JPH05310810A - 光重合性組成物及び粘弾性製品の製造方法 - Google Patents

光重合性組成物及び粘弾性製品の製造方法

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JPH05310810A
JPH05310810A JP12197892A JP12197892A JPH05310810A JP H05310810 A JPH05310810 A JP H05310810A JP 12197892 A JP12197892 A JP 12197892A JP 12197892 A JP12197892 A JP 12197892A JP H05310810 A JPH05310810 A JP H05310810A
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acrylic
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Masakatsu Kashima
正勝 加島
Akira Nakasuga
章 中壽賀
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光重合開始剤を含み、溶剤を実質的に含まな
い粘弾性製品製造用の光重合性組成物であって、対PP
曲面接着性、高温保持力、SP粘着力に優れ、かつ、対
ポリオレフィン粘着力についても高性能であるアクリル
系粘弾性製品を得ることができる新規な光重合性組成物
を提供する。 【構成】 (1) イソボルニルアクリレート(a) 5〜40
重量%;(2) 前記(a) 以外の、アルキル基の炭素数が1
〜14である(メタ)アクリル酸アルキルエステルより
なる群から選択される少なくとも1種のアクリレート系
モノマー(b) 20〜93重量%;(3) 前記(a) および前
記(b) と共重合可能な不飽和2重結合を有するビニル系
モノマー(c) 2〜40重量%;(4) 前記(a) 、前記(b)
および前記(c) の総和100重量部に対して、光重合開
始剤(d) 0.001〜5重量部:上記(1) 、(2) 、(3)
および(4) を含むことを特徴とする光重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリレート系の光重
合性組成物に関し、さらに詳しくは、高速反応条件にお
いても高性能を発現できる光重合性組成物の配合、なら
びにそれより得られる粘弾性製品に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系ポリマーからなる粘弾性製品
として、例えば、アクリル系粘着剤、アクリル系粘着テ
ープ、アクリル系粘着シート、両面粘着テープ、発泡体
類の粘着加工製品などがよく知られている。
【0003】アクリル系粘着剤は、アクリル系ポリマー
を主成分としているため、耐光性、耐候性、耐油性など
に優れており、また、プラスチックフィルムや紙などを
表面基材としたアクリル系粘着テープは、粘着力、凝集
力などの粘着性能、および耐熱性、耐候性などの耐老化
性能に優れているため、広く使用されている。
【0004】これらの粘弾性製品として代表的なアクリ
ル系粘着テープを例にとると、該粘着テープは、一般
に、アクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタク
リル酸アルキルエステルなどのアクリレート系モノマー
を主成分とするモノマー組成物を、有機溶剤で溶液重合
して得られる粘着剤溶液、または、水系で乳化重合して
得られるエマルジョンを、基材に塗布または含浸し、こ
れを加熱乾燥して製造されている。
【0005】上記の製造方法のうち、粘着剤溶液を用い
る場合は、基材に塗布または含浸した粘着剤溶液を高温
で乾燥するのに多大なエネルギーが消費され、また、溶
剤による大気汚染を防止するために、大規模な回収装置
が必要である。しかも、溶剤は引火しやすいため、安全
保持のために充分な安全装置を必要とする。
【0006】一方、エマルジョンを用いる場合は、水を
蒸発させるには、溶剤を用いる場合よりもさらに大きな
エネルギーを必要とし、また、性能面でも重合時に混入
する乳化剤により耐水性が低下する。しかも、水溶性モ
ノマーが使用できないため、モノマー種が限定され、粘
着テープに要求される多種多様なニーズへの対応性が乏
しいという欠点があった。
【0007】このようなテープ製造方法の問題を解決す
るための方法として、アクリレート系モノマーを基材に
塗布したのちに、アクリル系モノマーを光によって現場
重合する製造方法が提案されている。この方法によれ
ば、特開平1−121386号公報および特開平2−1
8486号公報に記載されているように、溶剤を用いる
ことなく粘着テープを製造できるため、前記の有機溶剤
または水の使用に伴う問題点は解消される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
においては、酸素によって重合阻害が起こるという問題
があるので、光透過性フィルムで覆うか、またはN2
どのイナート気流中で重合を行う必要がある。前者の光
透過性フィルムで覆う方法は、酸素阻害の影響を受けな
いという点では理想的であるが、重合収縮により均一膜
厚の薄膜を造ることが難しいという欠点がある。後者の
イナート気流中での重合では気流によるモノマー蒸発に
より表層部分に組成差が生じ易く、このため得られる粘
弾性製品の表面の粘着性能が一定しないという欠点があ
り、例えば、粘弾性製品が両面粘着テープの場合には、
表裏で粘着性能に差ができるという欠点があった。
【0009】このことを解決するために、光重合性組成
物の中のアクリル酸等の低沸点モノマーを、カルボキシ
エチルアクリレートのような比較的高沸点のカルボキシ
ル基含有不飽和モノマーに替えるという方法が、特願平
3−7792号に本出願人により提案されている。
【0010】しかしながら、例えばN−ビニルピロリド
ンやカルボキシエチルアクリレートを用いた配合系で
は、上記の問題は解決され、しかもSP粘着力は高性能
を示すが、対PP、対塩ビなどの対ポリオレフィン粘着
力はあまり良くないという欠点があった。この欠点を解
決するために、これらの配合系で光重合時のランプ強度
を変化させたり、N−ビニルピロリドン配合比を増減さ
せてみたがやはりオレフィン接着性の向上はみられなか
った。
【0011】本発明の目的は、光重合開始剤を含み、溶
剤を実質的に含まない粘弾性製品製造用の光重合性組成
物であって、対PP曲面接着性、対SP高温保持力、S
P粘着力が高性能であるとともに、対PP、対塩ビなど
の対ポリオレフィン粘着力についても高性能であるアク
リル系粘弾性製品を得ることができる新規な光重合性組
成物を提供することにある。
【0012】本発明の今1つの目的は、該光重合性組成
物を用いたアクリル系粘弾性製品とその製造方法を提供
することにある。
【0013】本発明者は、鋭意研究した結果、光重合性
モノマー組成物にイソボルニルアクリレートを不可欠成
分として配合させることにより、上記目的を達成できる
ことを見出し、その知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、 (1) イソボルニルアクリレート(a) 5〜40重量% (2) 前記(a) 以外の、アルキル基の炭素数が1〜14
であるアクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸
アルキルエステルよりなる群から選択される少なくとも
1種のアクリレート系モノマー(b) 20〜93重量% (3) 前記(a) および前記(b) と共重合可能な不飽和2
重結合を有するビニル系モノマー(c) 2〜40重量% (4) 前記(a) 、前記(b) および前記(c) の総和100
重量部に対して、光重合開始剤(d) 0.001〜5重量
部 上記(1) 、(2) 、(3) および(4) を含むことを特徴とす
る光重合性組成物が提供せられる。
【0015】また、本発明によれば、上記の組成物に紫
外線を照射するアクリル系粘弾性製品の製造方法、およ
び、該製造方法で得られるアクリル系粘弾性製品が提供
せられる。
【0016】以下、本発明による光重合性組成物を構成
する各成分および同組成物の光重合方法について詳しく
説明する。
【0017】[イソボルニルアクリレート(a) ]本発明
の必須の構成成分であり、イソボルニルアクリレート
(a) の配合割合は、5〜40重量%であり、好ましくは
5〜30重量%である。
【0018】[アクリレート系モノマー(b) ]アクリレ
ート系モノマー(b) は本発明組成物のモノマー主成分で
あり、公知の光重合アクリル粘弾性製品の製造に用いら
れるものである。
【0019】アクリレート系モノマーとしては、アルキ
ル基の炭素数が1〜14、好ましくは4〜12のアクリ
ル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエス
テルが用いられる。これらのアクリレート系モノマーの
具体例としては、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニルなどを
挙げることができる。
【0020】これらモノマーは、それぞれ単独でまたは
2種以上を組み合わせて用いられる。粘着性と凝集性の
バランスなどから、通常、ホモポリマーのガラス転移温
度が−50℃以下のアクリル酸アルキルエステルを主成
分とし、コモノマーとして、低級アルキル基の(メタ)
アクリル酸エステルや下記のビニル系モノマーを用いる
ことが好ましい。
【0021】本発明において、アクリレート系モノマー
(b) の配合割合は、20〜93重量%であり、好ましく
は50〜93重量%である。
【0022】[ビニル系モノマー(c) ]前記(a) および
前記(b) のモノマーと共重合可能な他のビニル系モノマ
ーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アク
リルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
N−置換アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、カルボキシエチルアクリレート、N−ビニルピロリ
ドン、マレイン酸、イタコン酸、N−メチロールアクリ
ルアミド、ヒドロキシエチルメタクリレートなどを例示
することができる。
【0023】これらのビニル系モノマーの中で特に好ま
しいものはアクリル酸、カルボキシル基含有単官能アク
リル酸エステルであり、このようなカルボキシル基含有
アクリル酸エステルとして、カルボキシエチルアクリレ
ートやカルボキシプロピルアクリレートなどのカルボキ
シアルキルアクリレート、ω−カルボキシ−ポリカプロ
ラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエ
チルアクリレートやコハク酸モノヒドロキシエチルアク
リレートなどのジカルボン酸とモノヒドロキシアルキル
アクリレートのエステルなどを挙げることができる。
【0024】また、ガラス転移温度の低い重合体を形成
するビニル系モノマー、例えば、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、ポリエチレングリコールアクリレー
ト、ポリプロピレングリコールアクリレート、ふっ素ア
クリレート、シリコンアクリレートなどのビニル系モノ
マーが用いられてもよい。
【0025】これらビニル系モノマーは、それぞれ単独
でまたは2種以上を組み合わせて用いられる。
【0026】本発明において、ビニル系モノマー(c) の
配合割合は、2〜40重量%であり、好ましくは2〜2
0重量%である。
【0027】[光重合開始剤(d) ]単官能光重合開始剤
としては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン[ダ
ロキュア2959:メルク社製];α−ヒドロキシ−
α,α' −ジメチルアセトフェノン[ダロキュア117
3:メルク社製];メトキシアセトフェノン、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンなどのアセト
フェノン系開始剤;ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル系
開始剤;ベンジルジメチルケタールなどのケタール系開
始剤;その他、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキ
シド、アシルホスフォナートなどを例示することができ
る。
【0028】本発明において、光重合開始剤(d) の配合
割合は、前記(a) 、前記(b) および前記(c) のモノマー
総和100重量部に対して、0.001〜5重量部であ
り、好ましくは0.1〜2重量部である。
【0029】光重合反応において、光照射するランプ強
度が一定条件の場合、得られるポリマーの分子量は配合
する開始剤量の平方根に反比例する。言い換えれば、目
的とする粘着剤ポリマーの分子量は開始剤量で制御する
ことができる。
【0030】[架橋剤]本発明の光重合性組成物におい
ては、耐熱性や高温での凝集力を増加させるために、上
記の光重合開始剤とともに、架橋剤として多官能ビニル
化合物が配合されることが好ましい。
【0031】このような架橋剤としては、例えば、ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、その他エポキシアクリレート、
ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートなど
を挙げることができる。
【0032】かかる架橋剤は、一般に、前記モノマー成
分100重量部に対して、5重量部以下配合させる。光
重合反応において、ポリマー分子間に架橋結合が生じ、
粘弾性製品の耐熱性が向上する。粘弾性製品が粘着テー
プの場合には、高温での凝集力が増加し、高温での保持
力が向上する。
【0033】[粘着付与樹脂(タッキファイアー)]本
発明による光重合性組成物には、タッキファイアーと呼
ばれる粘着付与樹脂が配合されることが好ましい。
【0034】本発明で用いられるタッキファイアーとし
ては、ロジン系樹脂、変成ロジン系樹脂、テルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変成テルペン樹
脂、C5およびC9 系石油樹脂、クマロン樹脂、スチレ
ン系樹脂、イソプレン系樹脂などがある。
【0035】[その他の添加剤]本発明による光重合性
組成物には、増粘剤やチキソトロープ剤、増量剤や充填
剤などの通常用いられる添加剤が配合されてもよい。
【0036】増粘剤としては、アクリルゴム、エピクロ
ルヒドリンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴムなどが用
いられる。
【0037】チキソトロープ剤としては、コロイドシリ
カ、ポリビニルピロリドンなどが用いられる。
【0038】増量剤としては、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、クレーなどが用いられる。
【0039】充填剤としては、ガラスバルン、アルミナ
バルン、セラミックバルンなどの無機中空体;ナイロン
ビーズ、アクリルビーズ、シリコンビーズなどの有機球
状体;塩化ビニリデンバルン、アクリルバルンなどの有
機中空体;ポリエステル、レーヨン、ナイロンなどの単
繊維などが用いられる。
【0040】[光重合プロセス条件]光照射に用いられ
るランプとしては、光重合開始剤の吸光波長と同じ領域
(400nm以下)に発光分布を有するものが用いられ、
その例としては低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトラン
プ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドラン
プなどが用いられる。この中でも超高圧水銀灯は開始剤
の活性波長領域の光を効率よく発光し、得られる高分子
の粘弾性的性質を架橋により低下させるような短波長の
光や、反応組成物を加熱蒸発させるような長波長の光を
多く発光しないために好ましい。特にこのランプの効果
はランプに循環水のジャケットを付設したいわゆる水冷
式において発揮される。
【0041】上記ランプによる反応性組成物への照射強
度は、得られるポリマーの重合度を左右する因子であ
り、目的製品の性能毎に適宜制御される。通常のアセト
フェノン基を有する開裂型の開始剤を配合した場合、そ
の開始剤の光分解に有効な波長領域(開始剤によって異
なるが通常365〜420nmの光が用いられる)の光強
度は0.1〜100mW/cm2 の範囲が好ましい。
【0042】本発明における光重合は、空気中の酸素ま
たは反応性組成物中に溶存する酸素により阻害される。
このため、光照射は酸素の反応阻害を消去し得る手法を
用いて実施されねばならない。その手法の1つとして、
反応性組成物をポリエチレンテレフタレートやテフロン
製のフィルムによって覆い酸素との接触を断ち、光はこ
のフィルムを通して該組成物へ照射する方法がある。ま
た、窒素ガスや炭酸ガスのような不活性なガスにより酸
素を置換したイナート雰囲気において、光透過性の窓を
通して組成物に光を照射してもよい。後者の方法におい
て反応性組成物の重合が転化率99.7%以上になる程
度まで充分に完結されるためには、この照射雰囲気の酸
素濃度は5000ppm 以下である必要がある。該組成物
の光照射によって得られた高分子生成物の分子量は、雰
囲気酸素濃度の増加とともに低下する。完全にイナート
な雰囲気での重合による生成物の分子量と同程度の分子
量にするためには雰囲気酸素濃度は1000ppm 以下で
ある必要がある。さらに該反応性組成物の極薄い表層部
分は重合体内部よりも酸素による反応阻害を受け易く凝
集力が低下する。この表層部分が内部と同程度に凝集性
を有するためには、雰囲気酸素濃度は300ppm 以下で
あることが望ましい。
【0043】
【作用】本発明の配合組成物は、イソボルニルアクリレ
ートが配合されていることにより、オレフィン表面との
溶解パラメーターとの差が小さく、しかも、ポリマーの
応力緩和性も高度となり、オレフィン接着性を向上する
ことができる。
【0044】
【実施例】つぎに、本発明の一例を示す実施例およびこ
れとの比較を示す比較例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。
【0045】まず、実施例における物性測定法について
記す。 (1)対PP曲面接着性 幅190mmの溝に、幅200mm・厚さ3mmのPP板をは
めこんだ曲面板に、20mm×150mm×0.3mmのアル
ミ板に両面テープサンプルを貼ったテストサンプルを貼
り付け、2Kgの圧着ローラーを1往復させた後、24
時間後の“剥がれ長さ”を測定した。 (2)粘着力 厚さ25μm・幅30mmのPETフィルムに25mm幅の
短冊状テープを貼り付け、それをテストパネルに貼り付
け、1時間養生後引き剥がした。SP粘着力、PP粘着
力および塩ビ粘着力を測定した。
【0046】[実施例1]2−エチルヘキシルアクリレ
ート75重量部、カルボキシエチルアクリレート10重
量部、イソボルニルアクリレート15重量部および光重
合開始剤ダロキュア2959(メルク社製、商品名)
1.34重量部からなる配合組成物に、予め光照射し塗
工可能な粘度(およそ400cps)まで増粘したの
ち、組成物をコンマコータで38ミクロンの厚みの離型
処理を施したPET基材上に塗工した。これに酸素濃度
200ppmのイナートゾーンで超高圧水銀灯を線源と
して用い、その照射面のランプ強度が15mW/cm2
(365nmに最大感度を有する光強度測定器UVR−
1(東京光学機械社製)にて測定した強度値)となるよ
うにランプ高さを設定し、1.5分間紫外線を照射し、
テープサンプルを得た。このときのサンプル中の残存モ
ノマー量は0.3%であった。
【0047】[実施例2]2−エチルヘキシルアクリレ
ート84重量部、カルボキシエチルアクリレート10重
量部、イソボルニルアクリレート6重量部および光重合
開始剤ダロキュア2959(メルク社製、商品名)1.
34重量部からなる配合組成物に、実施例1と同様の操
作を行い、テープサンプルを得た。このときのサンプル
中の残存モノマー量は0.3%であった。
【0048】[比較例1]2−エチルヘキシルアクリレ
ート82重量部、カルボキシエチルアクリレート10重
量部、N−ビニルピロリドン8重量部および光重合開始
剤ダロキュア2959(メルク社製、商品名)1.34
重量部からなる配合組成物に、実施例1と同様の操作を
行い、テープサンプルを得た。このときのサンプル中の
残存モノマー量は0.3%であった。
【0049】[比較例2]2−エチルヘキシルアクリレ
ート87重量部、カルボキシエチルアクリレート10重
量部、N−ビニルピロリドン3重量部および光重合開始
剤ダロキュア2959(メルク社製、商品名)1.34
重量部からなる配合組成物に、実施例1と同様の操作を
行い、テープサンプルを得た。このときのサンプル中の
残存モノマー量は0.3%であった。
【0050】実施例1、2および比較例1、2のテープ
サンプルそれぞれについて、対PP曲面接着性、80℃
保持力、SP粘着力、PP粘着力および塩ビ粘着力を測
定した。結果を表1に示す。
【0051】
【表1】 表1より、比較例1および2のテープサンプルは、対P
P曲面接着性、80℃保持力には優れているが、PP粘
着力および塩ビ粘着力は劣っている。これに対して、実
施例1および2のテープサンプルは、対PP曲面接着
性、80℃保持力に優れると同時に、SP粘着力、PP
粘着力および塩ビ粘着力にも優れている。
【0052】
【発明の効果】本発明の光重合性組成物は、イソボルニ
ルアクリレートが配合されているので、対PP曲面接着
性、高温保持力、SP粘着力に優れると同時に、対PP
粘着力および対塩ビ粘着力などの対オレフィン粘着力に
ついても高性能を保持したアクリル系粘弾性製品を製造
することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) イソボルニルアクリレート(a) 5
    〜40重量% (2) 前記(a) 以外の、アルキル基の炭素数が1〜14
    であるアクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸
    アルキルエステルよりなる群から選択される少なくとも
    1種のアクリレート系モノマー(b) 20〜93重量% (3) 前記(a) および前記(b) と共重合可能な不飽和2
    重結合を有するビニル系モノマー(c) 2〜40重量% (4) 前記(a) 、前記(b) および前記(c) の総和100
    重量部に対して、光重合開始剤(d) 0.001〜5重量
    部 上記(1) 、(2) 、(3) および(4) を含むことを特徴とす
    る光重合性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光重合性組成物に紫外線
    を照射する、アクリル系粘弾性製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の製造方法で得られるアク
    リル系粘弾性製品。
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