JP2728645B2 - 画像変倍装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦方向の変倍率と横方
向の変倍率とが独立した変倍率で画像を変倍再生可能な
画像変倍装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種複写装置としては、2方向
(読取りの主走査方向および副走査方向、ないしは画像
の縦方向および横方向)のそれぞれにつき自動的に変倍
率を設定できるようにしたもの、あるいはさらに2方向
のそれぞれについて操作者が変倍率を指定できるように
したものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の複写装置では、例えば操作者がいずれか一方
向に着目してその方向についての変倍指定のみを所望
し、他方は記録紙に収まればよいと考えている場合にお
いても、双方の変倍率指定が要求されるので、操作が煩
雑となるという問題点があった。 【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みて、操作者
が縦方向と横方向のうちのひとつの方向の変倍率を設定
することによって、適当なシートサイズを自動選択し、
残りのひとつの方向の変倍率を自動演算して、最小限の
操作で縦方向と横方向のうちのひとつの方向は操作者の
所望する変倍率で、残りのひとつの方向は再生されるべ
きシートのサイズに納まるように再生させることができ
るようになし、以て操作性の高い画像変倍装置を提供す
ることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、縦方向の変倍率と横方向の変倍率
とが独立した変倍率で画像を変倍再生可能な画像変倍装
置において、縦方向および横方向のいずれか一方の変倍
率を手動設定する設定手段と、前記設定手段により設定
された変倍率、および入力された画像のサイズに応じ
て、再生されるべきシートサイズを選択する選択手段
と、前記選択手段により選択されたシートサイズ、およ
び入力された画像のサイズに応じて、縦方向および横方
向の変倍率のうち前記設定手段により設定されていない
残りの一方の変倍率を演算する演算手段と、前記設定手
段により設定された変倍率および前記演算手段により演
算された変倍率で画像を変倍する変倍手段と、を有する
ことを特徴とする。 【0006】 【作用】すなわち、本発明によれば、縦方向および横方
向のいずれか一方の変倍率を手動設定する設定手段によ
り設定が行われ、この設定手段により設定された変倍
率、および入力された画像のサイズに応じて、再生され
るべきシートサイズを選択し、選択したシートサイズ、
および入力された画像のサイズに応じて、縦方向および
横方向の変倍率のうち設定手段により設定されていない
残りの一方の変倍率を演算し、設定手段により設定され
た変倍率および演算した変倍率で画像を変倍する。 【0007】 【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。 【0008】(1) 実施例の概略 図1および図2は、それぞれ、本発明複写装置の一実施
例を示す斜視図およびその断面図である。 【0009】本例に係る複写装置は、図1に示すよう
に、原稿画像の読み取りを行なうリーダユニットAと、
当該読取られた画像を紙等の記録媒体上に形成するプリ
ンタユニットBとから構成されている。また、リーダユ
ニットAには、図3について後述する操作部A−1が設
けられている。 【0010】原稿は、図2に示すように、読取られる画
像が形成されている面(原稿面)を原稿台ガラス3上に
下向きに載置され、原稿カバー4によってガラス3上に
押圧される。原稿面は蛍光灯2により照明され、その反
射光はミラー5および7とレンズ6とを介して読取りセ
ンサとしてのCCD (電荷蓄積素子)1の面上に集光され
る。 【0011】ミラー7とミラー5とは2:1の相対速度
で副走査方向に移動制御される。これは、例えばDC
(直流)サーボモータを駆動源に用いるのであれば、PLL
(フェイズロックトループ)制御を施すことにより一定
速度でそれら光学系を移動させることが可能となる。こ
の移動速度は、等倍読取り時の往路(図中左から右へ)
は180 mm/sec (ミリメートル毎秒)とし、復路(右か
ら左へ)は倍率に依らず800 mm/sec とすることができ
る。 【0012】また、処理できる原稿サイズを最大でA3版
相当とし、解像度を400dots/inch(ドット毎インチ)と
すれば、CCD 1の構成ビット数としては4678(=(297/
25.4)×400 ) ビット必要であるから、本例では5000ビ
ットの素子を配列したCCD 1を用いている。また主走査
周期は352.7 μsec(=(106/180) ×(25.4/400)) として
ある。 【0013】リーダユニットAでCCD 1の各ビット毎に
シリアルに処理された画像信号は、プリンタユニットB
のレーザ走査光学系ユニット25に入力される。このユニ
ット25は半導体レーザユニット,コリメータレンズ,回
転多面体ミラー(ポリゴンミラー),F−θレンズ,補正
光学系等より成るものである。すなわち、リーダユニッ
トAからの画像信号はレーザユニットに供給され、ここ
で電気−光変換され、コリメータレンズを介して高速回
転する多面体ミラーに照射され、その反射光が感光体8
に入射し、走査される。 【0014】感光体8に対しては、像形成を可能とする
プロセスコンポーネントとして、前除電器9,前除電ラ
ンプ10,一次帯電器11,二次帯電器12,前面露光ランプ
13,現像器14,給紙カセット15,給紙ローラ16,給紙ガ
イド17、レジストローラ18,転写帯電器19,分離ローラ
20,搬送ガイド21,定着器22,トレー23等が配置されて
いる。なお、感光体8および搬送系の速度は180 mm/se
c としてある。また、本例においてプリンタユニットB
は、いわゆるレーザビームプリンタを用いているが、そ
の他のものであってもよい。 【0015】本例の複写装置は、画像編集等のインテリ
ジェンシーを有し、その機能として、0.35〜4.0 倍の範
囲内における1%きざみの倍率の任意の変更機能,指定
領域のみの画像を抜き出すトリミング機能,トリミング
された像を記録媒体上の所望の位置に移動させる移動機
能,原稿台ガラス3上に置かれた原稿の位置座標検出機
能等を含み、それら各機能の詳細は後述する。 【0016】図3は操作部A−1の構成例を示す。 【0017】ここで、100 は複写開始を指令するコピー
スタートキー、102 は複写動作の停止を指令するコピー
ストップキー、101 はコピーモードを標準状態に復帰さ
せるリセットキー、103 は“0”〜“9”のテンキー群
と設定された複写枚数等をクリアする“c”キーとトリ
ミング領域等の数値データの入力に用いる“*”キーと
を設けた設定キーである。108 は濃度の高〜低を設定す
る濃度キーであり、表示部112 にその結果が表示され
る。104 および105 は、それぞれ、原稿位置座標検知機
能をオン/オフするキーおよびその表示器、111 はコピ
ー枚数表示部、113 は各種エラーメッセージの表示部、
109 および114 は、それぞれ、自動濃度調整機能をオン
/オフするキーおよびその表示器、110 および115 は、
それぞれ、写真等中間調の原稿画像を読取るときのディ
ザ処理機能をオン/オフするキーおよびその表示器、11
6 は給紙段および自動用紙選択機能を選択するためのキ
ーであり、表示器117 に給紙段、表示器118 に用紙サイ
ズが表示される。 【0018】122 は操作表示部であり、コピーモードを
プリセットし、また呼び出すためのプリセットキーおよ
びその表示部を有する。123 は例えば5×7のドットマ
トリックス32桁で構成される液晶表示部、124 は表示部
123 に表示されているコピーモードから所望のモードを
選択するためのソフトキーである。 【0019】125 および126 は、それぞれ、副走査方向
の倍率MYおよび主走査方向の倍率MXを%で表示する
表示部である。127 は等倍/変倍切換えキーであり、そ
の押下の度に主走査方向倍率MXおよび副走査方向倍率
MYの双方が等倍(100%) モードとオート変倍(MX=
MY)モードとに交互に繰り返し設定される。キー128
および129 は倍率MXとMYとを同時に、それぞれ1%
ずつ増加または減少させる。 【0020】130 は副走査方向倍率MYのみの100 %モ
ードとオート変倍モードとの切替えに用いる切替キー、
131 および132 は倍率MYのみをそれぞれ1%ずつ増加
または減少させる指令キーである。また、133 は主走査
方向倍率MXのみの100 %モードとオート変倍モードと
の切替えに用いる切替キー、134 および135 は倍率MX
のみをそれぞれ1%ずつ増加または減少させる指令キー
である。 【0021】これら9つのキー127 〜129 ,130 〜132
および133 〜135 によって設定できる変倍機能には、図
14につき後述するように7種類ある。 【0022】(2) リーダ部 図4はリーダ部Aのシステム構成例を示す。 【0023】ここで、CCD 読取部301 には、上述のCCD
1の他、CCD 1のクロックドライバ,CCD 1からの信号
の増幅器,それをA/D (アナログ/デジタル)変換する
A/Dコンバータ等が設けられている。このCCD 読取り部3
01 からは6ビットのデジタル信号に変換された画像デ
ータが出力され、シェーディング補正部302 に入力され
る。 【0024】シェーディング補正部302 は、光源および
レンズ等光学系のシェーディング量の検出およびそれに
応じた画像データの補正を行なった後、これをシフトメ
モリ部303 に供給して一時的に蓄積させる。シフトメモ
リ部303 にはシフトメモリが2ライン分設けられてお
り、Nライン目の画像データを第1のシフトメモリに書
き込んでいる時には第2のシフトメモリからN−1ライ
ン目の画像データを読み出すようにする。シフトメモリ
部303 には、この他、各シフトメモリに画像データを書
き込むためのライトアドレスカウンタおよび読み出すた
めのリードアドレスカウンタと、これら2つのカウンタ
からのアドレス信号を切換えるためのアドレスセレクタ
回路とが設けてある。この詳細は図6につき詳述する。 【0025】304 は変倍/移動処理部であり、画像信号
のシフトメモリへの書き込み周期を規定するクロック、
シフトメモリからの読出し周期を規定するクロックおよ
び読出しのタイミングを可変設定し、これにより主走査
方向の変倍や移動が制御される。この詳細についても後
述する。 【0026】シフトメモリ部303 から出力された画像信
号は濃度処理部305 に入力され、ここで2値化処理ある
いはディザ処理が施されて2値信号となり、トリミング
処理部306 に出力される。トリミング処理部306 では主
走査方向1ラインの画像データの任意の区間を強制的に
“0”,“1”に加工し、画像の編集を可能ならしめて
いる。この詳細についても後述する。濃度処理部305 か
ら出力された 2値信号は原稿位置検知部307 にも入力さ
れる。ここでは2値信号を用いて原稿台ガラス3上の原
稿の位置座標を後述するように検知する。 【0027】308 はCPU 部であり、図15および図16
〜図19につき後述する処理手順等に従って各部を制御
するCPU (中央処理部),その処理手順等を格納したRO
M (リードオンリメモリ),作業用のRAM (ランダムア
クセスメモリ),タイマ回路,I/O (入/出力)インタ
フェース等で構成される。CPU 部308 はさらに操作部A
−1に結合し、操作者からの設定に応じてリーダユニッ
トAの制御を行なうとともにシリアル通信によりプリン
タユニットBを制御する。 【0028】311 は光学系を移動させる駆動源としての
DCサーボモータMのドライバであり、CPU 部308 は倍率
に応じた速度データをプリセットする。312 は蛍光灯2
のドライバであり、CPU 部308 の制御の下に蛍光灯2の
オン/オフや点灯時の光量制御を行なう。313 および31
4 は光学系の位置をCPU 部308 に通知するために適宜の
位置に配設された位置センサである。 【0029】かかる構成のリーダユニットAは、プリン
タユニットBとはコネクタJR1およびプリンタユニッ
トB側のコネクタJP1を介して接続される。而してリ
ーダユニットAとプリンタユニットBとの間では、画像
データ通信やシリアル通信に必要な制御信号が授受され
るが、詳細は図11および図12を用いて後述する。な
お、プリンタユニットBからは水平同期信号BDがコネ
クタJR1を介して供給され、クロックジェネレータ30
9 に入力される。クロックジェネレータ309 では水平同
期信号BDに同期してCCD 信号の転送クロックやシフト
メモリ部303 のリード/ライトクロック等が生成され
る。 【0030】(3) 原稿位置検知部 図5は原稿位置検知部307 の一構成例を示す。351 は主
走査1ライン中における走査位置を示すための主走査カ
ウンタであり、水平同期信号HSYNC で主走査方向(X方
向)の最大値にセットされ画像データクロックCLK が入
力される毎にカウントダウンするダウンカウンタとする
ことができる。352 は副走査方向における走査位置を表
わすための副走査カウンタであり、垂直同期信号VSYNC
( 画像先端信号)の立ち上がりで“0”にリセットさ
れ、HSYNC 信号でカウントアップを行うアップカウンタ
とすることができる。 【0031】原稿画像の読取りに先立って読取りレベル
の決定や原稿位置検知のために行う予備的な走査(前走
査)時に、2値化された画像データVIDEO はシフトレジ
スタ361 に例えば8ビット単位で入力される。この8ビ
ット入力が完了した時点でゲート回路362 は8ビットデ
ータの全てが白画像か否かの判定を行ない、肯定判定で
あれば信号ライン363 に“1”を出力する。すなわち、
原稿の前走査開始後、8ビットがすべて白であるデータ
が最初に現われたとき、フリップフロップ(F/F)364がセ
ットされる。なお、このF/F364はVSYNC 信号によって予
めリセットされており、以後次のVSYNC 信号が供給され
るまでセット状態が持続する。 【0032】F/F364がセットした時点で、ラッチとして
のF/F305に、そのときの主走査カウンタ351 の値がロー
ドされる。これをX1 座標値とする。また、ラッチ366
にそのときの副走査カウンタ352 の値がロードされ、こ
れをY1 座標値とする。従って、原稿画像の1つの頂点
P1(X1,Y1)が求まる。 【0033】また、信号線363 に“1”が出力される度
に主走査カウンタ351 からの値をラッチ367 にロードす
る。8ビットが白であるデータが最初に現われたときの
主走査カウンタからの値がラッチ307 にロードされる
と、ラッチ370 (これは、VSYNC 信号の供給時点でX方
向の最大値にセットされている)のデータとコンパレー
タ369 で大小比較される。もしラッチ367 のデータの方
が小であれば、ラッチ367 のデータがラッチ370 にロー
ドされる。またこのとき副走査カウンタ352 の値がラッ
チ371 にロードされる。この動作は次の8ビットがシフ
トレジスタ361 に入るまでに処理される。このように、
ラッチ367 のデータとラッチ370 のデータとを全画像領
域について比較すれば、ラッチ370 には原稿領域X方向
の最小値が残り、このときのY方向の座標がラッチ371
に残ることになる。主走査カウンタ351 はダウンカウン
タであるから、X方向の最小値に対応する座標は主走査
方向で走査開始の原点Sp から最も遠い座標を表わすこ
とになる。これをP3(X3,Y3)とする。 【0034】372 は各主走査ライン毎に最初に8ビット
白が現われた時点でセットされるF/F であり、水平同期
信号HSYNC でリセットされ、最初の8ビット白のデータ
でセットされ、次の信号HSYNC の供給までこの状態を保
持する。 このF/F 372 がセットする時点で1ライン中で
最初に現われた白信号の位置に相当する主走査カウンタ
の値をラッチ373 にセットする。そしてラッチ375 のデ
ータとコンパレータ376 で大小比較される。ラッチ375
には信号VSYNC の発生時点でX方向の最小値“0”がセ
ットされている。 【0035】もしラッチ375 のデータの方がラッチ373
のデータより小さいか、あるいは等しいならば、信号37
7 がアクティブとなり、ラッチ373 のデータがラッチ37
5 にロードされる。この動作は信号HSYNC の供給周期内
で行なわれる。以上の比較動作を全画像領域について行
なうと、ラッチ375 には、原稿座標のX方向の最大値、
すなわち主走査方向で走査開始点に最も近い点の白信号
のX座標が残ることになる。これをX2 とする。また、
信号377 が出力されるとき、副走査カウンタ352 の値が
ラッチ378 にロードされる。これをY2 とし、P2(X2,Y
2)座標が得られる。 【0036】ラッチ379 と320 とには、全画像領域にお
いて8ビット白が現われる度に、そのときの主走査カウ
ンタの値と副走査カウンタの値とがそれぞれロードされ
る。 【0037】従って原稿前走査完了時では最後に8ビッ
ト白が現われた時点でのカウント値がカウンタに残って
いることになる。これをP4(X4,Y4)とする。 【0038】以上8つのラッチ(366,371,320,378,365,3
70, 375,379)のデータラインは図4に示すCPU 部308 の
バスラインBUS に接続され、CPU 部308 は前走査終了時
にこれらラッチに保持されているデータを読み込むこと
になる。 【0039】(4) シフトメモリ部 図6は図4におけるシフトメモリ部303 の構成例を示
す。なお、前述のように、本例ではシフトメモリを2つ
設け、書き込みと読み出しとが交互に行われるようにし
て処理の高効率化を図っているが、図6では簡略化のた
めに一方のシフトメモリ(符号907 で示す)に係る系の
みを示している。 【0040】ライトアドレスカウンタ904 は、シフトメ
モリ907 にデータを書き込むときのアドレスカウンタ、
リードアドレスカウンタ905 はシフトメモリ907 からデ
ータを読み出すときのアドレスカウンタである。アドレ
スセレクタ906 はCPU 部308からの指令をI/O ポート901
を介して受容し、ライトアドレスカウンタ904 のアド
レス信号とリードアドレスカウンタ905 のアドレス信号
とのいずれかを選択してシフトメモリ907 をアドレッシ
ングするためのものである。 【0041】I/O レジスタ902 および903 は、ライトア
ドレスカウンタ904 およびリードアドレスカウンタ905
の、それぞれにCPU 部308 がプリセット値を与えるため
のレジスタである。 【0042】本例では、ライトアドレスカウンタ904 お
よびリードアドレスカウンタ905 を共にダウンカウンタ
で構成し、それぞれにカウント動作の開始を指令するWS
T 信号およびRST 信号が入力され、また、シフトメモリ
907 への書き込みクロックWCLKおよびシフトメモリから
の読み出しクロックRCLKがそれぞれ入力される。 【0043】915 および916 は画像領域を決定するため
の排他オアゲート、OFはそれらを制御する信号であ
り、その値が“1”のときSTカウンタ912 およびEN
カウンタ913 で決定される枠内をマスクし、枠外を出力
画像とし、一方“0”のとき枠内を出力画像として枠外
をマスクする。 【0044】910 は、シフトメモリ907 から出力され、
濃度処理部908 を経て2値信号となった画像データを出
力制御するアンドゲートである。917 は上述のマスク部
分を白として出力するか黒として出力するかを決定する
アンドゲート、BBはそれを制御する信号であり、その
値が“1”のとき黒、“0”のとき白が出力される。 【0045】911 はゲート910 および917 により出力さ
れる画像出力を画像信号VIDEO として出力するオアゲー
ト、909 は画像データを白黒反転制御する排他オアゲー
ト、INはゲート909 を制御する信号であり、“1”の
とき原稿通りの画像を、“0”のときは反転画像を出力
させる。なお、各信号OF,BB,INはCPU 部308が
操作者の指定したモードに応じて出力される。 【0046】STカウンタ912 およびENカウンタ913
は、それぞれ、決められた領域のみに画像を出力するた
めのスタートビットカウンタおよびエンドビットカウン
タであり、これらにはインタフェースを介してCPU 部30
8 がゲート開閉のためのカウントデータをプリセットす
る。F/F 914 はSTカウンタ912 のカウントアップでセ
ットされ、ENカウンタ913 のカウントアップでリセッ
トされるR−S型のフリップフロップである。 【0047】図7は図6の各部の動作タイミングの一例
を示す。 【0048】例えばOF信号が“1”の場合にSTカウ
ンタ912 のカウントアップでF/F914のQ出力が“1”と
なると、ゲート915 の出力が“0”となり、ENカウン
タ913 がカウントアップするまでゲート910 の出力はな
く、マスクされる。これに対してゲート916 の出力はそ
の間“1”であるので、BB信号が“1”のときにはゲ
ート917 の出力は“1”であり、ゲート911 は“1”を
出力し、黒マスクとなる。逆に、OF=1, BB=0のときは白
マスクされる。 【0049】また、OF=0とすると、ゲート915 および91
6 の出力は、それぞれ、その間“1”および“0”とな
るので、BB=1のときはトリミング範囲外が黒、BB
=0のときはトリミング範囲外が白となる。 【0050】(5) 変倍の態様 次に変倍の態様を説明する。 【0051】副走査方向の変倍は、光学系のスキャン速
度を可変にすることで行なう。CPU部308 は、操作部A
−1を用いて操作者が指定した倍率からDCサーボモータ
Mの目標回転速度を演算し、その速度に対応するPLL 周
波数を算出して図4に示すモータドライバ311 に走査前
にプリセットしておく。すなわち、プリンタ部Bによる
記録媒体の搬送速度を一定とすると、例えば180 mm/se
c とすると、画像を2倍に拡大する時は等倍時の走査速
度180 mm/sec に対し1/2の走査速度90mm/sec が得
られるようにモータMの回転速度を定め、1/2に縮小
する時は2倍の速度360 mm/sec が得られるようにモー
タMの速度を定める。 【0052】次に、図8の(A) 〜(D) を用いて主走査方
向の変倍を説明する。 【0053】主走査方向変倍は、一定周波数で出力され
てくるCCD 読取部301 からのA/D 変換後のシリアル信号
を、次のように倍率に応じたクロックレートでサンプリ
ングすることにより行う。 【0054】等倍時は、図8(A) に示すように、 CCD 読
取部301 からの転送クロックCLK と等しい書き込みクロ
ックWCLKでシフトメモリ部303 にも書込み、また、同図
(B)に示すように、プリンタ部Bへの出力クロックVCLK
と等しい読み出しクロックRCLKでシフトメモリ部303 か
ら読出す。 【0055】一方、例えば1/2に縮小するときは、シ
フトメモリ部303 への書込みクロックWCLKを同図 (C)の
ように転送クロックCLK の1/2で書込み、原稿画像の
情報2ビットについて1ビットずつサンプリングし、同
図(B) のように出力クロックVCLKと同じ読み出しクロッ
クRCLKで読み出して1/2縮小を実現する。 【0056】また、例えば2倍に拡大するときには、シ
フトメモリ部303 への書込み時は等倍時と同じく同図
(A) に示すように書込み、シフトメモリ部303 からの読
み出し時において同図(D) に示すようにプリンタ部Bへ
の出力クロックVCLKに対して1/2のクロックレートで
読み出せば、原稿情報1ビットにつき1ビットずつ同じ
信号が付加されて2倍拡大が実現できる。 【0057】(6) 画像移動の態様 図9および図10を用いて画像移動の態様を説明する。 【0058】副走査方向については、図9に示すよう
に、原稿画像スキャンとプリンタ部Bへの画像の副走査
区間信号VSYNC の出力タイミングとを変更することで実
現する。 【0059】原稿Mに対しての位置まで光学系が到達
したときに、信号VSYNC と共に画像信号VIDEO を出力す
ると、移動しない記録出力P1が得られ、の位置に光
学系が到達した時に信号VSYNC と共に画像信号VIDEO を
出力すると、後方へ移動した記録出力P2が得られる。
また、の位置に光学系が到達したときに信号VSYNCと
画像信号VIDEO とを出力すると、前方へ移動した記録出
力P3が得られる。 【0060】主走査方向の画像移動については、図10
(A) に示すように図6に示すI/O レジスタ902 および90
3 を介してライトアドレスカウンタ904 とリードアドレ
スカウンタ905 とに与えるダウンカウント開始アドレス
を相対的に変更することで行なう。 【0061】例えばシフトメモリ部303 への書込み開始
アドレスWADRに対し、読み出し開始アドレスをRADR1 と
すると、図10(B) に示すように、主走査方向の画像の
幅に対応した出力VIDEO ENABLEに対し、アドレスWADRに
相当する画像データX0 が右方向へ移動していることが
分かる。また読み出し開始アドレスをRADR2 とすると、
同図 (C)に示すように、シフトメモリアドレス0に相当
するデータX3 がVIDEO ENABLEに対し、左方向へ移動し
ていることが分かる。なお、図10における有効画像区
間信号とは、図6のSTカウンタ912 ,ENカウンタ913
,F/F 914 ,ゲート915 ,916,917,910,911 で構成さ
れるトリミング区間信号であり、図10(A) のシフトメ
モリ部303 においてアドレス0ないしWADRの区間より外
の無効画像については白信号とする上で必要である。 【0062】(7) インタフェース信号 図11および図12を用いて、リーダ部Aとプリンタ部
Bとの間で授受されるインターフェース信号のタイミン
グを説明する。 【0063】水平同期信号BDはリーダ部AとプリンタB
とを接続したときプリンタ部Bのレーザ走査光学系25に
配設されたポリゴンミラーを走査駆動するポリゴンスキ
ャナの回転と同期をとるためのものであり、各走査ライ
ンの先端信号と対応する。 【0064】VIDEO は画像信号であり、それぞれ1ライ
ン当り一画素約56ns(ナノ秒)のパルス幅を有し、4678
個出力される。画像信号VIDEO はプリンタ部Bと接続さ
れるときに信号BDに同期し、他のユニットへの伝送等
に際しては、内部の凝似水平同期信号(以下信号HSYNC
と呼ぶ)に同期して出力される。VIDEO ENABLEは画像デ
ータが4678個出力されている区間を示す区間信号であ
り、信号BDまたは信号HSYNC に同期して出力される。 【0065】VSYNC は副走査方向の画像の区間を示す信
号である。 【0066】PRINT REQUEST 信号はプリンタ部Bにおい
て給紙可能状態を示す信号であり、リーダ部Aはそれに
呼応してPRINT 信号により給紙指令を出力した後、操作
者の設定した複写モードに対応する倍率やトリミング領
域,移動量を考慮した時間T1後、信号VSYNC と共に画像
信号VIDEO を出力する。 【0067】OHP およびVTOPは、それぞれ、リーダ部A
の光学系の位置を示すセンサ313 および314 (図4参
照)からの入力信号である。BACKおよびFORWARD は図4
に示すCPU 部308 から光学系駆動用モータドライバ311
に与えられる後進および前進の制御信号である。 【0068】図12において反転S.DATA、反転S.CLK 、
反転CBUSY および反転SBUSY はリーダ部Aとプリンタ部
Bとの間で通信を行うための信号ラインである。反転S.
DATAおよび反転S.CLK はそれぞれ、共に8ビットのシリ
アルデータおよびクロックであり、いずれも双方向ライ
ンである。反転CBUSY はリーダ部Aがデータとクロック
とを出力するときに出力され、反転SBUSY はプリンタ部
Bがデータとクロックとを出力するときに出力される。 【0069】シリアルで通信される信号の例としては、
図11のタイミングチャートに示したようなリーダ部A
からプリンタ部Bへのコピースタート指令やコピースト
ップ指令等がある。 【0070】(8) 変倍機能 本例に係る複写装置による変倍機能としては、次表のよ
うに7種類設けてある。 【0071】表においてMXは主走査方向倍率、MYは
副走査方向倍率、DXおよびDYは読取りに係る原稿サ
イズ、PXおよびPYは画像データを形成される記録媒
体の用紙サイズを示し、添字Xは主走査方向、添え字Y
は副走査方向を意味する。また原稿サイズとは原稿全体
もしくは操作者の指定した領域のサイズである。 【0072】 【表1】【0073】変倍機能No.1とNo.4とは図3のキー12
7 によりくり返し選択される。変倍機能No.2はキー12
8 と129 とで設定される。変倍機能No.3では、キー13
1 と132 とにより副走査倍率MYが、キー134 と135 と
により主走査倍率MXが設定される。変倍機能No.5は
キー130 によりMYをオート変倍にすべく選択しキー13
3 によりMXをオート変倍にすべく選択することで設定
できる。変倍機能No.6はキー130 によりMYをオート
変倍に設定し、キー134 と135 とによりMXを任意の倍
率に選択することで設定する。逆に変倍機能No.7はキ
ー133 によりMXをオート変倍に設定し、キー131 と13
2 とによりMYを任意の倍率に選択することで設定す
る。 【0074】図13はかかる7つの機能が選択されたと
きの表示部125 と126 との表示内容の一例を示す。数値
はすべて%表示を示す例である。また「A」はオートを
意味し、「A」の左に表示される 【0075】 【外1】 【0076】および「--」は、それぞれ、主走査方向お
よび副走査方向に独立である旨を示している。 【0077】オート変倍の倍率の算出の態様について説
明する。基本的に主走査倍率MXは用紙の主走査方向長
さPXを原稿の主走査方向長さDXで除算したPX/D
Xで与えられ、副走査倍率MYは同じくPY/DYで与
えられる。このようにして得られるMXとMYとは必ず
しも等しくなるとは限らない。そこで、変倍機能No.5
〜No.7におけるMXおよびMYについてはその値をそ
のまま用いることができるが、変倍機能No.4ではMX
とMYとが必ず等しくならねばならないので、このとき
はPX/DXとPY/DYとのいずれか一方、例えば小
さい方をMXおよびMYとして用いる。また本例におい
て選択し得る複写倍率は35%〜400 %の間で可能であ
り、演算結果がこの条件をはずれる場合は35%または40
0 %に丸めるようにする。 【0078】変倍機能No.6およびNo.7の機能は本例
に係る複写機において初めて付加したものである。すな
わち、従来装置においてオート変倍と言う場合には、主
走査方向および副走査方向共に自動的に倍率設定するも
のを言い、このためいずれか一方を操作者が所望する任
意の倍率に設定できないものであったが、本例ではいず
れか一方の任意の倍率への設定を可能とすることで、変
倍機能の応用範囲が格段に広がるものである。 【0079】図14は以上7つの変倍機能の具体例を示
す。図中矢印の左側が原稿を示し、右側の斜線部が変倍
後の画像である。 【0080】またオート変倍機能については用紙サイズ
と共に図示している。倍率は主/副両走査方向について
示し、“A”はオートの意、( )内は算出したオート
変倍率である。 【0081】(9) 用紙選択機能 原稿サイズにかかわるその他の自動化機能として、本例
ではオート用紙選択機能を付加した。この機能は検出し
た原稿サイズもしくは指定された領域サイズに対し、設
定された倍率を乗じたサイズの画像出力を得るために最
適な用紙を選択するものであり、用紙を選択するための
条件として原稿サイズと倍率とを認識していることが必
要である。従来は先に述べたオート変倍機能とオート用
紙選択機能とが併用できなかったため、すでにオート用
紙選択機能が選択されているときにオート変倍機能が選
択されたような場合やその逆のような場合には、警告メ
ッセージを表示する等により操作者に対してその両方の
機能が併用できない旨を通知したり、後から選択された
機能を優先してすでに設定されていた方の機能を操作者
の意図とは無関係に強制的に切り替えたりしなければな
らなかった。従って、操作者にとっては使用上の制約が
多く、勝手にモードが切替えられたりするので、操作性
の低いものであった。 【0082】そこで、本例においては前述の4つのオー
ト変倍機能(No.4〜No.7)とオート用紙選択機能と
の併用を可能とした。 【0083】オート変倍機能とオート用紙選択機能との
併用時における倍率決定および用紙選択の基本的考え方
は、まず検出した原稿サイズや指定された領域サイズ
を、給紙段にセットされている用紙サイズの各々につい
てオート変倍した場合の倍率を算出し、その倍率がより
100 %に近くなるような用紙を選ぶことである。 【0084】これに従うと、複写装置の使用時に通常最
も頻度の高い等倍複写を矛盾なく実行できるので合理的
であり、なおかつ操作者に対して操作上の制約や不要な
メッセージを与えて混乱させることもない。 【0085】またオート変倍機能とオート用紙選択機能
とが同時選択されときには、変倍率を自動的に100 %と
設定するようにすることも考えられる。 【0086】(10) コピーシーケンス 図15は本例による複写処理手順(コピーシーケンス)
の一例を示す。この手順は、図4におけるCPU 部308 の
ROM に格納され、CPU により実行されるものである。 【0087】まず、操作者は給紙段として上段カセット
かもしくは装置が自動的に給紙段を選択するモードかの
いずれかをキー116 を用いて選択する(sp501)。次いで、
操作者は前述した7種の変倍機能のうちのいずれか1つ
をキー127 〜129,130 〜132および133 〜135 を用いて
選択し、必要に応じて所望の倍率を指定する(sp502)。
操作者は図20(A) 〜(G) に示すような手順で読取領域
として原稿全体かもしくは特定の領域かを選択し、後者
の場合は所望の領域を指定し、これに応じて当該領域座
標をCPU 部308 内のRAM 上に設けたエリアGXO,GY
O,GX1,GY1にセットする(sp503)。また必要に
応じて他の機能をも設定する(sp504 )。 【0088】スタートキー100 が押されたとき(sp505 )
には、コピー動作を開始する。ここで、原稿認識機能が
選択されていると判定された場合(sp506) には、前述し
た原稿位置サイズ検出のために予備スキャン(前走査)
を行ない(sp507 )、RAM 上に設けたエリアDX0,D
Y0,DX1,DY1に原稿位置座標をセットする(sp5
08) 。一方、原稿認識機能が選択されていないと判定さ
れたとき(sp506 )には、原稿として最大読取領域A3サ
イズ相当を想定して対応する諸値を設定する(sp509)。 【0089】sp503 において特定の領域が指定されてい
ると判断されたとき(sp510 )には、認識した原稿の原点
DX0,DY0を領域GX0,GX1,GY0,GY1
に加算し、その結果をRAM 上のエリアDX0,DX1,
DY0,DY1に再セットする(sp511) 。この時点で認
識の有無,特定領域の指定の有無を問わずDX0,DX
1,DY0,DY1に読取領域座標がセットされること
になる。 【0090】次いで、DX=DX1−DX0およびDY
=DY1−DY0から原稿すなわち読取領域のサイズD
XおよびDYを算出し、RAM 上のエリアにセットする
(sp512)。 【0091】次に指定モードに従い、オート変倍の場合
は倍率を算出し、オート用紙選択の場合は給紙段を選択
する(sp513 )。その詳細は図16〜図19について後述
する。 【0092】次いで、sp513 で選択された給紙段をプリ
ンタ部Bに指示する(sp514) 。また、sp513 で算出した
倍率に応じて、副走査方向の光学系のスキャン速度およ
びシフトメモリ部303 への書込みクロックおよびシフト
メモリ部303 からの読み出しクロックをセットする(sp
515)。その後、設定枚数分のコピーシーケンスが完了す
るまで、画像読取スキャンとプリントをくり返した後、
動作を終了する(sp516,sp517) 。 【0093】図16〜図19を用いて倍率計算および用
紙選択処理(sp513) の詳細を説明する。 【0094】まず、オート用紙選択か否かを判定し(sp6
01)、否定判定であれば操作者により既に選択済の用紙サ
イズをCPU 部308 内のRAM に設けたエリアPX,PYに
セットし(sp602)、 このPXおよびPYとすでにセット
されている読取領域サイズDXおよびDYとから、選択
されている変倍機能に応じて(sp603)、次のように倍率を
算出する。 【0095】変倍機能No.1〜No.3のときには、主走
査倍率MX,副走査倍率MYとも既知であるので何ら演
算を行なわないで本手順を終了する。 【0096】機能No.4、すなわちオート変倍のときに
は、MX=MY=max(0.35,min (PX/DX, PY/DY, 4.
0)) なるMX,MYを演算し、RAM 上のエリアにセット
する。これは、読取領域を用紙全面に縮小/拡大するた
めの倍率を、主走査および副走査各々独立に計算した後
その小さい方を倍率として設定するものであり、さらに
変倍範囲を35%以上400 %以下とするものである(sp60
4 )。 【0097】機能No.5 すなわち縦横オート変倍のと
きには、機能No.4のオート変倍の場合と異なり、主走
査および副走査の各倍率が異なってもよいことから、M
X=max(0.35,min(PX/DX,4.0),MY=max(O.35,min(PY/D
Y,4.0)) としてこれらを求める(sp605)。 【0098】機能No.6では、MXが既知であるからM
Yのみを、同様に機能No.7ではMYが既知であるから
MXのみを各々縦横オート変倍と同様の演算で求めるこ
とができる(sp606,sp607)。 【0099】sp601 でオート用紙選択と判定されたとき
は、まず上段カセットの用紙サイズをRAM 上のエリアP
XU,PYUに、また下段カセットの用紙サイズをPX
L,PYLにセットする(sp608)。 【0100】次に、変倍機能ナンバを検定し(sp609)、
機能に応じて図17または図18に示す処理に移行す
る。なお、図17においてiは用紙カセットの選択を行
なうための制御変数である。 【0101】機能No.1,2,3のときは、MX,MYとも
既知であるので、読取領域サイズDXおよびDYに倍率
MXおよびMYをそれぞれ乗じて求められるサイズが、
上段カセットの用紙より主/副両走査方向について小さ
いか否かを判定し(sp611)、同じく下段についても判定
する(sp613)。 その結果上段カセットの用紙にも下段カ
セットの用紙にも入らないと判定されたとき(sp625)
は、最適な用紙がない旨を操作者に通知し図15のHに
リターンして、コピー動作を行なわず手順を終了する
(sp639 )。 【0102】上段カセットもしくは下段カセットの一方
の用紙のみに画像が入るときには(sp625 )、 その給紙
段を選択し、その用紙サイズをRAM 上のエリアDX,D
Yにセットする(sp637,sp638)。 【0103】上段カセットの用紙にも下段カセットの用
紙にも画像が入るとき(i=3のとき)には、上段カセ
ットの用紙と下段カセットの用紙との大小を比較し、主
走査,副走査共に一方が他方より小さい時はその小さい
方の用紙を選択し、全く同じときには本例では上段を選
択する(sp626〜sp635)。また主走査,副走査について大
小関係が異なるときにはその面積の小さい方を選択する
(sp636)。 【0104】SP609 において変倍機能がNo.6またはN
o.7と判定されたときには、MX,MYの一方がそれぞ
れ既知であるので、倍率が既知の方向についてのみ上下
段の用紙サイズと画像サイズとを比較し(sp616,sp618,s
p621,sp623) 、用紙を指定する(sp625以下) 。その手順
は機能No.1〜No.3と同様である。但し機能No.6で
はMYが、一方機能No.7ではMXが未知であるので、
用紙サイズ決定(sp637,sp638) の後、用紙サイズと読取
サイズとに基づいて倍率を求める(sp641,642)。 【0105】またsp609 において変倍機能がNo.4また
はNo.5と判定されたときは、まず読取領域を用紙全面
に変倍するための変倍率を、上段/下段の双方について
計算する(図18のsp643,sp644, sp651,sp652) 。その
結果上段用紙全面にするための倍率MXUとMYU、お
よび下段用紙全面にするための倍率MXLとMYLをCP
U 部308 内のRAM に設けたエリアにセットする。 【0106】ついで、これらMXU,MYU,MXL,
MYLから適切な規範に基づいて適正な用紙サイズを決
定する。本例ではその規範としてまずα=(MX−1.0
)2+(MY−1.0 )2、すなわち長さにおける等倍との
誤差の2乗和の小さい方を選択し(sp645,sp646)、 これ
が等しい時はβ=(MX・MY−1.0 )2、すなわち面積
における等倍との誤差の2乗の小さい方を選択する(sp
647,sp648 )。 【0107】その結果選択された用紙サイズPX,PY
とそれに対する倍率MX,MYとをRAM 上のエリアにセ
ットして(sp649,sp650 )、倍率計算および用紙選択処
理を終了する。 【0108】さらに、この倍率計算および用紙選択処理
に関連して、図19に示すように、オート変倍およびオ
ート用紙選択の両機能が同時に選択されたときには、オ
ート変倍の指定のあった倍率を強制的に100 %とする処
理(sp653〜sp658)も合理的である。 【0109】(11) 読取領域の指定操作 図20(A) 〜(G) は液晶表示部123 およびソフトキー12
4 (図3参照)を用いて読取領域として特定の領域を指
定するための操作手順を示す。 【0110】電源投入時は図中(A) の表示のように読取
領域として原稿全体が自動的に選択されている。ここで
“ETC ”に対応するSK6 のソフトキーを押下すると、例
えば移動機能のような他の機能の選択が可能となる。SK
1,SK2,SK3 のソフトキーのいずれかを押下すると図中
(B) のような表示となり、読取領域の指定を操作者に要
請する。 【0111】この状態で所定時間放置されると図中(C)
のような表示となり、読取領域として原稿全体か特定の
領域指定かの選択を促す。ここで操作者がSK1 またはSK
2 のソフトキーを押下すると図中(A) のような表示に戻
り、一方SK4 かSK5 かのソフトキーを押下すると図中
(D) の表示となる。 【0112】図中(D) のような表示では、主走査方向
(x) と副走査方向(y) との各々について、テンキー103
を用いて特定の領域をmm単位で入力することが可能であ
る。この状態では、最初はソフトキーSK1 に対応する3
本のカーソルが点滅しており、ここで操作者が例えばテ
ンキーから“1”,“0”,“0”と順次入力し、次い
で“*”キーを押下すると、図中(E) に示す表示に変わ
り、入力した“100 ”がセットされ、次にSK2 のソフト
キーに対応するカーソルが点滅する。 【0113】同様に領域を入力して行くと、例えば図中
(F) で示すような表示となり、4つの座標がすべて入力
されたところで「OK」の表示が出る。ここでSK5 のソ
フトキーが押下されると、特定の読取領域の設定を終了
し、図中(G) で示す表示となり、指定された領域を表示
する。なおこの状態で例えばSK1,SK2,SK3,SK4,SK5 のソ
フトキーのいずれかを押下すると、再び図中(B) のよう
な表示となる。 【0114】この入力例では、図15のコピーシーケン
ス中sp503 においてGX0=100 ,GX1=200 ,GY
O=50,GY1=300 となる。 【0115】図21(A) 〜 (C)を用いて読取領域の説明
をする。 【0116】図21(A) は原稿台ガラス3上に載置され
た原稿Mの状態であり、前走査による認識の結果、その
位置は、原稿基準点に最も近い点および最も遠い点の座
標が、それぞれP0(DX0,DY0)およびP1(D
X1,DY1)とされている。ここで、図20の設定に
より、原稿全体が読取対象とされたときは図21(A)の
DX0,DX1,DY0,DY1を読取領域とする。 【0117】一方、図20の手順に従い特定の領域GX
0,GX1,GY0,GY1が設定された場合には、図
21(B) に示すようにその領域座標は原稿に対するもの
であるから、最終的に設定すべき原稿台ガラス3上の読
取領域は、図21(C) に示すように特定の領域に認識し
た原稿の原点座標をオフセットしたものとなる。 【0118】以上の実施例によって、自動変倍機能と自
動用紙選択機能とが同時に選択された場合において、倍
率,用紙共に適切に選択されるので、操作性の高い複写
装置を提供できた。 【0119】また主走査方向と副走査方向との一方をオ
ペレータの所望の倍率で、また他方を自動的に変倍する
機能を提供できた。 【0120】 【発明の効果】縦方向および横方向のいずれか一方の変
倍率を手動設定する設定手段により設定が行われ、この
設定手段により設定された変倍率、および入力された画
像のサイズに応じて、再生されるべきシートサイズを選
択し、選択したシートサイズ、および入力された画像の
サイズに応じて、縦方向および横方向の変倍率のうち設
定手段により設定されていない残りの一方の変倍率を演
算し、設定手段により設定された変倍率および演算した
変倍率で画像を変倍するので、操作者は縦方向と横方向
のうちのひとつの方向の変倍率を設定すれば、適当なシ
ートサイズを自動選択させ、残りのひとつの方向の変倍
率を自動演算させることができ、最小限の操作で縦方向
と横方向のうちのひとつの方向は操作者の所望する変倍
率で、残りのひとつの方向は再生されるべきシートのサ
イズに納まるように再生させることが可能になる。
向の変倍率とが独立した変倍率で画像を変倍再生可能な
画像変倍装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種複写装置としては、2方向
(読取りの主走査方向および副走査方向、ないしは画像
の縦方向および横方向)のそれぞれにつき自動的に変倍
率を設定できるようにしたもの、あるいはさらに2方向
のそれぞれについて操作者が変倍率を指定できるように
したものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の複写装置では、例えば操作者がいずれか一方
向に着目してその方向についての変倍指定のみを所望
し、他方は記録紙に収まればよいと考えている場合にお
いても、双方の変倍率指定が要求されるので、操作が煩
雑となるという問題点があった。 【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みて、操作者
が縦方向と横方向のうちのひとつの方向の変倍率を設定
することによって、適当なシートサイズを自動選択し、
残りのひとつの方向の変倍率を自動演算して、最小限の
操作で縦方向と横方向のうちのひとつの方向は操作者の
所望する変倍率で、残りのひとつの方向は再生されるべ
きシートのサイズに納まるように再生させることができ
るようになし、以て操作性の高い画像変倍装置を提供す
ることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、縦方向の変倍率と横方向の変倍率
とが独立した変倍率で画像を変倍再生可能な画像変倍装
置において、縦方向および横方向のいずれか一方の変倍
率を手動設定する設定手段と、前記設定手段により設定
された変倍率、および入力された画像のサイズに応じ
て、再生されるべきシートサイズを選択する選択手段
と、前記選択手段により選択されたシートサイズ、およ
び入力された画像のサイズに応じて、縦方向および横方
向の変倍率のうち前記設定手段により設定されていない
残りの一方の変倍率を演算する演算手段と、前記設定手
段により設定された変倍率および前記演算手段により演
算された変倍率で画像を変倍する変倍手段と、を有する
ことを特徴とする。 【0006】 【作用】すなわち、本発明によれば、縦方向および横方
向のいずれか一方の変倍率を手動設定する設定手段によ
り設定が行われ、この設定手段により設定された変倍
率、および入力された画像のサイズに応じて、再生され
るべきシートサイズを選択し、選択したシートサイズ、
および入力された画像のサイズに応じて、縦方向および
横方向の変倍率のうち設定手段により設定されていない
残りの一方の変倍率を演算し、設定手段により設定され
た変倍率および演算した変倍率で画像を変倍する。 【0007】 【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。 【0008】(1) 実施例の概略 図1および図2は、それぞれ、本発明複写装置の一実施
例を示す斜視図およびその断面図である。 【0009】本例に係る複写装置は、図1に示すよう
に、原稿画像の読み取りを行なうリーダユニットAと、
当該読取られた画像を紙等の記録媒体上に形成するプリ
ンタユニットBとから構成されている。また、リーダユ
ニットAには、図3について後述する操作部A−1が設
けられている。 【0010】原稿は、図2に示すように、読取られる画
像が形成されている面(原稿面)を原稿台ガラス3上に
下向きに載置され、原稿カバー4によってガラス3上に
押圧される。原稿面は蛍光灯2により照明され、その反
射光はミラー5および7とレンズ6とを介して読取りセ
ンサとしてのCCD (電荷蓄積素子)1の面上に集光され
る。 【0011】ミラー7とミラー5とは2:1の相対速度
で副走査方向に移動制御される。これは、例えばDC
(直流)サーボモータを駆動源に用いるのであれば、PLL
(フェイズロックトループ)制御を施すことにより一定
速度でそれら光学系を移動させることが可能となる。こ
の移動速度は、等倍読取り時の往路(図中左から右へ)
は180 mm/sec (ミリメートル毎秒)とし、復路(右か
ら左へ)は倍率に依らず800 mm/sec とすることができ
る。 【0012】また、処理できる原稿サイズを最大でA3版
相当とし、解像度を400dots/inch(ドット毎インチ)と
すれば、CCD 1の構成ビット数としては4678(=(297/
25.4)×400 ) ビット必要であるから、本例では5000ビ
ットの素子を配列したCCD 1を用いている。また主走査
周期は352.7 μsec(=(106/180) ×(25.4/400)) として
ある。 【0013】リーダユニットAでCCD 1の各ビット毎に
シリアルに処理された画像信号は、プリンタユニットB
のレーザ走査光学系ユニット25に入力される。このユニ
ット25は半導体レーザユニット,コリメータレンズ,回
転多面体ミラー(ポリゴンミラー),F−θレンズ,補正
光学系等より成るものである。すなわち、リーダユニッ
トAからの画像信号はレーザユニットに供給され、ここ
で電気−光変換され、コリメータレンズを介して高速回
転する多面体ミラーに照射され、その反射光が感光体8
に入射し、走査される。 【0014】感光体8に対しては、像形成を可能とする
プロセスコンポーネントとして、前除電器9,前除電ラ
ンプ10,一次帯電器11,二次帯電器12,前面露光ランプ
13,現像器14,給紙カセット15,給紙ローラ16,給紙ガ
イド17、レジストローラ18,転写帯電器19,分離ローラ
20,搬送ガイド21,定着器22,トレー23等が配置されて
いる。なお、感光体8および搬送系の速度は180 mm/se
c としてある。また、本例においてプリンタユニットB
は、いわゆるレーザビームプリンタを用いているが、そ
の他のものであってもよい。 【0015】本例の複写装置は、画像編集等のインテリ
ジェンシーを有し、その機能として、0.35〜4.0 倍の範
囲内における1%きざみの倍率の任意の変更機能,指定
領域のみの画像を抜き出すトリミング機能,トリミング
された像を記録媒体上の所望の位置に移動させる移動機
能,原稿台ガラス3上に置かれた原稿の位置座標検出機
能等を含み、それら各機能の詳細は後述する。 【0016】図3は操作部A−1の構成例を示す。 【0017】ここで、100 は複写開始を指令するコピー
スタートキー、102 は複写動作の停止を指令するコピー
ストップキー、101 はコピーモードを標準状態に復帰さ
せるリセットキー、103 は“0”〜“9”のテンキー群
と設定された複写枚数等をクリアする“c”キーとトリ
ミング領域等の数値データの入力に用いる“*”キーと
を設けた設定キーである。108 は濃度の高〜低を設定す
る濃度キーであり、表示部112 にその結果が表示され
る。104 および105 は、それぞれ、原稿位置座標検知機
能をオン/オフするキーおよびその表示器、111 はコピ
ー枚数表示部、113 は各種エラーメッセージの表示部、
109 および114 は、それぞれ、自動濃度調整機能をオン
/オフするキーおよびその表示器、110 および115 は、
それぞれ、写真等中間調の原稿画像を読取るときのディ
ザ処理機能をオン/オフするキーおよびその表示器、11
6 は給紙段および自動用紙選択機能を選択するためのキ
ーであり、表示器117 に給紙段、表示器118 に用紙サイ
ズが表示される。 【0018】122 は操作表示部であり、コピーモードを
プリセットし、また呼び出すためのプリセットキーおよ
びその表示部を有する。123 は例えば5×7のドットマ
トリックス32桁で構成される液晶表示部、124 は表示部
123 に表示されているコピーモードから所望のモードを
選択するためのソフトキーである。 【0019】125 および126 は、それぞれ、副走査方向
の倍率MYおよび主走査方向の倍率MXを%で表示する
表示部である。127 は等倍/変倍切換えキーであり、そ
の押下の度に主走査方向倍率MXおよび副走査方向倍率
MYの双方が等倍(100%) モードとオート変倍(MX=
MY)モードとに交互に繰り返し設定される。キー128
および129 は倍率MXとMYとを同時に、それぞれ1%
ずつ増加または減少させる。 【0020】130 は副走査方向倍率MYのみの100 %モ
ードとオート変倍モードとの切替えに用いる切替キー、
131 および132 は倍率MYのみをそれぞれ1%ずつ増加
または減少させる指令キーである。また、133 は主走査
方向倍率MXのみの100 %モードとオート変倍モードと
の切替えに用いる切替キー、134 および135 は倍率MX
のみをそれぞれ1%ずつ増加または減少させる指令キー
である。 【0021】これら9つのキー127 〜129 ,130 〜132
および133 〜135 によって設定できる変倍機能には、図
14につき後述するように7種類ある。 【0022】(2) リーダ部 図4はリーダ部Aのシステム構成例を示す。 【0023】ここで、CCD 読取部301 には、上述のCCD
1の他、CCD 1のクロックドライバ,CCD 1からの信号
の増幅器,それをA/D (アナログ/デジタル)変換する
A/Dコンバータ等が設けられている。このCCD 読取り部3
01 からは6ビットのデジタル信号に変換された画像デ
ータが出力され、シェーディング補正部302 に入力され
る。 【0024】シェーディング補正部302 は、光源および
レンズ等光学系のシェーディング量の検出およびそれに
応じた画像データの補正を行なった後、これをシフトメ
モリ部303 に供給して一時的に蓄積させる。シフトメモ
リ部303 にはシフトメモリが2ライン分設けられてお
り、Nライン目の画像データを第1のシフトメモリに書
き込んでいる時には第2のシフトメモリからN−1ライ
ン目の画像データを読み出すようにする。シフトメモリ
部303 には、この他、各シフトメモリに画像データを書
き込むためのライトアドレスカウンタおよび読み出すた
めのリードアドレスカウンタと、これら2つのカウンタ
からのアドレス信号を切換えるためのアドレスセレクタ
回路とが設けてある。この詳細は図6につき詳述する。 【0025】304 は変倍/移動処理部であり、画像信号
のシフトメモリへの書き込み周期を規定するクロック、
シフトメモリからの読出し周期を規定するクロックおよ
び読出しのタイミングを可変設定し、これにより主走査
方向の変倍や移動が制御される。この詳細についても後
述する。 【0026】シフトメモリ部303 から出力された画像信
号は濃度処理部305 に入力され、ここで2値化処理ある
いはディザ処理が施されて2値信号となり、トリミング
処理部306 に出力される。トリミング処理部306 では主
走査方向1ラインの画像データの任意の区間を強制的に
“0”,“1”に加工し、画像の編集を可能ならしめて
いる。この詳細についても後述する。濃度処理部305 か
ら出力された 2値信号は原稿位置検知部307 にも入力さ
れる。ここでは2値信号を用いて原稿台ガラス3上の原
稿の位置座標を後述するように検知する。 【0027】308 はCPU 部であり、図15および図16
〜図19につき後述する処理手順等に従って各部を制御
するCPU (中央処理部),その処理手順等を格納したRO
M (リードオンリメモリ),作業用のRAM (ランダムア
クセスメモリ),タイマ回路,I/O (入/出力)インタ
フェース等で構成される。CPU 部308 はさらに操作部A
−1に結合し、操作者からの設定に応じてリーダユニッ
トAの制御を行なうとともにシリアル通信によりプリン
タユニットBを制御する。 【0028】311 は光学系を移動させる駆動源としての
DCサーボモータMのドライバであり、CPU 部308 は倍率
に応じた速度データをプリセットする。312 は蛍光灯2
のドライバであり、CPU 部308 の制御の下に蛍光灯2の
オン/オフや点灯時の光量制御を行なう。313 および31
4 は光学系の位置をCPU 部308 に通知するために適宜の
位置に配設された位置センサである。 【0029】かかる構成のリーダユニットAは、プリン
タユニットBとはコネクタJR1およびプリンタユニッ
トB側のコネクタJP1を介して接続される。而してリ
ーダユニットAとプリンタユニットBとの間では、画像
データ通信やシリアル通信に必要な制御信号が授受され
るが、詳細は図11および図12を用いて後述する。な
お、プリンタユニットBからは水平同期信号BDがコネ
クタJR1を介して供給され、クロックジェネレータ30
9 に入力される。クロックジェネレータ309 では水平同
期信号BDに同期してCCD 信号の転送クロックやシフト
メモリ部303 のリード/ライトクロック等が生成され
る。 【0030】(3) 原稿位置検知部 図5は原稿位置検知部307 の一構成例を示す。351 は主
走査1ライン中における走査位置を示すための主走査カ
ウンタであり、水平同期信号HSYNC で主走査方向(X方
向)の最大値にセットされ画像データクロックCLK が入
力される毎にカウントダウンするダウンカウンタとする
ことができる。352 は副走査方向における走査位置を表
わすための副走査カウンタであり、垂直同期信号VSYNC
( 画像先端信号)の立ち上がりで“0”にリセットさ
れ、HSYNC 信号でカウントアップを行うアップカウンタ
とすることができる。 【0031】原稿画像の読取りに先立って読取りレベル
の決定や原稿位置検知のために行う予備的な走査(前走
査)時に、2値化された画像データVIDEO はシフトレジ
スタ361 に例えば8ビット単位で入力される。この8ビ
ット入力が完了した時点でゲート回路362 は8ビットデ
ータの全てが白画像か否かの判定を行ない、肯定判定で
あれば信号ライン363 に“1”を出力する。すなわち、
原稿の前走査開始後、8ビットがすべて白であるデータ
が最初に現われたとき、フリップフロップ(F/F)364がセ
ットされる。なお、このF/F364はVSYNC 信号によって予
めリセットされており、以後次のVSYNC 信号が供給され
るまでセット状態が持続する。 【0032】F/F364がセットした時点で、ラッチとして
のF/F305に、そのときの主走査カウンタ351 の値がロー
ドされる。これをX1 座標値とする。また、ラッチ366
にそのときの副走査カウンタ352 の値がロードされ、こ
れをY1 座標値とする。従って、原稿画像の1つの頂点
P1(X1,Y1)が求まる。 【0033】また、信号線363 に“1”が出力される度
に主走査カウンタ351 からの値をラッチ367 にロードす
る。8ビットが白であるデータが最初に現われたときの
主走査カウンタからの値がラッチ307 にロードされる
と、ラッチ370 (これは、VSYNC 信号の供給時点でX方
向の最大値にセットされている)のデータとコンパレー
タ369 で大小比較される。もしラッチ367 のデータの方
が小であれば、ラッチ367 のデータがラッチ370 にロー
ドされる。またこのとき副走査カウンタ352 の値がラッ
チ371 にロードされる。この動作は次の8ビットがシフ
トレジスタ361 に入るまでに処理される。このように、
ラッチ367 のデータとラッチ370 のデータとを全画像領
域について比較すれば、ラッチ370 には原稿領域X方向
の最小値が残り、このときのY方向の座標がラッチ371
に残ることになる。主走査カウンタ351 はダウンカウン
タであるから、X方向の最小値に対応する座標は主走査
方向で走査開始の原点Sp から最も遠い座標を表わすこ
とになる。これをP3(X3,Y3)とする。 【0034】372 は各主走査ライン毎に最初に8ビット
白が現われた時点でセットされるF/F であり、水平同期
信号HSYNC でリセットされ、最初の8ビット白のデータ
でセットされ、次の信号HSYNC の供給までこの状態を保
持する。 このF/F 372 がセットする時点で1ライン中で
最初に現われた白信号の位置に相当する主走査カウンタ
の値をラッチ373 にセットする。そしてラッチ375 のデ
ータとコンパレータ376 で大小比較される。ラッチ375
には信号VSYNC の発生時点でX方向の最小値“0”がセ
ットされている。 【0035】もしラッチ375 のデータの方がラッチ373
のデータより小さいか、あるいは等しいならば、信号37
7 がアクティブとなり、ラッチ373 のデータがラッチ37
5 にロードされる。この動作は信号HSYNC の供給周期内
で行なわれる。以上の比較動作を全画像領域について行
なうと、ラッチ375 には、原稿座標のX方向の最大値、
すなわち主走査方向で走査開始点に最も近い点の白信号
のX座標が残ることになる。これをX2 とする。また、
信号377 が出力されるとき、副走査カウンタ352 の値が
ラッチ378 にロードされる。これをY2 とし、P2(X2,Y
2)座標が得られる。 【0036】ラッチ379 と320 とには、全画像領域にお
いて8ビット白が現われる度に、そのときの主走査カウ
ンタの値と副走査カウンタの値とがそれぞれロードされ
る。 【0037】従って原稿前走査完了時では最後に8ビッ
ト白が現われた時点でのカウント値がカウンタに残って
いることになる。これをP4(X4,Y4)とする。 【0038】以上8つのラッチ(366,371,320,378,365,3
70, 375,379)のデータラインは図4に示すCPU 部308 の
バスラインBUS に接続され、CPU 部308 は前走査終了時
にこれらラッチに保持されているデータを読み込むこと
になる。 【0039】(4) シフトメモリ部 図6は図4におけるシフトメモリ部303 の構成例を示
す。なお、前述のように、本例ではシフトメモリを2つ
設け、書き込みと読み出しとが交互に行われるようにし
て処理の高効率化を図っているが、図6では簡略化のた
めに一方のシフトメモリ(符号907 で示す)に係る系の
みを示している。 【0040】ライトアドレスカウンタ904 は、シフトメ
モリ907 にデータを書き込むときのアドレスカウンタ、
リードアドレスカウンタ905 はシフトメモリ907 からデ
ータを読み出すときのアドレスカウンタである。アドレ
スセレクタ906 はCPU 部308からの指令をI/O ポート901
を介して受容し、ライトアドレスカウンタ904 のアド
レス信号とリードアドレスカウンタ905 のアドレス信号
とのいずれかを選択してシフトメモリ907 をアドレッシ
ングするためのものである。 【0041】I/O レジスタ902 および903 は、ライトア
ドレスカウンタ904 およびリードアドレスカウンタ905
の、それぞれにCPU 部308 がプリセット値を与えるため
のレジスタである。 【0042】本例では、ライトアドレスカウンタ904 お
よびリードアドレスカウンタ905 を共にダウンカウンタ
で構成し、それぞれにカウント動作の開始を指令するWS
T 信号およびRST 信号が入力され、また、シフトメモリ
907 への書き込みクロックWCLKおよびシフトメモリから
の読み出しクロックRCLKがそれぞれ入力される。 【0043】915 および916 は画像領域を決定するため
の排他オアゲート、OFはそれらを制御する信号であ
り、その値が“1”のときSTカウンタ912 およびEN
カウンタ913 で決定される枠内をマスクし、枠外を出力
画像とし、一方“0”のとき枠内を出力画像として枠外
をマスクする。 【0044】910 は、シフトメモリ907 から出力され、
濃度処理部908 を経て2値信号となった画像データを出
力制御するアンドゲートである。917 は上述のマスク部
分を白として出力するか黒として出力するかを決定する
アンドゲート、BBはそれを制御する信号であり、その
値が“1”のとき黒、“0”のとき白が出力される。 【0045】911 はゲート910 および917 により出力さ
れる画像出力を画像信号VIDEO として出力するオアゲー
ト、909 は画像データを白黒反転制御する排他オアゲー
ト、INはゲート909 を制御する信号であり、“1”の
とき原稿通りの画像を、“0”のときは反転画像を出力
させる。なお、各信号OF,BB,INはCPU 部308が
操作者の指定したモードに応じて出力される。 【0046】STカウンタ912 およびENカウンタ913
は、それぞれ、決められた領域のみに画像を出力するた
めのスタートビットカウンタおよびエンドビットカウン
タであり、これらにはインタフェースを介してCPU 部30
8 がゲート開閉のためのカウントデータをプリセットす
る。F/F 914 はSTカウンタ912 のカウントアップでセ
ットされ、ENカウンタ913 のカウントアップでリセッ
トされるR−S型のフリップフロップである。 【0047】図7は図6の各部の動作タイミングの一例
を示す。 【0048】例えばOF信号が“1”の場合にSTカウ
ンタ912 のカウントアップでF/F914のQ出力が“1”と
なると、ゲート915 の出力が“0”となり、ENカウン
タ913 がカウントアップするまでゲート910 の出力はな
く、マスクされる。これに対してゲート916 の出力はそ
の間“1”であるので、BB信号が“1”のときにはゲ
ート917 の出力は“1”であり、ゲート911 は“1”を
出力し、黒マスクとなる。逆に、OF=1, BB=0のときは白
マスクされる。 【0049】また、OF=0とすると、ゲート915 および91
6 の出力は、それぞれ、その間“1”および“0”とな
るので、BB=1のときはトリミング範囲外が黒、BB
=0のときはトリミング範囲外が白となる。 【0050】(5) 変倍の態様 次に変倍の態様を説明する。 【0051】副走査方向の変倍は、光学系のスキャン速
度を可変にすることで行なう。CPU部308 は、操作部A
−1を用いて操作者が指定した倍率からDCサーボモータ
Mの目標回転速度を演算し、その速度に対応するPLL 周
波数を算出して図4に示すモータドライバ311 に走査前
にプリセットしておく。すなわち、プリンタ部Bによる
記録媒体の搬送速度を一定とすると、例えば180 mm/se
c とすると、画像を2倍に拡大する時は等倍時の走査速
度180 mm/sec に対し1/2の走査速度90mm/sec が得
られるようにモータMの回転速度を定め、1/2に縮小
する時は2倍の速度360 mm/sec が得られるようにモー
タMの速度を定める。 【0052】次に、図8の(A) 〜(D) を用いて主走査方
向の変倍を説明する。 【0053】主走査方向変倍は、一定周波数で出力され
てくるCCD 読取部301 からのA/D 変換後のシリアル信号
を、次のように倍率に応じたクロックレートでサンプリ
ングすることにより行う。 【0054】等倍時は、図8(A) に示すように、 CCD 読
取部301 からの転送クロックCLK と等しい書き込みクロ
ックWCLKでシフトメモリ部303 にも書込み、また、同図
(B)に示すように、プリンタ部Bへの出力クロックVCLK
と等しい読み出しクロックRCLKでシフトメモリ部303 か
ら読出す。 【0055】一方、例えば1/2に縮小するときは、シ
フトメモリ部303 への書込みクロックWCLKを同図 (C)の
ように転送クロックCLK の1/2で書込み、原稿画像の
情報2ビットについて1ビットずつサンプリングし、同
図(B) のように出力クロックVCLKと同じ読み出しクロッ
クRCLKで読み出して1/2縮小を実現する。 【0056】また、例えば2倍に拡大するときには、シ
フトメモリ部303 への書込み時は等倍時と同じく同図
(A) に示すように書込み、シフトメモリ部303 からの読
み出し時において同図(D) に示すようにプリンタ部Bへ
の出力クロックVCLKに対して1/2のクロックレートで
読み出せば、原稿情報1ビットにつき1ビットずつ同じ
信号が付加されて2倍拡大が実現できる。 【0057】(6) 画像移動の態様 図9および図10を用いて画像移動の態様を説明する。 【0058】副走査方向については、図9に示すよう
に、原稿画像スキャンとプリンタ部Bへの画像の副走査
区間信号VSYNC の出力タイミングとを変更することで実
現する。 【0059】原稿Mに対しての位置まで光学系が到達
したときに、信号VSYNC と共に画像信号VIDEO を出力す
ると、移動しない記録出力P1が得られ、の位置に光
学系が到達した時に信号VSYNC と共に画像信号VIDEO を
出力すると、後方へ移動した記録出力P2が得られる。
また、の位置に光学系が到達したときに信号VSYNCと
画像信号VIDEO とを出力すると、前方へ移動した記録出
力P3が得られる。 【0060】主走査方向の画像移動については、図10
(A) に示すように図6に示すI/O レジスタ902 および90
3 を介してライトアドレスカウンタ904 とリードアドレ
スカウンタ905 とに与えるダウンカウント開始アドレス
を相対的に変更することで行なう。 【0061】例えばシフトメモリ部303 への書込み開始
アドレスWADRに対し、読み出し開始アドレスをRADR1 と
すると、図10(B) に示すように、主走査方向の画像の
幅に対応した出力VIDEO ENABLEに対し、アドレスWADRに
相当する画像データX0 が右方向へ移動していることが
分かる。また読み出し開始アドレスをRADR2 とすると、
同図 (C)に示すように、シフトメモリアドレス0に相当
するデータX3 がVIDEO ENABLEに対し、左方向へ移動し
ていることが分かる。なお、図10における有効画像区
間信号とは、図6のSTカウンタ912 ,ENカウンタ913
,F/F 914 ,ゲート915 ,916,917,910,911 で構成さ
れるトリミング区間信号であり、図10(A) のシフトメ
モリ部303 においてアドレス0ないしWADRの区間より外
の無効画像については白信号とする上で必要である。 【0062】(7) インタフェース信号 図11および図12を用いて、リーダ部Aとプリンタ部
Bとの間で授受されるインターフェース信号のタイミン
グを説明する。 【0063】水平同期信号BDはリーダ部AとプリンタB
とを接続したときプリンタ部Bのレーザ走査光学系25に
配設されたポリゴンミラーを走査駆動するポリゴンスキ
ャナの回転と同期をとるためのものであり、各走査ライ
ンの先端信号と対応する。 【0064】VIDEO は画像信号であり、それぞれ1ライ
ン当り一画素約56ns(ナノ秒)のパルス幅を有し、4678
個出力される。画像信号VIDEO はプリンタ部Bと接続さ
れるときに信号BDに同期し、他のユニットへの伝送等
に際しては、内部の凝似水平同期信号(以下信号HSYNC
と呼ぶ)に同期して出力される。VIDEO ENABLEは画像デ
ータが4678個出力されている区間を示す区間信号であ
り、信号BDまたは信号HSYNC に同期して出力される。 【0065】VSYNC は副走査方向の画像の区間を示す信
号である。 【0066】PRINT REQUEST 信号はプリンタ部Bにおい
て給紙可能状態を示す信号であり、リーダ部Aはそれに
呼応してPRINT 信号により給紙指令を出力した後、操作
者の設定した複写モードに対応する倍率やトリミング領
域,移動量を考慮した時間T1後、信号VSYNC と共に画像
信号VIDEO を出力する。 【0067】OHP およびVTOPは、それぞれ、リーダ部A
の光学系の位置を示すセンサ313 および314 (図4参
照)からの入力信号である。BACKおよびFORWARD は図4
に示すCPU 部308 から光学系駆動用モータドライバ311
に与えられる後進および前進の制御信号である。 【0068】図12において反転S.DATA、反転S.CLK 、
反転CBUSY および反転SBUSY はリーダ部Aとプリンタ部
Bとの間で通信を行うための信号ラインである。反転S.
DATAおよび反転S.CLK はそれぞれ、共に8ビットのシリ
アルデータおよびクロックであり、いずれも双方向ライ
ンである。反転CBUSY はリーダ部Aがデータとクロック
とを出力するときに出力され、反転SBUSY はプリンタ部
Bがデータとクロックとを出力するときに出力される。 【0069】シリアルで通信される信号の例としては、
図11のタイミングチャートに示したようなリーダ部A
からプリンタ部Bへのコピースタート指令やコピースト
ップ指令等がある。 【0070】(8) 変倍機能 本例に係る複写装置による変倍機能としては、次表のよ
うに7種類設けてある。 【0071】表においてMXは主走査方向倍率、MYは
副走査方向倍率、DXおよびDYは読取りに係る原稿サ
イズ、PXおよびPYは画像データを形成される記録媒
体の用紙サイズを示し、添字Xは主走査方向、添え字Y
は副走査方向を意味する。また原稿サイズとは原稿全体
もしくは操作者の指定した領域のサイズである。 【0072】 【表1】【0073】変倍機能No.1とNo.4とは図3のキー12
7 によりくり返し選択される。変倍機能No.2はキー12
8 と129 とで設定される。変倍機能No.3では、キー13
1 と132 とにより副走査倍率MYが、キー134 と135 と
により主走査倍率MXが設定される。変倍機能No.5は
キー130 によりMYをオート変倍にすべく選択しキー13
3 によりMXをオート変倍にすべく選択することで設定
できる。変倍機能No.6はキー130 によりMYをオート
変倍に設定し、キー134 と135 とによりMXを任意の倍
率に選択することで設定する。逆に変倍機能No.7はキ
ー133 によりMXをオート変倍に設定し、キー131 と13
2 とによりMYを任意の倍率に選択することで設定す
る。 【0074】図13はかかる7つの機能が選択されたと
きの表示部125 と126 との表示内容の一例を示す。数値
はすべて%表示を示す例である。また「A」はオートを
意味し、「A」の左に表示される 【0075】 【外1】 【0076】および「--」は、それぞれ、主走査方向お
よび副走査方向に独立である旨を示している。 【0077】オート変倍の倍率の算出の態様について説
明する。基本的に主走査倍率MXは用紙の主走査方向長
さPXを原稿の主走査方向長さDXで除算したPX/D
Xで与えられ、副走査倍率MYは同じくPY/DYで与
えられる。このようにして得られるMXとMYとは必ず
しも等しくなるとは限らない。そこで、変倍機能No.5
〜No.7におけるMXおよびMYについてはその値をそ
のまま用いることができるが、変倍機能No.4ではMX
とMYとが必ず等しくならねばならないので、このとき
はPX/DXとPY/DYとのいずれか一方、例えば小
さい方をMXおよびMYとして用いる。また本例におい
て選択し得る複写倍率は35%〜400 %の間で可能であ
り、演算結果がこの条件をはずれる場合は35%または40
0 %に丸めるようにする。 【0078】変倍機能No.6およびNo.7の機能は本例
に係る複写機において初めて付加したものである。すな
わち、従来装置においてオート変倍と言う場合には、主
走査方向および副走査方向共に自動的に倍率設定するも
のを言い、このためいずれか一方を操作者が所望する任
意の倍率に設定できないものであったが、本例ではいず
れか一方の任意の倍率への設定を可能とすることで、変
倍機能の応用範囲が格段に広がるものである。 【0079】図14は以上7つの変倍機能の具体例を示
す。図中矢印の左側が原稿を示し、右側の斜線部が変倍
後の画像である。 【0080】またオート変倍機能については用紙サイズ
と共に図示している。倍率は主/副両走査方向について
示し、“A”はオートの意、( )内は算出したオート
変倍率である。 【0081】(9) 用紙選択機能 原稿サイズにかかわるその他の自動化機能として、本例
ではオート用紙選択機能を付加した。この機能は検出し
た原稿サイズもしくは指定された領域サイズに対し、設
定された倍率を乗じたサイズの画像出力を得るために最
適な用紙を選択するものであり、用紙を選択するための
条件として原稿サイズと倍率とを認識していることが必
要である。従来は先に述べたオート変倍機能とオート用
紙選択機能とが併用できなかったため、すでにオート用
紙選択機能が選択されているときにオート変倍機能が選
択されたような場合やその逆のような場合には、警告メ
ッセージを表示する等により操作者に対してその両方の
機能が併用できない旨を通知したり、後から選択された
機能を優先してすでに設定されていた方の機能を操作者
の意図とは無関係に強制的に切り替えたりしなければな
らなかった。従って、操作者にとっては使用上の制約が
多く、勝手にモードが切替えられたりするので、操作性
の低いものであった。 【0082】そこで、本例においては前述の4つのオー
ト変倍機能(No.4〜No.7)とオート用紙選択機能と
の併用を可能とした。 【0083】オート変倍機能とオート用紙選択機能との
併用時における倍率決定および用紙選択の基本的考え方
は、まず検出した原稿サイズや指定された領域サイズ
を、給紙段にセットされている用紙サイズの各々につい
てオート変倍した場合の倍率を算出し、その倍率がより
100 %に近くなるような用紙を選ぶことである。 【0084】これに従うと、複写装置の使用時に通常最
も頻度の高い等倍複写を矛盾なく実行できるので合理的
であり、なおかつ操作者に対して操作上の制約や不要な
メッセージを与えて混乱させることもない。 【0085】またオート変倍機能とオート用紙選択機能
とが同時選択されときには、変倍率を自動的に100 %と
設定するようにすることも考えられる。 【0086】(10) コピーシーケンス 図15は本例による複写処理手順(コピーシーケンス)
の一例を示す。この手順は、図4におけるCPU 部308 の
ROM に格納され、CPU により実行されるものである。 【0087】まず、操作者は給紙段として上段カセット
かもしくは装置が自動的に給紙段を選択するモードかの
いずれかをキー116 を用いて選択する(sp501)。次いで、
操作者は前述した7種の変倍機能のうちのいずれか1つ
をキー127 〜129,130 〜132および133 〜135 を用いて
選択し、必要に応じて所望の倍率を指定する(sp502)。
操作者は図20(A) 〜(G) に示すような手順で読取領域
として原稿全体かもしくは特定の領域かを選択し、後者
の場合は所望の領域を指定し、これに応じて当該領域座
標をCPU 部308 内のRAM 上に設けたエリアGXO,GY
O,GX1,GY1にセットする(sp503)。また必要に
応じて他の機能をも設定する(sp504 )。 【0088】スタートキー100 が押されたとき(sp505 )
には、コピー動作を開始する。ここで、原稿認識機能が
選択されていると判定された場合(sp506) には、前述し
た原稿位置サイズ検出のために予備スキャン(前走査)
を行ない(sp507 )、RAM 上に設けたエリアDX0,D
Y0,DX1,DY1に原稿位置座標をセットする(sp5
08) 。一方、原稿認識機能が選択されていないと判定さ
れたとき(sp506 )には、原稿として最大読取領域A3サ
イズ相当を想定して対応する諸値を設定する(sp509)。 【0089】sp503 において特定の領域が指定されてい
ると判断されたとき(sp510 )には、認識した原稿の原点
DX0,DY0を領域GX0,GX1,GY0,GY1
に加算し、その結果をRAM 上のエリアDX0,DX1,
DY0,DY1に再セットする(sp511) 。この時点で認
識の有無,特定領域の指定の有無を問わずDX0,DX
1,DY0,DY1に読取領域座標がセットされること
になる。 【0090】次いで、DX=DX1−DX0およびDY
=DY1−DY0から原稿すなわち読取領域のサイズD
XおよびDYを算出し、RAM 上のエリアにセットする
(sp512)。 【0091】次に指定モードに従い、オート変倍の場合
は倍率を算出し、オート用紙選択の場合は給紙段を選択
する(sp513 )。その詳細は図16〜図19について後述
する。 【0092】次いで、sp513 で選択された給紙段をプリ
ンタ部Bに指示する(sp514) 。また、sp513 で算出した
倍率に応じて、副走査方向の光学系のスキャン速度およ
びシフトメモリ部303 への書込みクロックおよびシフト
メモリ部303 からの読み出しクロックをセットする(sp
515)。その後、設定枚数分のコピーシーケンスが完了す
るまで、画像読取スキャンとプリントをくり返した後、
動作を終了する(sp516,sp517) 。 【0093】図16〜図19を用いて倍率計算および用
紙選択処理(sp513) の詳細を説明する。 【0094】まず、オート用紙選択か否かを判定し(sp6
01)、否定判定であれば操作者により既に選択済の用紙サ
イズをCPU 部308 内のRAM に設けたエリアPX,PYに
セットし(sp602)、 このPXおよびPYとすでにセット
されている読取領域サイズDXおよびDYとから、選択
されている変倍機能に応じて(sp603)、次のように倍率を
算出する。 【0095】変倍機能No.1〜No.3のときには、主走
査倍率MX,副走査倍率MYとも既知であるので何ら演
算を行なわないで本手順を終了する。 【0096】機能No.4、すなわちオート変倍のときに
は、MX=MY=max(0.35,min (PX/DX, PY/DY, 4.
0)) なるMX,MYを演算し、RAM 上のエリアにセット
する。これは、読取領域を用紙全面に縮小/拡大するた
めの倍率を、主走査および副走査各々独立に計算した後
その小さい方を倍率として設定するものであり、さらに
変倍範囲を35%以上400 %以下とするものである(sp60
4 )。 【0097】機能No.5 すなわち縦横オート変倍のと
きには、機能No.4のオート変倍の場合と異なり、主走
査および副走査の各倍率が異なってもよいことから、M
X=max(0.35,min(PX/DX,4.0),MY=max(O.35,min(PY/D
Y,4.0)) としてこれらを求める(sp605)。 【0098】機能No.6では、MXが既知であるからM
Yのみを、同様に機能No.7ではMYが既知であるから
MXのみを各々縦横オート変倍と同様の演算で求めるこ
とができる(sp606,sp607)。 【0099】sp601 でオート用紙選択と判定されたとき
は、まず上段カセットの用紙サイズをRAM 上のエリアP
XU,PYUに、また下段カセットの用紙サイズをPX
L,PYLにセットする(sp608)。 【0100】次に、変倍機能ナンバを検定し(sp609)、
機能に応じて図17または図18に示す処理に移行す
る。なお、図17においてiは用紙カセットの選択を行
なうための制御変数である。 【0101】機能No.1,2,3のときは、MX,MYとも
既知であるので、読取領域サイズDXおよびDYに倍率
MXおよびMYをそれぞれ乗じて求められるサイズが、
上段カセットの用紙より主/副両走査方向について小さ
いか否かを判定し(sp611)、同じく下段についても判定
する(sp613)。 その結果上段カセットの用紙にも下段カ
セットの用紙にも入らないと判定されたとき(sp625)
は、最適な用紙がない旨を操作者に通知し図15のHに
リターンして、コピー動作を行なわず手順を終了する
(sp639 )。 【0102】上段カセットもしくは下段カセットの一方
の用紙のみに画像が入るときには(sp625 )、 その給紙
段を選択し、その用紙サイズをRAM 上のエリアDX,D
Yにセットする(sp637,sp638)。 【0103】上段カセットの用紙にも下段カセットの用
紙にも画像が入るとき(i=3のとき)には、上段カセ
ットの用紙と下段カセットの用紙との大小を比較し、主
走査,副走査共に一方が他方より小さい時はその小さい
方の用紙を選択し、全く同じときには本例では上段を選
択する(sp626〜sp635)。また主走査,副走査について大
小関係が異なるときにはその面積の小さい方を選択する
(sp636)。 【0104】SP609 において変倍機能がNo.6またはN
o.7と判定されたときには、MX,MYの一方がそれぞ
れ既知であるので、倍率が既知の方向についてのみ上下
段の用紙サイズと画像サイズとを比較し(sp616,sp618,s
p621,sp623) 、用紙を指定する(sp625以下) 。その手順
は機能No.1〜No.3と同様である。但し機能No.6で
はMYが、一方機能No.7ではMXが未知であるので、
用紙サイズ決定(sp637,sp638) の後、用紙サイズと読取
サイズとに基づいて倍率を求める(sp641,642)。 【0105】またsp609 において変倍機能がNo.4また
はNo.5と判定されたときは、まず読取領域を用紙全面
に変倍するための変倍率を、上段/下段の双方について
計算する(図18のsp643,sp644, sp651,sp652) 。その
結果上段用紙全面にするための倍率MXUとMYU、お
よび下段用紙全面にするための倍率MXLとMYLをCP
U 部308 内のRAM に設けたエリアにセットする。 【0106】ついで、これらMXU,MYU,MXL,
MYLから適切な規範に基づいて適正な用紙サイズを決
定する。本例ではその規範としてまずα=(MX−1.0
)2+(MY−1.0 )2、すなわち長さにおける等倍との
誤差の2乗和の小さい方を選択し(sp645,sp646)、 これ
が等しい時はβ=(MX・MY−1.0 )2、すなわち面積
における等倍との誤差の2乗の小さい方を選択する(sp
647,sp648 )。 【0107】その結果選択された用紙サイズPX,PY
とそれに対する倍率MX,MYとをRAM 上のエリアにセ
ットして(sp649,sp650 )、倍率計算および用紙選択処
理を終了する。 【0108】さらに、この倍率計算および用紙選択処理
に関連して、図19に示すように、オート変倍およびオ
ート用紙選択の両機能が同時に選択されたときには、オ
ート変倍の指定のあった倍率を強制的に100 %とする処
理(sp653〜sp658)も合理的である。 【0109】(11) 読取領域の指定操作 図20(A) 〜(G) は液晶表示部123 およびソフトキー12
4 (図3参照)を用いて読取領域として特定の領域を指
定するための操作手順を示す。 【0110】電源投入時は図中(A) の表示のように読取
領域として原稿全体が自動的に選択されている。ここで
“ETC ”に対応するSK6 のソフトキーを押下すると、例
えば移動機能のような他の機能の選択が可能となる。SK
1,SK2,SK3 のソフトキーのいずれかを押下すると図中
(B) のような表示となり、読取領域の指定を操作者に要
請する。 【0111】この状態で所定時間放置されると図中(C)
のような表示となり、読取領域として原稿全体か特定の
領域指定かの選択を促す。ここで操作者がSK1 またはSK
2 のソフトキーを押下すると図中(A) のような表示に戻
り、一方SK4 かSK5 かのソフトキーを押下すると図中
(D) の表示となる。 【0112】図中(D) のような表示では、主走査方向
(x) と副走査方向(y) との各々について、テンキー103
を用いて特定の領域をmm単位で入力することが可能であ
る。この状態では、最初はソフトキーSK1 に対応する3
本のカーソルが点滅しており、ここで操作者が例えばテ
ンキーから“1”,“0”,“0”と順次入力し、次い
で“*”キーを押下すると、図中(E) に示す表示に変わ
り、入力した“100 ”がセットされ、次にSK2 のソフト
キーに対応するカーソルが点滅する。 【0113】同様に領域を入力して行くと、例えば図中
(F) で示すような表示となり、4つの座標がすべて入力
されたところで「OK」の表示が出る。ここでSK5 のソ
フトキーが押下されると、特定の読取領域の設定を終了
し、図中(G) で示す表示となり、指定された領域を表示
する。なおこの状態で例えばSK1,SK2,SK3,SK4,SK5 のソ
フトキーのいずれかを押下すると、再び図中(B) のよう
な表示となる。 【0114】この入力例では、図15のコピーシーケン
ス中sp503 においてGX0=100 ,GX1=200 ,GY
O=50,GY1=300 となる。 【0115】図21(A) 〜 (C)を用いて読取領域の説明
をする。 【0116】図21(A) は原稿台ガラス3上に載置され
た原稿Mの状態であり、前走査による認識の結果、その
位置は、原稿基準点に最も近い点および最も遠い点の座
標が、それぞれP0(DX0,DY0)およびP1(D
X1,DY1)とされている。ここで、図20の設定に
より、原稿全体が読取対象とされたときは図21(A)の
DX0,DX1,DY0,DY1を読取領域とする。 【0117】一方、図20の手順に従い特定の領域GX
0,GX1,GY0,GY1が設定された場合には、図
21(B) に示すようにその領域座標は原稿に対するもの
であるから、最終的に設定すべき原稿台ガラス3上の読
取領域は、図21(C) に示すように特定の領域に認識し
た原稿の原点座標をオフセットしたものとなる。 【0118】以上の実施例によって、自動変倍機能と自
動用紙選択機能とが同時に選択された場合において、倍
率,用紙共に適切に選択されるので、操作性の高い複写
装置を提供できた。 【0119】また主走査方向と副走査方向との一方をオ
ペレータの所望の倍率で、また他方を自動的に変倍する
機能を提供できた。 【0120】 【発明の効果】縦方向および横方向のいずれか一方の変
倍率を手動設定する設定手段により設定が行われ、この
設定手段により設定された変倍率、および入力された画
像のサイズに応じて、再生されるべきシートサイズを選
択し、選択したシートサイズ、および入力された画像の
サイズに応じて、縦方向および横方向の変倍率のうち設
定手段により設定されていない残りの一方の変倍率を演
算し、設定手段により設定された変倍率および演算した
変倍率で画像を変倍するので、操作者は縦方向と横方向
のうちのひとつの方向の変倍率を設定すれば、適当なシ
ートサイズを自動選択させ、残りのひとつの方向の変倍
率を自動演算させることができ、最小限の操作で縦方向
と横方向のうちのひとつの方向は操作者の所望する変倍
率で、残りのひとつの方向は再生されるべきシートのサ
イズに納まるように再生させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の断面図である。
【図3】同実施例の操作部の一構成例を示す平面図であ
る。 【図4】図1におけるリーダユニットAの一構成例を示
すブロック図である。 【図5】図4における原稿位置検知部の詳細な構成例を
示す回路図である。 【図6】図4におけるシフトメモリ部の詳細な構成例を
示す回路図である。 【図7】図6の各部の動作タイミングを説明するタイミ
ングチャートを示す図である。 【図8】(A) 〜(D) は副走査方向の変倍を説明するため
の波形図である。 【図9】画像移動の態様を説明するための説明図であ
る。 【図10】同じく画像移動の態様の説明図である。 【図11】リーダ部Aとプリンタ部Bとの間の信号授受
タイミングを説明するための波形図である。 【図12】同じく信号授受タイミングの波形図である。 【図13】本例に係る変倍機能と表示内容との対応例を
示す説明図である。 【図14】本例に係る変倍機能の具体例を示す説明図で
ある。 【図15】本例に係る複写処理手順の一例を示すフロー
チャートである。 【図16】図15の処理手順における倍率計算・用紙選
択処理の詳細な手順の一例の一部を示すフローチャート
である。 【図17】同じく他の一部を示すフローチャートであ
る。 【図18】同じくさらに他の一部を示すフローチャート
である。 【図19】同じくさらに他の一部を示すフローチャート
である。 【図20】原稿画像の読取領域の設定操作を説明するた
めの説明図である。 【図21】原稿画像上の読取領域を説明するための説明
図である。 【符号の説明】 A リーダ部 A−1 操作部 B プリンタ部 M 原稿 1 CCD 2 蛍光灯 3 原稿台ガラス 5,7 ミラー 6 レンズ 15 給紙カセット 25 レーザ走査光学系ユニット 100 コピースタートキー 102 コピーストップキー 103 設定キー 104,108,109,122 キー 105,111,112,114,118 表示器 116 用紙選択キー 117 給紙段表示器 118 用紙サイズ表示器 123 液晶表示部 124 ソフトキー 125 副走査方向倍率表示部 126 主走査方向倍率表示部 127 〜129,130 〜132, 133〜135 変倍機能キー 301 CCD 読取部 303 シフトメモリ部 304 変倍/移動処理部 306 トリミング処理部 307 原稿位置検知部 308 CPU 部 311 モータドライバ 313,314 センサ
る。 【図4】図1におけるリーダユニットAの一構成例を示
すブロック図である。 【図5】図4における原稿位置検知部の詳細な構成例を
示す回路図である。 【図6】図4におけるシフトメモリ部の詳細な構成例を
示す回路図である。 【図7】図6の各部の動作タイミングを説明するタイミ
ングチャートを示す図である。 【図8】(A) 〜(D) は副走査方向の変倍を説明するため
の波形図である。 【図9】画像移動の態様を説明するための説明図であ
る。 【図10】同じく画像移動の態様の説明図である。 【図11】リーダ部Aとプリンタ部Bとの間の信号授受
タイミングを説明するための波形図である。 【図12】同じく信号授受タイミングの波形図である。 【図13】本例に係る変倍機能と表示内容との対応例を
示す説明図である。 【図14】本例に係る変倍機能の具体例を示す説明図で
ある。 【図15】本例に係る複写処理手順の一例を示すフロー
チャートである。 【図16】図15の処理手順における倍率計算・用紙選
択処理の詳細な手順の一例の一部を示すフローチャート
である。 【図17】同じく他の一部を示すフローチャートであ
る。 【図18】同じくさらに他の一部を示すフローチャート
である。 【図19】同じくさらに他の一部を示すフローチャート
である。 【図20】原稿画像の読取領域の設定操作を説明するた
めの説明図である。 【図21】原稿画像上の読取領域を説明するための説明
図である。 【符号の説明】 A リーダ部 A−1 操作部 B プリンタ部 M 原稿 1 CCD 2 蛍光灯 3 原稿台ガラス 5,7 ミラー 6 レンズ 15 給紙カセット 25 レーザ走査光学系ユニット 100 コピースタートキー 102 コピーストップキー 103 設定キー 104,108,109,122 キー 105,111,112,114,118 表示器 116 用紙選択キー 117 給紙段表示器 118 用紙サイズ表示器 123 液晶表示部 124 ソフトキー 125 副走査方向倍率表示部 126 主走査方向倍率表示部 127 〜129,130 〜132, 133〜135 変倍機能キー 301 CCD 読取部 303 シフトメモリ部 304 変倍/移動処理部 306 トリミング処理部 307 原稿位置検知部 308 CPU 部 311 モータドライバ 313,314 センサ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.縦方向の変倍率と横方向の変倍率とが独立した変倍
率で画像を変倍再生可能な画像変倍装置において、 縦方向および横方向のいずれか一方の変倍率を手動設定
する設定手段と、 前記設定手段により設定された変倍率、および入力され
た画像のサイズに応じて、再生されるべきシートサイズ
を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたシートサイズ、および入
力された画像のサイズに応じて、縦方向および横方向の
変倍率のうち前記設定手段により設定されていない残り
の一方の変倍率を演算する演算手段と、 前記設定手段により設定された変倍率および前記演算手
段により演算された変倍率で画像を変倍する変倍手段
と、を有することを特徴とする画像変倍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7137644A JP2728645B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 画像変倍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7137644A JP2728645B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 画像変倍装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61272002A Division JP2635319B2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 | 画像変倍装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322059A JPH07322059A (ja) | 1995-12-08 |
JP2728645B2 true JP2728645B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=15203464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7137644A Expired - Lifetime JP2728645B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 画像変倍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2728645B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP7137644A patent/JP2728645B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07322059A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |