して同
一信号である。R/W,S信号は同期信号によつて切り
換わる。
【0050】111〜114はレジスタであり、ライト
アドレスを記憶するためのフリツプフロツプによつて構
成されている。
【0051】115はリピート領域信号デコーダであ
り、図示せぬ領域信号発生手段により発生する信号をデ
コードする。
【0052】(1)ここで、リピートが選択された時、
レジスタ111にデータを保持する。
【0053】(2)次にリピートの選択が終了したら、
レジスタ112にデータを保持する。
【0054】(3)ライン同期信号が発生することによ
り、レジスタ111,112の内容をレジスタ113,
114に保持する。
【0055】(4)レジスタ113はRSAD、レジス
タ114はREADを出力する。
【0056】RSADと同時に、リピート選択フラグも
保持する。
【0057】次に実際の動作について説明する。
【0058】図12は入力原稿の説明図であると同時
に、正常の画像処理結果の出力例でもある。また図13
ないし図41および図44ないし図53はその画像処理
結果の出力例を示す説明図である。
【0059】ライトアドレスカウンタ(ライトアドレス
発生手段)61を、ライン同期信号にてクリア(0番
地)して、順次データをメモリ71,73または72,
74に取り込むごとにカウントアツプを行う。ここで、
0番地のデータに関しては、常に0を書き込むこととす
る。また、メモリ71,73および72,74は有効画
像データの先端まで、全てのデータを0にする。次に、
有効画像データはそのまま出力して、それ以外の全ての
データを0にする。このことにより、有効画像以外は全
て0になる。
【0060】〔ノーマル処理〕未処理 図8の制御部99において、RPLDはライン同期信号
と同様の信号を出力し、その他の出力信号は全てLを出
力する。全面アドレス81はカウンタのロード値(例え
ば0)となり、アツプダウンカウンタ100のU/
〈D〉は、H(アツプカウンタモード)を設定する。図
では全面アドレス81がアツプタウンタのロード値とな
り、アツプダウンカウンタ100の出力は、そのままリ
ードアドレスとして出力される。
【0061】つまり、ライン同期信号にて全面アドレス
81の初期値(0)がアツプダウンカウンタ100にロ
ードされる。よつて、ライトアドレスはライトアドレス
カウンタ61と同様に、全面アドレス81が初期値
(0)となり、順次データをメモリ71,73または7
2,74を読み出すごとカウントアツプを行う。つま
り、画像データと領域信号を1ライン遅らせた状態で出
力する。また、図4のデータ変換手段34とデータ選択
手段35は、スルー(何もしない)で画像データと領域
信号を出力する。
【0062】言い換えれば、入力データをそのまま出力
することとなり、クリエイト部25では何も処理をしな
いこととなる。結果として、図12の入力に対して図1
2の出力を得る。
【0063】〔移動・ミラー〕ノーマル処理と異なると
ころは、全面アドレス81の値のみである。
【0064】図49の出力(ミラー)を得る場合につい
て説明する。全面アドレス81の初期値は原稿の終了ア
ドレス(例えばA4で16mm/画素ならば3360、
A3で16mm/画素ならば4752)を設定し、また
アツプダウンカウンタ100のU/〈D〉はL(ダウン
カウンタモード)を設定する。
【0065】このことにより、トグルメモリ71,73
および72,74は、データ書き込み時はアツプカウン
タで、読み出し時はダウンカウンタとなる。つまり、ト
グルメモリ71,73および72,74で読み出す際は
逆読み出しとなり、ミラーが得られる。
【0066】図50の移動を得る場合について説明す
る。全面アドレス81の初期値は移動量の値を設定し、
アツプダウンカウンタ100のU/〈D〉は、H(アツ
プカウントモード)を設定する。このことにより、トグ
ルメモリ71,73および72,74は、読み出す際は
初期値から読み出しを開始するので、移動が可能とな
る。
【0067】また、原稿情報以外のところは0(白)が
書かれているので0が出力されるが、移動量が大きくな
るとその分メモリを確保する必要が出てくる。
【0068】そこで本発明はメモリを最大原稿サイズと
して、それより大きなアドレスが発生した際には図7の
バツフア69,70にて任意のアドレスに変更する。
【0069】本実施例ではアドレスを0に変換すること
により、メモリ以外のアドレスが発生した時でも、0デ
ータ(白)が出力される。つまり、メモリは最低原稿サ
イズ分確保すればよく、アドレスのみを移動量に応じて
確保すればよい。
【0070】図51の移動を得る場合について述べる。
全面アドレス81の初期値は移動量(マイナス)の値を
設定し、アツプダウンカウンタ100のU/〈D〉は、
H(アツプカウントモード)を設定する。ここで、マイ
ナスデータ(原稿より前の部分)の際には、図7のバツ
フア69,70にて任意のアドレスに変更する。
【0071】本実施例ではアドレスを0にする。このこ
とにより、トグルメモリ71,73および72,74
は、読み出す際はマイナス部は全てアドレス0となり、
0(白データ)となる。原稿部分は通常のアドレス値と
なり、原稿データを出力することにより移動が可能とな
る。
【0072】〔斜体〕図52、図53の斜体を得る場合
について述べる。斜体はライン単位の移動により実現す
る。ノーマル・移動・ミラーと異なるところは、全面ア
ドレス81の値のみである。移動と異なる点は、ライン
ごとまたは数ラインごとはアドレス値を変更することで
ある。その他は同じなので省略する。また、全面アドレ
ス81により、ミラー・移動・斜体は実現しているの
で、組み合わせも同様に行うことが可能である。
【0073】〔リピート〕図8の制御部99において、
RPLDは、ライン同期信号が発生するか、RFLAG
がリピート有効で、かつコンパレータ93が一致した時
に動作する。LSELは、RFLAGがリピート有効
で、かつコンパレータ93が一致して、かつ同期信号が
発生していない時にH、それ以外はLとなる。その他の
信号はすべてLを出力する。図10に示す回路は前述し
た動作となる。
【0074】また、画像出力は図12の破線部分Fをリ
ピートして、図15に示すものを得る場合について説明
する。
【0075】全面アドレス81はノーマル処理と同じで
ある。副走査方向で破線までは領域指定しているところ
がないので、ノーマル処理と同様に処理される。入力原
稿中の破線部は、領域信号1(リピート)が発生してい
る。その他の領域信号は0(ノーマル処理)である。領
域信号が0から1に変化した際にレジスタ111に、リ
ピート開始アドレスとRFLAGをHとして、記憶す
る。
【0076】次に、領域信号1から0に変化した際にレ
ジスタ112に、リピート終了アドレスを記憶する。ラ
イン同期信号が発生したら、レジスタ111はレジスタ
113に、レジスタ112はレジスタ114に、それぞ
れ記憶する。
【0077】つまり、リピート終了アドレス、リピート
開始アドレス、RFLAGは、1ライン遅れて読み出し
制御に用いるため、画像データと領域信号とはライン方
向(副走査方向)に関してずれがなく、一致している。
【0078】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生すると、LSELはLとなつており、アツプダウ
ンカウンタ100のロード値は全面アドレス81とな
る。この時はアツプダウンカウンタ100のU/〈D〉
はHであるから、交換部84の出力において、XはRS
AD、YはREADとなる。アツプダウンカウンタ10
0が順次カウントアツプしていき、アツプダウンカウン
タ100のカウント値と、READ(リピート終了アド
レス)がコンパレータ93の比較により一致した時(R
FLAGは有効)、LSELはH、RPLDはアツプダ
ウンカウンタ100のロード信号を出力する。
【0079】この時、アツプダウンカウンタ100にロ
ードされる値は、RSAD(リピート開始アドレス)と
なる。U/〈D〉はHのまま、アツプダウンカウンタ1
00は再びカウントアツプを行い、コンパレータ93が
一致したら同様の動作を繰り返す。このことにより図1
4の出力結果を得る。
【0080】ここで、図14のEという文字が不用であ
れば、メモリに書き込む前にイレースしても、読み出し
後にイレースしても差し支えない。特に説明していない
ところは、ノーマル処理と同じ動作を行う。
【0081】次に、リピート時に全面アドレス81を、
リピート開始アドレスとすることにより、図15の出力
を得ることが可能となる。また全面アドレス値を変える
ことにより、任意に移動できる。なお、変形例として図
17のような出力を得ることができる(ABDのみ全面
ミラー)。
【0082】〔リピート+ミラー〕リピートと異なる点
は全面アドレス81のみである。
【0083】異なるところから説明する。図8を用いて
説明すると、ライン同期信号が発生すると、LSELは
Lとなつており、アツプダウンカウンタ100のロード
値およびアツプダウンカウンタ100のU/〈D〉は全
面アドレス81となつており、その時の設定は上述した
ミラーと同様にする。
【0084】アツプダウンカウンタ100のU/〈D〉
はLであるから、交換部84の出力は、XはREAD、
YはRSADとなる。アツプダウンカウンタ100が順
次カウントダウンしていき、アツプダウンカウンタ10
0のカウント値とRSAD(リピート開始アドレス)が
コンパレータ93において一致した時(RFLAGは有
効)、LSELはH、RPLDはアツプダウンカウンタ
100のロード信号を出力する。
【0085】この時、アツプダウンカウンタ100にロ
ードされる値は、READ(リピート終了アドレス)と
なる。U/〈D〉はLのまま、アツプダウンカウンタ1
00は再びカウントアツプを行い、コンパレータ93が
一致したら、同様の動作を繰り返す。特に説明していな
いところは、ノーマル処理と同じ動作を行う。このこと
により、図16の出力結果が得られる。
【0086】次にリピート時に、全面アドレス81をリ
ピート終了アドレスとすることにより、図17の出力を
得ることができる。また全面アドレス値を変えることに
より、任意に移動できる。
【0087】ここで、図16の反転Zという文字が不用
であれば、メモリに書き込む前にイレースしても読み出
し後にイレースしても差し支えない。また、リピート
時、用紙後端において、全てが収まらない時は次ブロツ
クで、収まらないところをイレースしてやればよい。
【0088】図19はABDを全面ミラーした状態を示
している。
【0089】〔指定回数リピート〕リピートの補足 図54のような原稿で、Bを2回リピートする場合につ
いて説明する。
【0090】トグルメモリ31,32の入力前にリピー
トしない原稿部分を消す。このことでトグルメモリ3
1,32の中は、B以外の情報は、全て消されているこ
ととなる。また、領域信号発生手段からのリピート領域
信号は、図54の破線で示す領域で発生する(2回であ
るから、原稿サイズの1/2の大きさ)。
【0091】そして、上述したリピート動作(全面アド
レス81はRSADをセツト)することにより、図55
の出力を得ることができる。また、ミラー、移動も同様
に行うことも可能である。
【0092】リピートサイズの大きさは、次のようにす
ればよい。
【0093】 リピートサイズ=(原稿+移動)÷リピート回数 このようにすることにより、ハードウエアでリピート回
数を管理しなくても、等間隔で配置することが可能とな
る。
【0094】〔リピート+斜体〕リピートと異なる点は
全面アドレス81のみである。
【0095】全面アドレス81は斜体で説明したよう
に、1ラインごと、または数ラインごとに切り換える。
【0096】異なるところを説明すると、リピート動作
を行つている時の全面アドレス81が斜体モードで説明
したように、図52の結果と同様のアドレスを設定す
る。このことにより、図26の出力結果を得る。Eとい
う文字を消したい時は、トグルメモリ31,32に書き
込む前に消してやれば問題はない。
【0097】さらに、リピート動作を行つている時に、
全面アドレス81をRSADとREADの間の値にセツ
トして角度制御を行うことにより、図27に示すように
斜体によつて欠けた画像データを用紙先端に出力するこ
とが可能となる。
【0098】また、全面アドレス81の値を変えること
により、図28、図29の出力も可能である。さらに、
全面アドレス81のアツプダウンカウンタ100のU/
〈D〉をLにして全面アドレス値を切り換えることによ
り、図30〜図33の出力結果を得ることができる。こ
こで、Eとか反転Zの文字情報をイレースする場合は、
トグルメモリ31,32に書き込む前に消してやればよ
い。なお、上述した回数リピートが適用できることは言
うまでもない。
【0099】また、リピートする際に、矩形でなく図4
2のように平行四辺形で指定して、全面アドレス81を
RSADと一致させることにより、図56の結果を得る
ことができる。また、全面ミラーを組み合わせることに
より、図57の結果も得られる。
【0100】〔部分ミラー〕図8の制御部99におい
て、RPLDは、ライン同期信号と同様の信号を出力す
る。MRSELは、コンパレータ94が一致して、コン
パレータ95が一致するまでの間で、かつMROUTが
Hの時H、それ以外はLである。DLDはMRSELと
同様で、ダウンアツプカウンタ101はHの時ロードが
解除され、D/〈U〉に対してカウントダウンまたはカ
ウントアツプする。MRMinは、MRSELがH→L
に変化する時、Hを出力する。それ以外はLである。M
Routは、図9の出力で、部分ミラー指定フラグであ
る。Hで部分ミラーである。図9の動作は前述した通り
である。それ以外の信号は全てLである。
【0101】画像出力は、図12の破線部分Fをミラー
して、図13を得る場合について説明する。
【0102】全面アドレス81は、ノーマル処理と同じ
である。副走査方向で破線までは領域指定しているとこ
ろがないので、ノーマル処理と同様に処理される。入力
原稿中の破線部は、領域信号2(ミラー)が発生してい
る。その他の領域信号は0(ノーマル処理)である。領
域信号0から2に変化した際に、エリア番号0のアドレ
スで、メモリ102または103にミラー開始アドレス
が記憶されると同時に、メモリ106または107にミ
ラー処理であることが記憶される。
【0103】次に、領域番号2から0に変化した際に、
エリア番号0のアドレスでメモリ104または105に
ミラー終了アドレスが記憶される。次にライン同期信号
が発生したら、メモリ102と103の読み書きを逆に
する。メモリ102が書き込みの時、メモリ103は読
み出しで、ライン同期信号が発生するとメモリ102は
読み出しで、メモリ103が書き込みとなる。メモリ1
04と105、メモリ106と107も同様である。
【0104】つまり、ミラー開始アドレス、ミラー終了
アドレス、ミラー処理情報は、1ライン遅れて読み出し
制御(図10参照)に用いるため、画像データと領域信
号とライン方向(副走査方向)に関してずれがなく一致
している。
【0105】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生すると、アツプダウンカウンタ100のU/
〈D〉はHであるから、ダウンアツプカウンタ101は
カウントダウンモードで、交換部85の出力XはMSA
D、YはMEADとなる。また領域メモリ制御部108
のエリア番号は初期値0をセツトする。
【0106】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トアツプしていき、コンパレータ94において、アツプ
ダウンカウンタ100の値とMSAD(ミラー開始アド
レス)が一致した時(MRMoutはH)、DLDはL
→Hになり、ダウンアツプカウンタ101はMEAD
(ミラー終了アドレス)をロードしている状態からカウ
ントダウン状態に変化すると同時に、MRSELがHに
なる。このことにより、リードアドレスはダウンアツプ
カウンタ101の出力を出力する。ダウンアツプカウン
タ101は順次カウントダウンを行う。またこの時も、
アツプダウンカウンタ100は順次カウントアツプを行
つている(リードアドレスはダウンアツプカウンタ10
1の出力である)。
【0107】次にコンパレータ95において、ダウンア
ツプカウンタ101のカウント値と、MSAD(ミラー
開始アドレス)が一致した時(MRMoutはH)、D
LDはH→Lになり、ダウンアツプカウンタ101は再
びロード状態になると共に、MRSELがLになる。同
時にMRMinがL→H→Lと変化して、領域メモリ制
御部108のエリア番号は0→1に変化する。このメモ
リ102〜107は、読み出しから書き込みに変化する
際に初期化(全て0)されるので、エリア番号1に対し
ては前ラインの書き込み時に何も書かれておらず、SH
Mout,MRMoutはLとなり、ライン同期信号が
発生するまではリードアドレスは、アツプダウンカウン
タ100の出力を出力する。
【0108】この時、アツプダウンカウンタ100はカ
ウントアツプモードであるから、順次カウントアツプす
る。
【0109】図11はその時のリードアドレス(図8)
を示すものである。斜線がリードアドレスを示す。
【0110】領域を例えば、図42の原稿のように平行
四辺形指定をすることにより、図43のように斜体+ミ
ラーの結果を得る。
【0111】通常の鏡像(ミラー)を得る場合は矩形の
みらず、主走査に対して対象図形であればよい。
【0112】つまり、ミラー指定された領域のみ、読み
出しアドレスを逆転することにより実現している。
【0113】〔ミラー+部分ミラー〕部分ミラーと異な
る点は、全面アドレス81のみである。全面アドレス8
1はミラーで説明したアドレス値と同様である。
【0114】異なるところから説明する。
【0115】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生すると、アツプダウンカウンタ100のU/
〈D〉はLであるから、アツプダウンカウンタ100は
タウントダウンモード、ダウンアツプカウンタ101は
カウントアツプモードで、交換部85の出力XはMEA
D、YはMSADとなる。また、領域メモリ制御部10
8のエリア番号は最後に書き込んだエリア番号が0であ
るから、0となる。
【0116】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トダウンしていき、コンパレータ94において、アツプ
ダウンカウンタ100の値とMEAD(ミラー終了アド
レス)が一致した時(MRMoutはH)、DLDはL
→Hになり、ダウンカウンタはMSAD(ミラー開始ア
ドレス)をロードしている状態からカウントアツプ状態
に変化すると同時に、MRSELがHになる。このこと
によりリードアドレスはダウンアツプカウンタ101の
出力を出力する。ダウンアツプカウンタ101は順次カ
ウントダウンを行う。またこの時もアツプダウンカウン
タ100は順次カウントダウンを行つている(リードア
ドレスはダウンアツプカウンタの出力である)。
【0117】次に、コンパレータ95において、ダウン
アツプカウンタ101のカウント値とMEAD(ミラー
終了アドレス)が一致した時(MRMoutはH)、D
LDはH→Lに、ダウンアツプカウンタは再びロード状
態になると共に、MRSELがLになる。同時にMRM
inがL→H→Lと変化して、領域メモリ制御部108
のメモリのエリア番号は0→1に変化する。そして〔部
分ミラー〕の項で説明したように、MRMout,SH
MoutはLとなり、ライン同期信号が発生するまでは
リードアドレスは、アツプダウンカウンタ100の出力
を出力する。この時、アツプダウンモードであるから、
順次カウントダウンする。
【0118】前述の図11は、その時のリードアドレス
である。斜線がリードアドレスを示す。つまり、部分ミ
ラー指定された領域のみ、読み出しアドレスを通常と逆
(ここではカウントアツプ)にすることにより実現して
いる。
【0119】このことにより、図12の入力原稿に対し
て図18の出力画像を得る。なお、ABDはミラーモー
ドで処理している。
【0120】〔斜体+部分ミラー〕部分ミラーと異なる
点は全面アドレス81である。
【0121】全面アドレス81は〔斜体〕の項で説明し
たように、1ラインごとまたは数ラインごとに設定す
る。
【0122】部分モードの記憶する座標(アドレス)
は、書き込み(ライト)アドレス基準で、部分モードの
読み出す座標は読み出し(リード)アドレス基準である
から、斜体後、部分ミラーしたイメージとなる。よつて
図12の入力原稿に対して図61、図62の出力を得る
ことが可能となる。
【0123】〔リピート+部分ミラー〕図8の制御部9
9において、RPLDはライン同期信号が発生するか、
あるいはRFLAGがリピート有効で、かつコンパレー
タ93が一致した時に動作する。LSELはRFLAG
がリピート有効で、かつコンパレータ93が一致して、
かつ同期信号が発生していない時にH、それ以外はLと
なる。なお、図10に示す回路はリピート動作時と同様
の動作をする。
【0124】MRSELはコンパレータ94が一致し
て、コンパレータ95が一致するまでの間で、かつMR
outがHの時H、それ以外はLである。DLDはMR
SELと同様で、ダウンアツプカウンタ101はHの
時、ロードが解除され、D/〈U〉に対してカウントア
ツプまたはカウントダウンする。MRMinは、MRS
ELがH→Lに変化する時にHを出力し、それ以外はL
である。MRoutは部分ミラー指定フラグでHとなる
部分ミラーである。RLDはRFLAGがリピート有効
(H)で、かつコンパレータ93が一致した時にH、そ
れ以外はLとなる。その他の信号は全てLを出力する。
【0125】画像処理は、図58の破線部分EFZをリ
ピートして、破線部分Fをミラーする場合について述べ
る。
【0126】全面アドレス81はRSADと同じであ
る。副走査方向で破線までは領域指定しているところが
ないので、ノーマル処理と同様に処理される。入力原稿
中の破線部(EZ)は領域信号1(リピート)、破線部
(F)は領域信号4(リピート+ミラー)、その他の領
域信号は0(ノーマル処理)である。
【0127】領域信号0から1に変化した際に、レジス
タ111にリピートし、開始アドレスとRFLAGをH
として記憶する。領域信号1から4に変化した際に、エ
リア番号0のアドレスで、メモリ102または107に
ミラー開始アドレスが記憶される同時に、メモリ106
または107にミラー処理であることが記憶される。
【0128】領域信号4から1に変化した際に、エリア
番号0のアドレスでメモリ104または105にミラー
終了アドレスが記憶される。
【0129】領域信号1から0に変化した際に、レジス
タ112にリピート終了アドレスを記憶する。また、ラ
イン同期信号が発生したら、レジスタ111はレジスタ
113に、レジスタ112はレジスタ114にそれぞれ
記憶する。次に、メモリ102と103の読み書きを逆
にする。メモリ102が書き込みの時、メモリ103は
読み出しで、ライン同期信号が発生すると、メモリ10
2は読み出しで、メモリ103が書き込みとなる。メモ
リ104と105、メモリ106とメモリ107も同様
である。
【0130】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生すると、LSELはLとなつており、アツプダウ
ンカウンタ100のロード値は、全面アドレス(RSA
D)となる。この時、アツプダウンカウンタ100のU
/〈D〉はHであるから、交換部84の出力XはRSA
D、YはREADとなり、ダウンアツプカウンタ101
はカウントダウンモードで、交換部85の出力XはMS
AD、YはMEADとなる。また領域メモリ制御部10
8ののエリア番号は初期値0になる。
【0131】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トアツプしていき、コンパレータ94において、アツプ
ダウンカウンタ100の値とMSAD(ミラー開始アド
レス)が一致した時(MRMoutはH)、DLDはL
→Hになり、ダウンアツプカウンタ101はMEAD
(ミラー終了アドレス)をロードしている状態からカウ
ントダウン状態に変化すると同時にMRSELがHにな
る。
【0132】このことにより、リードアドレスはダウン
アツプカウンタ101のカウントダウンを行う。また、
この時もアツプダウンカウンタ100は順次カウントア
ツプを行う。次にコンパレータ95において、ダウンア
ツプカウンタ101のカウント値とMSAD(ミラー開
始アドレス)が一致した時(MRoutはH)、DLD
はH→Lに、ダウンアツプカウンタ101は再びロード
状態になると共に、MRSELがLになる。同時に、M
RMinがL→H→Lと変化して、領域メモリ制御部1
08のエリア番号は0→1に変化する。エリア番号1に
対しては前ラインの書き込み時に何も書かれていないの
で、SHMout,MRMoutは共にLとなる。
【0133】アツプダウンカウンタ100のカウント値
とREAD(リピート終了アドレス)がコンパレータ9
3において一致した時(RFLAGは有効)、LSEL
はH、RPLDはアツプダウンカウンタのロード信号R
LDと共にLとなり、領域メモリ制御部108のエリア
番号が現ラインの初期値(0)となる。
【0134】この時、アツプダウンカウンタ100にロ
ードされる値はRSAD(リピート開始アドレス)とな
る。U/〈D〉はHのまま、アツプダウンカウンタ10
0は再びカウントアツプを行い、同様の動作を繰り返
す。このことにより、図59の出力結果を得る。
【0135】〔リピート+ミラー+部分ミラー〕リピー
ト+部分ミラーと異なる点は全面アドレス81である。
全面アドレス81はミラーの時と同様なセツト方法をす
る。
【0136】異なるところから説明すると、ライン同期
信号が発生すると、LSELはLとなつており、アツプ
ダウンカウンタ100のロード値は全面アドレス(RE
AD)となる。この時はアツプダウンカウンタ100の
U/〈D〉はHであるから、交換部84の出力XはRE
AD、YはRSADである。また、ダウンアツプカウン
タ101はアツプカウントモードで、交換部85の出力
XはMEAD、YはMSADとなる。また領域メモリ制
御部108のエリア番号は最後に書き込んだエリア番号
が0であるから0となる。
【0137】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トアツプしていき、コンパレータ94において、アツプ
ダウンカウンタ100の値とMEADが一致した時(M
RMoutはH)、DLDはLからHになり、ダウンア
ツプカウンタ101はMSADをロードしている状態か
ら、カウントアツプ状態に変化すると同時に、MRSE
LがHになる。
【0138】このことにより、リードアドレスはダウン
アツプカウンタ101のカウントアツプを行う。またこ
の時もアツプダウンカウンタ100は、順次カウントダ
ウンを行う。
【0139】次にコンパレータ95において、ダウンア
ツプカウンタ101のカウント値とMEADが一致した
時(MRoutはH)、DLDはH→Lに、ダウンアツ
プカウント101は再びロード状態になると共に、MR
SELがLになる。同時にMRMinがL→H→Lと変
化して、領域メモリ制御部108のエリア番号は0→−
1に変化する。そして部分ミラーで説明したように、M
RMout,SHMoutはLとなる。
【0140】アツプダウンカウンタ100のカウント値
とRSADがコンパレータ93において一致した時(R
FLAGは有効H)、LSELはH、RPLDはアツプ
ダウンカウンタ100のロード信号RLDと共にLとな
り、領域メモリ制御部108のエリア番号が現処理ライ
ンの初期値(最後に記憶したエリア番号)0となる。こ
の時、アツプダウンカウンタ100にロードされる値は
READとなる。U/〈D〉はLのまま、アツプダウン
カウンタ100は再びカウントダウンを行い、同様の動
作を繰り返す。
【0141】このことにより、図58に示す原稿に対し
て図60の出力結果を得る。また、移動や斜体の組み合
わせも容易である。
【0142】〔部分斜体〕部分斜体モードは、2つの変
形方式と2つの色モードを有する。
【0143】(1)変形方式モード 例えば、図45のような原稿について斜体処理を行う
と、図46、図47の破線内の結果を得る。実線部分は
元の領域指定した位置である。
【0144】1)領域内斜体(図46、図47におい
て) 実線の領域と破線の領域と重なり合つた部分のみを斜体
処理した画像データを出力する。
【0145】2)拡張斜体(図46、図47において) 破線の部分の領域を斜体処理した画像データを出力す
る。
【0146】(2)色モード 図46、図47において、変形モードのどちらかを行つ
たとしても、実線領域の一部が出力される。この部分は
斜体処理にて斜体にしたので、この領域は不用であり、
背景(下地)であることが望ましい。この不用部分の色
データの発生方法である。
【0147】1)一定色 斜体領域の周囲の任意の点を読み、その色データを発生
する。
【0148】2)平均 斜体領域の開始または終了(不用部分の開始前)ごとの
数画素を平均化して、その平均化したデータを不用部分
に発生する。つまり、ラインごとにデータは変化する。
【0149】また、不用部分の領域データはノーマル処
理(領域信号0)に任意に設定してやればよい。
【0150】(3)領域内斜体 図8の制御部99において、RPLDは、ライン同期信
号と同様の信号を出力する。SHSELは、コンパレー
タ94が一致して、コンパレータ95が一致するまでの
間で、かつSHMoutがHの時H、それ以外はLであ
る。
【0151】DLDはSHSELと同様で、ダウンアツ
プカウンタ101はHの時ロードが解除され、D/
〈U〉に応じてカウントダウンまたはカウントアツプす
る。SHMinはSHSELがH→Lに変化する時、H
を出力する。それ以外はLである。
【0152】SHMoutは図9の出力で、部分斜体指
定フラグである。Hで部分斜体である。斜体選択信号は
SHSELと同じ信号である。それ以外の信号はすべて
Lである。また斜体選択信号がHになると、図5、図6
の回路が動作する。
【0153】図5、図6を説明すると、入力領域信号で
斜体が選択されていなと、データ変換信号、平均化信号
は共にLとなる。そしてそれぞれ入力の領域信号、画像
信号を遅延させてそのまま出力する。
【0154】入力領域信号で斜体が選択されていなく
て、かつデータ選択信号がLの時、平均化手段のデータ
は初期化(0)する。
【0155】入力領域信号で斜体が選択されて、かつデ
ータ選択信号がLの時、不用部分であるから遅延回路4
1,51と同じだけ遅延させて、データ変換信号はHを
出力する。出力領域信号は領域データ(予め設定した
値)となり、出力画像データはセレクタ55の出力とな
る。
【0156】平均化信号は、例えば8画素平均する場合
は8画素分Hを出力する。この時、遅延回路41,51
の遅延量は8画素以上あればよい。
【0157】平均化手段52は、上述した初期化、平均
化以外はデータを変化させず保持する。
【0158】入力領域信号で斜体が選択されて、かつデ
ータ選択信号がHの時、斜体処理部分であるから、遅延
回路41,51と同じだけ遅延させてLを出力する。出
力領域信号は入力領域信号、出力画像データは入力画像
データとなる。
【0159】画像処理は図45の破線を部分斜体して図
48の出力結果を得る場合について説明する。
【0160】部分加算アドレス82は部分斜体の全面ア
ドレス81に対して、増減量を入力する。全面アドレス
81はノーマル処理と同じである。副走査方向で破線ま
では領域指定しているところがないので、ノーマル処理
と同様に処理される。
【0161】入力原稿中の破線部は領域信号3(斜体)
が発生している。その他の領域信号は0(ノーマル処
理)である。領域信号0から3に変化した際に、エリア
番号0のアドレスで、メモリ102または103に斜体
開始アドレスが記憶されると同時に、メモリ106また
は107に斜体処理であることが記憶される。
【0162】次に領域信号3から0に変化した際に、エ
リア番号0のアドレスで、メモリ104または105に
斜体終了アドレスが記憶される。次にライン同期信号が
発生したら、メモリ102と103の読み書きを逆にす
る。メモリ102が書き込みの時、メモリ103は読み
出しとなり、一方、ライン同期信号が発生するとメモリ
102は読み出しで、メモリ103が書き込みとなる。
メモリ104と105、メモリ106と107も同様で
ある。
【0163】つまり、斜体開始アドレス、斜体終了アド
レス、斜体処理情報は、1ライン遅れて読み出し制御
(図10)に用いるため、画像データと領域信号とライ
ン方向(副走査方向)に関してずれがなく一致してい
る。なお、部分加算アドレス82は、1ラインまたは毎
ラインごとにデータを書き換える。
【0164】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生するとアツプダウンカウンタ100のU/〈D〉
はHであるから、ダウンアツプカウンタ101はカウン
トダウンモードで、交換部85の出力XはMSAD、Y
はMEADとなる。また領域メモリ制御部108のエリ
ア番号は初期値0をセツトする。
【0165】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トアツプしていき、コンパレータ94においてアツプダ
ウンカウンタ100の値とMSAD(斜体開始アドレ
ス)が一致した時(SHMoutはH)、DLDはL→
Hになり、一方、ダウンアツプカウンタ101はMEA
D(斜体終了アドレス)をロードしている状態からカウ
ントダウン状態に変化すると同時にSHSELがHにな
る。また同時にデータ選択信号もHになる。
【0166】ダウンアツプカウンタ101は順次カウン
トダウンを行う。またこの時、アツプダウンカウンタ1
00は順次カウントアツプを行つている。この時のリー
ドアドレスは、アツプカウンタのアドレス値+部分加算
アドレス値となり、部分斜体領域のみ移動を可能として
いる。また不用部分の検出は、読み出した領域信号と部
分斜体する前のアドレスにて得たデータ選択信号にて実
現している。
【0167】次にコンパレータ95において、ダウンア
ツプカウンタ101のカウント値とMSAD(斜体開始
アドレス)が一致した時(SHMoutはH)、DLD
はH→Lに、一方、ダウンアツプカウンタは再びロード
状態になると共に、SHSELがLになる。同時にSH
MinがL→H→Lと変化して、領域メモリ制御部10
8のエリア番号は0→1に変化する。このメモリ102
〜107は、読み出しから書き込みに変化する際に初期
化(全て0)されるので、エリア番号1に対しては前ラ
インの書き込み時に何も書かれておらず、SHMou
t,MRMoutはLとなり、ライン同期信号が発生す
るまではリードアドレスはアツプダウンカウンタ100
の出力を出力する。
【0168】また、不用部分は図6のデータ変換手段3
4の斜体色モードにより、上述した一定色データまたは
平均化データのどちらかを出力する。斜体色モードはコ
ピー前に設定する。つまり、原稿上の斜体指定された領
域のみ、読み出しアドレスを加減算することにより実現
する。
【0169】また、領域制御方式が同様なので、部分ミ
ラーとの組み合わせも可能で、かつ部分ミラーでの組み
合わせも可能である。領域指定は矩形のみならず、非矩
形でも可能である。
【0170】(4)拡張斜体 図8の制御部99において、RPLDはライン同期信号
と同様の信号を出力する。SHSELは、コンパレータ
96が一致してコンパレータ97が一致するまでの間
で、かつSHMoutがHの時H、それ以外はLを出力
する。DLDはSHSELと同様で、ダウンアツプカウ
ンタ101はHの時、ロードが解除され、D/〈U〉に
応じてカウントダウンまたはカウントアツプする。SH
MinはSHSELがH→Lに変化する時、Hを出力す
る。それ以外はLである。SHMoutは図9の出力
で、部分斜体指定フラグである。Hで部分斜体である。
それ以外の信号は全てLである。また、斜体選択信号が
Hになると図5、図6の回路が動作する。動作は領域内
斜体と同じである。また、斜体選択信号は領域内斜体と
同じである。
【0171】画像処理として図12の破線部を部分斜体
して、図22、図24の出力結果を得る場合について説
明する。
【0172】部分加算アドレス82は、部分斜体の全面
アドレス81に対して増減量を入力する。1ラインまた
は数ラインごとにデータを書き換える。全面アドレス8
1はノーマル処理と同じである。拡張加算アドレス83
は部分加算アドレス82と同じである。副走査方向で破
線までは領域指定しているところがないので、ノーマル
処理と同様に処理される。
【0173】入力原稿中の破線部は、領域信号3(斜
体)が発生している。その他の領域信号は0(ノーマル
処理)である。領域信号0から3に変化した際、エリア
番号0のアドレスでメモリ101または103に斜体開
始アドレスが記憶されると同時に、メモリ106または
107に斜体処理であることが記憶される。
【0174】次に領域信号3から0に変化した際に、エ
リア番号0のアドレスで、メモリ104または105に
斜体終了アドレスが記憶される。そしてエリア番号0の
書き込みが終了する。次にライン同期信号が発生した
ら、メモリ102と103の読み書きを逆にする。メモ
リ102が書き込みの時、メモリ103は読み出しとな
り、一方、ライン同期信号が発生するとメモリ102は
読み出しで、メモリ103が書き込みとなる。メモリ1
04と105、メモリ106と107も同様である。
【0175】つまり、斜体開始アドレス、斜体終了アド
レス、斜体処理情報は、1ライン遅れて読み出し制御
(図10)に用いるため、画像データと領域信号はライ
ン方向(副走査方向)に関してずれがなく一致してい
る。
【0176】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生するとアツプダウンカウンタ100のU/〈D〉
はHであるから、ダウンアツプカウンタ101はカウン
トダウンモードで、交換部85の出力XはMSAD、Y
はMEADとなる。また領域メモリ制御部108のエリ
ア番号は初期値0をセツトする。
【0177】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トアツプしていき、コンパレータ96においてアツプダ
ウンカウンタ100の値とMSAD+拡張加算アドレス
83が一致した時(SHMoutはH)、DLDはL→
Hになり、一方、ダウンアツプカウンタ101はMEA
D(斜体終了アドレス)をロードしている状態からカウ
ントダウン状態に変化すると同時にSHSELがHにな
る。また同時にデータ選択信号もHになる。
【0178】ダウンアツプカウンタ101は順次カウン
トダウンを行う。またこの時、アツプダウンカウンタ1
00は順次カウントアツプを行つている。この時のリー
ドアドレスは、アツプカウンタのアドレス値+部分加算
アドレス値となり、原稿の部分斜体領域を斜体した領域
のみ移動を可能としている。また不用部分の検出は、領
域内斜体と同じである。
【0179】次にコンパレータ95において、ダウンア
ツプカウンタ101のカウント値とMSAD+部分加算
アドレス値が一致した時(SHMoutはH)、DLD
はH→Lになり、一方、ダウンアツプカウンタ101は
再びロード状態になると共に、SHSELがLになる。
同時にSHMinがL→H→Lと変化して、領域メモリ
制御部108のエリア番号は0→1に変化する。エリア
番号1は、前ラインの書き込み時に何も書かれていない
ので、SHMout,MRMoutはLとなり、ライン
同期信号が発生するまではリードアドレスはアツプダウ
ンカウンタ100の出力を出力する。
【0180】また、不用部分は図6のデータ変換手段3
4の斜体色モードにより、上述した一定色データまたは
平均化データのどちらかを出力する。斜体色モードはコ
ピー前に設定する。つまり、原稿上の斜体指定領域を斜
体した領域のみ、読み出しアドレスを加減算することに
より実現する。領域指定は矩形のみならず、非矩形でも
よい。
【0181】〔移動・ミラー・斜体+部分斜体〕部分斜
体と異なるところは、全面アドレス81の値のみであ
る。動作は特に変化しないので省略する。図12の原稿
に対して図34、図36、図39、図41の出力結果が
得られる。
【0182】〔リピート+部分斜体〕 1)リピート+部分ミラーの部分ミラーを部分斜体に置
き換えるだけで、動作は省略する。図58の原稿に対し
て図61の出力結果が得られる。
【0183】〔部分ミラー+部分斜体〕 (1)領域内斜体モード 図8の制御部99において、RPLDはライン同期信号
と同様の信号を出力する。MRSELは、コンパレータ
94が一致してコンパレータ95が一致するまでの間
で、かつMRMoutがHの時H、それ以外はLとな
る。SHSELはコンパレータ84が一致してコンパレ
ータ95が一致するまでの間で、かつSHMoutがH
の時H、それ以外はLとなる。DLDはMRSELまた
はSHSELのどちらかがHの時で、ダウンアツプカウ
ンタ101はHの時、ロードが解除され、D/〈U〉に
応じてカウントダウンまたはカウントアツプする。MR
MinはMRSELがH→Lに変化する時、Hを出力す
る。それ以外はLである。SHMinはSHSELがH
→Lに変化する時、Hを出力する。それ以外はLであ
る。SHMoutは図9の回路の出力で、部分斜体指定
フラグである。Hで部分斜体である。MRMoutは図
9の回路の出力で、部分ミラー指定フラグである。Hで
部分ミラーである。それ以外の信号は全てLである。ま
た、斜体選択信号がHになると図5、図6に示す回路が
動作する。動作は領域内斜体と同じである。また、斜体
選択信号はSHSELと同じ信号を出力する。
【0184】具体的な動作は、次に述べる拡張斜体モー
ド、部分ミラーや部分斜体と同様なので省略する。
【0185】(2)拡張斜体モード 図8の制御部99において、RPLDはライン同期信号
と同様の信号を出力する。MRSELは、MRMout
がHで、かつSHMoutがHで、かつコンパレータ9
6が一致してコンパレータ97が一致するまでの間は
H、それ以外はLとなる。SHSELは、コンパレータ
96が一致してコンパレータ97が一致するまでの間
で、かつSHMoutがHの時、Hである。それ以外は
Lである。DLDはMRSELまたはSHSELのどち
らかがHの時で、ダウンアツプカウンタ101がHの
時、ロードが解除され、D/〈U〉に応じてカウントア
ツプまたはカウントダウンを行う。MRMinはMRS
ELがH→Lに変化する時、Hを出力する。それ以外は
Lである。SHMinはSHSELがH→Lに変化する
時、Hを出力する。それ以外はLである。SHMout
は図9の回路の出力で、部分斜体指定フラグである。H
で部分斜体である。MRMoutは図9の回路の出力
で、部分ミラー指定フラグである。Hで部分ミラーであ
る。また、斜体選択信号はコンパレータ94が一致し
て、コンパレータ95が一致するまでの間で、かつSH
MoutがHの時、Hである。それ以外はLである。ま
た、斜体選択信号がHになると、図5、図6の回路が動
作する。動作は領域内斜体と同じである。
【0186】画像処理として図12の破線部を部分斜体
して、図23、図25の出力結果を得る場合について説
明する。
【0187】部分加算アドレス82は、部分斜体の全面
アドレス81に対して増減量を入力する。全面アドレス
81はノーマル処理と同じである。拡張加算アドレス8
3は部分加算アドレス82の符号が逆のものである。副
走査方向で破線までは領域指定しているところがないの
で、ノーマル処理と同様に処理される。
【0188】入力原稿中の破線部は領域信号6(斜体+
ミラー)が発生している。その他の領域信号は0(ノー
マル処理)である。領域信号0から3に変化した際に、
エリア番号0のアドレスで、メモリ102または103
に斜体・ミラー開始アドレスが記憶されると同時に、メ
モリ106または107に斜体・ミラー処理であること
が記憶される。
【0189】次に領域信号6から0に変化した際に、エ
リア番号0のアドレスで、メモリ104または105に
斜体ミラー終了アドレスが記憶される。そしてエリア番
号0の書き込みが終了する。次にライン同期信号が発生
したら、メモリ102と103の読み書きを逆にする。
メモリ102が書き込みの時、メモリ103は読み出し
となり、一方、ライン同期信号が発生するとメモリ10
2は読み出しで、メモリ103が書き込みとなる。メモ
リ104と105、メモリ106と107も同様であ
る。
【0190】つまり、斜体・ミラー開始アドレス、斜体
ミラー終了アドレス、斜体ミラー処理情報は、1ライン
遅れて読み出し制御(図10)に用いるため、画像デー
タと領域信号はライン方向(副走査方向)に関してずれ
がなく一致している。
【0191】図8を用いて説明すると、ライン同期信号
が発生するとアツプダウンカウンタ100のU/〈D〉
はHであるから、ダウンアツプカウンタ101はカウン
トダウンモードで、交換部85の出力XはMSAD、Y
はMEADとなる。また領域メモリ制御部108のエリ
ア番号は初期値0をセツトする。
【0192】アツプダウンカウンタ100が順次カウン
トアツプしていき、コンパレータ96においてアツプダ
ウンカウンタ100の値とMEAD+部分加算アドレス
82が一致した時(SHMout,MRMoutは
H)、DLDはL→Hになり、一方、ダウンアツプカウ
ンタ101はMEAD(斜体終了アドレス)をロードし
ている状態からカウントダウン状態に変化すると同時
に、SHSEL,MRSELがHとなる。また同時にデ
ータ選択信号は、領域内斜体と同様の動作をする。
【0193】ダウンアツプカウンタ101は順次カウン
トダウンを行う。またこの時、アツプダウンカウンタ1
00は順次カウントアツプを行つている。この時のリー
ドアドレスは、ダウンカウンタのアドレス値+部分加算
アドレス値となり、原稿の部分斜体領域を斜体した領域
のみ、移動を可能としている。また不用部分の検出は、
領域内斜体と同じである。
【0194】次にコンパレータ95において、ダウンア
ツプカウンタ101のカウント値とMEAD+部分加算
アドレス値が一致した時(SHMout,MRMout
はH)、DLDはH→Lにダウンし、一方、アツプカウ
ンタは再びロード状態になると共に、SHSEL,MR
SELがLになる。同時にSHMin,MRMinがL
→H→Lと変化して、領域メモリ制御部108のエリア
番号は0→1に変化する。エリア番号1は、前ラインの
書き込み時に何も書かれていないので、SHMout,
MRMoutはLとなり、ライン同期信号が発生するま
ではリードアドレスはアツプダウンカウンタ100の出
力とする。
【0195】また、不用部分は図6のデータ変換手段3
4の斜体色モードにより、上述した一定色データ、また
は平均化データのどちらかを出力する。斜体色モードは
コピー前に設定する。
【0196】つまり、原稿上の斜体指定領域をミラーし
て斜体した領域読み出しアドレスを加減算することによ
り実現する。
【0197】〔移動・ミラー・斜体+部分斜体ミラー〕
部分斜体ミラーと異なるところは、全面アドレス81の
値のみである。動作は特に変化しないので省略する。
【0198】図12の入力原稿に対して図35、図3
7、図38、図40の出力結果を得る。
【0199】〔リピート+部分斜体ミラー〕リピート+
部分ミラーの部分ミラーを部分斜体に置き換えるだけで
動作は省略する。
【0200】ここで、図8の回路の補足説明をしてお
く。
【0201】それぞれのモードで、部分斜体の領域内斜
体、拡張斜体、斜体色モードに関しては、コピー開始時
にパラメータで決定し、コピー中は変化しないようにな
つている。
【0202】その他のモードは、MRMout,SHM
out,RFLAGにより制御方法を個別に説明した。
つまり、領域信号によりモード実現している。
【0203】さらに、全体制御は部分斜体のモードによ
つて異なるが、部分斜体ミラーの制御に次のことを付加
した制御である。RPLDはライン同期信号が発生する
か、RFLAGがリピート有効で、かつコンパレータ9
3が一致した時に動作する。またRLDはRFLAGが
リピート有効(H)で、かつコンパレータ93が一致し
た時にH、それ以外はLとなる。
【0204】次に領域を複数指定する方法を説明する。
【0205】図44を例にとつて図9のメモリの動作を
説明する。
【0206】No1;部分処理はないので、メモリのフ
ラグ(MRMout,SHMout)は有効にならない
ため、何もしない。
【0207】No2;エリア番号0にMSADとして線
分ASのアドレスを、またMEADとして線分AEのア
ドレスとミラー情報を記憶する。メモリも読み出す際は
エリア番号0から読み出す。
【0208】No3;エリア番号0にMSADとして線
分ASのアドレスを、またMEADとして線分AEのア
ドレスとミラー情報を記憶する。エリア番号1にMSA
Dとして線分BSのアドレスを、またMEADとして線
分BEのアドレスを、斜体情報として記憶する。メモリ
を読み出す際、ノーマルならばエリア番号は0,1の順
で、一方、ミラーならばエリア番号は1,0の順とな
る。
【0209】以下、No9まで同じである。
【0210】本実施例では部分加算アドレス82、拡張
加算アドレス83を1つしか備えていないので、1つし
か指定できないが、複数を切り換え可能にすることによ
り、容易に実現できる。また、本実施例では部分ミラー
と部分斜体の記憶アドレスを1つにして、1コピー内の
部分ミラーと部分斜体の両方の処理数の合計で管理して
いるが、別々に管理しても問題はない。また、別々に管
理することにより、部分ミラーと部分斜体の重なりも容
易にできることは言うまでもなく、部分斜体の複数管理
も容易になる。即ち、図9のようなメモリに、部分加算
アドレス82、拡張加算アドレス83を記憶してやれば
よい。
【0211】図61ないし図63も画像処理結果の出力
例を示す説明図である。
【0212】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、画像デー
タを記憶手段(以下、メモリと呼ぶ)に書き込む前にイ
レースし、読み出しアドレスがメモリアドレスごとの
時、任意のアドレスに変換することによりイレースする
ことができる。
【0213】請求項2記載の発明によれば、書き込み時
にイレースすることで、用紙に対して画像を等間隔に配
置することができる。
【0214】請求項3記載の発明によれば、リピートお
よび斜体処理を1つのメモリで行うことにより用紙効率
のよい出力を行うことができる。
【0215】請求項4記載の発明によれば、2ラインの
出力を選択することなく、アドレス変換手段をトグルメ
モリ1つで実現して、かつ領域処理を行うことを容易に
することができる。
【0216】請求項5記載の発明によれば、不用部分を
検出する重複検出手段と背景色の決定を行うデータ変換
手段とで、不用部分を背景とすることができる。
【0217】請求項6記載の発明によれば、リピートと
他の処理を別個に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置のブロツク図である。
【図2】領域信号を基に画像データと付加情報を選択す
るブロツク図である。
【図3】画像処理部のブロツク図である。
【図4】クリエイト部のブロツク図である。
【図5】クリエイト部のデータ選択手段のブロツク図で
ある。
【図6】クリエイト部のデータ変換手段のブロツク図で
ある。
【図7】クリエイト部のトグルメモリの基本制御ブロツ
ク図である。
【図8】クリエイト部のトグルメモリと制御手段の詳細
ブロツク図である。
【図9】クリエイト部のトグルメモリと制御手段の詳細
ブロツク図である。
【図10】クリエイト部のトグルメモリと制御手段の詳
細ブロツク図である。
【図11】図8におけるリードアドレスを示す説明図で
ある。
【図12】入力原稿の説明図である。
【図13】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図14】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図15】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図16】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図17】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図18】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図19】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図20】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図21】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図22】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図23】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図24】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図25】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図26】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図27】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図28】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図29】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図30】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図31】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図32】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図33】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図34】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図35】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図36】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図37】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図38】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図39】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図40】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図41】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図42】平行四辺形で指定した入力原稿の説明図であ
る。
【図43】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図44】領域を複数指定する方法を示す説明図であ
る。
【図45】入力原稿の説明図である。
【図46】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図47】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図48】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図49】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図50】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図51】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図52】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図53】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図54】入力原稿の説明図である。
【図55】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図56】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図57】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図58】入力原稿の説明図である。
【図59】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図60】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図61】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図62】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【図63】画像処理結果の出力例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像読み取り手段 2 画像処理手段 3 画像記録手段 31,32 トグルメモリ 33 制御手段 34 データ変換手段 35 データ選択手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査
    方向の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手
    段と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み
    出し手段とを備えた画像処理装置において、前記記憶手
    段へのデータの書き込み前にデータをイレースするデー
    タイレース手段と、前記記憶手段からのデータの読み出
    し時に前記記憶手段のメモリ領域外を読み出し、アドレ
    ス時に任意のメモリ内アドレスに変換する変換手段と、
    1ラインごとまたは複数ラインごとに前記記憶手段内デ
    ータの読み出し開始点を切り換える切り換え手段とを備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査
    方向の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手
    段と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み
    出し手段とを備えた画像処理装置において、画像繰り返
    し回数指定手段と、繰り返し画像開始点指定手段と、繰
    り返し画像終了点指定手段と、前記記憶手段への書き込
    み前にデータをイレースするデータイレース手段とを備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査
    方向の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手
    段と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み
    出し手段とを備えた画像処理装置において、1つの前記
    記憶手段は、繰り返しメモリアドレス制御手段と斜体ア
    ドレス制御手段を有するものであることを特徴とする画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査
    方向の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手
    段と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み
    出し手段とを備えた画像処理装置において、前記記憶手
    段は領域処理のアドレスデータを書き込みアドレスを基
    準に記憶する座標記憶メモリを有し、前記読み出し手段
    は領域処理のアドレスデータを読み出しアドレスを基準
    に読み出し、かつ、読み出しアドレスのアツプダウンモ
    ードによりアドレス開始点と終了点を入れ換える交換手
    段と、全面アドレス制御と部分アドレス制御を別々に行
    う制御手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査
    方向の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手
    段と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み
    出し手段とを備えた画像処理装置において、部分斜体の
    際の重複検出手段と、重複部を他のデータに変換するデ
    ータ変換手段とを備えたことを特徴とする画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 画像読み取り手段と、少なくとも主走査
    方向の1ライン分のデータを蓄えることが可能な記憶手
    段と、この記憶手段に記憶されたデータを読み出す読み
    出し手段とを備えた画像処理装置において、繰り返し制
    御の座標記憶手段と、他の制御の座標記憶手段と、これ
    らを分離制御する分離制御手段とを備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
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