JPH05301676A - トラバース装置 - Google Patents

トラバース装置

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JPH05301676A
JPH05301676A JP12998992A JP12998992A JPH05301676A JP H05301676 A JPH05301676 A JP H05301676A JP 12998992 A JP12998992 A JP 12998992A JP 12998992 A JP12998992 A JP 12998992A JP H05301676 A JPH05301676 A JP H05301676A
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Shinsuke Natsume
真祐 夏目
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トラバーサ5は、ドラム4がケーブル1を巻
取る場合も、ケーブル1がドラム4から繰り出される場
合も、ケーブル1をその整列巻きを崩さないように案内
する。トラバース制御部10は、ドラム4の回転動作停
止直前の状態が、ケーブル1を巻取る動作状態か、ケー
ブル1を繰出す動作状態かを記憶する。ドラム4を再起
動させる場合、ドラム4の回転方向と記憶した動作状態
の論理積をとる。こうして得られた反転制御信号は、ケ
ーブル1の巻取り繰出しのいずれの場合もトラバーサを
適切な方向に案内する。 【効果】 作業者はドラム4を正転させるか逆転させる
かの切換えスイッチ11を操作するだけで、ケーブル1
の巻取りの際も繰出しの際もトラバーサを利用した作業
を行うことができ、作業能率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラムにケーブルを整
列させて巻取り、あるいはドラムからケーブルを繰出す
場合に、ドラムの近傍でケーブルを案内するために使用
されるトラバース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブル製造ラインにおいては、一定の
加工処理を終了したケーブルをドラムに巻取ることが行
われる。ケーブルをドラムに巻取る際には、巻き崩れや
ケーブルの損傷を防止するために整列巻きが行われる。
図2にこのようなケーブルの整列巻きのための従来のト
ラバース装置概略図を示す。図において、ケーブル1は
矢印2方向に引き取られ、駆動部3によって回転駆動さ
れるドラム4に巻取られる構成となっている。ドラム4
の近傍には、ケーブル1を整列巻きするために、矢印2
B方向に往復運動するトラバーサ5が配置されている。
このトラバーサ5は、ケーブル1を挟んで案内するガイ
ドロール5Aと、このガイドロール5Aを矢印2B方向
に往復運動させる案内軸5Bと、案内軸5Bを矢印2C
方向に回転させるギヤ5Cとから構成されている。トラ
バーサ5の案内軸5Bは、ギヤ5Cを介してサーボモー
タ6に連結されている。
【0003】一方、ドラム4の回転軸7には、ドラム4
の回転を検出するロータリエンコーダ8が接続されてい
る。このロータリエンコーダ8は、例えばドラム4が一
回転するごとに電気パルスを1個ずつ回転制御装置9に
向け出力する構成となっている。回転制御装置9は、予
めケーブル1がドラム4に何回巻き付けられるとトラバ
ーサ5のガイドロール5Aのトラバース方向を反転させ
なければならないかを認識している。サーボモータ6
は、ガイドロール5Aの案内軸5Bをケーブル1がドラ
ム4に整列巻きできるようにドラム4の回転速度に合わ
せて所定速度でガイドロール5Aを案内する。以上の構
成によって、ケーブル1はドラム4の一方の端から他方
の端まで整列巻きされた後、次はその巻き層の上に今度
は逆方向にトラバースされながら巻き付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、必要な加工
工程を終了して完成したケーブルは、出荷のために上記
とほぼ同様の構成のトラバース装置を用いて出荷用のド
ラムに整列巻きされる。この場合、例えばドラム4を駆
動する駆動部3とトラバーサ5を往復運動させるサーボ
モータ6との同期が崩れたような場合、ケーブル1の巻
き崩れが生じる。また、出荷の際には作業者がケーブル
1の外観を監視し、何らかの傷等が無いかを検査する。
上記のような場合に、一旦巻き付けられたケーブルをド
ラムから繰出し、再度整列巻きをやり直したり、また不
良部分を発見した場合にはケーブルを繰出し、その修理
を行ったりすることがある。例えば、ドラムが長方形の
断面の平角線を巻取るような場合、比較的巻き崩れ等が
生じ易く、頻繁に巻取りと繰出しを繰り返すこともあ
る。
【0005】ところが、上記のような従来のトラバース
装置では、回転制御装置9とサーボモータ6とは、ケー
ブル1を巻取る動作状態で正常に作動するようにその条
件が設定されている。従って、ケーブル1をドラム4か
ら繰出す場合には、ケーブル1をトラバーサ5のガイド
ロール5Aから外し、トラバーサ5の機能を停止させた
状態で図2に示すように矢印2Dと反対方向にドラム4
を回転駆動させるようにしていた。また、取扱上どうし
てもトラバースが必要ならば、サーボモータ6や回転制
御装置9の動作条件をスイッチ等を操作して切換え、繰
出しの際にもトラバーサ5を機能させるようにしてい
た。
【0006】例えば平角線のトラバーサ等では、ケーブ
ル1が捻れるのを防止するために、ガイドロール5Aの
部分においてケーブル1を四方から取り囲み、トラバー
サ5から容易に外れないようにしている。従って、ケー
ブル1をドラム4から繰出す前に、トラバーサ5から取
り外すための作業が煩雑になり作業性が悪い。また、わ
ずかな繰出しの場合にもサーボモータ6や回転制御装置
9の動作条件を切換えるのは容易でなく、これも煩雑な
操作を必要としていた。
【0007】従来、このような観点から、ケーブルの繰
出し作業は通常次のような手順により進められていた。
図3は従来のケーブル繰出し作業を示すフローチャート
である。図において、ドラムを正転させてケーブルを巻
取る作業中(ステップS1)、何らかの原因でその巻取
りを停止した際に(ステップS2)、そのケーブルは多
量に繰り出さなければならないかどうかを判断する(ス
テップS3)。多量に繰り出さなければならない場合、
ケーブルをトラバーサから取り外し(ステップS4)、
ドラムの巻取り方向を逆転させる(ステップS5)。
【0008】一方、繰出し量がわずかな場合には、図2
に示すサーボモータ6を手動で操作し、トラバーサ5を
逆転寸動させる(ステップS6)。そして、それに伴っ
てドラム4を逆転寸動させる(ステップS7)。ステッ
プS8において、必要な繰出しが終了したか否かを判断
する。繰出しが終了していない場合には、ステップS
4、S5あるいはステップS6、S7の動作を繰り返
す。そして、繰出しが終了すると再び通常の巻取り動作
に戻る(ステップS1)。
【0009】以上のように、従来一旦ドラムに巻取られ
たケーブルを繰出す作業は極めて煩雑な操作を要すると
いう問題があった。本発明は以上の点に着目してなされ
たもので、上記のようなドラムからのケーブルの繰出し
の際に、トラバーサが自動的に適切なトラバース動作を
実行し、効率のよいケーブル巻取りや繰出し作業を実行
することができるトラバース装置を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のトラバース装置
は、ドラムにケーブルを巻取る動作状態とドラムからケ
ーブルを繰出す動作状態の両方の動作状態において、前
記ドラムの近傍で前記ケーブルを案内するトラバーサ
と、動作停止直前の動作状態が前記いずれの動作状態か
を記憶し、再起動の際の前記ドラムの回転方向と前記動
作停止直前の動作状態を示す信号を演算処理することに
よって、前記トラバーサの反転制御信号を生成するトラ
バース制御部とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このトラバース装置は、ドラムの近傍に配置さ
れるトラバーサとその動作を制御するトラバース制御部
から構成される。このトラバーサは、ドラムがケーブル
を巻取る場合も、ケーブルがドラムから繰り出される場
合も、ケーブルをその整列巻きを崩さないように案内す
る。この目的のために、トラバース制御部はドラムの回
転動作停止直前の状態がケーブルを巻取る動作状態か、
ケーブルを繰出す動作状態かを記憶する。そして、ドラ
ムを再起動させる場合ドラムの回転方向を示す信号と記
憶した動作状態を示す信号の論理積をとる。こうして得
られた反転制御信号は、ケーブルの巻取り繰出しのいず
れの場合もトラバーサを適切な方向に案内する。これに
より、作業者はドラムを正転させるか逆転させるかの切
換えスイッチを操作するだけで、ケーブルの巻取りの際
も繰出しの際もトラバーサを利用した作業を行うことが
でき、作業能率が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明のトラバース装置実施例を示す概
略図である。図において、ケーブル1は通常矢印2方向
に引き取られ、駆動部3により回転駆動されるドラム4
に巻き取られる。また、ドラム4の近傍にはトラバーサ
5が配置され、このトラバーサ5はガイドロール5A、
案内軸5B及びギア5Cを有し、先に図2を用いて説明
したと同様の動作でケーブル1を案内する構成となって
いる。トラバーサ5はサーボモータ6により駆動され、
ドラム4の回転軸7に接続されたロータリエンコーダ8
の出力信号によって、回転制御装置9がサーボモータ6
を制御する構成も、既に図2を用いて説明したものと同
様である。
【0013】ここで、本発明のトラバース装置には、駆
動部3の正転逆転を制御し、更に回転制御装置9に対し
トラバーサ5のトラバース方向を指示するトラバース制
御部10が設けられている。このトラバース制御部10
には、切換えスイッチ11、駆動方向制御部12、正転
モード記憶部13、逆転モード記憶部14、アンドゲー
ト15,16、オアゲート17及びトラバース方向制御
部18が設けられている。切換えスイッチ11は作業者
がドラム4の回転方向を正転か逆転か選択するために操
作するスイッチである。本発明の装置の場合、この切換
えスイッチ11を動作させるだけでその他は自動的に制
御される構成となっている。
【0014】駆動方向制御部12は、切換えスイッチ1
1の操作によってドラム4の回転軸7を駆動する駆動部
3に対し正転か逆転かの指示を与えるための制御回路か
ら成る。駆動部3が所定の回転で回転するモータ等から
構成されるとすれば、駆動方向制御部12はその回転方
向を切換える制御信号を出力する回路となる。なお、こ
のトラバース制御部10においては、駆動方向制御部1
2は、駆動部3を制御する信号をアンドゲート15,1
6に正転信号F及び逆転信号Rとして出力する構成とな
っている。
【0015】また、正転モード記憶部13は、逆転モー
ド記憶部14と共に、所定の情報を記憶するメモリから
構成される。正転モード記憶部13は、ドラム4が停止
している場合、そのドラム4が動作停止直前にどのよう
な動作状態であったかを記憶するために設けられたもの
で、ドラム4が停止直前に正転モードであった場合に
は、正転モード記憶部13の出力する正転モード信号F
MがONとなる。また、ドラム4が動作停止直前に逆転
モードであった場合には、逆転モード信号RMがONと
なる。なお、本発明において、ドラム4にケーブル1を
巻取る動作状態の場合を正転モード、ドラムからケーブ
ルを繰出す動作状態の場合を逆転モードと呼んでいる。
【0016】また、駆動方向制御部12の出力する信号
は、ドラム4を正転駆動している場合は正転信号FがO
Nとなり、ドラム4を逆転駆動している場合には逆転信
号RがONとなる。なお、正転信号FがONの場合は逆
転信号RはOFFであり、逆転信号RがONの場合には
正転信号FはONである。ドラム4が駆動されていない
場合は、正転信号Fも逆転信号RもOFFとなる。アン
ドゲート15は、駆動方向制御部12の出力する逆転信
号Rと正転モード記憶部13の出力する正転モード信号
RMの論理積をとってオアゲート17に向け出力する回
路である。アンドゲート16は、駆動方向制御部12の
出力する正転信号Fと逆転モード記憶部14の出力する
逆転モード信号RMの論理積をとりオアゲート17に出
力する回路である。
【0017】オアゲート17は、アンドゲート15及び
アンドゲート16の出力信号の論理和をとり、それを反
転制御信号Xとしてトラバース方向制御部18に向け出
力する回路である。トラバース方向制御部18は、回転
制御装置9に対しサーボモータ6の回転方向を指示する
ための方向指示信号Dを出力する回路である。なお、ト
ラバース方向制御部18には、丁度ドラム4の幅にセッ
トした一対のリミットスイッチ19から、ガイドロール
5Aの案内方向を反転させるべき信号が入力するよう構
成されている。
【0018】図4は本発明の装置の動作タイムチャート
である。図1に示したトラバース制御部10はこの図4
に示すような信号を各部から出力し、トラバーサ5の動
作を制御する。また、図5には本発明のケーブル繰出し
動作説明図を示す。本発明のトラバース装置によって、
ケーブル1はドラム4に対しこの図に示すような状態で
自動的に巻取りや繰出しが行われる。上記図4、図5及
び図1を参照しながら本発明のトラバース装置の動作を
説明する。
【0019】先ず、図4に示す時刻t0〜時刻t1にお
いて、図1に示すケーブル1はドラム4に正常な状態で
巻き取られる。この場合、トラバース制御部10の駆動
方向制御部12からは正転信号FがONとなって出力
し、駆動部3はこれによって正転駆動される。また、こ
の時正転モード記憶部13は、駆動部3が正転状態であ
ることを示す正転モード信号FMをONとする。図1に
示すトラバーサ5はこの場合、ケーブル1を右方向に案
内しているものとする。従って、トラバース方向制御部
18から出力される方向指示信号Dは右行きとなってい
る。この動作状態は図5(a)に示すような状態であ
る。
【0020】次に、時刻t1において、一旦ケーブルの
巻取りが停止される。この場合、正転信号FはOFFと
なり、トラバースの方向指示信号DもOFFとなる。し
かしながら、正転モード記憶部13に記憶された正転モ
ード信号FMはそのままONの状態を続ける。本発明に
おいて、正転モード信号FMと逆転モード信号RMは、
いずれも駆動方向制御部12が正転信号Fあるいは逆転
信号RをONにした状態で立ち上がるものとし、一方が
立ち上がった後、所定時間後に他方が立下がる。即ち、
例えば正転モード信号FMがONになると、所定時間後
に逆転モード信号RMがOFFになるようその動作条件
が設定されているものとする。
【0021】図4の時刻t2において、一旦停止された
ドラムが作業者の切換えスイッチ11の操作によって逆
転を開始すると、駆動方向制御部12から出力される逆
転信号RがONとなる。これにより、逆転モード記憶部
14の出力する逆転モード信号RMがONとなり、その
後一定時間後に正転モード信号FMがOFFとなる。即
ち図4に示す時刻t2からt3の間、正転モード信号F
Mと逆転信号Rとが同時にONとなっている。
【0022】図1に示すアンドゲート15は、この状態
でその出力がONとなり、オアゲート17を経てトラバ
ース方向制御部18に対し反転制御信号X1が出力され
る。この反転制御信号X1は図4に示すように、時刻t
2から時刻t3の間ONとなるパルス状の信号である。
トラバース方向制御部18は、この反転制御信号X1を
受け入れてトラバース方向を反転すべきと判断し、方向
指示信号Dを右行きから左行きに切換える。これによ
り、図5(b)に示したような動作状態でケーブルの繰
出しが開始される。こうすれば、ケーブルは常にドラム
4から滑らかに繰り出され損傷等が生じない。
【0023】ここで、図4の時刻t4において、ケーブ
ル1の繰出し中に図1に示す右側のリミットスイッチ1
9がガイドロール5Aの位置を検出すると、反転制御信
号X2がトラバース方向制御部18に入力する。これに
よって、トラバース方向制御部18は方向指示信号Dを
再び切換え、左行きから右行きにトラバーサを反転させ
る。即ち、図5(e)あるいは(f)に示すように、ケ
ーブル1がドラム4の端にきた場合には、そのトラバー
ス方向が自動的に反転する。
【0024】次に、時刻t5においてケーブルの繰出し
が終了すると、逆転信号R及び方向指示信号Dがいずれ
も同時にOFFとなる。しかしながら、先に説明したと
おり、逆転モード記憶部14はこの停止直前の状態をそ
のまま記憶しており、次にドラムが回転する時刻t7ま
で逆転モード信号RMをONにしている。即ち、時刻t
6において再びドラムが正転すると、正転信号FがON
となり、その所定時間後の時刻t7に逆転モード信号R
MがOFFとなる。
【0025】正転信号Fが時刻t6でONとなれば、正
転モード信号FMも時刻t6にONとなる。一方、時刻
t6からt7の間、正転信号Fと逆転モード信号RMが
いずれもONとなっているため、図1に示すアンドゲー
ト16の出力はONとなり、オアゲート17を経て反転
制御信号X3がトラバース方向制御部18に入力する。
これによって、トラバース方向制御部18は再び方向指
示信号Dを切換えて、今度はトラバーサが左行きとなる
ように制御する。この状態を図5(c)に示す。
【0026】時刻t8で一旦巻取り動作を停止し、時刻
t9で再び同じ正転の巻取り動作を開始した場合には、
先に説明したような反転制御信号は出力されず、方向指
示信号Dはそのままとなるためトラバーサの方向は切り
換わらない。時刻t10において、再び図1に示すリミ
ットスイッチ19が反転制御信号X4を出力すると、こ
こでトラバース方向制御部18が方向指示信号Dを切換
える。以上のような動作によって、本発明の装置は、図
5に示す(a)から(f)に示すようなあらゆる状態に
自動的に切換えて動作する。即ち、作業者は切換えスイ
ッチ11を操作するだけで、ケーブル1のドラム4への
巻取り及びドラム4からケーブル1を繰出す作業を反復
して円滑に行うことができる。
【0027】本発明は以上の実施例に限定されない。図
1に示したトラバーサ5や、そのトラバーサを制御する
ための回転制御装置9、ロータリエンコーダ8等の構成
は、従来よく知られた一般のトラバース装置と置き換え
て差し支えない。また、図4の実施例では、正転モード
信号FMと逆転モード信号RMは、いずれも、反転制御
信号が出力される際同時にオンしているような構成とし
たが、これらの信号は直前の動作状態を次のドラムの正
転信号あるいは逆転信号が出力されるまで保持していれ
ばよく、そのONになる立ち上がりタイミングは必ずし
も正転信号や逆転信号と同時でなくてもよい。即ち、や
や遅れて立ち上がったとしても本発明の装置の動作に影
響はない。また、図1に示したトラバース制御部10は
いくつかの機能ブロックから構成したが、これらは例え
ばマイクロプロセッサのプログラムにより一体に構成す
るようにしても差し支えない。
【0028】
【発明の効果】以上説明した本発明のトラバース装置
は、ドラムの動作停止直前の動作状態が、ドラムにケー
ブルを巻取る動作状態か、ドラムからケーブルを繰出す
動作状態かを記憶し、再起動の際、ドラムの回転方向を
示す信号と動作状態を示す信号を論理演算することによ
って、トラバーサの反転制御信号を生成するトラバース
制御部を設けたので、作業者はドラムに巻取り動作をさ
せるか繰出し動作をさせるかの切換えスイッチを操作す
るだけで、トラバーサが正確に自動的にケーブルを案内
する。これによって、作業者はドラムから大量にケーブ
ルを繰出す場合も小量ケーブルを繰出す場合にも、ケー
ブルをトラバーサから取り外す必要がなく、またトラバ
ーサを手動で制御する煩わしさもない。従って、この種
のケーブル製造作業の能率を著しく高めることができ
る。また、トラバーサの誤操作によってケーブルを傷つ
けるおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラバース装置実施例を示す概略図で
ある。
【図2】従来のトラバース装置概略図である。
【図3】従来のケーブル繰出し作業フローチャートであ
る。
【図4】本発明の装置の動作タイムチャートである。
【図5】本発明の装置のトラバース動作説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 4 ドラム 5 トラバーサ 9 回転制御装置 10 トラバース制御部 11 切換えスイッチ 12 駆動方向制御部 13 正転モード記憶部 14 逆転モード記憶部 18 トラバース方向制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムにケーブルを巻取る動作状態とド
    ラムからケーブルを繰出す動作状態の両方の動作状態に
    おいて、前記ドラムの近傍で前記ケーブルを案内するト
    ラバーサと、 動作停止直前の動作状態が前記いずれの動作状態かを記
    憶し、再起動の際の前記ドラムの回転方向と前記動作停
    止直前の動作状態を示す信号を演算処理することによっ
    て、前記トラバーサの反転制御信号を生成するトラバー
    ス制御部とを備えたことを特徴とするトラバース装置。
JP04129989A 1992-04-23 1992-04-23 トラバース装置 Expired - Fee Related JP3142082B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012171136A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Murata Machinery Ltd フィラメントワインディング装置

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JP2012171136A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Murata Machinery Ltd フィラメントワインディング装置

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