JPH05320593A - 感圧性両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

感圧性両面粘着テープの製造方法

Info

Publication number
JPH05320593A
JPH05320593A JP12471892A JP12471892A JPH05320593A JP H05320593 A JPH05320593 A JP H05320593A JP 12471892 A JP12471892 A JP 12471892A JP 12471892 A JP12471892 A JP 12471892A JP H05320593 A JPH05320593 A JP H05320593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
release paper
adhesive tape
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12471892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyasu Izugami
朋保 井津上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP12471892A priority Critical patent/JPH05320593A/ja
Publication of JPH05320593A publication Critical patent/JPH05320593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性あるいは引張強度が低い高分子フィル
ムよりなる剥離紙上に粘着剤を直接形成することがで
き、工程紙及び工程紙と剥離紙との差換え工程の省略を
可能とする、感圧性両面粘着テープの製造方法を得る。 【構成】 軟化温度もしくは熱変形温度が150℃以下
または引張強度が300kg/cm2 以下の高分子フィ
ルムよりなる剥離紙上に重合後に粘着性を発揮する光重
合組成物を塗工し、光重合をさせて粘着剤層を形成し、
上記剥離紙に支持された粘着剤層を基材に貼り合わせ
る、両面粘着テープの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧性両面粘着テープ
の製造方法に関し、特に、光重合により粘着剤層を完成
させることにより、耐熱性が十分でない高分子フィルム
よりなる剥離紙上に直接粘着剤層の形成を行なうことを
可能とした感圧性両面粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、両面粘着テープは、粘着
剤に対して剥離性を有する剥離紙、粘着剤層、不織布等
よりなるシート基材及び粘着剤層を、この順序で積層し
た構造を有し、通常、長尺状の両面粘着テープがロール
状に巻回された状態で製品として供給されている。両面
粘着テープでは、シート基材の両面に粘着剤層を形成し
た構造を有するため、製造に際しては、該シート基材の
両面に粘着剤を直接塗布し乾燥すれば、能率良く両面粘
着テープを得ることができると考えられる。しかしなが
ら、シート基材の両面に粘着剤溶液を直接塗工すると、
粘着剤溶液のシート基材への含浸状態が不均一になり、
乾燥後の厚みが均一な粘着剤層を形成することが困難で
あった。のみならず、粘着剤がシート基材である不織布
等に含浸されても、該シート基材中の空気を追い出すこ
とができず、残存する空気が乾燥炉の熱により発泡する
という問題があった。
【0003】そこで、従来、シート基材の両面に形成さ
れる粘着剤層は、それぞれ、別個の剥離紙上に形成した
後、シート基材と積層する方法が採用されていた。更
に、この剥離紙上に、溶剤型粘着剤、水系粘着剤または
エマルジョン系粘着剤を用いて粘着剤層を形成した場合
には、塗工後の乾燥炉中における乾燥に際し、剥離紙に
熱が加えられる。したがって、熱変形温度が低かった
り、あるいは引っ張り強度が300kg/cm2 以下の
ような高分子フィルムからなる剥離紙を用いた場合に
は、剥離紙が軟化し、搬送及び巻取り等が不可能になる
という問題があった。
【0004】そこで、従来、耐熱紙や、ポリエステル等
の融点が高く、引張強度の大きなフィルムからなる工程
紙を用意し、該工程紙上に粘着剤を塗工し、乾燥炉内で
乾燥させた後巻取り、しかる後該工程紙上に形成された
粘着剤層を最終的な製品において使用される剥離紙上に
転写していた。よって、従来の両面粘着テープの製造方
法では、最終的な両面粘着テープ製品では必要ではない
工程紙を別途用意しなければならず、かつ該工程紙を最
終的な製品で使用される剥離紙と差し替える工程が不可
欠であり、製造工程が煩雑であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軟化
温度もしくは熱変形温度が150℃以下または引張強度
が300kg/cm2 以下であるような耐熱性及び強度
が十分でない高分子フィルムよりなる剥離紙を用いたと
しても、該剥離紙上に粘着剤層を直接形成することがで
き、したがって工程紙の使用を省略することができると
ともに、剥離紙と工程紙との差換え作業をも省略し得
る、感圧性両面粘着テープの製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の感圧性両面粘着
テープの製造方法は、軟化温度もしくは熱変形温度が1
50℃以下または引張強度が300kg/cm2 以下の
高分子フィルムよりなる剥離紙上に、重合後に粘着性を
発揮する光重合組成物を塗工し、光照射により重合させ
て粘着剤層を形成し、該剥離紙に支持された粘着剤層を
基材に貼り合わせることを特徴とする、両面粘着テープ
の製造方法である。すなわち、本発明は、粘着剤層を光
重合組成物を用いて構成し、粘着剤層の形成に際しての
加熱乾燥工程を省略することにより、上記のような耐熱
性が低い、あるいは引張強度の小さな高分子フィルムよ
りなる剥離紙を用いながらも、粘着剤層の直接塗工を可
能としたことに特徴を有する。以下、本発明の感圧性両
面粘着テープの製造方法の詳細につき説明する。
【0007】剥離紙 本発明において用いられる高分子フィルムよりなる剥離
紙を構成する材料としては、上記のように軟化温度もし
くは熱変形温度が150℃以下または引張強度が300
kg/cm2 以下の高分子フィルムが用いられる。この
ように耐熱性あるいは引張強度が十分でない高分子フィ
ルムよりなる剥離紙を用いるのは、耐熱性に優れてお
り、かつ引張強度の高い高分子フィルムからなる剥離紙
の場合には、溶剤型等の粘着剤を直接塗工して粘着剤層
を形成することができ、本発明の光重合組成物を用いた
粘着剤層を形成する必要がないため、ならびに引張強度
の高い高分子フィルムでは柔軟性が十分でなく、したが
って両面粘着テープの剥離紙として好ましくないためで
ある。
【0008】上記のような耐熱性及び引張強度の小さな
高分子フィルムよりなる剥離紙の例としては、例えば、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、低圧低密度ポリエチレンなどの各種ポリエチ
レン、硬質もしくは軟質ポリ塩化ビニル、ポリブタジエ
ン、ポリウレタン、またはナイロン等からなるものが挙
げられる。
【0009】光重合組成物 本発明において用いられる上記光重合組成物としては、
光を照射することにより重合し、粘着性を発揮する公知
の光重合組成物を用いるが、より具体的には、公知の光
重合アクリル粘着剤の合成に用いられる光重合組成物が
好適に使用される。上記光重合アクリル粘着剤の合成に
用いられる光重合組成物は、主成分としてのモノマー成
分に、光重合開始剤を配合した組成を有する。上記主成
分としてのモノマー成分は、具体的には、炭素数1〜1
2のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及
びメタクリル酸アルキルエステルからなる群から選択し
た少なくとも一種のアクリレート系モノマー60〜10
0重量%及び該アクリレート系モノマーと共重合可能な
ビニル系モノマー0〜40重量%を含む。
【0010】アクリレート系モノマー 上記アクリレート系モノマーとしては、アルキル基の炭
素数が1〜14、好ましくは4〜12のアクリル酸アル
キルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステルが用
いられ、具体的には、(メタ)アクリル酸n─ブチル、
(メタ)アクリル酸2─エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニルな
どを挙げることができる。これらは、それぞれ単独で、
または2種以上を組合わせて用いられる。なお、粘着性
と凝集性とのバランスなどを考慮すると、通常、ホモポ
リマーのガラス転移温度が−50℃以下のアクリル酸ア
ルキルエステルを主成分とし、コモノマーとして、低級
アルキル基の(メタ)アクリル酸エステルや下記のビニ
ル系モノマーを含むものを用いることが好ましい。
【0011】ビニル系モノマー 上記アクリレート系モノマーと共重合可能なビニル系モ
ノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
アクリルアミド、アクリロニトル、メタクリロニトリ
ル、N−置換アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリ
レート、N−ビニルピロリドン、マレイン酸、イタコン
酸、N−メチロールアクリルアミド、ヒドロキシエチル
メタクリレート、カルボキシアルキルアクリレートなど
が挙げられる。上記ビニル系モノマーの中で特に本発明
の中で好ましく用いられるのはアクリル酸及びN−ビニ
ルピロリドン、カルボキシアルキルアクリレート等であ
る。これらは、粘着性能を高め得るだけでなく、重合を
阻害しないように、あるいは、反応を促進するように作
用する。
【0012】また、カルボキシアルキルアクリレートの
一つであるカルボキシエチルアクリレートは、粘着性能
を高めるのみならず、イナート雰囲気下での光照射工程
において蒸発しにくいため、排気処理装置の負荷が小さ
く、かつ素材ロスが少なくコスト的にも有利であり、更
にまた安定した性能が得られるという利点も有する。ま
た、ガラス転移温度の低い重合体を形成するビニル系モ
ノマー、例えば、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、イソボルニルアクリレートポリエチレングリコール
アクリレート、ポリプロピレングリコールアクリレー
ト、ふっ素アクリレート、シリコンアクリレートなどの
ビニル系モノマーを用いることもできる。
【0013】光重合開始剤 上記光重合開始剤としては、例えば、4─(2−ヒドロ
キシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ─2─プロピ
ル)ケトン〔メルク社製、商品名:ダロキュアー295
9〕;α─ヒドロキシ─α、α´─ジメチル─アセトフ
ェノン〔メルク社製、商品名:ダロキュアー117
3〕;メトキシアセトフェノン、2,2─ジメトキシ─
2─フェニルアセトフェノンなどのアセトフェノン系;
ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエ
ーテルなどのベンゾインエーテル系;ベンジルジメチル
ケタールなどのケタール系;その他、ハロゲン化ケト
ン、アシルホスフィノキシド、アシルホスフォナートな
どを挙げることができる。
【0014】架橋剤 本発明の光重合性組成物においては、耐熱性や高温での
凝集力などを付与するために、上記の光重合開始剤と共
に、多官能ビニル化合物を架橋剤として含有させること
が好ましい。上記架橋剤としては、例えば、ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステ
ルアクリレート、ウレタンアクリレートなどが挙げられ
る。
【0015】上記架橋剤は、一般に、前記モノマー成分
100重量部に対して、5重量部以下の割合で含有さ
れ、それによって、光重合反応の過程で重合体分子間に
架橋結合が形成され、粘弾性製品の耐熱性が高められ
る。粘弾性製品が粘着テープの場合には、高温での凝集
力が増加し、高温での保持力が高められる。
【0016】タッキファイアー 本発明においては、光重合性組成物に粘着付与樹脂と呼
ばれるタッキファイアーを配合してもよい。用い得るタ
ッキファイアーとしては、ロジン系樹脂、変成ロジン系
樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族
変成テルペン樹脂、C5 及びC9 系石油樹脂、クマロン
樹脂等が挙げられる。
【0017】その他の添加剤 また、本発明においては、光重合体組成物に、増粘剤、
チキソトロープ剤、増量剤、充填剤などの通常用いられ
る添加剤を配合してもよい。上記増粘剤としては、アク
リルゴム、エピクロルヒドリンゴムなどが挙げられる。
また、チキソロープ剤としては、コロイドシリカ、ポリ
ビニルピロリドンなどが挙げられる。増量剤としては、
炭酸カルシウム、酸化チタン、クレーなどが挙げられ
る。充填剤としては、ガラスバルン、アルミナバルン、
セラミックバルンなどの無機中空体;ナイロンビーズ、
アクリルビーズ、シリコンビーズなどの有機球状体;塩
化ビニリデンバルン、アクリルバルンなどの有機中空
体;ポリエステル、レーヨン、ナイロンなどの単繊維な
どがある。
【0018】基材 本発明の製造方法において用いられる上記基材として
は、従来より両面粘着テープにおいて慣用されている任
意の材料からなるものを用いることができる。例えば、
不織布、和紙またはポリプロピレンもしくはポリエチレ
ンなどの発泡体シートが挙げられる。
【0019】製造工程 本発明の感圧性両面粘着テープの製造方法では、上述し
た高分子フィルムよりなる剥離紙の一方面に、上記光重
合組成物を塗工する。光重合組成物の塗工量は、通常、
厚みが20〜100μm程度となるように行なわれる。
次に、上記光重合組成物に、光を照射し、光重合組成物
を重合させる。光の照射は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、
高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラック
ライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯またはメタ
ルハライドランプ等の適宜の光源を用いて行い得るが、
上記光重合組成物を用いるため、波長400nm以下に
発光分布を有するランプを用いることが好ましい。
【0020】上記光の照射強度は、得られるポリマーの
重合度を左右する重要な因子であるため、目的とする性
能に応じて適宜設定される。したがって、上記照射強度
は一義的には、限定され得ないが、通常のアセトフェノ
ン基を有する開裂型の重合開始剤を配合した場合には、
0.1〜100nW/cm2 程度とすることが好まし
く、それによって目的の分子量分布を得ることができ
る。本発明の製造方法では、上記のようにして高分子フ
ィルムよりなる剥離紙上に粘着剤層が直接形成される。
そして、剥離紙上に支持された粘着剤層を上記基材の両
面に貼り合わせることにより、両面粘着テープを製造す
ることができる。なお、実際の両面粘着テープ製品とす
るには、基材の両面に貼り合わされた粘着剤層の外側に
積層されている剥離紙のうち一方を剥離し、ロール状に
巻回して製品とする。
【0021】
【作用】本発明の感圧性両面粘着テープの製造方法で
は、高分子フィルムよりなる剥離紙上に上記光重合組成
物を塗工し、光を照射することにより粘着剤層が形成さ
れる。したがって、粘着剤層の形成に際して加熱工程を
必要としないため、軟化温度もしくは熱変形温度が15
0℃以下あるいは引張強度が300kg/cm2 以下の
高分子フィルムよりなる剥離紙を用いたとしても、該剥
離紙を劣化させることなく粘着剤層を形成することがで
きる。また、高分子フィルムよりなる剥離紙上に直接粘
着剤層を形成することができるため、工程紙の省略及び
工程紙と剥離紙との差し代え作業の省略を図ることがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例及び比較例
を説明することにより、本発明を明らかにする。実施例 モノマー配合 2エチルヘキシルアクリレート…90重量部 カルボキシエチルアクリレート…10重量部 ビニルピロリドン…5重量部 光重合開始剤(メルク社製、商品名:ダロキュアー11
73)…1重量部
【0023】製造方法 上記のようにモノマー及び光重合開始剤を配合し、光
重合組成物を得、該光重合組成物にガラス容器ごしに紫
外線放射蛍光ランプにより紫外線を照射し、粘度500
cps(20℃)、軟化率4.1%まで重合させ、反応
性増粘組成物を得た。この反応性増粘組成物に、ヘキサ
ンジオールジアクリレートを0.028重量部添加し、
混合し、しかる後75μmの厚みとなるように2ロール
コーターによりリニアローデンポリエチレン(厚み15
0μm)の一方面に塗工した。次に、酸素濃度300p
pmのイナートゾーンで超高圧水銀灯を線源として、そ
の照射面のランプ強度が8mW/cm2 となるようにラ
ンプの高さを調整し、2分間光を照射して上記反応性増
粘組成物を重合し、粘着剤層を形成した。しかる後、上
記リニアーローデンポリエチレンに支持された粘着剤層
を、ポリエチレンの12倍発泡体からなる基材の両面に
貼り合わせ、両面粘着テープを得た。
【0024】比較例 粘着剤組成 ブチルアクリレート…90.7重量部 メチルメタクリレート…3.0重量部 アクリル酸…6.0重量部 ヒドロキシエチルメタクリレート…0.3重量部 上記モノマーを約120000の分子量まで沸点重合
し、固形分濃度30重量%の粘着剤溶液(溶剤は酢酸エ
チル)を作製した。
【0025】製造方法 上記のようにして得た粘着剤溶液にコロネートL−55
(日本ポリウレタン工業社製、商品名)0.21重量部
を添加し、混合した後、コンマコーターにより両面をシ
リコンで処理されたポリエステルからなる厚み25μm
の工程紙に2ロールコーターで250μmの厚みとなる
ように塗工し、80〜120℃の乾燥炉で5分間乾燥し
た後、ポリエチレン12倍発泡体からなる基材の両面に
貼り合わせ、基材の両面に粘着剤層が形成されたテープ
を製造した。次に、上記工程紙を、引張張力15kg/
1000mmで剥離し、しかる後該工程紙にかえてリニ
アローデンポリエチレン(厚み150μm)からなる剥
離紙を貼り合わせ、比較例の両面粘着テープを得た。
【0026】実施例及び比較例の評価 粘着物性 上記実施例及び比較例で得た両面粘着テープについて、
以下の要領でステンレス板に対する粘着力(SP粘着
力)及び耐熱保持力を測定した。結果を下記の表1に示
す。 SP粘着力…JIS Z 1528に準じて行った。 耐熱保持力…JIS Z 1528(80℃で1kg荷
重で2時間後のずれを測定。)
【0027】
【表1】
【0028】製品化後の剥離紙の物性…上記実施例及
び比較例で得た両面粘着テープにおける各剥離紙の剥離
力、引張強さおよび伸びを下記の要領で測定した。結果
を下記の表2に示す。 剥離力 …JIS Z 1528に準じて行った。 引張強さ…JIS Z 7127に準じて行った。 伸び …JIS Z 7127に準じて行った。 なお、下記の表2において引張強さ及び伸びの後にかっ
こ書きで記載されている縦及び横は、それぞれ、引張強
さ及び伸びを縦方向及び横方向に測定した結果を示す。
【0029】
【表2】
【0030】外観観察…上記実施例及び比較例の両面
粘着テープについて、しわ及び捲巣が発生しているか否
かを観察したところ、実施例及び比較例の両面粘着テー
プの何れにおいても、しわ及び捲巣は認められなかっ
た。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、軟化温
度もしくは熱変形温度が150℃以下の、あるいは引張
強度が300kg/cm2 以下の高分子フィルムからな
る剥離紙を用いた場合であっても、上記光重合組成物を
該剥離紙上に塗工し光照射により重合させて粘着剤層を
形成するため、粘着剤層の形成に際して剥離紙に熱が加
わらない。従って、剥離紙の劣化が生じ難いので、上記
のような耐熱性が十分でない、あるいは引張強度の小さ
な高分子フィルムよりなる剥離紙を用いたとしても、工
程紙を別途用意することなく該高分子フィルムからなる
剥離紙上に粘着剤層を直接形成することができ、しかも
工程紙を用いる必要がないため剥離紙と工程紙とを差し
替える工程を省略することが可能となる。よって、本発
明によれば、高分子フィルムよりなる剥離紙を用いた両
面粘着テープをより安価にかつ効率良く量産することが
可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化温度もしくは熱変形温度が150℃
    以下または引張強度が300kg/cm2 以下の高分子
    フィルムよりなる剥離紙上に、重合後に粘着性を発揮す
    る光重合組成物を塗工し、光照射により重合させて粘着
    剤層を形成し、該剥離紙に支持された粘着剤層を基材に
    貼り合わせることを特徴とする、感圧性両面粘着テープ
    の製造方法。
JP12471892A 1992-05-18 1992-05-18 感圧性両面粘着テープの製造方法 Pending JPH05320593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12471892A JPH05320593A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 感圧性両面粘着テープの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12471892A JPH05320593A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 感圧性両面粘着テープの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05320593A true JPH05320593A (ja) 1993-12-03

Family

ID=14892389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12471892A Pending JPH05320593A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 感圧性両面粘着テープの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05320593A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995019267A1 (en) * 1994-01-13 1995-07-20 Winkle Holding B.V. Attachment means
EP0698486A1 (en) * 1994-07-13 1996-02-28 Sumitomo Chemical Company, Limited Self-tacky packaging film
US6079329A (en) * 1995-01-13 2000-06-27 Winkle Holding, B.V. Method for producing printed matter and printing form attachment means for use in the method
JP2004331921A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Nitto Denko Corp 着色した粘着シートの製造方法および製造装置
JP2007224203A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Lintec Corp 粘着シート
WO2008153074A1 (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Asahi Glass Co., Ltd. 窓用板状体の枠体、及び枠体付き窓用板状体、並びに枠体付き窓用板状体の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995019267A1 (en) * 1994-01-13 1995-07-20 Winkle Holding B.V. Attachment means
NL9400057A (nl) * 1994-01-13 1995-08-01 J M J Houtstra Holding B V Bevestigingsmiddel.
US5715750A (en) * 1994-01-13 1998-02-10 Winkle Holding, B.V. Printing form attachment means
EP0698486A1 (en) * 1994-07-13 1996-02-28 Sumitomo Chemical Company, Limited Self-tacky packaging film
US6079329A (en) * 1995-01-13 2000-06-27 Winkle Holding, B.V. Method for producing printed matter and printing form attachment means for use in the method
US6085653A (en) * 1995-01-13 2000-07-11 Winkle Holding, B.V. Method for producing printed matter and printing form attachment means for use in the method
JP2004331921A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Nitto Denko Corp 着色した粘着シートの製造方法および製造装置
JP2007224203A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Lintec Corp 粘着シート
WO2008153074A1 (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Asahi Glass Co., Ltd. 窓用板状体の枠体、及び枠体付き窓用板状体、並びに枠体付き窓用板状体の製造方法
JPWO2008153074A1 (ja) * 2007-06-11 2010-08-26 旭硝子株式会社 窓用板状体の枠体、及び枠体付き窓用板状体、並びに枠体付き窓用板状体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6767304B2 (ja) アクリルフォーム層を含む接着剤物品
EP0573570B1 (en) Multi-stage irradiation process for production of acrylic based compositions and compositions made thereby
JP3539742B2 (ja) 粘着剤
KR920001491B1 (ko) 단일화된 압감 접착 테이프
JPH05310810A (ja) 光重合性組成物及び粘弾性製品の製造方法
JP3145743B2 (ja) 感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法
JPH05320593A (ja) 感圧性両面粘着テープの製造方法
JPH09324164A (ja) アクリル系粘着剤
JP3797628B2 (ja) 感圧接着剤及びその接着シート
JPH11152457A (ja) アクリル系粘着テープもしくはシート
JPH0733832A (ja) 光重合性組成物及び粘弾性製品の製造方法
JPH09279103A (ja) 硬化型粘接着シート、部材の接合方法、及び光重合性組成物
JPH0768497B2 (ja) 感圧性接着テープ
JP2798331B2 (ja) 両面粘着テープの製造方法
JP3892936B2 (ja) 自着性シート
JPH0762304A (ja) 粘着テープの製造方法
JPH06306336A (ja) 両面粘着テープの製造方法
JP2862453B2 (ja) 両面粘着テープ及びその製造方法
JP3053693B2 (ja) 両面テープの製造方法および製造装置
JP3043292B2 (ja) エネルギー重合性組成物及び硬化型粘接着シート
JPH10120995A (ja) 硬化型粘接着シート、部材の接合方法及び粘接着部材
JPH09316114A (ja) 光重合性組成物及びアクリル系粘着剤
JP2609484B2 (ja) 粘着テープの製造方法及び粘着テープ
JPH10120988A (ja) 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
JP3176428B2 (ja) 光重合性組成物及び粘弾性製品の製造方法