JP3147292B2 - 鋼帯停止時におけるコイルの巻き緩み防止方法 - Google Patents

鋼帯停止時におけるコイルの巻き緩み防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻戻機あるいは巻
取機を用いてコイル状の鋼帯を巻き戻すあるいは鋼帯を
コイル状に巻き取る際の鋼帯停止時におけるコイルの巻
き緩み防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、巻戻機からコイル状の鋼帯を巻き
戻して払い出す場合、あるいは巻取機で鋼帯をコイル状
に巻き取る際に、巻戻機または巻取機を停止しようとす
ると、コイルに巻き緩みを生じて鋼帯同士の擦れまたは
再スタート時のコイルの巻き締まりなどにより、鋼帯表
面に表面疵(以下、単に疵という)が発生する場合があ
る。このような疵を防止する手段として、鋼帯張力付加
法とかコイル押し付け法などがある。
【0003】ここで、前者の鋼帯張力付加法について巻
戻機を例にとって説明すると、図4に示すように、駆動
モータ2で駆動される巻戻機1でコイルCを巻き戻した
鋼帯Sをピンチロール4を介して次工程に払い出しして
いる場合での停止時には、押さえ装置3でこの鋼帯Sの
先端側を固定するとともに、駆動モータ2を逆転させる
ことによって、巻戻機1と押さえ装置3との間の鋼帯S
に張力を発生させるものである。
【0004】また、巻取機の場合は上記した巻戻機1の
逆の動作であって、図4に示すように、鋼帯Sを巻取機
1aでコイル状に巻き取りしている場合での停止時で
は、押さえ装置3で鋼帯Sの尾端側を固定し、一方、駆
動モータ2aの正転動作を続けさせることにより巻取機
1aとの間の鋼帯Sに張力を発生させることができる。
一方、後者のコイル押し付け法の場合は、図5に示すよ
うに、シリンダ6で操作される押し付けロール5をコイ
ルCの表面に接触させて押し付けながら巻き戻し(ある
いは巻き取り)を行うことによって、そのコイルCの巻
き緩みを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来法の場合は、押さえ装置3や押し付けロール5を
新たに巻戻機あるいは巻取機に取り付ける必要があり、
そのため多大の設備費が必要となり、また、既設の巻戻
機や巻取機に取り付けようとすると、そのための取り付
けスペースを確保する必要があるなど、いずれも問題が
ある。
【0006】なお、既設の設備の場合は、図6に示すよ
うに、ピンチロール4の駆動モータ7にブレーキ8を取
り付けて、鋼帯Sを挟み込んだピンチロール4の回転を
停止するようにして張力を発生させる方法もあるが、や
はりブレーキ8の設備費や設置スペースの確保等の問題
がある。本発明は、上記のような従来技術の有する課題
を解決すべくなされたものであって、既設の巻戻機や巻
取機であっても特別な設備の設置スペースを必要としな
い鋼帯停止時における鋼帯の巻き緩み防止方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻戻機あるい
は巻取機を用いてピンチロールを介してコイル状の鋼帯
を巻き戻すあるいは鋼帯をコイル状に巻き取る際の鋼帯
停止時におけるコイルの巻き緩みを防止する方法であっ
て、前記巻戻機あるいは巻取機に逆転トルクあるいは正
転トルクを付与するとともに、停止時に記憶させた前記
ピンチロールの回転位置である初期値から前記ピンチロ
ールが前方側または後方側にずれることで生じる回転位
置のずれの方向の変化に応じて前記ピンチロールに逆転
トルクまたは正転トルクを付与して、前記巻戻機あるい
は巻取機と前記ピンチロールとの間で鋼帯に張力を付加
することを特徴とする鋼帯停止時におけるコイルの巻き
緩み防止方法である。
【0008】なお、前記ピンチロールの代わりにレベラ
ロールあるいはブライドルロールを用いるようにしても
よい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態の一例を、図面を参照して詳しく説明する。図1は本
発明の一実施例の構成を示す概要図であり、従来例と同
一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。この
図において、11は巻戻機1の駆動モータ2の回転軸に取
り付けられる巻戻機速度センサ(パルスジェネレータ)
である。12はピンチロール4の駆動モータ7の回転軸に
取り付けられる位置検出用パルスジェネレータであり、
走行時はピンチロール速度センサも兼ねる。13はコイル
巻き緩み防止装置であり、巻戻機速度センサ11とピンチ
ロール速度センサ12から信号を入力してライン停止に先
立つ減速時におけるピンチロール4の駆動モータ7の回
転を制御する。
【0010】コイル巻き緩み防止装置13は、巻戻機1の
回転停止時に、位置検出用パルスジェネレータ12で検出
したピンチロール4の回転位置を初期値として記憶する
とともに、ピンチロール4の停止位置制御を開始する。
巻戻機1が回転を停止した後もピンチロール4との間の
鋼帯に張力を付与するために、巻戻機1には微小な逆転
トルクが与えられており、これに伴ってピンチロールの
回転位置も経時的に変化して初期値とは異なってくる。
この変化を、位置検出用パルスジェネレータ12により所
定の時間間隔で検出し、ライン速度指令が0(ゼロ)の
条件のもとで初期値と比較し、検出値が初期値に対して
プラスであれば逆転トルクを、マイナスであれば正転ト
ルクをピンチロール4の駆動モータ7に出力する。
【0011】このピンチロール4の停止位置制御は、ラ
イン速度指令、すなわちライン再起動までの間繰り返し
て行われ、ライン再起動によって初期値の記憶が解除さ
れるとともに終了する。なお、図2に、この制御ブロッ
ク図を示した。これにより巻戻機1とピンチロール4と
の間で鋼帯Sに張力が付加され、コイルの巻き緩みが防
止されるのである。
【0012】なお、ピンチロール4の停止位置制御を必
要としない巻戻機1の回転停止時、例えばコイルの入替
時には停止位置制御を実施しないように制御上のインタ
ーロックを設けることにより、本発明の対象外とするこ
とができる。図3は、鋼帯Sを減速→停止→加速したと
きの巻戻機1の駆動モータ2およびピンチロール4の駆
動モータ7の速度および電流と、ピンチロール4の停止
時位置からの回転位置の関係を示した特性図である。
【0013】図示のように、巻戻機1を減速開始した後
に駆動モータ2にマイナス電流を流してブレーキをかけ
た後、停止した時刻t1 からはわずかのマイナス電流を
流して逆転させておく。そして、この時刻t1 でのピン
チロール4の回転位置を記憶させておく。巻戻機1を逆
転させると、ピンチロール4もそれにつられて逆転すな
わち後方側に回転することになるが、そのピンチロール
4の回転位置がずれたことによりピンチロール4の駆動
モータ7にプラス電流(正転トルク)を発生させてピン
チロール4を正転させる。この状態が続けば、ピンチロ
ール4は、前方側に回転位置がずれるので、駆動モータ
7にマイナス電流(逆転トルク)を与えて後方側の回転
位置へ修正する。この位置制御をライン再起動の時刻t
2 まで修正して行う。その後、時刻t2 に再び加速して
鋼帯Sの巻き戻しを継続する。
【0014】このようにして、巻戻機1の停止の都度、
コイル巻き緩み防止装置13によって巻き緩み制御を行う
ようにしたので、コイルの巻き緩みは発生せず、また加
速時の巻き締まりを起こすことがないから、鋼帯の表面
の疵発生を防止することができる。なお、上記の例は巻
戻機を対象にした場合について説明したものであるが、
巻取機の場合にも同様に適用し得ることはいうまでもな
い。すなわち、鋼帯Sの停止時にピンチロール4を停止
させる一方、巻取機の正転動作を継続させることで、鋼
帯Sに張力を付与し、その後ピンチロール4の回転制御
を巻戻機と同様に行うのである。また、上記の例ではピ
ンチロールを用いる場合について説明したが、本発明は
これに限るものではなく、巻戻機や巻取機に近接するレ
ベラロールあるいはブライドルロールなどの制御に組み
込むと、同様の効果が期待される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
巻戻機や巻取機での鋼帯の巻き戻しあるいは巻き取り時
において鋼帯の張力制御とピンチロールの回転制御とを
同時に行うようにしたので、鋼帯の停止時に発生するコ
イルの巻き緩みを防止することができる。これによっ
て、表面疵の発生を抑制することができるから、製品の
品質向上に大いに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す概要図である。
【図2】本発明におけるピンチロールの停止位置制御を
示すブロック図である。
【図3】本発明の作用を説明する特性図である。
【図4】従来の鋼帯張力付加法の説明図で、(a) は巻戻
機の場合、(b) は巻取機の場合を示す。
【図5】従来のコイル押し付け法の説明図である。
【図6】他の従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 巻戻機 1a 巻取機 2,2a 駆動モータ 3 押さえ装置 4 ピンチロール 5 押し付けロール 6 シリンダ 7 駆動モータ 8 ブレーキ 11 巻戻機速度センサ 12 位置検出用パルスジェネレータ(ピンチロール速度
センサ) 13 コイル巻き緩み防止装置 C コイル S 鋼帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/00 B21C 47/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻戻機あるいは巻取機を用いてピンチロ
    ールを介してコイル状の鋼帯を巻き戻すあるいは鋼帯を
    コイル状に巻き取る際の鋼帯停止時におけるコイルの巻
    き緩みを防止する方法であって、 前記巻戻機あるいは巻取機に逆転トルクあるいは正転ト
    ルクを付与するとともに、停止時に記憶させた前記ピン
    チロールの回転位置である初期値から前記ピンチロール
    が前方側または後方側にずれることで生じる回転位置の
    ずれの方向の変化に応じて前記ピンチロールに逆転トル
    クまたは正転トルクを付与して、前記巻戻機あるいは巻
    取機と前記ピンチロールとの間で鋼帯に張力を付加する
    ことを特徴とする鋼帯停止時におけるコイルの巻き緩み
    防止方法。
  2. 【請求項2】 前記ピンチロールの代わりにレベラロー
    ルあるいはブライドルロールを用いることを特徴とする
    請求項1記載の鋼帯停止時におけるコイルの巻き緩み防
    止方法。
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